JP2592567Y2 - 熱電対温度計の入力ユニット - Google Patents

熱電対温度計の入力ユニット

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JP2592567Y2
JP2592567Y2 JP1992091718U JP9171892U JP2592567Y2 JP 2592567 Y2 JP2592567 Y2 JP 2592567Y2 JP 1992091718 U JP1992091718 U JP 1992091718U JP 9171892 U JP9171892 U JP 9171892U JP 2592567 Y2 JP2592567 Y2 JP 2592567Y2
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housing
input unit
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input terminals
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健一 塩野入
敏 北村
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Hioki EE Corp
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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は熱電対温度計の入力ユ
ニットに関し、さらに詳しく言えば、基準接点部位とな
る一対の入力端子間の温度差をなくすようにした入力ユ
ニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱電対の起電力は、測温接点と基準接点
との温度差で決まるため、測温接点の温度を測定するに
は基準接点の温度を知る必要がある。JISの規準熱起
電力表には、基準接点の温度が0℃のときの熱起電力が
規定されている。
【0003】そこで、基準接点の温度が0℃でないとき
は、等価的に0℃になるように基準接点温度に相当した
熱起電力に補償する必要がある。そのため、一般には測
温抵抗体やダイオードなどの温度検出器にて基準接点の
温度を測定し、その温度に相当する電圧を熱電対の熱起
電力に加算する補償式基準接点が用いられている。
【0004】図2にはこの種の温度計における入力ユニ
ットの従来例が示されている。これによると、同入力ユ
ニットはアンプ1が内蔵される筐体2を備えている。こ
の例では、アンプ1は2台用意され、その各々に入力部
3が割り当てられている。
【0005】各入力部3は基準接点部位となる一対の入
力端子、すなわちプラス側入力端子4aおよびマイナス
側入力端子4bと、その基準接点部位の温度を検出する
温度IC5とを備え、これらは同一の基板6に取り付け
られている。
【0006】この場合、アンプ1は発熱源であるため、
各入力部3はその熱的影響を受けないように筐体2の外
側に配置され、同入力部3とアンプ1との間には断熱板
7が介装される。なお、筐体2内にはアンプ1から発生
する熱を強制的に逃すファン8が設けられている。
【0007】また、各入力部3はアンプカバー9にて覆
われるが、このアンプカバー9の上方と下方には換気孔
9a,9bがそれぞれ形成されており、同カバー9内の
温度分布がほぼ均一になるようにしている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】これによれば、入力端
子4a,4bはアンプ1からの熱による影響を受け難く
なるが、例えばコスト面においてファン8が取り付けら
れない場合には、筐体2内の温度がより上昇し断熱板7
のみでは十分に遮熱し得ず、測定値に悪影響をおよぼす
おそれがあった。このような理由により、従来装置にお
いてはファン8を省略することができず、したがってコ
ストアップは避けられなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は上記従来の事
情に鑑みなされたもので、その構成上の特徴は、アンプ
などの発熱源が内蔵される自然換気式の筐体と、同筐体
に形成されている開口部に対して同開口部を塞ぐように
取り付けられる端子台とを備え、同端子台に基準接点部
位となる一対の入力端子が上下方向に並べて配置されて
いる熱電対温度計の入力ユニットにおいて、上記入力端
子の内、下方に位置する入力端子には上記筐体内に露出
される受熱板が設けられていることにある。
【0010】
【作用】筐体の構造や形状的制約から、一対の入力端子
を上下方向に並べる場合、上方に位置する端子の方がよ
り暖かい温度の空気に晒されるため、下方の端子よりも
高い温度になり、これが測定誤差の原因となるが、上記
構成によれば、下方の端子は受熱板にて強制的に加熱さ
れるため、上方の端子との間の温度差が解消されること
になる。
【0011】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1を参照しな
がら説明する。これによると、この入力ユニットは例え
ば2台のアンプ1,1が内蔵される筐体11を備えてい
る。同筐体11は自然換気式であり、この例ではその天
板11aと底板11bとにそれぞれ換気孔12が形成さ
れている。
【0012】この筐体11の側面には、端子台13を取
り付けるための開口部11cが形成されている。すなわ
ち、同端子台13はこの開口部11cを塞ぐようにして
筐体11に取り付けられる。
【0013】この端子台13には、各アンプ1,1の入
力部3,3が取り付けられる。各入力部3は先に説明し
た従来例と同様、基準接点部位となる一対の入力端子、
すなわちプラス側入力端子4aおよびマイナス側入力端
子4bと、その基準接点部位の温度を検出する温度IC
5と、それらに接続される配線パターンを有する基板6
とを備えているが、この場合、各入力端子4a,4bの
後端部は筐体11内に露出するようにされている。
【0014】したがって、各入力端子4a,4bはアン
プ1から放出される熱に直接的に晒されることになる
が、正確な測定値を得るには双方とも同等の熱影響を受
けるようにすれば良い。これには、筐体11内には上方
に行くに連れて温度が高くなる温度分布があるため、各
入力端子4a,4bを横方向、すなわち水平方向に並べ
て同じ温度分布領域に位置させれば良いことになる。
【0015】しかしながら、このようにすると端子台1
3の幅寸法が大きくなり、筐体11の構造や形状的な制
約からそれができない場合がある。この考案において
は、このような事情により、各入力端子4a,4bを横
方向に配置し得ず、縦方向すなわち上下方向に配置して
いる。
【0016】したがって、このままの状態では上方に位
置するプラス側入力端子4aの方が下側に位置するマイ
ナス側入力端子4bよりも受ける熱量が多くなるため、
両端子間4a,4b間に温度差が生じ、好ましくない。
【0017】そこで、この実施例では下側に位置するマ
イナス側入力端子4bに受熱板14を筐体11内に露出
するように取り付けて、アンプ1から放出される熱を積
極的に同入力端子4bに与えて、その温度がプラス側入
力端子4aと同じになるようにしている。
【0018】この受熱板14には例えばアルミニウム板
などが用いられるが、その熱吸収量は筐体11内の温度
分布などに応じて表面積を可変にすることにより適宜調
節される。なお、上記実施例ではプラス側入力端子4a
を上方、マイナス側入力端子4bを下方としているが、
これを反対に配置しても良いことはもちろんであり、い
ずれにしても受熱板は下方に位置する端子側に設けられ
る。また、筐体11は自然換気式とされるが、その換気
孔12の形成位置は上記実施例のものに限定されるもの
ではない。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、換気用のファンや断熱板などにてアンプなどからの
熱を外部に放出したり遮熱することなく、これに代えて
受熱板のみを下方の端子に取り付けるというきわめて簡
単な構成により、一対の入力端子を縦方向に並べた場合
においてもそれらの温度差が解消され、より正確な温度
測定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る入力ユニットの断面
図。
【図2】従来例に係る入力ユニットの断面図。
【符号の説明】
1 アンプ 3 入力部 4a,4b 入力端子 5 温度IC 6 基板 11 筐体 12 換気孔 13 端子台 14 受熱板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01K 7/12 G01K 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンプなどの発熱源が内蔵される自然換
    気式の筐体と、同筐体に形成されている開口部に対して
    同開口部を塞ぐように取り付けられる端子台とを備え、
    同端子台に基準接点部位となる一対の入力端子が上下方
    向に並べて配置されている熱電対温度計の入力ユニット
    において、 上記入力端子の内、下方に位置する入力端子には上記筐
    体内に露出される受熱板が設けられていることを特徴と
    する熱電対温度計の入力ユニット。
JP1992091718U 1992-12-17 1992-12-17 熱電対温度計の入力ユニット Expired - Fee Related JP2592567Y2 (ja)

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