JP2591510Y2 - マルチバンドアンテナ - Google Patents

マルチバンドアンテナ

Info

Publication number
JP2591510Y2
JP2591510Y2 JP1993021830U JP2183093U JP2591510Y2 JP 2591510 Y2 JP2591510 Y2 JP 2591510Y2 JP 1993021830 U JP1993021830 U JP 1993021830U JP 2183093 U JP2183093 U JP 2183093U JP 2591510 Y2 JP2591510 Y2 JP 2591510Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
signal
antenna
excitation
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993021830U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0681118U (ja
Inventor
春茂 浦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP1993021830U priority Critical patent/JP2591510Y2/ja
Publication of JPH0681118U publication Critical patent/JPH0681118U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2591510Y2 publication Critical patent/JP2591510Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本考案は、複数のアンテナエレメ
ントを常閉のリレー接点を介して直列接続するマルチバ
ンドアンテナに関し、送信用アンテナ、受信用アンテ
ナ、送受用アンテナのいずれにも適用可能なものであ
る。
【0001】
【従来の技術】複数のバンドに共振することができるマ
ルチバンドアンテナは、無線装置に広く使用されてお
り、文献等にも種々紹介されている。
【0002】ここで、図2に示すマルチバンドアンテナ
は、この種のアンテナとして知られているもので、その
原理は、角居洋司、吉村裕光編著「アンテナハンドブッ
ク」(CQ出版(株)、1990年2月10日第8版)
に示されたものである。
【0003】この図2において、送信機TXの出力端
は、結合状態にある一対の同軸コネクタCNt 、CNc
を介して給電ケーブルCXCに接続され、給電ケーブル
CXCは、結合状態にある一対の同軸コネクタCNc 、
CNa を介してマルチバンドアンテナのアンテナエレメ
ントEL3 の一端に接続されている。図示のマルチバン
ドアンテナは、複数(図では4個)のアンテナエレメン
トEL0 〜EL3 を各々、コイル及びコンデンサの並列
回路でなるトラップ1〜3を介して接続し、複数の周波
数f0 〜f3 に共振するものである。
【0004】各共振周波数f0 、…、f3 は、図2に示
すように、トラップを構成するコイルやアンテナエレメ
ントのインピーダンスによって定まっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のマルチバンドアンテナにおいては、使用周波数
f0 、…、f3 が離れていれば有効に動作するが、使用
周波数が接近している場合は、トラップ効果が出ず、使
用できないという問題点があった。また、トラップ1〜
3でパワーロスが生じるという問題、及び、トラップ1
〜3が存在するために耐電力が小さいという問題もあっ
た。
【0006】このような不都合を解決するため、各アン
テナエレメント間をリレー接点により接続、遮断制御し
てアンテナ長を変え、複数のバンドに共振させるマルチ
バンドアンテナも既に提案されている。この方式のもの
は、使用周波数が近接していても各周波数毎に共振する
ことでき、また、パワーロスが少なく、耐電力も高いと
いう利点を有する反面、アンテナ自身の給電線の他に別
途リレーの制御線を必要とする問題点があった。
【0007】特に、送信機や受信機等の無線機とアンテ
ナとが離れて設置されており、給電ケーブルを介して無
線機とアンテナとを接続する無線装置では、このような
問題は大きな問題である。
【0008】本考案は、以上の点を考慮してなされたも
ので、使用周波数が近接している場合でも良好に使用す
ることができる、専用的なリレーの制御線を必要としな
いマルチバンドアンテナを提供しようとしたものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1の本考案においては、複数のアンテナエ
レメントを常閉のリレー接点を介して直列接続するマル
チバンドアンテナにおいて、アンテナ給電点に、直流信
号、交流信号、あるいは、直流信号と交流信号との重畳
信号でなる、アンテナ帯域外のリレー制御信号を重畳
し、上記各アンテナエレメントに対応する複数のリレー
駆動部のいずれか1個のみを励磁させるか、又は、全て
のリレー駆動部を非励磁させる制御手段を設けたことを
特徴とする。
【0010】また、請求項2の本考案においては、上記
各アンテナエレメントに対応するリレー駆動部に感動電
圧差を設け、上記制御手段は可変直流電源を備えて可変
直流電源の出力電圧を切換えて、上記各リレーの励磁/
非励磁を制御することを特徴とする。
【0011】請求項3の本考案においては、請求項2の
上記各リレー駆動部のリレーコイルに直列に、自リレー
駆動部について定まる電圧降下素子を挿入して、上記各
リレー駆動部に感動電圧差を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項4の本考案においては、請求項1の
上記制御手段は、リレー駆動部を励磁するための直流信
号とリレー駆動部の励磁/非励磁を切り換える制御用の
交流信号とを重畳してリレー制御信号として出力し、上
記各リレー駆動部は、上記交流信号によって励磁が指示
されたときに上記直流信号をリレーコイルに供給するリ
レー給電手段を具備することを特徴とする。
【0013】請求項5の本考案においては、請求項1の
上記制御手段は、リレー駆動部の励磁/非励磁を切り換
える信号を含んだ交流信号をリレー制御信号として出力
し、上記各リレー駆動部は上記交流信号からリレー駆動
用の直流信号を得ると共に、上記交流信号によって励磁
が指示されたときに当該直流信号をリレーコイルに供給
するリレー給電手段を具備することを特徴とする。
【0014】請求項の本考案においては、上記アンテ
ナエレメントとしてパイプ状導体を用い、このパイプ状
導体及びこのパイプ状導体の内側に通した導体により上
記リレー制御信号を伝送することを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1の本考案において、制御手段は、無線
機(送信機や受信機や送受信機)とアンテナとを給電ケ
ーブルを介して接続するか給電ケーブルを介することな
く直接接続するかに関係なく、無線機とアンテナとの接
続点であるアンテナ給電点に、直流信号、交流信号、あ
るいは、直流信号と交流信号との重畳信号でなる、アン
テナ帯域外のリレー制御信号を重畳し、各アンテナエレ
メントに対応する複数のリレー駆動部のいずれか1個の
みを励磁させるか、又は、全てのリレー駆動部を非励磁
させる。従って、専用的なリレーの制御線を用いずにア
ンテナエレメントに対応するリレー駆動部を制御でき
る。
【0016】リレー駆動部の励磁/非励磁などを制御す
るリレー制御信号は、上述したように、直流信号(直流
電圧)であっても良く、交流信号であっても良く、直流
信号と交流信号との重畳信号でっても良い。請求項2及
び3の本考案は直流信号に関し、請求項4の本考案は直
流信号と交流信号との重畳信号に関し、請求項5の本考
案は交流信号に関する。
【0017】請求項2の本考案において、リレー制御信
号として直流信号を用いるためには、各アンテナエレメ
ントに対応するリレー駆動部に感動電圧差を設けること
が前提となり、自己の感動電圧を越えている直流信号
(直流電圧)が与えられたリレー駆動部が励磁してリレ
ー接点状態を変更させる。このようなリレー駆動部に感
動電圧差を設ける方法としては、感動電圧が異なるリレ
ー駆動部を適用する方法の他、請求項3の本考案のよう
に、同一感動電圧の各リレー駆動部のリレーコイルに直
列に電圧降下素子を挿入する方法がある。
【0018】リレー駆動部の励磁/非励磁を切り換える
制御用の信号を交流信号としてとしても、リレー駆動部
を実際に駆動させるための電源供給が必要である。
【0019】請求項4の本考案は、リレー駆動部の励磁
/非励磁を切り換える制御用の交流信号に加えて、リレ
ー駆動部を励磁するための直流信号を制御手段が出力す
ることとしたものであり、請求項5の本考案は、リレー
駆動部の励磁/非励磁を切り換える信号を含んだ交流信
号からリレー駆動用の直流信号を得る(例えば整流によ
って)ようにしたものである。
【0020】送信信号又は受信信号のアンテナにおける
経路を用いてリレー制御信号を伝送するとはいえ、この
経路から分岐してリレー駆動部にリレー制御信号を与え
なければならない。このリレー制御信号の経路(特に帰
線)がアンテナ外部にあると、送信動作又は受信動作に
影響を与える恐れがあり、請求項の本考案のように、
アンテナエレメントとしてパイプ状導体を用い、このパ
イプ状導体及びこのパイプ状導体の内側に通した導体に
よりリレー制御信号を伝送することは好ましい。
【0021】
【実施例】A.実施例 (第1実施例) 以下、図面を参照して本考案の第1実施例について説明
する。
【0022】図1は、第1実施例の構成を示すブロック
図であり、上述した図2の各部と共通する部分には同一
の符号を付け、その説明を省略する。
【0023】なお、第1実施例は基本的な構成で示した
ものであり、この第1実施例をより具体化したものが、
後述する第2実施例〜第5実施例である。また、第1実
施例は、本考案を送信アンテナに適用した実施例であ
り、さらに、送信機TXとアンテナ部とが直接ではなく
給電ケーブルCXCを介して接続されている実施例であ
る。
【0024】図1において、エレメントEL0 及びEL
1 は、常閉の(非励磁状態で閉成している)リレー接点
rl1 を介して接続され、エレメントEL1 〜ELn
は、各々常閉のリレー接点rl2a〜rlnaを順次介して
直列に接続される。また、エレメントELn は結合状態
にある一対の同軸コネクタCNa 、CNc を介して、給
電ケーブルCXCの内部導体に接続されている。
【0025】リレー駆動回路DET1 は、リレー接点r
l1 をオンオフさせる内蔵するリレーコイルの励磁/非
励磁を後述するリレー制御信号CSに基づいて行なうリ
レー駆動回路である。リレー駆動回路DET1 は、その
一方の端子がエレメントEL1 の一端に接続され、他方
の端子がリレー接点rl2b〜rlnbおよび高周波チョー
クコイルRFCを順次介した後、さらにコネクタCNa
のアース端子を介してアースされている。なお、リレー
駆動回路DET1 の他方の端子と高周波チョークコイル
RFCまでの経路を、以下に帰線という。
【0026】リレー駆動回路DET2 〜DETn は各
々、常閉のリレー接点(rl2a、rl2b)〜(rlna、
rlnb)をオンオフさせる内蔵するリレーコイルの励磁
/非励磁を制御信号CSに基づいて行なうものである。
制御信号CSとしては、後述する実施例から明らかなよ
うに、直流信号、交流信号、あるいは、直流信号と交流
信号を重畳した信号を用いる。リレー駆動回路DET2
の一方および他方の端子は、リレー接点rl2a、rl2b
のコモン端子に接続されており、また、このリレー駆動
回路DET2 からリレー駆動回路DETn に至るまで
は、各リレー駆動回路の端子は全て同様の接続関係にな
っている。
【0027】なお、帰線上のリレー接点rl2b〜rlnb
は、切離そうとするアンテナエレメントに帰線を通じて
電気信号が供給されることを確実に防止するためのもの
である。
【0028】次に、制御部CNTは、送信機TXからの
高周波信号(送信信号)にこの高周波信号帯域外の制御
信号CSを重畳するものである。制御部CNTおよび送
信機TXの出力端は、結合状態にある一対の同軸コネク
タCNt、CNcを介して給電ケーブルCXCに接続され
ている。また、エレメントELnは、結合状態にある一
対の同軸コネクタCNa、CNtを介して、給電ケーブル
CXCの内部導体に接続されている。制御部CNTの制
御信号CSは、給電ケーブルCXCを経由して同軸コネ
クタCNa に達し、さらに、各エレメントEL1 〜EL
n と高周波チョークコイルRFCにつながる帰線を通し
てリレー駆動回路DET1 〜DETn に達する。この場
合、高周波チョークコイルRFCは、高周波信号を阻止
し、制御信号CSを通すようそのインダクタンスが設定
されている。
【0029】制御信号CSは、リレー駆動回路DET1
〜DETn に対し、内蔵するリレーコイルの励磁/非励
磁を制御する信号であり、リレーコイルが励磁された場
合は、対応するリレー接点がオフ(開放)するようにな
っている。この制御信号CSは、いずれか1個のリレー
駆動回路を励磁できるようになされている。なお、制御
信号CSは、あるリレー駆動回路より上位の全てのリレ
ー駆動回路を励磁できる性質を有するものであっても良
いが、その中の最下位のリレー駆動回路の励磁によっ
て、対応するリレー接点がオフ(開放)するので、それ
より上位のリレー駆動回路は励磁されない。また、制御
信号CSが有効でない場合には、全てのリレー駆動回路
が非励磁である。上述した構成のマルチバンドアンテナ
においては、制御部CNTが出力する制御信号CSによ
り、リレー接点rl1 および(rl2a、rl2b)〜(r
lna、rlnb)を任意にオン/オフ制御することがで
き、接続状態にあるアンテナエレメントの数を自由に設
定できる。すなわち、アンテナ全体として、エレメント
の長さが変化し、複数の周波数に共振することができ
る。
【0030】上記第1実施例によれば、高周波信号(送
信信号)と同じ信号線によって、リレーの制御信号CS
を伝送することができるようになる。
【0031】上記第1実施例は、アンテナエレメント間
をリレー接点を介して接続しているので、トラップを有
するマルチバンドアンテナに比較すると、使用周波数が
近接していても各周波数毎に共振できる、パワーロスが
少ない、耐電力が高いという利点を有するものである。 (第2実施例) 図3は本考案の第2実施例の構成を示すブロック図であ
る。この第2実施例においては、図1に示す制御部CN
Tを可変直流電源VB及び高周波チョークコイルRFC
c の直列回路で構成し、また、リレー駆動回路DET1
〜DETn をリレーコイルRL1 〜RLn だけで構成し
たものである。この場合、各リレーコイルRL1 〜RL
n の感動電圧は、Vb1 <Vb2 ………<Vbn-1 <V
bn のように、上位のリレーコイルの感動電圧ほど小さ
くなるように設定してある。したがって、可変直流電源
Vbを変化させると、各リレーコイルRL1 〜RLn は
図4に示すようにオン/オフ制御される(オンは励磁、
オフは非励磁)。
【0032】例えば、電圧VBが0(V)〜Vb1
(V)の間では、すべてのリレーがオフ状態(非励磁状
態)にあり、この結果、各アンテナエレメントEL0 〜
ELn は全てリレー接点を介して接続された状態にあ
る。電圧VBがVb1 (V)〜Vb2 (V)の間にある
ときは、リレーRL1 がオン状態、他のリレーがオフ状
態になるから、リレー接点rl1 がオフになり、アンテ
ナエレメントEL0 が切り離される。また、電圧VBが
Vb2 (V)〜Vb3 (V)の間にあるときは、リレー
RL2 がオン状態になり、リレー接点rl2a、rl2bが
オフになる。この結果、アンテナエレメントEL1 より
先にあるアンテナエレメント、すなわち、この場合はア
ンテナエレメントEL0 およびEL1 が切り離される。
なお、このときリレーコイルRL1 は給電経路が断たれ
るので、当然にオフ状態となる。
【0033】以上のようにして、電圧VBの値を上昇さ
せるにつれて、アンテナの先端側のアンテナエレメント
から順次切り離されていき、電圧VbがVbn を超えた
ときに、アンテナエレメントELn 以外が全て切り離さ
れ、アンテナ全体のアンテナエレメント長が最小にな
る。
【0034】この第2実施例によっても、高周波信号
(送信信号)と同じ信号線によって、リレーの制御信号
VBを伝送することができるようになる。 (第3実施例) 図5は、本考案の第3実施例の構成を示すブロック図で
ある。この第3実施例が前述した第2実施例と異なる点
は、感動電圧の異なるリレーコイルを用いる代わりに単
体では同じ感動電圧のリレーコイルを使用し、各リレー
コイルに対して感動電圧を下げる電圧降下素子Z1 〜Z
n を直列に介挿した点である。この場合、電圧降下素子
Z1 〜Zn の降下電圧に差をもたせ、結果的に、図4に
示す動作を各リレーRL1 〜RLn が行なうようにして
いる。なお、給電点側に一番近い電圧降下素子Zn は省
略可能である。
【0035】ここで、電圧降下素子Z1 〜Zn として
は、例えば、図6(a)に示すように直列抵抗R1 〜R
n であっても良く、図6(b)に示すようにツエナーダ
イオードZd1 〜Zdn であっても良い。
【0036】この第3実施例によっても、高周波信号
(送信信号)と同じ信号線によって、リレーの制御信号
VBを伝送することができるようになる。 (第4実施例) 図7は本考案の第4実施例の構成を示すブロック図であ
る。この図7において、制御部CNTおよび送信機TX
の出力端は、結合状態にある一対の同軸コネクタCN
t、CNcを介して給電ケーブルCXCに接続されてい
る。また、エレメントELnは、結合状態にある一対の
同軸コネクタCNa、CNtを介して、給電ケーブルCX
Cの内部導体に接続されている。また、図7において、
一定電圧の直流電源PDCは高周波チョークコイルRF
Cc を介して給電ケーブルに直流電流DC(これもリレ
ー制御信号を構成しているとみることもできる)を供給
する。変調回路MODはリレーコイルのオン/オフを制
御するための変調信号をリレー制御信号CSとして出力
する回路であり、操作者が制御パネルCPを操作する
と、この操作に応じた変調内容のリレー制御信号CSを
出力する。リレー制御信号CSは、コンデンサCおよび
高周波チョークコイルRFCd を介して給電ケーブルC
XCに出力される。この場合、変調がかけられている制
御信号CSの帯域は、アンテナ帯域外に設定されてい
る。以上の要素により、この第4実施例の制御部CNT
が構成されている。
【0037】また、第4実施例におけるリレー駆動回路
DET1 〜DETn は、各々図8に示すように、ローパ
スフィルタLPF、復調回路DEM、リレードライバR
DV、リレーコイルRLnおよび高周波チョークコイル
RFCe 、RFCf により構成されている。
【0038】ここで、ローパスフィルタLPFは、リレ
ー制御信号CSを削除して直流電流DCを得るものであ
り、この直流電流DCはリレードライバRDVに供給さ
れる。復調回路DEMは、リレー制御信号CSを復調
し、復調された信号をリレードライバRDVに出力す
る。リレードライバRDVは、復調信号に応じてリレー
コイルRLnへの給電を制御するもので、給電を行なう
場合は、ローパスフィルタLPFから供給された直流電
流DCによりリレーコイルRLnを励磁させる。
【0039】以上の構成を有する第4実施例において
は、リレー制御信号CSの変調の仕方により、各リレー
コイルRL1 〜RLn のオン/オフが制御されるから、
各リレーコイルRL1 〜RLn が図4に示す関係でオン
/オフするように、制御信号CSの変調と復調回路DE
Mの復調出力の関係を予め設定しておけば良い。
【0040】なお、変調方式としては、例えば、FM変
調方式、PM変調方式、AM変調方式又はこれらの組み
合わせの変調方式を用いることができる。
【0041】この第4実施例によっても、高周波信号
(送信信号)RFと同じ信号線によって、リレーの制御
信号CS、DCを伝送することができるようになる。 (第5実施例) 図9は、本考案の第5実施例の構成を示すブロック図で
ある。第5実施例が前述した第4実施例と異なる点は、
制御部CNT内の直流電源PDCを削除し、リレー制御
記号CS自身の電力をリレーコイルを駆動するための電
源として兼用する点である。
【0042】このため、各リレー駆動回路DET1 〜D
ETn 内には、図10に示すように、整流回路RECが
ローパスフィルタLPFの前段に設けられている。
【0043】従って、第4実施例と同じ効果を得ること
ができる。 B:変形例 前述した各実施例におけるアンテナエレメントの構造は
任意であるが、ここで、図11(a)にアンテナエレメ
ント接続部の構成例を示す。
【0044】この図11(a)において、各アンテナエ
レメントELn-1 、ELn は各々パイプ状の導体で構成
されており、相互接続される一方のアンテナエレメント
ELn の方が径が大きくなっている。そして、アンテナ
エレメントELn-1 の下部がアンテナエレメントELn
の上部に絶縁材INSを介して挿入されており、この状
態で機械的に固定されている。また、各エレメントにお
いては、リレー駆動回路DETおよび帰線がパイプ状の
導体内部に収容できるようになっている。ここで、帰線
も導体で構成し、アンテナエレメントのパイプ状導体を
帰線導体が挿通するようにしても良い(帰線導体とアン
テナエレメントのパイプ状導体とは絶縁されている)。
なお、図11(b)は、同図(a)に示すA−A線の断
面図である。
【0045】図12(a)は、アンテナエレメント接続
部の他の例を示す縦断面図である。この例においては、
アンテナエレメントELn-1 、ELn は各々同一径のパ
イプ状の導体で構成されている。そして、相互接続され
る一方のアンテナエレメントELn−1の下部が管状の
補強材SPTの上部に絶縁材INSを介して挿入され、
同様に相互接続される他方のエレメントELn の上部が
補強材SPTの下部に絶縁材INSを介して挿入されて
おり、この状態で両者が機械的に固定されている。この
場合においても、各アンテナエレメントにおいては、リ
レー駆動回路DETおよび帰線がパイプ状の導体内部に
収容できるようになっている。なお、図12(b)は、
同図(a)に示すB−B線の断面図である。
【0046】上記各実施例は、接地形のアンテナで説明
したが、平衡形アンテナにも応用可能である。また、ア
ンテナエレメントは導体だけでなく延長コイル等の回路
素子であっても良い。さらに、本考案は、実施例のよう
な送信用アンテナだけでなく、受信用アンテナや送受用
アンテナにも適用できる。さらにまた、給電ケーブルを
介することなく、無線機とアンテナ部とが接続された装
置にも適用できる
【0047】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、複数の
アンテナエレメントを常閉のリレー接点を介して直列接
続するマルチバンドアンテナにおいて、アンテナ給電点
(送信信号又は受信信号を無線機及びアンテナ部間で授
受する点)に、直流信号、交流信号、あるいは、直流信
号と交流信号との重畳信号でなる、アンテナ帯域外のリ
レー制御信号を重畳し、各アンテナエレメントに対応す
複数のリレー駆動部のいずれか1個のみを励磁させる
か、又は、全てのリレー駆動部を非励磁させる制御手段
を設けたので、リレー制御信号の専用の信号線を省略で
きるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示すブロック図である。
【図2】従来のマルチバンドアンテナの構成を示すブロ
ック図である。
【図3】第2実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】第2実施例におけるリレーのオン/オフ制御状
態を示す図である。
【図5】第3実施例の構成を示すブロック図である。
【図6】第3実施例における電圧降下素子の接続例を示
すブロック図である。
【図7】第4実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】第4実施例におけるリレー駆動回路の構成を示
すブロック図である。
【図9】第5実施例の構成を示すブロック図である。
【図10】第5実施例におけるリレー駆動回路の構成を
示すブロック図である。
【図11】アンテナエレメント接続部の機械的構成を示
す構成図である。
【図12】アンテナエレメント接続部の機械的構成を示
す構成図である。
【符号の説明】
EL0 〜ELn アンテナエレメント rl1 、(rl2a,rl2b)〜(rlna,rlnb) リ
レー接点 DET1 〜DETn リレー駆動回路 CS リレー制御信号(アンテナ帯域外の電気信号) CNT 制御部 Z1 〜Zn 電圧降下素子 PDC 直流電源 MOD 変調回路 LPF ローパスフィルタ DEM 復調回路 RDV リレードライバ REC 整流回路

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナエレメントを常閉のリレ
    ー接点を介して直列接続するマルチバンドアンテナにお
    いて、 アンテナ給電点に、直流信号、交流信号、あるいは、直
    流信号と交流信号との重畳信号でなる、アンテナ帯域外
    のリレー制御信号を重畳し、上記各アンテナエレメント
    に対応する複数のリレー駆動部のいずれか1個のみを励
    磁させるか、又は、全てのリレー駆動部を非励磁させる
    制御手段を設けたことを特徴とするマルチバンドアンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 上記各アンテナエレメントに対応するリ
    レー駆動部に感動電圧差を設け、上記制御手段は可変直
    流電源を備えて可変直流電源の出力電圧を切換えて、上
    記各リレー駆動部の励磁/非励磁を制御することを特徴
    とする請求項1に記載のマルチバンドアンテナ。
  3. 【請求項3】 上記各リレー駆動部のリレーコイルに直
    列に、自リレー駆動部について定まる電圧降下素子を挿
    入して、上記各リレー駆動部に感動電圧差を設けたこと
    を特徴とする請求項2に記載のマルチバンドアンテナ。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、リレー駆動部を励磁す
    るための直流信号とリレー駆動部の励磁/非励磁を切り
    換える制御用の交流信号とを重畳してリレー制御信号と
    して出力し、上記各リレー駆動部は、上記交流信号によ
    って励磁が指示されたときに上記直流信号をリレーコイ
    ルに供給するリレー給電手段を具備することを特徴とす
    る請求項1に記載のマルチバンドアンテナ。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、リレー駆動部の励磁/
    非励磁を切り換える信号を含んだ交流信号をリレー制御
    信号として出力し、上記各リレー駆動部は上記交流信号
    からリレー駆動用の直流信号を得ると共に、上記交流信
    号によって励磁が指示されたときに当該直流信号をリレ
    ーコイルに供給するリレー給電手段を具備することを特
    徴とする請求項1に記載のマルチバンドアンテナ。
  6. 【請求項6】 上記アンテナエレメントとしてパイプ状
    導体を用い、このパイプ状導体及びこのパイプ状導体の
    内側に通した導体により上記リレー制御信号を伝送する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマル
    チバンドアンテナ。
JP1993021830U 1993-04-26 1993-04-26 マルチバンドアンテナ Expired - Lifetime JP2591510Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993021830U JP2591510Y2 (ja) 1993-04-26 1993-04-26 マルチバンドアンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993021830U JP2591510Y2 (ja) 1993-04-26 1993-04-26 マルチバンドアンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0681118U JPH0681118U (ja) 1994-11-15
JP2591510Y2 true JP2591510Y2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=12065993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993021830U Expired - Lifetime JP2591510Y2 (ja) 1993-04-26 1993-04-26 マルチバンドアンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2591510Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0681118U (ja) 1994-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7502638B2 (en) Antenna device and radio communication apparatus using the same
US6639555B1 (en) Antenna unit, communication system and digital television receiver
JP3663989B2 (ja) 複共振型誘電体アンテナ及び車載無線装置
EP0993070B1 (en) Inverted-F antenna with switched impedance
US6526263B1 (en) Antenna impedance adjuster
KR100492429B1 (ko) 자동차 차체 내의 유전체 표면 상의 다이버시티 안테나
US8224239B2 (en) Antenna selector and communication device
JPH0663749A (ja) 溶接機の電源ユニット及び/又は補助ユニット制御方法及び装置
KR20000070122A (ko) 무선 통신을 위한 신호 결합 장치 및 방법
JP2005198335A (ja) 複共振型誘電体アンテナ及び車載無線装置
WO2001097325A1 (fr) Unite de radio portable
JP2005130532A (ja) 複共振型誘電体アンテナ及び車載無線装置
JP2591510Y2 (ja) マルチバンドアンテナ
JP2007208431A (ja) アンテナ及び通信システム
GB2312561A (en) A resonant antenna
JP2008206068A (ja) アンテナ装置
JP2001057529A (ja) 無線装置
JP2005159813A (ja) 多周波共振型逆f型アンテナ
US20080246542A1 (en) Amplifier for a radio frequency transmitter for transmitting a transmit signal to an otological apparatus
US20040027301A1 (en) Bumper-aerial assembly
EP1833116A2 (en) Quadrifilar helical antenna
WO1996017399A1 (en) Antenna arrangement for a vehicle window
EP0456337A2 (en) Radio receiver antenna systems
EP0398710B1 (en) Diversity receiving apparatus
EP1065814B1 (en) Receiver for receiving Digital Audio Broadcasts (DAB)