JP2590823Y2 - ワイヤ付きドラムコア - Google Patents
ワイヤ付きドラムコアInfo
- Publication number
- JP2590823Y2 JP2590823Y2 JP1992038037U JP3803792U JP2590823Y2 JP 2590823 Y2 JP2590823 Y2 JP 2590823Y2 JP 1992038037 U JP1992038037 U JP 1992038037U JP 3803792 U JP3803792 U JP 3803792U JP 2590823 Y2 JP2590823 Y2 JP 2590823Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- wire
- drum core
- wire pin
- insertion groove
- Prior art date
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、インダクタンス素子製
造用のワイヤ付きドラムコアに関する。
造用のワイヤ付きドラムコアに関する。
【0002】
【従来技術】従来、この種のワイヤ付きドラムコアの多
くのものは、図1に示されるように、ドラムコア1のフ
ランジ部2の端面に形成された穴3に、端部に二重の拡
大部4を有するヘッダワイヤピン5を挿入し、接着剤6
により固定することにより製造されていた。
くのものは、図1に示されるように、ドラムコア1のフ
ランジ部2の端面に形成された穴3に、端部に二重の拡
大部4を有するヘッダワイヤピン5を挿入し、接着剤6
により固定することにより製造されていた。
【0003】
【考案の課題】しかしながら、このようにして製造され
るワイヤ付きドラムコアは、ワイヤピンをドラムコアの
フランジ部の穴に挿入固定するため、ワイヤピンが傾斜
したり、位置決めの精確性が不十分であったりするた
め、ワイヤピン間隔が精確に得られない欠点があった。
また、ワイヤピンは、接着剤のみで穴内に固定されるの
で、ワイヤピンの抜け強度が不十分であり、ワイヤピン
を1本ずつドラムコア穴内に挿入する作業も煩瑣であっ
た。本考案は、ワイヤピンの抜け強度が大であり、ワイ
ヤピン位置決めが精確にできてワイヤピン間隔が精確に
設定でき、しかも製造工程を簡素化し得るワイヤ付きド
ラムコアを得ようとするものである。
るワイヤ付きドラムコアは、ワイヤピンをドラムコアの
フランジ部の穴に挿入固定するため、ワイヤピンが傾斜
したり、位置決めの精確性が不十分であったりするた
め、ワイヤピン間隔が精確に得られない欠点があった。
また、ワイヤピンは、接着剤のみで穴内に固定されるの
で、ワイヤピンの抜け強度が不十分であり、ワイヤピン
を1本ずつドラムコア穴内に挿入する作業も煩瑣であっ
た。本考案は、ワイヤピンの抜け強度が大であり、ワイ
ヤピン位置決めが精確にできてワイヤピン間隔が精確に
設定でき、しかも製造工程を簡素化し得るワイヤ付きド
ラムコアを得ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、プラスチック
等の絶縁材料より成るベースにワイヤピンを植設固定し
て成るワイヤピン−ベース組立体を、ドラムコアのフラ
ンジ部の端面に形成されたベース挿入溝に嵌合固定する
ことにより、上記の問題を解決した。ワイヤピン−ベー
ス組立体のベースとベース挿入溝壁との間に接着剤を塗
布して両者を接合すればワイヤピン−ベース組立体、し
たがってワイヤピンをドラムコアに一層堅固に固定でき
る。また、ワイヤピン−ベース組立体のベースの形状
を、先細形状ないし楔型とし、これをドラムコアの対応
する形状を有するベース挿入溝に挿入すれば、ピンを適
所に正確に位置決めすることができる。さらに、ドラム
コアフランジ部にベースに対するストッパを具備せしめ
るようにベース挿入溝を形成し、ベースとしてこのスト
ッパに衝合する部分を有するものを使用しても、ワイヤ
ピン−ベース組立体、したがってワイヤピンの位置決め
は容易となる。
等の絶縁材料より成るベースにワイヤピンを植設固定し
て成るワイヤピン−ベース組立体を、ドラムコアのフラ
ンジ部の端面に形成されたベース挿入溝に嵌合固定する
ことにより、上記の問題を解決した。ワイヤピン−ベー
ス組立体のベースとベース挿入溝壁との間に接着剤を塗
布して両者を接合すればワイヤピン−ベース組立体、し
たがってワイヤピンをドラムコアに一層堅固に固定でき
る。また、ワイヤピン−ベース組立体のベースの形状
を、先細形状ないし楔型とし、これをドラムコアの対応
する形状を有するベース挿入溝に挿入すれば、ピンを適
所に正確に位置決めすることができる。さらに、ドラム
コアフランジ部にベースに対するストッパを具備せしめ
るようにベース挿入溝を形成し、ベースとしてこのスト
ッパに衝合する部分を有するものを使用しても、ワイヤ
ピン−ベース組立体、したがってワイヤピンの位置決め
は容易となる。
【0005】
【実施例の説明】以下図面を参照して、本考案を実施例
について説明する。図2は本考案のワイヤ付きドラムコ
アの一実施例の分解斜視図、図3は図2に示される実施
例の一部断面の側面図、図4は同端面の平面図である。
これらの図に示されるように、本考案においては、ワイ
ヤピン11をプラスチック等の絶縁材料より成るベース
12に植設固定してワイヤピン−ベース組立体13を予
め作製する。ワイヤピンのベースへの固定は、ベース1
2に穿った孔へのワイヤピンの挿入と接着剤による接合
や絶縁材料の加熱溶融などの通常の技術で行える。ドラ
ムコア14のフランジ部15の端面には、ベース2を滑
り嵌めにより固定し得る寸法を有する断面T字形のベー
ス挿入溝16が設けられている。上記のように形成され
たワイヤピン−ベース組立体13は、このベース挿入溝
16に挿入され、滑りばめにより固定される。この取付
け方法によると、ワイヤピンはベースに堅固に固定で
き、かつベース挿入溝を形成するフランジ部分はベース
を把持するから、ワイヤピンの抜け強度は著しく向上さ
れる。さらに、ベース12とベース挿入溝16壁との間
に接着剤を塗布して両者を接合すれば、ワイヤピン−ベ
ース組立体はフランジ部に一層堅固に固定できる。
について説明する。図2は本考案のワイヤ付きドラムコ
アの一実施例の分解斜視図、図3は図2に示される実施
例の一部断面の側面図、図4は同端面の平面図である。
これらの図に示されるように、本考案においては、ワイ
ヤピン11をプラスチック等の絶縁材料より成るベース
12に植設固定してワイヤピン−ベース組立体13を予
め作製する。ワイヤピンのベースへの固定は、ベース1
2に穿った孔へのワイヤピンの挿入と接着剤による接合
や絶縁材料の加熱溶融などの通常の技術で行える。ドラ
ムコア14のフランジ部15の端面には、ベース2を滑
り嵌めにより固定し得る寸法を有する断面T字形のベー
ス挿入溝16が設けられている。上記のように形成され
たワイヤピン−ベース組立体13は、このベース挿入溝
16に挿入され、滑りばめにより固定される。この取付
け方法によると、ワイヤピンはベースに堅固に固定で
き、かつベース挿入溝を形成するフランジ部分はベース
を把持するから、ワイヤピンの抜け強度は著しく向上さ
れる。さらに、ベース12とベース挿入溝16壁との間
に接着剤を塗布して両者を接合すれば、ワイヤピン−ベ
ース組立体はフランジ部に一層堅固に固定できる。
【0006】図5は本考案の他の実施例を示すもので、
ドラムコアの端面が平面図で示されている。この実施例
においては、ベース挿入溝16は、厚さは一定であるが
平面図で見て先細状ないし楔型(17)に形成されてお
り、対応するベースも相応に先細状ないし楔状(18)
に形成されている。したがって、両者の寸法関係を適当
に特定することによって、ベース−ワイヤピン組立体の
ベースはベース挿入溝の適所に精確に位置決めすること
ができる。
ドラムコアの端面が平面図で示されている。この実施例
においては、ベース挿入溝16は、厚さは一定であるが
平面図で見て先細状ないし楔型(17)に形成されてお
り、対応するベースも相応に先細状ないし楔状(18)
に形成されている。したがって、両者の寸法関係を適当
に特定することによって、ベース−ワイヤピン組立体の
ベースはベース挿入溝の適所に精確に位置決めすること
ができる。
【0007】図6は本考案のさらに他の実施例を示すも
ので、前図と同様にドラムコアの端面が平面図で示され
ている。この実施例においては、フランジ部15にベー
ス12に対するストッパ19を具備せしめるようにベー
ス挿入溝16が形成されている。この場合、ワイヤピン
−ベース組立体13のベース12としては、フランジ部
15のストッパ19に衝合する衝合部20を有するもの
が使用される。図6において、この衝合部20は実線で
示されており、フランジ部の15のストッパ19と衝合
するように隆起ないし凸部を形成している。なお、衝合
部の実線の上辺から延びる短い点線は、衝合部に対する
ストッパ19の下縁部による停止線を強調するために示
されている。この衝合部を形成する隆起ないし凸部は、
任意の高さおよび幅で形成できることは、当技術に精通
したものには容易に明らかであろう。
ので、前図と同様にドラムコアの端面が平面図で示され
ている。この実施例においては、フランジ部15にベー
ス12に対するストッパ19を具備せしめるようにベー
ス挿入溝16が形成されている。この場合、ワイヤピン
−ベース組立体13のベース12としては、フランジ部
15のストッパ19に衝合する衝合部20を有するもの
が使用される。図6において、この衝合部20は実線で
示されており、フランジ部の15のストッパ19と衝合
するように隆起ないし凸部を形成している。なお、衝合
部の実線の上辺から延びる短い点線は、衝合部に対する
ストッパ19の下縁部による停止線を強調するために示
されている。この衝合部を形成する隆起ないし凸部は、
任意の高さおよび幅で形成できることは、当技術に精通
したものには容易に明らかであろう。
【0008】
【考案の効果】以上詳しく説明したように、本考案によ
れば、ワイヤピンを予めベース部材に固定してワイヤピ
ン−ベース組立体を構成し、それをドラムコアフランジ
に挿入固定するようにしたので、ワイヤピンのドラムコ
アへの固定の作業は著しく簡素化され、ワイヤピンの抜
け強度は向上され、またワイヤピンの位置決めも容易と
なる。特に、ドラムコアが一体成型により作られる場合
には、ドラムコアフランジにワイヤ挿入穴を形成しにく
いので、本考案は特に有用である。それゆえ、本考案は
インダクタンス素子の製造にに供してその実益は極めて
大きい。
れば、ワイヤピンを予めベース部材に固定してワイヤピ
ン−ベース組立体を構成し、それをドラムコアフランジ
に挿入固定するようにしたので、ワイヤピンのドラムコ
アへの固定の作業は著しく簡素化され、ワイヤピンの抜
け強度は向上され、またワイヤピンの位置決めも容易と
なる。特に、ドラムコアが一体成型により作られる場合
には、ドラムコアフランジにワイヤ挿入穴を形成しにく
いので、本考案は特に有用である。それゆえ、本考案は
インダクタンス素子の製造にに供してその実益は極めて
大きい。
【図1】従来のワイヤ付きドラムコアの1実施例の一部
断面の側面図である。
断面の側面図である。
【図2】本考案のワイヤ付きドラムコアの1実施例の分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図3】図2に示されるワイヤ付きドラムコアの一部断
面の正面図である。
面の正面図である。
【図4】図2に示されるワイヤ付きドラムコアの上面図
である。
である。
【図5】本考案のワイヤ付きドラムコアの他の実施例の
上面図である。
上面図である。
【図6】本考案のワイヤ付きドラムコアのさらに他の実
施例の上面図である。
施例の上面図である。
11 ワイヤピン 12 ベース 13 ワイヤピン−ベース組立体 14 ドラムコア 15 フランジ部 16 ベース挿入溝 17 ベース挿入部の先細形状ないし楔型部 18 ベースの先細形状ないし楔型部 19 ストッパ 20 衝合部
Claims (3)
- 【請求項1】 ワイヤピンを平坦なベースに予め植設固
定したワイヤピン−ベース組立体と、フランジ部に前記
平坦なベースを受け入れるに適合したベース挿入溝を形
成したドラムコアとを備え、ワイヤピン−ベース組立体
の前記平坦なベースをベース挿入溝に嵌合固定して成る
ワイヤ付きドラムコア。 - 【請求項2】 前記平坦なベースおよび前記平坦なベー
スを受け入れるに適合したベース挿入溝が、先細状ない
し楔状に形成されている請求項1記載のワイヤ付きドラ
ムコア。 - 【請求項3】 前記フランジ部の前記ベース挿入溝を取
り囲む周壁部の対向する内端面に、相対する内端面に向
かって延び出るストッパを設け、前記平坦なベースが、
その上面から突出してこのストッパと衝突する衝合部を
有する請求項1記載のワイヤ付きドラムコア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992038037U JP2590823Y2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | ワイヤ付きドラムコア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992038037U JP2590823Y2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | ワイヤ付きドラムコア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590919U JPH0590919U (ja) | 1993-12-10 |
JP2590823Y2 true JP2590823Y2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=12514341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992038037U Expired - Fee Related JP2590823Y2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | ワイヤ付きドラムコア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590823Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003347139A (ja) * | 2002-05-29 | 2003-12-05 | Mitsubishi Electric Corp | 多相変流器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5537245U (ja) * | 1978-08-31 | 1980-03-10 |
-
1992
- 1992-05-12 JP JP1992038037U patent/JP2590823Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0590919U (ja) | 1993-12-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981201 |
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