JP2590126Y2 - 空気弁 - Google Patents
空気弁Info
- Publication number
- JP2590126Y2 JP2590126Y2 JP1992052332U JP5233292U JP2590126Y2 JP 2590126 Y2 JP2590126 Y2 JP 2590126Y2 JP 1992052332 U JP1992052332 U JP 1992052332U JP 5233292 U JP5233292 U JP 5233292U JP 2590126 Y2 JP2590126 Y2 JP 2590126Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- float
- valve
- chamber
- fluid
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流体を移送する流体配
管、特に下水や汚泥或いは農水等の異物を含んだ流体を
移送する流体配管に設けられ、該流体配管内の空気の排
出及び吸入に用いられる空気弁に関する。
管、特に下水や汚泥或いは農水等の異物を含んだ流体を
移送する流体配管に設けられ、該流体配管内の空気の排
出及び吸入に用いられる空気弁に関する。
【0002】
【従来の技術】下水等の流体を移送する流体配管には、
流体配管内の空気や流体から発生するガスを排出した
り、或いは流体配管に空気を導入して、配管内の流体を
円滑に排出するために、例えば特開平2−125183
号公報に示される如き空気弁が取付けられる。
流体配管内の空気や流体から発生するガスを排出した
り、或いは流体配管に空気を導入して、配管内の流体を
円滑に排出するために、例えば特開平2−125183
号公報に示される如き空気弁が取付けられる。
【0003】この空気弁は、弁箱下部のフロート室と弁
箱上部の弁室との間に、フロート室の大径胴部よりも小
径の空気室を形成して、大径胴部の大量の空気を小径空
気室で圧縮することにより、弁箱内部の圧力を上昇させ
て、フロート室へ溢流する流体の圧力と平衡を保ち、流
体が弁室や通気孔に上昇するのを防止できるようにして
いる。
箱上部の弁室との間に、フロート室の大径胴部よりも小
径の空気室を形成して、大径胴部の大量の空気を小径空
気室で圧縮することにより、弁箱内部の圧力を上昇させ
て、フロート室へ溢流する流体の圧力と平衡を保ち、流
体が弁室や通気孔に上昇するのを防止できるようにして
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、流体配管への
充水完了時や、流体配管中の流体が圧力変動等で脈動す
ると、流体がフロート室内に吹上げて、フロートが上方
へ跳上がり、上部壁に衝突して破損したり、正規の位置
に正しく落下しないことがあって、フロートとしての機
能が果たせなくなるほか、フロートと弁体とをつなぐロ
ープやリンク機構に影響が及ぶと弁機能が損われる虞が
ある。
充水完了時や、流体配管中の流体が圧力変動等で脈動す
ると、流体がフロート室内に吹上げて、フロートが上方
へ跳上がり、上部壁に衝突して破損したり、正規の位置
に正しく落下しないことがあって、フロートとしての機
能が果たせなくなるほか、フロートと弁体とをつなぐロ
ープやリンク機構に影響が及ぶと弁機能が損われる虞が
ある。
【0005】本考案は、このような実情を背景にしてな
されたもので、フロート室に流体が吹上がることがあっ
ても、フロートの挙動を極力小さく抑えて、フロートの
安定した作動を確保した空気弁を提供することを目的と
している。
されたもので、フロート室に流体が吹上がることがあっ
ても、フロートの挙動を極力小さく抑えて、フロートの
安定した作動を確保した空気弁を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従い、第1
の考案では、流体配管に接続される弁箱の下部にフロー
ト室を設け、該フロート室に収容されるフロートを、前
記流体配管からフロート室に溢流する流体の液面上昇に
よって上動させることにより、前記弁箱上部の弁室に配
設される弁体を上動して、弁室の上部に連設された大気
連通孔を弁体で閉塞し、前記流体配管中の空気の排出を
遮断するようにした空気弁において、前記フロート室
に、上動する前記フロートを支承して該フロートの上動
ストロークを規制するストッパを設けている。
の考案では、流体配管に接続される弁箱の下部にフロー
ト室を設け、該フロート室に収容されるフロートを、前
記流体配管からフロート室に溢流する流体の液面上昇に
よって上動させることにより、前記弁箱上部の弁室に配
設される弁体を上動して、弁室の上部に連設された大気
連通孔を弁体で閉塞し、前記流体配管中の空気の排出を
遮断するようにした空気弁において、前記フロート室
に、上動する前記フロートを支承して該フロートの上動
ストロークを規制するストッパを設けている。
【0007】また、第2考案では、上述のストッパに、
フロートの上下動を案内するガイド部を垂設している。
フロートの上下動を案内するガイド部を垂設している。
【0008】
【作用】第1考案の構成によれば、フロートの上動スト
ロークが従来よりも短く規制されるので、フロートが流
体の吹上げで上方へ跳上がっても、上部壁や他の構成部
材に当接しない。またフロートの挙動が小さく抑えら
れ、所定の位置に落下し易くなる。更に第2考案では、
上下動するフロートの姿勢が一定に保たれる。
ロークが従来よりも短く規制されるので、フロートが流
体の吹上げで上方へ跳上がっても、上部壁や他の構成部
材に当接しない。またフロートの挙動が小さく抑えら
れ、所定の位置に落下し易くなる。更に第2考案では、
上下動するフロートの姿勢が一定に保たれる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の第1実施例を、図1及び図2
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0010】空気弁1の弁箱2は、弁箱本体3とこれを
覆う蓋体4とから構成され、弁箱本体3の下部フランジ
3aを、図示しない下水管等の流体配管の上面にねじ止
めして取付けられる。蓋体4の上端には大気連通孔5が
あって、流体配管内の空気は、弁箱2を通ってこの大気
連通孔5を通して排出または吸入される。
覆う蓋体4とから構成され、弁箱本体3の下部フランジ
3aを、図示しない下水管等の流体配管の上面にねじ止
めして取付けられる。蓋体4の上端には大気連通孔5が
あって、流体配管内の空気は、弁箱2を通ってこの大気
連通孔5を通して排出または吸入される。
【0011】弁箱本体3の内部は、フロート6を収容す
るフロート室7となっており、該フロート室7の上部
を、ホッパ状の下部よりも断面積の広い大径胴部7aと
している。また蓋体4には、2段の環状突部4b,4c
が、フロート室6の中心からやや偏位して設けられてお
り、下段環状突部4bの内部を空気室8となし、上段環
状突部4cの内部を弁室9としている。空気室8は、大
径胴部7aよりも小径に形成されており、大径胴部4a
の大量の空気を圧縮することにより、弁箱2内の圧力を
上昇させて、流体配管からフロート室4へ溢流する流体
の圧力と平衡を保ち、流体が弁箱2の上部へ上昇するの
を防いでいる。
るフロート室7となっており、該フロート室7の上部
を、ホッパ状の下部よりも断面積の広い大径胴部7aと
している。また蓋体4には、2段の環状突部4b,4c
が、フロート室6の中心からやや偏位して設けられてお
り、下段環状突部4bの内部を空気室8となし、上段環
状突部4cの内部を弁室9としている。空気室8は、大
径胴部7aよりも小径に形成されており、大径胴部4a
の大量の空気を圧縮することにより、弁箱2内の圧力を
上昇させて、流体配管からフロート室4へ溢流する流体
の圧力と平衡を保ち、流体が弁箱2の上部へ上昇するの
を防いでいる。
【0012】フロート室7には、4枚のガイドリブ3b
が、90度間隔で放射状に設けられるほか、蓋体4との
接合部分にストッパ10が取付けられている。ストッパ
10は、円筒状のガイド部10aの上縁外側に取付け片
10bを突設し、その中央に、カプセル状のフロート6
の胴部よりも小径の通孔10cを貫通形成したもので、
このストッパ10は、ガイド部10aをガイドリブ3b
の間に差込み、取付け片10bをガイドリブ3bと蓋体
4の下部フランジ4aとの間に挟持して取付けられる。
が、90度間隔で放射状に設けられるほか、蓋体4との
接合部分にストッパ10が取付けられている。ストッパ
10は、円筒状のガイド部10aの上縁外側に取付け片
10bを突設し、その中央に、カプセル状のフロート6
の胴部よりも小径の通孔10cを貫通形成したもので、
このストッパ10は、ガイド部10aをガイドリブ3b
の間に差込み、取付け片10bをガイドリブ3bと蓋体
4の下部フランジ4aとの間に挟持して取付けられる。
【0013】フロート6は、ガイドリブ3bに囲まれる
フロート室7の中心空間部に、空気室8に配設されたリ
ンク機構11から、ストッパ10の通孔10cへ吊下げ
られたワイヤロープ12の下端に吊持され、流体液面の
昇降に伴なう上下動をガイドリブ7bにて案内されると
共に、上動時にはストッパ10のガイド部10aの下端
に当接して、ストロークが規制される。また、この上動
ストロークは、後述する弁体15が、下限位置から上動
して弁座13aに着座し、大径通気孔5を閉塞するまで
のストロークよりもやや長く設定されていて、弁体15
の作動を妨げないようになっている。
フロート室7の中心空間部に、空気室8に配設されたリ
ンク機構11から、ストッパ10の通孔10cへ吊下げ
られたワイヤロープ12の下端に吊持され、流体液面の
昇降に伴なう上下動をガイドリブ7bにて案内されると
共に、上動時にはストッパ10のガイド部10aの下端
に当接して、ストロークが規制される。また、この上動
ストロークは、後述する弁体15が、下限位置から上動
して弁座13aに着座し、大径通気孔5を閉塞するまで
のストロークよりもやや長く設定されていて、弁体15
の作動を妨げないようになっている。
【0014】前記弁室9は、蓋体4の上段環状突部4c
に、上下から差込まれるプラグ13とガイドスリーブ1
4との間に画成され、該弁室9に収容される弁体15
が、底部に縮設されたコイルスプリング16の弾発力に
て、上部のプラグ13方向へ付勢される。プラグ13に
は、前述の大気連通孔5が形成され、またガイドスリー
ブ14には挿通孔14aが形成されている。弁体15
は、上動時にプラグ13の弁座13aに着座して、大径
通気孔5を閉塞する弁頭15aと、ガイドスリーブ14
の挿通孔14aから空気室8へ突出して、リンク機構1
1に連結される弁軸15bとからなっている。
に、上下から差込まれるプラグ13とガイドスリーブ1
4との間に画成され、該弁室9に収容される弁体15
が、底部に縮設されたコイルスプリング16の弾発力に
て、上部のプラグ13方向へ付勢される。プラグ13に
は、前述の大気連通孔5が形成され、またガイドスリー
ブ14には挿通孔14aが形成されている。弁体15
は、上動時にプラグ13の弁座13aに着座して、大径
通気孔5を閉塞する弁頭15aと、ガイドスリーブ14
の挿通孔14aから空気室8へ突出して、リンク機構1
1に連結される弁軸15bとからなっている。
【0015】リンク機構11は、フロート6の重量とコ
イルスプリング16の付勢力とをバランスさせ、弁体1
5をコイルスプリング16の強い付勢力で上部方向へ押
圧して、大気連通孔5を確実に閉塞すると共に、フロー
ト6と連動する弁体15の上下ストロークを、複数のリ
ンクによってフロート6よりも小さく抑える役割をも担
っている。またワイヤロープ12には可撓性があって、
フロート室7内の液位が上昇して弁体15が大気連通孔
5を閉塞した際に、フロート9の上下動を直接弁体15
に伝達しない緩衝手段としての作用を有している。
イルスプリング16の付勢力とをバランスさせ、弁体1
5をコイルスプリング16の強い付勢力で上部方向へ押
圧して、大気連通孔5を確実に閉塞すると共に、フロー
ト6と連動する弁体15の上下ストロークを、複数のリ
ンクによってフロート6よりも小さく抑える役割をも担
っている。またワイヤロープ12には可撓性があって、
フロート室7内の液位が上昇して弁体15が大気連通孔
5を閉塞した際に、フロート9の上下動を直接弁体15
に伝達しない緩衝手段としての作用を有している。
【0016】本実施例は、以上のように構成されてお
り、フロート6は、フロート室7の流体液面の昇降に伴
なってガイドリブ7bにて案内されながら上下動する。
また、流体配管中に充水される流体の流速や、流体が圧
力変動で脈動して、流体配管内の流体がフロート室7へ
急激に吹上げた場合には、フロート6がガイドリブ7b
に案内されながら上動し、その頭部がストッパ10のガ
イド部10aの下端に当接して、上動ストロークが小さ
く抑えられる(図1の実線位置)。これにより、フロー
ト6が蓋体4のフランジ4a等の上部壁に衝突して破損
したり、空気室8に入り込んで落下しにくくなったり、
或いはリンク機構11やワイヤロープ12にからんで弁
機能を損ったりすることがなくなる。
り、フロート6は、フロート室7の流体液面の昇降に伴
なってガイドリブ7bにて案内されながら上下動する。
また、流体配管中に充水される流体の流速や、流体が圧
力変動で脈動して、流体配管内の流体がフロート室7へ
急激に吹上げた場合には、フロート6がガイドリブ7b
に案内されながら上動し、その頭部がストッパ10のガ
イド部10aの下端に当接して、上動ストロークが小さ
く抑えられる(図1の実線位置)。これにより、フロー
ト6が蓋体4のフランジ4a等の上部壁に衝突して破損
したり、空気室8に入り込んで落下しにくくなったり、
或いはリンク機構11やワイヤロープ12にからんで弁
機能を損ったりすることがなくなる。
【0017】特に本実施例では、ストッパ10のガイド
部10aとフロート6の頭部とが、周状に密着する形状
としたので、弁体15と弁座13a間に土砂等の異物を
噛み込んだり、弁座13aの老朽化等でシール性が損わ
れた場合に、空気層が減少した時点で、ストッパ10と
フロート6の密着するので、これより上部への空気や流
体の流出を阻止し、汚水や悪臭が空気弁外部へ溢出し
て、周辺を汚したり異臭を放つ等の不具合がない。
部10aとフロート6の頭部とが、周状に密着する形状
としたので、弁体15と弁座13a間に土砂等の異物を
噛み込んだり、弁座13aの老朽化等でシール性が損わ
れた場合に、空気層が減少した時点で、ストッパ10と
フロート6の密着するので、これより上部への空気や流
体の流出を阻止し、汚水や悪臭が空気弁外部へ溢出し
て、周辺を汚したり異臭を放つ等の不具合がない。
【0018】また、吹上げが終息してフロート6が下限
位置(図1の想像線位置)へ下がる場合にも、フロート
6の上動ストロークが最小限に抑えられ、またガイドリ
ブ7にも案内されることから、安定した姿勢で所定の下
限位置へ復帰することができる。
位置(図1の想像線位置)へ下がる場合にも、フロート
6の上動ストロークが最小限に抑えられ、またガイドリ
ブ7にも案内されることから、安定した姿勢で所定の下
限位置へ復帰することができる。
【0019】図3は、本考案の第2実施例を示すもの
で、第1実施例に用いたストッパの円筒状ガイド部を、
更にフロート室7の下部まで延長して、ガイド部10d
となしたもので、その他の構成は第1実施例と同様とな
っている。
で、第1実施例に用いたストッパの円筒状ガイド部を、
更にフロート室7の下部まで延長して、ガイド部10d
となしたもので、その他の構成は第1実施例と同様とな
っている。
【0020】上記ガイド部10dの内部は、フロート6
よりもやや大径の収容空間部10eとなっていて、下限
位置のフロート6の略上半部を収容できるようになって
いる。上述の収容空間部10eは、フロート6の上動ス
トロークを規制する上端部の形状が、フロート6と同じ
半球状に形成されており、弁体15が弁座13aへ着座
した際に、収容空間部10eの上端部とフロート6の上
部との間に、僅かな間隙が残るように設定されている。
よりもやや大径の収容空間部10eとなっていて、下限
位置のフロート6の略上半部を収容できるようになって
いる。上述の収容空間部10eは、フロート6の上動ス
トロークを規制する上端部の形状が、フロート6と同じ
半球状に形成されており、弁体15が弁座13aへ着座
した際に、収容空間部10eの上端部とフロート6の上
部との間に、僅かな間隙が残るように設定されている。
【0021】本実施例は、ストッパ10の下部にガイド
部10dを一体に形成し、該ガイド部10dの収容空間
部10eに、フロート6を常時収容するようにしたこと
により、第1実施例の効果に加えて、通常の流体液面の
変化によるフロートの上下動はもとより、液面が急激に
吹上げた場合にも、フロート6を常に安定した姿勢に保
持して、フロートとしての機能を確実に発揮することが
できる。また、収容空間部10e内では、吹上げによる
影響が小さく抑えられるから、フロート6の挙動が少
く、フロート6と同じ半球状に形成された収容空間部1
0eの上端部形状と相俟って、空気室8へ流体が一層浸
入しにくくなる。更にガイド部が10dを設けたことに
より、ガイドリブを省略することも可能である。
部10dを一体に形成し、該ガイド部10dの収容空間
部10eに、フロート6を常時収容するようにしたこと
により、第1実施例の効果に加えて、通常の流体液面の
変化によるフロートの上下動はもとより、液面が急激に
吹上げた場合にも、フロート6を常に安定した姿勢に保
持して、フロートとしての機能を確実に発揮することが
できる。また、収容空間部10e内では、吹上げによる
影響が小さく抑えられるから、フロート6の挙動が少
く、フロート6と同じ半球状に形成された収容空間部1
0eの上端部形状と相俟って、空気室8へ流体が一層浸
入しにくくなる。更にガイド部が10dを設けたことに
より、ガイドリブを省略することも可能である。
【0022】尚、本考案のフロートは、実施例以外の形
状であってもよく、またストッパとガイド部の形状も、
フロートの形状に合わせて自由に変更して差支えない。
状であってもよく、またストッパとガイド部の形状も、
フロートの形状に合わせて自由に変更して差支えない。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の空気弁
は、弁箱下部のフロート室に、上動するフロートを支承
するストッパを設けて、フロートの上動ストロークを必
要最小限に規制したことにより、フロート室に流体が吹
上げてフロートが上方へ跳上がっても、フロートが上部
壁に衝突して破損したり、上部室に入り込んで落下しに
くくなったり、或いはロープ等にからんで弁機能に損傷
を与え、弁機能を損ったりするといった不具合がなくな
る。
は、弁箱下部のフロート室に、上動するフロートを支承
するストッパを設けて、フロートの上動ストロークを必
要最小限に規制したことにより、フロート室に流体が吹
上げてフロートが上方へ跳上がっても、フロートが上部
壁に衝突して破損したり、上部室に入り込んで落下しに
くくなったり、或いはロープ等にからんで弁機能に損傷
を与え、弁機能を損ったりするといった不具合がなくな
る。
【0024】また、上述のストッパに、フロートの上下
動を案内するガイド部を垂設したことにより、液面変化
による上下動は勿論のこと、フロート室に流体が吹上が
った場合にも、上述のガイド部がフロートの挙動を抑え
て安定した姿勢を保つと共に、跳上がったフロートを所
定の位置に落下させるので、フロートとしての機能を確
実に発揮することができる。
動を案内するガイド部を垂設したことにより、液面変化
による上下動は勿論のこと、フロート室に流体が吹上が
った場合にも、上述のガイド部がフロートの挙動を抑え
て安定した姿勢を保つと共に、跳上がったフロートを所
定の位置に落下させるので、フロートとしての機能を確
実に発揮することができる。
【0025】更に、上述のガイド部とフロートの頭部と
を、全周で密着させれば、弁体と弁座間に土砂等の異物
を噛み込んだり、弁座の老朽化等でシール性が損われた
場合に、空気層が減少した時点で、ストッパのガイド部
とフロート頭部とが密着するので、これより上部への空
気や流体の流出を阻止し、汚水や悪臭が空気弁外部へ溢
出して、周辺を汚したり異臭を放つ等の不具合がない。
を、全周で密着させれば、弁体と弁座間に土砂等の異物
を噛み込んだり、弁座の老朽化等でシール性が損われた
場合に、空気層が減少した時点で、ストッパのガイド部
とフロート頭部とが密着するので、これより上部への空
気や流体の流出を阻止し、汚水や悪臭が空気弁外部へ溢
出して、周辺を汚したり異臭を放つ等の不具合がない。
【図1】本考案の第1実施例を示す空気弁の断面正面図
【図2】図1のII−II断面図
【図3】本考案の第2実施例を示す空気弁の断面正面図
1…空気弁 2…弁箱 3…弁箱本体 3b…ガイドリブ 4…蓋体 5…大気連通孔 6…フロート 7…フロート室 7a…大径胴部 8…空気室 9…弁室 10…ストッパ 10a…ガイド部 10b…取付け片 10c…通孔 10d…ガイド部 10e…収容空間部 11…リンク機構 12…ワイヤロープ 13…プラグ 14…ガイドスリーブ 15…弁体 16…コイルスプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 流体配管に接続される弁箱の下部にフロ
ート室を設け、該フロート室に収容されるフロートを、
前記流体配管からフロート室に溢流する流体の液面上昇
によって上動させることにより、前記弁箱上部の弁室に
配設される弁体を上動して、弁室の上部に連設された大
気連通孔を弁体で閉塞し、前記流体配管中の空気の排出
を遮断するようにした空気弁において、前記フロート室
に、上動する前記フロートを支承して該フロートの上動
ストロークを規制するストッパを設けたことを特徴とす
る空気弁。 - 【請求項2】 前記ストッパに、前記フロートの上下動
を案内するガイド部を垂設したことを特徴とする請求項
1記載の空気弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992052332U JP2590126Y2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 空気弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992052332U JP2590126Y2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 空気弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614643U JPH0614643U (ja) | 1994-02-25 |
JP2590126Y2 true JP2590126Y2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=12911846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992052332U Expired - Lifetime JP2590126Y2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 空気弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590126Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP1992052332U patent/JP2590126Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0614643U (ja) | 1994-02-25 |
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