JP2589411Y2 - テント用リンク式骨部 - Google Patents

テント用リンク式骨部

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JP2589411Y2
JP2589411Y2 JP1993046279U JP4627993U JP2589411Y2 JP 2589411 Y2 JP2589411 Y2 JP 2589411Y2 JP 1993046279 U JP1993046279 U JP 1993046279U JP 4627993 U JP4627993 U JP 4627993U JP 2589411 Y2 JP2589411 Y2 JP 2589411Y2
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昌俊 ▲高▼林
一久 青枝
春馬 柴山
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Yutaka Giken Co Ltd
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Yutaka Giken Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レジャー用の簡便に張
設又は折りたたみできるテントに用いる骨部に関する。
【0002】
【従来の技術】テントに使用するポール又はビームに
は、比較的長い棒体を使用するのが一般であり、かかる
棒体は、長いため運搬の際に邪魔になり不便である。こ
の不便を解消する手段として、図12に示すもの(実開
昭63−59971)が知られている。これは、短冊形
の板体aをピンbで折りたたみ自在に連結して枠部材c
とし、テントのシートに、該枠部材cを伸ばして挿入で
きる袋部を縫製し、該袋部に挿入した枠部材cによって
シートの立体形状を維持させている。
【0003】しかし、この枠部材cは、板体aの厚さ方
向に加わる荷重d、d′の2方向に対してはある程度の
剛性を呈するが、板体aの幅方向に加わる2方向の荷重
e、e′に対してはピンbを中心に回動して剛性が生じ
ないため不便である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上下左右の
荷重に対して剛性を呈し、かつ折りたたみできる、テン
ト用の骨部を得ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案における前記課題
の解決手段は、リンクの一端に軸受部、他端に連結ピン
を設け、該軸受部と連結ピンで多数のリンクを関節状に
連結して骨部を形成し、且つ該軸受部及び連結ピンから
リンクの回動方向の一側部側に偏位した位置にそれぞれ
当接面を設け、隣接するリンクの間で形成されるリンク
相互の傾斜角が180°を僅かに越えた点で前記当接面
を衝合させるべくしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】前記の手段を備えるから、多数のリンクを関節
状に連結してなる骨部は、連結ピンと平行の2方向と当
が衝合する1方向の3方向に剛性を呈し、該骨部を
テントのシートと結合させて当接面を相互に衝合させた
状態で骨部の両端を位置決めすると、骨部はアーチ状に
保持されるからシートを屋根状に支持できる。そして
骨部をシートから外すと、該骨部は反対方向には可撓性
を呈し、コンパクトに巻込むことができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図1は、本考案の骨部に使用されるリンクの斜視
図で、1はプラスチック、金属等で一体に成形されるリ
ンク、2はその基板部で、該基板部2の肉厚部2aから
右方に一対の軸受部3が延設され、基板部2の下面中央
にはリブ4が突設されており、軸受部3には軸受穴5が
あけられ、リブ4には該軸受穴4に嵌合する連結ピン6
が突設されている。
【0008】そして、基板部2の長手方向の両端部は当
接面7、8とされ、該当接面7、8は、軸受部3と連結
ピン6が係合して形成される関節部に対してリンクの
動方向の一側部側に偏位した位置にあり、連結されたリ
ンク1、1の一方が他方に対して上向きに一定角度以上
回動するのを阻止するようになっている。
【0009】図2は、リンク1の平面図、図3、4は断
面図で、各図から明らかなように、軸受部3の先端内側
にはテーパ面3aが設けられ、連結ピン6の端部の半面
には左方に向けて内向きのテーパ面6aが形成されてい
る。リンク1、1を連結する場合に、リブ4の左端を軸
受部3、3内に押込むと、連結ピン6のテーパ面6aが
軸受部3のテーパ面3aを押して軸受部3、3の間隔が
拡がり、連結ピン6が軸受穴5と同位置になるとこれに
嵌合し、軸受部3、3は原位置に戻って関節状に連結さ
れる。
【0010】図5はリンク1、1を連結して図8に示す
ようにテント用の骨部10としたときの連結状態を示
し、図の左側に示すように、リンク1、1を直線状に並
べたとき、当接面7、8の間に僅かの間隙9があり、図
の右側に示すように角αが180°を僅かに越した状態
で当接面7、8は接触し、それ以上は回動できなくな
る。
【0011】しかし、関節部の他方側すなわち下方側に
は当接面が設けられていないので、リブ4の頂面が肉厚
部2aの端面に衝突する角度すなわちα<90°の角度
まで回動することができる。骨部10の両端には図6、
7に示すさし込みリンク11、12が接続されると便利
である。さし込みリンク11は、基部11aから一方に
軸受穴5をもつ一対の軸受部3を突設し、他方にさし込
みピン13を突設したものであり、他のさし込みリンク
12は、基部12aから連結ピン6をもつリブ4を突設
し、反対方向にさし込みピン14を突設したものであ
る。
【0012】骨部10をテントの支柱として使用するに
は、図9に示すようにリブ4を外側にして当接面7、8
を接触させると、リンク1、1…は多角形状になり、全
体としてアーチ状になる。この状態又は更に弾性的に撓
ませた状態で骨部10の両端を位置決めすれば、図8に
示す屋根形シート15をテントの形を保持することがで
きる。そして、不使用時には図10で示すようにリブ4
を内側にして屈曲して渦巻き状に巻付けることができ、
コンパクトにすることができる。
【0013】屋根形シート15は、底シート16と結合
されており、該底シート16の4隅には図11の鳩目穴
17が設けられている。骨部10をアーチ状にして屋根
形シート15を内側から支持し、両端のさし込みピンを
4隅の鳩目穴17にさし込むことにより、アーチ形状は
保持され、上向きの荷重に対しても剛性が生じる。また
各リンク1、1は、軸受部3、3とリブ4の嵌合部、軸
受穴5と連結ピン6の嵌合部によって、横方向への曲げ
に対する剛性も高いから、テントの屋根形シート15を
充分に支持することができる。
【0014】なお、骨体10を図8のようにクロス形と
することなく、平行に並べてかまぼこ型のテントに用い
ることもできる。この場合は、骨体10の脚部及び頂部
をロープで外向きに引張る必要がある。
【0015】また、骨体10の両端のさし込みリンク1
1、12は省略することができ、この場合は適宜の紐と
軸受穴5又は連結ピン6の部分を利用してシートの鳩目
穴17に結びつければよい。
【0016】
【考案の効果】以上のように、本考案の骨体は、リンク
の当接面を衝合した状態に湾曲することによりアーチ形
を保持し、逆方向に湾曲することにより巻き込み状態に
なるから、使用及び収納、運搬に極めて便利である。
【0017】特に、アーチ形とした使用状態のとき、短
いリンクを用いているのに拘らず、縦方向及び横方向の
荷重に対する剛性がそれぞれ大きいから頑丈な骨体とし
て使用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の骨体を構成するリンクの斜視図
【図2】 同上平面図
【図3】 図2の3−3線断面図
【図4】 図2の4−4線断面図
【図5】 本考案の実施例の部分正面図
【図6】 一方の端部リンクの正面図
【図7】 他方の端リンクの正面図
【図8】 使用状態説明図
【図9】 湾曲状態説明図
【図10】 巻付け状態説明図
【図11】 端部リンクの使用状態説明図
【図12】 従来技術説明図
【符号の説明】
1 リンク 2 基板部 3 軸受部 4 リブ 5 軸受穴 6 連結ピン 7、8 当接面 9 間隙 10 骨 11、12 端部リンク 13、14 さし込みピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 15/44

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンクの一端に軸受部、他端に連結ピン
    を設け、該軸受部と連結ピンで多数のリンクを関節状に
    連結して骨部を形成し、且つ該軸受部及び連結ピンから
    リンクの回動方向の一側部側に偏位した位置にそれぞれ
    当接面を設け、隣接するリンクの間で形成されるリンク
    相互の傾斜角が180°を僅かに越えた点で前記当接面
    を衝合させるべくしたことを特徴とする、テント用リン
    ク式骨部。
  2. 【請求項2】 関節状に連結された骨部の端部に連結さ
    れるリンクが、長手方向に伸びる挿込みピンを突設した
    端部リンクであることを特徴とする、請求項1のテント
    用リンク式骨部。
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