JP2589355Y2 - 紙おむつ - Google Patents

紙おむつ

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JP2589355Y2
JP2589355Y2 JP1992034055U JP3405592U JP2589355Y2 JP 2589355 Y2 JP2589355 Y2 JP 2589355Y2 JP 1992034055 U JP1992034055 U JP 1992034055U JP 3405592 U JP3405592 U JP 3405592U JP 2589355 Y2 JP2589355 Y2 JP 2589355Y2
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JP
Japan
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liquid
fastening tape
sheet
base
absorber
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JP1992034055U
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憲一 田畑
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Daio Paper Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、装着状態からのズレ落
ちを防止した紙おむつに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より使用に供されている紙おむつ
は、着用者への装着のために、紙おむつの背中側の両側
にファスニングテープを備えており、使用に際しては紙
おむつの前見頃および後見頃をそれぞれ着用者に当てた
後、前記ファスニングテープを腹側に持ち込み、腹側の
トップシート上に直接またはその上面に固着された被フ
ァスニングテープ上に止着して、紙おむつの固定を行っ
ている。また、紙おむつの両端部には、弾性帯が設けら
れ、前後漏れが防止されるとともに、かかる装着状態か
らのズレ落ちが防止されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
ファスニングテープは、薄いプラスチックフィルムによ
り形成されているが、装着に当り、所定の位置にきっち
りと位置決めして止着したとしても、ファスニングテー
プの変形、捩じれおよび紙おむつ自体の形状崩れ等によ
り、いわゆるズレ落ちが生ずる。紙おむつ全体にコシを
持たせ、ズレ落ちを防止せんとする工夫もなされている
が、紙おむつの製造工程に及ぼす影響も大きいため、簡
易な手段により紙おむつのズレ落ちを有効に防止する手
段が望まれる。
【0004】さらに、前記ファスニングテープは、図6
に示されるように、ポリエチレンシートからなる薄膜の
不透液性シート1上に固定されるが、このポリエチレン
シート自体がペラペラのものであるため、ファスニング
テープ6が固定された不透液性シートの図示の部分A
で、矢印で示されるように上下方向の回転(ファスニン
グテープ方向の角度)を許容するため、特に腹側での相
対的なズレ落ちを効果的に防止することはできない。
【0005】そこで、本考案の主たる課題は、ファスニ
ングテープの取付け位置を工夫した簡易な手段によっ
て、紙おむつ装着状態からのズレ落ちを効果的に防止す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、表面側の透
液性シートと、裏面側の不透液性シートと、前記透液性
シートと不透液性シートとの間に介在された吸収体とか
ら構成され、かつ背側両側端部に、基部が前記不透液性
シートに固定され紙おむつの装着時において腹側に持込
み自在に取付けられたファスニングテープを有する紙お
むつにおいて、前記ファスニングテープの基部全体が前
記不透液性シートに固定され、その基部の胴開口部側側
縁を前記吸収体の背側端縁に略一致させて取付け、か
つ、前記ファスニングテープ基部の固定部分を前記吸収
体が存在しない位置より吸収体が存在する剛性の高い位
置まで延在させ、その延在部が吸収体上にあることこと
で解決できる。
【0007】この場合、前記ファスニングテープの幅を
28〜35mmとするのがより好適である。
【0008】
【作用】本考案者等による各種の検証結果によれば、フ
ァスニングテープの取付け位置は、装着状態で腰回り位
置とするよりは、できる限り上方位置(胸側)とした方
が、装着後のズレ落ちに効果があることが判明した。し
かし、あまり上方に上げ過ぎると、固いファスニングテ
ープが肌に当り、肌を傷つける等の問題が発生するた
め、両者を同時に満足する取付け位置として、本考案に
おいては、ファスニングテープの胴開口部側側縁を前記
吸収体の背側端縁に略一致させて取付けることとした。
【0009】一方、紙おむつにおける装着状態からのズ
レ落ちは、紙おむつ全体がズレ落ちるというよりは、前
見頃部分が相対的に下方にズレ落ちる場合が多く、その
原因の一つは、図6を参照して説明したように、ファス
ニングテープの基部が剛性がきわめて低い不透液性シー
ト自体のみに固定されているために、ファスニングテー
プの基部が不透液性シートと共に自由に回転(止着方向
の角度)を許容するためである。
【0010】そこで、本考案においては、 かつ、前記
ファスニングテープ基部の固定部分を前記吸収体が存在
しない位置より吸収体が存在する剛性の高い位置まで延
在させ、その延在部が吸収体上にあるようにしたので、
ファスニングテープ基部の図3の仮想線矢印で示す上下
方向の変形が剛性を有する吸収体が存在することによっ
て規制され、もって、装着状態における前見頃部分の相
対的ズレ落ちを効果的に防止できる。
【0011】他方、従来25mm幅程度とされていたファ
スニングテープ幅を28mm〜35mmとすると、ファスニ
ングテープ自体に剛性(コシ)を付与し、変形および捩
じれ等を抑制でき、この観点からのズレ落ち防止効果が
より高まる。
【0012】
【実施例】以下、本考案を実施例に基づき詳説する。図
1において、紙おむつは、ポリエチレン等からなる不透
液性シート1と、不織布などからなる透液性シート2
と、さらに前記不透液性シート1と透液性シート2との
間に介在された、綿状パルプ等からなる、たとえば長方
形若しくは砂時計形状のある程度剛性を有する吸収体3
とから構成されている。
【0013】また、腹側および背側の縁部には、不透液
性シート1と透液性シート2との間に発泡ウレタンなど
からなる弾性伸縮バンド8、8が介在されており、背側
の両側部にはそれぞれファスニングテープ6、6が固着
されている。
【0014】ファスニングテープ6は、図2に示される
ように、その基部6aが不透液性シート1に接着剤を介
して固着されるとともに、側方に延出する止着部分6b
の片面に粘着剤層11を有し、装着前はバリヤーシート
4上に貼られた剥離シート10上に仮止めされている。
なお、前記吸収体3はその形状保持のために吸収紙(図
示しない)により包むこともできる。
【0015】前記不透液性シート1は、吸収体3の周囲
より外方に延在して砂時計形状をなしており、その側方
の延在部は、後述するバリヤーシート4および透液性シ
ート2の側部とともに、フラップ部を構成している。透
液性シート2は長方形をなし、脚回り部分では吸収体3
の側縁より若干外方に延在し、不透液性シート1とホッ
トメルト接着剤などにより固着されている。前記バリヤ
ーシート4の形成材料としては、プラスチックシートを
使用することもできるが、肌の感触性の点で、不織布に
シリコンなどにより撥水処理をしたものが好適に用いら
れる。
【0016】一方、紙おむつの両側部には、使用面側に
突出するバリヤーカフスBF、BFが形成されている。
このバリヤーカフスBFは、図示のように、実質的に幅
方向に連続したバリヤーシート4が内折りにされて2重
に形成されたものであり、その内方に一本の弾性伸縮部
材5または必要により複数本の弾性伸縮部材が固着さ
れ、前記バリヤーカフスBFを起立させている。また、
バリヤーカフスBFの外側部分には、たとえば4本のガ
スケットカフス用弾性伸縮部材7、7…が不透液性シー
ト1にホットメルト接着剤などにより固着されている。
このバリヤーカフスBF、BFは、着用者の脚回りに当
接し、そのバリヤーカフスBF、BFと透液性シート2
とで囲まれる、上方開口のほぼ台形の空間によって、尿
または軟便の閉じ込め空間を形成し、この空間内に排尿
されると、その尿は透液性シート2を通過して吸収体3
内に吸収されるとともに、軟便固形分については、バリ
ヤーカフスBF、BFがバリヤー(障壁)になってその
乗り越えが防止される。仮に、バリヤーカフスBF、B
Fを乗り越えて横方向に尿が漏れたとしても、弾性伸縮
部材7、7…によって形成されるガスケットカフスによ
り横漏れが防止される。なお、9は吸収体3を舟形に成
形するために用いる形状保持用弾性伸縮部材であり、こ
の弾性伸縮部材9によって、紙おむつの着用時に、ある
程度剛性のある吸収体3を舟形に折り曲げ、着用者の身
体にフィットした形状に保持させることができる。
【0017】他方、本考案に係る紙おむつにおいては、
特に装着状態からのズレ落ちを簡易な手段により効果的
に防止するために、好適には、ファスニングテープ6の
テープ幅Bが28mm〜35mmとされる。通常、ファスニ
ングテープ6のテープ幅は25mm前後であるが、請求項
2記載の考案に従って前記ファスニングテープ6のテー
プ幅を大きくすることにより、ファスニングテープ自体
に剛性(コシ)が付与されるため、テープの変形および
捩じれ等がなくなり、効果的に紙おむつのズレ落ちが防
止される。
【0018】仮に、ファスニングテープ6に剛性を付与
する方法としては、テープ自体の厚みを厚くする方法も
考えられるが、テープが固くなると着用者への当りがき
つくなり、装着感が悪くなるばかりでなく、その固い角
縁により肌を傷つける等の新たな問題が発生するため、
テープ幅の変更によって剛性が付与される。
【0019】ファスニングテープ6の剛性を判断する手
法の一つとして、いわゆるソフトネス試験がある。この
ソフトネス試験は、図5に示されるように、通常は幅2
5mm×長さ63mmとしたテープを円筒形に接合し、上下
方向に力を加えて潰れた瞬間での力を測定するものであ
るが、本発明者等が行った試験によれば、一般的に使用
されている厚み165μmのプラスチックのファスニン
グテープの場合には1200〜1300g程度の耐力を
示している。本考案に従ってテープ幅のみを28mm〜3
5mmとすることにより、前記ソフトネス試験の耐力は1
400〜1800g程度の耐力を示すようになることが
判明しているため、この範囲の耐力を一応の目安として
剛性の程度を判断することができる。また、弱いテープ
基材に補強テープをラミネートし補強を図る場合など
に、前記ソフトネス試験値を1400〜1800gの範
囲とすることを一応の目安とすることができる。
【0020】さて、本考案における紙おむつにおいて
は、前記幅広のファスニングテープ6の取付け位置を、
ファスニングテープ6の胴開口部側側縁を前記吸収体3
の背側端縁のラインLに略一致させて取付ける。
【0021】取付け位置は、紙おむつのズレ落ちのみを
考慮するならば、なるだけ上方に位置させるのが望まし
いが、肌への当りを考慮し装着感も同時に満足させるた
めに前記ラインLに略一致させた位置とされる。なお、
ファスニングテープ6をなるだけ上方に位置させるの
は、装着状態での検証結果に基づくものであるが、おそ
らく背側の高い位置からファスニングテープ6を腹側の
表面シート部分に止めることによって、装着時には意識
せずとも自然に尻部を深く包み込んだ状態で装着がする
とともに、腹側シート部分が背側に充分に引き付けられ
た状態で装着し、かつ腹部側のシートが吊り持ち状態と
なるために容易にズレ落ちしないものと思われる。
【0022】さらに、ファスニングテープ6の基部の不
透液性シート1への固定に当たっては、本考案に従っ
て、図3および図4に示されるように、ファスニングテ
ープ6の基部6aの固定部分を吸収体が存在しない位置
より吸収体3が存在する剛性の高い位置まで延在させ、
その延在部が吸収体3上にあるように取付ける。
【0023】したがって、ファスニングテープ6の基部
6aにおける、図3の仮想線矢印で示す上下方向の変形
が剛性を有する吸収体3が存在することによって規制さ
れ、もって、装着状態における前見頃部分の相対的ズレ
落ちを効果的に防止できる。
【0024】前記ファスニングテープ6の基部6aと吸
収体3との重ね代は、30mm以下、好ましくは10mm以
下とされる。
【0025】
【考案の効果】以上詳説のとおり、本考案によれば、フ
ァスニングテープの取付け位置を工夫した簡易な手段に
よって、紙おむつ装着状態からのズレ落ちを効果的に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る紙おむつの展開図である。
【図2】ファスニングテープ固定部における横断面図で
ある。
【図3】本考案に係るファスニングテープの取付け状態
図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】ソフトネス試験要領図である。
【図6】従来の紙おむつに問題点を説明するための斜視
図である。
【符号の説明】 1…不透液性シート、2…透液性シート、3…吸収体、
4…バリヤーシート、5・7・9…弾性伸縮部材、6…
ファスニングテープ6、6a…基部、BF…バリヤーカ
フス。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面側の透液性シートと、裏面側の不透液
    性シートと、前記透液性シートと不透液性シートとの間
    に介在された吸収体とから構成され、かつ背側両側端部
    に、基部が前記不透液性シートに固定され紙おむつの装
    着時において腹側に持込み自在に取付けられたファスニ
    ングテープを有する紙おむつにおいて、 前記ファスニングテープの基部全体が前記不透液性シー
    トに固定され、その基部の胴開口部側側縁を前記吸収体
    の背側端縁に略一致させて取付け、 かつ、前記ファスニングテープ基部の固定部分を前記吸
    収体が存在しない位置より吸収体が存在する剛性の高い
    位置まで延在させ、その延在部が吸収体上にあることを
    特徴とする紙おむつ。
  2. 【請求項2】前記ファスニングテープの幅を28〜35
    mmとした請求項1記載の紙おむつ。
JP1992034055U 1992-05-22 1992-05-22 紙おむつ Expired - Lifetime JP2589355Y2 (ja)

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JPH0591643U JPH0591643U (ja) 1993-12-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5995105U (ja) * 1982-12-15 1984-06-28 ユニ・チャ−ム株式会社 衛生物品
JPS60119944A (ja) * 1983-12-05 1985-06-27 ユニ・チヤーム株式会社 使い捨ておむつのウエストバンド
JPH0350902Y2 (ja) * 1985-06-17 1991-10-30
JPH0496749A (ja) * 1990-08-13 1992-03-30 Lion Corp 使い捨ておむつ

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