JP2588927B2 - ハロゲン漂白剤による不活性化に対して保護されている水不溶性カプセル封入酵素 - Google Patents

ハロゲン漂白剤による不活性化に対して保護されている水不溶性カプセル封入酵素

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、広くカプセル封入酵素に係り、特に、ハロ
ゲン漂白剤と組合わせて有効な漂白剤/酵素洗浄剤組成
物を形成し得る水溶性カプセル封入酵素に関する。
[従来の技術及び課題] 酵素は、生物によって合成され、でんぷんの糖への転
化(アミラーゼ)、脂肪の脂肪酸やグリセロールへの加
水分解(リパーゼ)及び蛋白質の加水分解(プロテアー
ゼ)のような特定の生化学反応を触媒作用することがで
きる蛋白質である。酵素は、通常「活性部位」と呼ばれ
る限定された数の特定の部位においてのみ反応の触媒作
用に有効であると、一般的に考えられている。
蛋白質、脂質及び多糖類のようなある種の生化学物質
は、通常の洗浄媒体においてほとんど不溶性であるの
で、食器類や織物のような基材から除去することが困難
となる。溶解度の増加とそれによる前記生化学物質の効
果的な除去のために、前記生化学物質の不溶性モノマー
分子及び/又はオリゴマー分子への分解を触媒的に補助
するための酵素を洗浄媒体中に使用することが知られて
いる。アミラーゼ、リパーゼ及びプロテアーゼのような
ある種の酵素は、前記生化学物質を洗浄される物質をほ
とんど劣化させずに基材から効果的に除去できるので上
記目的に対し、明らかに有効であることが知られてい
る。
ハロゲン漂白剤は、コーヒーや紅茶による汚れを基材
から除去する能力を持つ化合物群としてよく知られてい
る。ハロゲン漂白剤は、前記汚れを形成する大きな有色
有機分子を小さな無色の分子へ分解することによって除
去する。
酵素とハロゲン漂白剤の洗浄作用は相補的であり、
皿、食器および織物に典型的に見られる汚れの各々異な
る点に影響を及ぼす。それゆえに、一つの洗浄剤組成物
中に酵素とハロゲン漂白剤の両方を用いることによって
優れた洗浄剤組成物を形成することができる。しかしな
がら、理論上は簡単であるが、そのような組合わせは、
ハロゲン漂白剤が洗浄剤媒質に対する活性ハロゲンの濃
度が100万分の1という低い濃度で、即座に酵素を不活
性化する傾向があるので、実行するのが困難であること
が判明している。このような酵素の不活性化は充分に解
明されていないが、ハロゲン漂白剤は、酵素活性部位の
構造の変化または酵素活性部位がリアクター部位として
長く役に立たないような酵素の形態の変化のいずれかに
影響していると考えられる。
ハロゲン漂白剤と酵素を組合わせて安定した洗浄剤組
成物中を作る初期の試みは、洗浄剤組成物中へ安定化量
の多糖類を混合すること、洗浄剤組成物中へ安定化量の
ノニオンポリマーを混合すること及び不溶性の担体に酵
素をカップリングすることを含んでいた。これらの初期
の試みは全て成功が限られ、他の方法への研究を促し
た。
安定な洗浄剤組成物へハロゲン漂白剤と酵素を組合わ
せる点で、わずかではあるがより成功した試みは、時限
放出被覆中に漂白剤を封入することを含んでいた。時限
放出被覆は、酵素が不活性化される前に洗浄作用を酵素
に行なわせるために十分な時間だけ、酵素を不活性化す
る漂白剤の放出を遅延させた。不幸にしてこの試みはま
た、酵素を不活性化する量の漂白剤の早期の放出を経済
的に防ぐことが事実上不可能であることが判明して、限
定された成功のみを納めた。
ハロゲン漂白剤と酵素を安定な洗浄剤組成物に組合わ
せる点で、まだわずかに好結果である試みは、米国特許
第4,421,664号に開示されており、この開示は、漂白剤
を時限放出被覆中にカプセル封入し、かつ早期に放出さ
れた漂白剤を全て十分に迅速に還元するために十分な量
の還元剤を洗浄剤組成物中へ混合することによって、酵
素活性をハロゲン漂白剤の存在中で持続できることを教
えている。この方法は初期の試みよりさらに好結果であ
ることが証明されたが、この方法が効果的に働くため
に、極めて高いカプセル封入効率を持つカプセル封入漂
白剤の使用が必要であり、このカプセル封入漂白剤が高
価で不経済な組成物となってしまうことが見出された。
したがって、酵素と漂白剤の両方が望ましい洗浄作用
を行なうことができ、酵素と漂白剤の両方を含む、経済
的で安定した洗浄剤組成物に対する大きな必要性があ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明の第1の態様において、水系塩素漂白剤含有媒
質中へ活性酵素を放出することができる組成物は、漂白
剤中和物質の内側被覆と時限放出物質で外側被覆とでカ
プセル封入された酵素コアを含んでいる。酵素が放出さ
れる前に、溶液中に存在する全ての塩素漂白剤が漂白剤
中和物質によって中和されることを確実にするために、
カプセル封入酵素は、さらに酵素と漂白剤中和物質の間
に時限放出物質の初期被覆を含んでも良い。
本発明の第2の態様において、水系塩素含有媒質中へ
活性酵素を放出する能力のある組成物は、1回目の遅延
として溶液への酵素の放出を遅延するように設計された
時限放出物質でカプセル封入された酵素コア及び、2回
目の遅延として溶液への漂白剤中和物質の放出を遅延す
るように設計された時限放出物質でカプセル封入された
漂白剤中和物質を含んでおり、そして、前記1回目の遅
延は、酵素が放出される前に漂白剤中和物質が放出さ
れ、溶液中に存在する塩素漂白剤を全て中和するため
に、前記2回目の遅延より長いものである。漂白剤中和
物質は、コア物質としてまたは稀釈剤コアの内側被覆物
質として存在しても良い。さらに酵素は、この酵素と時
限放出物質の間の漂白剤中和物質の内側被覆でカプセル
封入しても良い。
本発明の第3の態様において、水系塩素漂白剤含有媒
質中へ活性酵素を放出する能力を持つ組成物は、時限放
出物質でカプセル封入された酵素コア及び、漂白剤中和
物質で内側被覆及び時限放出物質の外側被覆によりカプ
セル封入された稀釈剤コア、及び時限放出物質でカプセ
ル封入された漂白剤中和物質コアを包含する。酵素コア
及び漂白剤中和物質コアはまたそのコアと時限放出物質
との間の漂白剤中和物質の初期被覆によりカプセル封入
されていてもよい。さらにまた酵素コアは、1回目の遅
延として溶液中への酵素の放出を遅らせるように時限放
出物質で被覆し、稀釈剤コア及び漂白剤中和物質コア
は、2回目の時間遅延として溶液中への稀釈剤及び漂白
剤中和物質の放出を遅らせるように時限放出物質で被覆
しても良く、そして、酵素が放出される前に、コア物質
または稀釈剤コア上の被覆物質のいずれかとして存在す
る全ての漂白剤中和物質を放出して、溶液中に存在する
全ての塩素漂白剤を完全に中和するように、第1の時間
遅延は第2の時間遅延より長くなる。
本発明の第4の態様において、前述の組成物、塩素漂
白剤及び少なくとも1つの付加的な洗浄剤成分を包含す
るカプセル封入酵素の少なくとも1つを含む洗浄剤組成
物が、食器洗いに明らかに効果的であることがわかっ
た。
市販の酵素は、典型的に硫酸ナトリウムや塩化ナトリ
ウム等のような不活性フィラーを多く含んでいる。
ここに用いられている「重量%酵素」は他に指摘がな
い限り、活性酵素及び酵素と共に用いられる種々の不活
性フィラーを示す。例えば、20mgの酵素と60mgの不活性
フィラーとの混合物を10mgの漂白剤中和物質の内側被覆
及び10mgの時限放出物質の外側被覆でカプセル封入する
と、80重量%の酵素コアを含むカプセル封入酵素組成物
が得られる。
ここに用いる「漂白剤」は酸化によって基材から色を
除くことができる化学薬品を示す。
ここに用いる「活性ハロゲン」または「活性塩素」は
−1以上の原子価を持つ化合物中に存在するハロゲンま
たは塩素を意味する。
「漂白剤」、「活性塩素」及び「有効な塩素」の意味
の詳細な解析をもとめるには、ホワイト、ジョージ(Wh
ite、George)のハンドブック オブ クロリネーショ
ン(Handbook of Chlorination)1972の188〜190頁を参
照するとよい。以下、本発明をさらに詳しく説明する。
カプセル封入酵素 本発明の第1の態様において、水系塩素漂白剤含有媒
質へ活性酵素を放出し得る組成物は、漂白剤中和物質の
内側被覆及び時限放出物質の外側被覆によりカプセル封
入された酵素コアを含む。カプセル封入酵素は、酵素が
放出される前に全ての塩素漂白剤が漂白剤 中和物質によって確実に中和されるように、さらに酵素
と漂白剤中和物質の間に時限放出物質の初期被覆を含ん
でも良い。
酵素 基材をほとんど損傷せずに基材から生物学的汚れを除
去することに有効な酵素であればどれでも本発明に適用
して良い。前記酵素は、プロテアーゼ、リパーゼ、アミ
ラーゼ等である。好ましい酵素または酵素混合物は、洗
浄される基材及び除去される汚れの型に依存している。
扱い易さ及びカプセル封入のし易さから、酵素は粉状が
好ましい。
市販の酵素は、典型的に硫酸ナトリウム及び塩化ナト
リウムのような不活性フィラーを多少含んでいるとはい
え、そのようなフィラーの存在は本発明に影響を与えな
い。
プロテアーゼ(ペプチターゼを含む)は、肉かす、肉
汁及び血液のような蛋白質汚れに作用してそれを分解す
る酵素である。プロテアーゼはECクラス3、サブクラス
3,4に分類される。サブチロペプチダーゼA(EC3.3.4.1
6)のような、ECクラス3.3.4のペプチド ペプチドヒド
ラーゼが、本発明の洗浄剤組成物に特に効果的であるこ
とが見出された。適切なプロテアーゼが、ノボインダス
トリー(Novo Indastries)社によりエスペラーゼ(Esp
erase)という商品名で市販されている。
リパーゼは、食用脂、グリース及びアイスクリームの
ような脂肪の汚れを攻撃して分解する。リパーゼはまた
ECクラス3に属し、またサブクラス3.1に置かれる。グ
リセロールエステルヒドロラーゼ(EC3.1.1.3)のよう
なECクラス3.1.1酵素は、特に本発明の洗浄剤組成物に
効果的である。好ましいリパーゼとして、エンジーメ
ディベロップメント(Enzyme Development)社製の商品
名リパーゼ30,000を用いることができる。
アミラーゼは、芋、米、オートミール及び草のような
でんぷん、多糖類及びセルロースの汚れを攻撃して分解
することができる。アミラーゼはまたECクラス3に属し
ており、サブクラス3.2に置かれる。α−1,4−グルカン
−4−グルカノヒドロラーゼ(EC3.2.1.1)及びα−1,4
−グルカン−4−マルトヒドロラーゼ(EC3.2.1.2)の
ようなEC3.2.1グリコースヒドロラーゼは、本発明の洗
浄剤組成物に特に効果的であることが見出された。好ま
しいアミラーゼとしてノボインダストリー社製の登録商
標Termamylを用いることができる。
好ましい酵素の深く詳細な説明は、米国特許第4,421,
664号第4欄16行目から第6欄24行目までに載ってい
る。
カプセル封入酵素は、全カプセルを基準として微量か
ら約95重量%までの酵素コアを含んでいる。しかしなが
ら、十分な漂白剤中和物質を溶液中に導入し、カプセル
封入効率及び用いた被覆物質の量の間の経済的な均衡を
成し遂げるために、カプセルは約50〜80重量%の酵素を
含むのが好ましい。
漂白剤中和物質 本発明の、第1の態様において、酵素コアを包囲し及
び保護的にカプセル封入して、漂白剤中和物質の内側被
覆がある。この内側被覆は溶液中に放出されると、溶液
中に存在する活性化塩素全てを、酵素を不活性化させな
い形に還元する。漂白剤中和物質は、もちろん室温で安
定な固体であるべきであり、酵素及びカプセル封入酵素
と組合わせるべきその他全ての成分と相溶性があるべき
である。さらに、漂白剤中和物質は洗浄される基材に損
傷を与えないものである。
酵素を不活性化することなくし、上記基準を満たす形
に活性塩素を還元させる能力がある組成物は、本発明に
有効に適用される。好適な漂白剤中和物質としては、ス
ルホキシ酸、及びその塩、過酸化水素及び糖等がある。
スルホキシ酸及びその塩は、塩素漂白剤を中和する能
力を持つことで良く知られた種類の化合物である。コス
トが低く、性能が高く、入手し易いという理由で、亜硫
酸アンモニウム((NH4)2SO3)、亜硫酸ナトリウム(Na2
SO3)、チオ亜硫酸ナトリウム(Na2S2O2)、メタ重亜硫
酸ナトリウム(Na2S2O3)、メタ重亜硫酸カリウム(K2S
2O5)、ヒドロ亜硫酸リチウム(Li2S2O4)等のようなス
ルホキシ酸のアルカリ金属及びアンモニウム塩が好まし
い。スルホキシ酸は、登録商標スルフテック(Sulftec
h)のアライド社(Allied Corporation)をはじめ多く
の製造会社から簡単に調達できる。
無臭性で非腐蝕性であるという理由から、塩素漂白剤
中和物質は、溶液中でハロゲン過酸化水素を生成し得る
化合物が好ましい。前記化合物は、過硼酸塩、過炭酸
塩、過リン酸塩及び過硫酸塩等のような化合物を含む。
これらの化合物はインテロックス ペルオキシド・ケミ
ー社(Interox Peroxid-Chemie GmbH)及びデュポン(D
upont)社をはじめ多くの製造社から簡単に調達され
る。コスト及び入手し易さから、好ましい過酸化水素生
成源は、インテロックス ペルオキシド・ケミー社製の
過硼酸ナトリウムモノヒドレートである。
カプセル封入酵素は、カプセルの総量のうち1〜95重
量%の漂白剤中和物質を含み得る。しかしながら、カプ
セル封入効率と用いられる被覆物質の量の間の経済的均
衡を達成し、溶液中に存在する全活性塩素の完全な中和
を確実にするために十分な漂白剤中和物質を供給するた
めに、カプセルはカプセルの総量のうち約10〜60重量%
の漂白剤中和物質を含有することが好ましい。
時限放出物質 本発明の第1の態様において、酵素コア及び漂白剤中
和物質の第1の被覆を包囲して保護的にカプセル封入す
るのは、時限放出物質からなる外側被覆である。時限放
出物質は、カプセルと共用される漂白剤が漂白剤中和物
質によって不活性化される前にその洗浄作用を行なうこ
とができるように、漂白剤中和物質の放出を遅らせる。
時限放出物質はむろん酵素、漂白剤中和物質及びそれら
と組合わせるその他全ての化合物と相溶性のあるもので
ある。さらに、時限放出物質は洗浄される基材を損傷す
るものであってはならない。これら2つの基準を満た
し、約1〜20分間好ましくは約2〜6分間、漂白剤中和
物質の実質量の放出を遅延させ得る物質を本発明に用い
ることができる。
一般的に時限放出物質は、高分子量を持つ半固体また
は固体の脂肪、無機固体、天然のまたは合成の高分子等
を包含する。優れた膜生成のために、時限放出物質は天
然または合成の高分子であることが好ましい。適切な時
限放出物質はこの分野で良く知られており、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロ
ースナトリウム、エチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
ニトロセルロース、セルロースアセテートフタレート及
びヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートのよ
うなセルロース誘導体、ゼラチン、でんぷん、蛋白質、
脂肪酸、ろう(パラフィン及び微結晶性のろうを含
む)、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニ
ルアルコール、ポリエチレングリコール等を包含する。
前記の及びその他の同様な時限放出物質の利用及び特定
の使用のために特定の化合物の選択は当業者の通常の技
術の範囲内で自明である。
その時限放出特性に加えて溶液中へ固体を懸濁させる
能力から、好ましい時限放出物質はカルボキシメチルセ
ルロース及びその塩である。適当なカルボキシメチルセ
ルロースナトリウムは、登録商標CMC-CLTのハーキュリ
ーズ(Hercules)社を初め多くの製造会社から調達され
る。
カプセル封入酵素は、カプセル総量のうち約1〜50重
量%の時限放出物質を含んでいる。好ましい重量%は、
用いられる個々の物質及び漂白剤中和物質によって不活
性化される前に漂白剤が作用することができる期間に依
存している。食器及び織物の洗浄において使用するに
は、カプセルの総量に対し約1〜20重量%の時限放出物
質がよいということがわかった。
初期時限放出物質 酵素が放出される前に、漂白剤中和物質によって溶液
中の活性塩素全てを確実に中和するために、カプセル封
入酵素は、酵素コアと漂白剤中和物質の間に、任意に時
限放出物質の初期被覆を含むことができる。
優れた結果は、この初期被覆がなくても得られること
が見出されるとはいえ、初期被覆は、不安定な酵素が用
いられるか、または遅く反応する還元剤が用いられる
か、または少量の還元剤が用いられるときのようないく
つかの場合において有効である。時限放出物質の初期被
覆は、前述のどの時限放出物質でもよい。
酵素が放出される前に、活性塩素を全て確実に不活性
化するために必要な初期被覆量は、漂白剤中和物質及び
用いられる初期被覆物質の型及び量に依存している。し
かしながら、全カプセル量に対し約0.5〜5重量%の初
期被覆物質が早期放出を防ぐために十分な量であること
が見出された。
カプセル封入酵素及びカプセル封入漂白剤中和物質の組
合わせ 本発明の第2の態様において、1回目の遅延として溶
液中への酵素の放出を遅らせるように設計された時限放
出物質のカプセルに入れられた酵素、及び2回目の遅延
として溶液中への漂白剤中和物質の放出を遅延させるよ
うに設計された時限放出物質のカプセルに入れられた漂
白剤中和物質を含み、酵素が放出される前に、漂白剤中
和物質が放出されて、溶液中に存在する活性塩素を全て
完全に中和する為に1回目の遅延が2回目の遅延よりも
長い組成物を見出した。漂白剤中和物質はコア物質また
は稀釈剤コアの最初の被覆のどちらかとして存在しても
よい。さらに酵素は酵素と時限放出物質の間の漂白剤中
和物質の内側被覆でカプセル封入させてもよい。
さらにまた、酵素は最初に時限放出物質でカプセルに
封入されても良い。
稀釈剤 稀釈剤コアは、漂白剤中和物質の担体として用いら
れ、漂白剤中和物質が、稀釈剤の上に被覆されても良
い。これは、漂白剤中和物質が実質的に均一な細粒を容
易に形成しないとき特に有効である。稀釈剤コアの使用
は、酵素と稀釈剤の両方を、漂白剤中和物質で同時に被
覆させることができ、それによって製造を簡単にさせ
る。
好ましい稀釈剤は、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム
等を含む。
本発明の第1の態様に関して述べた酵素、塩素漂白剤
中和物質、時限放出物質及び塩素漂白剤は、この場合に
も、全て等しく良好に適応される。酵素を被覆するため
に用いられる時限放出物質は、同じものでも異なるもの
でも良い。製造し易さから、それらは同じものが好まし
い。
この組成物は酵素に対する塩素漂白剤中和物質の割合
が非常に多いので、塩素漂白剤中和物質を充分に付着さ
せるべき酵素粒子が単に十分にない場合に特に有用であ
る。
一般的に、時限放出層は、少なくとも約1分間好まし
くは約2〜6分間漂白剤中和物質の放出を妨げるように
設計すると良く、酵素は、塩素漂白剤中和物質の放出
後、さらに0.5〜2分間保護的にカプセル封入されてい
ると良い。
この状態において、カプセル封入酵素粒子は、微量か
ら約95重量%まで好ましくは約30〜80重量%までの酵
素、約0〜10重量%好ましくは0〜5重量%の時限放出
物質の初期被覆、約0〜95重量%好ましくは約10〜60重
量%の漂白剤中和物質及び約1〜50重量%好ましくは約
1〜20重量%の時限放出物質の外側被覆を包含すること
ができ、カプセル封入塩素漂白剤中和物質は微量から約
95重量%好ましくは約50〜80重量%の稀釈剤コア、微量
から約95重量%好ましくは約50〜80重量%塩素漂白剤中
和物質(コアとして用いた場合)または約15〜40重量%
の塩素漂白剤中和物質(第1の被覆として用いた場
合)、及び約1〜50重量%好ましくは約1〜20重量%の
時限放出物を包含する。カプセル封入酵素、カプセル封
入漂白剤中和物質および漂白剤中和物質の被覆を持つカ
プセル封入稀釈剤の組合わせ 本発明の第3の態様において、時限放出物質でカプセ
ル封入された酵素コア、漂白剤中和物質の内側被覆と時
限放出物質の外側被覆でカプセル封入された稀釈剤コ
ア、及び時限放出物質でカプセル封入された漂白剤中和
物質コアを含む組成物が見出された。さらに、酵素コア
及び漂白剤中和物質コアを、コアと時限放出物質の間の
漂白剤中和物質の内側被覆でカプセル封入しても良い。
さらにまた、酵素コア上の時限放出物質被覆を、1回目
の遅延として溶液中への酵素の放出を遅延させるように
設計しても良く、そして、稀釈剤コア上の時限放出物質
被覆及び漂白剤中和物質コアを、2回目の遅延として溶
液中への稀釈剤及び漂白剤中和物質の放出を遅延させる
ように設計しても良い。その場合、1回目の遅延は、酵
素が放出される前に、漂白剤中和物質コア及び漂白剤中
和物質被覆が放出されて溶液中に存在する活性塩素を全
て中和することができるように、2回目の遅延より長
い。
本発明の第1の態様に関して述べた酵素、塩素漂白剤
中和物質、時限放出物質及び塩素漂白剤は、本態様に全
て等しく良好に適用される。酵素の被覆に用いられる時
限放出物質及び漂白剤中和物質は同じものでも異なるも
のでもよい。製造し易いという点でそれらは同じもので
あることが好ましい。
酵素に対する塩素漂白剤中和物質の割合が非常に大き
くて、充分な塩素漂白剤中和物質付着すべき十分な酵素
粒子がないとき、この組成物は特に有効である。
一般的に、漂白剤中和物質の早期放出を達成するため
に酵素漂白剤中和物質及び稀釈剤をカプセル封入すると
き、時限放出層は、漂白剤中和物質の放出を少なくとも
約1分間好ましくは約2〜6分間妨げるように設計され
ると良く、酵素は、漂白剤中和物質が全て溶液中へ放出
された後、さらに0.5〜2分間保護的にカプセル封入さ
れていると良い。
本発明の第3の態様においてカプセル封入された酵素
粒子は、微量から約95重量%まで好ましくは約30〜80重
量%の酵素と、約0〜10重量%好ましくは約0〜5重量
%の時限放出物質の初期被覆、約0〜95重量%好ましく
は約10〜60重量%の漂白剤−中和物質及び約1〜50重量
%好ましくは約1〜20重量%の時限放出物質の外側被覆
を包含し得、カプセル封入された塩素漂白剤中和物質
は、約50〜80重量%の塩素漂白剤中和物質コア、約0〜
40重量%の塩素漂白剤中和物質被覆及び約1〜50重量%
好ましくは約1〜20重量%の時限放出物質を包含し得、
カプセル封入された稀釈剤は約30〜80重量%の稀釈剤コ
ア、約10〜60重量%の塩素漂白剤中和物質及び約1〜50
重量%好ましくは約1〜20重量%の時限放出物質を包含
し得る。
所望の放出順序を達成するカプセル封入酵素及びカプ
セル封入漂白剤中和物質を製造する特に簡単で効果的な
方法が見出された。この方法は、酵素粒子と実質的に同
じ粒子サイズを有する稀釈剤及び漂白剤中和物質を得る
工程、酵素、稀釈剤及び漂白剤中和物質粒子を漂白剤中
和物質で同時に被覆する工程、及び1度被覆した粒子を
時限放出物質で被覆する工程を具備する。
洗浄組成物 本発明の第4の態様において、効果的な洗浄組成物を
作るために第1、第2及び/または第3の態様の組成物
は、塩素漂白剤及び少なくとも1つの追加の洗浄剤成分
と組合わされる。塩素漂白剤は、塩素漂白剤中和物質が
放出される前にその洗浄作用を行なうために迅速に溶解
し得るものである。既知の塩素漂白剤の多くは、迅速に
溶解し、本発明に好適に使用される。
塩素漂白剤は溶液中へ活性塩素(Cl2)または次亜鉛
素酸(OCL−)イオンを解離する能力を持つ既知の化合
物群である。適当な塩素漂白剤はアルカリ金属ジクロロ
イソ−シアヌレート、塩素化トリナトリウムホスフェー
ト、アルカリ金属及びアルカリ土類金属次亜鉛素酸塩、
モノクロロアミン、ジクロロアミン、三塩化窒素、
[(モノ−トリ−クロロ)テトラ−(モノ−カリウムジ
クロロ)−]ペンタ−イソシアヌレート、1,3−ジクロ
ロ−5,5−ジメチルヒダントイン、パラトルエンスルホ
ンジ−クロロアミド、トリクロメラミン、N−クロロメ
ラミン、N−クロロサクシニミド、N,N′−ジクロロア
ゾジカルボンアミド、N−クロロアセチルユリア、N,N
−ジクロロビウレット、塩素化ジシアンジアミド、トリ
クロロシアヌル酸、ジクロログリコールウリル等を含
む。優れた漂白作用のために、好ましい漂白剤は水和及
び無水ナトリウムジクロルイソシアヌレート及び塩素化
リン酸トリナトリウムである。これらの漂白剤は、オー
リン社(Olin Corporation)の商品名Clearon CDB-56
(ナトリウムジクロロイソシアヌレートジヒドレート)
及びモンサント社(Monsant Industrial Chemical C
o.)の商品名ACL-56をはじめ多数が市販されている。
洗浄用組成物は、塩素漂白剤及びカプセル封入酵素の
みを含み得るが、洗浄能力の増加のために、洗浄用組成
物は好ましくはさらに、界面活性剤、洗浄剤フィラー、
洗浄剤ビルダー、金属イオン封鎖剤、キレート剤等のよ
うな追加の洗浄剤成分のうち少なくとも1つを含むと良
い。
好ましい有機界面活性剤は、アニオン性、非イオン
性、両性、双性イオン性及びその混合物を含む。どのよ
うな相溶性の界面活性剤を用いることができるが、洗浄
剤に最も広く用いられる界面活性剤の型は、脂肪酸の石
鹸(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩)、ロジン酸及
びトール油の石鹸、アルキルアレーンスルホン酸塩、1
級及び2級の硫酸基、並びに分枝鎖と直鎖の疎水基を持
つ界面活性剤を含むアルキル硫酸塩、脂肪酸でアシル化
されたメチルタウリドや硫酸化脂肪モノグリセリドのよ
うな疎水基と親水基の間に中間結合を含む硫酸塩及びス
ルホン酸塩、ポリエチレングリコールの長鎖酸エステル
特にトール油エステル、アルキルフェノールのポリエチ
レングリコールエーテル、長鎖アルコール及び メルカプタンのポリエチレングリコールエーテル、脂肪
アシルジエタノールアミド、及びエチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドのブロック共重合体を含む。
適切な洗浄剤フィラー、ビルダー、金属イオン封鎖剤
及びキレート剤は、アルカリpHの持続、溶液中の粒状物
質の懸濁、粒状物質の再沈澱の防止等を含む作用を持つ
ことで良く知られた化合物であればどこでも良い。洗浄
剤フィラー、ビルダー、金属イオン封鎖剤及びキレート
剤は、ナトリウムトリポリホスフェートのような縮合リ
ン酸塩、炭酸ナトリウム、ナトリウムメタシリケート及
び水酸化ナトリウムのようなアルカリ、硫酸ナトリウ
ム、重炭酸ナトリウム、及び塩化ナトリウムのようなフ
ィラー、カルボキシメチルセルロースのような汚れを懸
濁剤、及びエチレンジアミンテトラ酢酸及びポリアクリ
ル酸のようなキレート剤を含む。
洗浄組成物は、約0.1〜1.5重量%好ましくは0.5〜1
重量%の有効な塩素、約0.3〜20重量%好ましくは約1.5
〜15重量%のカプセル封入酵素、活性塩素のためのカプ
セル封入漂白剤中和物質の過剰化学量論量、及び約0〜
99重量%好ましくは約55〜95重量%の追加の洗浄成分を
含み得る。好ましくは、洗浄組成物は、追加の洗浄成分
として界面活性剤を10重量%まで含む。
用いられる塩素漂白剤中和物質の量は、溶液中に存在
する全ての活性塩素の還元に十分でなくてはならない。
好ましくは、活性塩素の即座の不活性化を確実にするた
めに、活性塩素に対する漂白剤中和物質の量論比は約1:
1〜1.5:1が良い。
調製方法 カプセル封入された酵素及び漂白剤中和物質の調製
は、パン塗り、ローラー塗り、吹付け凝固等のような多
くの既知のカプセル封入方法等のどれでも行なうことが
できる。好ましい方法は、流動層方法のカプセル封入で
ある。
基本的に、流動層におけるカプセル封入は次の工程を
含む。
(1)被覆材料を溶融させるか、または適当な溶媒(例
えば、水)に溶解することによって被覆材料を液化する
工程。
(2)カプセル封入すべき粒子をチャンバー内に入れ、
そこに油のながれを通すことによって当該粒子を流動化
する工程。
(3)流動化された粒子の上に液化した被覆材料を吹付
けることによって、被覆材料で粒子を被覆する工程。
(4)被覆された粒子を冷却及び/または乾燥させる工
程。
洗浄性組成物は、全ての成分を単に一緒に配合し、カ
プセルの損傷の可能性を確実に最少限にすることによっ
て調製される。
実施例I 32lの容器の中に、ハーキュリーズ社製のヒドロキシ
プロピルセルロースであるKLUCEL Eを1.25ポンド(5.70
0kg)及び軟水を39.41ポンド(17.88kg)入れた。KLUCE
L E及び軟水を、KLUCEL Eが完全に溶解するまで混合し
た。流動層中に、ノボインダストリー社製の粉状バクテ
リアアミラーゼであるTERMAMYL 60Tを23.75ポンド(10.
77kg)を入れた。TERMAMYL 60Tを、気圧40psi(2.812kg
/cm2)で流動層中で流動化し、流動層を、105°F(51.
67℃)に加熱した。KLUCEL E溶液の全量を、Gustav Sch
lick Nozzle,Model 941を通して、流動化されたTERMAMY
L 60T粒子上に吹付けた。流動層を125°F(51.67℃)
に加熱し、カプセル封入されたTERMAMYL 60Tをその中で
1分間乾燥した。カプセルを100°F(37.38℃)に冷却
し、流動層から除去した。24.5ポンド(11.11kg)のカ
プセル封入TERMAMYL 60Tを得た。
前記流動層に、2.45ポンド(1.111kg)のカプセル封
入TERMAMYL 60T及び27.86ポンド(12.637kg)の粒状硫
酸ナトリウムを入れた。32l容器の中に、インテロック
スペルオキシドケミー社製の過硼酸ナトリウムモノヒド
レート5.68ポンド(2.576kg)及び軟水113ポンド(51.2
6kg)を入れた。過硼酸ナトリウムモノヒドレート及び
水を、過硼酸ナトリウムモノヒドレートが完全に溶解す
るまで攪拌した。
カプセル封入TERMAMYL 60T及び硫酸ナトリウムを、気
圧60psi(4.218kg/cm2)で流動層中に流動化し、流動層
を140〜168°F(60.00〜75.56℃)に加熱した。過硼酸
ナトリウムモノヒドレートの全量を、流動化されたTERM
AMYL 60T及び硫酸ナトリウム粒子上に吹付けた。流動層
の温度を、142〜150°F(61.11〜65.56℃)に保持する
ように調節し、そして、カプセル封入された粒子を乾燥
した。32l容器中に、2ポンド(0.9072kg)のKLUCEL E
及び60ポンド(27.22kg)の軟水を入れた。KLUCEL E及
び軟水を、KLUCEL Eが完全に溶解するまで攪拌した。過
硼酸ナトリウムモノヒドレート被覆が乾燥した後、KLUC
EL E溶液を1度被覆された粒子に吹付けて、過硼酸ナト
リウムモノヒドレートの第1被覆及びKLUCEL E溶液の第
2被覆を有するカプセルを形成した。流動層を170°F
(76.67℃)まで加熱し、カプセル封入された粒子をそ
の中で2分間乾燥した。カプセルを100°F(37.38℃)
に冷却し、流動層から除去した。初期酵素活性の90.4%
を維持するカプセルが得られた。
実施例II 既知の濃度の塩素漂白剤溶液中に、化学量論的に漂白
剤中和量よりも2%過剰の過硼酸ナトリウム水和物を作
るに充分な量の、実施例1で調製した組成物を入れた。
KLUCEL Eの外側被覆、過硼酸ナトリウムモノヒドレート
被覆及びKLUCEL Eの初期被覆を溶解させた後、溶液を試
験したところ、初期酵素活性の27.0%を含むことを見出
した。
実施例III 既知の濃度の塩素漂白剤溶液中に、実施例Iで調製し
た組成物を、化学量論的に漂白剤中和量よりも20%過剰
の過硼酸ナトリウムモノヒドレートを作るのに充分な量
で配合した。KLUCEL Eの外側被覆、過硼酸ナトリウムモ
ノヒドレート被覆及びKLUCEL Eの初期被覆を溶解させた
後、溶液を試験したところ、初期酵素活性の54.6%を含
むことを見出した。
実施例IV 32lの容器に1.5ポンド(0.6804kg)の硫酸ナトリウム
及び15ポンド(6.804kg)の軟水を入れた。硫酸ナトリ
ウム及び軟水を、硫酸ナトリウムが完全に溶解するまで
混合した。
流動層中に、ノボインダストリー社製の粉状のバクテ
リアプロテアーゼである商品名ESPERASE4.0Tを18ポンド
(8.165kg)入れた。ESPERASE4.0Tを40psi(2.812kg/cm
2)の噴霧圧力で流動層中に流動化し、流動層を125°F
(51.67℃)に加熱した。硫酸ナトリウム溶液の総量を1
20°F(48.89℃)に加熱し、Gustav Schlick Nozzle,M
odel 941を通して、流動化されたESPERASE4.0T粒子の上
に吹付けた。
32l容器に、インテロックス社の過硼酸ナトリウムモ
ノヒドレート4.67ポンド(2.118kg)及び軟水93.48ポン
ド(42.20kg)を入れた。過硼酸ナトリウムモノヒドレ
ート及び水を、過硼酸ナトリウムモノヒドレートが完全
に溶解するまで掻き混ぜた。流動層を130°F(54.44
℃)に加熱し、過硼酸ナトリウムモノヒドレート溶液
は、115°F(46.11℃)未満に維持し、過硼酸ナトリウ
ムモノヒドレートの全量を、1度被覆されている流動化
した粒子上に吹付けた。32lの容器中に、ハーキュリー
ズ社製のカルボキシメチルセルロースナトリウムである
CMC-CLTを1.5ポンド(0.6804kg)及び軟水を49.5ポンド
(22.45kg)入れた。CMC-CLT及び軟水を、CMC-CLTが完
全に溶解するまで混合した。最後にCMC-CLT溶液を130°
F(54.44℃)未満に維持し、その全量を2度被覆され
ている流動化した粒子の上に吹付けた。
次に、流動層を130°F(54.44℃)に加熱し、3回カ
プセル封入された粒子をその中で1分間乾燥し、そして
100°F(37.78℃)で冷却し、流動層から除去した。
実施例V 実験用攪拌棒及び攪拌プレートを備えたビーカー中
に、0.10gのナトリウムジクロロイソシアヌレート二水
和物、100.6gの脱イオン水及び0.34gの実施例IVで作ら
れたカプセル封入酵素を入れた。その混合物を勢い良く
掻きまぜて、約3分間で活性塩素を完全に中性化した。
出来上がった溶液は、理論的活性の80%を保持すること
を表す2.28knp単位/gカプセル封入酵素の酵素活性を持
つことがわかった。
実施例VI 2lの容器に470.5gの硫酸ナトリウム及び1600gの軟水
を入れた。硫酸ナトリウム及び軟水を、硫酸ナトリウム
が完全に溶解するまで混合した。
別の1の容器に、分子量3000のポリアクリル酸70.5
g及び211.5gの軟水を入れた。ポリアクリル酸と軟水
を、ポリアクリル酸が完全に溶解するまで混合した。
流動層の中に、ノボインダストリー社製の粉状のバク
テリアプロテアーゼであるESPERASE4.0Mを352.9g入れ
た。ESPERASE4.0Mを流動層内に流動化し、流動層を80°
F(26.67℃)加熱した。硫酸ナトリウム溶液全量を84
°F(28.89℃)に加熱し、流動化したESPERASE4.0M粒
子上に吹付けた。
流動層を110°F(43.33℃)に加熱し、ポリアクリル
酸溶液全量を90°F(32.22℃)に加熱し、1度被覆し
た細粒上に吹付けた。流動層を120°F(48.89℃)に加
熱し、2度被覆した粒子をその中で乾燥し、そして次に
100°F(37.78℃)に冷却し、流動層から除去した。
実施例VII 実験用攪拌プレートを備えたビーカー中に、FMC社製
のナトリウムジクロロイソシアヌレートナトリウムジヒ
ドレートを0.4g、140°F(60.00℃)に加熱した軟水を
150g、及び実施例VIで作ったカプセル封入酵素を1.0g入
れた。その混合物を勢い良く攪拌し、活性塩素の完全な
中和を行なった。EMPA116試験布を溶液中に入れ、酵素
活性度を示した。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)プロテアーゼ、リパーゼ、アミラー
    ゼまたはその混合物を含む酵素コア; (b)スルホキシ酸の塩、過酸化物製造物質、または糖
    を含む塩素漂白剤中和物質の第1カプセル封入被覆、及
    び (c)セルロース誘導体を含む時限−放出物質の第2の
    カプセル封入被覆 を含み、活性塩素を含む溶液中に活性酵素を放出し得る
    カプセル封入酵素組成物。
  2. 【請求項2】酵素コアと塩素漂白剤中和物質の第1の被
    覆との間にセルロース誘導体の初期カプセル封入被覆を
    含む請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】前記カプセル封入酵素とともに、 (a)スルホキシ酸またはその塩、過酸化物製造物質、
    または糖を含むコア、及び (b)セルロース誘導体のカプセル封入被覆を含むカプ
    セル封入された塩素漂白剤中和物質を含む請求項2に記
    載の組成物。
  4. 【請求項4】前記カプセル封入酵素とともに (a)無機塩を含む希釈剤コア、 (b)スルホキシ酸またはその塩、過酸化物製造物質ま
    たは糖の第1のカプセル封入被覆、及び (c)セルロース誘導体の第2のカプセル封入被覆を含
    む別のカプセル封入された希釈剤を含む請求項1に記載
    の組成物。
  5. 【請求項5】(a)1)カプセル封入酵素に対し約1〜
    95重量のプロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼまたはそ
    の混合物を含む酵素コア、 2)カプセル封入酵素に対し約1〜95重量のスルホキシ
    酸またはその塩、過酸化物製造物質または糖を含む塩素
    漂白剤中和物質の第1のカプセル封入被覆、及び 3)カプセル封入酵素に対し約1〜50重量%のセルロー
    ス誘導体を含む時限−放出物質の第2のカプセル封入被
    覆を含有するカプセル酵素を洗浄組成物に対し0.3〜20
    重量%と、 (b)約0.1〜40重量%の塩素漂白剤と、 (c)約55〜95重量%の洗浄剤フィラー、洗浄剤ビルダ
    ー、界面活性剤、金属イオン封鎖剤及びキレート剤から
    なる群から選択された少なくとも1つの追加の洗浄性成
    分とを含む洗浄剤組成物。
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