JP2587596Y2 - 加圧装置 - Google Patents

加圧装置

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JP2587596Y2
JP2587596Y2 JP1991082041U JP8204191U JP2587596Y2 JP 2587596 Y2 JP2587596 Y2 JP 2587596Y2 JP 1991082041 U JP1991082041 U JP 1991082041U JP 8204191 U JP8204191 U JP 8204191U JP 2587596 Y2 JP2587596 Y2 JP 2587596Y2
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JP
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bellows
pressurizing device
pressure
cylinder
control
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JP1991082041U
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Inventor
貞雄 山下
克彦 藤井
Original Assignee
日新工機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ベローズを用いた製鉄
機械用の加圧装置に関する。
【0002】
【従来技術】製鉄機械用の加圧装置は、例えば高い圧力
のものでは圧延機、低い圧力のものではプロセスライン
のピンチロールや押えロール或いは研磨機の砥石の圧着
などで用いられている。こうした加圧装置としては、用
途によってジャッキのように、ネジと該ネジに捩込まれ
るナットよりなり、ナットを回転駆動させることにより
ネジを進退させるネジ機構が用いられることもあるが、
多くの場合、制御速度が速くて制御性に優れたエアーま
たは油圧シリンダー(以下、単に油圧シリンダーとい
う)が用いられ、その使用方法には、一定の加圧位置を
保持する場合と、一定圧力で押圧する場合の二種類があ
る。
【0003】圧延機を例にとっていえば、熱間圧延機や
冷間圧延機のように、一定の厚みの製品を得るためにロ
ールを一定の加圧位置に保持させるのが前者の例であ
り、調質圧延機のように、ロールを一定の圧力で押圧さ
せるのが後者の例で、前者は定位置制御、後者は定圧制
御と呼ばれている。図1は、調質圧延機の圧延ロールを
押下げるために用いられる従来の油圧シリンダーについ
て示すもので、油圧シリンダー1にて軸受箱2を介して
ロール3に加圧力が与えられるようにしてある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述するような油圧シ
リンダーでは、加圧力はピストンの断面積と圧力油の単
位面積当りの圧力との積になるが、ピストンを動かす際
には、ピストンパッキン5やグランドパッキン6などに
より大きな摩擦抵抗が発生し、この抵抗が加圧力の3〜
15%にも達し、これがピストンを動かす際の圧力調整
を不能にする不感帯となり、また精度のよい制御を困難
にしている
【0005】しかも油圧シリンダーでは、異物混入によ
るかじり付きや焼付き、またピストン、シリンダー内
壁、パッキン等の磨耗によるリークなどのトラブルが起
き易い。またピストン部でリークがあると、定位置制御
では、加圧位置を一定に保つことができなくなる。補正
回路を設けて加圧位置を自動的に修正し定位置に保つこ
ともできるが、リーク量が大きくなると、制御が困難と
なる。
【0006】したがって油圧シリンダーを用いた従来の
製鉄機械用加圧装置では、上述するようなトラブルが発
生したとき、或いは定期的に設備を休止し、焼付きやか
じり付きを生じた部品、磨耗した部品等を取替えねばな
らず、また予備シリンダー等を準備しておかねばならな
っかった。本考案は、上記の問題を解消することを目的
としてなされたもので、油圧シリンダーに代わる製鉄機
械用の加圧装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段及び作用】本考案の製鉄機械用加圧装
置は、伸縮性を有し、内部の空気圧や油圧など流体によ
って伸縮するベローズシリンダーを用いたものである。
ここでベローズシリンダーとは、伸縮性を有し、内部の
流体圧によって伸縮するベローズ部を含むものをいうも
のとする。ベローズ部は、単層の弾力性に富んだ板材に
より屈曲形成してもよいが、伸縮性から好ましくは弾力
性に富む板材を複数枚数(プライ数)積層したものより
構成される。
【0008】本考案の製鉄機械用加圧装置によれば、ベ
ローズシリンダーに加圧流体を注入或いは排出すること
によってベローズ部が伸縮し、主として軸方向の変位が
行われる。本装置による変位は、流体圧やベローズ部の
プライ数にもよるが、高い圧力ではベローズ部が厚くな
るので、一般にはベローズ部の長さの10〜15パーセ
ント程度となり、大きな変位量は得られない。しかしな
がら用途によって、例えば圧延機のように、かなり厚い
材料を圧延する場合でも実際に板圧の制御を行う変位量
が2〜3mmもあれば十分であるものでは何ら問題はな
い。なお、大きな変位を得るには、例えば図4に示すよ
うなネジ機構と組み合わせることにより大きな変位を与
えたのちベローズシリンダーによる変位を与えるように
するとよい。
【0009】ベローズ部が軸方向に確実に変位し、径方
向に変位しないようにするため、ベローズ部に補強リン
グを嵌め、側方への変位を規制するのが望ましい。本考
案に係わる製鉄機械用加圧装置は、定圧制御が必要とさ
れる分野に用いるのに適するが、ベローズシリンダーの
変位を検出する位置検出センサーと、該センサーからの
出力信号によってベローズシリンダーへの圧力流体の注
入、或いは排出を行う切換弁を制御するコントローラを
設けることにより定位置制御を行うこともできる。
【0010】
【実施例】図2は、ベローズシリンダーの一例を示すも
ので、上部フランジ11に突設される筒部12と下部フ
ランジ13に突設される筒部14とがベローズ15によ
って連結され、ベローズ15の伸縮によって下部フラン
ジ13が上下に変位するようになっている。
【0011】ベローズ15は図3に示されるように、弾
性薄板体を四層積層させたものより構成され、各凹部に
は補強リング16が嵌められ、ベローズ15の径方向へ
の変位を規制している。上部フランジ11と下部フラン
ジ13にはまた、筒状のガイド17が筒部内部に同心円
状に突設され、一方が他方に遊嵌している。これはベロ
ーズ15が傾いたり、上下のフランジが偏しないように
するためのものである。
【0012】図中、18は油圧の流入出口で、図示して
いなが、切換弁を備えた配管を介してポンプに接続され
ている。図4は上記ベローズシリンダーを調質圧延機の
ロールの加圧装置に用いた例を示すもので、ナット21
に捩込まれたネジ22の下端にベローズシリンダーの上
部フランジ11が固定され、下部フランジ13にロール
23の軸受箱24が連結されている。
【0013】以上のように、調質圧延機のロールの加圧
に本装置を用いることにより制御精度を大巾に向上させ
ることが可能となった。実験例によれば、油圧シリンダ
ーを用いた従来法では、最大制御加圧力52000kgf
に対し、不感帯が3200kgfであったものが、僅か5
0kgfの範囲で制御できるようになった。
【0014】
【考案の効果】本考案は以上のように構成され、次のよ
うな効果を奏する。請求項1記載の加圧装置によれば、
数100〜数1000トンにも及ぶ強大な荷重を必要と
する製鉄機械用加圧装置において、摺動部が全くないた
めに不感帯が小さくなって制御精度が上がるうえ、油圧
シリンダーを用いた場合のようなかじり付きや焼付き、
リークなどのトラブルもなくなり、これによる設備の休
止や修理などが不要となる。
【0015】請求項2記載のように、ベローズ部を弾力
性に富む板材を複数枚積層したもので構成すれば、一枚
の板材を用いるのと比べ、変位量を比較的大きく取るこ
とができる(一枚の板では積層したものと同じ強度を得
ようとすると、板厚が厚くなり、板厚が厚くなると、伸
縮量が極めて小さくなる)ので制御する量(ストロー
ク)が長く取れ、かつ制御範囲も広くなり、ベローズの
変形抵抗も小さくなって変形比例範囲も広く、制御精度
もより向上する。請求項記載のように定圧制御に用い
れば、そのまゝ用いることができ、また定位置制御にお
いては、フィードバック制御を正確に行うことができ
る。
【0016】請求項記載の装置によれば、大きな変位
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧延機に用いられる従来の加圧装置の断面図。
【図2】本考案に係わる加圧装置の断面図。
【図3】ベローズシリンダーの部分拡大断面図。
【図4】圧延機に用いた本考案に係わる加圧装置を示す
図。
【符号の説明】
11・・上部フランジ 13・・下部フランジ 15・・ベローズ 16・・補強リング 21・・ナット 22・・ボールネジ 23・・ロール 24・・軸受箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 15/10 B30B 1/32 F15B 15/14 340

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】強大な荷重を必要とする製鉄機械用の加圧
    装置であって、伸縮性を有し、注入された加圧流体の圧
    力によって伸縮するベローズシリンダーを用いたことを
    特徴とする加圧装置。
  2. 【請求項2】ベローズシリンダーは、弾力性に富む板材
    を複数枚積層してなるベローズ部を有する請求項1記載
    の加圧装置。
  3. 【請求項3】定圧制御に用いられる請求項1記載の加圧
    装置。
  4. 【請求項4】ネジ機構或いはスペーサーと組み合わせて
    用いられる請求項1記載の加圧装置。
JP1991082041U 1991-10-09 1991-10-09 加圧装置 Expired - Lifetime JP2587596Y2 (ja)

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JP1991082041U JP2587596Y2 (ja) 1991-10-09 1991-10-09 加圧装置

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JPH0656505U JPH0656505U (ja) 1994-08-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51146680A (en) * 1975-05-28 1976-12-16 Hitachi Ltd Difference-pressure type shifter
JPS5976612A (ja) * 1982-10-22 1984-05-01 Mitsubishi Electric Corp 圧延機の油圧制御装置
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