JP2587466Y2 - 映像表示装置用支持枠 - Google Patents

映像表示装置用支持枠

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JP2587466Y2
JP2587466Y2 JP1993026236U JP2623693U JP2587466Y2 JP 2587466 Y2 JP2587466 Y2 JP 2587466Y2 JP 1993026236 U JP1993026236 U JP 1993026236U JP 2623693 U JP2623693 U JP 2623693U JP 2587466 Y2 JP2587466 Y2 JP 2587466Y2
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JP
Japan
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crt
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JPH0681177U (ja
Inventor
譲太郎 岩部
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、CRT(陰極線管)を
使用する映像表示装置用の鉄製支持枠に係り、特に、着
磁によるCRTへの影響を低減した映像表示装置用支持
枠に関する。
【0002】
【従来の技術】CRTを使用した映像表示装置の運搬や
積み上げ時の作業性向上や、あるいは吊り下げ・スタン
ド等に設置する目的のために、図3(A)に示すよう
に、映像表示装置1の側面や後面に支持枠2を取り付け
る場合がある。また、図3(B)に示すように、支持枠
を取り付けた映像表示装置を複数個積み上げて、マルチ
画面として使用する場合がある。
【0003】通常、支持枠2は、強度及びコストの面か
ら鉄製のパイプ部材からなり、そして、運搬する際、物
流体積を小さくするために、数点の部材に分けられて、
使用目的場所において組み立てられる。従来、この組み
立て前の各部材は、積み上げ時の荷重に耐える構造とす
るため、例えば、図4に示すように、側面には略ロの字
状の部材2aを用い、略ロの字状部材2aの一辺の上下
部分を、棒状部材2bでネジ3などにより連結してい
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】CRTを使用する映像
表示装置は、周知の如く、外部磁界に対して非常に影響
を受けやすい。CRT近傍に強磁界の部材があると、C
RT内の電子ビームは外部磁界によって曲げられてしま
い、画面上に色ムラ等が発生し、映像の品位を著しく劣
化させてしまう。CRTの中でも、図5に示すように、
特に偏向ヨーク4,シャドーマスク5及び蛍光体6が位
置する空間は、外部磁界に対して非常に影響を受けやす
い。
【0005】ところで、前述した支持枠2の各部材は、
鉄製のパイプ部材等を溶接、例えば電気溶接によって作
られる。また、製作工程上、その部材を電磁石で固定す
る場合もある。これらの要因のため、支持枠2の各部材
は容易に着磁しやすい。電気溶接あるいは電磁石などを
使用した場合、その加工箇所が一番強く着磁するわけで
はなく、一般的には形状的に尖った部分が着磁しやす
い。図6に示すような、ロの字状の部材では、各コーナ
ーや棒状部材の両端部に磁界が集中する。特に、図4に
示した、映像表示装置1の側面に取り付ける略ロの字状
部材2aは、CRTに一番近くに位置するため、CRT
への影響が大きい。
【0006】しかし、どのコーナーに磁界が集中する
か、そしてその大きさなどは予想できないため、仮に、
CRTの外部磁界に対して影響を受けやすい部分の、近
いコーナーが強く着磁していたりすると、CRTの色ム
ラ等を発生させてしまう。従って、支持枠を影響のない
着磁レベルにするためには、生産時の最終工程、または
使用目的場所で組み立て後、部材を脱磁器で脱磁処理す
る必要があり、これが生産性の悪化とコスト増加の要因
となっていた。そこで、本考案は、簡単な構造で、脱磁
処理をすることなく、支持枠の着磁によるCRTへの影
響を低減させた映像表示装置用支持枠を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、鉄製の部材を枠状に組み
立てて、CRTを使用した映像表示装置の側面及びまた
は後面に取り付けられる映像表示装置用支持枠におい
て、側面に取り付けられる支持枠は、略コの字状部材か
らなり、前記略コの字状部材の先鋭部を前記映像表示装
置の後方に位置するようにして、その他の支持枠と組み
立てられることを特徴とする映像表示装置用支持枠を提
供するものである。
【0008】
【実施例】以下、本考案の映像表示装置用支持枠につい
て、添付図面を参照して説明する。図1は、本考案の映
像表示装置用支持枠の一実施例を示す分解斜視図であ
り、図2は、本考案の映像表示装置用支持枠の略コの字
状部材の着磁状態を示す図である。
【0009】図1において、映像表示装置1の側面部分
に位置する鉄製部材12aは、略コの字状に形成され、
その両端の先鋭部を、CRTの外部磁界に対して影響を
受けやすい部分から遠ざけるようにするため、映像表示
装置1に対して後ろ向きに配置する。また、2つの略コ
の字状部材12aの先鋭部は、それぞれ鉄製部材12b
にネジ3等で固定されることにより、支持枠12を構成
する。作成された支持枠12は、映像表示装置1の筐体
にねじ止め等により固定される。このように、支持枠1
2を取り付けた映像表示装置1を連結する場合は、略コ
の字状部材12aに設けられた突起13を、別の部材1
2aの突起13が当たる所に設けられた図示せぬ穴に合
わせることによって位置合わせを行い、略コの字状部材
12aの各辺に設けられた穴を用いて、上下左右方向に
ねじ止めする。
【0010】前述したように、強磁界にさらされた透磁
率の大きい物質、例えば鉄などが着磁すると、先鋭形状
部に磁界が集中する性質がある。従って、図2に示すよ
うに、鉄製部材を略コの字状にすることで、製造時に発
生する着磁は安定して両端先鋭部に集中する。そこで、
その先鋭部をCRTの偏向ヨーク,シャドーマスク及び
蛍光体から遠ざける位置、例えば、映像表示装置1の後
方に配置する構成にすることにより、支持枠の着磁によ
るCRTへの影響を低減することができる。
【0011】実際に、略コの字状部材12aの両端先鋭
部及び直角コーナー部の磁力を測定すると、両端先鋭部
では平均10.1ガウスの磁力が測定され、CRT近傍
の直角コーナー部では平均2.9ガウスの磁力が測定さ
れた。即ち、直角コーナー部は先鋭部の1/3以下の磁
力になるデータが得られた。
【0012】なお、本実施例においては、映像表示装置
1の後ろ側に位置する部材は、強度の面から一体成型さ
れたものだが、本考案はこの形状に限定されることな
く、映像表示装置1の側面部分に位置される2つの部材
12aが、略コの字状に形成され、その両端の先鋭部
を、映像表示装置1の後方に配置するものであれば、4
本の棒状部材を組み合わせたり、ロの字状部材を組み合
わせたものであっても良い。また、図1には、略コの字
状部材12aは、映像表示装置1の左右方向の側面に取
り付けられる構成になっているが、映像表示装置1の上
下方向の側面に取り付けられるものであっても良い。
【0013】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案の映
像表示装置用支持枠は、簡単な構造で、意図的に安定し
た磁界集中箇所を作り、その箇所をCRTの外部磁界に
対して影響を受けやすい部分から遠ざけるように構成し
たので、脱磁処理をすることなく、支持枠の着磁による
CRTへの影響を低減させることができ、生産性の向上
とコストダウンが可能になるという実用上極めて優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の映像表示装置用支持枠の一実施例を示
す分解斜視図である。
【図2】本考案の映像表示装置用支持枠の略コの字状部
材の着磁状態を示す図である。
【図3】映像表示装置用支持枠及びマルチ画面を説明す
るための図である。
【図4】従来の映像表示装置用支持枠の構成を示す分解
斜視図である。
【図5】CRTの磁界影響箇所を説明するための水平断
面図である。
【図6】略ロの字状部材の着磁状態を示す図である。
【符号の説明】
1 映像表示装置 3 ネジ 12a 略コの字状部材(支持枠) 12b 部材(支持枠)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄製の部材を枠状に組み立てて、CRTを
    使用した映像表示装置の側面及びまたは後面に取り付け
    られる映像表示装置用支持枠において、 側面に取り付けられる支持枠は、略コの字状部材からな
    り、前記略コの字状部材の先鋭部を前記映像表示装置の
    後方に位置するようにして、その他の支持枠と組み立て
    られることを特徴とする映像表示装置用支持枠。
JP1993026236U 1993-04-21 1993-04-21 映像表示装置用支持枠 Expired - Lifetime JP2587466Y2 (ja)

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JP1993026236U JP2587466Y2 (ja) 1993-04-21 1993-04-21 映像表示装置用支持枠

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JPH0681177U JPH0681177U (ja) 1994-11-15
JP2587466Y2 true JP2587466Y2 (ja) 1998-12-16

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KR100570507B1 (ko) * 1998-11-28 2006-09-14 삼성전자주식회사 타일드 액정표시장치

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JPH0681177U (ja) 1994-11-15

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