JP2587432Y2 - 遊泳玩具魚体 - Google Patents

遊泳玩具魚体

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JP2587432Y2
JP2587432Y2 JP1997004408U JP440897U JP2587432Y2 JP 2587432 Y2 JP2587432 Y2 JP 2587432Y2 JP 1997004408 U JP1997004408 U JP 1997004408U JP 440897 U JP440897 U JP 440897U JP 2587432 Y2 JP2587432 Y2 JP 2587432Y2
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繁行 堀内
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株式会社増田屋コーポレーション
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、水槽内を活魚の如く
自然に遊泳する玩具魚体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊泳玩具魚体は水中において、い
かに生きた魚の如く自然な遊泳状態を現出するかにあ
る。そして水中においては、そのバランスについて直立
状態を維持し、また上下、左右、前後というように自在
に遊泳することにあるが、それを自然に作動させること
が極めて困難であったのである。
【0003】本出願人は、先に実開昭61−39597
号公報に掲載される遊泳玩具魚体を提案している。この
提案においては、魚体に上昇浮力を与えこれを重垂付の
紐により水中において所定位置に保持し、さらに重垂を
磁石として、水槽外から与える磁界の変化で重垂を転回
し、紐の捩じれ作用と解放作用とで魚体を浮遊させるも
のであった。その解決手段としての一つが本出願人の前
記提案である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記本出願人の提案
は、直立状態を維持し、また上下、左右、前後というよ
うに自在に遊泳するという点からは不満足なものであっ
た。この考案は、水槽内において、尾体を全体の揺動と
共に揺らして恰も生きた魚の如く遊泳し、置物として観
賞に耐える程度に作動する遊泳玩具魚体を提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】その頭部、胴部を構成す
る魚体本体を、内方を椀状に凹陥させた左側外殻と同じ
く内方を椀状に凹陥させた右側外殻とを重合させて設
け、かつ背びれ、腹びれおよび尻びれを、前記左側外殻
と右側外殻との一方またはその両方の主部外縁より突出
形成し、それら左側外殻と右側外殻によって構成された
内方の空胴の上半およびそれに続く少なくとも下半の一
部に浮力体を収容し、その下方に、全体を所要の沈降速
度に調整する磁石を収容し、魚体本体を構成する左側外
殻または右側外殻の一方の後外縁に上下から対応する突
出係合軸を形成し、尾体の前部にヒンジ部を形成し、そ
の上下端面に設けた軸受孔に前記突出係合軸を遊嵌係合
してなることを特徴とする遊泳玩具魚体。
【0006】魚体本体の左側外殻と右側外殻によって構
成された内方の空胴の下半に配置した磁石の前後に、全
体の浮力微調整と前後の浮遊角度調整をなす調整重垂片
を収容してもよいものである。
【0007】
【作用】この考案遊泳玩具魚体は前述のように構成され
るから、水槽内において、直立状態を維持して沈降し、
またその沈降と磁力作用で上下、左右、前後というよう
に自在に遊泳し、恰も生きた魚の如く遊泳し、置物とし
て観賞に耐える程度に遊泳するものである。
【0008】構造的に、背びれ、腹びれ、尻びれを一体
に設け、成形を容易に行えるばかりでなく、着色などの
模様加工を容易に行え、自然の魚の外観を製造できるも
のである。
【0009】尾体を本体の係合軸で遊嵌係合し、回動が
極めてスムーズで魚体本体の進行に追従する動きは自然
に近いものとなり、観賞に耐える作動をなすものであ
る。
【0010】
【実施例】以下、この考案を実施の一例である図面によ
り説明すると、1は遊泳玩具魚体で、その頭部、胴部を
構成する本体2は、例えば背びれ3、腹びれ4、尻びれ
5を、その主部外縁より突出形成し、内方を椀状に凹陥
させた左側外殻2aと、その右側外殻2aの主部に適合
した外縁形状に形成し、かつ内方を同じく椀状に凹陥さ
せた右側外殻2bとから設ける。なお、実施例では、右
側外殻2bに、着底時のバランス上から腹びれ4を設け
ている。
【0011】前記左側外殻2aと右側外殻2bは、内面
において互に対応し、嵌合接続部6、7を、例えば、図
示するように、上部に一個所、下部に前後二個所に設
け、その軸部6aと受孔7aとを嵌合し、左右側外殻2
a、2bを重合結合する。このとき、軸部6aに接着剤
を付け、接着結合してもよい。
【0012】前記左右側外殻2a、2bを重合させて構
成した内方の空胴8の上半および必要によりそれに続く
下半に浮力体9を収容し、その下方又はバランス位置に
磁石10を収容している。
【0013】前記浮力体9は上部に凹陥係合部9aを設
け、これを左側外殻2aの内面上部に設けた嵌合接続部
6を利用して係合し、また下部に磁石10を定位置に収
容する収容枠11を設けている。
【0014】左側外殻2aの後縁に上下から対応する突
出係合軸12a、12bを、例えば外殻を形成するとき
に同時に形成し、尾体13は前部にヒンジ部13aを形
成し、その上下端面に設けた軸受孔14a、14bに前
記係合軸12a、12bを遊嵌係合し、尾体13を魚体
本体2に対して回動自在に連結している。
【0015】魚体本体2の空胴には、調整重垂片15、
16を適当に収容し、全体の浮力調整と前後の浮遊角度
調整とを行うことができるものである。
【0016】魚体の水中に対する浮力は数秒で水槽17
の底に着底する沈降速度に調整され、この魚体に対し、
水槽外に配置した磁力発生装置18からの磁界が上昇力
を与え、水中に停止状態、左右又は前後の移動若しく
は、上下移動を緩急をつけて不規則になされるため、自
然の魚体の浮遊作動をなすものである。
【0017】
【考案の効果】この考案は前述のようになるものである
から魚体内には浮力体と作動用の磁石が収容されてお
り、浮力体の浮力が製造工程で微妙に差が生じた場合に
おいても、これを調整する重垂によって、調整すること
ができるものである。
【0018】構造的には、背びれ、腹びれ、尻びれ等を
一方の側外殻と一体に設けたから、成形を容易に行える
ばかりでなく、着色などの模様加工を容易に行え、自然
の魚の外観を製造できるものである。
【0019】尾体を本体の係合軸で遊嵌係合したから、
回動が極めてスムーズで本体の進行に追従する動きは自
然に近いものとなり、観賞に耐える作動をなすものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案遊泳玩具魚体の外観図である。
【図2】この考案遊泳玩具魚体の魚体本体を構成する左
側外殻単体の内面図である。
【図3】同じく右側外殻単体の内面図である。
【図4】この考案遊泳玩具魚体を構成する尾体の側面図
である。
【図5】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図1のC−C線に沿う断面図である。
【図8】尾体の連結構造を示す拡大図である。
【図9】この考案遊泳玩具魚体が浮遊する水槽の一部切
欠き正面図である。
【符号の説明】
1 遊泳玩具魚体 2 魚体本体 2a 左側外殻 2b 右側外殻 3 背びれ 4 腹びれ 5 尻びれ 6 嵌合接続部 6a 軸部 7 嵌合接続部 7a 受孔 8 空胴 9 浮力体 9a 凹陥係合部 10 磁石 11 収容枠 12a 突出係合軸 12b 突出係合軸 13 尾体 13a ヒンジ部 14a 軸受孔 14b 軸受孔 15 調整重垂片 16 調整重垂片 17 水槽 18 磁力発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63H 23/08 A63H 23/14 A63H 29/22

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その頭部、胴部を構成する魚体本体2
    を、内方を椀状に凹陥させた左側外殻2aと同じく内方
    を椀状に凹陥させた右側外殻2bとを重合させて設け、
    かつ背びれ3、腹びれ4および尻びれ5を、前記左側外
    殻2aと右側外殻2bとの一方またはその両方の主部外
    縁より突出形成し、それら左側外殻2aと右側外殻2b
    によって構成された内方の空胴8の上半およびそれに続
    く少なくとも下半の一部に浮力体9を収容し、その下方
    に、全体を所要の沈降速度に調整する磁石10を収容
    し、魚体本体2を構成する左側外殻2aまたは右側外殻
    2bの一方の後外縁に上下から対応する突出係合軸12
    a、12bを形成し、尾体13の前部にヒンジ部13a
    を形成し、その上下端面に設けた軸受孔14a、14b
    に前記突出係合軸12a、12bを遊嵌係合してなるこ
    とを特徴とする遊泳玩具魚体。
  2. 【請求項2】魚体本体2の左側外殻2aと右側外殻2b
    によって構成された内方の空胴の下半に配置した磁石1
    0の前後に、全体の浮力微調整と前後の浮遊角度調整を
    なす調整重垂片15、16を収容していることを特徴と
    する請求項1記載の遊泳玩具魚体。
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