JP2587253Y2 - カード用紙 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はカード用紙に関し、特に郵送に適したカード
用紙に関する。

従来の技術 従来のカードの材質としては、紙製、合成紙製、ある
いはプラスチック製が一般的であった。そして、これら
カードを郵送するに際しては、紙製の場合は特に問題が
ないが、硬質な合成紙製やプラスチック製のカードの場
合には、フリー状態にあると、郵送中に移動して封筒の
折り部分を破損し、封筒外へ飛び出す恐れがあるので、
これを防止するためにカードを台紙に固定している。

考案が解決しようとする課題 このため、硬質な合成紙製やプラスチック製カードを
郵送する際には、台紙への固定作業が煩雑であるという
欠点がある。一方、一般的な紙製カードにあっては、耐
久性に劣り、破損し易いという欠点がある。

本考案は、このような欠点を解消したカード用紙を提
供することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、シート状基材表
面側に透視可能なシートが接着され、この透視可能なシ
ートの前記シート状基材接着面とは反対面側にカードが
剥離可能に接着され、前記カード表面にはカード所有者
の固有情報を記入するための固有情報記入部が設けられ
る一方、前記シート状基材表面のカード非接着部分には
カード所有者の固有情報に対応した宛名情報を記入する
ための宛名情報記入部を設けてなるカード用紙を提供す
るものである。

作用 カード所有者の固有情報の印字と固有情報に対応した
宛名情報の印字を同時に行うことができ、情報の一致対
応が行えるとともに、カードがシート状基材に対して透
視可能なシートを介して剥離可能に接着されているの
で、カードの材質が硬質な合成紙やプラスチックであっ
ても、郵送する際に新たに台紙に固定する必要はなく、
作業が容易である一方、材質の選択範囲が広がるので、
合成紙やプラスチックを採用することにより耐久性の面
でも改善される。

実施例 以下、本考案の好適な実施例を添付図面に基づいて詳
細に説明する。

ここにおいて、第１図は所定事項を記入し写真を貼付
した状態のカード用紙を示す平面図、第２図はその断面
図、第３図はカード用紙を窓付き封筒に封入した状態の
平面図、第４図はカードを剥離後のカード用紙を示す平
面図である。

第１図及び第２図に示すように、カード用紙１のシー
ト状基材２における表面側右端寄り部分の宛名情報記入
部にはカード用紙１の送付先である宛名表示３がなされ
る一方、表面側左端寄り部分にはカード使用に関する注
意文４が表示されている（第４図参照）。前記宛名表示
３は、カード用紙１を窓付き封筒16内に挿入した時に、
その窓部17に対応するよう位置決めされている（第３図
参照）。前記カード用紙１には、前記注意文４表示部分
を被覆するように、ポリエチレン、ポリプロピレン等か
らなる透明な樹脂シート５が粘着剤６を介して強固に接
着されている。また、前記樹脂シート５の上面には、同
様な材質の同じく透明な樹脂シート７が、不完全な溶着
等の適宜手段により形成された剥離層８を介して、剥離
可能に疑似的に接着されている。さらに、前記樹脂シー
ト７の上面側には、粘着剤８を介してプラスチック製の
カード９が強固に接着されている。このカード９の上面
側には、表題10があらかじめエンボス加工等の適宜手段
によって表示されるとともに、従業員番号記入欄11、生
年月日記入欄12、所属記入欄13、氏名記入欄14からなる
固有情報記入部の各欄にも同様の手段でカード所持者の
該当する所定事項が表示され、また写真貼付欄15には所
持者の写真が貼付されている。

以上のように構成したカード用紙１を所定状態で差出
人表示16がなされた窓付き封筒16内に挿入すると、第３
図に示すように、宛名表示３が窓部17に対応した状態と
なる。この状態で投函可能となり、窓付き封筒16を受領
した宛名人がカード９を捲り上げると、各樹脂シート5,
7が剥離層８から分離することにより、前記カード９は
前記樹脂シート７を下面側に備えた状態でシート状基材
２から剥離される。そして、このシート状基材２から剥
離された状態でカード９を使用するものである。

なお、本考案は上述した実施例に限定されず、例えば
カード９の材質として、合成紙のように筆記性を有する
とともに耐久性にも勝れたものを採用すれば、各記入欄
11,12,13,14への記入は宛名人が受領後、自分で行うよ
うにしてもよい。また、シート状基材２の樹脂シート５
被覆部分を第２のカード部として使用することにより、
同時に２枚のカードを発行することも可能である。さら
に、カード用紙１は郵送によらず宛名人に手渡すもので
もよい。

効果 以上説明したところで明らかなように、本考案によれ
ば、カードがシート状基材に透視可能なシートを介して
剥離可能に接着されているので、カードの材質が硬質な
合成紙やプラスチックであっても、郵送するに際してあ
らたに台紙に固定する必要はなく、作業が容易になる一
方、材質の選択範囲が広がるので、合成紙やプラスチッ
クを採用することにより耐久性が向上されるとともに、
カード所有者の固有情報を印字する際に、固有情報に対
応した宛名情報を同時にノンインパクト型プリンター等
を用いて高品質印字を高速で行うことができるうえ、こ
のように前記固有情報と固有情報に対応した宛名情報を
同時に印字するために、固有情報と固有情報に対応した
宛名情報を一致させるための煩雑は手間が不要であり、
効率の良いカード発行が可能となるという効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の好適な実施例を示し、第１図は所定事項を
記入し写真を貼付した状態のカード用紙を示す平面図、
第２図はその断面図、第３図はカード用紙を窓付き封筒
に封入した状態の平面図、第４図はカードを剥離後のカ
ード用紙を示す平面図である。 １……カード用紙、２……シート状基材、３……宛名表
示、5,7……樹脂シート ８……剥離層、９……カード、16……窓開き封筒、17…
…窓部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シート状基材表面側に透視可能なシートが
   接着され、この透視可能なシートの前記シート状基材接
   着面とは反対面側にカードが剥離可能に接着され、前記
   カード表面にはカード所有者の固有情報を記入するため
   の固有情報記入部が設けられる一方、前記シート状基材
   表面のカード非接着部分にはカード所有者の固有情報に
   対応した宛名情報を記入するための宛名情報記入部を設
   けてなるカード用紙。