JP2586766Y2 - 坑内トロリ機関車 - Google Patents
坑内トロリ機関車Info
- Publication number
- JP2586766Y2 JP2586766Y2 JP1992019961U JP1996192U JP2586766Y2 JP 2586766 Y2 JP2586766 Y2 JP 2586766Y2 JP 1992019961 U JP1992019961 U JP 1992019961U JP 1996192 U JP1996192 U JP 1996192U JP 2586766 Y2 JP2586766 Y2 JP 2586766Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- locomotive
- cable
- power supply
- underground
- tunnel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)
- Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シールドトンネル等、
随道工事の資機材運搬や残土搬出等に使用される坑内ト
ロリ機関車に関する。
随道工事の資機材運搬や残土搬出等に使用される坑内ト
ロリ機関車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールドトンネル等の構築におい
て、資機材運搬およびずり運搬等には、蓄電池を積載し
たバッテリ機関車を使用して行っていた。
て、資機材運搬およびずり運搬等には、蓄電池を積載し
たバッテリ機関車を使用して行っていた。
【0003】また、他の従来技術では坑内に給電する架
線を設け、その架線を切り欠きを形成した絶縁物で覆
い、さらに坑内に移動可能な集電子を設け、集電子から
被覆されたケーブルを介して機関車に給電し、機関車を
走行させるようにしている。
線を設け、その架線を切り欠きを形成した絶縁物で覆
い、さらに坑内に移動可能な集電子を設け、集電子から
被覆されたケーブルを介して機関車に給電し、機関車を
走行させるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記蓄電池を
積載した従来技術では、バッテリ機関車を長時間作動さ
せるためには大容量の蓄電池を必要とし、蓄電池の機関
車本体に占める割合が大きくなり、機関車全体が大型化
する問題がある。また、蓄電池の性能を維持するため、
定期的に充電する必要があり、バッテリ液の補充等のメ
ンテナンスに手数が掛かる問題もあった。
積載した従来技術では、バッテリ機関車を長時間作動さ
せるためには大容量の蓄電池を必要とし、蓄電池の機関
車本体に占める割合が大きくなり、機関車全体が大型化
する問題がある。また、蓄電池の性能を維持するため、
定期的に充電する必要があり、バッテリ液の補充等のメ
ンテナンスに手数が掛かる問題もあった。
【0005】また、後述の集電子からケーブルを介して
機関車に給電する型式の従来技術では、坑内に設けられ
た給電設備以外の場所には走行が不可能であり、機関車
の走行範囲が刻々と変化するシールドトンネル等の隧道
工事には即応できないという問題があった。
機関車に給電する型式の従来技術では、坑内に設けられ
た給電設備以外の場所には走行が不可能であり、機関車
の走行範囲が刻々と変化するシールドトンネル等の隧道
工事には即応できないという問題があった。
【0006】本考案は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、給電方式を採用し、し
かも給電設備から離れている場所へも走行可能で、行動
範囲の拡大を図り得る坑内トロリ機関車を提供しようと
するものである。
ので、その目的とするところは、給電方式を採用し、し
かも給電設備から離れている場所へも走行可能で、行動
範囲の拡大を図り得る坑内トロリ機関車を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、トンネル坑内のレールを走行する資機材
搬送用の機関車10において、機関車10にケーブルリ
ール13を搭載し、このケーブルリール13に給電用の
ケーブル14を巻き付けるとともに、前記ケーブル14
の先端に集電子16が接続され、この集電子16は架線
15を移動自在に構成され、この架線15は前記トンネ
ル坑内の上部に設けられた構成としている。
め、本考案は、トンネル坑内のレールを走行する資機材
搬送用の機関車10において、機関車10にケーブルリ
ール13を搭載し、このケーブルリール13に給電用の
ケーブル14を巻き付けるとともに、前記ケーブル14
の先端に集電子16が接続され、この集電子16は架線
15を移動自在に構成され、この架線15は前記トンネ
ル坑内の上部に設けられた構成としている。
【0008】
【作用】本考案では、機関車10に搭載されたケーブル
リール13にケーブル14を巻き付けている。そして、
前記ケーブル14を給電設備に電気的に接続している。
したがって、機関車10が給電設備から遠ざかる方向に
走行すると、ケーブルリール13からケーブル14が繰
り出されるので、ケーブルリール13に巻き付けられた
ケーブル14の長さの範囲で機関車10を自由に走行さ
せることができる。
リール13にケーブル14を巻き付けている。そして、
前記ケーブル14を給電設備に電気的に接続している。
したがって、機関車10が給電設備から遠ざかる方向に
走行すると、ケーブルリール13からケーブル14が繰
り出されるので、ケーブルリール13に巻き付けられた
ケーブル14の長さの範囲で機関車10を自由に走行さ
せることができる。
【0009】このように、本考案では給電方式を採用し
ているので、機関車全体の小型化を図ることができ、充
電やバッテリ液の補充等のメンテナンス上、煩わしい手
数が不要となり、しかも機関車10の行動範囲を拡大す
ることができる。
ているので、機関車全体の小型化を図ることができ、充
電やバッテリ液の補充等のメンテナンス上、煩わしい手
数が不要となり、しかも機関車10の行動範囲を拡大す
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本考案の一実施例を示すものであって、こ
の実施例にかかる坑内トロリ機関車を機械掘削によるト
ンネル工事に使用した状態を示す一部縦断側面図であ
る。
する。図1は本考案の一実施例を示すものであって、こ
の実施例にかかる坑内トロリ機関車を機械掘削によるト
ンネル工事に使用した状態を示す一部縦断側面図であ
る。
【0011】この図1に示す実施例では、掘削機1を用
いてトンネル2を掘削するようにしており、その資機材
運搬やずり運搬等に、給電方式の坑内トロリ機関車を使
用している。そして、前記掘削機1により掘削したトン
ネル2の後方で、セグメント3を構築するようにしてい
る。
いてトンネル2を掘削するようにしており、その資機材
運搬やずり運搬等に、給電方式の坑内トロリ機関車を使
用している。そして、前記掘削機1により掘削したトン
ネル2の後方で、セグメント3を構築するようにしてい
る。
【0012】前記坑内トロリ機関車は、機関車10によ
り台車11を軌条12に沿って牽引するようになってい
る。
り台車11を軌条12に沿って牽引するようになってい
る。
【0013】前記機関車10の所定の場所、例えば天井
部には、ケーブルリール13が搭載されている。このケ
ーブルリール13には、所要長さのケーブル14が巻き
付けられている。そして、前記ケーブル14は、坑内の
給電設備に接続されている。
部には、ケーブルリール13が搭載されている。このケ
ーブルリール13には、所要長さのケーブル14が巻き
付けられている。そして、前記ケーブル14は、坑内の
給電設備に接続されている。
【0014】前記給電設備は、絶縁物で被覆された架線
15と、これに付設され、移動自在になっている集電子
16およびストッパ17とを有しており、前記集電子1
6はケーブルリール13の先端に設けられ、また、前記
架線15は図からわかるようにトンネル2の上部に設け
られ、かつ電源(図示せず)に接続されている。前記ケ
ーブル14は、給電設備の前記集電子16に電気的に接
続され、機関車10に給電するようになっている。な
お、前記ストッパ17は、集電子16に障害物が衝突し
たり接触しないようにしている。
15と、これに付設され、移動自在になっている集電子
16およびストッパ17とを有しており、前記集電子1
6はケーブルリール13の先端に設けられ、また、前記
架線15は図からわかるようにトンネル2の上部に設け
られ、かつ電源(図示せず)に接続されている。前記ケ
ーブル14は、給電設備の前記集電子16に電気的に接
続され、機関車10に給電するようになっている。な
お、前記ストッパ17は、集電子16に障害物が衝突し
たり接触しないようにしている。
【0015】この実施例の坑内トロリ機関車では、機関
車10に電源,架線15,集電子16およびケーブル1
4を通じて給電され、機関車10が軌条12に沿って走
行し、資,機材やずりを積載した台車11を牽引する。
車10に電源,架線15,集電子16およびケーブル1
4を通じて給電され、機関車10が軌条12に沿って走
行し、資,機材やずりを積載した台車11を牽引する。
【0016】そして、機関車10が集電子16から遠ざ
かる方向に走行すると、ケーブルリール13からケーブ
ル14が繰り出される。したがって、ケーブルリール1
3に巻き付けられているケーブル14の長さの範囲内
で、機関車10が自由に走行することができるので、機
関車10の行動範囲を拡大することが可能となる。な
お、機関車10が集電子16から離れた所から集電子1
6に接近する方向に走行して来たときは、ケーブルリー
ル13はケーブル14を自動的に巻き取るように構成さ
れている。
かる方向に走行すると、ケーブルリール13からケーブ
ル14が繰り出される。したがって、ケーブルリール1
3に巻き付けられているケーブル14の長さの範囲内
で、機関車10が自由に走行することができるので、機
関車10の行動範囲を拡大することが可能となる。な
お、機関車10が集電子16から離れた所から集電子1
6に接近する方向に走行して来たときは、ケーブルリー
ル13はケーブル14を自動的に巻き取るように構成さ
れている。
【0017】次に、図2は本考案にかかる坑内トロリ機
関車が立坑内に出てきた状態を示す一部縦断側面図であ
る。この図2に示す状態では、立坑4から既に構築した
横坑内に資機材等を搬入し、かつ推進機(図示せず)に
よって地山を掘削しつつ、セグメント6を組み込むなど
し、トンネル5を構築するようにしている。
関車が立坑内に出てきた状態を示す一部縦断側面図であ
る。この図2に示す状態では、立坑4から既に構築した
横坑内に資機材等を搬入し、かつ推進機(図示せず)に
よって地山を掘削しつつ、セグメント6を組み込むなど
し、トンネル5を構築するようにしている。
【0018】この図2に示すトンネル工事においても、
台車11上に資,機材やずりを積載し、給電方式の機関
車10により台車11を牽引するようにしている。この
トンネル工事で使用している坑内トロリ機関車の構成,
作用は、前記図1に示す実施例と同様である。
台車11上に資,機材やずりを積載し、給電方式の機関
車10により台車11を牽引するようにしている。この
トンネル工事で使用している坑内トロリ機関車の構成,
作用は、前記図1に示す実施例と同様である。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案にかかる坑
内トロリ機関車では、機関車10にケーブルリール13
を搭載し、このケーブルリール13に給電用のケーブル
14を巻き付けるとともに、前記ケーブル14を給電設
備に電気的に接続しており、給電方式を採用しており、
ケーブルリール13と集電子16とは別体としているの
で、集電子16はコンパクトであり、また、機関車全体
を小型化でき、充電やバッテリ液の補充等のメンテナン
ス上、煩わしい手数を不要となし得る効果があり、しか
も機関車10は架線15に沿って単独で往復動でき、機
関車10の行動範囲を拡大し得る効果がある。
内トロリ機関車では、機関車10にケーブルリール13
を搭載し、このケーブルリール13に給電用のケーブル
14を巻き付けるとともに、前記ケーブル14を給電設
備に電気的に接続しており、給電方式を採用しており、
ケーブルリール13と集電子16とは別体としているの
で、集電子16はコンパクトであり、また、機関車全体
を小型化でき、充電やバッテリ液の補充等のメンテナン
ス上、煩わしい手数を不要となし得る効果があり、しか
も機関車10は架線15に沿って単独で往復動でき、機
関車10の行動範囲を拡大し得る効果がある。
【図1】本考案の一実施例を示す図であって、この実施
例にかかる坑内トロリ機関車を機械掘削によるトンネル
工事に使用した状態を示す一部縦断側面図である。
例にかかる坑内トロリ機関車を機械掘削によるトンネル
工事に使用した状態を示す一部縦断側面図である。
【図2】本考案にかかる坑内トロリ機関車をシールド工
法によるトンネル工事に使用した状態を示す一部縦断側
面図である。
法によるトンネル工事に使用した状態を示す一部縦断側
面図である。
2 トンネル 5 トンネル 10 機関車 13 ケーブルリール 14 ケーブル 15 給電設備の架線 16 給電設備の集電子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松本 秀広 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−103521(JP,A) 特開 平4−146868(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61C 3/00 E21F 13/02
Claims (1)
- 【請求項1】 トンネル坑内のレールを走行する資機材
搬送用の機関車10において、機関車10にケーブルリ
ール13を搭載し、このケーブルリール13に給電用の
ケーブル14を巻き付けるとともに、前記ケーブル14
の先端に集電子16が接続され、この集電子16は架線
15を移動自在に構成され、この架線15は前記トンネ
ル坑内の上部に設けられたことを特徴とする坑内トロリ
機関車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992019961U JP2586766Y2 (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 坑内トロリ機関車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992019961U JP2586766Y2 (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 坑内トロリ機関車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0571074U JPH0571074U (ja) | 1993-09-24 |
JP2586766Y2 true JP2586766Y2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=12013798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992019961U Expired - Lifetime JP2586766Y2 (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 坑内トロリ機関車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586766Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004249799A (ja) * | 2003-02-19 | 2004-09-09 | Shimizu Corp | 台車走行システム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03103521A (ja) * | 1989-09-18 | 1991-04-30 | Kajima Corp | 室内スキー場のゲレンデ整備装置 |
JPH04146868A (ja) * | 1990-10-09 | 1992-05-20 | Nippon Steel Corp | コイル供給台車における複合給電方法 |
-
1992
- 1992-03-03 JP JP1992019961U patent/JP2586766Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0571074U (ja) | 1993-09-24 |
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