JP2585156B2 - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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Description
の塩と特定のアミノカルボン酸とを含有し、皮膚、特に
角質層に対する優れた柔軟効果を有し、かつ安定性の良
好な化粧料に関する。
最外層である角質層は、冬期の低温、低湿度など厳しい
気象条件下で乾燥しやすく、そのため皮膚が乾燥してか
さかさしたり、ざらつく等の現象が生じている。また、
このようなことは洗剤や溶剤の過度の使用においても見
られる。これらの皮膚のざらつき等の変化は、角質層中
のNMF(天然保湿因子:ナチュラルモイスチュアライ
ジングファクター)とよばれる吸湿性の水溶性成分が失
われ、角質層中の水分が減少し角質層の柔軟性がなくな
るためであると考えられている。このNMF中にはアミ
ノ酸、有機酸、尿素などが含まれている。それ故、これ
らの成分を補うために、尿素やアミノ酸が化粧料に配合
されてきた。しかし、単に、化粧料に尿素を配合した場
合、その尿素が系中で、加水分解反応を起こし、特に、
高温で保存した場合、経時的にpHが上昇し、アンモニア
臭が生じるという欠点がある。この問題を解決するた
め、種々の検討がなされてきた。
配合した物(特開昭59−134707号公報、特開昭
61−30509号公報)、尿素に特定のタンパク質及
びその加水分解物を配合した物(特開昭61−3310
5号公報、特開昭61−44806号公報、特開昭61
−47407号公報)、尿素に特定のアミノカルボン酸
を配合した物(特開昭61−204159号公報)など
がある。しかし、これらの効果は実用上未だ満足の得ら
れるものではなかった。
して優れた柔軟効果を有すると共に、安定性が良好でア
ンモニア臭の生じない化粧料の開発が望まれていた。
明者らは、化粧料に尿素を安定に配合すべく鋭意検討を
行ったところ、特定のアミノカルボン酸とコハク酸又は
その塩を尿素とを併用することによって、経時的なpHの
上昇を抑え、上記目的を達成する化粧料が得られること
を見いだし、本発明を完成した。
(b)及び(c) (a)尿素 (b)コハク酸又はその塩 (c)下記一般式(1) H2N(CH2)nCOOH (1) (式中、nは3〜9の整数を示す)で表わされるアミノ
カルボン酸の一種又は二種以上を含有することを特徴と
する化粧料を提供するものである。
素の配合量は0.1〜5重量%(以下、単に%で示
す)、特に0.5〜2%が好ましい。
とができるコハク酸の塩としては、例えばコハク酸のナ
トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられ
る。尚、本発明において、コハク酸とコハク酸の塩は共
存してもよい。
ク酸及び前述のコハク酸の塩は一種を単独で用いること
も、又は二種以上を併用することもでき、その配合量
は、(a)成分の尿素に対して重量比で(b)/(a)
=1/10〜20/10となる量が好ましく、特に
(a)成分の尿素とほぼ等量とするのが好ましい。
分のアミノカルボン酸は前記一般式(1)で表わされる
ものであるが、具体的には4−アミノ−n−酪酸(n=
3)、6−アミノ−n−カプロン酸〔ε−アミノカプロ
ン酸〕(n=5)、ω−アミノカプリル酸(n=7)な
どが挙げられる。就中、ε−アミノカプロン酸が特に好
ましい。
分のアミノカルボン酸は一種を単独で用いることも、又
は二種以上を併用することもでき、その配合量は(a)
成分の尿素に対して重量比で(c)/(a)=1/10
〜5/10となる量、特に(c)/(a)=2/10〜
4/10程度となる量が好ましい。
アミノ酸及び/又はその塩を添加することにより、皮
膚、角質層に対する柔軟効果及び尿素の安定化効果を更
に向上させることができる。ここで用いられるアミノ酸
としては、例えばリジン、ヒスチジン、アルギニン、オ
ルニチン、カナバニン、グルタミン酸、アスパラギン
酸、セリン、アラニン、グリシン、ロイシン、イソロイ
シン、プロリン、スレオニン、バリン、メチオニン、シ
スチン、システイン、ハイドロキシプロリンなどのアミ
ノ酸が挙げられるが、特に、リジン、ヒスチジン、アル
ギニン、オルニチン、カナバニン等の塩基性アミノ酸が
望ましい。また、かかる塩基性アミノ酸の塩としては、
例えば塩基性アミノ酸の塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩等が挙
げられるが、特に塩酸塩が好ましい。
分のアミノ酸及びその塩は一種を単独で用いることも、
又は二種以上を併用することもでき、その配合量は、化
粧料全量に対して0.05〜5%、特に0.1〜3%が
好ましい。配合量が0.05%未満では尿素の安定化効
果が充分ではなく、また、配合量が5%を超えると皮膚
に塗布した際にべたつきが生じ、好ましくない。
らpHを4.0〜7.5、特に4.0〜5.5の範囲内に
調整するのが好ましい。かかるpHに調整するために用い
られるpH調整剤としては、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、
リン酸、酒石酸等の酸及び、それらのカリウム塩、ナト
リウム塩、アンモニウム塩等の塩基が挙げられる。
系、乳化系のいずれの系においても得ることができる。
従って、本発明の化粧料は化粧水、乳液、クリーム、パ
ック剤、ファンデーション等の種々の可溶化系又は乳化
系の剤型とすることができる。
明の効果を損わない範囲において通常化粧品、医薬部外
品、医薬品等に用いられる各種任意成分を配合すること
ができる。かかる任意成分としては、例えば精製水、エ
タノール、油性成分、保湿剤、増粘剤、防腐剤、界面活
性剤、酸化防止剤、キレート剤、紫外線吸収剤、粉体、
色素、薬効成分、香料等が挙げられ、具体的には、油性
成分としては流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワ
ックス、スクワラン、ミツロウ、カルナウバロウ、オリ
ーブ油、ラノリン、高級アルコール、脂肪酸、高級アル
コールと脂肪酸の合成エステル油、シリコーン油等が挙
げられ、保湿剤としてはソルビトール、キシリトール、
グリセリン、マルチトール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコ
ール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナ
トリウム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリ
エチレングリコール等が挙げられ、増粘剤としてはカル
ボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルアルコール、カラギーナン、ゼラチン等の水
溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質
などが挙げられ、防腐剤としてはメチルパラベン、エチ
ルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息
香酸ナトリウム等が挙げられ、界面活性剤としてはポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキ
シエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界
面活性剤が挙げられ、粉体としてはタルク、セリサイ
ト、マイカ、カオリン、シリカ、ベントナイト、バーミ
キュライト、亜鉛華、雲母、雲母チタン、酸化チタン、
酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、
ベンガラ、酸化鉄、群青等が挙げられる。
解抑制効果が高いため、高温における長期間保存によっ
もそのpH値上昇はわずかであり、アンモニア臭も全く生
じないものである。また、塗布時にべたつきがなく、良
好な感触をも有する。
が、本発明はこれらによって何ら限定されるものではな
い。
について、50℃にて保存した際の経時的なpH変化を測
定した。その結果を表2に示す。
比較品に比べてpHの上昇はわずかであった。また、本発
明品はアンモニア臭は全く生じなかった。
を50℃にて5か月間保存したところ、pHの上昇はほと
んどなく、アンモニア臭も全く生じなかった。
た。これを50℃にて5か月間保存したところ、pHの上
昇はほとんどなく、アンモニア臭も全く生じなかった。
れを50℃にて5か月間保存したところ、pHの上昇はほ
とんどなく、アンモニア臭も全く生じなかった。
Claims (2)
- 【請求項1】 次の成分(a)、(b)及び(c) (a)尿素 (b)コハク酸又はその塩 (c)下記一般式(1) H2N(CH2)nCOOH (1) (式中、nは3〜9の整数を示す)で表わされるアミノ
カルボン酸の一種又は二種以上を含有することを特徴と
する化粧料。 - 【請求項2】 更に次の成分(d) (d)アミノ酸及び/又はその塩 を含有する請求項1記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336855A JP2585156B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336855A JP2585156B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05163129A JPH05163129A (ja) | 1993-06-29 |
JP2585156B2 true JP2585156B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=18303283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3336855A Expired - Fee Related JP2585156B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585156B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0733635A (ja) * | 1993-07-21 | 1995-02-03 | Kao Corp | 皮膚外用剤 |
WO2014159816A1 (en) | 2013-03-14 | 2014-10-02 | Siemens Healthcare Diagnostics Inc. | CONTROL OF pH IN AQUEOUS UREA-CONTAINING SOLUTIONS UTILIZING AMINO ACID-CONTAINING COMPOSITIONS |
CN110755285A (zh) * | 2019-12-05 | 2020-02-07 | 植物医生(广东)生物科技有限公司 | 一种保湿护肤尿素体系及其应用 |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP3336855A patent/JP2585156B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05163129A (ja) | 1993-06-29 |
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