JP2585078Y2 - 動物用耳標 - Google Patents

動物用耳標

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JP2585078Y2
JP2585078Y2 JP1494193U JP1494193U JP2585078Y2 JP 2585078 Y2 JP2585078 Y2 JP 2585078Y2 JP 1494193 U JP1494193 U JP 1494193U JP 1494193 U JP1494193 U JP 1494193U JP 2585078 Y2 JP2585078 Y2 JP 2585078Y2
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智司 矢野
一人 田中
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畜産用電子技術研究組合
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主に牛や豚、羊などの
家畜の個体を識別するために、家畜の耳介などに取り付
けられる動物用耳標に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、動物用耳標として広く用いられて
いるものに、図4に示すものがある。この耳標1は、標
示札2と固定具3とからなるもので、標示板2に形成さ
れた孔4に、家畜の耳介Aを貫通した固定具3のスパイ
ク5が挿通され固定されるものである。そして、標示札
2に予め家畜の個体識別情報、例えば個体識別ナンバー
やその生後年月数などが書き込まれ、管理者がその標示
をみることによって個体毎の識別を行うようにしてい
る。
【0003】ところが、近年では家畜を飼育するうえ
で、その成育状況を把握したり健康管理を行ったりする
ため、前記の個体識別ナンバーや生後年月数などに加
え、個体毎の情報、例えば体重等のデータが個体に直接
取り付けられていることが望まれており、しかもこれら
を瞬時に機械的に読み取れるようなシステムの提供が望
まれていた。このようなシステムとして、近時、家畜の
個体識別情報の登録、および確認ができるシステムが提
供されている。このシステムは、小型の筒状体内に無電
源型IC電子回路を封入した識別体を用いるもので、こ
の識別体を家畜体内、例えばその耳の後部(下部)に埋
め込み、送信、受信アンテナによって識別体に記録され
た個体識別情報を読み取るものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
埋め込みタイプの識別体では、体内に埋め込むため必然
的に小型となり、したがって感度が悪く、またデータ容
量も少なく限られた距離での送信、受信しかできないと
いった不満がある。さらに、埋め込みタイプであること
から、外からの肉眼による視認ができず、アンテナの至
近距離でなければ個々の識別が行えないといった不満が
ある。この考案は前記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、感度がよくデータ容量も多い個
体識別情報を有し、しかも外部から肉眼でも視認するこ
とのできる動物用耳標を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の動物用耳標で
は、軟質材料から形成された、動物の個体識別情報を標
示する標示札と、これを家畜等の動物の耳に取り付ける
ための固定具とからなり、前記標示札に、フレキシブル
プリントボード上にコイルと無電源型IC電子回路とコ
ンデンサとを形成した識別体が設けられてなることを前
記課題の解決手段とした。
【0006】
【作用】本考案によれば、動物の耳に取り付けるため比
較的面積の大きい標示札に設けられた、フレキシブルプ
リントボード上にコイルとIC電子回路とコンデンサと
を形成した識別体はそれ自体を大きくすることができ、
したがって識別体の感度をよくし、データ容量も多くす
ることができる。また、従来の耳標と同様に標示札を有
していることから、これに個体識別情報を書き込み標示
することができ、したがって外部から肉眼で識別情報を
視認することが可能になる。さらに、標示札が軟質材料
から形成され、識別体もフレキシブルプリントボードで
形成されていることから、耳標自体が可撓性を有するも
のとなり、したがって不測に耳標が他の動物と接触して
も動物を傷つけることがなく、もちろんこれを取り付け
ている動物を傷つけることも防止される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の動物用耳標の一実施例を図1
ないし図3を参照して説明する。これらの図において符
号10は動物用耳標(以下、耳標と略称する)であり、
この耳標10は、標示札11と固定具12とからなるも
ので、図4に示した耳標1と同様に家畜の耳介Aに取り
付けるものである。標示札11は、軟質ポリ塩化ビニル
樹脂などの軟質材料から形成されたもので、耳介Aに取
り付けられる取付部13と、その下側に一体に形成され
た札部14とからなるものである。
【0008】取付部13には、後述するように固定具1
2を挿通させるための孔15が形成されており、さらに
取付部13の一方の面側には、孔15に連通する孔16
aを有した円筒部16が形成されている(図3参照)。
孔16aは孔15に比べ大径に形成されたもので、これ
ら孔間の段部17にて後述する固定具の12のスパイク
が係止せしめられるようになっている。札部14は取付
部13に比べ薄厚に形成されたもので、円筒部16が形
成された側の面を標示面とするものであり、この標示面
に家畜の個体識別ナンバーやその生後年月数などを記入
しあるいは刻印できるようになっている。
【0009】また、これら取付部13および札部14の
内部には識別体18が設けられている。識別体18は、
フレキシブルプリントボード19上に、送・受信用コイ
ル20と無電源型IC電子回路21とコンデンサ22、
22とからなるEID(electronics identification)
を形成したものである。すなわちこのEIDは、フレキ
シブルプリントボード19上に、送・受信用コイル20
がIC及びその他の電子回路とともに印刷配線されたも
のであり、専用の機器によって個体識別情報の書き込み
およびその読み取り、さらには一部書き換えが可能にさ
れたものである。また、このEIDは、送・受信用コイ
ル20が札部14の面積をほぼいっぱいに使って形成さ
れていることから、通信距離も長くとれ、十分な感度を
確保し得るものとなっている。
【0010】なお、このような標示札11を製造するに
は、例えば予め標示札11を形成するための材料(例え
ば軟質ポリ塩化ビニル)を表面側と裏面側とに分けてお
き、これらの間に予めEIDを形成したフレキシブルプ
リントボード19を置き、その後加熱成形することによ
ってフレキシブルプリントボード19を標示札11内に
埋設するといった方法が採用される。
【0011】固定具12は、標示札11と同じ材料によ
って形成されたもので、図2および図3に示すように円
盤状の円盤部23とその中心部に突出して形成された円
筒部24とこの円筒部24の先端に取り付けられたスパ
イク25とからなるものである。スパイク25は、真鍮
等の金属、あるいは硬質の樹脂からなるもので、円錐状
頭部25aと、この頭部25aの後方に形成された軸2
5bとからなり、軸25bが円筒部24に挿通されたこ
とによって円筒部24に固定されたものである。また、
この固定具12では、スパイク25の頭部25aの底部
が円筒部24の先端部より大径になっており、これによ
って形成された段部が前述した標示札11の取付部13
の段部17と係合するようになっている。
【0012】このような構成の耳標10にあっては、こ
れを家畜、例えば牛や豚に取り付ける場合、従来の耳標
と全く同様にして行うことができる。すなわち、図4に
示した操作と同様にしてまず家畜の耳介Aの表側(前
側)に標示札11を、裏側(後側)に固定具12を孔1
5とスパイク25とが対向するようにしてそれぞれあ
て、専用の治具を用いて固定具12を標示札11側に押
しやる。ここで、標示札11については、円筒部17を
形成した面と反対の面を耳介に向けておく。固定具12
を押しやると、その先端のスパイク25が耳介Aを穿孔
し、そのまま標示札11の孔15内に進入する。そし
て、さらに固定具12を押し込むと、スパイク25が孔
15を通過して円筒部16の孔16aに至り、スパイク
25の頭部25aの底面が段部17に係止し、これによ
って標示札11と固定具12とが一体化し、耳標10の
耳介Aへの取り付けが完了する。
【0013】また、このようにして家畜に取り付けられ
た耳標10を使用するには、札部15表面に標示された
情報については従来通り肉眼によって視認することがで
き、また内部のEIDについては、手持ち型のリーダー
やループアンテナなどを用いることによって行うことが
できる。例えばループアンテナを用いる場合、このルー
プアンテナを送信アンテナと受信アンテナとから構成し
ておき、これらを電子回路に接続しておくとともに、ホ
ストシステムに接続しておく。そして、家畜を誘導し、
例えばこのループアンテナを配したゲートを通過させる
ことにより、EIDに書き込まれた情報、すなわち生後
年月数、雄雌、血統、過去の成育状況等を読み取り、こ
れをホストシステムに入力することによって家畜の個体
毎の健康管理やその成育状況の把握、さらにはその後の
成育計画などを行う。また、ホストシステム、ループア
ンテナを介して各種情報をEIDに送信し、体重等のデ
ータを書き込むこともできる。
【0014】なお、ホストシステムには、予め個体別の
各種データが入力されており、さらにこれらデータに基
づいて適正な給餌量やその種類、病気の予防のための薬
の投与の有無、最適な成育を促すための運動量などを算
出して出力するためのプログラムが組み込まれている。
このようにループアンテナを用い、これをゲートに配設
すれば、家畜に対しその周囲にアンテナを配置すること
ができ、したがって指向性を特に考慮することなく高感
度で送・受信することができる。なお、本考案の耳標1
0は前述したようにループアンテナを用いることなく、
手持ち型のリーダを用いて送・受信することもできる。
【0015】このような耳標10にあっては、従来の耳
標と同様に外部からの肉眼による視認ができ、かつルー
プアンテナ等を用いることにより識別体18からの個体
識別情報の読み取りや書き込みを行うことができる。ま
た、識別体18が印刷等によりフレキシブルプリントボ
ード19上にEIDを形成してなるものであるから、従
来の埋め込み型のもののように人手による組み立てや配
線に頼ることなく、自動化に適したものとなり、したが
って自動化による生産性の向上、すなわち生産コストの
低減や信頼性の向上(不良率の低下)を図ることができ
る。なお、前記実施例ではIC電子回路として無電源型
IC電子回路を用いたが、有電源型IC電子回路を用い
てもよい。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の動物用耳
標は、動物の耳に取り付けるため比較的面積の大きい標
示札に設けた、フレキシブルプリントボード上にコイル
とIC電子回路とコンデンサとを形成した識別体をそれ
自体を大きくすることができ、これにより識別体の感度
をよくするとともに、そのデータ容量も多くすることが
できる。また、従来の耳標と同様に標示札を有している
ことから、これに個体識別情報を書き込み標示すること
ができ、したがって外部から肉眼で識別情報を視認する
こともできる。さらに、標示札が軟質材料から形成さ
れ、識別体もフレキシブルプリントボードで形成されて
いることから、耳標自体が可撓性を有するものとなり、
したがって不測に耳標が他の動物と接触しても動物を傷
つけることがなく、もちろんこれを取り付けている動物
を傷つけることも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の動物用耳標の一実施例を示す図であ
り、標示札の要部断面正面図。
【図2】図1に示した耳標の斜視図である。
【図3】図1に示した耳標の側断面図である。
【図4】従来の耳標の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
10 動物用耳標 11 標示札 12 固定具 18 識別体 19 フレキシブルプリントボード 20 送・受信用コイル 21 無電源IC電子回路 22 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01K 11/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質材料から形成された、動物の個体識
    別情報を標示する標示札と、これを家畜等の動物の耳に
    取り付けるための固定具とからなり、前記標示札に、フ
    レキシブルプリントボード上にコイルとIC電子回路と
    コンデンサとを形成した識別体が設けられてなることを
    特徴とする動物用耳標。
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