JP2584977B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2584977B2 JP21280086A JP21280086A JP2584977B2 JP 2584977 B2 JP2584977 B2 JP 2584977B2 JP 21280086 A JP21280086 A JP 21280086A JP 21280086 A JP21280086 A JP 21280086A JP 2584977 B2 JP2584977 B2 JP 2584977B2
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はプリンターや複写機、或いはファクシミリ等
の記録部に利用出来る記録装置に関するものである。
〈従来の技術〉 近年、情報産業の急速な発展に伴って種々の情報処理
システムが開発され、また夫々の情報処理システムに適
した記録装置が開発されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、従来の蛍光灯を用いて所定記録を行う
記録装置に於いては、蛍光体に対して励起発光に適当な
光のみならず不適当な光も照射されるので、被像形成部
材に照射する光は分光クロストークが多く画像品位の点
で問題があった。
本発明は上記従来の問題を解決し、被像形成部材に対
して必要な光のみを照射することが可能な記録装置を提
供せんとするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 上記従来の問題点を解決する本発明の代表的な構成
は、被記録体に画像の記録を行う記録装置において、筒
状回転体に配された蛍光体と、前記複数種の蛍光体を所
定位置に繰り返し位置させるための駆動手段と、前記蛍
光体を発光させるための光源と、前記光源から前記蛍光
体へ至る光路上に前記筒状回転体から離して設けられ
た、前記蛍光体の励起に不適な光若しくは前記蛍光体の
励起に寄与しない光を減衰させる減衰手段とを備えた光
照射手段によって、被像形成部材に光エネルギーを付与
する記録部と、前記記録部で前記被像形成部材に形成さ
れた像を被記録体に転写するための転写部とを有するこ
とを特徴としている。
〈作用〉 上記構成にあっては、光源からの光のうち蛍光体の励
起発光に不適当な波長の光は減衰手段によって除去され
るため、蛍光体で励起発光する光は所定波長の光のみと
なり、被像形成部材には所定波長の光のみが照射され
る。従って、有害な光による画像ノイズの発生を防止し
得る。
〈実施例〉 次に上記手段を適用した本発明の一実施例を説明す
る。
第1図は2種の分光特性を有する光照射装置Lの斜視
説明図である。
図に於いて1はアルミニウム製の円筒状よりなる回転
体であって、その表面には2種類の蛍光体が円周方向45
度毎(8等分)に交互に領域を分けて塗布されている。
蛍光体としては、例えば一方の蛍光体Aはリン酸カルシ
ウム亜鉛の基体にタリウムの活性体で構成し、他方の蛍
光体Bはリン酸ストロンチウム・マグネシウムの基体に
ユーロピウムの活性体で構成する。そして夫々第2図に
示すような分光分布を有する殺菌ランプGL-10よりなる
励起光源2からの光が反射鏡3で反射し、前記蛍光体A,
Bに照射した場合、該蛍光体A,Bで発光した光は第3図の
グラフに示す分光分布を有するように構成されている。
ここで上記反射鏡3は分光反射率が第4図に示すよう
に構成されている。即ち、波長280nm以下の光は効率よ
く反射するが、それ以上の波長光は殆ど反射しないよう
になっている。従って前記励起光源2の光は第2図に示
すように波長が280nm以上の光も含んでいるが、それら
の光は反射鏡3で反射する際に減衰して蛍光体A,Bには
殆ど到達しない。
従って上記反射鏡3を介さずに光源2の光を直接蛍光
体A,Bに照射したときの該蛍光体A,Bの分光分布は第5図
の如くなるが、本実施例のように所定波長の光を減衰す
ることによって分光分布は第3図に示す如くなり、分光
クロストークが改善される。
上記の如くして蛍光体A,Bで発光した光はスリット4
及びレンズ5を介して被照射体6に結像する。尚、本実
施例では前記スリット4はスリット板4a,4bによって0.5
mmに形成され、該スリット4を通過した出射光は石英ガ
ラスよりなる凸型シリンドリカルレンズ5によって被照
射体6に対する照射幅が0.125mm以下に結像するように
設定されている。
更に前記回転体1は回転軸1aの両端が軸受7によって
回転可能に支持され、該回転軸1aとプーリ8及びタイミ
ングベルト9を介して連結したモーター10によって一定
速度で回転可能に構成されている。
従って上記回転体1を回転させると光源2から発せら
れた光が反射鏡3で反射し、回転する蛍光体A,Bを交互
に励起発光させ、夫々分光特性が異なる光をスリット4
及びレンズ5を介して被照射体6に交互に照射する。
従来は波長の異なる光を交互に照射する場合、夫々波
長の異なる複数の蛍光灯により照射していたので、夫々
の蛍光灯の発光位置が異なっていた。従ってスリットを
通過して被照射体に照射する領域が幅広になる傾向があ
るが、本実施例にあっては波長の異なる光を略同一位置
から照射し得るのでスリット4を通った光をレンズ5に
よって被照射体6上に微小幅をもって結像させることが
出来る。
次に上記光照射装置を用いた記録装置の一実施例を第
6図を参照して説明する。
第6図に於いて、11は長尺シート状の転写記録媒体で
あって、ロール状に巻き回して供給ロール12として装置
本体Mに着脱可能に組み込まれている。即ち、この供給
ロール12は装置本体Mに設けられた回転自在の軸12aに
着脱可能に装填される。
そこで先ずこの転写記録媒体11の先端を供給ロール1
2、ガイドローラ22a、記録ヘッド13a及びガイドローラ2
2bを経由し、転写ローラ14aと加圧ローラ14bの間から剥
離ローラ15、ガイドローラ22cによって変向して巻き取
りロール16へ至らせ、その先端を巻き取りロール16にグ
リッパー(図示せず)等の手段により係止する。その後
は巻き取りロール16を公知の駆動手段によって駆動回転
させることによって、転写記録媒体11を矢印a方向に繰
り出し、巻き取りロール16の周面に順次巻き取って行く
ものである。
尚、前記巻き取りの際に供給ロール12には、例えばヒ
ステリシスブレーキ(図示せず)によって一定のバック
テンションが与えられ、このテンション及び前記ガイド
ローラ22a,22bによって、転写記録媒体11は記録ヘッド1
3aに対して一定の圧力で、且つ一定の角度で圧接しつつ
搬送されるように構成している。
次に各部の構成について個々説明する。先ず転写記録
媒体11は第7図に示す如くシート状の支持体11a上に熱
エネルギーと光エネルギーとが共に付与された場合に像
を形成し得る性質を有する転写記録層11bを付着してな
るものである。
その一例を示すと、第7図に示す如く前記転写記録層
11bはコア11c,11dとして第1表及び第2表に示す成分を
用い、次に示す方法によりマイクロカプセル状の画像形
成素体を形成してなる。
即ち、第1表及び第2表に示す成分10gを先ず塩化メ
チレン20重量部に混合したものを、カチオン又はノニオ
ン等HLB値の少なくとも10以上の界面活性剤とゼラチン1
gを溶解した水200mlに混合し、60℃加温下ホモミキサー
によって8,000〜10,000rpmで攪拌して乳化し、平均粒径
26μmの油滴を得る。
更に60℃下で攪拌を30分間続け塩化メチレンを留去す
ることにより平均粒径を10μmにする。これにアラビア
ゴム1gを溶かした水20mlを加え、ゆっくり冷却しながら
NH4OH(アンモニア)水を添加しpH11以上にすることに
よってマイクロカプセルスラリーを得、グルタルアルデ
ヒド20%水溶液1.0mlをゆっくり加えてカプセル壁を硬
化する。
その後ヌッチエ濾過器で固液分離し、真空乾燥器で35
℃、10時間乾燥してマイクロカプセル状の画像形成素体
を得る。
この画像形成素体は、第1表及び第2表のコア11c,11
dがシェル11eで被覆されたマイクロカプセルで、粒径7
〜15μm、平均粒径10μmに形成される。
前記の如く形成された画像形成素体を、厚さ6μmの
ポリエチレンテレフタレートよりなる支持体11a上に付
着剤11fにて付着させて転写記録媒体11を構成する。
更に詳しく説明すれば、先ず付着剤11fとしては、カ
ネボー・エヌ・エス・シー(株)の2液性のエポキシ系
接着剤で、エポルジョンEAI及びエポルジョンEBIを用い
た。そして上記エポルジョンEAI及びEBIを1:1の割合で
混合した液を、水で2倍希釈しポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に塗布し、水分を乾燥して付着層を得
た。この付着層は乾燥後も粘着性を有しており、別途硬
化させた時の付着層の厚みは約0.3μmであった。次に
粘着性を有する付着層上に、上記得られた第1表及び第
2表に示すものをコア材としたマイクロカプセル状の画
像形成素体を1:1の割合で混合し、これを振り掛けて接
着させた。その後、余分な画像形成素体を払い落とす
と、画像形成素体は略1層に且つ90%の割合で付着層上
に配置されていた。
上記の如くして得られたものを100℃の環境下に、約
2時間放置して付着剤11fを硬化させて第7図のような
転写記録媒体11を構成した。
前記第1表で示す画像形成素体中の光開始剤は、第8
図の吸光特性に於いて、グラフAの帯域の光を吸収して
反応を開始し、画像形成時にはマゼンタ色となり、また
第2表で示す画像形成素体中の光開始剤は、第8図のグ
ラフBに示した帯域の光を吸収して反応を開始し、画像
形成時には青色となる。
次に記録部13について説明する。記録部13は第6図に
示すように加熱手段と光照射手段とから構成されてい
る。
加熱手段は記録ヘッド13aの表面に画信号に応じて発
熱する幅0.2mmであって8ドット/mmのA−4サイズ、ラ
インタイプの発熱素子列13bが配列されてなり、前述し
た通り転写記録媒体11の支持体11a側が搬送の際のバッ
クテンションによって前記発熱素子列13bに所定圧力を
もって圧接するように構成されている。尚、前記画信号
は用途に応じて、例えばファクシミリ、イメージスキャ
ナ、或いは電子黒板等の制御部(図示せず)から発せら
れる。
一方記録ヘッド13aと対向した転写記録層11b側には前
述した第1図に示す光照射装置Lが配設され、光照射手
段を形成している。
次に転写部14について説明する。該転写部14は前記記
録部13よりも転写記録媒体1の搬送方向下流側に配設さ
れ、第6図に示す如く矢印b方向に駆動回転する転写ロ
ーラ14aと該転写ローラ14aに圧接した加圧ローラ14bと
によって構成されている。前記転写ローラ14aは、表面
が1mm厚で硬度70度のシリコンゴムによって被覆された
アルミローラで構成され、且つ内蔵された800Wのハロゲ
ンヒータ14cによって表面が90〜100℃に保持されるよう
に構成されている。
また加圧ローラ14bは、硬度70度のシリコンゴムによ
って1mm厚被覆されたアルミローラからなり、バネ等の
加圧手段(図示せず)によって転写ローラ14aとの押圧
力が6〜7kgf/cmに設定されている。
更にカセット17内に積載された被記録媒体たる記録紙
18は、給送ローラ19,レジスタローラ対20a,20bによっ
て、転写記録媒体11の像領域と重なるように同期して転
写部14へ給送される如く構成されている。前記レジスタ
ローラ対は駆動ローラ20aと従動ローラ20bとよりなり、
駆動ローラ20aには記録紙18の搬送方向に回転自由とな
るワンウェイクラッチ(図示せず)が取り付けられてい
る。従って記録紙18が転写ローラ14aと加圧ローラ14bで
搬送されるときはレジスタローラ対20a,20bは従動回転
するものである。
次に上記の如く構成された記録装置によって記録を行
なった場合の作用について説明する。尚、次に述べる実
施例では熱を画信号に応じて付与し、光は一様に付与す
る例を示す。
図示しないモーターを駆動させて転写記録媒体11を供
給ロール12から順次繰り出し、記録部13に於いて転写記
録媒体11の転写記録層11bに光と熱とを画信号に応じて
付与すると像が形成される。
即ち、転写記録層11bは所定波長の光と熱とが付与さ
れると軟化点温度が上昇し、即ち転写特性が不可逆的に
変化して記録紙18に転写されなくなる性質を有している
為に第9図のタイミングチャートに示すように、マゼン
タ色記録に際しては発熱素子列13bのうち画信号のマゼ
ンタに相当する発熱素子に道電せず、画信号の白(記録
紙18は白色とする)に相当する部分に25msの通電を行な
い、5msの遅れをもって第3図の分光分布Aの光を一様
に照射する。このときの照射時間は45msとする。
次に青色記録に際しては、前記照射終了後50ms経過し
てから、即ち前記通電時間より100ms後に今度は発熱素
子列13bのうち画信号の青に相当する発熱素子には通電
せずに画信号の白に相当する部分に25msの通電を行い、
5ms後に第3図の分光分布Bの光を一様に照射する。こ
のときの照射時間も前記と同様に45msである。
ここで上記転写記録媒体11に対して上記タイミングで
第3図に示す分光分布A,Bの光を交互に照射する作用を
説明する。
第1図に示す光照射装置Lの回転体1を75rpmで定速
回転させると、蛍光体A,Bはスリット4及びレンズ5を
介して夫々100msの周期をもって交互に転写記録媒体11
に対向する。従って光源2が第9図のタイミングチャー
トに従って点滅すると(第9図のタイミングチャートで
は光源2の点滅周期は100msである)、スリット4及び
レンズ5を介して転写記録層11bに照射する光が蛍光体
A又はBのみの光になるように回転体1の回転を位相制
御することによって、マゼンタ色の記録の場合には第3
図の分光分布Aの光が、また青色記録の場合には分光分
布Bの光が夫々転写記録層11bに照射するようになる。
上記状態に於いて光源2の光は反射鏡3で反射される
際に波長が280nm以上の光は減衰し、280nm以下の光が効
率良く反射される為に転写記録媒体1にはクロストーク
にない光が照射され、その結果画像ノイズを生ずること
なく商品位の記録画像が得られる。
また上記の如く蛍光体A,Bで発光した光はスリット4
を通り、レンズ5を介して転写記録層11b上に結像され
るのでその照射幅は微小になり、本実施例に於いては第
10図に示す如く発熱素子列13bの中心から左右に夫々60
μmの幅になる。従って転写記録層11bに対する光照射
は発熱体で加熱されている領域に限定される。
尚、第10図に於いて蛍光体A,Bから発光する光の照度
分布にずれがあるのは夫々波長の違いによるレンズ5の
色収差によるものである。
以上のような要領で青、マゼンタ、白の画信号に応じ
て、記録ヘッド13aを制御して転写記録層11bにネガ像を
形成し、200ms/lineの繰り返し周期で同期して転写記録
媒体11を搬送する。更に転写部14に於いて、前記像が形
成された転写記録層11bを記録紙18に圧接して加熱する
ことによって青、マゼンタ2色の転写像を記録紙18に転
写することが出来る。その後剥離ローラ15によって転写
記録媒体11と記録紙18とを剥離し、所望の色の画像記録
が行われた記録紙18を排出ローラ対23a,23bによって排
紙トレー21に排出する。
上記の如くして2色記録をワンショットで行うことが
出来る。
〈他の実施例〉 次に第11図は光照射装置Lの他の実施例を示す説明図
である。
この実施例は励起に不適な光若しくは寄与しない光を
減衰させる手段として光源2と回転体1との間に波長選
択性のあるフィルタ24を配置してなるものである。例え
ば分光透過率が第12図に示すようなフィルタ24として、
コーニング社製のバイコールガラスを使用し、その表面
に金属薄膜を多層にコーティングしてなるものを用いて
構成した場合、第1図の実施例の場合と同様に波長が30
0nm以上の光を透過しないので蛍光体の励起発光に寄与
しない光を減衰して第1図の実施例と同様な効果を得る
ことが出来る。また前記フィルタの場合は第12図に示さ
れるように波長が200nm以下の光も透過せず、該波長の
光を蛍光体に照射しないので蛍光体の劣化を改善するこ
とが出来るので好ましい。
また光照射装置Lは第13図(A)(B)の如く構成し
ても良い。これは光源2を回転体25の内部に収納したも
のである。その構成は石英ガラスよりなる円筒状の回転
体25の表面に第1図の回転体と同一構成よりなる2種類
の蛍光体A,Bを縞模様状に塗布し、その内部に光源2を
配置すると共に、該光源2と蛍光体間に第12図に示す分
光透過率を有するフィルタ26を配置して構成している。
また上記回転体25の両端には2個の駆動ローラ27及び
4個の従動ローラ28が夫々圧接して回転体25を支持して
おり、モーター29によって駆動ローラ27が所定速度で回
転すると回転体25が回転するように構成している。
従って上記構成の光照射装置Lを前述した記録装置を
用い、回転体25を一定速度で回転させると共に、光源2
を記録速度に同期させて点滅すれば前記実施例と同様に
蛍光体A,Bで発光した光が交互にスリット30及び反射鏡3
1を介して被照射体6に結像し、前述の実施例と同様な
効果を得ることが出来る。このとき第1図の実施例と同
様にレンズ系を用いて結像させても良いことは当然であ
る。
尚、第13図の実施例にあってフィルタ26の代わりに第
14図に示すように反射鏡32によって所定波長の光のみを
反射して蛍光体に照射するようにしても良い。
また第1図、第11図、第13図の実施例に於いてはレン
ズ5或いは反射鏡31を介して被照射体6上に結像するよ
うに構成しているが、これらレンズや反射鏡を用いなく
てもスリット4,30を被照射体6に近づけて構成しても良
い。この場合はレンズ系等を使用した場合に比べて照射
幅が若干広くなるが第6図に示す記録装置で鮮明画像を
得るのに支障はない。
また前述の実施例では蛍光体をA,B2種類の例で説明し
たが、該蛍光体は2種類以上であっても良く、必要に応
じて変えることが出来るのは当然である。
更に反射鏡3,22、或いはフィルタ24,26は蛍光体の励
起発光に不適な光を効率よく減衰する為に、蛍光体の種
類に対応した光の反射率或いは透過率を有するものを使
用すれば良い。
また前記蛍光体を発光させる手段としては、前記実施
例に係る殺菌ランプの他にも、例えばLEDアレイやキセ
ノンランプ、更にはX線或いは電子線発生装置によるも
の等、蛍光体との関連で所望の波長の光が得られるよう
に適宜選択使用することが可能である。
また回転体としては前述の実施例で述べたガラス管状
のもの、或いはドラム形状のものに限られず、例えばプ
ーリ等の懸架されたベルト状のもの、或いは円盤状のも
のであっても良い。
次に前述した光照射装置を用いた記録装置の他の実施
例について説明する。
前述の実施例では記録部3に於いて、転写記録媒体11
の転写記録層11b側から所望の色に応じた所定波長の光
を一様に照射すると共に、支持体11a側から画信号に応
じた熱を印加する構成であったが、他の実施例として熱
を一様に印加すると共に、照射光路内にシャッタアレイ
を設けて所定の光を画信号に応じて照射する構成にして
も良い。
また支持体11aを透光性の材質で構成すれば、支持体1
1a側から光を照射すると共に、転写記録層11b側から熱
を印加する構成にしても良い。
更に前記実施例では支持体11aを挟んで光照射と熱印
加を行なったが、これとは別に支持体11aの片側から光
照射と熱印加の双方を行うようにしても像形成は可能で
ある。
また加熱手段としては、前述の記録ヘッド13aを用い
る方法の他に、YAGレーザーとポリゴンミラーを用いて
選択的に加熱する方法等を使用しても良い。
尚、前述の実施例では転写記録層11bに光エネルギー
と熱エネルギーとを同時に付与するようにしたが、光エ
ネルギーと熱エネルギーとは別々に付与する構成であっ
ても、結果的に両エネルギーが付与される構成であれば
良い。
更に前述の実施例では2色記録の例で説明したが、画
像形成素体を構成する着色剤及び光開始剤の種類を適宜
選定し、且つ前記光開始剤を反応させる波長の光源を選
定することによって3色以上の記録画像を得ることが出
来、更には特願昭61-128814号に記載した材料及びプロ
セスを適宜本装置に適用することによってフルカラーの
記録画像を得ることも出来る。
更に前述の実施例に於いては、光エネルギーと熱エネ
ルギーによって着色剤を含んだ高分子材料の転写記録層
11bの軟化点温度の変化によって、記録紙へ像を転写記
録する例を示したが、記録紙への接着特性、或いは昇華
特性の違いによって像を転写記録するようにしても良
い。或いは記録紙に発色性をもたせて、該記録紙の発色
特性を変化させるような層を転写記録媒体に設け、該転
写記録媒体に形成した像を記録紙へ転写することによっ
て、画像の記録を得るように構成しても良い。
また支持体11aの材料としては、前述のポリエチレン
テレフタレートの他に、例えばポリアミド、或いはポリ
イミド,コンデンサー紙,セロハン紙等も使用出来る。
また転写記録層11bとしては熱溶融性、熱軟化性、或
いは熱昇華性等の性質を有するものを適宜選択して用い
ることが可能である。
更に被記録媒体としては、前述の記録紙に限定される
ものでなく、例えばオーバーヘッドプロジェクター(OH
P)用のプラスチックシート等も当然に使用することが
出来る。
更に転写部14は転写ローラ14a及び加圧ローラ14bのよ
うにローラ状のものに限定されるものでなく、例えば回
転ベルトの如きもの等所望の圧が得られる構成であれば
良い。
また必要に応じて転写部14で画像転写された被記録媒
体の像を定着させる為の定着手段を被記録媒体の搬送方
向であって、剥離ローラ15の下流側に設けるようにして
も良い。
また前述した記録装置の実施例は光エネルギーと熱エ
ネルギーとが付与されると転写特性が変化する転写記録
媒体を使用する例を示したが、他の記録装置、即ち感光
体等よりなる転写記録媒体に画信号に応じて光照射する
ことによって潜像を形成し、該潜像を転写部に於いて記
録紙等に転写する記録装置であっても、前述した光照射
装置Lを光照射手段として使用することが出来るもので
ある。
〈発明の効果〉 本発明は上述のように、光源からの光のうち蛍光体の
励起発光に不適当な波長の光を除去することにより、所
定波長の光のみを被像形成部材に照射して画像を形成す
ることが出来る。従って、有害な光を除去した画像ノイ
ズのない高画質の画像を高速で得ることが出来る。
また記録部に前記光照射手段のみならず、加熱手段を
設けることにより、高画質の画像形成を行うことが可能
となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る光照射装置の一実施例の斜視説明
図、第2図は励起光源の分光分布特性を示すグラフ、第
3図は反射鏡を介して蛍光体を励起発光させた場合の分
光分布を示すグラフ、第4図は反射鏡の分光反射率を示
すグラフ、第5図は反射鏡を介することなく蛍光体を励
起発光させた場合の分光分布を示すグラフ、第6図は第
1図に示す光照射装置を用いた記録装置の一実施例に係
る全体模式説明図、第7図は転写記録媒体の構成説明
図、第8図は転写記録媒体の吸光特性を示すグラフ、第
9図は熱及び光を付与するタイミングチャート、第10図
は第1図に於ける光照射装置によって転写記録層上に光
照射したときの照度分布の説明図、第11図乃至第14図は
光照射装置の他の実施例の説明図である。 1は回転体、2は励起光源、3は反射鏡、4はスリッ
ト、5はレンズ、6は被照射体、7は軸受、8はプー
リ、9はタイミングベルト、10はモーター、11は転写記
録媒体、11aは支持体、11bは転写記録層、11c,11dはコ
ア、11eはシェル、11fは付着剤、12は供給ロール、12a
は供給ロール軸、13は記録部、13aは記録ヘッド、13bは
発熱素子列、14は転写部、14aは転写ローラ、14bは加圧
ローラ、14cはヒータ、15は剥離ローラ、16は巻き取り
ローラ、17はカセット、18は記録紙、19は給送ローラ、
20a,20bはレジスタローラ対、21は排紙トレー、22a,22
b,22cはガイドローラ、23a,23bは排出ローラ対、24はフ
ィルタ、25は回転体、26はフィルタ、27は駆動ローラ、
28は従動ローラ、29はモーター、30はスリット、31,32
は反射鏡である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被記録体に画像の記録を行う記録装置にお
    いて、 筒状回転体に配された蛍光体と、前記複数種の蛍光体を
    所定位置に繰り返し位置させるための駆動手段と、前記
    蛍光体を発光させるための光源と、前記光源から前記蛍
    光体へ至る光路上に前記筒状回転体から離して設けられ
    た、前記蛍光体の励起に不適な光若しくは前記蛍光体の
    励起に寄与しない光を減衰させる減衰手段とを備えた光
    照射手段によって、被像形成部材に光エネルギーを付与
    する記録部と、 前記記録部で前記被像形成部材に形成された像を被記録
    体に転写するための転写部と、 を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】前記被像形成部材として光エネルギーと熱
    エネルギーとが付与されることによって転写特性が変化
    する転写記録層を有する転写記録媒体を使用し、前記記
    録部に前記光照射手段と共に加熱手段を設けたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の記録装置。
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