JP2584601Y2 - 霧状体供給装置 - Google Patents

霧状体供給装置

Info

Publication number
JP2584601Y2
JP2584601Y2 JP2066393U JP2066393U JP2584601Y2 JP 2584601 Y2 JP2584601 Y2 JP 2584601Y2 JP 2066393 U JP2066393 U JP 2066393U JP 2066393 U JP2066393 U JP 2066393U JP 2584601 Y2 JP2584601 Y2 JP 2584601Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mist
nozzle
flow rate
processing
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2066393U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0680532U (ja
Inventor
嚴一 佐藤
Original Assignee
株式会社エコレグ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エコレグ filed Critical 株式会社エコレグ
Priority to JP2066393U priority Critical patent/JP2584601Y2/ja
Priority to TW82106092A priority patent/TW232666B/zh
Publication of JPH0680532U publication Critical patent/JPH0680532U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2584601Y2 publication Critical patent/JP2584601Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、工作物に対し切削加
工や研磨加工等を施す際に用いられる霧状体供給装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、工作物に対し切削加工や研磨
加工を施す場合、工作物と加工工具の衝突によって生じ
る発熱を冷却するために、加工点近傍に向かって注水ノ
ズルを延ばし、この注水ノズルから液かけを行ってい
る。例えば、マシニングセンタ(複合工作機械)では、
図5に示すように、本体1内のスピンドル(図面では見
えない)下端部に工具ホルダ2が装着され、その先端の
工具連結軸3に加工工具4が取り付けられるようになっ
ているが、この加工工具4に向かって、本体1側から注
水ノズル5が延びている。しかし、このマシニングセン
タのように、立型で大型の工作機械で加工を行う場合等
には、加工凹部内に水や切り屑が溜まりやすく、却って
加工性能が悪くなる場合がある。また、超硬合金製の工
具を断続的に工作物に衝突させて切削を行う場合等に
は、切刃が加工点では発熱によって高温になり加工点以
外の個所では液かけによって冷却され、この急激な熱変
化の繰り返しによって欠け(いわゆる「チッピング」現
象)を生じたり割れを生じたりするという問題がある。
【0003】そこで、このような場合には、液を使用せ
ず、空気流だけで加工屑を吹き飛ばすことが行われる
が、空気流だけでは工作物および加工工具に対する冷却
効果および潤滑効果が不充分となり、例えば切削加工に
おいてつぎのような作業上の問題がある。すなわち、
S45Cのような炭素鋼の切削では、切削熱によって工
作物表面が焼入れしたように硬くなり研磨等の表面仕上
げ作業が困難になる、切削熱を持った切り屑が工作物
表面を被うので、工作物自体が熱せられて膨張し、その
状態で切削すると加工寸法に狂いが生じる、切削熱に
よって工作物表面が溶け、切削工具の切刃に溶けた金属
が付着していわゆる「構成刃先」が形成され仕上がり面
粗度や寸法精度を悪くする、等の問題がある。
【0004】一方、液をそのままかけるのではなく、霧
状に噴射して工作物および加工工具に潤滑性を与えるこ
とも行われている。この方法によれば、液かけのように
凹部内に水が溜まるという不都合が生じず、ある程度の
冷却効果をあげることができるという利点を有する反
面、噴射される霧状体では切削屑等を除去することがで
きず、その適用範囲が限られるという問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来の加
工方法では、工作物および加工工具の冷却,加工屑の除
去,加工面への潤滑性の付与という3つの課題を同時に
満足することができず、加工条件に応じて液かけか空気
流か霧状の噴射かを選択し、加工時のデメリットを最小
限に抑えながら加工を行っているにすぎない。
【0006】この考案は、このような事情に鑑みなされ
たもので、工作物および加工工具の冷却,加工屑の除
去,加工面への潤滑性の付与という3つの課題を同時に
満足することのできる優れた霧状体供給装置の提供をそ
の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この考案の霧状体供給装置は、工作物の被加工面に
向かって霧状体を供給する装置であって、単一の液体を
霧状に噴射する噴射ノズルと、この噴射ノズルと上記工
作物被加工面との間に設けられ、上記噴射ノズルから噴
射される霧状体を一端側から吸入し周囲の空気を随伴吸
入して流量を増幅させた状態で他端側から吐出する流量
増幅ノズルとを備え、上記流量増幅ノズルの他端側か
ら、上記霧状体が高推力で被加工面に吐出されるように
なっているという構成をとる。
【0008】
【作用】すなわち、この考案者は、工作物および加工工
具の冷却,加工屑の除去,加工面への潤滑性の付与とい
う3つの課題を同時に満足する方法、特に霧状体を用い
て上記課題に応える方法について一連の研究を重ねた。
その結果、水,油等の液体を霧状に噴射するノズルの下
流側に、上記特殊な流量増幅ノズルを設け、この流量増
幅ノズルの一端側から霧状体を吸入させるとともに周囲
の空気を随伴吸入させて、他端側から流量を増幅させた
状態で吐出するようにすると、霧状体を高推力で被加工
面に供給することができることがわかった。そして、こ
れにより、優れた冷却効果と加工屑除去効果が得られ、
しかも被加工面に対する湿潤効果も充分となることがわ
かり、この考案に到達した。
【0009】つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳
細に説明する。
【0010】
【実施例】図1は、この考案の一実施例を、マシニング
センタに取り付けた状態を示している。このマシニング
センタの基本的な構成は、従来のものと同一で、本体1
内に、高速回転が与えられるスピンドル6がベアリング
を介して保持されており、その下端部に設けられたテー
パ状のチャック部7に、工具ホルダ2の嵌合用テーパ部
2aが着脱自在に挿入保持されるようになっている。そ
して、この工具ホルダ2の下部の工具連結軸3には加工
工具4が取り付けられている。
【0011】このマシニングセンタ本体1には、この考
案の一実施例である霧状体供給装置が取り付けられてい
る。すなわち、本体1の下端面から下方に、二股に分岐
する空気供給配管10が延びており、一方の空気供給配
管10aには、後述する霧状体噴射ノズル11が連結さ
れており、他方の空気供給配管10bには、後述する流
量増幅ノズル12が連結されている。そして、上記霧状
体噴射ノズル11が上流側で、上記流量増幅ノズル12
が下流側になる配置で、両者が、加工工具4の加工面に
向かって同軸的に並べられている。なお、上記霧状体噴
射ノズル11には、霧状にすべき液体を導入するための
液体供給配管13が接続されている。
【0012】上記霧状体噴射ノズル11としては、例え
ば図2に示すような構造のものが用いられる。この霧状
体噴射ノズル11は、矢印Pのように圧搾空気が供給さ
れると、内部において圧縮ばね15で保持されているピ
ストン16が、図面上左側に押されて液体供給配管13
に連通する液体通路17が開き、左右に分かれた先端ノ
ズル18,19のごく狭い吐出口から、液体が微細な粒
子となって霧状に吐出されるようになっている。
【0013】一方、上記霧状体噴射ノズル11の下流側
に配置される流量増幅ノズル12としては、例えば図3
に示すような構造のものが用いられる。この流量増幅ノ
ズル12は、空気供給配管10b側の端部にテーパ状の
大きな開口20が設けられており、矢印Qのように圧搾
空気が供給されると、空気が内側のごく狭い環状の隙間
21から吐出されてノズル内壁に沿って流れ、上記開口
20の上方にある空気がこの流れに帯同して開口20内
に随伴吸入され(破線Rで示す)、空気流量が大幅に増
幅した状態で他端開口22から吐出されるようになって
いる。しかも、上記吐出流は、さらに開口22の周囲の
空気をも誘引する(破線Tで示す)ため、一層増幅され
るようになっている。
【0014】したがって、このマシニングセンタによっ
て工作物を加工する場合、上記空気供給配管10a,1
0bに空気を供給するとともに、液体供給配管13に所
定の液(水,オイル,エマルジョン等)を供給すると、
上記霧状体噴射ノズル11から液体が霧状に噴射され、
この霧状体が上記流量増幅ノズル12の一端開口20か
ら吸引され、その際に周囲の空気もノズル12内に誘引
されるため、霧状体が大流量に増幅された状態で、他端
開口22から吐出される。この吐出された霧状体の流れ
は、推力が強く、工作物の被加工面およびこれに圧接さ
れる加工工具4の加工面に強く当たるため、従来のよう
に単に霧状体をかけるだけの場合と異なり、加工時に生
じる切り屑等を充分に吹き飛ばす力をもっている。この
ため、切り屑等が加工部周辺に溜まることがなく、上記
増幅された大流量の空気が当たることと相俟って、冷却
効果が高い。しかも、吐出された霧状体が工作物および
加工工具4を適度に湿潤させ、潤滑性を高めるので、加
工性能が良好となる。したがって、加工工具4の負担が
軽くなり、また液かけのように急激な冷却を受けないの
で、断続的な熱衝撃がなく、工具寿命が大幅に延びると
いう利点を有する。そして、加工条件に応じて、霧状体
で吐出させる液体の種類を変えることができるため、例
えば高速切削の場合には液体として水を用いることによ
り冷却効果を高め、中・低速切削の場合には液体として
油を用いることにより潤滑効果を高める、というように
使い分けることができる。
【0015】なお、上記実施例において、霧状体噴射ノ
ズル11から噴射させる霧状体の平均粒子径は、加工条
件にもよるが、通常、5〜200μm程度となるよう設
定することが好適である。そして、霧状体の噴射量は、
通常、1〜100cc/min程度に設定することが好
適である。
【0016】また、上記実施例において、流量増幅ノズ
ル12による流量増幅量は、上記霧状体11から噴射さ
れる霧状体の噴射量や加工条件に応じて適宜に設定され
るが、通常、空気供給配管10bから供給される空気量
の10〜50倍程度に設定することが好適である。そし
て、特に、吐出開口22から吐出される霧状体の推力
が、上記吐出開口22の端面から200mm離れた位置
で、10g/cm2 以上となるよう設定することが、冷
却効果,加工屑除去の観点から好適である。
【0017】なお、上記実施例では、流量増幅ノズル1
2として、ノズル中空部に霧状体を随伴吸入するタイプ
のものを用いているが、ノズルは流量を増幅させるよう
なものであればどのようなものであっても差し支えはな
い。例えば図4に示すように、ノズル内に供給された圧
縮空気が、ごく狭い環状の隙間31からノズル外周面に
沿って流れ(矢印S)、ノズル上方にある霧状体を、ノ
ズル外周面に沿って随伴流下させることにより、ノズル
下端から増幅させた大風量で吐出するができるようにし
たものを用いてもよい。したがって、この発明におい
て、「霧状体を一端側から吸入し周囲の空気を随伴吸入
する」とは、上記の態様も含める趣旨である。
【0018】また、この考案の装置は、上記実施例のよ
うにマシニングセンタに取り付けることができる外、N
C旋盤,研削盤等、各種の工作機械に取り付けることが
できる。
【0019】
【考案の効果】以上のように、この考案の霧状体供給装
置は、霧状体噴射ノズルから噴射された霧状体を、流量
増幅ノズルの一端側から吸引し、大流量に増幅して他端
側から吐出させることにより、霧状体を高推力で工作物
の被加工面に供給できるようにしたものである。したが
って、この装置によれば、工作物被加工面およびこれに
圧接される加工工具に霧状体を強く当てることができる
ため、従来のように単に霧状体をかけるだけの場合と異
なり、加工時に生じる切り屑等を充分に吹き飛ばすこと
ができる。このため、切り屑等が加工部周辺に溜まるこ
とがなく、上記増幅された大流量の空気が当たることと
相俟って、冷却効果が高い。しかも、吐出された霧状体
が工作物および加工工具を適度に湿潤させ、潤滑性を高
めるので、加工性能が良好となる。したがって、加工工
具の負担が軽くなり、また液かけのように急激な冷却を
受けないので、断続的な熱衝撃がなく、工具寿命が大幅
に延びるという利点を有する。そして、加工条件に応じ
て、霧状体で吐出させる液体の種類を変えることができ
るため、例えば高速切削の場合には液体として水を用い
ることにより冷却効果を高め、中・低速切削の場合には
液体として油を用いることにより潤滑効果を高める、と
いうように使い分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の構成図である。
【図2】上記実施例に用いる霧状体噴射ノズルの説明図
である。
【図3】上記実施例に用いる流量増幅ノズルの説明図で
ある。
【図4】流量増幅ノズルの他の例の説明図である。
【図5】従来の工作加工における注水方法の説明図であ
る。
【符号の説明】 11 霧状体噴射ノズル 12 流量増幅ノズル

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物の被加工面に向かって霧状体を供
    給する装置であって、単一の液体を霧状に噴射する噴射
    ノズルと、この噴射ノズルと上記工作物被加工面との間
    に設けられ、上記噴射ノズルから噴射される霧状体を一
    端側から吸入し周囲の空気を随伴吸入して流量を増幅さ
    せた状態で他端側から吐出する流量増幅ノズルとを備
    え、上記流量増幅ノズルの他端側から、上記霧状体が高
    推力で被加工面に吐出されるようになっていることを特
    徴とする霧状体供給装置。
  2. 【請求項2】 上記流量増幅ノズルの他端側から吐出さ
    れる霧状体の推力が、流量増幅ノズルの吐出端面から2
    00mm離れた位置で10g/cm2 以上となるよう設
    定されている請求項1記載の霧状体供給装置。
JP2066393U 1993-04-21 1993-04-21 霧状体供給装置 Expired - Fee Related JP2584601Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2066393U JP2584601Y2 (ja) 1993-04-21 1993-04-21 霧状体供給装置
TW82106092A TW232666B (en) 1993-04-21 1993-07-30 Cooling method and supplement device for spraying mist

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2066393U JP2584601Y2 (ja) 1993-04-21 1993-04-21 霧状体供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0680532U JPH0680532U (ja) 1994-11-15
JP2584601Y2 true JP2584601Y2 (ja) 1998-11-05

Family

ID=12033447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2066393U Expired - Fee Related JP2584601Y2 (ja) 1993-04-21 1993-04-21 霧状体供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2584601Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0680532U (ja) 1994-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2606349Y2 (ja) 工作機械の冷却集塵装置
JP2000084790A (ja) 工作加工方法およびそれに用いる霧状体供給装置
JP3449929B2 (ja) 工作加工方法
US7153187B2 (en) Metal machining apparatus and laser-targeted coolant nozzle employed therewith
EP1018395A3 (en) Laser machining apparatus
KR930003042B1 (ko) 샌드 블라스트를 이용한 피가공물의 가공방법 및 장치
JP2965820B2 (ja) 工作加工方法
JP2001287103A (ja) 切削加工装置
JP2584601Y2 (ja) 霧状体供給装置
JP2584604Y2 (ja) 霧状体供給装置
JP2584602Y2 (ja) 霧状体供給装置
JPH0751980A (ja) 旋盤装置
JP3105113B2 (ja) 霧状体供給機能付加工装置
JPH0322279B2 (ja)
JPH0899051A (ja) 霧状体供給装置
JPH06304841A (ja) 工作加工方法
JP3784552B2 (ja) 加工機械
TW386926B (en) A processing method and its atomizing supply device
JPH0398738A (ja) 加工機械の切屑除去装置
JPH0768446A (ja) 切削方法
JPS6232067B2 (ja)
JPH08276343A (ja) 物品加工装置およびその方法
JP2900216B2 (ja) 研摩液の噴射装置
JPS6034474Y2 (ja) レ−ザ加工装置
JP3029123U (ja) 研削加工用エアガンアタッチメント

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees