JP2584319B2 - ブラシロール - Google Patents

ブラシロール

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JP2584319B2
JP2584319B2 JP1185125A JP18512589A JP2584319B2 JP 2584319 B2 JP2584319 B2 JP 2584319B2 JP 1185125 A JP1185125 A JP 1185125A JP 18512589 A JP18512589 A JP 18512589A JP 2584319 B2 JP2584319 B2 JP 2584319B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はブラシロール、特に、繊維の紐を樹脂加工し
た弾性ロッドによる支持体の先端に、研磨材を樹脂バイ
ンダーで固めた棒状の研磨チップを金属スリーブにより
結合した研磨メンバーを包含するブラシロールに関す
る。
本明細書において、本発明に関し、「研磨メンバー」
とは、例えば冷間圧延工程における鋼鈑やステンレスス
チール板その他のストッリップ或いは類似物についての
研磨を研磨チップでするものだけでなく、研磨チップを
研削、研掃、クリーニング等々の処理のブラッシングに
充て得るものを指す。このことは特許請求の範囲の項の
記載についても同じである。
研磨材を樹脂バインダーで固めた棒状の研磨チップ
は、樹脂バインダーに対する研磨材の混入量、つまり研
磨性能を研磨材入り合成繊維によるブリッスルのそれよ
り大きくできる点で好ましい。繊維の紐を樹脂加工した
弾性ロッド支持体は、このような研磨チップの研磨性能
を旨く発揮させるのに好適なフレキシブルのものであ
る。また当該研磨チップ及び弾性ロッド支持体は量産に
適している。研磨チップと弾性ロッド支持体を結合する
には、金属スリーブによるのが簡潔さ、確実さの点で良
い。
従来の技術 冒頭に述べたタイプのブラシロールの研磨メンバー
は、本発明者の既提案に係る欧州特許公開第312327号に
記載されている。この既提案の発明では、研磨チップを
弾性ロッド支持体に結合するスリーブにつき、電線接続
スリーブのような一般的な接続スリーブを開示している
にとどまる。
その後、本発明者はこのようなタイプの研磨メンバー
を実際工業上、容易な加工で具現化することにつき着手
したが、その課程で次の問題に遭遇した。
一般的な接続スリーブは、金属の圧縮接続型のものが
典型である。加工の容易さを満足する、研磨メンバーの
ための金属圧縮接続スリーブの肉厚は、約0.2〜0.3mm程
度である。この程度の肉厚の金属スリーブは、当該スリ
ーブ付き研磨メンバーを所要の分布密度で備えたブラシ
ロールに実用したところ、そのブラッシングに伴う研磨
メンバーの弾性ロッド支持体の振れで、ブラシロールの
長さ方向に並ぶ金属スリーブが衝突して、容易に損耗
し、研磨メンバーが機能を失ってしまう。必要とする耐
久性を金属の接続スリーブに持たせるには、汎用材質の
スリーブでは肉厚を相当に厚くしなくてはならず、加工
性の点で問題がある。耐久性の優れた材質のスリーブも
また加工面に問題がある。
本発明の目的は、薄い肉厚の金属スリーブを上記の問
題を伴わずに適用でき、従って冒頭に述べたタイプのブ
ラシロール用研磨メンバーを実際工業上、容易な加工で
得ることを可能にするにある。
所要の研磨が得られるよう、ロール軸周面に前示構成
の研磨メンバーを多数、研磨メンバー相互間に狭い隣接
空隙を存して縦横に並列して装着したブラシロールで
は、それによるストリップのブラッシング時、弾性ロッ
ド支持体の振れに伴う研磨メンバーの振れが、研磨メン
バー並列体群の全体で一つに纒まった形で為されないと
研磨斑を生ずる。然るに、上記従来技術の研磨メンバー
では、研磨メンバー並列体群での不揃いな振れを回避で
きる保証はない。
本発明は、このような研磨メンバーの不揃いな振れに
よる研磨斑をなくすることを別の課題としている。
更に、本発明はブラシロール周面上の研磨メンバー並
列体群をブラシロールの縦軸線方向につきスパイラルの
配列とすることにより、研磨メンバーでの研磨筋による
斑をなくし、ストリップ表面状態の更なる向上を図るこ
とを可能にしようというものである。
問題点を解決するための手段 本発明の上記目的乃至は課題は、次の構成のブラシロ
ールによって達成される。
繊維の紐を樹脂加工した弾性ロッドによる支持体の先
端に、研磨材を樹脂バインダーで固めた棒状の研磨チッ
プを金属スリーブにより結合した研磨メンバーの多数が
ロール軸周面に、研磨メンバー相互間に狭い隣接空隙を
存いて縦横に並列して装着されたブラシロールにおい
て、前記研磨メンバーの隣接する金属スリーブの間に相
隣接して介在し、該スリーブ相互間の隣接空隙を埋める
横断面形状の外形を持つ掩蔽体を当該スリーブに固着し
たことを特徴とするブラシロール。
上記掩蔽体はプラスチック、例えばナイロンの成形体
を有利に適用できる。
作用 本発明のブラシロールで金属ストリップ或いは類似物
をブラッシングした際、該ブラシロール上の研磨メンバ
ーの隣り合う金属スリーブは、それに固着した掩蔽体に
より相互の衝突から防護される。このため金属スリーブ
は加工性の良い且つ薄肉のものを支承なく使用できる。
本発明では金属スリーブに固着した掩蔽体が、研磨メ
ンバーの隣接する金属スリーブの間に相隣接して介在
し、該スリーブ相互間の隣接空隙を埋める横断面形状の
外形であるため、ブラッシング時、弾性ロッド支持体の
振れに伴う研磨メンバーの振れは、研磨メンバー並列体
群の全体が一つに纒まった形で起こる。従って、研磨メ
ンバーの不揃いな振れによる研磨斑をなくする効果を奏
する。
更には、ブラシロール周面上の研磨メンバー並列体群
をブラシロールの縦軸線方向につきスパイラルの配列と
することにより、研磨メンバーでの研削筋による斑をな
くし、ストリップ表面状態の更なる向上を図ることを可
能にする。詳しくは次の如くである。
研磨メンバー並列体群がスパイラル配列であると、研
磨メンバーはブラシロールの回転で、ストリップを先行
研磨する研磨メンバーの軌跡に対し、後続研磨メンバー
が前示スパイラル配列に従い、ブラシロール長さ方向へ
偏倚した領域を磨することになる。このため、ブラシロ
ールラジアル方向の各列の研磨メンバーは、先行研磨メ
ンバーによる研磨漏れの箇所を後続研磨メンバーが前記
の偏倚領域相当分、研磨する。即ち、ブラシロールラジ
アル方向の各列の研磨メンバーの研磨領域が、ブラシロ
ール円周方向へ該ロール縦軸線と直交する平面内で並ぶ
研磨メンバーの各列の研磨領域に比較し、ブラシロール
厚さ方向に拡張され、この後者配列の研磨メンバーで見
られた研削筋による研磨斑が解消される。この場合、研
磨メンバーがスパイラル配列であっても、研磨メンバー
並列体群が不揃いな振れをすると、折角の当該研磨斑の
解消が低減されてしまう。
発明の効果 上記のように本発明によれば、ブラッシングに伴う弾
性ロッド支持体の振れで、隣接する金属スリーブが衝突
して容易に損耗するのを防止すると共に、研磨メンバー
の不揃いな振れによる研磨斑をなくする効果が奏功され
る。
また、ブラシロール周面上の研磨メンバー並列体群を
ブラシロールの縦軸線方向につきスパイラルの配列とす
ることにより、研磨メンバーの研磨筋による斑をなく
し、ストリップ表面状態の更なる向上を図ることを可能
にする。
実施例 次に、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明
する。
図で参照符号(1)は、ブラシロール(B)のロール
軸(3)周面に、相互間に狭い隣接空隙を存して縦横に
並列して装着された研磨メンバーを示し、該研磨メンバ
ー(1)は、砥粒等の研磨材を樹脂バインダーで固めた
棒状の研磨チップ(11)、該研磨チップ(11)のため
の、繊維の紐を樹脂加工した弾性ロッドによる支持体
(13)、及び該支持体(13)先端に前記研磨チップ(1
1)を結合した金属スリーブ(12)を構成要素として包
含している(第1図参照)。金属スリーブ(12)は、そ
の一端側に研磨チップ(11)の基端部を、他端側に弾性
ロッド支持体(13)の先端部をそれぞれ挿入し、プレス
加工により圧縮して、研磨チップ(11)及び弾性ロッド
支持体(13)の結合を行えばよい。
金属スリーブ(12)には、掩蔽体(14)を固着する。
該掩蔽体(14)は、前記研磨メンバー(1)並列体の隣
接する金属スリーブ(12)の間に相隣接して介在し、該
スリーブ(12)相互間の隣接空隙を埋める横断面形状の
外形のものを充てる(第4図参照)。当該外形は掩蔽体
(14)の主体部である大径部(14a)について形成すれ
ば十分である。掩蔽体(14)には、ナイロン等のプラス
チックの成形体を充当することができる。プラスチック
成形体を金属スリーブ(11)に固着するには、成形金型
に研磨メンバー(1)をインサートし、該金型で当該成
形体をプラスチック材料からインサート成形することに
より行えばよい。
研磨メンバー(1)は、実質的に扇形をしたボード
(2)の外周面に列を為して取り付けてなるブラシロー
ル用研磨ディスクセグメント(A)[第2図参照]の形
をとることができる。該ディスクセグメント(A)にお
けるボード(2)には、プラスチック成形体を適用すれ
ばよい。プラスチック成形体によるボードの外周面に研
磨メンバー(1)を取り付けるには、研磨メンバー
(1)を成形金型にインサートし、プラスチック成形材
料からボード(2)を該金型でインサート成形すること
により、行えばよい。
ディスクセグメント(A)は、ブラシロール(B)の
構成要素である。ディスクセグメント(A)は、ロール
軸(3)の回りに円形に並び、且つロール軸(3)長さ
方向に密集して並ぶ態様下に、該軸(3)に装着され
る。
ボード(2)はディスクセグメント(A)を軸(3)
に装着するための逆T形をした実質的にダブテール形の
キー(4)を有する。軸(3)はその外周面定位置に、
軸(3)長さ方向に延びる、キー(4)のための逆T形
をした実質的にダブテール形のキー溝(5)を有する。
キー(4)及びキー溝(5)は相互に引っ掛かり得る段
部(40)及び(50)を有する。
上記キー(4)は、同じディスクセグメント(A)の
適用の下、軸(3)長さ方向について、研磨メンバー
(1)の十分な並列密度が得られるよう、ボード(2)
上の研磨メンバー(1)並列体及び該ボード(2)の共
通する縦中心線(L1)に対しキー(4)の中心線(L2
が研磨メンバー(1)の並列ピッチの1/2相当分、側方
へ偏倚して形成されている。該キー(4)付きのディス
クセグメント(A)は、軸(3)の長さ方向に並ぶもの
を一つおきに表裏逆向きにして軸(3)に、キー(4)
及びキー溝(5)の掛合の下に装着することにより、研
磨メンバー(1)が全体として、第4図に示すようなジ
グザグ配置となる。即ち、軸(3)長さ方向についての
研磨メンバー(1)の十分な並列密度が、同じディスク
セグメント(A)を適用して得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る研磨メンバーの一実施例を示す縦
断面図、第2図は第1図の研磨メンバーを備えたブラシ
ロール用研磨ディスクセグメントの一例を示す部分縦断
正面図、第3図は第2図のIII〜III線断面図、第4図は
第2図のIV〜IV線断面図、第5図は第2図の研磨ディス
クセグメントをブラシロール軸に取り付ける構造を示す
断面図、第6図は第1図の研磨メンバーにおける掩蔽体
の正面図、第7図はブラシロールの正面図である。 (A)ブラシロール用研磨ディスクセグメント (B)ブラシロール (1)ブラシロール用研磨メンバー (2)研磨ディスクセグメントのボード (3)ブラシロールの軸 (4)キー (5)キー溝 (11)研磨チップ (12)金属スリーブ (13)弾性ロッド支持体 (14)掩蔽体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維の紐を樹脂加工した弾性ロッドによる
    支持体の先端に、研磨材を樹脂バインダーで固めた棒状
    の研磨チップを金属スリーブにより結合した研磨メンバ
    ーの多数がロール軸周面に、研磨メンバー相互間に狭い
    隣接空隙を存して縦横に並列して装着されたブラシロー
    ルにおいて、前記研磨メンバーの隣接する金属スリーブ
    の間に相隣接して介在し、該スリーブ相互間の隣接空隙
    を埋める横断面形状の外形を持つ掩蔽体を当該スリーブ
    に固着したことを特徴とするブラシロール。
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JPS5941690Y2 (ja) * 1980-06-24 1984-12-03 ワイケイケイ株式会社 スライドフアスナ−用スライダ−の引手
JPS59132762U (ja) * 1983-02-26 1984-09-05 愛知製鋼株式会社 ブラシタフト
JPH01103268A (ja) * 1987-10-14 1989-04-20 Hotani:Kk ブラシロール

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