JP2583824Y2 - 柄のすべり止め - Google Patents

柄のすべり止め

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JP2583824Y2
JP2583824Y2 JP1992034960U JP3496092U JP2583824Y2 JP 2583824 Y2 JP2583824 Y2 JP 2583824Y2 JP 1992034960 U JP1992034960 U JP 1992034960U JP 3496092 U JP3496092 U JP 3496092U JP 2583824 Y2 JP2583824 Y2 JP 2583824Y2
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JP
Japan
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handle
strip
stopper
slip
leg
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Application number
JP1992034960U
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English (en)
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JPH0588884U (ja
Inventor
光一 野理
国明 大久保
Original Assignee
株式会社タジマツール
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Publication date
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Landscapes

  • Finger-Pressure Massage (AREA)
  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】手挽鋸など柄付き工具類にあって
は、その柄の握りの部分に、籐又は人造籐を巻きつける
ことは古くからの慣例であったが、そのすべり止め効果
をより高揚し、あわせて掌により馴染み易くするように
工夫をした、柄のすべり止めを、ここに提案しようとす
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の籐蔓を巻きつけた柄は、籐巻回表
面が滑らかで、加えて触感も固いところに不具合があっ
たけれども長年にわたって使いならされて来た経緯か
ら、その改良の試みは少ない。
【0003】また籐そのものの合成樹脂による模造も知
られているが、さしたる進歩は見出せない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】柄の握りとして長時間
にわたる使用の間、満足な手触りを維持することができ
るように工夫を凝らした柄のすべり止めを提案すること
がこの考案の目的であって、エラストマーとくに熱可塑
性エラストマーの活用によって良好な握り心地のもとに
しっかりとしたすべり止めに役立ち、また柄の巻き始め
及び巻き終りにおける柄との堅固な固着を実現するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は断面形状が長
手方向に沿って一様な、中空紐状をなす軟質エストラマ
ーの成形条片と、この成形条片を柄の外周に巻き付け
て、その巻き始め端と巻き終わり端を受け入れるように
設けた柄の取付け穴に圧入して固着する止め栓よりなる
ことを特徴とする、柄のすべり止めであり、ここに、成
形条片は外周面に多数の凹凸を有するものとすること、
また、成形条片はその長手方向に沿う貫通孔を有する少
なくとも一筋の中空紐状に成るものとするのがよい。止
め栓はいちょうの葉の形の頭部と、その頭部の図形と同
心のやや小径のおうぎ形をなしてのびテーパー状に終端
する脚部とからなるもの、また、脚部にその円弧周に沿
い、該脚部の軸心と交差する向きに切り立った複数の切
込みを有するのもが有利に適合する。
【0006】図1(a)(b)及び(c)にて、この考
案に従うすべり止めを施した柄の平面、正面及び底面を
あらわし、図2(a)(b)(c)及び(c)にて、図
1(b)におけるA−A、B−B各断面及び図2(a)
におけるC部の詳細断面を示した。
【0007】図中1は木質又は合成樹脂などからなる柄
であり、2は柄1の外周要所に巻きつけ、その両端で柄
1に固着したすべり止めであって従来の例えば鋸の柄に
巻きつけ固着された籐蔓に代る中空紐状のエラストマー
成形条片3より成る。
【0008】図示したところにおいて柄1はその一端に
鋸替え刃(図示せず)を着脱可能に取付けるため、通常
背金とよばれる取付け金具4を有し、この取付け金具4
は鋸替え刃の厚みに対応するすき間をへだてて折り返え
したU字断面の鋼片よりなり、すき間の奥に鋸替え刃の
背峰を沿わせた状態でその尾端フックを着脱可能にかけ
止めする係止ピン5と、取付け金具4の先端における挟
持力を助長する硬質金属からなる抑止チップ6とをそな
えている。
【0009】すべり止め2は、エラストマーそれもとく
に熱可塑性エラストマーによる成形条片3を、柄1のま
わりに巻き付け、巻き始め端s及び巻き終わり端e(図
1(b) )をそれぞれ柄1の取付け穴10に受入れ止め栓
11を圧入して固着する。
【0010】成形条片3は図2(c) にて部分的な拡大に
より詳細に図解したように、断面が長手方向に沿って一
様な中空紐状をなし、外周面に多数のセレーション状の
凹凸7を長手方向に形成することにより、柄1にしっか
り巻付けることができ、また掌によく馴染み、すべり止
め作用を一層助長することができる。
【0011】成形条片3は図2(c) からよく判るように
2連の場合を図解したがそれぞれに貫通孔8,9を有す
る複数筋の中空紐状をなすものとして、巻き付け回数を
減じ、柄1の組立て工数を減じる利点がある。
【0012】成形条片3はエラストマーすなわちゴム弾
性体よりなるほか、熱可塑性エラストマーなかでもポリ
スチレン系(透明)、ポリオレフィン系(半透明)、ポ
リエステル系(乳白色)、ポリアミド系(半透明)、
1,2ポリブタジエン系(透明)、エチレン酢酸ビニル
系、ポリ塩化ビニル系及び天然ゴム系などから選択する
ことができ、とくに着色性にすぐれるものの使用も好ま
しい。
【0013】成形条片3の巻き始め、巻き終り各端s,
eはそれぞれ柄1に予め穿っておいた取付け穴10内に押
込み、このとき止め栓11を一緒に圧入することにより固
着する。ここに接着剤の併用を可とするのは勿論であ
る。
【0014】止め栓11は図3 (a),(b)に示すような、い
ちょうの葉の形を含むおうぎ形の頭部12とその頭部12の
平面図形と同心のやや小径のおうぎ形断面 (図3(f) 参
照 )をなしてのびる脚部13とからなり、脚部13はテーパ
ー状に終端するほか、扇形をなしている円弧周に沿い、
該脚部13の軸心と交差する向きに切り立った複数の切り
込み15をするものとする。
【0015】
【作用】軟質エラストマーの成形条片は、断面形状が一
様な中空紐状をなすので、例えば手挽き鋸の柄のまわり
に巻きつけるとき柄の外周によく馴染み、作業が容易な
うえ、その巻き始め、巻き終り端とも止め栓と一緒にし
て柄の取付け穴に圧入することで堅固に固着され得る。
この成形条片を巻き付け装着した柄はその表面がしなや
かで手触りも柔いので、長時間にわたるような就業の際
も良好な触感が維持されすべり止めとして有効である。
【0016】成形条片はゴム硬度で60°以下(ショアー
硬さ)とすることが好ましく、また軟質エラストマーと
してとくに熱可塑性エラストマーを用いることによっ
て、その多くは着色性にすぐれているから、鮮明な彩色
の下に柄の区別表示の如きに活用され得る。
【0017】
【実施例】ポリオレフィン系熱可塑性エラトマー(TP
O;ポリプロピレンブレンド比:8:2,7:3,6:
4及び5:5)4種類を用いて、図4(a)(b)及び(c) に
断面形状を図示した3孔、双孔及び単孔の中空紐状をな
す成形条片をつくり、図1に示したところに従う手挽き
鋸の柄に巻付け、両端を柄の取付け穴に押し込み接着剤
で固着した。なお図4(b) に示した2連の中空紐状条片
については図3に示した止め栓(ポリプロピレン製)を
紐状条片とともに柄の取付け穴に押込んで固着したとこ
ろ何れも所期したすべり止め作用が実現された。
【0018】
【考案の効果】この考案により、手挽鋸を典型例とする
ような工具類の柄に巻き付けその両端を柄に固着する軟
質エラストマー成形条片の上記巻き付けをもって柄のす
べり止めとするから柔軟で弾力性に富み、長期にわたる
連続使用の下で良好な柄のすべり止めとして寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるすべり止めを施した鋸の柄の投
影図である。
【図2】要部についての断面図である。
【図3】止め栓の投影図である。
【図4】3種の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 柄 2 すべり止め 3 成形条片 7 凹凸 8,9 貫通孔 10 取付穴 11 止め栓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25G 1/00 - 1/10 B27B 21/04 A63B 49/08,51/14 A01K 87/08

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が長手方向に沿って一様な、中
    空紐状をなす軟質エストラマーの成形条片(3)と、こ
    の成形条片(3)を柄(1)の外周に巻き付けて、その
    巻き始め端(s)と巻き終り端(e)を受け入れるよう
    に設けた柄の取付け穴(10)に圧入して固着する止め
    栓(11)よりなることを特徴とする、柄のすべり止
    め。
  2. 【請求項2】 成形条片(3)が外周面に多数の凹凸
    (7)を有すものである、請求項1に記載した柄のすべ
    り止め。
  3. 【請求項3】 成形条片(3)がその長手方向に沿う貫
    通孔を有する少なくとも一筋の中空紐状に成る、請求項
    1又は2に記載した柄のすべり止め。
  4. 【請求項4】 止め栓(11)が、いちょうの葉の形の
    頭部(12)と、その頭部(12)の図形と同心のやや
    小径のおうぎ形をなしてのびテーパー状に終端する脚部
    (13)とからなるものである、請求項1,2又は3の
    何れかに記載した柄のすべり止め。
  5. 【請求項5】 止め栓(11)が、脚部(13)に、そ
    の円弧周に沿い、該脚部の軸心と交差する向きに切り立
    った複数の切込み(15)を有するものである、請求項
    4に記載した柄のすべり止め。
JP1992034960U 1992-05-26 1992-05-26 柄のすべり止め Expired - Lifetime JP2583824Y2 (ja)

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JPH0588884U JPH0588884U (ja) 1993-12-03
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912062U (ja) * 1982-07-14 1984-01-25 新神戸電機株式会社 車両用電動機制御回路の過電流検出装置
JPH0261369U (ja) * 1988-10-28 1990-05-08

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