JP2583241Y2 - タービンノズル - Google Patents

タービンノズル

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JP2583241Y2
JP2583241Y2 JP1992009261U JP926192U JP2583241Y2 JP 2583241 Y2 JP2583241 Y2 JP 2583241Y2 JP 1992009261 U JP1992009261 U JP 1992009261U JP 926192 U JP926192 U JP 926192U JP 2583241 Y2 JP2583241 Y2 JP 2583241Y2
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JP
Japan
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wall
turbine nozzle
blade
height direction
substantially central
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JP1992009261U
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JPH0569301U (ja
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秀和 児玉
るり子 山脇
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガスタービンや蒸気タ
ービンの入口に設けられるタービンノズルの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】タービンノズルは、ガスないし蒸気のも
つ熱エネルギを速度エネルギに変えて動翼に仕事を与え
る重要な部分で、所要の流出速度を得るためにできるだ
け損失の少ないノズルが望まれる。
【0003】しかるに、従来のタービンノズルは、図4
に示すように単に内壁2と外壁3により囲まれる環状流
路4に静翼5を配設してなるものであったので、ノズル
の転向角が大きくなるにつれ静翼の翼高方向(流路の半
径方向)に圧力勾配を生じ、翼高方向の二次流れによる
損失を生じる問題があった。
【0004】この問題を解決するために、図5に示すよ
うに静翼5が位置する外壁3を流れ方向に流路を絞るよ
うに傾斜壁6として形成した外壁絞り形タービンノズル
が提案されるに至っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この外
壁絞り形タービンノズルにおいては、翼高方向略中央部
から外壁側の圧力勾配が解消されたものの、翼高方向略
中央部から内壁側の圧力勾配が解消されないため、未だ
翼高方向の二次流れによる損失を伴う問題があった。な
お、従来のタービンノズル(従来)および外壁絞り形
タービンノズル(従来)の静翼周囲の圧力分布、静翼
背面部の5b,5c,5d位置の圧力分布は、図2ない
し図3に破線および鎖線で示す通りである。
【0006】そこで、本考案の目的は、翼高方向の二次
流れによる損失を十分に低減することができるタービン
ノズルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、内壁と外壁により囲まれた環状流路に静翼
を配設してなるタービンノズルにおいて、上記静翼が位
置する外壁を流れ方向に流路を絞るように形成し、静翼
の後縁部を、略中央部から外壁に接する部分にかけて外
壁に対して垂直に形成すると共に、内壁側に形成される
二次流れを防止すべく略中央部から内壁に接する部分に
かけて漸次流れ方向に延出させて形成したものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、いわゆる外壁絞りにより翼
高方向略中央部から外壁側の圧力勾配が解消され、かつ
静翼後縁部の延出により翼高方向略中央部から内壁側の
圧力勾配が解消されるため、翼高方向の二次流れによる
損失が十分低減されることになる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0010】図1は蒸気タービン等に用いられるタービ
ンノズルの部分的断面を示している。図示するようにこ
のタービンノズル1は、環状の内壁2と、この内壁2を
所定の間隙をもって囲繞する外壁3と、これら内壁2と
外壁3により囲まれた環状流路4に配設された静翼5と
から主に構成されている。
【0011】特に、静翼5の外端部が位置する外壁3は
流れ方向に流路を絞るように傾斜して形成されている。
また、静翼5の前縁部を5a、後縁部を5eとした場
合、この後縁部5eは略中央部から内壁2に接する部分
(内端部)にかけて漸次流れ方向に延出させて形成され
ている。なお、外壁3の傾斜部6の傾斜角および静翼5
の後縁延出部7の寸法は、タービンの大きさに応じて実
験により求められる。
【0012】上記構成によれば、外壁3の傾斜部6によ
る外壁絞りにより翼高方向略中央部から外壁側の圧力勾
配が解消され、かつ静翼後縁部5eの延出部7により翼
高方向略中央部から内壁側の圧力勾配が解消される。こ
のため、翼高方向の圧力勾配による翼面境界層の移動が
防止され、翼高方向の二次流れによる損失が十分低減さ
れることになる。
【0013】すなわち、本願考案のタービンノズル構造
によれば、図2に示すように静翼周囲の圧力分布は、従
来のタービンノズル(従来)と異なり、外壁絞り形タ
ービンノズル(従来)と同様に改善される。また、図
3に示すように翼背面部の圧力分布は、特に翼背面部の
5cおよび5d位置において翼高方向略中央部から外壁
側にかけて外壁絞り形タービンノズル(従来)と同様
に外壁絞りにより圧力勾配が解消され、しかも静翼後縁
部5eに延出部7を設けたことにより外壁絞り形タービ
ンノズル(従来)と異なり、翼高方向略中央部から内
壁側にかけて圧力勾配が解消される。従って、翼高方向
全体に亘って圧力勾配が解消されるので、翼高方向の二
次流れによる損失が十分低減される。
【0014】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、いわゆる
外壁絞りにより翼高方向略中央部から外壁側の圧力勾配
が解消され、かつ静翼後縁部の延出により翼高方向略中
央部から内壁側の圧力勾配が解消されるため、翼高方向
の二次流れによる損失を十分に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すタービンノズルの断面
図である。
【図2】同タービンノズルの静翼周囲の圧力分布を示す
図である。
【図3】同静翼背面の圧力分布を示す図である。
【図4】従来のタービンノズルの断面図である。
【図5】従来の外壁絞り形タービンノズルの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 タービンノズル 2 内壁 3 外壁 4 環状流路 5 静翼

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁と外壁により囲まれた環状流路に静
    翼を配設してなるタービンノズルにおいて、上記静翼が
    位置する外壁を流れ方向に流路を絞るように形成し、
    翼の後縁部を、略中央部から外壁に接する部分にかけて
    外壁に対して垂直に形成すると共に、内壁側に形成され
    る二次流れを防止すべく略中央部から内壁に接する部分
    にかけて漸次流れ方向に延出させて形成したことを特徴
    とするタービンノズル。
JP1992009261U 1992-02-27 1992-02-27 タービンノズル Expired - Lifetime JP2583241Y2 (ja)

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JPH0569301U JPH0569301U (ja) 1993-09-21
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5620006U (ja) * 1979-07-23 1981-02-21
JPS5925091B2 (ja) * 1979-11-09 1984-06-14 株式会社日立製作所 タ−ビン静翼

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JPH0569301U (ja) 1993-09-21

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