JP2583175B2 - ワイヤーカット放電加工法 - Google Patents

ワイヤーカット放電加工法

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JP2583175B2
JP2583175B2 JP4248518A JP24851892A JP2583175B2 JP 2583175 B2 JP2583175 B2 JP 2583175B2 JP 4248518 A JP4248518 A JP 4248518A JP 24851892 A JP24851892 A JP 24851892A JP 2583175 B2 JP2583175 B2 JP 2583175B2
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JP
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wire
cut
mold
discharge machining
electric discharge
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二郎 青木
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤーカット放電加
工法に関する。
【0002】
【従来の技術】素材から任意の形状の型材を切り出すの
に、放電用の電極としてワイヤー電極を用い、素材を被
加工体として放電加工により切り出すことが行なわれて
いる。その場合加工当初から型材の周囲全体を素材から
切り離すように加工してしまうと、型材の位置が不安定
となり、所要の切り離しが不可能となる。
【0003】そのため従来では型材の周囲の一部を残し
てその型材の切り離し加工を行い、型材を切り離すとき
は、最初に切り離した個所にパテなどを詰めるなどして
固定しておいてから、最後に型材を素材から完全に分離
するように切り離し加工を行なうようにしている。
【0004】しかしこのような型材の切り離し加工法に
よると、前記のように詰めたパテの収縮にともなって型
材が移動してしまい、その切り離し部分においてワイヤ
ーと型材または素材との間にズレが生じたり、食い込み
などが発生することがある。このようなズレ、食い込み
などが発生すると、切り離された型材の周面に段差など
が生じ、そのため後工程の手仕上げによる修正が必要と
なったり、あるいはワイヤーが切断してしまうなど、極
めて面倒であった。パテなどの使用に代えて切り出し個
所にテーパ孔を形成し、これにテーパピンを挿入、密着
することによって切り出し部分の降下を防止することも
考えられるが、このような手段によるときは、テーパピ
ンをテーパ孔に挿入、密着させるだけであるから、たと
えば衝撃などが加わった場合、テーパピンが抜け出てし
まうことがあり、そのため切り出し部分が落下してしま
う恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、素材から型
材をワイヤーカット放電加工により切り出すようにして
分離するにあたり、最後の切り離し加工の際の型材の移
動を確実に、かつ簡単に防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、素材中の、型
材取り出し個所を通って縦横に孔を形成し、その型材の
切り離しを、その型材の周縁の一部を残してワイヤーカ
ット放電加工により行ない、最後に残された周縁の一部
を切り離す際に、先に形成した孔にピンまたは線材を挿
通して、型材と素材とを連結し、その状態で残された周
縁の一部を切り離すようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】素材を、型材の周縁の一部を残してワイヤーカ
ット放電加工により切り離すことは、従来の加工方法と
同じである。そして最後に型材を素材から切り離す際に
孔にピン(または線材)を挿通すると、そのピンは素材
から型材を貫通する。この貫通によって、型材は素材に
対して上下、左右、前後方向に固定されるようになる。
これにより素材に対して型材はなんら移動することのな
い状態で素材から切り離されるようになる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図によって説明する。1は
素材、2はこの素材1から切り離される型材、3は放電
加工用の電極として用いられるワイヤーで、素材1の上
下に設置されてある支持部4によって支持されている。
そして上方の支持部4を通って連続的に繰り出され、下
部の支持部4より巻取られていく。そしてワイヤー3と
素材1との間に印加される放電電圧に基づいて、素材1
を型材2に沿ってカットし、切り出していく。
【0009】この切り出し加工方法を詳細に説明する
と、予め素材1における型材切り出し個所の外側に近接
している個所にスタートポイントのための孔5を設けて
おく。ワイヤー3はこの孔5に挿通することにより素材
1を貫通する。
【0010】そしてワイヤー3は孔5よりスタートパス
6を加工して、型材2の周縁7の一部の個所Aに到達
し、ここから得ようとする型材2の周縁7に沿って順次
加工を開始していく。周縁7の終端に接近している個所
Bまで加工したときは、個所Aまで加工することなく
材2の周縁7のうちの一部の個所9、すなわち互いに
近接している個所Aと個所Bとの間を残して型材2を切
出す。
【0011】前記した加工は必要により粗加工、仕上げ
加工として複数回行なわれる。そして最後に残された個
所9をワイヤー3によって切り離し、所要の形状の型材
2を得る。これらの加工方法は従来方法と特に相違する
ものではない。しかし従来では個所9の切り離しの際
に、既に切り離されている素材1と型材2との間の隙間
にパテなどを詰めて、両者を固定していたことは冒頭に
述べた通りである。
【0012】しかし個所9の切り離しにあたっては、本
発明にしたがい、予め型材2の切り出し個所と素材1と
にまたがって貫通する孔10を、型材2の切り出し箇所
のなかで互いに交差するように縦横に形成しておく。そ
して個所9をカットするときに、この孔10に金属製
(望ましくは導電性)のピン(または線材)11を挿通
する。このピン11の挿通によって、それまでに切り出
された型材2は素材1に対して、上下、左右方向に移動
することができないようになる。すなわち型材2は素材
1に対して固定されるようになる。
【0013】この状態でワイヤー3による放電加工によ
り個所9を切り離す。このときは前記のように型材2は
素材1に対して固定されているので、この切り離しの過
程でも型材2が移動することはなく、またその切り離し
加工が終わったときでも、型材2が素材1から分離して
落下することはない。個所9の切り離しが終わったあ
と、ピン11を孔10から引き抜き、型材2を素材1か
ら抜き取る。
【0014】なお図に示す例は、ひとつの素材1から複
数の型材2を切り出す場合の例を示している。また本発
明は型材2としてたとえばプレス加工用のパンチなどを
切り出すような場合に適用して好適である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ワ
イヤーカット放電加工によって、素材から型材を切り出
すにあたり、最後に切り離す際に、型材に対して素材が
移動することのないように、ピンまたは線材を貫通させ
て素材に対して型材を固定するようにしたので、最後の
切り離し加工にあっても、従来のようにバテを使用した
場合におけるそのバテの収縮による型材の移動は拘束さ
れ、したがって従来のようにその切り離し部分におい
て、ワイヤーと型材または素材との間のズレ、食い込み
などの発生を防止することができるとともに、このよう
なズレ、食い込みなどの発生により、切り離された型材
の周面に段差などが生じ、そのため後工程の手仕上げに
よる修正が必要となったり、あるいはワイヤーが切断し
てしまうといった面倒さをすべて解消することができる
し、更にテーパピンを使用した場合におけるテーパピン
の抜けによる型材の落下といったことは、確実に防止で
きる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例方法を示す斜視図である。
【図2】図1の一部の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 素材 2 型材 3 ワイヤー 5 孔 9 残された周縁の個所 10 孔 11 ピン(または線材)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材とその素材中の型材切り出し個所と
    にまたがって貫通する孔を、前記型材切り出し個所のな
    かで互いに交差するように縦横に形成し、前記型材の切
    り離しを、前記型材の周縁の一部を残してワイヤーカッ
    ト放電加工により行ない、最後に残された前記周縁の一
    部を切り離す際に、前記孔にピンまたは線材を挿通し
    て、前記素材と型材切り出し個所とを連結し、その状態
    で残された前記周縁の一部を、ワイヤーカット放電加工
    により切り離すようにしたことを特徴とするワイヤーカ
    ット放電加工法。
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JPH0655351A JPH0655351A (ja) 1994-03-01
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JPH04146026A (ja) * 1990-10-05 1992-05-20 I N R Kenkyusho:Kk ワイヤカット放電加工装置用切断片保持装置

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