JP2582230B2 - 外科手術用マイクロ剪刀 - Google Patents
外科手術用マイクロ剪刀Info
- Publication number
- JP2582230B2 JP2582230B2 JP6322712A JP32271294A JP2582230B2 JP 2582230 B2 JP2582230 B2 JP 2582230B2 JP 6322712 A JP6322712 A JP 6322712A JP 32271294 A JP32271294 A JP 32271294A JP 2582230 B2 JP2582230 B2 JP 2582230B2
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- Japan
- Prior art keywords
- leaf spring
- blade
- link
- handle
- pin
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Surgical Instruments (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は手術用マイクロ剪刀に関
するものであり、外科、脳外科、血管外科など多岐にわ
たる分野において利用価値の高いものである。
するものであり、外科、脳外科、血管外科など多岐にわ
たる分野において利用価値の高いものである。
【０００２】
【従来の技術】外科手術には従来から色々な剪刀が使用
されているが、それらはいずれも原則として把手の開閉
面の方向と平行に刃が動き、切断の役目を果たすもので
ある。刃を色々な方向にカーブさせるなど変形させて
も、この原則は変わらない。マイクロサージャリーでは
把手に板バネを用いた板バネ把手型の剪刀が使いやすい
ために最も広く普及しているが、これも刃と把手の動き
の関係は同様であって、組織を縦に切断しようとすると
把手も同じく縦に保持して操作しなければならない。し
かしこの場合には水平に保持する場合に比べて把手の保
持が不安定になるという問題がある。
されているが、それらはいずれも原則として把手の開閉
面の方向と平行に刃が動き、切断の役目を果たすもので
ある。刃を色々な方向にカーブさせるなど変形させて
も、この原則は変わらない。マイクロサージャリーでは
把手に板バネを用いた板バネ把手型の剪刀が使いやすい
ために最も広く普及しているが、これも刃と把手の動き
の関係は同様であって、組織を縦に切断しようとすると
把手も同じく縦に保持して操作しなければならない。し
かしこの場合には水平に保持する場合に比べて把手の保
持が不安定になるという問題がある。
【０００３】なお、把手の開閉方向に対する刃の開閉方
向の角度を360 °自由に変えることができるようにした
マイクロ剪刀としては、ピストル型のものが知られてい
る。しかしこのピストル型のマイクロ剪刀は、ピストル
のように保持して操作するものであるから、板バネ把手
型の剪刀とは異なり使用時に刃の先端が不安定に動いて
しまう欠点があり、顕微鏡下で行われる微細な手術用と
しては理想的なものではない。
向の角度を360 °自由に変えることができるようにした
マイクロ剪刀としては、ピストル型のものが知られてい
る。しかしこのピストル型のマイクロ剪刀は、ピストル
のように保持して操作するものであるから、板バネ把手
型の剪刀とは異なり使用時に刃の先端が不安定に動いて
しまう欠点があり、顕微鏡下で行われる微細な手術用と
しては理想的なものではない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、操作安定性に優れた板バネ把手型
であり、しかも把手を水平に保持したままで組織の縦方
向の切断を容易に行えるようにした外科手術用マイクロ
剪刀を提供することを目的としてなされたものである。
の問題点を解決して、操作安定性に優れた板バネ把手型
であり、しかも把手を水平に保持したままで組織の縦方
向の切断を容易に行えるようにした外科手術用マイクロ
剪刀を提供することを目的としてなされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の外科手術用マイクロ剪刀は、板バ
ネ把手の先端部分に、板バネ把手の開閉面の方向に対し
て垂直方向あるいは斜め方向に開閉する刃を、リンクを
介して取り付けたことを特徴とするものである。なお、
一方の板バネ把手の先端に前後方向にスライドするリン
クを接続し、このリンクの先端を片側の刃の基部に接続
した構造とすることが好ましい。
めになされた本発明の外科手術用マイクロ剪刀は、板バ
ネ把手の先端部分に、板バネ把手の開閉面の方向に対し
て垂直方向あるいは斜め方向に開閉する刃を、リンクを
介して取り付けたことを特徴とするものである。なお、
一方の板バネ把手の先端に前後方向にスライドするリン
クを接続し、このリンクの先端を片側の刃の基部に接続
した構造とすることが好ましい。
【０００６】
【作用】本発明の外科手術用マイクロ剪刀によれば、操
作安定性に優れた板バネ把手を水平に保持して開閉する
ことにより、板バネ把手の開閉面の方向に対して垂直方
向あるいは斜め方向に刃を開閉させることができる。こ
のために組織の縦方向の切断を容易にかつ安定した状態
で行うことができ、たとえばシルビウス溝の剥離等にき
わめて有効である。以下に本発明を図示の実施例によっ
て更に詳細に説明する。
作安定性に優れた板バネ把手を水平に保持して開閉する
ことにより、板バネ把手の開閉面の方向に対して垂直方
向あるいは斜め方向に刃を開閉させることができる。こ
のために組織の縦方向の切断を容易にかつ安定した状態
で行うことができ、たとえばシルビウス溝の剥離等にき
わめて有効である。以下に本発明を図示の実施例によっ
て更に詳細に説明する。
【０００７】
【実施例】図１、図２は本発明の第１の実施例を示すも
ので、１と２は後端部が互いに噛み合わせられている板
バネ把手である。図中の上側の板バネ把手１の先端側の
下向きに膨らんだ部分にピン３が設けられており、この
ピン３によって他方の板バネ把手２の先端部分を枢着し
ている。
ので、１と２は後端部が互いに噛み合わせられている板
バネ把手である。図中の上側の板バネ把手１の先端側の
下向きに膨らんだ部分にピン３が設けられており、この
ピン３によって他方の板バネ把手２の先端部分を枢着し
ている。
【０００８】この板バネ把手１の先端のアーム部４はピ
ン３を越えて更に前方に細長く延びており、その最先端
部分に固定側の刃５がピン３と直交する方向（図面上で
水平方向）に設けられている。一方、板バネ把手２の先
端には図中に破線で示すように斜め上向きに屈曲したレ
バー６が板バネ把手２と一体に形成されている。そして
このレバー６の先端に、リンク７がピン８によって接続
されている。このリンク７は板バネ把手１、２を閉じる
と図２のように前方にスライドすることができる。
ン３を越えて更に前方に細長く延びており、その最先端
部分に固定側の刃５がピン３と直交する方向（図面上で
水平方向）に設けられている。一方、板バネ把手２の先
端には図中に破線で示すように斜め上向きに屈曲したレ
バー６が板バネ把手２と一体に形成されている。そして
このレバー６の先端に、リンク７がピン８によって接続
されている。このリンク７は板バネ把手１、２を閉じる
と図２のように前方にスライドすることができる。
【０００９】リンク７は前記した板バネ把手１の先端の
アーム部４と並んだ状態で前方に延びているが、その全
体は基部と先端部とが90°捩じられたような形状となっ
ている。そしてこのリンク７の先端部には可動側の刃９
が取り付けられている。可動側の刃９は図示のようにＬ
型リンク10の先端に形成されたものであって、このＬ型
リンク10の基部がピン11により前記のアーム部４の最先
端部分に枢着されている。またこのＬ型リンク10の屈曲
部がピン12によってリンク７の先端部に枢着されてい
る。なお、ピン11とピン12はピン３やピン８と直交する
方向に設けられており、刃９も前記の刃５と同様に図面
上で水平方向に設けられている。
アーム部４と並んだ状態で前方に延びているが、その全
体は基部と先端部とが90°捩じられたような形状となっ
ている。そしてこのリンク７の先端部には可動側の刃９
が取り付けられている。可動側の刃９は図示のようにＬ
型リンク10の先端に形成されたものであって、このＬ型
リンク10の基部がピン11により前記のアーム部４の最先
端部分に枢着されている。またこのＬ型リンク10の屈曲
部がピン12によってリンク７の先端部に枢着されてい
る。なお、ピン11とピン12はピン３やピン８と直交する
方向に設けられており、刃９も前記の刃５と同様に図面
上で水平方向に設けられている。
【００１０】そこで上記のように板バネ把手１、２を閉
じてリンク７を図２のように前方にスライドさせると、
このリンク７の先端のピン12によってＬ型リンク10が基
部のピン11を中心として前向きに回転し、刃９が固定側
の刃５に向かって閉じることとなる。逆に板バネ把手
１、２を握る力を緩めれば板バネ把手１、２はそれ自体
の弾性により開き、リンク７が後退して刃９が開かれる
こととなる。
じてリンク７を図２のように前方にスライドさせると、
このリンク７の先端のピン12によってＬ型リンク10が基
部のピン11を中心として前向きに回転し、刃９が固定側
の刃５に向かって閉じることとなる。逆に板バネ把手
１、２を握る力を緩めれば板バネ把手１、２はそれ自体
の弾性により開き、リンク７が後退して刃９が開かれる
こととなる。
【００１１】このように、本実施例では板バネ把手１、
２の開閉面の方向に対して垂直方向に刃９を開閉させる
ことができるので、組織の縦方向の切断を容易にかつ安
定した状態で行うことができる。なおリンク７とアーム
部４との捩じり角度を変えることにより、板バネ把手
１、２の開閉面の方向に対して刃９の開閉方向を斜め方
向とすることも可能である。
２の開閉面の方向に対して垂直方向に刃９を開閉させる
ことができるので、組織の縦方向の切断を容易にかつ安
定した状態で行うことができる。なおリンク７とアーム
部４との捩じり角度を変えることにより、板バネ把手
１、２の開閉面の方向に対して刃９の開閉方向を斜め方
向とすることも可能である。
【００１２】図３と図４は本発明の第２の実施例を示
す。この実施例では板バネ把手21、22の先端に、一対の
刃23、24がピン25によって板バネ把手21、22の開閉面の
方向に対して垂直に取り付けられている。これらの刃2
3、24の基部にはリンク26、27が接続されており、これ
らのリンク26、27の後端部は中心レバー28にピン29によ
って接続されている。そしてこの中心レバー28の後端部
は、板バネ把手21、22間にまたがるように設けられた後
方に屈曲した板バネ30の中心に取り付けられている。
す。この実施例では板バネ把手21、22の先端に、一対の
刃23、24がピン25によって板バネ把手21、22の開閉面の
方向に対して垂直に取り付けられている。これらの刃2
3、24の基部にはリンク26、27が接続されており、これ
らのリンク26、27の後端部は中心レバー28にピン29によ
って接続されている。そしてこの中心レバー28の後端部
は、板バネ把手21、22間にまたがるように設けられた後
方に屈曲した板バネ30の中心に取り付けられている。
【００１３】そこで、板バネ把手21、22を閉じると板バ
ネ30が撓み、中心レバー28を後方に引く。その結果、リ
ンク26、27も後方に引かれるので刃23、24がピン25を中
心として閉じ、板バネ把手21、22の開閉方向と垂直な切
断が可能となる。
ネ30が撓み、中心レバー28を後方に引く。その結果、リ
ンク26、27も後方に引かれるので刃23、24がピン25を中
心として閉じ、板バネ把手21、22の開閉方向と垂直な切
断が可能となる。
【００１４】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の外科手
術用マイクロ剪刀は、板バネ把手の先端部分に、板バネ
把手の開閉面の方向に対して垂直方向あるいは斜め方向
に開閉する刃を設けたものであるから、把手を水平に保
持したままで組織の縦方向の切断を容易に行える利点が
ある。
術用マイクロ剪刀は、板バネ把手の先端部分に、板バネ
把手の開閉面の方向に対して垂直方向あるいは斜め方向
に開閉する刃を設けたものであるから、把手を水平に保
持したままで組織の縦方向の切断を容易に行える利点が
ある。
【図１】第１の実施例の斜視図である。
【図２】第１の実施例の刃を閉じた状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図３】第２の実施例の平面図である。
【図４】第２の実施例の正面図である。
１ 板バネ把手 ２ 板バネ把手 ３ ピン ４ アーム部 ５ 固定側の刃 ６ 屈曲したレバー ７ リンク ８ ピン ９ 可動側の刃 10 Ｌ型リンク 11 ピン 12 ピン 21 板バネ把手 22 板バネ把手 23 刃 24 刃 25 ピン 26 リンク 27 リンク 28 中心レバー 29 ピン 30 板バネ
Claims (2)
- 【請求項１】 板バネ把手の先端部分に、板バネ把手の
開閉面の方向に対して垂直方向あるいは斜め方向に開閉
する刃を、リンクを介して取り付けたことを特徴とする
外科手術用マイクロ剪刀。 - 【請求項２】 一方の板バネ把手の先端に前後方向にス
ライドするリンクを接続し、このリンクの先端を片側の
刃の基部に接続した請求項１に記載の外科手術用マイク
ロ剪刀。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6322712A JP2582230B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 外科手術用マイクロ剪刀 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6322712A JP2582230B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 外科手術用マイクロ剪刀 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08173443A JPH08173443A (ja) | 1996-07-09 |
| JP2582230B2 true JP2582230B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=18146786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6322712A Expired - Lifetime JP2582230B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 外科手術用マイクロ剪刀 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2582230B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6193749B2 (ja) * | 2013-12-06 | 2017-09-06 | 博康 上山 | 医療用剪刀 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6041925Y2 (ja) * | 1981-11-17 | 1985-12-21 | 株式会社 イナミ | マイクロサ−ジヤリ−用器具 |
| JPS6083609U (ja) * | 1983-11-15 | 1985-06-10 | 有限会社マルイ医科 | 側頭開頭用マイクロ剪刀 |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP6322712A patent/JP2582230B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08173443A (ja) | 1996-07-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961001 |