JP2581939Y2 - 折畳移動式足場 - Google Patents

折畳移動式足場

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JP2581939Y2
JP2581939Y2 JP1993042349U JP4234993U JP2581939Y2 JP 2581939 Y2 JP2581939 Y2 JP 2581939Y2 JP 1993042349 U JP1993042349 U JP 1993042349U JP 4234993 U JP4234993 U JP 4234993U JP 2581939 Y2 JP2581939 Y2 JP 2581939Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築工事等に使用する
足場に関し、特に内装仕上げ作業等の室内作業に使用す
る折畳移動式足場に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、折畳移動式足場としては、例えば
図14、図15に示すような足場ステージ80が知られ
ている。これは、作業床82を上面に張設した枠体81
の下面隅角部に脚支持片12、12を垂設し、外管部3
1、31と内管部32、32とで伸縮自在に形成しかつ
下端にキヤスター33、33を取り付けた脚部30、3
0の上端を、脚支持片12、12に対し起伏自在に枢着
し、又当該脚部30、30はこれを折畳んだ際に脚支持
片12、12の長さ内に位置するような形態と成し、更
に、上記枠体81の上面隅角部所要箇所には、積み重ね
安定用突起88を突設するように構成したものである。
そして、この足場ステージ80は、複数台を連結して大
きな足場ステージを形成するために、枠体81の側端面
一端寄りに係合用縦溝孔形成金具83を突設すると共
に、その他端寄りに係合用窓孔84を開設し、更に、該
枠体81の上面に弧状制御孔86を穿設すると共に、枢
着用孔87を穿設し、係止金具85を昇降自在に取り付
けると共に、複数のステージを構成するための梁杆取り
付け用孔89を穿設するように構成されたものである
(実公平4−50351号公報)。
【0003】一方、図16に示すような足場用架台90
が知られており、長方形に枠組された枠体81の四角下
端部に外管部31、31を枠体81中央方向に折り畳み
自在に取り付けると共に外管部31、31に内管部3
2、32を上下高さ調節自在に取り付け、更に枠体81
の外側上方に向け一定間隔ごとにダボ91を固定し、且
つ内管部32、32の下端にストツパー付のキヤスター
33、33を設けると共に、枠体81の短枠方向で外管
部31、31に図示しない連結杆に一定間隔を保ってダ
ボを設けて成る(実開昭61−25445号公報)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の足場ステージ80や足場用架台90は、その脚部3
0、30が作業床82に対して起伏自在な構造に出来て
はいるが、折り畳んだ状態の大きさが作業床82の長さ
と巾の寸法であり、室内工事現場などの狭い場所で運搬
するには不便であった。即ち、室内のドアーやエレベー
ター内に運び入れ運搬するには寸法が大き過ぎた。その
上、移動の際には手で持ち運びしなければならず、運搬
の労力が大きかった。
【0005】更に、従来の足場ステージ80や足場用架
台90は、枠体81と作業床82とが別体であったの
で、作業現場でこれらを組立てるのに時間と労力がかか
った。その上、組立てが不完全であったり、これら器材
間の寸法的食違いがあったりすると使用上横転等の危険
があり不安全であった。又、これら枠体81と作業床8
2の数量、破損の有無等の管理にも手間がかかり問題と
なっていた。
【0006】更に、従来の足場ステージ80や足場用架
台90は、器材倉庫又は前の建築現場から次の建築現場
までトラックの荷台に載せて運送する場合、長さが大き
いため、荷積み空間の効率が悪く、それだけ多量に運べ
ないと云う問題があった。
【0007】本考案第1の目的は、室内工事現場の狭い
場所でも容易に運搬することが出来る折畳移動式足場を
提供することである。
【0008】本考案第2の目的は、作業現場で短時間に
容易に組み立てが出来、しかも使用上安全な折畳移動式
足場を提供することである。
【0009】本考案第3の目的は、建築現場への運送上
荷積み空間の効率が良く、その分余計に運送出来、しか
も管理の手間のかからない折畳移動式足場を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案は、左右一対の踏み板と、該一対の踏み板を互い
に同一軸まわりに回転自在に支持すると共に該一対の
踏み板を互いに同一平面をなす拡開状態から折畳状態ま
で回転させる回転支持部と、前記一対の踏み板を所定高
さに支持する起伏自在の一対の脚部と、前記脚部の起伏
を規制する一対の方杖とを有する折畳移動式足場におい
て、前記踏み板は長手方向に一体的に設けられた中空の
梁及び上面に設けられた滑り止め突起とを有し、且つ前
記折畳状態で運搬するための運搬用補助車輪が該踏み板
の側面からコイルバネの付勢により出没自在に設けら
れ、前記一対の脚部は各々伸縮自在に形成されると共に
該一対の脚部の各脚長は縮小状態で前記脚部が取り付け
られている踏み板の長さより小さく形成され、前記回転
支持部は前記踏み板の表面から偏芯した前記同一軸を中
心に互いに平行に回転する左右支持金具を有し、且つ前
記拡開状態及び折畳状態において該左右支持金具の嵌合
孔にピンを抜き差しすることによって回転が固定される
回転固定手段を有し、前記踏み板、脚部及び方杖はアル
ミニウム合金の押出形材で形成され、前記一対の脚部は
互いに内方に前記踏み板と略平行になるまで伏せられ、
更に前記一対の踏み板は前記回転支持部を支点にして折
り曲げられて該踏み板の下面が互いに対向する折畳状態
に折り畳みされ、前記一対の方杖は該折畳状態において
前記踏み板の長手方向中心線に対し互いに隔設して折り
畳まれることである。
【0011】更に、上記折畳移動式足場において、隣接
する折畳移動式足場の一対の踏み板である踏み板部同士
を連結する水平連結手段であって、該水平連結手段は踏
み板部の端部梁又は連結固定部材同士を互いに挟持して
固定するバネ弾性力で付勢した係止部材を係止すること
によって連結されることである。
【0012】ここで脚部は固定長のものでもよいが、図
示するように伸縮自在に高さ調整可能なものとすること
によって、その汎用性を高めることが出来る。前記回転
支持部は前記踏み板への固定位置から両踏み板の端部接
触線上へその軸中心がズレ( 以下「偏芯」という)てい
る。一対の方杖は前記折畳状態において、前記踏み板の
長手方向中心線に対し互いに偏在して折り畳みされる。
【0013】
【作用】本考案によれば、踏み板は長手方向に一体的に
設けられた中空の梁及び上面に設けられた滑り止め突起
とを有するので、踏み板は強度があり、且つ踏み板上で
の作業が安全に出来る。更に、一対の踏み板が互いに同
一平面をなす拡開状態から、一対の脚部は互いに内方に
踏み板と略平行になるまで伏せられ、更に一対の踏み板
は回転支持部を支点にして折り曲げられて、踏み板の下
面が互いに対向する折畳状態に折り畳みされ、又、前記
一対の脚部の各脚長は、脚部が取り付けられている踏み
板の長さより小さく形成されているので、コンパクトに
折り畳まれ建築工事現場の室内の狭い場所でも運搬する
ことが出来、エレベーター内に運び入れることが出来
る。建築現場等において迅速に設営が出来、使用時は横
転等の危険がなく安定している。建築現場等への運送移
動の際にも積荷空間の有効利用が出来、且つそれだけ余
分に運送出来ると共に、管理の手間がかからない。
【0014】回転支持部は一対の踏み板の下面側に偏芯
した同一軸を有し、拡開状態から折畳状態まで回転する
ので、左右一対の踏み板は、折畳状態で所定間隔を有
し、その間に左右脚部及び方杖を格納することが出来
る。この回転支持部は偏芯した同一軸を中心に互いに平
行に回転する左右支持金具を有し、拡開状態及び折畳状
態において該左右支持金具の嵌合孔にピンを抜き差しす
ることによって回転が固定される回転固定手段を有する
ので、拡開状態においては安全に作業台として使用出
来、折畳状態においては左右脚部及び方杖を収納して左
右踏み板は回転支持部の回転固定手段によって固定され
ているので互いに開くことがない。
【0015】本考案折畳移動式足場は、脚部の起伏を規
制する一対の方杖が設けられ、折畳状態において、踏み
板の長手方向中心線に対し互いに隔設して折り畳みされ
るので、一対の方杖は互いに折畳状態において格納場所
の干渉をすることがない。
【0016】又、本考案折畳移動式足場は、折畳状態で
運搬するための運搬用補助車輪であって、踏み板の踏み
板側面より出没自在な運搬用補助車輪が設けられている
ので、作業者は室内運搬等の際、手押しで運搬すること
が出来る。
【0017】隣接する折畳移動式足場の踏み板部同士を
連結する水平連結手段は、踏み板部の端部梁又は連結固
定部材同士を互いにバネ弾性力で付勢した係止部材を係
止することによって連結されるので、隣接踏み板部同士
を簡単な機構で連結し、しかも使用中に外れることがな
く、必要な作業面積を確保することが出来る。
【0018】又、踏み板、脚部及び方杖はアルミニウム
合金の押出形材で形成されているので、これらの断面形
状を選択することが出来ると共に、強度があり軽量とす
ることが出来る。
【0019】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1〜図13は本考案に係る実施例を説明
する図である。
【0020】図1は全体正面図、図2はその右側面図で
ある。本考案に係る折畳移動式足場は、踏み板部10
と、回転支持部である蝶番21と、脚部30及び方杖部
40を備えている。踏み板部10は、中央の蝶番21に
よって、左踏み板11と右踏み板11′とが連結されて
いる。踏み板部10の巾方向片側側面には運搬用補助車
輪60が、長手方向両端下面には脚支持片12が、それ
ぞれ設けられている。蝶番21は、上述のように左右の
踏み板11、11′を連結、中央部巾方向両端寄りに
二個所設けられ、その回転軸は踏み板11、11′の
側面に設けられている。脚部30は、踏み板11を所定
の高さに支えるもので、伸縮自在の構造になっており、
その上端は左右の踏み板11、11′の端部に設けられ
た脚支持片12、12により回転自在に軸支され、下端
はブレーキ付自在のキヤスター33、33が取り付けら
れている。方杖部40は、互いに中心線43を基に隔設
して設けられた一対の方杖41、41であり、各方杖4
1の両端は踏み板11の蝶番21寄り及び脚部30の下
端寄りの横桟中央の支片46にそれぞれ軸支されてい
る。又、方杖41、41は、中央の折れ部42で二つ折
り可能に軸支されており、この折れ部42に図示してな
内蔵されているバネ板とL状カムの連動作用により、
折れ部42を踏み板11端部側に手動で押圧することに
より二つに折れ曲がり、元に戻すと固定されブレーキ作
用をする。
【0021】図3は、図1の本考案の折畳移動式足場を
左右から中心に向って折り畳んだ状態の正面図である。
踏み板11、11′は所定間隔で互いに略平行になって
おり、その間に脚部30、30が格納されている。ハン
ドル25cは蝶番21が開かないように固定された状態
であり(図9参照)、自在のキャスター33は図1の状
態と比較し、回転して収納されている。
【0022】図4は、図3と同じ状態で同じ向きから見
た方杖41、41を含む中央部での折畳状態を示す断面
図である。各方杖41、41は互いに所定間隔の踏み板
11、11′間に格納されている。
【0023】図5(A)は、本考案折畳移動式足場の中
央から左側部分について脚部30を折り畳んだ下面図、
(B)はその左側面図である。蝶番21、21は中央部
両端寄りに設けられ、脚部30は折り畳まれ、且つ脚部
30横桟34の中央部において磁石ユニツト71により
振れ止めされている。方杖41は中心線43から所定距
離44をおいて隔設した位置に折り畳まれる。運搬用補
助車輪60、60は踏み板の片側端に二個所設けられて
いる。踏み板11の巾方向両端部及び長手方向75端部
の三辺には複数個所の水平連結手段50が設けられてい
る。尚、本考案の折畳移動式足場の中央から右側部分に
ついては図示していないが、蝶番21、21及び運搬用
補助車輪60、60を除いて本図とは中心点45を基に
点対象の構造になっている。
【0024】図6は、主に踏み板11、11′を説明す
る図で、(A)は平面図、(B)はその正面図である。
踏み板部自体は左右対象であるので、左の踏み板11に
ついて説明する。踏み板11は、一部材から構成されて
もよいが、その所要広さに応じて、例えば三つの部材で
ある踏み板部材11a、11b、11cから成るものと
することが出来、その上面には滑り止め突起17が設け
られている。踏み板11の下面長手方向片側端には、脚
支持片12、12が二個所設けられ、且つ巾方向片側端
には、運搬用補助車輪60、60が二個所設けられてい
る。各踏み板部材11a、11b、11cは、その両端
及び中央部に端部梁18、中間梁19を有する仮設用足
場板を転用出来る(図5、8に図示)。
【0025】図7は、図6における踏み板11を更に説
明する図で、踏み板部材同士の連結構造の例示として隣
接踏み板部材11a、11b同士の連結構造を示す図6
の右側側面の要部拡大断面図である。踏み板部材11
a、11bは、長手方向75(図1、5参照)に中空の
梁である端部梁18、18及び中間梁19(図11参
照)が一体的に設けられ、且つアルミニウム合金の押出
形材で形成されており、各端部梁18、18部分でボル
ト13及びナツト14、バネ座金15により固定されて
いる。図5において、踏み板部材同士の連結位置は番号
16で示してある。
【0026】図8は、運搬用補助車輪60の好適例を示
し、(A)は平面図、(B)はその側面図である。端部
梁18に固定された外枠63内に車輪61を取り付けた
内枠64を端部梁の側面18aから出没自在に取り付け
られている。内枠64はコイルバネ65により常に端部
梁の側面18aから突出する側に付勢されており、ハン
ドル軸62に固定されたピン67をカギ形溝66に沿っ
て移動させることにより出没自在に固定することが出来
るものである。又、この運搬用補助車輪60は、足場の
折り畳み直前に突出させ、足場の使用時には嵌入させ
る。
【0027】図9は、回転支持部である蝶番21の機構
を説明する図で、(A)は正面図、(B)はその折畳状
でピン25aにより回転が固定された側面から見た断
面図である。蝶番21は、同一の軸25を中心に互いに
平行に回転する左支持金具23と右支持金具24及びピ
ン付の軸25とを備えている。左支持金具23はフラン
ジ部23aとスリツト23dを挟んで二つの垂下片23
b、23cを有する。左支持金具23はそのフランジ部
23aが踏み板11に溶接等の接合手段で固着されてい
る。右支持金具24は一つの垂下片24bを有し、垂下
片24bは左支持金具23のスリツト23d内に軸25
を中心に回転自在の状態で挿入されている。従って、左
支持金具23と右支持金具24とは蝶番21の中心に穿
たれた中心孔26に挿入された軸25を中心に回転す
る。軸25は軸25に結合されたピン結合片25bとこ
れに結合された一対のピン25a、25aとハンドル2
5c及び軸25の一対のピン25a、25aを常に支持
金具23、24の嵌合孔27中に固定する方向に引き寄
せておくバネ25hと軸25の雄ねじ25dに嵌合した
ナツト25f及び座金25gを有し、割ピン25eで抜
け止めされている。回転固定手段22による固定は、左
右の支持金具23、24の嵌合孔27にピン25a、2
5aを抜き差しすることによって行なわれる。
【0028】図9(B)は踏み板11、11′が互いに
その下面が対向した時の一対のピン25a、25a及び
左右支持金具23、24の相対的位置関係を示す断面図
である。図9(A)において、ハンドル25cが水平の
時は、踏み板11、11′が開いている状態(拡開状
態)で蝶番21が回転しないように固定されており、ハ
ンドル25cが垂直の時は踏み板11、11′が閉じた
状態(折畳状態)で蝶番21が固定されていることを示
す。
【0029】図10は、左側の脚部30を示し、その下
部近傍を断面とする要部正面図である。脚部30は外管
部31と内管部32及びブレーキ付自在のキヤスター3
3を備えている。外管部31には一つの高さ調整用孔3
1aが穿たれ、内管部32には複数の高さ調整用孔32
aが穿たれており、外管部31内で内管部32を上下に
スライドし、必要な高さ位置で高さ調整用孔31aと3
2aを合わせ個別のロツクピン或いは同一出願人による
同日の実用新案登録出願で開示されている図2に示すよ
うなハンドル35で同時に左右のロツクピンを操作出来
る脚部固定手段36等で固定する構造である。脚部30
の上端は脚支持片12に回転自在に軸支されている。下
端にはキヤスター33が取り付けられているので、折畳
移動式足場を自由に移動出来るようになっている。
【0030】図11は、図5に示される脚部振れ止め部
70の拡大図であり、(A)は要部下面図、(B)はそ
の側面図である。脚部30の外管部31下端寄りに設け
た横桟34の中央部に磁石ユニツト71を取り付け、そ
の磁石71aと踏み板部材11bの中間梁19に取り付
けられた鉄板72との間で吸着することによって脚部3
0は振れ止めされる。
【0031】図12は、横付する複数の折畳移動式足場
の隣接踏み板部同士の水平連結手段50を示し、(A)
その側面から見た要部拡大断面図、(B)はその下面
図である。水平連結手段50は、本考案折畳移動式足場
の複数台を横又は縦方向に連結敷設するために用いられ
るものである。係止部材51は、その一端に設けられた
孔51b及び補助金具54に設けられた孔51bにボル
ト55を挿通し、コイルバネ57、ナツト56及び座金
58により係止部材51を踏み板11側に付勢し、補助
金具54と係止部材51の他方に設けられた係止片51
aの間に踏み板11の端部梁18、18を挟持し横付す
る複数の折畳移動式足場の隣接する踏み板部10同士を
裏面で連結する。これにより、必要な作業面積を確保す
ることが出来る。
【0032】図13は、踏み板11の妻側間の水平連結
手段50を示し、(A)は側面から見た要部拡大断面
図、(B)はその下面図である。図12と同じ働きをす
る部分には同一の番号を付けて示し、その説明を省略す
る。53は梁18、19間に配設された連結固定部材で
ある。
【0033】本考案に係る折畳移動式足場は、上記のよ
うな構造になっているので、拡開状態から折畳状態にす
るには、先ず伸縮自在の脚部30、30の内管部32を
外管部31に挿入縮小し、次に脚支持片12、12を支
点にし、且つ各方杖41、41の折れ部42、42を内
側に押圧・折曲すると共に、脚部30、30を内方に回
転して各脚部30、30が各踏み板11、11′と略平
行になる迄伏せられる。次に、踏み板部10の中央の蝶
番21、21のハンドル25cを外側に引きピン25a
を右支持金具24bから外し(図9(B)参照)てから
回転させ、左右踏み板11、11′が互いに回転自在な
状態に開放し、左右踏み板11、11の下面が対向する
迄折り畳まれ、略平行になった位置でハンドル25cを
回転させ蝶番21、21の一対のピン25a、25aが
左右支持金具の嵌合孔27に再び嵌合固定するので折畳
状態になる。この際、両脚部30、30は磁石ユニツト
71の吸着力によって踏み板部材側に振れ止めされる。
このように折り畳まれた本考案に係る折畳移動式足場
は、拡開状態の踏み板部10の全長の約二分の一の長さ
寸法になっているので、コンパクトに折り畳まれてい
る。
【0034】本考案に係る折畳移動式足場は、アルミニ
ウム合金で製作することにより都合良く製作することが
出来る。特に、踏み板11、外管部31、内管部32或
いは方杖41等の部材はアルミニウム合金の押出形材で
製作することにより、部材断面形状を自由に選択するこ
とが出来ると共に、強度があり軽量な部材を得ることが
出来る。
【0035】
【考案の効果】以上詳細に説明した如く、本考案によれ
ば、左右の脚部は一対の踏み板が互いに同一平面をなす
拡開状態から、互いに内方に踏み板と略平行になるまで
伏せられ、更に一対の踏み板は回転支持部を支点にして
折り曲げられて、踏み板の下面が互いに対向する折畳状
態に折り畳みされ、又、一対の脚部の各脚長は、脚部が
取り付けられている踏み板の長さより小さく形成されて
いるので、使用状態の踏み板部全長の約二分の一の長さ
にコンパクトに折り畳まれ、狭い場所でも運搬すること
が出来、建築現場等において、迅速に組み立てが出来、
管理の手間がかからない。使用時は安定しており、建築
現場等への運送移動の際にも積荷空間の有効利用が出
来、且つそれだけ余分に運送出来る。
【0036】更に、踏み板は長手方向に中空梁が一体的
に設けられ、上面に滑り止め突起が 設けられているの
で、踏み板の断面形状を選択することが出来ると共に、
強度があり軽量な部材を得ることが出来る。上面に設け
られた突起は、踏み板の上で作業する際に滑り止めとし
て働き作業がやり易い。
【0037】更に、回転支持部は踏み板の表面から偏芯
した軸を持つ蝶番であり、この蝶番は拡開状態から折畳
状態まで回転し、且つ拡開状態及び折畳状態において回
転をピンの抜き差しによって固定する回転固定手段を有
するので、左右一対の踏み板は、折畳状態で所定間隔を
有し、その間に左右の脚部及び方杖を格納することが出
来、拡開状態においては安全に作業台として使用出来、
折畳状態においては左右脚部及び方杖を格納して左右踏
み板は互いに開くことがない。
【0038】更に、脚部の起伏を規制する一対の方杖が
設けられ、この一対の方杖は折畳状態において、踏み板
の長手方向中心線に対し互いに隔設しているので、一
の方杖は互いに折畳状態において格納位置での干渉をす
ることがない。
【0039】更に、折畳状態で運搬するための運搬用補
助車輪であって、踏み板の踏み板側面より出没自在な運
搬用補助車輪が設けられているので、作業者は室内運搬
等で手に持つことなく手押し運搬することが出来る。
【0040】そして、上記折畳移動式足場において、隣
接する複数の折畳移動式足場の踏み板部同士を連結する
水平連結手段であって、踏み板部の端部梁又は連結固定
部材同士を互いに挟持して固定するバネ弾性力で付勢し
た係止部材を係止することによって連結されるので、
記折畳移動式足場の効果に加え、横付けする複数隣接折
畳移動式足場の踏み板部同士を簡単な機構で連結するこ
とが出来、しかも使用中に外れることがなく、必要な作
業面積を確保することが出来る。
【0041】又、アルミニウム合金の押出形材で形成さ
れた踏み板、脚部、方杖等の部材は、部材断面形状を自
由に選択することが出来ると共に、強度があり軽量な部
材を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る折畳移動式足場の実施例で全体正
面図である。
【図2】図1における右側面図である。
【図3】図1の拡開状態から折り畳んで横伏させた状態
の正面図である。
【図4】図3と同じ向きで見た中央寄りの方杖を含む折
畳状態の断面図である。
【図5】本実施例の折畳移動式足場の左側踏み板部分の
脚部を折り畳んだ下面図である。
【図6】本実施例の主に踏み板を説明する図で、(A)
は平面図、(B)はその正面図である。
【図7】図6における左右踏み板部材の連結構造を示す
要部拡大断面図である。
【図8】本実施例の運搬用補助車輪を示し、(A)は正
面図、(B)はその側面図である。
【図9】本実施例の回転支持部の機構を説明する図で、
(A)は正面図、(B)はその折畳状態における断面図
である。
【図10】本実施例の左脚部を示し、その下部近傍を断
面とする要部正面図である。
【図11】本実施例の脚部振れ止め部を示し、(A)は
要部下面図、(B)はその側面図である。
【図12】本実施例の複数の足場を横付けし、その隣接
する踏み板部間の水平連結手段を示し、(A)は要部拡
大断面図、(B)はその下面図である。
【図13】本実施例の複数の足場を横付けし、その隣接
する踏み板部妻側間の水平連結手段を示し、(A)は要
部拡大断面図、(B)はその下面図である。
【図14】従来技術に係る折畳移動式足場を説明する正
面図である。
【図15】図14における要部斜視図である。
【図16】従来技術に係る他の折畳移動式足場を説明す
る正面図である。
【符号の説明】
1 折畳移動式足場 10 踏み板部 11 踏み板 12 脚支持片 18 端部梁 21 蝶番(回転支持部) 22 回転固定手段 30 脚部 31 外管部 32 内管部 33 キヤスター 40 方杖部 41 方杖 50 水平連結手段 51 係止部材 53 連結固定部材 60 運搬用補助車輪 61 車輪 70 脚部振れ止め部 71 磁石ユニツト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−13662(JP,A) 実開 昭50−15520(JP,U) 米国特許4133271(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 1/34 E04G 1/28

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の踏み板と、該一対の踏み板を
    互いに同一軸まわりに回転自在に支持すると共に該一
    対の踏み板を互いに同一平面をなす拡開状態から折畳状
    態まで回転させる回転支持部と、前記一対の踏み板を所
    定高さに支持する起伏自在の一対の脚部と、前記脚部の
    起伏を規制する一対の方杖とを有する折畳移動式足場に
    おいて、前記踏み板は長手方向に一体的に設けられた中
    空の梁及び上面に設けられた滑り止め突起とを有し、且
    つ前記折畳状態で運搬するための運搬用補助車輪が該踏
    み板の側面からコイルバネの付勢により出没自在に設け
    られ、前記一対の脚部は各々伸縮自在に形成されると共
    に該一対の脚部の各脚長は縮小状態で前記脚部が取り付
    けられている踏み板の長さより小さく形成され、前記回
    転支持部は前記踏み板の表面から偏芯した前記同一軸を
    中心に互いに平行に回転する左右支持金具を有し、且つ
    前記拡開状態及び折畳状態において該左右支持金具の嵌
    合孔にピンを抜き差しすることによって回転が固定され
    る回転固定手段を有し、前記踏み板、脚部及び方杖はア
    ルミニウム合金の押出形材で形成され、前記一対の脚部
    は互いに内方に前記踏み板と略平行になるまで伏せら
    れ、更に前記一対の踏み板は前記回転支持部を支点にし
    て折り曲げられて該踏み板の下面が互いに対向する折畳
    状態に折り畳みされ、前記一対の方杖は該折畳状態にお
    いて前記踏み板の長手方向中心線に対し互いに隔設して
    折り畳まれることを特徴とする折畳移動式足場。
  2. 【請求項2】 請求項1において、隣接する折畳移動式
    足場の一対の踏み板である踏み板部同士を連結する水平
    連結手段であって、該水平連結手段は踏み板部の端部梁
    又は連結固定部材同士を互いに挟持して固定するバネ弾
    性力で付勢した係止部材を係止することによって連結さ
    れることを特徴とする折畳移動式足場。
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