JP2580927Y2 - 炉における被処理物搬送用のシュー - Google Patents

炉における被処理物搬送用のシュー

Info

Publication number
JP2580927Y2
JP2580927Y2 JP1991063053U JP6305391U JP2580927Y2 JP 2580927 Y2 JP2580927 Y2 JP 2580927Y2 JP 1991063053 U JP1991063053 U JP 1991063053U JP 6305391 U JP6305391 U JP 6305391U JP 2580927 Y2 JP2580927 Y2 JP 2580927Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoe
furnace
rail
shoes
processed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991063053U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH058397U (ja
Inventor
一郎 松村
崇 石本
賢治 川手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP1991063053U priority Critical patent/JP2580927Y2/ja
Publication of JPH058397U publication Critical patent/JPH058397U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2580927Y2 publication Critical patent/JP2580927Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Tunnel Furnaces (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被処理物をシューに乗
せた状態で炉内のレール上を搬送することによってその
被処理物に熱処理を施すようにしてある炉に関し、詳し
くは上記のシューに関する。
【0002】
【従来の技術】炉体内にはレールが装入口から送出口に
わたって貫挿してある。そのレールには複数のシューが
縦列状に乗載させてある。上記シューに夫々被処理物を
乗せ、それらのシューの後方を押すことにより、シュー
をレール上で滑動させ、被処理物は装入口から炉内に入
り、炉内を通る過程で熱処理され、送出口から搬出され
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような炉では被
処理物の搬送を繰り返すうちにレールが摩耗し、やがて
は炉の操業を止めてレールの取替を行なうという大改修
が必要となる危険性があった。また摩耗はシューにおい
ても生ずる為、それが摩耗して使用不能となると新たな
ものに取替えねばならぬという不経済性もあった。また
縦列状のシューの内、被処理物を乗せたものと、乗せな
いものが交互すると、被処理物を乗せないシューは軽量
の為に浮上し、各所に損傷をもたらす問題点があった。
【0004】本願考案は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、シューの側で摩
耗を生じさせることによりレールの摩耗を小さく抑える
ことができて、その取替という大改修の危険性を除去で
き、しかもシューの側で摩耗を生じさせるものであって
も、その摩耗は取替可能な摺擦部材において生じさせる
ようにして、その摺擦部材の取替のみでシューの再生使
用が可能となるようにした炉における被処理物搬送用の
シューを提供することを目的としている。また他の目的
は、複数のシューを縦列状に押し進める場合において
も、シューの軽重に関係なく、縦列状態を維持して進行
できるようにした炉における被処理物搬送用のシューを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願考案における炉における被処理物搬送用のシュ
ーは、一端が被処理物の装入口、他端が送出口となって
いる中空筒状の炉体内に、上記一端から他端にわたって
レールが貫挿されており、上記レールには、夫々被処理
物を乗せる為の複数のシューを縦列状に乗載させ、縦列
状の複数のシューを後方から押して進行させるようにし
てある炉において、上記各シューは、被処理物を支える
為の本体と、本体におけるレール対向部の下面に取替自
在に取付けた摺擦部材とから構成されており、しかも上
記摺擦部材は上記レールよりも耐摩耗性の低い材料で形
成してあり、さらに上記本体には、本体の両側から夫々
下方に延びる垂下片と、その各垂下片の下端に夫々連結
されていて、レールの左右張出部をかかえ込んでシュー
の浮上り阻止片から成るガイド部が備えさせたものであ
る。
【0006】
【作用】レールに沿ってのシューの移動は、シューにお
ける摺擦部材がレール上を浮上することなく、滑動する
ことにより行なわれる。この場合、摺擦部材はレールよ
りも耐摩耗性を低くしてある為、その摺擦部材において
摩耗が生じレールの摩耗が防止される。摺擦部材が摩耗
した場合、その取替がなされる。即ちシューは再生使用
される。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。シュープッシャ炉を示す図1、2において、1は中
空筒状の炉体、2は炉体における装入口、4は送出口
で、それらは上下動自在の扉3,5によって夫々開閉さ
れるようになっている。6は炉体1内に配設された筒状
の加熱室で、図2の如く、炉体1とは両者間にガスの流
通の為の空間が形成される2重筒状になっており、内部
は加熱空間7となっている。加熱室6はその一端6a及
び他端6bがそれぞれ入口及び出口となっており、それ
らは上記装入口2及び送出口4に連なっている。8は装
入口2から送出口4にわたって貫挿された被処理物搬送
用のレールで、上記加熱室6の底部の壁を貫通する多数
の支柱9によって支えられている。10は被処理物例え
ばアルミニウムの板状のインゴットで、レール8にその
上を移動自在に備えられたシュー11の上に乗せられて
レール8に沿って搬送されるものである。12は上記被
処理物10の搬送装置の一例として示すプッシャ装置
で、上記シュー11を装入口2から加熱空間7に向けて
一つづつ押すことができるようになっている。このよう
なプッシャ装置12により、多数の被処理物10は図1
の如くシュー11が数珠繋ぎになった状態で加熱空間7
の奥部に向け送り込まれる。図2に示される13はシュ
ー11の戻し装置で、被処理物10が送出口4から送り
出された後、不要となったシュー11を送出口4の側か
ら装入口2の側に戻す為のものである。次に図1におけ
る15は炉体1及び加熱室6の筒芯方向に定められた複
数のゾーンを示す。以下それらのゾーン15の各々につ
いて説明する。16は小空間で、前記炉体1と加熱室6
との間の空間をゾーン毎に仕切壁17により仕切ること
によって形成されている。図2に示される18,19は
加熱室6の周壁の内の底部の壁に設けられた噴出口で、
何れもゾーン15の長さ方向(図1の左右方向)の複数
箇所に上記シュー11の長さ(図1の左右方向の長さ)
に等しいピッチで配設されている。20は加熱室6の頂
部に設けられたガスの引出口を示す。21は循環用のフ
ァンで、自体の吸込口を上記引出口20に対向する状態
に配設されており、炉の外に備えられた図示外のモータ
によって回動されるようになっている。24はバーナ
で、ファン21から吹き出されて噴出口18に向かうガ
スの流れ方向Aと該バーナ24からの高温の燃焼ガスの
噴出方向Bとが対向状となるようファン21の側を指向
させた状態で炉体1に装着してある。
【0008】次に上記シュー11について図3〜5に基
づき更に説明する。シュー11は本体26とその本体2
6に取替自在に取付けた摺擦部材27から成る。先ず本
体26について説明する。該本体26は前記被処理物1
0を支えるに充分な強度を有する材料例えば耐熱鋳鋼に
よって形成してある。28は本体26の主体部で、被処
理物10を安定に支えるに充分な大きさに形成してあ
る。29は主体部28の上面で、被処理物10の載置面
となっている。該載置面29は、図5の如く、レール8
に対するシュー11の移動方向の側面から見て緩やかな
V溝状に構成されて、被処理物10の下面に多少の膨ら
みがあっても、被処理物10を前方と後方の2点29
a,29bにおいて安定に支えられるようになってい
る。図4に示される30は本体26におけるガイド部
で、シュー11がレール8から外れることなく移動でき
るようにする為の部分であり、主体部28からの垂下片
31と、その下端に連結した浮上り阻止片32とでもっ
てレール8における左右の張出部8aをかかえ込む形状
に形成してある。図3に示される33は摘み部で、前記
戻し装置13により操作される部分である。次に摺擦部
材27について説明する。該摺擦部材27は本体26に
おけるレール対向部の下面即ち主体部28の下面の4箇
所に図3の如く配置され、夫々取り替え自在なように取
付ねじ34によって着脱自在に取付けてある。上記摺擦
部材27は上記レール8よりも耐摩耗性の低い材料で形
成されている。例えばレール8が耐熱鋳鋼で形成される
のに対し、カーボンを含浸させた含浸メタルと称される
もので形成されている。その他の耐熱性が高くかつレー
ルよりも耐摩耗性の低い材料で形成しても良い。
【0009】上記構成の炉においては、プッシャ装置1
2により多数のシュー11が数珠繋ぎ状に押されなが
ら、各々に乗せられた被処理物10が図1の如く加熱室
6内に縦列状に送り込まれる。そして扉3によって装入
口2が閉ざされる。この状態において、炉内の各ゾーン
15においてはファン21及びバーナ24が運転され
る。それらの運転によりファン21から送り出された矢
印A方向のガスとバーナ24からの矢印B方向の高温の
燃焼ガスとは良好に混ざり合い、高温化したガスが噴出
口18,19に至る。そしてそれらから加熱空間7に噴
出される。加熱空間7に噴出された高温の加熱用のガス
は被処理物10に当たりそれに沿って上方へ流れ、その
過程で被処理物10を加熱する。加熱空間7の上部に至
ったガスは引出口20からファン21によって引き出さ
れ、更に前記矢印A方向に送られて、再びバーナ24か
らの高温のガスによる高温化がなされる。上記のような
ガスの循環が継続して行われ被処理物10は所定の温度
例えば400℃まで加熱される。全ての被処理物10が
所定の温度まで加熱されると、扉5が開かれて送出口4
からそれらの被処理物10が次々と次工程例えば圧延工
程に送り出されると共に、次の被処理物が加熱空間7に
装入され、その加熱が行われる。尚被処理物10の装入
及び送出は上記のような方法に限らず、送出口4側にお
いて既に高温化した被処理物10を送出口4から一つ又
は複数個送り出す毎に装入口2から同数の被処理物10
を加熱空間7内に装入することを繰り返すことによって
行ってもよい。
【0010】上記のように多数のシュー11がプッシャ
装置12により押されてレール8上を移動する場合、各
シュー11は両側の垂下片31の存在によりレール8か
ら左右に外れることが防止される。また多数のシュー1
1が数珠繋ぎ状でプッシャ装置12により押される場
合、仮に被処理物10の乗せられていないシュー11が
途中にあっても、そのシュー11は浮上り阻止片32を
備えている為、そのシュー11がレール8から浮き上が
ってしまうような事故の発生は防止され、多数のシュー
11の数珠繋ぎ状の移動を支障なく行なわせることがで
きる。
【0011】
【考案の効果】以上のように本願考案にあっては、被処
理物10を次々と炉体内に通して熱処理する為に、被処
理物10を乗せたシュー11をレール8に沿ってスライ
ドさせる場合、シュー11における摺擦部材27の側で
摩耗が生じてレール8の摩耗を小さく抑えることのでき
る特長がある。このことは、前記した如きレール8の摩
耗に伴ない大改修の必要性が生ずるという危険性が元々
解消されているという有用性がある。
【0012】しかも上記のようにレール8の摩耗が小さ
くなるようシュー11における摺擦部材27の側で摩耗
が生ずるようにしたものでも、該摺擦部材27が摩耗し
た場合には、シュー11の本体26に対して摺擦部材2
7を取替えるだけでシュー11を再生使用することがで
きる経済性がある。
【0013】その上、上記本体26には、本体の両側か
ら夫々下方に延びる垂下片31と、その各垂下片31の
下端に夫々連結されていて、レール8の左右張出部8a
をかかえ込んでシュー11の浮上りを防止する為の浮上
り阻止片32から成るガイド部30が備えさせてあるか
ら、縦列状の複数のシュー(11,11,…11)を後
方から押して進行させる場合、縦列状のシュー(11,
11,…11)の内、被処理物10を乗せたものと、乗
せないものが交互にあっても、軽量のシュー11が浮上
するような恐れは予め防止され、順列良く押し進めでき
る作業上の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】シュープッシャ炉の縦断面図。
【図2】図1におけるII−II線断面図。
【図3】シューの平面図。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図。
【図5】図3におけるV−V線断面図。
【符号の説明】
1 炉体 8 レール 10 被処理物 11 シュー 26 本体 27 摺擦部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F27D 3/12 C21D 1/00 113 F27B 9/26

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が被処理物の装入口、他端が送出口
    となっている中空筒状の炉体内に、上記一端から他端に
    わたってレールが貫挿されており、上記レールには、夫
    々被処理物を乗せる為の複数のシューを縦列状に乗載さ
    、縦列状の複数のシューを後方から押して進行させる
    ようにしてある炉において、上記各シューは、被処理物
    を支える為の本体と、本体におけるレール対向部の下面
    に取替自在に取付けた摺擦部材とから構成されており、
    しかも上記摺擦部材は上記レールよりも耐摩耗性の低い
    材料で形成してあり、さらに上記本体には、本体の両側
    から夫々下方に延びる垂下片と、その各垂下片の下端に
    夫々連結されていて、レールの左右張出部をかかえ込ん
    でシューの浮上りを防止する為の浮上り阻止片から成る
    ガイド部が備えさせてあることを特徴とする炉における
    被処理物搬送用のシュー。
JP1991063053U 1991-07-15 1991-07-15 炉における被処理物搬送用のシュー Expired - Fee Related JP2580927Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991063053U JP2580927Y2 (ja) 1991-07-15 1991-07-15 炉における被処理物搬送用のシュー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991063053U JP2580927Y2 (ja) 1991-07-15 1991-07-15 炉における被処理物搬送用のシュー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH058397U JPH058397U (ja) 1993-02-05
JP2580927Y2 true JP2580927Y2 (ja) 1998-09-17

Family

ID=13218210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991063053U Expired - Fee Related JP2580927Y2 (ja) 1991-07-15 1991-07-15 炉における被処理物搬送用のシュー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2580927Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2355555A1 (de) * 1973-11-07 1975-05-15 Riedhammer Ludwig Fa Tunnelofen mit schlittenfoerderung
JPS566866Y2 (ja) * 1976-03-29 1981-02-14

Also Published As

Publication number Publication date
JPH058397U (ja) 1993-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU714822B2 (en) Method and device for hardening glass plates
EP0168788B1 (en) Continuous type atmosphere heat treating furnace
JPH02502930A (ja) 回転炉床式多室多目的炉システム
US3749550A (en) Walking beam furnace
US20180010856A1 (en) Continuous furnace system having heat recycling device
US4225121A (en) Energy efficient heat-treating furnace system
ES2861445T3 (es) Dispositivo de prensa caliente
US6147328A (en) Apparatus for the heat treatment of workpieces
US4217095A (en) Reheating furnace for use in a hot rolling line
JP2580927Y2 (ja) 炉における被処理物搬送用のシュー
US4449923A (en) Continuous heat-treating furnace
US4170815A (en) Method of operating a reheating furnace in hot rolling line
US4626203A (en) Furnace
US3081073A (en) Metal heating furnace apparatus
US2615701A (en) Heat-treating furnace
US3484085A (en) Drop bottom furnace and quench chamber
US3623714A (en) Method of and apparatus for operating a furnace
US3398939A (en) Shuttle hearth furnaces
US4614495A (en) Apparatus for soaking steel pieces
US2507076A (en) Tunnel kiln
US3567197A (en) Metallurgical furnace and method of transporting commodities therein
JP3082324B2 (ja) 直火式熱風循環炉
CN216998525U (zh) 一种无缝钢管加工用退火炉
GB2045408A (en) Furnace system
JPH09104917A (ja) 被処理材の熱処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees