JP2580895Y2 - データの非線形変換を伴うデジタル/アナログ変換装置 - Google Patents

データの非線形変換を伴うデジタル/アナログ変換装置

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JP2580895Y2
JP2580895Y2 JP1991071922U JP7192291U JP2580895Y2 JP 2580895 Y2 JP2580895 Y2 JP 2580895Y2 JP 1991071922 U JP1991071922 U JP 1991071922U JP 7192291 U JP7192291 U JP 7192291U JP 2580895 Y2 JP2580895 Y2 JP 2580895Y2
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秀行 林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、データの非線形変換を
伴うデジタル/アナログ変換装置に関し、例えば、液晶
ライトバルブの印加電圧−透過率特性に応じた入力映像
データの非線形補正処理とデジタル/アナログ変換処理
とを実行する構成に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置においては、映像信号と光
の透過率(透光率)とを線形な関係とすることにより、
映像信号のリニアな階調性が保たれ、映像信号の表示画
質を適切なものにすることができる。しかし、アクティ
ブマトリクス型の液晶パネルにおける液晶ライトバルブ
は、印加電圧と透過率とが線形な関係にはない。そこ
で、液晶ライトバルブの印加電圧−透過率特性に応じて
映像信号を予め補正し、補正前の映像信号と透過率とが
線形な関係になるようにすることを要する。なお、以下
では、このような補正を印加電圧−透過率補正と呼ぶこ
ととする。
【0003】従来、印加電圧−透過率補正回路として、
アナログ回路構成の関数発生回路を用いていたものがあ
った。しかしながら、液晶ライトバルブの印加電圧−透
過率特性は、1個の関数では表すことが難しい曲線を有
するものであって、近似したとしても3以上の曲線及び
直線の組み合わせを用いて表されるものである。そのた
め、印加電圧−透過率補正を行なう補正回路(関数発生
回路の組合せ)が複雑になり、また、補正曲線も印加電
圧−透過率特性に対して適切なものを得ることが難し
い。そこで、同一出願人によって、補正曲線データを格
納した変換テーブルを用いて印加電圧−透過率補正を行
なう方法が既に提案されている(特願平2−40880
6号明細書及び図面)。勿論、この場合には、補正後の
データをデジタル/アナログ変換して液晶ライトバルブ
に対する印加電圧とすることを要する。
【0004】このように用いられるデジタル/アナログ
変換回路の精度は、補正後のデータのビット数で定ま
る。例えば、補正後のデータのビット数が8ビットであ
れば8ビット変換用のデジタル/アナログ変換回路を用
い、その変換精度は8ビットで決まる。従って、変換さ
れたアナログ信号の精度を高めようとすると、補正後の
データのビット数(多くの場合補正前のデータのビット
数と等しい)を高めることを要する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近の技術発達に伴
い、変換されたアナログ信号として高精度のものが求め
られるようになってきた。しかしながら、現在、処理ビ
ット数が多いデジタル/アナログ変換回路チップの入手
は難しい。そこで、処理ビット数が少ないデジタル/ア
ナログ変換回路チップの組合せによって処理ビット数が
多いデジタル/アナログ変換回路チップと等価にするこ
とが考えられる。
【0006】このようにすると、入手面や精度面での問
題は解決できるが、以下のような問題が残る。
【0007】アナログ信号を高精度にしようとすると、
上述したように、変換前のデータのビット数が多く必要
であるが、ビット数を多くした場合、変換テーブルに格
納するデータ量が非常に多くなる。また、多くの場合、
補正前のデータと補正後のデータのビット数は等しく、
補正前のデータを読出アドレスとして受ける変換テーブ
ルのアクセス構成が複雑となる。また、メモリ(変換テ
ーブル)のアクセスを伴うので、最終的に出力アナログ
信号を得るまでの時間も長くなる。また、特開昭55−
27800号「ディジタル−アナログ変換器」には、対
数圧伸特性曲線を近似するμ−法に従う非線形電圧電流
特性曲線を考慮して動作し、回路技術的に好ましい形で
非線形の折れ線特性曲線に従って対数特性曲線を近似す
るA−法よりも低コストで構成できるA/D変換回路が
開示されている。このものは、抵抗回路網が和電流路に
発生する和電流が階段状波形となっており、CCITT
符号化方式に対応するμ−法を実現する抵抗回路が、A
−法に従う非線形の折線特性曲線の表示に用いられる回
路とは対照的に本質的な変更を必要とせず、2つの切り
換え可能な並列抵抗を有する付加抵抗回路網を設けるだ
けで済むとされているが、折線特性による近似対象はあ
くまで対数圧伸特性に限られるものであり、対数圧伸特
性以外の任意の特性を折線特性で自在に近似できないた
め、用途が限られる等の課題があった。 また、特開昭5
5−30788号「D/Aコンバータを用いた関数発生
器」には、デジタル信号を上位桁信号と下位桁信号とに
より構成し、下位桁信号を通常のD/A変換器によりア
ナログ信号とし、上位桁信号によりステップ電圧を発生
し、両者を加算することで変換特性を任意に選択できる
ようにした関数発生器が開示されている。しかしなが
ら、このものは、下位桁信号を変換するD/A変換器
に、演算区間ごとにステップ電圧を発生するステップ電
圧発生器を組み合わせだけのものであり、DA変換器の
出力は上位桁信号に応じて増幅するが、ステッ プ電圧発
生器は前区間終端の電圧に等しいステップ電圧を発生す
るに過ぎず、また任意の変換特性を折線近似により実現
しようとするあまり、パラメータの自由裁量設定範囲が
広く、例えば折線近似する線分を限定してパラメータ設
定するようなAD変換回路と比較したときに、DA変換
器とステップ電圧発生器との間で融通できるデータ量が
乏しいために、回路構成上の簡略化余地が殆ど皆無であ
る等の課題を抱えるものであった。 また、実開昭55−
10176号「関数発生装置」には、線形特性を有する
複数の乗算形DA変換器を組み合わせて線形或いは非線
形の各特性が得られるようにした関数発生装置が開示さ
れている。しかながら、このものは、リファレンス入力
により変換スパンを制御しデジタル入力をアナログ出力
に線形に変換する乗算形DA変換器の入力側に、スケー
ラを介してDA変換器を縦続接続したものであり、ただ
単に一対のDA変換器をスケーラを介して縦続接続した
に過ぎず、DA変換器間でのデータ融通性が皆無である
ため、回路構成の簡略化が困難である等の課題を抱える
ものであった。
【0008】本考案は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、処理ビット数が少ないデジタル/アナログ変
換回路の組合せによって、非線形変換される前の入力デ
ータのビット数より多いビット数相当の精度を有する出
力アナログ信号を得ることができる、しかも、簡単な構
成で高速に出力アナログ信号が得られる、データの非線
形変換を伴うデジタル/アナログ変換装置を提供しよう
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本考案においては、入力データと出力アナログ信号
との関係を表す非線形変換曲線を折線近似し、各線分の
出力アナログ信号の最小値を2の所定乗の組合せ値に
し、かつ、各線分の傾きを2の所定乗又は2の所定乗分
の1に選定しておくと共に、入力データが与えられたと
きに、適用する線分を決定する線分決定手段と、前記入
力データに対応して決定された線分の最小値アナログ信
号に対応した最小値データを作成する最小値データ作成
手段と、作成された前記最小値データを最小値アナログ
信号に変換する最小値データ用デジタル/アナログ変換
手段と、前記入力データと前記最小値データの差分に前
記決定された線分の傾きを掛けて得られる増分アナログ
信号に対応する増分データを、前記入力データの下位数
ビットをそのまま割り当てて作成する増分データ作成手
段と、作成された前記増分データを増分アナログ信号に
変換する増分データ用デジタル/アナログ変換手段と、
前記各デジタル/アナログ変換手役からの最小値アナロ
グ信号及び増分アナログ信号を加算して出力アナログ信
号を得る加算手段とを備えたことを特徴とするものであ
【0010】
【作用】本考案では、入力データと出力アナログ信号と
の関係を表す非線形変換曲線に折線近似曲線を適用す
る。ここで、折線近似曲線は以下のようなものとする。
すなわち、各線分の出力アナログ信号の最小値が2の所
定乗の組合せ値で、かつ、各線分の傾きが2の所定乗又
は2の所定乗分の1である折線近似曲線を適用するもの
とする
【0011】本考案において、線分決定手段は、入力デ
ータが与えられたときに、適用する線分を決定し、決定
した線分の情報を最小値データ作成手段及び増分データ
作成手段に与える。最小値データ作成手段は、決定され
た線分の最小値アナログ信号に対応した最小値データを
作成し、最小値データ用デジタル/アナログ変換手段
は、この最小値データを最小値アナログ信号に変換して
加算手段に与える。他方、増分データ作成手段は、出力
しようとするアナログ信号と最小値アナログ信号との差
である増分アナログ信号に対応した増分データを、入力
データ及び決定された線分に基づいて作成し、増分デー
タ用デジタル/アナログ変換手段は、この増分データを
増分アナログ信号に変換して加算手段に与える。そし
て、加算手段が、各デジタル/アナログ変換手役からの
最小値アナログ信号及び増分アナログ信号を加算するこ
とで出力アナログ信号を作成する。
【0012】
【実施例】以下、本考案によるデータの非線形変換を伴
うデジタル/アナログ変換装置を、液晶ライトバルブに
対する印加電圧の発生部構成に適用した一実施例を、図
面を参照しながら詳述する。
【0013】図2は、液晶ライトバルブの印加電圧−透
過率特性曲線及び印加電圧−透過率補正曲線を示すもの
である。印加電圧−透過率特性は、図2の曲線C1に示
すようにS字状曲線を有するものである。従って、映像
信号に対する透過率を図2の直線L1に示すように線形
関係とするためには、映像信号を図2の曲線C2に示す
逆S字状の補正曲線に従って予め変換して液晶ライトバ
ルブに与えることを有する。このような補正曲線C2に
従う補正をデジタル的に行なう場合、補正曲線C2を近
似して変換する方法があり、この実施例の場合、図3に
示す折線近似曲線C3を用いることとしている。
【0014】なお、図3は、入力映像データxが8ビッ
トであり、階調制御のダイナミックレンジに余裕を持た
せるため、16〜240(10進表記)の範囲を入力映
像データxがダイナミックレンジとしている。すなわ
ち、この範囲が非線形変換(印加電圧−透過率補正)の
対象範囲としている。また、図3における縦軸は、補正
後の映像データと見ることができるが、ここでは、デジ
タル/アナログ変換された出力アナログ信号を意味して
いるものとする。
【0015】ここで、折線近似曲線C3は、以下のよう
な観点から選定されている。 (1)各線分の出力アナログ信号yの最小値が、2の所
定乗(例えば、16、32、64、128)の組合せ値
であること。 (2)各線分の傾きが、2の所定乗、又は、2の所定乗
分の1であること。例えば、4、2、1、1/2又は1
/4であること。この実施例の場合、このような観点か
ら選定された折線近似曲線C3は、8個の線分d1〜d
8からなり、各線分d1、d2、・・・、d8につい
て、入力映像データxと出力アナログ信号yとの間には
以下に示す関係がある。 線分d1: y=4(x−16)+16 16≦x<32 線分d2: y=2(x−32)+80 32≦x<48 線分d3: y=(x−48)+112 48≦x<80 線分d4: y=(x−80)/2+144 80≦x<112 線分d5: y=(x−112)/4+160 112≦x<176 線分d6: y=(x−176)/2+176 176≦x<208 線分d7: y=(x−208)+192 208≦x<224 線分d8: y=2(x−224)+208 224≦x<240 このような入出力関係を有する線分d1〜d8でなる折
線近似曲線C3に従い、印加電圧−透過率補正及びデジ
タル/アナログ変換を行なう実施例のデジタル/アナロ
グ変換装置は、図1に示す構成を有する。
【0016】このデジタル/アナログ変換装置の構成の
説明の前に、このような構成に至った概念を説明する。
入力映像データxの値により適用する線分の識別を行な
う。適用する線分の出力アナログ信号yの最小値を作成
する第1のデジタル/アナログ変換部を設ける。また、
適用する線分の出力アナログ信号yの最小値から、実際
の出力アナログ信号yの値がどれだけ異なるかを示す増
分アナログ信号を作成する第2のデジタル/アナログ変
換部を設ける。そして、第1及び第2のデジタル/アナ
ログ変換部からのアナログ信号を加算して最終的な出力
アナログ信号yを得る。
【0017】例えば、入力映像データxとして「36
(10進表記)」が与えられたものとする。この場合に
は、線分d2が適用されることになる。第1のデジタル
/アナログ変換部は、この線分d2の最小値「80」の
アナログ信号を作成する。第2のデジタル/アナログ変
換部は、入力映像データxの値「36」とこの線分d2
の入力映像データxの最小値「32」との差「4」にこ
の線分d2の傾き「2」を掛けてこの線分d2における
出力アナログ信号の最小値「80」からの増分アナログ
信号「8」を作成する。そして、最小値アナログ信号
「80」と増分アナログ信号「8」とを加算すること
で、印加電圧−透過率補正がなされた最終的な出力アナ
ログ信号yとして「88」を得る。
【0018】上述のような概念に従って具現化された図
1に示す実施例のデジタル/アナログ変換装置におい
て、入カ映像データxは、線分決定回路1及びビットシ
フト回路10に与えられる。
【0019】線分決定回路1は、例えば基準値を内蔵さ
せたコンパレータ回路でなり、入力映像データxの値に
基づいて、どの線分を適用するかを決定するものであ
り、決定した線分の識別信号を第1及び第2のデコーダ
回路20及び11に与える。
【0020】第1のデコーダ回路20は、4ビットデジ
タル/アナログ変換回路21と共に、適用線分の最小値
に対応したアナログ信号を作成するものである。
【0021】この実施例の場合、各線分d1、d2、・
・・、d8の最小値アナログ信号は、16、80、11
2、144、160、176、192、208であり、
いずれの最小値アナログ信号も16、32、64、12
8の組合せで規定できるものである。すなわち、各線分
の最小値アナログ信号に対応するデジタルデータ(最小
値データ)MINDを、図4に示すように、その最下位
ビット(LSB)を16に対応させ、第2ビットを32
に対応させ、第3ビットを64に対応させ、最上位ビッ
ト(MSB)を128に対応させた4ビットで表すこと
ができる。
【0022】第1のデコーダ回路20は、決定された線
分の識別信号に対応した最小値データMINDを作成し
て4ビットデジタル/アナログ変換回路21に与える。
図4に示すように、例えば、決定線分が線分d1であれ
ば「0001(2進表記)」の最小値データMINDを
出力し、決定線分がd5であれば「1010」の最小値
データMINDを出力する。4ビットデジタル/アナロ
グ変換回路21は、1ビットの違い(変換分解能)がア
ナログ信号における「16」だけ異なるように、最小値
データMINDをデジタル/アナログ変換するものであ
り、変換されたアナログ信号を対象線分の最小値アナロ
グ信号MINAとして加算器2に与える働きをする
【0023】上述したビットシフト回路10及び第2の
デコーダ回路11は、後述するスイッチ回路12、マス
ク回路13及び8ビットデジタル/アナログ変換回路1
4と共に、対象線分の最小値アナログ信号MINAと実
際の出力アナログ信号AOUTとの差を示す増分アナロ
グ信号DIFAを作成するものである。
【0024】ここで、傾きが最も大きい線分d1を考え
る。この線分d1の傾きは4であるので、この線分の増
分アナログ信号DIFAの分解能は4である。この線分
d1の入力対象データxの変化範囲は16から31の1
6段階であり、従って、この線分d1の増分アナログ信
号DIFAは、0、4、8、12、・・・、56、60
のいずれかの値をとる。これらの値に対応するデジタル
データ(増分データ)は、最下位ビット(LSB)を4
に対応させ、第2ビットを8に対応させ、第3ビットを
16に対応させ、最上位ビット(MSB)を32に対応
させた4ビット表すことができる。
【0025】次に、傾きが最も小さい線分d5を考え
る。この線分d5の傾きは1/4であるので、この線分
の増分アナログ信号DIFAの分解能は1/4である。
この線分d5の入力映像データxの変化範囲は112か
ら175の64段階であり、従って、この線分d5の増
分アナログ信号DIFAは、0、1/4、1/2、3/
4、1、・・・、15+1/2、15+3/4のいずれ
かの値をとる。これらの値に対応するデジタルデータ
(増分データ)は、最下位ビット(LSB)を1/4に
対応させ、第2ビットを1/2に対応させ、第3ビット
を1に対応させ、第4ビットを2に対応させ、第5ビッ
トを4に対応させ、最上位ビット(MSB)を8に対応
させた6ビット表すことができる。
【0026】従って、全ての線分について適用できるよ
うな増分アナログ信号DIFAを規定する増分データD
IFDは、最下位ビットを1/4に対応させ、第2ビッ
トを1/2に対応させ、第3ビットを1に対応させ、第
4ビットを2に対応させ、第5ビットを4に対応させ、
第6ビットを8に対応させ、第7ビットを16に対応さ
せ、最上位ビットを32に対応させた8ビット表すこ
とができる。
【0027】図5は、このような8ビットでなる増分デ
ータDIFDにおける各線分d1、d2、・・・、d8
についての有効ビットを示したものである。なお、図5
における「M」は無効ビットを意味する。例えば、線分
d1については上述したように、4、8、16、32に
対応する第5ビットから最上位ビットが有効ビットD1
1〜Dl4であり、最下位ビットから第4ビットが無効
ビットMである。また、線分d2については2、4、
8、16に対応する第4ビットから第7ビットが有効ビ
ットD21〜D24であり、最下位ビットから第3ビッ
ト及び最上位ビットが無効ビットMである。
【0028】図6は、線分d1についての入力映像デー
タxと、線分d1についての入力映像データxに対応す
る増分データDIFDとを書き出したものである。この
図6から明らかなように、入力映像データxの下位4ビ
ットと、増分データDIFDの上位4ビットでなる有効
ビットとは、入力映像データxの値によらずにその論理
値は等しい(図6における点線での囲繞範囲同士)。な
お、入力映像データxの分解能とデータDIFDの分解
能とが異なるので、各ビットが意味する値自体は異な
る。従って、傾きが4である線分d1の場合には、入力
映像データxを上位側に4ビットだけシフトさせること
で増分データDIFDを作成することができる。
【0029】図示は省略するが、同様に、傾きが2であ
る線分d2及びd8の場合には、入力映像データxを上
位側に3ビットだけシフトさせることで増分データDI
FDを作成することができ、傾きが1である線分d3及
びd7の場合には、入力映像データxを上位側に2ビッ
トだけシフトさせることで増分データDIFDを作成す
ることができ、傾きが1/2である線分d4及びd6の
場合には、入力映像データxを上位側に1ビットだけシ
フトさせることで増分データDIFDを作成することが
でき、傾きが1/4である線分d5の場合には、入力映
像データxをそのまま用いることで増分データDIFD
を作成することができる。
【0030】入力映像データxが与えられる上述したビ
ットシフト回路10は、入力映像データxを4ビットだ
け上位にシフトしたデータx4と、入力映像データxを
3ビットだけ上位にシフトしたデータx3と、入力映像
データxを2ビットだけ上位にシフトしたデータx2
と、入力映像データxを1ビットだけ上位にシフトした
データx1と、入力映像データxがそのままのデータx
0とを5入力1出力のスイッチ回路12に与える。
【0031】このスイッチ回路12には、第2のデコー
ダ回路11から選択制御信号が与えられ、スイッチ回路
12は、この選択制御信号に応じてデータx4〜x0の
いずれかを選択してマスク回路13に与える。第2のデ
コーダ回路12は、線分決定回路1からの線分識別信号
に基づき、対象線分の傾きに対応した選択制御信号をス
イッチ回路12に出力する。上述したように、傾きに対
応して入力映像データxのビットシフト量が定まってお
り、第2のデコーダ回路11は、対象線分が有する傾き
に対応したシフト量を有するいずれかのデータx4〜x
0を選択させるような選択制御信号を出力する。
【0032】スイッチ回路12で選択された8ビットデ
ータはマスク回路13に与えられる。このマスク回路
13は、出力ビットラインとしても8ビット分のライン
を有し、各出力ビットラインは下位側からそれぞれ、1
/4、1/2、1、2、4、8、16、32に対応して
いる。マスク回路13は、入力された8ビットデータを
出力ビットラインに出力させようとすると共に、第2の
デコーダ回路11から指示された位置のビットラインへ
の出力だけをマスクするものである。第2のデコーダ回
路11は、線分決定回路1からの線分識別信号に基づ
き、対象線分によって定まる位置のビットをマスクさせ
る制御信号をマスク回路13に出力する。マスク回路1
3によってマスクさせるビット位置は、図5に示した無
効ビットの位置である。
【0033】このようにして図5に示した有効ビットだ
けが通過したデータ、従って増分データDIFDは、8
ビットデジタル/アナログ変換回路14に与えられ、増
分アナログ信号DIFAに変換されて加算器2に与えら
れる。
【0034】このようにして加算器2に与えられた、対
象線分の最小値アナログ信号MINA、及び、この最小
値アナログ信号MINAからの増分アナログ信号DIF
Aがこの加算器2によって加算されて、印加電圧−透過
率補正が既に実行されている出力アナログ信号yとな
る。
【0035】従って、上述した実施例によれば、印加電
圧−透過率補正曲線を折線近似し、各線分の入力映像デ
ータ及び出力アナログ信号の変化範囲を2の所定乗に
し、しかも、各線分の傾きを2の所定乗又は2の所定乗
分の1に選定し、入力映像データが与えられたときに、
適用する線分を決定し、その線分の最小値アナログ信号
と、この最小値アナログ信号からの増分アナログ信号を
別個得てこれらを加算して出力アナログ信号を得るよ
うにしたので、処理ビット数が少ないデジタル/アナロ
グ変換回路の組合せによって、印加電圧−透過率補正さ
れる前の入力映像データのビット数より多いビッ数相当
の精度を有する出力アナログ信号を得ることができる。
【0036】すなわち、印加電圧−透過率補正を従来の
ように変換テーブルを用いて行なう場合、出力アナログ
信号の分解能は1であるが、この実施例の場合、出力ア
ナログ信号の分解能は1/4であり、2ビット分だけ精
度が向上する。言い換えると、8ビットの入力データに
対して10ビットのデジタル/アナログ変換回路を適用
したと同様な精度を実現することができる。
【0037】また、この実施例の場合、制御構成が複雑
となるメモリ(変換テーブル)を用いずに論理素子等の
組合せによって装置を実現でき、構成を簡単にできると
共に、高速なデジタル/アナログ変換を実現できる。
【0038】なお、本考案は、液晶ライトバルブに対す
る印加電圧の発生部構成に適用されるものに限らず、デ
ータの非線形変換を伴うデジタル/アナログ変換構成に
広く適用することができる。
【0039】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、データ
の非線形変換を伴う非線形変換曲線を折線近似し、各線
分の入力データ及び出力アナログ信号の変化範囲を2の
所定乗にし、しかも、各線分の傾きを2の所定来又は2
の所定乗分の1に選定し、入力データが与えられたとき
に、適用する線分を決定し、その線分の最小値アナログ
信号と、この最小値アナログ信号からの増分アナログ信
号を別個得てこれらを加算して出力アナログ信号を得
るようにしたので、処理ビット数が少ないデジタル/ア
ナログ変換回路の組合せによって非線形変換される前の
入力データのビット数より多いビット数相当の精度を有
する出力アナログ信号を得ることができ、しかも増分デ
ータ作成手段が、入力データと前記最小値データの差分
に前記決定された線分の傾きを掛けて得られる増分アナ
ログ信号に対応する増分データを、入力データの下位数
ビットをそのまま割り当てて作成するため、例えば入力
データを段階的に異なる所定数ビットだけシフトさせて
複数のシフト出力を得るビットシフト回路と、このビッ
トシフト回路の複数のシフト出力のなかから対象線分の
傾きに対応したシフト出力を選択するスイッチ回路と、
対象線分によって決まる位置以外のビットをマスクする
マスク回路等を組み合わせることで、増分データ作成手
段を構成することができ、この増分データ作成手段は、
入力データと最小値データの差分に対象線分の傾きを掛
けて増分アナログ信号を得るといった演算を行うことな
く、実質的には同等の演算を果たすため、2進数で構成
されるデジタル信号の特徴を十分に生かした増分データ
作成が可能であり、正確かつ迅速な演算が可能である等
の優れた効果を奏する
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のデータの非線形変換を伴うデジタル/
アナログ変換装置の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】印加電圧−透過率特性曲線及び印加電圧−透過
率補正曲線を示す特性曲線図である。
【図3】印加電圧−透過率補正曲線の実施例による近似
曲線を示す説明図である。
【図4】図1に示した第1のデコーダ回路が出力する
小値データMINDの説明図である。
【図5】図1に示したマスク回路が出力する増分データ
DIFDの説明図である。
【図6】入力映像データxから増分データDIFDをビ
ットシフトにより作成できることの説明図である。
【符号の説明】1 線分決定回路 2 加算器 10 ビットシフト回路 11 第2のデコーダ回路 12 スイッチ回路 13 マスク回路 14 8ビットデジタル/アナログ変換回路 21 第1のデコーダ回路 22 4ビットデジタル/アナログ変換回路 x 入力映像データ MIND 対象線分の最小値データ MINA 対象線分の最小値アナログ信号 DIFD 増分データ DIFA 増分アナログ信号 y 出力アナログ信号

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データと出力アナログ信号との関係
    を表す非線形変換曲線を折線近似し、各線分の出力アナ
    ログ信号の最小値を2の所定乗の組合せ値にし、かつ、
    各線分の傾きを2の所定乗又は2の所定乗分の1に選定
    しておくと共に、入力データが与えられたときに、適用
    する線分を決定する線分決定手段と、前記入力データに
    対応して決定された線分の最小値アナログ信号に対応し
    た最小値データを作成する最小値データ作成手段と、作
    成された前記最小値データを最小値アナログ信号に変換
    する最小値データ用デジタル/アナログ変換手段と、
    記入力データと前記最小値データの差分に前記決定され
    た線分の傾きを掛けて得られる増分アナログ信号に対応
    する増分データを、前記入力データの下位数ビットをそ
    のまま割り当てて作成する増分データ作成手段と、作成
    された前記増分データを増分アナログ信号に変換する増
    分データ用デジタル/アナログ変換手段と、前記各デジ
    タル/アナログ変換手役からの最小値アナログ信号及び
    増分アナログ信号を加算して出力アナログ信号を得る加
    算手段とを備えたことを特徴とするデータの非線形変換
    を伴うデジタル/アナログ変換装置。
JP1991071922U 1991-09-09 1991-09-09 データの非線形変換を伴うデジタル/アナログ変換装置 Expired - Lifetime JP2580895Y2 (ja)

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