JP2580203Y2 - 鋳型硬化装置 - Google Patents

鋳型硬化装置

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JP2580203Y2
JP2580203Y2 JP5200293U JP5200293U JP2580203Y2 JP 2580203 Y2 JP2580203 Y2 JP 2580203Y2 JP 5200293 U JP5200293 U JP 5200293U JP 5200293 U JP5200293 U JP 5200293U JP 2580203 Y2 JP2580203 Y2 JP 2580203Y2
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curing chamber
gas
curing
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chamber
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一男 宮坂
隆雄 黒住
達夫 辻村
定明 高橋
義秀 会川
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Nippon Chuzo Co Ltd
Takahashi Seisakusho KK
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Nippon Chuzo Co Ltd
Takahashi Seisakusho KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ガス置換硬化による
鋳型硬化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】密閉可能なガス硬化室内に鋳型を装入
し、前記ガス硬化室内から空気を排出し、硬化ガスを供
給することからなるガス置換硬化による鋳型造型法によ
り鋳型を硬化させる方法が従来から行なわれている。図
2は従来の鋳型硬化装置の1例を示す一部断面図であ
る。図2に示すように、従来の鋳型硬化装置は、ガス硬
化室1と、気体供給排出機構とを備えている。
【0003】鋳型硬化工程は、まず、上部硬化室1aが上
昇し、鋳型9が移送装置8により下部硬化室1bの中に搬
入され停止すると、上部硬化室1aが降下して下部硬化室
1bの上に載置される。次いで、真空弁14を開いた後、真
空ポンプ15を運転してガス硬化室1の内部を所定の真空
度まで減圧し、真空弁14を閉める。次いで、硬化ガスの
供給弁12を開いて硬化ガスを注入し、必要量が入った
後、供給弁12を閉める。これにより、硬化ガスによる鋳
型の硬化が行なわれる。
【0004】鋳型硬化のための所要時間経過後、大気の
開放弁13を開いて空気をガス硬化室1内に導入し、内部
を大気圧に戻してから、上部硬化室1aを上昇させて、硬
化した鋳型9を移送装置8により搬出する。以上によ
り、1サイクルが終了し、次のサイクルに入る。
【0005】しかしながら、上述した従来の装置には、
次に示す問題点がある。 図2に示すように、ガス硬化室1の容積は一定であ
り、鋳型の造型時において、ガス硬化室の大きさ(高
さ)に比べ、中に入れる鋳型9の高さが低い場合でも、
室内容積全域の空気を真空ポンプにより抜き出したり、
容積全域に硬化ガスを注入しなければならなかった。 そのため、造型時間が必要以上に長くなり、これに
より真空ポンプ等の運転のための投入電力量および硬化
ガスの消費量が必要以上に多くなり、電力費、硬化ガス
費が大であった。
【0006】上記問題点を解決し、投入電力量、硬化ガ
ス消費量を節減し作業効率を向上させる鋳型硬化装置と
して、特開昭61-238442 号公報に、鋳物中子型の通ガス
装置が提案されている。この装置は、容器内に配置され
たガス吹込ボックスを鋳型(中子型)の上面に密着さ
せ、容器と鋳型との間の空間を気体で膨脹させたチュー
ブで充填した後、硬化ガスをガス吹込ボックスから鋳型
内に吹き込むようになっている。これにより無駄な空間
が排除され、チューブで鋳型を包むことにより硬化ガス
のガス漏れが防止され、投入電力量、硬化ガス消費量が
低減される(以下、「先行技術1」という)。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術1においては、ガス吹込ボックスを鋳型の上面に密着
させる構成となっているので、盛り枠、湯口および押湯
口等が鋳枠の上面より上方に出ている場合には実施不可
能であるという問題がある。
【0008】従って、この考案の目的は、鋳型の形状、
大きさに応じてガス硬化室内の容積を変えることがで
き、これにより、硬化ガス消費量および投入電力量を低
減することができる鋳型硬化装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は、下方が開放
されている昇降自在の上部硬化室および前記上部硬化室
が載置される下部硬化室からなるガス硬化室と、前記上
部硬化室内に昇降自在に水平に設けられた中蓋と、前記
ガス硬化室の下方から気体を供給・排出するための気体
供給排出機構とからなり、前記上部硬化室の側壁の中間
部には、前記上部硬化室の全周に渡って、前記側壁の内
側に突出したシール部が設けられ、前記上部硬化室の天
井部から前記シール部上に降下した前記中蓋の下面周縁
部と前記シール部とが当接することにより、前記ガス硬
化室の前記シール部の下方が密閉されることに特徴を有
するものである。
【0010】
【作用】高さの高い鋳型の場合には、中蓋を天井部まで
上昇させてガス硬化室の容積を大きくし、空気を抜き、
硬化ガスを注入して造型する。高さの低い鋳型の場合に
は、中蓋をガス硬化室の中間部のシール部まで降下させ
てガス硬化室の容積を小さくし、この状態で造型する。
【0011】その結果、高さの低い鋳型の造型時には、
ガス硬化室の容積が小となることから、空気抜きの真空
ポンプの運転時間を短縮でき、投入電力費の節約とな
り、硬化ガスの消費量が少なくなるとともに、造型サイ
クルタイムの短縮によって、全工程の能率が向上する。
【0012】
【実施例】次に、この考案を図面に示す実施例に基づい
て説明する。図1はこの考案の1実施態様を示す一部断
面図である。この考案の鋳型硬化装置は、ガス硬化室1
と、ガス硬化室1内に設けられた中蓋2と、気体供給排
出機構とを備えている。
【0013】ガス硬化室1は下方が開放された上部硬化
室1aと、上部硬化室1aが載置される下部硬化室1bとから
なっている。上部硬化室1aの側壁下端には全周に渡って
シール材5が取り付けられている。上部硬化室1aはシリ
ンダ3によって昇降自在に吊り下げられている。16は落
下防止用のピンである。上部硬化室1aの側壁は、側壁上
部と、その厚さが側壁上部よりも内側に厚い側壁下部と
からなっており、側壁上部と下部との境に形成された段
差1dがシール部4として作用する。
【0014】中蓋2は、上部硬化室1aの天井部を貫通す
るロッド6aを有するシリンダ6によって上部硬化室1a内
に昇降可能に水平に設けられている。中蓋2の幅は、側
壁上部における上部硬化室1aの内側の幅より小さく且つ
側壁下部におけるその内側の幅より大きい寸法を有して
いる。更に、中蓋2の下面周縁部には、段差1dとの当接
部をシールするシール材7が取り付けられている。中蓋
2はシリンダ6の作用によって、上部硬化室1a内を天井
部からシール部4(段差1d)の位置まで昇降し、段差1d
まで降下した中蓋2の下面周縁部がシール材7を介して
段差1dと当接してシールされ、ガス硬化室1のシール部
4よりも下方が密閉される。シール材5および7は、そ
れぞれ弾性体からなっており、シール材5および7と当
接するシール部は密閉可能となるように平滑になってい
る。
【0015】下部硬化室1bは底部1cによって閉塞されて
おり、シリンダ3によって降下した上部硬化室1aを下部
硬化室1bの上に載置することにより、ガス硬化室1は密
閉される。下部硬化室1bは、鋳型の移送装置8の途中に
設けられており、上部硬化室1aが上方に位置するとき
に、ガス硬化室1内に鋳型9が搬入・搬出される。
【0016】下部硬化室1bの底部1cには、硬化ガスおよ
び空気供給、気体排気用に分岐された導管10の先端が取
り付けられている。11は接点付圧力計、12は硬化ガスの
供給弁、13は大気の開放弁、14は真空弁、そして、15は
真空ポンプである。上記構成による気体供給排出機構に
より、ガス硬化室1を真空状態とし、そして、ガス硬化
室1に硬化ガスまたは空気が供給される。
【0017】なお、本実施例のシール部においては、図
1に示すように、上部硬化室の中間部で側壁の上部と下
部の厚みを変えることにより段差を構成しているが、中
間部側壁の内側にフランジを設け、このフランジの上面
に中蓋の下面周縁部を当接させる構成としてもよい。
【0018】次に、本実施例の作用を説明する。最初に
上部硬化室1aが上昇し、移送装置8により鋳型9が下部
硬化室1b内に移送されてくる。通常は高さの低い鋳型を
想定して、中蓋2は段差1dのシール部4まで降下させて
おく。搬入された鋳型9が下部硬化室1b内で停止する
と、上部硬化室1aが降下して下部硬化室1bの上に載置さ
れる。これにより、シール部4よりも下方のガス硬化室
1が密閉される。
【0019】この鋳型9の高さが高いときは、鋳型9と
接触しないように予め中蓋2を天井部まで上昇させてお
く。なお、鋳型9の高さをセンサー(図示せず)によっ
て検知し、その高さが一定以上の場合には、自動的に中
蓋2を上昇させる機構としてもよい。
【0020】次いで、真空弁14を開いた後、真空ポンプ
15を運転してガス硬化室1の内部を所定の真空度まで減
圧し、真空弁14を閉める。次いで、硬化ガスの供給弁12
を開いて硬化ガスを注入し、必要量が入った後、供給弁
12を閉める。これにより、硬化ガスによる鋳型の硬化が
行なわれる。
【0021】鋳型硬化のための所要時間経過後、大気の
開放弁13を開いて空気をガス硬化室1内に導入し、内部
を大気圧に戻してから、上部硬化室1aを上昇させて、硬
化した鋳型9を移送装置8により搬出する。以上によ
り、1サイクルが終了し、次のサイクルに入る。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、次に、示すような工業上有用な効果がもたらされ
る。 中蓋の作用によりガス硬化室の容積が縮小され、空
気抜きのための真空ポンプの運転時間および硬化ガスの
供給時間が短縮され、これにより、サイクルタイムが短
縮され、作業能率が向上する。 また、これにより、投入電力量および硬化ガス消費
量が低減され、経済的に有利である。 中蓋が昇降自在なので、鋳型との接触事故が発生す
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の1実施態様を示す一部断面図であ
る。
【図2】従来の鋳型硬化装置の1例を示す一部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ガス硬化室 1a 上部硬化室 1b 下部硬化室 1c 底部 1d 段差 2 中蓋 3 シリンダ 4 シール部 5 シール材 6 シリンダ 6a ロッド 7 シール材 8 移送装置 9 鋳型 10 導管 11 接点付圧力計 12 硬化ガスの供給弁 13 大気の開放弁 14 真空弁 15 真空ポンプ 16 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 辻村 達夫 神奈川県川崎市川崎区白石町2番1号 日本鋳造株式会社内 (72)考案者 高橋 定明 福島県いわき市内郷御台境町新町前85番 地5 (72)考案者 会川 義秀 福島県いわき市内郷御厩町川向52番地5 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22C 9/12

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方が開放されている昇降自在の上部硬
    化室および前記上部硬化室が載置される下部硬化室から
    なるガス硬化室と、前記上部硬化室内に昇降自在に水平
    に設けられた中蓋と、前記ガス硬化室の下方から気体を
    供給・排出するための気体供給排出機構とからなり、 前記上部硬化室の側壁の中間部には、前記上部硬化室の
    全周に渡って、前記側壁の内側に突出したシール部が設
    けられ、前記上部硬化室の天井部から前記シール部上に
    降下した前記中蓋の下面周縁部と前記シール部とが当接
    することにより、前記ガス硬化室の前記シール部の下方
    が密閉されることを特徴とする鋳型硬化装置。
  2. 【請求項2】 前記シール部は、前記上部硬化室の側壁
    の中間部に、前記側壁の下部を上部よりも内側に厚く形
    成することにより設けられた段差からなる請求項1記載
    の鋳型硬化装置。
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