JP2580159B2 - 遊技機の変動入賞装置 - Google Patents

遊技機の変動入賞装置

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JP2580159B2 JP62092819A JP9281987A JP2580159B2 JP 2580159 B2 JP2580159 B2 JP 2580159B2 JP 62092819 A JP62092819 A JP 62092819A JP 9281987 A JP9281987 A JP 9281987A JP 2580159 B2 JP2580159 B2 JP 2580159B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、パチンコ遊技機等で代表される遊技機に設
けられる変動入賞装置に関し、詳しくは、遊技球を変動
装置内に導く変換部材が設けられた遊技機の変動入賞装
置に関する。
(従来の技術) 従来、パチンコ機等、遊技媒体としてパチンコ球など
の遊技球を用いる遊技機の変動入賞装置に於ては、遊技
内容に変化を与えて遊技の興趣を高めるため、いろいろ
な工夫がされている。
例えば、変動入賞装置の両側に遊技者にとって不利な
打球を受入れない第1状態と遊技者にとって有利な打球
を受け入れ易い第2状態とに変換可能な変換部材として
の開閉翼を設けたり、変動入賞装置内の下部中央には特
別入賞口や通常入賞口を有し、開閉翼により通常は遊技
領域と非連通状態にされているが、遊技領域の特定入賞
口への遊技球の入賞によって、開閉翼が一回又は二回開
閉動作して遊技領域と連通し、この時、装置内に飛び込
んだ遊技球が内部の特別入賞口に入賞した場合には大当
りとなり、特別賞態様、例えば開閉翼の連続した最大18
回を1サイクルとする遊技状態へ遊技内容が移行し、入
賞率が大幅に増大されるように構成されたりしている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上記のように、変換部材として、例えば、一
対の開閉翼を有する変動入賞装置に於ては、次のような
不都合があった。
第1に、変換部材たる開閉翼は、回動軸を中心にして
遊技盤面に扇形の軌跡を描くように回動するため、この
回動範囲内には、遊技盤面を流下する遊技球の入賞に影
響を与える制御釘や風車等、遊技内容を豊富にするため
の処置を施すことができない。
第2に、設計者側にあっては、開閉翼の回動範囲内に
は入賞球に影響を与える釘等が打てないという条件下
で、それでなくても限られた小スペースの遊技領域の設
計をしなければならなし、変動入賞装置の形状等を自由
に設計することも困難である。
そして、第3として、従来の開閉翼は、遊技者へ有利
な第2状態に変換された場合の回動量は常に一定であ
り、そのため遊技球の受入領域も一定となって変化せ
ず、開閉翼の第2状態の時の入賞確率が画一的に定まっ
たものとなり、遊技変化に乏しく、遊技者に飽きられや
すいという欠点があった。
上記の第1、第2の点に関しては、これらを解決する
手段として、例えば、実願昭57−199136号や実願昭57−
132208号等で、変換部材として直線的にスライド運動す
るスライド体を用いたものが提案されている。
しかし、このスライド体を用いたものも、上記第3の
点では、同様の欠点があり、スライド体なるものが摺動
変化量は一定であり、遊技者に有利な第2状態の時の入
賞確率が画一的に定まったものであった。
(問題点を解決するための手段) 本発明の遊技機の変動入賞装置は、かかる問題の解決
を目的として成されたもので、 遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利
な第2状態とに変換可能な変換部材(12)を備えた変動
入賞装置(1)を有する遊技機に於いて、 上記変換部材は、スライド体で構成され、当該スライ
ド体を摺動運動させて遊技者にとって不利な第1状態や
遊技者にとって有利な第2状態を形成するスライド体駆
動手段(第1ソレノイドSOL1、ソレノイド駆動回路83)
と、 上記スライド体の摺動量を複数種類に変更可能な摺動
量可変スライド体駆動手段(例えば、第2ソレノイドSO
L2、ソレノイド駆動回路90、ストローク制限部材194)
とを備えた構成としたものである。
(作用) 本発明によれば、変換部材が摺動運動するスライド体
で構成されているので、変換部材の描く運動軌跡は直線
的なラインとなり、遊技盤面に占める運動軌跡の面積が
小さくなるとともに、 スライド体の第2状態における摺動量を複数種類に変
換できるので、遊技球の受入領域が変更でき、遊技者に
とって有利な第2状態における入賞確率を更に遊技内容
の展開に応じて変化させることができる。
(実施例) 以下、本発明を遊技機の一つであるパチンコ遊技機の
実施例に基づいて説明する。
第1図〜第3図に於て、変動入賞装置1の基板枠10
は、中程に開口窓11A及びその約上半分周囲に鎧部11Bを
有する取付基板11と、開口窓11Aの下半分周囲を形どる
ように設けた変動部材としての2つの可動体即ちスライ
ド体12とを有する。
基板11の裏面には、開口窓11Aから後方にかけて凹室1
5を形成するため、開口窓11Aを囲む形で凹室枠部13が延
在され、その後方には凹室ケース14が接続されている。
この凹室枠部13及び凹室ケース14の下方には、凹室15
に入った遊技球即ち入賞球に対する入賞球流下枠16が配
置されている。
凹室ケース14内には、後述する背景モデル50が配設さ
れ、凹室ケース14の後方には、背景モデル50のモデル駆
動装置枠17が配置されている。
上記取付基板11の裏面に於て、凹室枠部13の下方に
は、スライド体12の駆動機構18が装置されており、取付
基板11の下方には、この駆動機構18を介してスライド体
12を駆動させるためのスライド体駆動装置枠19(第4図
(A)(B))が配置されている。
尚、このスライド体駆動手段装置枠19と一緒に入賞球
流下枠16からの球集約受け枠20が設けられている。
変換部材としてのスライド体 (イ)スライド体の作動機構 左右の各スライド体12は、裏面より設けたスライド溝
21を有し、このスライド溝21は取付基板11の開口窓11A
の下辺に設けてある帯状のレール22に水平方向へ摺動し
ての移動が可能となるように嵌合されている。
即ち、左右の各スライド体12は、左右水平方向へ前進
後退しての摺動が可能となっている。
この様な構成にすると、スライドさせるためのスライ
ド溝21が構成基板11の表現に現われないので、スライド
溝21が打球即ち遊技球の衝突によりつぶれてしまった
り、球垢が付着してスライド動作が円滑に行なわれなく
なる等の不都合が生じにくいという利点を有する。
第3図及び第5図に於て、各スライド体12の下部後端
には、左右のスライド体12の内側端部に於て、下向き段
差を持つ操作部23が設けてあり、操作部23の前端には、
一対の第1案内ローラ24が、それぞれ横軸24Aによって
設けてある。
この第1案内ローラ24は、左右のスライド体12が水平
方向へ摺動する際の上下の振れをなくすためのもので、
取付基板11の表面に突設した第1案内板25(第6図)と
スライド体12の下面との間に位置し、第1案内板25の上
を転動する。
更に、操作部23の後端には支持体26Aが設けられ、該
支持体26Aには、その下面に植設した縦軸26Bによって、
一対の第2案内ローラ26が設けられている。
この第2案内ローラ26は、左右のスライド体12が突出
後退するように摺動移動する際の前後方向の振れをなく
すためのもので、取付基板11とその裏面に設けた第2案
内板27(第7図)との間に位置し、第2案内板27に沿っ
て転動する。
これにより、左右のスライド体12は、安定しての左右
水平方向への摺動が可能となっている。
スライド体12の操作部23、正確には支持体26Aには、
スライド体12を左右に突出後退するよう摺動させるため
のピン28を植設した支持体28Aが固定してあり、該ピン2
8には、作動機構18の構成要素である操作レバー29の三
角状の係合孔29Aが緩く嵌合している。
この両操作レバー29は軸29Bに枢着され、両者の間に
掛けた復帰バネ30によって、第7図に示すように中央に
寄せられている。
従って、この実施例では、左右のスライド体12は、こ
の復帰バネ30の作用により、通常は第1図に示すよう
に、打球を受け入れない遊技者にとって不利な第1状態
を維持している。
操作レバー29は直角に延びる腕の先端に操作ピン29C
を有し、下方に位置するスライド駆動装置枠19の制御板
31(第4図(A)(B))と連動している。
この駆動装置枠19は、その上部に設けた位置決め穴19
Aを、取付基板11の裏面下部に突設した位置決め軸10Aに
嵌挿することにより、位置決めされている。
そして操作ピン29Cは、このスライド駆動装置枠19の
制御板31の横長孔31Aと緩く嵌合しており、該制御板31
は電磁ソレノイドSOL1のプランジャ上端に固定されてい
る。
従って、第3図に於て,スライド駆動装置枠19の制御
板31を、スライド駆動手段としての電磁ソレノイドSOL1
の力により、復帰バネ30及びバネ32Aに抗して引き下げ
ると、第2図の操作レバー29が内側から外側に回動す
る。
これにより操作レバー29と係合しているスライド体12
の操作部23に於るピン28が外方向に移動され、スライド
体12が第1案内ローラ24及び第2案内ローラ26に案内さ
れつつ左右両側へ摺動し、第6図(A)の遊技者にとっ
て不利な第1状態から第6図(B)の遊技者にとって有
利な第2状態へと変換する。この実施例では、前者即ち
第1状態では打球を受け入れない状態、後者即ち第2状
態では打球の受け入れ易い状態である。
第4図(B)において、スライド駆動装置枠19には、
上記スライド駆動手段を構成する第1ソレノイドSOL1の
他に、摺動量可変スライド駆動手段を;構成する第2ソ
レノイドSOL2やストローク制限部材194などが設けてあ
る。
この実施例の摺動量可変スライド駆動手段を説明する
と、 第2ソレノイドSOL2のプランジャ191にコ字状の操作
部材193が固定され、該操作部材の上辺部193Aにストロ
ーク制限部材194の下辺部の切欠194A内に緩く入り込ん
だ構成となっている。
ストローク制限部材194は、スライド駆動装置枠19に
突設した2つのボス195の上面に摺接され、且つボス195
に植設したピン196に両端部の長孔197が嵌装され、以っ
て左右に横移動可能に設けられている。
尚、符号198はこのストローク制限部材194を第4図
(B)の右方向に引っ張っている復帰バネである。
この第4図(B)に示す通常位置にストローク制限部
材194が在る場合には、ストローク制限部材194の先端に
設けた2つの制御部194Bが、第2ソレノイドSOL2の制御
板31に設けた係合突起31Bに対し非作用位置に後退して
いる。
しかし、第2ソレノイドSOL2を付勢すると、操作部材
193に連行されてストローク制限部材194が第4図(B)
で左方向に移動しその制御部194Bが、第2ソレノイドSO
L2の制御板31の係合突起31Bの下まで変位する。
このため、スライド駆動手段としての第1ソレノイド
SOL1が、それ単独で付勢されたときは、 最大ストロークでプランジャが動き、スライド体12が
比較的大きく摺動するのに対し、 摺動量可変スライド駆動手段としての第2ソレノイド
SOL2が先に付勢されている場合には、 第1ソレノイドSOL1のプランジャは、その係合突起31
Bが下方に来ているストローク制御部材194の制限部194B
に当ってストロークをほぼ半分に制限される。
この結果、スライド体12の摺動量、即ち、実施例の場
合ではその突出後退動作は、第2ソレノイドSOL2が付勢
されなかった場合の約半分に縮小されるこ;とになる。
尚、本実施例において、スライド体12は左右水平方向
に摺動可能となるように説明したが、摺動方向はこれに
限定されるものではなく、どのような方向に摺動するよ
うに構成してもよい。
(ロ)変換部材としてのスライド体の形状 第2図に於て、実施例に示す左右の各スライド体12
は、その外側先端部に上方にL字状に延在させた打球係
止部12Aを有し、その上端には外側面を斜切りした打球
誘導部12Bを有する。
又、各スライド体12の上面12Cは、凹室15に向けて斜
め下りの斜面として形成してあり、各スライド体12の内
側後端部には斜切りした打球案内部12Dが形成してあ
る。
打球係止部12Aは、凹室15内に打球を流入可能とする
と共に、片方のスライド体12から案内されて一旦装置内
に入った打球が他側のスライド体12から装置外に出てし
まうのを防止する働きをする。
又、打球誘導部12Bは、スライド体12が第2状態にな
ったとき打球を案内してその流下方向を偏向させる働き
をする。
スライド体12の内側後端部の斜切りした打球案内部12
Dは、スライド体12によって受け入れられた打球、特に
レール22上に在る打球を中央に集めつつ、凹室15中央に
在る特別入賞口35に向けて誘導する働きをする。
このようにスライド体12により装置内に案内されて来
た打球を凹室後方へ誘導させる構成とすることは、この
種の変動入賞装置にとって極めて重要な事項である。
何故なら、これにより、打球がスライド体12で受け入
れられても、その入賞先である複数の入賞口35、36には
直ちには到達せず、凹室内部を流下していずれかの入賞
領域に入るまでの遊技時間を採ることができること、つ
まり凹室15の底面21を流下案内面として存在たらしめる
ことができ、遊技者に特定入賞口への入賞に対する期待
感を高めることができるからである。
凹室 第2図、第3図及び第8図に於て、凹室15は、基板11
の凹室枠部13と、その後方の凹室ケース14と、凹室枠部
13及び凹室ケース14の下方の入賞球流下枠16とで形づく
られている。
この場合、凹室枠部13及び凹室ケース14の下方は開放
であって、凹室15の底面は、専ら入賞球流下枠16に形成
される。
入賞球流下枠16は、前側にレール22と接続する傾斜し
た凹室底面部材33と、該凹室底面部材33の後端中央から
後方に続く平坦部34と、該平坦部34の先端部に設けた特
別入賞口35と、凹室底面部材33の後端から流下する球に
対する通常入賞口36と、前記特別入賞口35からの球を流
下させる中央の流下樋37と、前記通常入賞口36からの球
を流下させる左右の流下樋38とを有する。特別入賞口35
は平坦部34の先端部に設けた隆起部35Aに形成して、特
別入賞口35への入賞は通常入賞口36よりは若干入賞し難
くしている。
尚、図中の符号35Bは、特別入賞口35及び通常入賞口3
6のいずれにも入賞しない事態を避けるための流下阻止
部である。
上記の特別入賞口35に入った入賞球は、平坦部35に沿
って中央の流下樋37上面に設けたフラットパッケージセ
ンサ(近接スイッチ)から成る特別入賞検出器39によっ
て検出された後、流下樋37から流出する。
この流下樋37から流出する特別入賞球は、流下樋38か
ら流出する通常入賞球と共に、第4図に示す球集約受け
枠20の集約樋40に集められ、その流下下端に位置するカ
ウント検出器41によって、両者を区別することなく計数
される。
第3図に於て、基板枠10には、その凹室枠部13の両側
に3段の収納空間部42が形成され、この3段の各収納空
間部42には、凹室ケース14の側部より前方に突出させた
着色された装飾片43が後方から挿入されている。
また、取付基板11のこの収納空間部42に相当する部分
は透明部11Cとして形成され、各収納空間部42が装飾片4
3が視認し得るようになっている。
このように凹室15の両側にいわば補助凹室を設け正面
部から視認可能とすることは、開口窓11Aの拡大による
遊技面積の減少を防止しつつ、あたかも大きな凹室があ
るかの如く拡大して遊技者にみせるという効果がある。
尚、凹室15は、凹室ケース14に透明部材にステッカ等
による一部着色や模様を施すと共に、背後から照明ラン
プ44で照すことにより、凹室15及び補助凹室24内が浮び
上って見えるようになし、凹室15や収納空間部42を奥行
感を高めている。
凹室の流下面とスライド部材の関係 上記のように、変動入賞装置1の基板開口から後方に
かけて凹室15を設け、該凹室の底面は特別入賞口35及び
通常入賞口36に向って斜め下りに形成して、凹室15内に
通常の入賞となる一般入賞領域と特定遊技態様を発生さ
せる特定入賞領域とを設けることにより、凹室15内を打
球が流下する間、特別入賞口35に入賞する期待感を遊技
者に与えることができる。
変換部材としてのスライド体12の真下に通常入賞口36
や特別入賞口35を配置した構成の場合には、スライド体
12によって受け入れられた打球が、下方にすぐ落下して
しまう割合の方が高く、権利発生への期待感を高めるの
に十分でないので、かかる構成に較べ、遊技内容を豊か
にするものである。
実施例のスライド体12は、かかる流下面に対して、そ
の入口縁をスライド溝21で挟むように構成しているの
で、スライド体12で受け入れた打球を同一平面内に流下
させることが可能となる。
即ち、凹室15内を打球が流下する間、特別入賞口35に
入賞する期待感を遊技者に与えることができる。
かかる効果は、流下面の入口縁をスライド溝21で挟む
構成である限り得ることができるものである。
例えば第14図に示すように、流下面が、凹室の中間に
設けた分流棚66と流下底面67とで構成されている場合に
は、分流棚66の入口縁をスライド溝21で挟む構成とする
ことにより、分流棚66及び流下底面67の双方を流下さ
せ、特別入賞口35に入賞する期待感を遊技者に与えるこ
とができる。
権利回数表示器と入賞個数表示器 第1図、第2図及び第6図に於て、基板11の前面下方
部にはプリント基板45Aによって、入賞個数表示器45と
してのLED1〜LED9と、照明ランプ48が設けられ、その下
方には権利回数表示器46としての7セグメントLEDデジ
タル表示器が設けてある。
図中の符号47はこれらの表示器45、46を覆う前ケース
であって、その上辺には透明な前飾板47Aが付設されて
いる。
この前飾板47Aの上縁は、第9図に示すように、レー
ル22の上面より若干高くなるように形成されている。
従って、前飾板47Aは、スライド体12が突出した第2
状態に在るとき、前面ガラスGやレール22と協働して打
球のガイドの役目をなし、球止まりを防止する機能を果
す。
また、前飾板47Aは、スライド体12の移動する場合の
ガイドとしても機能する。
背景モデル 第1図、第8図に於て、凹室15内の後部には背景モデ
ル50が配設してある。
実施例の背景モデル50はロボットの形を模してあり、
ランプを内蔵した頭部51と、肩部52を有する胴部53と、
該胴部53の肩部52で上下動される2つの腕部54と、腕部
53と一体の脚部55とから成る。
頭部51、肩部52、胴部53、脚部55は一体に構成され、
その後部基板56からは後方に操作基部57が延びており、
該操作基部57は凹室ケース14の背面の孔14A(第3図)
を貫通して突出している。
この操作基部57を前後方向に駆動することにより、背
景モデル50が凹室15内を前後に移動する。
(イ)腕部の動作 腕部54は別体として凹室ケース14の内部側面に設けた
軸58に回動可能に枢支されており、腕部54の先端には打
球を凹室15内に貯留するための手部分54B(第2図)が
設けられている。
また、腕部54には、軸58から上方に延びるアーム59が
設けてあり、その先端には爪の形で係合部59Aが設けて
ある。肩部52は中空に形成され、アーム59の先端の係合
部59Aが位置している(第8図参照)。
背景モデル50が凹室15内の後位置に在る場合には、第
8図に実線で示すように、腕部54は上位置に在り、何ら
入賞球に対し関与しない。
しかし、第8図の点線で示すように、背景モデル50が
凹室15内の前位置に移動すると、肩部52の前進に伴なっ
て腕部54が下り、腕部54は球の流下を阻止する下位置に
なる。
この腕部54の移動に際し、腕部54は自重により常に下
方向の回動習性を受けているので、肩部52と腕部54との
係合は外れない。
腕部54が下位置になることにより、その先端の手部分
54Aに入賞球が、第8図に示唆する如く、最大2個まで
流下を阻止され、両腕部54によって合計4個までの入賞
球が貯留される。但し、腕部54は凹室15内の両側に位置
するだけであるので、両腕部54間には依然として入賞球
の流下し得る空間が残されている。
このような入賞球の貯留を確実にするため、凹室15の
内面、正確には凹室枠部13の側面には、第2図に示すよ
うに、開口窓11Aから横に1条の案内突起13Aが設けてあ
る。
凹室15内に可動部材を持たない変動入賞装置では、最
初に特別入賞口35へ入賞する権利発生確率を低く押えた
場合、必然的に権利発生後に於ける特別入賞口35への継
続入賞の確率も同程度に低く固定されてしまうが、上記
のように腕部54を上位置から下位置に変換させる構成と
しているので、権利発生の確率を低く押えつつも、権利
発生後に於る継続入賞確率を従来より高めらることが可
能となる。
(ロ)頭部及び胴部 第1に示すように、スライド体12の突出後退動作の回
数を表示するため、胴部53内には、9個のLEDから成る
動作回数表示器60が設けてある。
また、頭部51には、装飾用のランプ51A及び51Bが設け
てある。
動作回数表示器60はLEDやランプ51A、51Bは図示して
いないが、共通のプリント板に取付けられている。
(ハ)背景モデルの駆動 背景モデル50を前後動させるための構成は、次のよう
に構成されている。
第3図、第8図に於て、モデル駆動装置枠17には先端
に円板62を固定した回転軸61を設け、該円板62の上面に
偏心的に設けたピン62Aに、上記背景モデル50の操作基
部57の後部に設けた長孔57Aを緩く嵌挿することによ
り、クランク機構を構成している。
この回転軸61の下端にはギヤ61Aが設けており、該ギ
ヤ61Aは、スライド体駆動装置枠19、この実施例では球
集約受け枠20に取付けたモータ63のギヤ63Aと噛合って
いる。
従って、モータ63によりギヤ63A、61Aを介して、回転
軸61を回転させると、クランク機構を構成するピン62A
と長孔57Aの働きにより、操作基部57が凹室ケース14の
背面から突出後退させ、背景モデル50は凹室15内を前後
方向に往復動される。
背景モデル50の腕部54は、この胴部53の前後動に連動
して上下動する。
(ニ)背景モデルの停止位置 背景モデル50を凹室15の後位置又は前位置で停止させ
るため、従って、腕部54を上位置又は下位置に静止させ
るため、回転軸61の回転位置検出装置が設けてある。
即ち、回転軸61には半周に遮光壁64Aを有する位置検
出円板64が設けてあり、 また、モデル駆動装置枠17には、この遮光壁64Aが通過
するフォトインタラプタから成る位置検出器65が設けて
ある。
第10図に示すようい、遮光壁64Aは位置検出円板64の1
80度に亘る円弧に沿って設けてあり、位置検出器65は、
遮光壁64Aで遮光された第10図の位置を原位置、即ち背
景モデル50が後位置で腕部54が上位置にある状態と判断
する。
応用例 次に上記変動入賞装置1を応用したパチンコ機の例を
示す。
第11図に於て、上述の変動入賞装置1は、遊技盤2の
ガイドレール3により区画された遊技領域2Aのほぼ中央
に配置されている。
遊技領域2A内には、更に、一般入賞装置4、5、誘導
釘6、風車7、アウト穴等を設けてある。
変動入賞装置1の下方には、計3つの特定入賞口、即
ち、左右の第1の特定入賞口8、8と中央の第2の特定
入賞口9とが、並置されている。
第1の特定入賞口8、8には、第12図に示す第1作動
検出器(第1作動スイッチ)SW1が、第2の特定入賞口
9に第2作動検出器(第2作動スイッチ)SW2が所属し
ている。
尚、既に述べたように、変動入賞装置1の特別入賞口
35には特別入賞検出器39(第8図)が、変動入賞装置1
に対する入賞球集約樋40には、通常入賞口36及び特別入
賞口35からの入賞球を区別することなく計数するカウン
ト検出器41が設けられている。
制御装置 以下、この実施例で制御動作を第12図の回路図に従っ
て説明する。
図中の符号70はクロック発振回路71とカウンタ回路72
とを有する基準時間発生部である。
カウンタ回路72は発振クロックに対する多段の分周器
と、該分周器に接続した論理回路とを包含しており、発
振クロックを受けて動作に必要な7種類の時間信号T0〜
T6を作り出している。
T0は0.8秒、T5は0.2秒、T6は0.25秒の繰返し周期を持
つ時間信号、T1は1.3秒後に、T2は3.2秒後に、T4は1.6
秒後に、T3は29.6秒後に立上る時間信号である。
次に動作について説明する。
通常遊技状態の制御 通常、変換部材としてのスライド体12は、遊技球とし
ての打球を受入れない後退位置(第1状態)に在り、変
動入賞装置1を遊技球に対し閉じている。
しかし、特定入賞口8、9に打球が入賞すると、次の
ようにして、スライド体駆動手段としての第1ソレノイ
ドSOL1が作動して、スライド体12が打球を受入れない第
1状態(第6図(A))から打球を受け入れ易い第2状
態(第6図(B))へと変換される。
(イ)第1特定入賞口への入賞 特定入賞口8、8に入賞して第1作動検出スイッチSW
1がONすると、波形整形回路73を介してフリップフロッ
プFF1がセットされ、その出力端子Qが』Hレベル、
がLレベルに反転する。
それまでHレベルに在ったANDゲート78の出力が消失
し、ORゲート79を介して、カウンタ回路72のリセット状
態が解除され、カウンタ回路72内のカウンタの計数動作
が開始される。
第13図(a)に示すように、カウンタ回路72の出力端
子Q5に出力パルス(T5)が生じ、ランプ駆動回路80を介
して、背景モデル50の頭部51のランプ51A、51Bや、ラン
プ44が、0.2秒の点滅周期で点灯される。
また、計数開始後0.8秒を経過すると、カウンタ回路7
2の出力端子Q0に出力パルス(T0)が生じ、フリップフ
ロップFF3の出力により開かれている二入力ANDゲート
81、ORゲート82を通して、スライド体作動信号S0として
スライド体駆動手段を構成するソレノイド駆動回路83に
送られ、第1ソレノイドSOL1が付勢される。
このスライド体作動信号S0は次に述べる理由によって
0.5秒幅に短縮され、スライド体12を1回突出後退動作
させる。
即ち、計数開始1.3秒を経過すると、カウンタ回路72
の出力端子Q1に第13図(a)に示す出力パルス(T1)が
生じ、フリップフロップFF2の出力により開かれてい
る二入力ANDゲート84、ORゲート85を介してフリップフ
ロップFF1のリセット端子に加わり、これをリセットし
て初期状態にする。
フリップフロップFF1がリセットされると、フリップ
フロップFF1の出力がHレベルに戻るので、ANDゲート
78の出力がHレベルとなり、カウンタ回路72がリセット
状態に戻る。
一方、フリップフロップFF1がリセットされると、立
上り微分回路74及びORゲート75を介してフリップフロッ
プFF6がセットされ、その出力端子がLレベルとなる
ことにより、カウンタから成る有効時間作成タイマ76の
リセット状態が解除され、タイマ76により入賞球を有効
として扱うための時間の計時動作が開始される。
フリップフロップFF6は、タイマ時間がタイムアップ
した時点で、ORゲート77を介しリセット状態に戻され
る。
第11図に示唆するように、変換部材としてのスライド
体12が突出して第2状態に変換した場合、スライド体12
の先端には、斜切りした打球誘導部12Bが形成してある
ので、打球がここに当って斜め下方の一般入賞具4に入
賞し易くなる。
この効果は、スライド体12の摺動運動、即ち、実施例
での突出後退動作が繰返して行なわれる程、より大きく
なる。
(ロ)第2特定入賞口への入賞 第2の特定入賞口9に入賞し、第2作動検出スイッチ
SW2が作動した場合には、変換部材としてのスライド体1
2は、次に述べる制御の下に、2回だけ突出後退動作を
行なう。
まず、第2作動検出スイッチSW2が作動すると、波形
整形回路86を通してフリップフロップFF2がセットされ
る。
フリップフロップFF2のQ出力により、フリップフロ
ップFF1もセットされ、カウンタ回路72のリセット状態
が解除される。
従って、計数開始0.8秒後にスライド体作動信号が生
じてスライド体12が1回突出後退動作する過程は、上記
第1特定入賞口への入賞の場合と同様である。
しかし、第2特定入賞口への入賞の場合には、フリッ
プフロップFF2の出力がLレベルになるので、二入力
レベルANDゲート84が閉じている。
このため、上記1.3秒を経過した時点に於て、カウン
タ回路72の出力端子Q1に第13図(a)に示す出力パルス
(T1)が生じても、入力ANDゲート84はこれを受け付け
ない。
従って、カウンタ回路72の計数が進み、計数開始3.2
秒後に、カウンタ回路72の出力端子Q2に第13図(b)に
示す出力パルス(T2)が生じる。
このパルスは、ORゲート85を通して、フリップフロッ
プFF1、FF2のリセット入力端子Rに加わり、両フリップ
フロップFF1、FF2をリセットする。
両フリップフロップFF1、FF2の出力がHレベルに戻
るので、ANDゲート78の出力がHレベルとなり、カウン
タ回路72がリセット状態に戻る。
このカウンタ回路72がリセット状態に戻る迄の間に、
第13図(b)に示すように、カウンタ回路72の出力端子
Q0に、第2発目のパルスが生じ、二入力ANDゲート78、
スライド体駆動手段として、ソレノイド駆動回路83を通
して、第1ソレノイドSOL1が0.8秒間付勢される。
よって、スライド体12は、計2回の突出後退動作をす
る。
(ハ)第1、第2特定入賞口への同時入賞 第1特定入賞口8と第2特定入賞口9へ同時に入賞
し、フリップフロップFF1がセットされている間にフリ
ップフロップFF2もセットされたときは、ANDゲート87が
成立し、その出力によりANDゲート59及び摺動量可変ス
ライド体駆動手段として、ソレノド駆動回路90を介し
て、第2ソレノイドSOL2が1.3秒間付勢される。
よって、スライド体12は、単独に第2特定入賞口9へ
入賞したときよりも大きな突出後退動作を計2回行な
う。
このスライド体12の摺動量の異なる大きな突出後退動
作により、第1特定入賞口8と第2特定入賞口9へ同時
に入賞したにも拘らず、第2特定入賞口9に単独入賞し
た場合と同じ2回しかスライド体12が動作しないという
不利益が補われる。
(ニ)LEDの点滅 通常遊技状態下では、フリップフロップFF3がリセッ
トされているので、その出力によりANDゲート111とAN
Dゲート113が開かれている。
このため、カウンタ回路72のパルスT6がANDゲート113
から出力されて、ORゲート114を介して入賞個数表示器4
5の偶数番目のLEDを点滅駆動する一方、インバータ110
により反転されたパルスがANDゲート111から出力され、
ORゲート112を介して、奇数番目のLEDを点滅駆動する。
即ち、入賞個数表示器45は、通常遊技状態下では装飾
ランプとして機能する。
特別態様遊技状態への変換 上述のようにしてスライド体12が1回乃至2回の変換
即ち、突出後退動作をしている期間中に、該スライド体
を案内として入賞した遊技球が、変動入賞装置1の特別
入賞口35に入賞し、特別入賞スイッチSW3にて検出され
た時には、最大18回までの継続的な突出後退動作に移行
する。
この特別態様遊技状態へ変換するためには、第12図の
回路では、ORゲート93からの出力によりANDゲート92が
開いている間に、特別入賞スイッチSW3がONすることが
必要である。
より正確に言うならば、ANDゲート92が、ORゲート93
を通して与えられるフリップフロップFF1のQ出力か、
該フリップフロップFF1の反転後におけるフリップフロ
ップFF6のQ出力かによって開いていることと、その間
に特別入賞スイッチSW3がONすることが必要である。
(イ)ウエイトタイムの開始 さて、特別入賞スイッチSW3がONすると、波形整形回
路91を介してANDゲート92にパルスが印加される。
ANDゲート92は、この時点に於ては、フリップフロッ
プFF1又はフリップフロップFF6のQ出力により開かれて
いる。
従って、パルスは、ANDゲート92を通ってフリップフ
ロップFF3に加わってこれをセットし、該フリップフロ
ップFF3のQ出力はHレベルに、出力はLレベルにな
る。
尚、このとき、同パルスは、ORゲート77を介してフリ
ップフロップFF6を、ORゲート79を介してカウンタ回路7
2を、またORゲート95を介してフリップフロップFF5を一
旦初期状態にする。
フリップフロップFF3がセットされ、その出力がL
レベルに反転することにより、カウンタ回路72、フリッ
プフロップFF4、FF5、権利回数カウンタ103、入賞個数
カウンタ108のリセット状態が解除される。
カウンタ回路72はその計数機能を開始し、各フリップ
フロップFF4、FF5はカウンタ回路72からパルスが送られ
て来るのを期待する状態となる。即ち後述する1.6秒間
の“ウエイトタイム”が始まる。
尚、ANDゲート111、113はフリップフロップFF3の出
力がLレベルに落ることにより禁止され、入賞個数表示
器45は本来の機能に戻る。
(ロ)背景モデルの動作 腕部54が上位置から下位置に変化する。
通常は、背景モデルの腕部54は上位置に在り、このと
きモータスイッチである位置検出器65はON状態で、波形
整形回路120の出力はHレベルにある。
フリップフロップFF3の及びフリップフロップFF3の
Q出力を2入力とするANDゲート121は、フリップフロッ
プFF3がセットされた時点でHレベルとなる。
このため、特別遊技態様に変換すると、同時にANDゲ
ート122が成立し、ORゲート125及びモータ駆動回路126
を介してモータ63が起動する。
モータ63は、位置検出円板64が第10図の矢印方向に約
180度回転して、位置検出器65がOFFした時点で停止す
る。
この間に、背景モデル50が凹室15内を前進することに
より、その腕部54が上位置から下位置に変化する(第8
図参照)。
これにより遊技者は特別賞態様に移行したことを知る
ことができる。
尚、権利回数表示器46は、未だ1回目であるので、権
利回数カウンタ103を通じて“1"を表示する。
(ハ)突出後退動作の一時禁止 ウエイトタイム中に於ては、スライド体12の突出後退
動作が一時禁止される。これはフリップフロップFF5の
Q出力によって、ANDゲート97が禁止されているからで
ある。
(ニ)ウエイトタイムの終了 計数開始後1.6秒を経過すると、カウンタ回路72の出
力端子Q4にパルス(T4)が発生し、該パルスがフリップ
フロップFF5のクロック入力端子に入力されて、同フリ
ップフロップFF5がセットされる。
即ち、フリップフロップFF5のQ出力はHレベルに、
出力はLレベルに切換わる。
フリップフロップFF5のQ出力により、ANDゲート97が
開かれる。カウンタ回路72の出力端子Q0に発生するパル
スが、インバータ96を介して反転され、該転送信号がAN
Dゲート97を通してソレノイド駆動回路83と突出動作回
数カウンタ98に印加される。
これにより、初めて変換部材としてのスライド体12の
連続的な突出後退動作が開始され、突出動作回数カウン
タ98が計数動作する。
一方、フリップフロップFF5の出力がLレベルに落
ることにより、ORゲート106を介して入賞個数カウンタ1
08のリセット状態が解除される。
また、フリップフロップFF5のQ出力により、ANDゲー
ト94、ORゲート93を通してANDゲート92も開かれる。
特別態様遊技状態の制御 上記の特別態様遊技状態へ変換後、スライド体12は、
最大18回の突出後退動作を行なう。
ここで「最大」18回と記したのは、18回の特別態様遊
技の単位サイクル、1サイクルであって、このサイクル
中に、更に特別入賞口35に入賞した場合には、たとえス
ライド体12の18回の突出後退動作が未終了前といえど
も、当該サイクルは中断され、次の新たなサイクルの1
回目が始まるようにしているからである。
(イ)更新前の動作 上記のように1.6秒のウエイタイムが経過すると、カ
ウンタ回路27の出力端子Q0に発生する0.8秒毎のパルス
が、インバータ96で反転されて、ANDゲート97を通し、
ソレノイド駆動回路83に印加される。
この反転信号の各パルス毎にスライド体駆動手段とし
ての第1ソレノイドSOL1が付勢され、スライド体12は、
第1回目のサイクルにつき、連続的な最大18回の突出後
退動作を繰返えして行くことになる。
背景モデルによる遊技球の貯留 背景モデル50の腕部54は、後述するように入賞球が6
個検出される迄は、下位置に在る。
背景モデル50の腕部54が下位置に在る結果、片側の腕
部54の手部分54Aに2個、両側腕部54では計4個までの
球を貯留できるようになる。
この凹室15の両側に貯留される貯留球の存在は、それ
以後の入賞球がこれらの貯留球により案内されて、特別
入賞口28への入賞をより容易にする働きをする。
従って、腕部54が上位置な在る場合よりも、はるかに
特別入賞する確率が良くなり、サイクル更新により継続
動作が約束される。
このような入賞確率を異ならしめる偏向部材を持たな
い従来の変動入賞装置では、最初に特別入賞口35へ入賞
する権利発生確率を低く押えた場合、必然的に権利発生
後に於ける特別入賞口35への継続入賞の確率も同程度に
低く固定されてしまうが、上記のように変換部材を第1
状態と第2状態とに適宜変換させることにより、権利発
生の確率を低く押えつつも、権利発生後に於る継続入賞
確率については、従来よりも大きく高めることができ
る。
突出動作回数表示 突出動作回数カウンタ98は、カウンタ回路72からのパ
ルスT0(0.8秒)をANDゲート97より受けて、突出動作回
数を計数する。
突出動作回数カウンタ98は、そのD入力がインバータ
99の働きでHレベルになっているので、9回目まで、即
ち18回の前半までは順次に出力端子Q0〜Q8をこの順序で
Hレベルにして行く。
従ってORゲート100を介して、突出動作回数表示器60
の計9個のLED1〜LED9が順次点灯し、その点灯数により
回数表示して行く。
突出動作回数が所定の半分、ここでは9回に達する
と、突出動作回数カウンタ98のQ8出力がHレベルとなる
ので、インバータ99を介してD入力がLレベルに切換
り、これにより、10回目からの突出動作回数表示は点滅
駆動表示に切換る。
即ち、10回目から突出動作回数カウンタ98の出力Q0〜
Q8が順次にLレベルに落る一方、Lレベルの出力Q0によ
り、インバータ101を通してANDゲート102が開かれるの
で、カウンタ回路72からのパルスT6(0.25秒)が通過
し、ORゲート100を介して突出動作回数表示器60のLED1
〜LED9を順次点滅駆動に切換えて行く。
入賞個数表示 上記突出後退動作を行なっている間に、多くの遊技球
がスライド体12を通して変動入賞装置1に入賞すること
になる。
この入賞球の総計はカウントスイッチSW4で計数さ
れ、所定数以内かどうかチェックされる。
詳述すれば、変動入賞装置1に入った入賞球は、それ
が通常入賞口36からの入賞球であるか又は特別入賞口35
からの入賞球であるかを問わず、遊技盤裏面のカウント
スイッチSW4に集められ、同カウントスイッチをONせし
める。
カウントスイッチSW4がONする度に、波形整形回路107
を通して、パルスが入賞個数カウンタ108に入力され
る。
入賞個数カウンタ108は、ORゲート112又はORゲート11
4を介して、入賞個数表示器45のランプLED1〜LED9を順
次に点灯して行く。
LED1〜LED9は、前半のLED1〜LED3は緑色、中間のLED4
〜LED6は黄色、後半のLED7〜LED9は赤色に区分けされて
いるので、遊技者は感覚的に入賞個数の進行状況を把握
することができる。
尚、波形整形回路107からのパルスは効果音発生装置1
15にも加わり、上記入賞個数表示器45の前半、中間、後
半の区分に応じた異なった音色の音響を、スピーカ116
より発生させる。
1サイクルの後半での動作 入賞個数が所定数の半分(5個)に達すると、入賞個
数カウンタ108のQ5出力(6個目)がHレベルとなり、
前半終了信号としてフリップフロップFF4に入力され、
フリップフロップFF4をセットする。
フリップフロップFF4のQ出力により、ANDゲート123
が成立し、そのQ出力によりORゲート125を通してモー
タ駆動回路126が作動し、モータ63が再び起動する。
モータ63は、位置検出円板64が第10図の矢印方向に回
転して、位置検出器65がOFFからONに切換った時点で停
止する。
この間に、背景モデル50の腕部54は、下位置から上位
置に戻り、それ迄貯留していた球を釈放し、取込む。
これは、1サイクルの半分を過ぎても、未だ更新がな
されず、遊技者に特別入賞口35への入賞を急ぐように指
示するものである。
上記の様に、1サイクルの前半経過し入賞個数が6個
となる迄の間、背景モデル50の腕部54を下位置にし入賞
球を貯留させることによって、特別入賞口35へ入賞する
確率を高くし、継続のチャンスを増大させることができ
る。
尚、効果音発生装置130は、カウント検出器SW4からの
パルスを受けて、入賞球の個数の進行段階に応じた効果
音をスピーカ116から発生させる。
(ロ)サイクルの更新 上記1サイクル中に生ずる合計10個までの入賞球数の
制約下で、且つ、上記18回の突出後退動作が終了する以
前に於て、再び、幸運にも特別入賞口35への入賞球があ
ると、新しいサイクルに更新される。
この新サイクル中に再び特別入賞スイッチSW3が検出
動作をすれば、上記と同じ動作でこのサイクルも次のサ
イクルに更新されるし、そうでなければ入賞個数カウン
タ108がパルス数「10」をカウントした時点で、回路は
1サイクル終了に伴う初期状態に戻る。
さて、幸にも第1サリクル中に於て、特別入賞スイッ
チSW3がONすると、このときANDゲート92に生ずるパルス
によって、カウンタ回路72、突出動作回数カウンタ98、
フリップフロップFF5及び入賞個数カウンタ108が、それ
ぞれ一旦初期状態に戻され、新たなウエイトタイムに入
る。
突出動作回数表示器60のLEDは全て消灯する。
フリップフロップFF5のリセットにより、上途の特別
遊技状態への移行時と同時に、スライド体の突出後退動
作の一時禁止、ランプ19Aの点滅、背景モデル50の顎41
の開閉等が行なわれる。
ウエイトタイム中は、フリップフロップFF5のリセッ
トにより、入賞個数カウンタ108がリセットされ、入賞
個数表示ランプ23のLEDは全て消灯する。
また、ANDゲート92に生ずるパルスが権利回数カウン
タ103に加わり、権利回数表示器46の表示内容を+1し
て“2"とする。
これにより、第1サイクルが第2サイクルに更新され
たことになり、権利回数表示器46の表示内容は、行使し
た権利回数を示すものとなる。
第2サイクル移行に於て、再び特別入賞口35に入賞し
た場合も同じであり、同様に動作を繰返えして行く。
その際、各再更新時点、つまり各サイクルの区別り
は、スライド体12が1.6秒間閉じているウエイトタイム
により、明瞭に遊技者に知覚せしめられる。
尚、特別入賞スイッチSW3の検出作動毎に行なわれる
サイクル更新と同時に、権利回数カウンタ103は即時そ
の内容を歩進していく。
幸運にも、最終サイクルである第8回目まで更新され
た場合には、当該サイクルで約束付けられた計18回の突
出後退動作を行なって、又は、計10個の入賞球の発生に
より、特別態様遊技状態は完了となる。
即ち、第7サイクルの途中で特別入賞口35へ入賞した
場合、権利回数カウンタ103は最終サイクルを示す
「8」に変る。
同時に、権利回数カウンタ103のQ3出力端子がHレベ
ルとなり、インバータ105が出力がLレベルに落ちて、A
NDゲート92が禁止される。
このため、現在進行中の第8回目のサイクル(最終サ
イクル)に於ては、それ以後の特別入賞スイッチSW3のO
N信号を、ANDゲート92が受け付けなくなる。
第8サイクルで約束された計18回の突出後退動作が行
なわれた場合、カウンタ回路72は、この計18回の突出更
新動作が終了した時点、正確には計数開始後29.6秒を経
過した時点で、その出力端子Q3にパルス(T3)を発生す
る。
又、計10個の入賞球が発生した場合、入賞個数カウン
タ108のオーバフロー端子に終了信号が発生する。これ
らのパルス又は信号信号は、ORゲート109を通してフリ
ップフロップFF3をリセットする。
フリップフロップFF3の出力がHレベルに戻ること
により、カウンタ回路72、フリップフロップFF4、FF5、
権利回数カウンタ103、入賞個数カウンタ108がリセット
される。
また、このフリップフロップFF3の出力によりANDゲ
ート125が開かれる。
従って、権利回数表示器46は「0」に戻り、入賞個数
表示器45のLEDはクロック発生器71からの0.25秒のパル
スT6により点滅駆動されている通常状態に戻る。
また、ANDゲート124の出力により、ORゲート125及び
モータ駆動回路126を介して、モータ63が起動され、背
景モデル50の腕部54が上位置に戻される。
尚、フリップフロップFF3、FF4のQ出力はLレベルの
ため、ANDゲート121、123は禁止される。
かくして、全回路系が初期状態に戻され、このパチン
コ遊技機は、特別態様遊技状態から通常遊技状態とな
る。
通常遊技状態への強制的切換 不幸にして、更新されることなく途中の或る1つのサ
イクルが終了した場合、即ち、1.6秒を1回の突出後退
動作単位とする計18回の突出後退動作が終了した場合に
は、カウンタ回路72の計数開始数29.6秒を経過した時点
で、カウンタ回路72の出力端子Q6にパルスが発生し、上
述の如くして、全回路系が初期状態に戻され特別態様遊
技状態は強制的に解除されて、通常遊技状態に戻る。
従って、以後、また第1、第2特定入賞口8、9への
入賞からの一連の動作を経なければ、特別態様遊技状態
にはなり得ない。
この遊技者にとって不利益な事態は、上述した18回を
1単位としての1サイクル中に、それ以後の特別入賞口
35への入賞がないために生ずる。
尚、6個入賞する前に18回の突出後退動作が完了した
場合には、背景モデル50の腕部54の原位置への復帰は、
ANDゲート123の出力によるのではなく、ANDゲート124の
出力により行なわれる。
一方、突出後退動作を行なっている間に、スライド体
12を通して多数の遊技球が変動入賞装置1に入賞し、そ
の入賞球の総計が10個に達した場合には、入賞個数カウ
ンタ108の内容が“10"となり、そのオーバフロー出力端
子に終了信号が生じ、ORゲート109を通してフリップフ
ロップFF3がリセットされる。このため、やはり特別態
様遊技状態は強制的に解除されてしまう。
(発明の効果) 本発明によれば、変換部材が摺動運動するスライド体
で構成されているので、変換部材の描く運動軌跡は直線
的なラインとなり、遊技盤面に占める運動軌跡の面積を
小さくすることができる。
又、スライド体の第2状態における摺動量を複数種類
に変換できるので、遊技球の受入領域が変更でき、遊技
者にとって有利な第2状態における入賞確率を更に遊技
内容の展開に応じて変化させることができ、従来に無
く、変化に富んだ遊技内容を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は変動入賞装置の正面図、 第2図はその概観を示す斜視図、 第3図は分解斜視図、 第4図(A)はスライド体駆動装置枠及び球集約的受け
枠を示す斜視図、 第4図(B)はスライド体駆動装置枠を示す斜視図、 第5図はスライド体のスライド機構部を示す断面図、 第6図(A)はスライド体が後退した第1状態を前ケー
スを取り去って示した正面図、 第6図(B)はスライド体が突出した第2状態を示す正
面図、 第7図(A)はスライド体が後退した第1状態を示した
背面図、 第7図(B)はスライド体が突出した第2状態を示す背
面図、 第8図はスライド体から凹室へかけての部分断面図、 第9図は前飾板の作用の説明に供する図、 第10図は位置検出装置の作用の説明に供する図、 第11図は変動入賞装置を応用した遊技機の遊技盤の正面
図、 第12図は第11図の遊技機の制御回路を示す図、 第13図(a)は第1の特定入賞口に入賞した場合の動作
を示す図、 第13図(b)は第2の特定入賞口に入賞した場合の動作
を示す図、 第13図(c)は特別入賞口に入賞した場合の動作を示す
図、 第14図はスライド体を分流棚に設けた別の構成例を示す
図である。 1……変動入賞装置、2……遊技盤 11……取付基板、12……スライド体(変換部材) 19……スライド体駆動装置枠 83……ソレノイド駆動回路(スライド体駆動手段) 90……ソレノイド駆動回路(摺動量可変スライド体駆動
手段) 194……ストローク制限部材(摺動量可変スライド体駆
動手段) SOL1……第1ソレノイド(スライド体駆動手段) SOL2……第2ソレノイド(摺動量可変スライド体駆動手
段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技者にとって不利な第1状態と遊技者に
    とって有利な第2状態とに変換可能な変換部材を備えた
    変動入賞装置を有する遊技機に於いて、 上記変換部材は、スライド体で構成され、当該スライド
    体を摺動運動させて遊技者にとって不利な第1状態や遊
    技者にとって有利な第2状態を形成するスライド体駆動
    手段と、 上記スライド体の摺動量を複数種類に変更可能な摺動量
    可変スライド体駆動手段とを備えたことを特徴とする遊
    技機の変動入賞装置。
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