JP2579616Y2 - 連続分析装置 - Google Patents
連続分析装置Info
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- JP2579616Y2 JP2579616Y2 JP1992045895U JP4589592U JP2579616Y2 JP 2579616 Y2 JP2579616 Y2 JP 2579616Y2 JP 1992045895 U JP1992045895 U JP 1992045895U JP 4589592 U JP4589592 U JP 4589592U JP 2579616 Y2 JP2579616 Y2 JP 2579616Y2
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- Japan
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- sample
- circulating water
- water
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は連続分析装置に関し、
更に詳しくいうと、例えば火力発電所等における復水・
給水の水質管理等のために母管から連続的に採取する循
環水を試料液として、この試料液を滞留ないし貯留する
ことなく連続的に各種の分析計に供することのできる連
続分析装置に関する。
更に詳しくいうと、例えば火力発電所等における復水・
給水の水質管理等のために母管から連続的に採取する循
環水を試料液として、この試料液を滞留ないし貯留する
ことなく連続的に各種の分析計に供することのできる連
続分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】従来、例
えば火力発電プラントにおいては、発電機に結合された
タービンに蒸気を噴出させてタービンを回転させ、ター
ビンの回転という仕事を完了した蒸気を冷却して水に戻
し、戻された水をイオン交換樹脂を通過させてイオン物
質を除去すると共に脱気し、イオン物質や溶存酸素等を
除去した給水を再びボイラーで加熱して蒸気にし、この
蒸気を再度タービンに噴出させるという、水の循環シス
テムを有している。ここで、前記蒸気の冷却は通常海水
で行われている。
えば火力発電プラントにおいては、発電機に結合された
タービンに蒸気を噴出させてタービンを回転させ、ター
ビンの回転という仕事を完了した蒸気を冷却して水に戻
し、戻された水をイオン交換樹脂を通過させてイオン物
質を除去すると共に脱気し、イオン物質や溶存酸素等を
除去した給水を再びボイラーで加熱して蒸気にし、この
蒸気を再度タービンに噴出させるという、水の循環シス
テムを有している。ここで、前記蒸気の冷却は通常海水
で行われている。
【0003】このような火力発電プラントにおける水循
環システムにおいて重要なことは、循環する水質の管理
である。つまり、循環する水の純度が低下するとボイラ
ー、タービン、配管等に腐食を生じ、水循環系の寿命が
短くなるという不都合を生じるからである。
環システムにおいて重要なことは、循環する水質の管理
である。つまり、循環する水の純度が低下するとボイラ
ー、タービン、配管等に腐食を生じ、水循環系の寿命が
短くなるという不都合を生じるからである。
【0004】そこで、従来の発電プラントにおける水循
環システムにおける水質管理として、水の導電率、水の
pH値、水中の溶存酸素濃度、ヒドラジンの濃度、水中
の溶存水素濃度、水中の全鉄濃度、水の濁度、水中の塩
素濃度および水中のナトリウムイオンの濃度等の管理を
挙げることができる。
環システムにおける水質管理として、水の導電率、水の
pH値、水中の溶存酸素濃度、ヒドラジンの濃度、水中
の溶存水素濃度、水中の全鉄濃度、水の濁度、水中の塩
素濃度および水中のナトリウムイオンの濃度等の管理を
挙げることができる。
【0005】このような循環水の品質管理は、火力発電
プラントの運転中は勿論のこと、一旦火力発電プラント
を停止した後にその運転を再開するときに特に必要であ
る。火力発電プラントの運転中に循環水の品質の低下が
発見されたときには、配管やボイラーの腐食等を迅速に
防止するために、循環水の品質低下の原因を迅速に追求
する必要があり、また停止していた火力発電プラントの
運転を再開するときには、水循環系中を正常な循環水に
置き換え、運転の停止中に循環系中に滞留していた滞留
水により生じていたかも知れない循環系中の故障部分の
迅速な発見とその修理とを図らねばならないからであ
る。
プラントの運転中は勿論のこと、一旦火力発電プラント
を停止した後にその運転を再開するときに特に必要であ
る。火力発電プラントの運転中に循環水の品質の低下が
発見されたときには、配管やボイラーの腐食等を迅速に
防止するために、循環水の品質低下の原因を迅速に追求
する必要があり、また停止していた火力発電プラントの
運転を再開するときには、水循環系中を正常な循環水に
置き換え、運転の停止中に循環系中に滞留していた滞留
水により生じていたかも知れない循環系中の故障部分の
迅速な発見とその修理とを図らねばならないからであ
る。
【0006】このように循環水の品質管理を行うため
に、循環水を流通させている母管に支管を設け、この支
管から試料としての循環水を採取して各種の分析系例え
ば導電率計、pH計等に試料としての循環水を供給して
いた。
に、循環水を流通させている母管に支管を設け、この支
管から試料としての循環水を採取して各種の分析系例え
ば導電率計、pH計等に試料としての循環水を供給して
いた。
【0007】ところで、例えば定期点検等によって一旦
停止されていた発電プラントを再起動すると、炭酸ガ
ス、空気などのガス成分が循環水に混入し、この循環水
中のガス成分によって各種の分析計が異常値を示した
り、不安定になったりという現象があった。
停止されていた発電プラントを再起動すると、炭酸ガ
ス、空気などのガス成分が循環水に混入し、この循環水
中のガス成分によって各種の分析計が異常値を示した
り、不安定になったりという現象があった。
【0008】このような現象のために発電プラントを起
動してから各種の分析計が正常に、かつ安定して動作す
るようになるのに、かなりの時間を要していた。したが
って、発電プラントを起動してから通常運転になるまで
は、各種の分析計による分析値は信頼性がなく、したが
って、発電プラントが通常運転になるまでは分析計から
警報信号が出力されたままであることが多々あった。そ
して発電プラントを起動してから通常運転に至るまで
は、専門家による手分析を行い、しかも経験と勘とに頼
って発電プラントを運転せざるを得なかった。
動してから各種の分析計が正常に、かつ安定して動作す
るようになるのに、かなりの時間を要していた。したが
って、発電プラントを起動してから通常運転になるまで
は、各種の分析計による分析値は信頼性がなく、したが
って、発電プラントが通常運転になるまでは分析計から
警報信号が出力されたままであることが多々あった。そ
して発電プラントを起動してから通常運転に至るまで
は、専門家による手分析を行い、しかも経験と勘とに頼
って発電プラントを運転せざるを得なかった。
【0009】このような問題点を解消するために、母管
から分岐する支管から採取された試料液を脱気缶に導
き、この脱気缶中で一定時間保持された試料液を各種の
分析計に供給するように、試料採取についての改善がな
された。この脱気缶というのは、単なる容器であり、こ
の容器に母管からの支管を結合することにより試料とし
ての循環水を一時貯留しておき、容器の底に結合された
配管から貯留した循環水を抜き出して分析計に供給する
ようになっている。
から分岐する支管から採取された試料液を脱気缶に導
き、この脱気缶中で一定時間保持された試料液を各種の
分析計に供給するように、試料採取についての改善がな
された。この脱気缶というのは、単なる容器であり、こ
の容器に母管からの支管を結合することにより試料とし
ての循環水を一時貯留しておき、容器の底に結合された
配管から貯留した循環水を抜き出して分析計に供給する
ようになっている。
【0010】しかしながら、このような脱気缶を設けて
おいても、単に脱気缶中に循環水を貯留しておくだけで
あるから完全な脱気を行うことができず、また脱気缶に
一定時間循環水を貯留しておくのであるから分析計によ
る分析に時間的後れが発生し、さらには、採取する循環
水の採取量が変動することによってこの脱気缶でガス成
分が混入することもある、という新たな問題点が生じる
に至った。
おいても、単に脱気缶中に循環水を貯留しておくだけで
あるから完全な脱気を行うことができず、また脱気缶に
一定時間循環水を貯留しておくのであるから分析計によ
る分析に時間的後れが発生し、さらには、採取する循環
水の採取量が変動することによってこの脱気缶でガス成
分が混入することもある、という新たな問題点が生じる
に至った。
【0011】特に、起動と停止とが頻繁に行われる発電
プラントにおいては、起動時の循環水の水質監視が重要
であることから、起動直後からの循環水の水質監視を正
確に実行するために、起動直後の循環水中の脱気は重要
である。
プラントにおいては、起動時の循環水の水質監視が重要
であることから、起動直後からの循環水の水質監視を正
確に実行するために、起動直後の循環水中の脱気は重要
である。
【0012】この考案は前記課題を解決するためになさ
れたものである。すなわち、この考案の目的は、発電プ
ラントのプロセス母管から循環水を試料液として連続的
に採取し、しかも気泡及び溶存ガスを十分に脱気した試
料液を各種の分析計に供給することのできる連続分析装
置を提供することにある。
れたものである。すなわち、この考案の目的は、発電プ
ラントのプロセス母管から循環水を試料液として連続的
に採取し、しかも気泡及び溶存ガスを十分に脱気した試
料液を各種の分析計に供給することのできる連続分析装
置を提供することにある。
【0013】この考案の他の目的は、発電プラントのプ
ロセス母管から試料を連続的に抜き出し、抜き出した試
料中の気泡及び溶存ガスを十分に脱気してから連続的に
各種の分析を実行することのできる連続分析装置に関す
る。
ロセス母管から試料を連続的に抜き出し、抜き出した試
料中の気泡及び溶存ガスを十分に脱気してから連続的に
各種の分析を実行することのできる連続分析装置に関す
る。
【0014】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の考案は、発電プラントのプロセ
ス母管から連続的に抜き出された循環水を試料液として
連続的に分析する連続分析装置において、母管から試料
液を各種の分析計に送る配管途中に、減圧可能な筐体
と、この筐体中に配置された酢酸セルロース系、ポリス
ルホン−シリコーン系、ポリエーテル−イミド系、若し
くは、シリコーン−ポリカーボネート系の素材で形成さ
れてなり且つ10Å以下の細孔を有するガス透過性膜と
を備えると共に前記ガス透過性膜で形成された通路に試
料液を通じて、試料液中の気泡及び溶存ガスを脱気する
脱気装置を設けてなり、前記脱気装置から連続的に抜き
出された試料液を貯留ないし滞留させることなく連続的
に分析する分析手段を有することを特徴とする連続分析
装置である。
ための請求項1に記載の考案は、発電プラントのプロセ
ス母管から連続的に抜き出された循環水を試料液として
連続的に分析する連続分析装置において、母管から試料
液を各種の分析計に送る配管途中に、減圧可能な筐体
と、この筐体中に配置された酢酸セルロース系、ポリス
ルホン−シリコーン系、ポリエーテル−イミド系、若し
くは、シリコーン−ポリカーボネート系の素材で形成さ
れてなり且つ10Å以下の細孔を有するガス透過性膜と
を備えると共に前記ガス透過性膜で形成された通路に試
料液を通じて、試料液中の気泡及び溶存ガスを脱気する
脱気装置を設けてなり、前記脱気装置から連続的に抜き
出された試料液を貯留ないし滞留させることなく連続的
に分析する分析手段を有することを特徴とする連続分析
装置である。
【0015】
【作用】この考案の連続分析装置においては、プロセス
母管から抜き出した試料液を配管を介して脱気装置に供
給する。この脱気装置では、減圧された筐体内にガス透
過性膜が配置され、このガス透過性膜により試料液が通
過する通路が形成されている。このガス透過性膜により
形成された通路を試料液が通過すると、筐体内は負圧で
あるから、試料液の溶存ガスおよび気泡がガス透過膜を
通過して、試料液中のガス成分が脱気される。
母管から抜き出した試料液を配管を介して脱気装置に供
給する。この脱気装置では、減圧された筐体内にガス透
過性膜が配置され、このガス透過性膜により試料液が通
過する通路が形成されている。このガス透過性膜により
形成された通路を試料液が通過すると、筐体内は負圧で
あるから、試料液の溶存ガスおよび気泡がガス透過膜を
通過して、試料液中のガス成分が脱気される。
【0016】また、この考案の連続分析装置において
は、プロセス母管から採取された試料液が前記脱気装置
に連続的に供給され、脱気装置で脱気された試料液が分
析手段に連続的に供給されて各種の分析が行われる。
は、プロセス母管から採取された試料液が前記脱気装置
に連続的に供給され、脱気装置で脱気された試料液が分
析手段に連続的に供給されて各種の分析が行われる。
【0017】この考案の連続分析装置によると、プロセ
ス母管から連続的に試料液を抜き取り、脱気をしてから
分析を連続的に行うことができる。
ス母管から連続的に試料液を抜き取り、脱気をしてから
分析を連続的に行うことができる。
【0018】
【実施例】次にこの考案の一実施例について図面を参照
しながら詳述する。なお、この考案は以下の実施例に限
定されるものではなく、この考案の要旨の範囲内で適宜
に設計変更を行うことができる。
しながら詳述する。なお、この考案は以下の実施例に限
定されるものではなく、この考案の要旨の範囲内で適宜
に設計変更を行うことができる。
【0019】図1にこの考案の一実施例であるところ
の、試料採取装置を組み込んでなる連続分析装置を示す
概略説明図である。
の、試料採取装置を組み込んでなる連続分析装置を示す
概略説明図である。
【0020】図1に示すように、この発明の一実施例で
ある連続分析装置は、発電プラントにおける循環水の濁
度、導電率等を測定する装置である。図1において、循
環水を流通させているプラント母管1には、試料液を採
取するための支管2が分岐している。このプラント母管
1を流通している循環水は高温高圧であるので、支管2
の途中には冷却装置3および減圧装置4が介装されてい
る。この冷却装置3および減圧装置4は、発電プラント
における試料液採取装置に使用されている公知の構造を
有している。冷却装置3および減圧装置4を通過するこ
とにより適宜の温度及び圧力に調整された試料液は、分
析項目の数に等しい複数の系統に分岐して供給される。
この実施例では、説明の便宜上濁度計と導電率計との2
系統に試料液が振り分けられるものとする。
ある連続分析装置は、発電プラントにおける循環水の濁
度、導電率等を測定する装置である。図1において、循
環水を流通させているプラント母管1には、試料液を採
取するための支管2が分岐している。このプラント母管
1を流通している循環水は高温高圧であるので、支管2
の途中には冷却装置3および減圧装置4が介装されてい
る。この冷却装置3および減圧装置4は、発電プラント
における試料液採取装置に使用されている公知の構造を
有している。冷却装置3および減圧装置4を通過するこ
とにより適宜の温度及び圧力に調整された試料液は、分
析項目の数に等しい複数の系統に分岐して供給される。
この実施例では、説明の便宜上濁度計と導電率計との2
系統に試料液が振り分けられるものとする。
【0021】例えば減圧装置4を経た試料液は2系統に
分岐し、いずれにおいてもまず脱気装置5a,5bに試
料液が供給される。
分岐し、いずれにおいてもまず脱気装置5a,5bに試
料液が供給される。
【0022】この脱気装置5a,5bのいずれにおいて
も、脱気装置5a,5bは、図2に示すように、排気口
6を有する耐圧容器7内に、ガス透過性膜を用いて形成
された流通路8が配置されている。この流通路8の一端
には、耐圧容器7の外部から内部へと貫通する導入パイ
プ9が結合され、流通路8の他端には、耐圧容器7の外
部へと通じる排出パイプ10が結合されている。排気口
6は、図1に示すように、真空ポンプを内蔵するコント
ロールユニット11に結合されている。そして、コント
ロールユニット11内の真空ポンプを駆動すると、この
耐圧容器7内はが所定の負圧になる。
も、脱気装置5a,5bは、図2に示すように、排気口
6を有する耐圧容器7内に、ガス透過性膜を用いて形成
された流通路8が配置されている。この流通路8の一端
には、耐圧容器7の外部から内部へと貫通する導入パイ
プ9が結合され、流通路8の他端には、耐圧容器7の外
部へと通じる排出パイプ10が結合されている。排気口
6は、図1に示すように、真空ポンプを内蔵するコント
ロールユニット11に結合されている。そして、コント
ロールユニット11内の真空ポンプを駆動すると、この
耐圧容器7内はが所定の負圧になる。
【0023】一方、ガス透過性膜は、液中のガス成分を
選択的に分離することができる素材で形成されてなり、
このようなガス透過性膜は、10Å以下の細孔を有して
おり、酢酸セルロース系、ポリスルホン−シリコーン
系、ポリエーテル−イミド系、若しくは、シリコーン−
ポリカーボネート系の素材により製造される。ガス透過
性膜による試料液の流通路は、ガス透過性膜が中空糸で
あればその中空糸により形成されることができる。また
ガス透過性膜が平膜であると、平膜状のガス透過性膜の
みを用いて、あるいはガス透過性膜を一部の素材として
用いることにより試料液の流通路を形成することができ
る。
選択的に分離することができる素材で形成されてなり、
このようなガス透過性膜は、10Å以下の細孔を有して
おり、酢酸セルロース系、ポリスルホン−シリコーン
系、ポリエーテル−イミド系、若しくは、シリコーン−
ポリカーボネート系の素材により製造される。ガス透過
性膜による試料液の流通路は、ガス透過性膜が中空糸で
あればその中空糸により形成されることができる。また
ガス透過性膜が平膜であると、平膜状のガス透過性膜の
みを用いて、あるいはガス透過性膜を一部の素材として
用いることにより試料液の流通路を形成することができ
る。
【0024】このガス透過性膜を利用した脱気装置5
a,5bによって試料液中に存在する気泡、溶存酸素、
溶存炭酸ガス等のガス成分が除去される。
a,5bによって試料液中に存在する気泡、溶存酸素、
溶存炭酸ガス等のガス成分が除去される。
【0025】図1に示すように、この脱気装置5aを通
過した試料液はカチオン樹脂筒12に導入される。この
カチオン交換樹脂筒12では試料液中のカチオン成分が
除かれる。カチオン樹脂筒12を通過した試料液は、流
量計13、温度計14を経て、導電率計15に供給され
る。導電率計15による導電率の測定によって、蒸気を
冷却するために使用された海水が循環水中に混入したか
否かを判断することができる。
過した試料液はカチオン樹脂筒12に導入される。この
カチオン交換樹脂筒12では試料液中のカチオン成分が
除かれる。カチオン樹脂筒12を通過した試料液は、流
量計13、温度計14を経て、導電率計15に供給され
る。導電率計15による導電率の測定によって、蒸気を
冷却するために使用された海水が循環水中に混入したか
否かを判断することができる。
【0026】脱気装置5bを通過した試料液は流量計1
3、温度計14を経て、濁度計16に導入される。濁度
計16では試料液の濁度が測定され、測定された濁度か
ら発電プラントの循環水中に発生するスケールの有無が
判断される。
3、温度計14を経て、濁度計16に導入される。濁度
計16では試料液の濁度が測定され、測定された濁度か
ら発電プラントの循環水中に発生するスケールの有無が
判断される。
【0027】以上に詳述した試料採取装置を組み込んで
なる連続分析装置によると、ガス透過性膜を使用した脱
気装置により試料液中の気泡及び溶存ガスを有効に除去
することができる。
なる連続分析装置によると、ガス透過性膜を使用した脱
気装置により試料液中の気泡及び溶存ガスを有効に除去
することができる。
【0028】また、この連続分析装置は、ガス透過性膜
を使用した脱気装置を組み込み、この脱気装置で脱気さ
れた試料液を各分析装置に導入している。したがって、
この連続分析装置においては試料液が貯留ないし滞留す
る部位が存在しないので、プロセス母管から採取した試
料液を経時的にかつタイムラグなく直ちに分析すること
ができる。特に発電プラントにおける循環水の濁度を測
定する場合、脱気装置により試料液中の気泡はもとより
溶存ガスをも除去しているので、発電プラントの起動時
および通常運転時を問わず、この連続分析装置による濁
度測定では、気泡の影響などによる濁度値の誤差をなく
することができる。また、発電プラントにおける循環水
の導電率測定においても、カチオン樹脂筒内での気泡の
たまりがなくなり、従来におけるような、循環水の導電
率の測定値が0.06μs/cmとなるべきところが1
〜2μs/cmまでに異常に高まるようなことがなくな
り、また溶存炭酸ガスも脱気装置で除去されるので、溶
存炭酸ガスによる炭酸の寄与による導電率の異常上昇を
防止することができるようになる。
を使用した脱気装置を組み込み、この脱気装置で脱気さ
れた試料液を各分析装置に導入している。したがって、
この連続分析装置においては試料液が貯留ないし滞留す
る部位が存在しないので、プロセス母管から採取した試
料液を経時的にかつタイムラグなく直ちに分析すること
ができる。特に発電プラントにおける循環水の濁度を測
定する場合、脱気装置により試料液中の気泡はもとより
溶存ガスをも除去しているので、発電プラントの起動時
および通常運転時を問わず、この連続分析装置による濁
度測定では、気泡の影響などによる濁度値の誤差をなく
することができる。また、発電プラントにおける循環水
の導電率測定においても、カチオン樹脂筒内での気泡の
たまりがなくなり、従来におけるような、循環水の導電
率の測定値が0.06μs/cmとなるべきところが1
〜2μs/cmまでに異常に高まるようなことがなくな
り、また溶存炭酸ガスも脱気装置で除去されるので、溶
存炭酸ガスによる炭酸の寄与による導電率の異常上昇を
防止することができるようになる。
【0029】なお、この考案の連続分析装置において
は、各種の分析計を接続することができる。たとえば発
電プラントにおいて常設されている水のpH計、水中の
全鉄濃度計、水中の塩素イオン計、水中のナトリウム濃
度計等各種の分析計をこの連続分析装置に組み込むこと
のできる分析計として例示することができる。
は、各種の分析計を接続することができる。たとえば発
電プラントにおいて常設されている水のpH計、水中の
全鉄濃度計、水中の塩素イオン計、水中のナトリウム濃
度計等各種の分析計をこの連続分析装置に組み込むこと
のできる分析計として例示することができる。
【0030】
【考案の効果】この考案によると、発電プラントにおけ
る循環水の水質分析をするためにプロセス母管から採取
する試料液を脱気して採取することのできる試料液採取
装置を組み込むことにより、試料液をプロセス母管から
連続的に抜き取り、経時的かつタイムラグを生じること
なく、又、気泡および溶存ガス成分による悪影響を受け
ることなく正確に試料液の各種水質検査を行うことので
きる連続分析装置を提供することができる。
る循環水の水質分析をするためにプロセス母管から採取
する試料液を脱気して採取することのできる試料液採取
装置を組み込むことにより、試料液をプロセス母管から
連続的に抜き取り、経時的かつタイムラグを生じること
なく、又、気泡および溶存ガス成分による悪影響を受け
ることなく正確に試料液の各種水質検査を行うことので
きる連続分析装置を提供することができる。
【図1】図1はこの考案の一実施例を示すところの、試
料採取装置を組み込んでなる連続分析装置を示す概略説
明図である。
料採取装置を組み込んでなる連続分析装置を示す概略説
明図である。
【図2】図2はこの考案の一実施例である連続分析装置
に組み込まれている脱気装置を示す概略説明図である。
に組み込まれている脱気装置を示す概略説明図である。
1 プロセス母管 2 支管 3 冷却装置 4 減圧装置 5a,5b 脱気装置 6 排気口 7 耐圧容器 8 流通路 9 導入パイプ 10 排出パイプ 11 コントロールユニット 12 カチオン交換樹脂筒 13 流量計 14 温度計 15 導電率計 16 濁度計
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 1/00 G01N 1/10
Claims (1)
- 【請求項1】 発電プラントのプロセス母管から連続的
に抜き出された循環水を試料液として連続的に分析する
連続分析装置において、母管から試料液を各種の分析計
に送る配管途中に、減圧可能な筐体と、この筐体中に配
置された酢酸セルロース系、ポリスルホン−シリコーン
系、ポリエーテル−イミド系、若しくは、シリコーン−
ポリカーボネート系の素材で形成されてなり且つ10Å
以下の細孔を有するガス透過性膜とを備えると共に前記
ガス透過性膜で形成された通路に試料液を通じて、試料
液中の気泡及び溶存ガスを脱気する脱気装置を設けてな
り、前記脱気装置から連続的に抜き出された試料液を貯
留ないし滞留させることなく連続的に分析する分析手段
を有することを特徴とする連続分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992045895U JP2579616Y2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 連続分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992045895U JP2579616Y2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 連続分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067045U JPH067045U (ja) | 1994-01-28 |
JP2579616Y2 true JP2579616Y2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=12731984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992045895U Expired - Lifetime JP2579616Y2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 連続分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579616Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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