JP2579447B2 - 局の動的な登録を行うための方法およびシステム - Google Patents

局の動的な登録を行うための方法およびシステム

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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に通信方法、より
詳細には通信ネットワークにおいて移動局ユーザを登録
し登録解除する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にデータ通信システム、特にセル式
無線周波数(RF)システムや赤外線システムなどの無
線データ通信システムにおいては、セル内の伝送アクテ
ィビティの制御を分散または集中することができる。媒
体(たとえば、無線や赤外線)をセル内にいるユーザ間
で共用しなければならないとき、この制御は重要であ
る。この共用は、時間多重化、周波数多重化または様々
な種類のコード分割多重化によって実施することができ
る。伝送媒体に加えて、セルに関連する資源、たとえ
ば、有線バックボーン・ネットワークへの接続機構、記
憶機構、または局所的に管理される識別子があり得る。
【0003】分散制御では、セル内にいるユーザは、通
常は全員に共通のアルゴリズムを実行することによって
協力する。その例はキャリア検知多元接続(CSMA)
であり、すべてのセル内ユーザが伝送前に条件付き手順
に従う。そのようなCSMAプロトコルの原理の説明
は、Reference Data for Engi
neers、第7版、SAMS(1991)のセクショ
ン26−20に出ている。
【0004】集中制御では、セル内のあるユーザ(呼び
出された基地局)が他のユーザ(呼び出した移動局)に
セル資源の使用を調整するための情報を提供する。たと
えば、基地局が移動局に周波数チャネルを割り振っても
よく、また移動局が伝送できる時間を指定してもよい。
集中制御の利点は、基地局が、セル資源の割振り状態に
関する正確な知識を維持できるので、分散制御アルゴリ
ズムよりも資源の使用を最適化できることである。
【0005】基地局は、そのサービスを必要とする移動
局の識別の明示的な知識を維持する。そのような知識は
以下に示す多くの理由で使用される。すなわち、移動局
への情報の効率的なアドレス指定および明示的な有向転
送によりバッテリ電力を保存できる、局がセル間を移動
しても帯域幅の割振り、経路指定およびハンドオフが可
能、効果的なネットワーク管理および移動局の制御等で
ある。
【0006】移動局が自分の選択した基地局に自己紹介
するプロセスは、登録と呼ばれる。移動局は、そのオー
ナと呼ばれる基地局に登録される。オーナ基地局は、通
信システムへのアクセスを移動局に提供する責任を負
う。基地局が所有する1群の移動局を、ネットワーク・
セルと呼ぶ。
【0007】米国特許第5159592号(特願平3−
216050号)は、グローバル・ゲートウェイと呼ば
れるネットワーク・エンティティが、複数のネットワー
ク・アドレスを維持する、有線ネットワーク・ユニット
と移動通信ユニットの間の通信を管理する方法を記述し
ている。移動通信ユニットからの要求に応じて、グロー
バル・ゲートウェイは、要求側移動ユニットに1つのネ
ットワーク・アドレスを割り当てる。グローバル・ゲー
トウェイはまた、割り当てられたネットワーク・アドレ
スに対応するアドレス向けのデータをバッファに入れ、
割り当てられたアドレスを有する移動通信ユニットにそ
れを経路指定する。
【0008】米国特許第4797948号は、各無線ユ
ニットが固有の識別コード(ID)を有し、各無線ユニ
ットから基地局への伝送がユニットのIDコードを含む
ような、基地局と複数の移動無線ユニットとの間でデー
タを伝送するための通信チャネルを有する通信システム
を記述している。どのユニットが無線通信上基地局の近
くにあるかを識別する方法は、1)低IDコード・パラ
メータと高IDコード・パラメータを含み、これらの間
にIDコードを有する、少なくとも1つの無線ユニット
から応答を引き出すための範囲メッセージを、基地局か
らチャネルを介して伝送する段階と、2)範囲メッセー
ジに応答して無線ユニットに割り当てられたそれぞれの
IDコードを表す信号を、IDリストに記憶する段階と
を含む。これらの段階は、無線通信上基地局の近くにあ
る各無線ユニットがIDリストに付加されるまで、異な
る伝送範囲メッセージで繰り返される。
【0009】米国特許第5123029号(特願平4−
123085号)は、移動局とコンピュータ・システム
との間の屋内デジタル・データ無線通信システムにおい
て実施される、周波数ホッピング・スペクトル拡散通信
技法を利用した被制御アクセス方式とランダム・アクセ
ス方式の混成法を記述している。周波数ホッピング・ス
ペクトル拡散通信システムにおけるホップは、さらに2
つの間隔に分割され、各間隔で異なる媒体アクセス・プ
ロトコルが使用できる。たとえばプロトコルは、一方の
間隔で集中制御方式を使用し、他方の間隔で分散方式を
使用する。
【0010】無線周波数伝播チャネルは、ブラック・ア
ウト・ゾーン、キャプチャ効果、フェージング状態な
ど、特定の伝播現象があることを特徴とする。これらの
特徴が、たえずネットワーク・セルに入ったり出たりす
る移動局を扱わねばならないこととあいまって、頑丈で
(robust)動的な局の登録方法および登録解除方法を用
いる必要性の根拠となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、共用通信チャネルを使用する通信システムにお
いて、局、より具体的には移動局を動的に登録する方法
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】通信システムが多数の基
地局を含み、各基地局が共用通信チャネルを介して複数
の移動局と通信し、この複数の移動局によって形成され
るネットワーク・セルを制御する。本発明の方法におい
て、 ・各移動局が固有アドレスを所有し、登録時にローカル
識別子が割り振られる。 ・各ネットワーク・セルが、このネットワーク・セルに
属するすべての移動局に既知の固有のセル識別子を所有
する。 ・各基地局が、固有のアドレスと、複数の移動局のそれ
ぞれに対応するローカル識別子とを一意的に関連付ける
セル・メンバ・データを管理する。
【0013】本発明の方法は以下の段階を含む。 1.選択された基地局によって制御されるネットワーク
・セルの固有セル識別子と登録中の移動局の固有アドレ
スとを含む登録要求を、前記登録中の移動局から選択さ
れた基地局に送る段階。 2.前記選択された基地局で前記登録要求を受け取った
ときに、前記セル・メンバ・データ内で、前記登録中の
移動局の固有アドレスと一致する固有アドレスを有する
任意の衝突する登録済み移動局を検出する段階。 3.衝突する登録済み移動局が検出されない場合は、前
記登録要求を受け入れ、ローカル識別子を前記登録中の
移動局に割り振り、前記登録中の移動局の固有アドレス
およびローカル識別子を前記セル・メンバ・データに加
える段階。 4.衝突する登録済み移動局が検出された場合は、第1
のフィールド内に前記衝突する登録済み移動局の固有ア
ドレスを含み、第2のフィールド内に前記衝突する登録
済み移動局のローカル識別子を含み、第3のフィールド
内に前記選択された基地局によって制御されるネットワ
ーク・セルの識別子を含むアドレス検査パケットを、前
記選択された基地局から前記衝突する登録済み移動局に
送る段階。 5.登録済み受信移動局で前記アドレス検査パケットを
受け取ったとき、 a.前記第1、第2および第3のフィールドを、それぞ
れ前記登録済み受信局の固有アドレス、ローカル識別子
およびネットワーク・セル識別子と比較する段階と、 b.前記第1、第2および第3のフィールドがすべて一
致した場合は、前記アドレス検査パケットに対する肯定
応答を、前記登録済み受信移動局から前記選択された基
地局に送る段階と、 c.前期第1、第2または第3のいずれかが一致しない
場合は、前記アドレス検査パケットを無視する段階と、 d.前記登録済み受信移動局からの前記アドレス検査パ
ケットに対する肯定応答を前記選択された基地局で受け
取ったとき、前記登録要求を拒絶する段階とを含む段
階。
【0014】本発明の別の目的は、同じ通信システムに
おいて移動局を動的に登録解除する方法を提供すること
である。本発明のこの別の態様の方法は、以下の段階を
含む。 1.非活動状態の登録済み移動局を検出する段階。 2.第1のフィールド内に前記非活動状態の登録済み移
動局のローカル識別子を含み、第2のフィールド内に前
記非活動状態の登録済み移動局のローカル識別子を含
み、第3のフィールド内に前記非活動状態の登録済み移
動局のネットワーク・セルの識別子を含むアドレス検査
パケットを、前記非活動状態の登録済みネットワーク・
セルを制御するオーナ基地局から送る段階。 3.登録済み受信移動局で前記アドレス検査パケットを
受け取ったとき、 a.前記第1、第2および第3のフィールドを、それぞ
れ前記登録済み受信局の固有アドレス、ローカル識別子
およびネットワーク・セル識別子と比較する段階と、 b.前記第1、第2および第3のフィールドがすべて一
致した場合は、前記アドレス検査パケットに対する肯定
応答を、前記登録済み受信移動局から前記オーナ基地局
に送る段階と、 c.前記第1、第2または第3のいずれかが一致しない
場合は、前記アドレス検査パケットを無視する段階とを
含む段階。 4.何回かの再試行の後で、前記オーナ基地局が前記ア
ドレス検査パケットに対する肯定応答を受け取らない場
合は、前記非活動状態の登録済み移動局を登録解除する
段階。
【0015】
【実施例】ここで、図面、より詳細には図1を参照する
と、複数の移動局6、8、10、12、14、16なら
びに計算システムに常駐するアプリケーションおよびデ
ータの間での通信を可能にする屋内無線システムが示さ
れている。計算システムは一般に、複数のワークステー
ションまたはパーソナル・コンピュータ(簡略化のため
図示せず)が接続されたローカル・エリア・ネットワー
ク(LAN)24の、モニタ20およびキーボード22
が接続されたサーバ18を含む。またLANには、移動
局6、8、10、12、14、16が共通の無線チャネ
ルを使って通信する1つまたは複数の基地局26と28
も接続されている。基地局26と28はそれぞれ、それ
が通信する移動局を含むネットワーク・セルを制御す
る。ネットワーク・セル1は基地局26によって制御さ
れ、移動局10と12を含む。移動局6はネットワーク
・セル1の外側に移動している。ネットワーク・セル2
は基地局28によって制御され、移動局14と16を含
む。移動局8はまずオープンしつつあり、ネットワーク
・セル2に登録しようとしている。
【0016】各ネットワーク・セルは、セル識別子CE
LLidによって識別される。論理ネットワークは、異
なるセル識別子によって識別される1つまたはいくつか
のネットワーク・セルで構成することができる。各論理
ネットワークは、固有のネットワーク識別子NETid
によって識別される。所与の地理的領域内にいくつかの
論理ネットワークが同時に存在してもよく、それぞれの
基地局が同じLANまたは異なる物理的なLANに接続
されてもよい。各論理ネットワークは、所与の論理ネッ
トワークに属するすべてのネットワーク・セルが異なる
セル識別子に割り当てられるように管理される。しかし
ながら、論理ネットワークは互いに独立して管理される
ので、異なる2つの論理ネットワークに属する異なる2
つのネットワーク・セルに、同じセル識別子CELLi
dが割り当てられることがある。その結果、並置された
ネットワークの場合には、所与のネットワーク・セルの
識別子は、そのネットワーク・セルが属する論理ネット
ワークのNETidと、その論理ネットワーク内でその
ネットワーク・セルにすでに割り当てられているCEL
Lidの両方に基づかなければならない。さらに、所与
のネットワーク・セルは、基地局と多数の移動局を含
み、そのすべてにローカル識別子が割り当てられる。有
線LANは、本発明を実施するために必ずしも必要では
なく、本発明のこの特定の実施例を説明する環境を例示
するものにすぎないことに留意されたい。
【0017】移動局のローカル識別子は、その移動局が
属するネットワーク・セルを制御する基地局によって、
媒体アクセス制御(MAC)アドレスに一意的に関連付
けられる。そのようなMACアドレスは、汎用管理され
るMACアドレスまたはローカルに管理されるMACア
ドレスのどちらでもよい。本発明のこの特定の実施例で
は、汎用管理MACアドレスが使用されると仮定する。
汎用管理MACアドレスの代わりに、任意の固有局アド
レスが使用できることを理解されたい。汎用管理MAC
アドレスのさらに詳細な情報に関しては、たとえば、"L
ocal Area Networks Concepts and Products"、IBM Int
ernational Technical Support Centers、文書番号GG
24−3178−02を参照されたい。
【0018】図2により詳細に示したように、従来型の
マイクロコンピュータなどの基地局26または28は、
バス・スロットに差し込まれLANケーブル32に接続
されたLANアダプタ30を有する。サーバ18も、や
はり一般にハード・ディスク(図示せず)などの1つま
たは複数の直接アクセス記憶装置(DASD)を含む従
来型のマイクロコンピュータであり、これもバス・スロ
ットに差し込まれLANケーブル32に接続されたLA
Nアダプタ34を有する。LANアダプタ30と34お
よびLANケーブル32はLANソフトウェアと共に、
LAN24を構成する。LAN24は従来の設計のもの
であり、本発明の一部分を構成しない。基地局26また
は28はまた、プリント回路カードとして実施され基地
局のバス・スロットに差し込まれるRFトランシーバ・
アダプタ36を有する。トランシーバ・アダプタ36
は、従来の設計のスペクトル拡散トランシーバを含む。
トランシーバ・アダプタ36は、1つまたは複数の移動
局6、8、10、12、14または16と無線リンク4
0を確立するためのアンテナ38を有する。移動局自体
は、従来設計のハンドヘルド型コンピュータまたはラッ
プトップ型コンピュータでよく、また基地局と同様に、
アンテナ42と、やはりプリント回路カードとして実施
されコンピュータのバス・スロットに差し込まれるトラ
ンシーバ・アダプタ44とを備えている。トランシーバ
・アダプタ44は、トランシーバ・アダプタ36と同様
に、類似の設計のスペクトル拡散トランシーバを含む。
さらに基地局と移動局はそれぞれ、各トランシーバ・ア
ダプタをサポートするソフトウェア46と48を備えて
いる。
【0019】屋内データ無線通信のある形態では、米国
連邦通信委員会(FCC)の規則パート15.247
で、ユーザ・ライセンスなしで一定の周波数帯域で使用
できるものとして認可された、「スペクトル拡散」とし
て知られる伝送技法を使用する。スペクトル拡散通信
は、低密度電力スペクトルや干渉排除を含めていくつか
の利点を提供する。スペクトル拡散システムには、直接
シーケンス・デジタル・システム、周波数ホッピング・
システム、時間ホッピング・システム、パルス化周波数
変調(またはチャープ変調)システムおよび様々な混成
システムを含めていくつかのタイプがある。この中で、
直接シーケンス・デジタル・システムと周波数ホッピン
グ・システムが、おそらくより幅広く実施されているシ
ステムである。直接シーケンス・デジタル・システムで
は、高速疑似ランダム・コード発生器を使用してより低
速なデジタル・データを変調し、それによって搬送波を
変調する。周波数ホッピング・システムでは、疑似ラン
ダム・コード発生器の影響下で、コヒーレント・ローカ
ル発振器がある周波数から別の周波数にジャンプさせら
れる。
【0020】本発明は、直接シーケンス・デジタル型ま
たは周波数ホッピング型のどちらのスペクトル拡散通信
システムを使用しても実施できる。上記その他のタイプ
のスペクトル拡散通信システムの説明は、たとえば、
R.C.ディクソン(Dixon)著"Spread Spectrum Syst
ems"、第2版、John Wiley & Sons(1984)、およびM.
K.サイモン(Simon)他著"Spread Spectrum Communic
ations"、vol.II、Computer Science Press(1985)に出
ている。
【0021】図3は、図1の移動局と基地局の両方に共
通の無線システムを示す。無線システムは、コンピュー
タのバス・インターフェース52を介してコンピュータ
50に接続された、トランシーバ・アダプタ36または
44を含む。トランシーバ部分自体は、市販のスペクト
ル拡散トランシーバなどのRFトランシーバ54と、イ
ンターフェース58を介してトランシーバを制御する専
用マイクロプロセッサ・システム56とに分かれる。マ
イクロプロセッサ・システム56は、さらにトランシー
バ部分をコンピュータ部分50にインターフェースする
システム・インターフェース60を含む。マイクロプロ
セッサ・システムは、高解像度の時間間隔決定ハードウ
ェアまたは実時間マイクロプロセッサ・システムに典型
的な「タイマ」を含む、専用マイクロプロセッサ62を
含む。
【0022】マイクロプロセッサ62は、メモリ・バス
64によって、プログラム記憶装置66とデータ記憶装
置68、ならびにRFトランシーバ54への接続を行う
インターフェース58とバス・インターフェース52へ
の接続を行うインターフェース60に接続されている。
プログラム記憶装置66は通常、読取り専用メモリ(R
OM)であり、一方データ記憶装置68は静的または動
的ランダム・アクセス・メモリ(SRAMまたはDRA
M)である。
【0023】コンピュータ50は、1つまたは複数のア
プリケーション・プログラム72をサポートするオペレ
ーティング・システム70を走らせる。オペレーティン
グ・システム70は、通信マネージャ74を含んでもよ
く、また通信マネージャ74自体が、コンピュータにイ
ンストールされたアプリケーション・プログラムであっ
てもよい。いずれの場合も、通信マネージャ74はオペ
レーティング・システム70を介して装置ドライバ76
を制御する。装置ドライバ76は、バス・インターフェ
ース52を介してトランシーバ・アダプタ36または4
4と通信する。
【0024】「パケット」と名付けられるデータ・ユニ
ットを、マイクロプロセッサ・システム56が装置ドラ
イバ76から受け取ると、そのデータ・ユニットはデー
タ記憶装置68内に記憶され、シリアル・チャネルとマ
イクロプロセッサ62の一部分である直接メモリ・アク
セス(DMA)制御装置(図示せず)との制御下で、イ
ンターフェース58を介してRFトランシーバ54に通
信される。これらのシリアル・チャネルの機能は、デー
タと制御情報をHDLC(高レベル・データ・リンク制
御)パケット構造にカプセル化することであり、パケッ
トをシリアル形式でRFトランシーバ54に提供する。
HDLCパケット構造のさらに詳しい情報に関しては、
たとえば、M・シュワルツ(Schwartz)著"Telecommunic
ation Networks:Protocols, Modeling and Analysis"、
Addison-Wesley(1988)を参照されたい。
【0025】RFトランシーバ54を介してパケットを
受け取ると、シリアル・チャネルは、パケットの宛先ア
ドレスを検査し、エラーの有無を検査し、パケットを並
列化してデータ記憶装置68に送る。次にパケットは、
バス・インターフェース52を介して装置ドライバ76
に送られる。シリアル・チャネルは、特定のアダプタ・
アドレスならびに同報通信アドレスを認識する能力がな
ければならない。適切なシリアル・チャネルおよびタイ
マ機能を有する特定のマイクロ・プロセッサとしては、
Motorola社の68または69302およびNa
tionalSemiconductor社のHPC4
6500Eマイクロプロセッサがある。
【0026】本発明のこの特定の実施例で使用されるH
DLCアドレス指定方式は、1バイトのアドレス・フィ
ールドを使って255個のアドレスのプールを提供す
る。このプールは、基地局アドレス用のサブセットと移
動局アドレス用のサブセットとを含むいくつかのサブセ
ットに分かれ、さらに、オーナ基地局によって登録され
アドレスを割り振られるまで登録中の移動局によって一
時的に使われる専用アドレス(REG@)と、同報通信
メッセージ用の別の専用アドレス(BROAD@)を含
む。
【0027】各基地局は、それが制御するネットワーク
・セルに登録中の移動局に割り振られる移動局アドレス
のプールを管理する。また、所与の論理ネットワーク内
の各基地局には、ネットワークの起動時に基地局のアド
レス・プールからHDLCアドレスが割り当てられる。
本発明のこの特定の実施例では、このHDLCアドレス
が移動局のローカル識別子として使用されると仮定す
る。さらに、所与の基地局のHDLCアドレスが、この
基地局によって制御されるネットワーク・セルのネット
ワーク・セル識別子CELLidとして使用されると仮
定する。この構成は本発明を例示するものにすぎず、当
業者なら、一方ではローカル識別子がネットワーク・セ
ルの限界内でそのセルに属する移動局と一意的に関連付
けられ、他方では所与の論理ネットワーク内のネットワ
ーク・セルに割り当てられるセル識別子がすべて一義的
であるとの条件で、ローカル識別子およびネットワーク
・セル識別子を定義する他の方法を容易に思いつくこと
ができよう。
【0028】図4は、現在使用されている論理ネットワ
ーク識別子、ネットワーク・セル識別子、HDLCアド
レスおよびMACアドレスのローカルな知識を維持する
ために、移動局および基地局によって使用されるデータ
構造を示す。各移動局は、そのトランシーバ・アダプタ
44のデータ記憶装置68に、4つ1組のアドレス指定
パラメータ210を記憶する。それには、移動局が属す
る論理ネットワークの識別子(NETid)を表すパラ
メータ212、移動局のネットワーク・セルを制御する
オーナ基地局のHDLCアドレス(BASE@)を表す
パラメータ214、移動局のHDLCアドレス(HDL
C@)を表すパラメータ216、および移動局の汎用管
理MACアドレス(MAC@)を表すパラメータ218
が含まれる。各基地局は、そのトランシーバ・アダプタ
36のデータ記憶装置68に、1組のアドレス指定パラ
メータ220を記憶する。それには、基地局が所有する
論理ネットワークの識別子(NETid)を表すパラメ
ータ222と、基地局が所有するネットワーク・セルの
ネットワーク・セル識別子(CELLid)としても使
用される基地局のHDLCアドレス(BASE@)を表
すパラメータ224が含まれる。さらに各基地局は、n
個のエントリのリスト(232、234)であるセル・
メンバ・テーブル230を維持する。各エントリは、ロ
ーカル識別子(LOCid)と、基地局の所有する移動
局のMACアドレス(MAC@)とを含む。セル・メン
バ・テーブル230は、基地局が所有する各移動局ごと
に1つのエントリを含む。本発明のこの特定の実施例で
は、移動局のHDLCアドレスが、そのローカル識別子
として使われる。セル・メンバ・テーブル230によ
り、基地局が、基地局の所有する移動局のローカル識別
子およびMACアドレスを一意的に関連付けることがで
きるようになる。
【0029】ここで図5を参照すると、適当なHDLC
パケット構造300が示されている。パケット区切りフ
ィールド310の後に、宛先アドレス・フィールド32
0およびソース・アドレス・フィールド330が続く。
パケット300の次のフィールドは長さフィールド35
0であり、後続の情報データ・フィールド360のバイ
トで表した長さを示す。情報データ・フィールドの後
に、検査シーケンス・フィールド370が続く。このフ
ォーマットは例示的なものにすぎず、いくつかの適切な
フォーマットが考案できることを理解されたい。登録中
の移動局8とそのオーナ基地局28との間でHDLCチ
ャネルを確立することは、基地局28によって登録中の
移動局8にHDLCアドレスを割り振ること、およびフ
ィールド232に登録中の移動局8に割り当てられたH
DLCアドレスを含みフィールド234に登録中の移動
局8のMACアドレスを含むエントリをセル・メンバ・
テーブル230内に追加することに対応する。本発明の
通信システムにおいては、すべての無線通信は基地局と
移動局の間で行われ、移動ユニット間での直接通信はな
い。移動局からインバウンド・パケットが基地局に送ら
れ、基地局からアウトバウンド・パケットが移動局に送
られる。制御フィールド340は、HDLCパケットの
性質を定義し、アウトバウンド・データ・パケット、イ
ンバウンド・データ・パケット、アウトバウンド制御パ
ケット、インバウンド制御パケット、データ・パケット
肯定応答(インバウンドとアウトバウンド)、アウトバ
ウンド制御パケット肯定応答およびインバウンド制御パ
ケット肯定応答を含むいくつかのタイプのパケットを区
別できるようにする。
【0030】上述の米国特許第5123029号(特願
平4−123085号)は、本発明の無線システムのデ
ジタル・データ無線通信に適したプロトコルを記載して
いる。本発明の実施例では、このプロトコルを使用する
と仮定する。このプロトコルの周波数ホッピング・スペ
クトル拡散システムでは、送信機の搬送周波数が、ある
時間間隔で変化し、変化する瞬間の合間は一定のままと
なる。この一定周波数の期間がホップと呼ばれ、そのホ
ップの間だけメッセージが交換できる。このプロトコル
によれば、各ホップは5つの間隔に分かれる。第1の間
隔Gは、送信機の搬送周波数が変化している間隔であ
る。第2の間隔X1は、その間に基地局が、後続の間隔
Bの始まりを識別する特別のメッセージをすべての移動
局に同報通信する間隔である。第3の間隔Bは、基地局
だけが伝送を開始できる間隔である。間隔Bの後には、
第4の間隔X2が続き、これは基地局が、間隔Bの終り
を識別しかつ暗示により次の間隔Cの始まりを識別する
特別なメッセージをすべての移動局に同報通信する間隔
である。第5の間隔Cは、その間に任意の局がチャネル
を争奪することができ、基地局の承認なしにメッセージ
を伝送することができる間隔である。このプロトコルで
は、各基地局(26、28)は固定長のスーパーフレー
ム構造を維持し、他の基地局とは関係なく動作する。ス
ーパーフレームの持続時間は、Tsfで表される。本発
明のこの特定の実施例を示すシステムにおいては、スー
パーフレームが79周波数ホップからなり、各ホップが
50ms継続するので、スーパーフレーム持続時間Ts
fは3.95秒である。
【0031】図6のHDLCパケットは、間隔X1の間
に各ホップの始めに各基地局によって送られるホップの
ヘッダ部分400を示す。ヘッダ部分400は、フィー
ルド462と464にそれぞれ間隔BとCの持続時間を
表す情報を含み、またフィールド466は基地局によっ
て制御されるネットワーク・セルのネットワーク識別子
を含み、フィールド468は次の4つのホップの周波数
を表す情報を含む。制御フィールド440は、このパケ
ットが周波数ホップのヘッダ部分であることを示す専用
の値にセットされ、宛先アドレス・フィールド420は
メッセージの同報通信専用の所定のアドレス(BROA
D@)を含み、ソース・アドレス・フィールド430
は、ヘッダ部分400を同報通信する基地局のアドレス
(BASE@)を含む。
【0032】最初に登録中の移動局8がオープンされた
とき、その移動局は、周囲の基地局がどれで、どの周波
数ホッピング・パターンを使用しているかは知らない
が、ホップ持続時間とスーパーフレーム持続時間Tsf
は知っている。
【0033】図7は、最初にオープンしたときにその無
線環境に傾聴する(listen to)登録中の移動局8のト
ランシーバ・アダプタ44のマイクロプロセッサ・シス
テム56によって行われる処理の流れ図である。機能ブ
ロック510で、まず、コンピュータ・バス・インター
フェース52を介してコンピュータ50からトランシー
バ・アダプタ・オープン要求を受け取る。このオープン
要求は、登録すべき論理ネットワークのネットワーク識
別子NETidを含む。登録中の移動局8のマイクロプ
ロセッサ・システム56は、その1組のアドレス指定パ
ラメータ210のパラメータ212にNETidを記憶
する。図1に示したように、登録中の移動局8が、基地
局28の所有するネットワーク・セル2を含む論理ネッ
トワークに登録されたいと望むと仮定する。機能ブロッ
ク520で、登録中の移動局8は、米国連邦通信委員会
(FCC)の規則パート15.247に従って選ばれた
1組の所定の動作周波数のうちから、無作為に周波数F
iを選ぶ。移動局8は、複数のN個の周波数Fiを次々
に選び、各周波数について、周波数繰返し段階520、
530、540、550、560を遂行する。段階53
0で、登録中の移動局8は、妥当なヘッダ部分を受け取
るために、スーパーフレームTsfの持続時間の間、隣
接する基地局26、28に傾聴する。段階540で、ヘ
ッダ部分400を受け取ると、登録中の移動局8は、ヘ
ッダ部分400に含まれるネットワーク識別子466
が、パラメータ212に記憶されたネットワーク識別子
NETidと一致するか検査する。一致しない場合は、
登録中の移動局8はそのヘッダ部分400を無視し、別
のヘッダ部分を受け取るかまたはスーパーフレーム持続
時間が終るまで、選択した周波数Fiを聴取し続ける。
受け取ったヘッダ部分のネットワーク識別子466がパ
ラメータ212に記憶されたNETidに一致する場合
は、段階550で、登録中の移動局8は、ヘッダ部分4
00によって選ばれた基地局HDLCアドレス430
を、前の周波数繰返し中に識別されたオーナ基地局候補
のリストに記録された基地局アドレスと比較し、基地局
アドレスがすでに分かっている場合は、登録中の移動局
の無線環境に傾聴している間に、前に同じ基地局が見つ
かったことがあることを意味し、ループは段階530に
戻り、登録中の移動局8は別のヘッダ部分を受け取るか
またはスーパーフレーム持続時間Tsfが終わるまで、
同じ周波数Fiを聴取し続ける。基地局識別子が以前に
見つかっていない場合は、機能ブロック560が実行さ
れ、登録中の移動局8は変数FOUNDを値TRUEに
セットし、オーナ基地局候補のリストに基地局のHDL
Cアドレスと受信信号の強さを記録し、機能ブロック5
20に戻って新しい周波数を無作為に選ぶ。N個のラン
ダム周波数が聴取されるまでこのプロセスを繰り返し、
それに続いて段階580でオーナ基地局候補の1つ1つ
から受信した信号の強さを考慮に入れて基地局を選択す
る。基地局が見つからなかった場合は、段階570で、
トランシーバ・アダプタはアダプタ・オープンが失敗し
たことを示す否定応答をコンピュータ50に戻す。基地
局選択段階に続いて、登録中の移動局は、機能ブロック
590で、選択された基地局からヘッダ部分400を受
け取るまで、無作為に選択した周波数を再び聴取するこ
とにより、選択された基地局の周波数ホッピング・パタ
ーンにロックされる。ヘッダ部分400のフィールド4
68で提供される次の4つのホップの周波数をトランシ
ーバ・アダプタ44のデータ記憶装置68に記憶するこ
とによって、選択された基地局の周波数ホッピング・パ
ターンにロックされる。次に登録中の移動局は、ヘッダ
部分400によって選ばれる基地局HDLCアドレス4
30をアドレス指定パラメータ214に記憶し、上述の
米国特許第5123029号(特願平4−123085
号)に記載のプロトコルに従って、ヘッダ部分400に
よって提供される間隔BおよびCの持続時間に関するプ
ロトコル情報を使用して、選択された基地局に登録要求
を送る。
【0034】ここで図8を参照すると、基地局28を選
択した後に、登録中の移動局8によって送られる登録要
求を含むHDLCパケット600が示されている。宛先
アドレス・フィールド620は、基地局28によって制
御されるセルのネットワーク識別子としても使用される
選択された基地局のHDLCアドレス(BASE@)を
含む。ソース・アドレス・フィールド630は、登録中
の移動局専用の所定のHDLCアドレス(REG@)を
含む。制御フィールド640は、このHDLCパケット
が登録中の移動局から基地局への登録要求であることを
示す所定の専用値を含む。情報データ・フィールドは、
登録すべき論理ネットワークのネットワーク識別子(N
ETid)を含む第1のフィールド662と登録中の移
動局のMACアドレス(MAC@)を含む第2のフィー
ルド664とからなる。フィールド620、662、6
64の値は、それぞれトランシーバ・アダプタ44のデ
ータ記憶装置68内のアドレス指定パラメータ214、
212、218中にある。
【0035】図9は、登録中の移動局8からの登録要求
600を受け取ったとき、選択された基地局28内でト
ランシーバ・アダプタ36のマイクロプロセッサ・シス
テム56によって行われる処理の流れ図である。機能ブ
ロック700で、まず基地局28が、登録要求に含まれ
る宛先アドレス620がアドレス指定パラメータ224
に記憶されたHDLCアドレスと一致するか検査する。
機能ブロック700で、BASE@が、基地局28によ
って制御されるセルのネットワーク・セル識別子(CE
LLid)として使用されることに留意されたい。次い
で機能ブロック710で、基地局は、登録要求に含まれ
るネットワーク識別子662が、アドレス指定パラメー
タ222に記憶されたネットワーク識別子と一致するか
検査する。宛先アドレス(BASE@)620またはネ
ットワーク識別子(NETid)662のどちらかが一
致しない場合は、機能ブロック770で要求は拒絶され
る。次の段階720で、基地局28は、登録要求600
のフィールド664に含まれる登録中の移動局と同じM
ACアドレス(MAC@)を有する登録済み移動局をあ
らかじめ検出するために、セル・メンバ・テーブル23
0をルック・アップする。衝突する登録済み移動局が見
つからなかった場合は、段階730で、基地局は使用可
能なHDLCアドレスを登録中の移動局に割り振り、次
に段階740で、セル・メンバ・テーブル230内に、
登録中の移動局に対応する割り振られたHDLCアドレ
スおよびMACアドレス664を含むエントリ(23
2、234)を加える。段階750で、登録応答900
(図11)を登録中の移動局に送る。登録応答900
は、登録中の移動局のMACアドレス664と登録中の
移動局に割り振られたHDLCアドレスとを含む。衝突
するエントリ236(図4)がセル・メンバ・テーブル
内で見つかった場合は、基地局はカウンタjを0にセッ
トし、次に機能ブロック760で、衝突するセル・メン
バ・エントリ236に対応する衝突する移動局にアドレ
ス検査パケット1000(図12)を送る。アドレス検
査パケット1000は、基地局によって制御される論理
ネットワークのネットワーク識別子222、基地局のH
DLCアドレス224、ならびに衝突するセル・メンバ
・テーブル・エントリ236のHDLCアドレス(LO
Cid(m))およびMACアドレス(MAC(m))
を含む。基地局がアドレス検査パケットに対する肯定応
答を受け取った場合は、登録中の移動局と同じMACア
ドレスを有する別の移動局がまだネットワーク・セル内
で活動状態であることを意味する。したがって、機能ブ
ロック770で、登録応答800(図10)を送ること
によって、登録要求は拒絶される。アドレス検査パケッ
トは、所定回数のM回送ることができる。所定数のアド
レス検査パケットの伝送後に基地局が肯定応答を受け取
らなかった場合は、登録済み移動局と登録中の移動局が
同じであることを意味する。その結果、登録要求が受け
入れられ、機能ブロック750に戻って、登録中の移動
局のMACアドレスと、セル・メンバ・テーブル230
の衝突するエントリ236に以前に割り振られたHDL
Cアドレス(LOCid(m))とを含む登録応答90
0(図11)を送る。
【0036】ここで図10を参照すると、機能ブロック
770を実行して登録要求を拒絶するときに、選択され
た基地局から送られるHDLCパケット800の構造が
示されている。宛先アドレス・フィールド820が所定
のHDLCアドレスREG@にセットされ、その後にソ
ース・アドレス・フィールド830内に選択された基地
局224のHDLCアドレスが続く。情報データ・フィ
ールド860は、フィールド862内に登録要求が失敗
したことを示すリターン・コードを含み、フィールド8
64内に登録中の移動局のMACアドレスMAC@を含
む。このパケットは、登録中の移動局によって受け取ら
れ、これはまずソース・アドレス・フィールド830が
図7の機能ブロック580で選択した基地局214のH
DLCアドレスを含んでいるか検査し、続いて、このパ
ケットがそれ自体の登録要求に一致することを証明する
ために、フィールド864が移動局のアドレス指定パラ
メータ218に記憶されたそれ自体のMACアドレスと
一致するか検査する。実際には、2つの移動局が同時に
登録を望むことがあり得、その場合、両方とも登録中の
移動局専用の所定のHDLCアドレスを使用しており、
そのような場合、両方の移動局がパケット800を受け
取り、移動局のMACアドレスが存在するため2つの移
動局のどちらが拒絶されたかを区別することが可能にな
る。ソース・アドレス・フィールド830が、パケット
800を受け取る移動局のアドレス指定パラメータ22
4と一致しないとき、またはフィールド864が、パケ
ット800を受け取る移動局のアドレス指定パラメータ
218と一致しないときは、受信移動局はパケット80
0を無視する。両方のフィールドが一致するときは、受
信移動局のトランシーバ・アダプタ44は、アダプタの
オープンが失敗したことを示す否定応答をコンピュータ
50に戻す。
【0037】ここで図11を参照すると、機能ブロック
750を実行して移動局の登録要求を受け入れるとき
に、選択された基地局から登録中の移動局に送られるH
DLCパケット900が示されている。宛先アドレス・
フィールドとソース・アドレス・フィールドが、パケッ
ト800と同じようにセットされる。制御フィールド9
40は、この制御メッセージがHDLCアドレスを登録
中の移動局にセットすることを示す所定の値にセットさ
れる。フィールド962は、登録中の移動局に割り振ら
れたHDLCアドレス(HDLC@)を含む。フィール
ド964は、登録中の移動局に割り振られたMACアド
レス(MAC@)を含む。このパケット900を受け取
る登録中の移動局は、フィールド930および964
が、それぞれ選択した基地局214のHDLCアドレス
およびそれ自体のMACアドレス218に一致するか検
査する。両方のフィールドが一致する場合は、登録中の
移動局は、フィールド962に含まれるHDLCアドレ
スを受け入れ、フィールド962の値をアドレス指定パ
ラメータ216に記憶する。フィールド930またはフ
ィールド964のどちらかが一致しない場合は、登録移
動局はパケット900を無視する。
【0038】図12は、段階760を実行して、登録中
の移動局とセル・メンバ・テーブル230のエントリと
のMACアドレス衝突を解決する際に選択された基地局
から送られるアドレス検査パケットの構造を示す。宛先
フィールド1020は、セル・メンバ・テーブル230
の衝突するエントリ236内にあったHDLCアドレス
LOCid(m)を含む。その後に選択された基地局の
HDLCアドレス224を含むソース・アドレス・フィ
ールド1030が続く。制御フィールド1040は、パ
ケット1000がアドレス検査パケットであることを示
す所定の値を含む。情報データ・フィールド1062
は、トランシーバ・アダプタ36のアドレス指定パラメ
ータ222内にあった論理ネットワークのネットワーク
識別子NETidを含む。情報データ・フィールド10
63は、セル・メンバ・テーブル230の衝突するエン
トリ236内にあったMACアドレスMAC(m)を含
む。
【0039】図13は、アドレス検査パケット1000
を受け取ったとき移動局のトランシーバ・アダプタ44
によって行われる処理の論理の流れを示す。段階111
0で、フィールド1020、1030、1062、10
63を、それぞれそれ自体のHDLCアドレス(HDL
C@)216、選択した基地局のHDLCアドレス(B
ASE@)214、それが登録されている論理ネットワ
ークのネットワーク識別子(NETid)212、なら
びにそれ自体のMACアドレス(MAC@)218と比
較する。これらがすべて一致した場合は、段階1130
で移動局は、アドレス検査パケットを確認する。最初の
3つのフィールド、すなわち移動局のHDLC(HDL
C@)アドレス、または選択された基地局のHDLCア
ドレス(BASE@)または論理ネットワーク識別子
(NETid)のいずれかが一致しない場合は、段階1
140で、移動局はアドレス検査パケットを無視し、応
答を何も送らない。3つのフィールドはすべて一致する
が、移動局MACアドレスが一致しない場合は、移動局
が現在間違ったHDLCアドレスを使用しており、同じ
ネットワーク・セル内に、同じHDLCアドレスを使用
する異なる2つの移動局が存在する可能性があることを
意味する。したがって、機能ブロック1150で移動局
は基地局にネットワークから登録解除するためのメッセ
ージを送り、新しいHDLCアドレスを得るために新し
い登録手順を開始する。
【0040】以上説明した移動局の登録手順の他に、本
発明の別の態様では、図12のアドレス検査パケット1
000を使用して、ある移動局がネットワーク・セル活
動への参加をやめており、したがってこれに割り当てら
れたHDLCアドレス(LOCid)ならびに他の基地
局の資源が使用可能であり、別の登録中の移動局に割り
当てることができることを検出する。実例を挙げると、
基地局は、その制御下にある移動局の活動状態を表すカ
ウンタ、たとえばトラフィック・カウンタを監視する
か、またはタイマを使用することによって、非活動状態
の移動局を検出することができる。非活動状態の移動局
が識別されると、基地局は、フィールド1020および
1063にそれぞれ基地局のセル・メンバ・テーブル2
30の対応するエントリ内の非活動状態の移動局に関連
するHDLCアドレス(LOCid)およびMACアド
レス(MAC)を含む、アドレス検査パケット1000
を送る。このアドレス検査パケットを受け取ると、移動
局は図13に示した処理を実行する。基地局が肯定応答
を受け取る場合は、非活動状態の移動局がネットワーク
・セル活動になお参加していることを意味する。何回か
のアドレス確認パケットの再試行に対する肯定応答を基
地局が受け取らない場合は、非活動状態の移動局が欠落
しており、もはやネットワーク・セルの活動に参加しな
いことを意味する。その結果、基地局は、非活動状態の
移動局に対応するセル・メンバ・テーブルのエントリを
削除することにより、その非活動状態の移動局を登録解
除し、こうして非活動状態の移動局のHDLCアドレス
が使用可能になり、登録中の移動局に割り振ることがで
きるようになる。同様に、欠落した移動局に割り振られ
ていたメモリ・バッファやタイマなど他の基地局の資源
も解放され、登録中の移動局に割り振ることができるよ
うになる。本発明のこの別の態様により、欠落した移動
局を即座に検出し、対応する基地局資源を解放すること
が可能になる。
【0041】本発明を、好ましい実施例に関して説明し
たが、頭記の特許請求の範囲の趣旨および範囲内で修正
を加えて本発明を実施できることが、当業者には理解さ
れるであろう。たとえば、好ましい実施例で説明した周
波数ホッピングの代りに、直接シーケンス・スペクトル
拡散通信チャネルを使用することができ、さらに一般的
には、通信媒体は赤外通信チャネルや他の任意の共用通
信チャネルでもよい。
【0042】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0043】(1)複数の基地局を含み、各基地局が共
用通信チャネルを介して複数の登録済みの局と通信し、
前記複数の登録済みの局によって形成されるネットワー
ク・セルを制御する通信システムであって、各局が固有
アドレスを所有しかつローカル識別子を割り振られ、各
ネットワーク・セルがそのネットワーク・セルに属する
すべての登録済み局に既知の固有セル識別子を所有し、
各基地局が前記複数の登録済みの局のそれぞれに対応す
る固有アドレスとローカル識別子を一意的に関連付ける
セル・メンバ・データを管理する通信システムにおい
て、新しい局を動的に登録する方法であって、 a.選択された基地局によって制御されるネットワーク
・セルの固有セル識別子と新たに登録をもとめる登録中
の新しい局の固有アドレスとを含む登録要求を、前記登
録中の新しい局から前記選択された基地局に送る段階
と、 b.前記選択された基地局で前記登録要求を受け取った
とき、前記セル・メンバ・データ内で前記登録中の新し
い局の固有アドレスと一致する固有アドレスを有する任
意の衝突する登録済みの局を検出する段階であって、
(1)衝突する登録済みの局が検出されない場合は、前
記登録要求を受け入れ、前記登録中の新しい局にローカ
ル識別子を割り振り、前記登録中の新しい局の固有アド
レスとローカル識別子を一意的に関連付けるエントリを
前記セル・メンバ・データに加える段階と、(2)衝突
する登録済みの局が検出された場合は、前記衝突する登
録済みの局の固有アドレスを含む第1のフィールドと、
前記衝突する登録済みの局のローカル識別子を含む第2
のフィールドと、前記選択された基地局によって制御さ
れるネットワーク・セルの識別子を含む第3のフィール
ドとを有するアドレス検査パケットを、前記選択された
基地局から前記衝突する登録済みの局に送る段階とを含
む段階と、 c.登録済みの受信局で前記アドレス検査パケットを受
け取ったとき、(1)前記第1、第2および第3のフィ
ールドを、前記登録済みの受信局の固有アドレス、ロー
カル識別子およびネットワーク・セル識別子とそれぞれ
比較する段階と、(2)前記第1、第2および第3のフ
ィールドがすべて一致した場合は、前記アドレス検査パ
ケットに対する肯定応答を、前記登録済みの受信局から
前記選択基地局に送る段階と、 d.前記登録済みの受信局からの前記アドレス検査パケ
ットに対する肯定応答を前記選択された基地局で受け取
ったとき、前記登録要求を拒絶する段階と、を含む、局
の動的登録方法。 (2)前記段階cがさらに、前記第1のフィールドが一
致せず、前記第2および第3のフィールドが一致する場
合は、前記通信システムから前記登録済みの受信局を登
録解除する段階を含む、上記(1)に記載の方法。 (3)前記段階cがさらに、前記第1のフィールドが一
致し、前記第2のフィールドまたは前記第3のフィール
ドのどちらかが一致しない場合は、前記アドレス検査パ
ケットを無視する段階を含む、上記(1)に記載の方
法。 (4)複数の基地局を含み、各基地局が共用通信チャネ
ルを介して複数の登録済みの局と通信し、前記複数の登
録済みの局によって形成されるネットワーク・セルを制
御する通信システムにおいて、各局が固有アドレスを所
有しかつローカル識別子を割り振られ、各ネットワーク
・セルがそのネットワーク・セルに属するすべての登録
済みの局に既知の固有セル識別子を所有し、各基地局が
前記複数の登録済みの局のそれぞれに対応する固有アド
レスとローカル識別子を一意的に関連付けるセル・メン
バ・データを管理する通信システムにおいて、非活動状
態のの局を登録解除する方法であって、 a.非活動状態の登録済みの局を検出する段階と、 b.前記非活動状態の登録済みの局の固有アドレスを含
む第1のフィールドと、前記非活動状態の登録済みの局
のローカル識別子を含む第2のフィールドと、前記非活
動状態の登録済みの局のネットワーク・セルの識別子を
含む第3のフィールドとを有するアドレス検査パケット
を、前記非活動状態の登録済みのネットワーク・セルを
制御するオーナ基地局から送る段階と、 c.登録済みの受信局で前記アドレス検査パケットを受
け取ったとき、(1)前記第1、第2および第3のフィ
ールドを、前記登録済みの受信局の固有アドレス、ロー
カル識別子およびネットワーク・セル識別子とそれぞれ
比較する段階と、(2)前記第1、第2および第3のフ
ィールドがすべて一致した場合は、前記アドレス検査パ
ケットに対する肯定応答を、前記登録済みの受信局から
前記オーナ基地局に送る段階と、(3)前記第1、第2
または第3のいずれかが一致しない場合は、前記アドレ
ス検査パケットを無視する段階と、d.何回かの再試行
の後に前記アドレス検査パケットに対する肯定応答を前
記オーナ基地局が受け取らない場合は、前記非活動状態
の登録済みの局を登録解除する段階とを含む局の動的登
録解除方法。 (5)前記段階dがさらに、オーナ基地局が、前記セル
・メンバ・データ内の前記非活動状態の登録済みの局に
対応する固有アドレスおよびローカル識別子を削除する
段階を含む、上記(4)に記載の方法。 (6)前記共用通信チャネルが、無線周波数通信チャネ
ルまたは赤外通信チャネルである、上記(1)または
(4)に記載の方法。 (7)複数の基地局を含み、各基地局が共用通信チャネ
ルを介して複数の登録済みの局と通信し、前記複数の登
録済みの局によって形成されるネットワーク・セルを制
御する通信システムにおいて、前記の各局が固有アドレ
スを所有しかつローカル識別子を割り振られるととも
に、前記ネットワーク・セルがそのネットワーク・セル
に属するすべての登録済み局に既知の固有セル識別子を
所有しており、前記の各基地局が、 a.前記複数の登録済みの局のそれぞれに対応する固有
アドレスとローカル識別子を一意的に関連付けるセル・
メンバ・データを管理するためのテーブル手段と、 b.登録済みの所定の局の固有アドレスを含む第1のフ
ィールドと、該所定の局のローカル識別子を含む第2の
フィールドと、前記基地局によって制御されるネットワ
ーク・セルの識別子を含む第3のフィールドを有するア
ドレス検査パケットの通信を介して、新たな局の登録ま
たは登録済みの局の登録解除を動的に実行する手段と、
を含む通信システム。
【0044】
【発明の効果】本発明により、共用通信チャネルを使用
する通信システムにおいて、その衝突を回避しつつ、動
的に移動局の登録および登録解除を行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施されるタイプの屋内無線デジタル
・データ通信システムを示す絵画図である。
【図2】図1に示したシステムの、移動局と基地局の基
本的な構成要素を示すブロック図である。
【図3】本発明の好ましい実施例の実施に使用される無
線システムのブロック図である。
【図4】本発明の方法を実行するために移動局および基
地局によって使用されるデータ構造を示す図である。
【図5】本発明の実施例において使用されるデータおよ
び制御パケットの構造を示す図である。
【図6】周波数ホップのヘッダ部分の構造を示す図であ
る。
【図7】基地局を識別し登録要求を送るために登録中の
移動局によって行われる操作を示すフローチャートであ
る。
【図8】登録中の移動局から基地局に送られる登録要求
の構造を示す図である。
【図9】登録中の移動局から登録要求を受け取ったと
き、基地局によって行われる操作を示すフローチャート
である。
【図10】登録要求を拒絶するため、基地局から送られ
るパケットの構造を示す図である。
【図11】登録要求を受け入れるため、基地局から送ら
れるパケットの構造を示す図である。
【図12】基地局から送られるアドレス検査パケットの
構造を示す図である。
【図13】アドレス検査パケットを受け取ったとき、移
動局によって行われる操作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 ネットワーク・セル 2 ネットワーク・セル 6 移動局 8 移動局 10 移動局 12 移動局 14 移動局 16 移動局 18 サーバ 20 モニタ 22 キーボード 24 ローカル・エリア・ネットワーク(LAN) 26 基地局 28 基地局 30 LANアダプタ 32 LANケーブル 34 LANアダプタ 36 RFトランシーバ・アダプタ 38 アンテナ 40 無線リンク 42 アンテナ 44 トランシーバ・アダプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フレデリック・ボショー フランス06640 サン・ジャンヌ ラ= トゥラック シュマン=デュ=ヴァロン 299 (72)発明者 ミシェル・マリー・ウェッターワルド フランス06800 カーニュ=スル=メー ル シュマン=ド=サン・ローラン32 (72)発明者 カタドゥル・ナタラージャン アメリカ合衆国10546 ニューヨーク州 ミルウッド オーバーブルック・ドライ ブ25 (72)発明者 ハミッド・アフマディー アメリカ合衆国10589 ニューヨーク州 サマーズ ミッチェル・ロード156 (56)参考文献 特開 昭63−280524(JP,A) 特開 昭63−292836(JP,A) 特開 平6−261367(JP,A) 特開 平6−244953(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の基地局を含み、各基地局が共用通信
    チャネルを介して複数の登録済みの局と通信し、前記複
    数の登録済みの局によって形成されるネットワーク・セ
    ルを制御する通信システムであって、各局が固有アドレ
    スを所有しかつローカル識別子を割り振られ、各ネット
    ワーク・セルがそのネットワーク・セルに属するすべて
    の登録済み局に既知の固有セル識別子を所有し、各基地
    局が前記複数の登録済みの局のそれぞれに対応する固有
    アドレスとローカル識別子を一意的に関連付けるセル・
    メンバ・データを管理する通信システムにおいて、新し
    い局を動的に登録する方法であって、 a.選択された基地局によって制御されるネットワーク
    ・セルの固有セル識別子と新たに登録をもとめる登録中
    の新しい局の固有アドレスとを含む登録要求を、前記登
    録中の新しい局から前記選択された基地局に送る段階
    と、 b.前記選択された基地局で前記登録要求を受け取った
    とき、前記セル・メンバ・データ内で前記登録中の新し
    い局の固有アドレスと一致する固有アドレスを有する任
    意の衝突する登録済みの局を検出する段階であって、 (1)衝突する登録済みの局が検出されない場合は、前
    記登録要求を受け入れ、前記登録中の新しい局にローカ
    ル識別子を割り振り、前記登録中の新しい局の固有アド
    レスとローカル識別子を一意的に関連付けるエントリを
    前記セル・メンバ・データに加える段階と、 (2)衝突する登録済みの局が検出された場合は、前記
    衝突する登録済みの局の固有アドレスを含む第1のフィ
    ールドと、前記衝突する登録済みの局のローカル識別子
    を含む第2のフィールドと、前記選択された基地局によ
    って制御されるネットワーク・セルの識別子を含む第3
    のフィールドとを有するアドレス検査パケットを、前記
    選択された基地局から前記衝突する登録済みの局に送る
    段階とを含む段階と、 c.登録済みの受信局で前記アドレス検査パケットを受
    け取ったとき、 (1)前記第1、第2および第3のフィールドを、前記
    登録済みの受信局の固有アドレス、ローカル識別子およ
    びネットワーク・セル識別子とそれぞれ比較する段階
    と、 (2)前記第1、第2および第3のフィールドがすべて
    一致した場合は、前記アドレス検査パケットに対する肯
    定応答を、前記登録済みの受信局から前記選択基地局に
    送る段階と、 d.前記登録済みの受信局からの前記アドレス検査パケ
    ットに対する肯定応答を前記選択された基地局で受け取
    ったとき、前記登録要求を拒絶する段階と、 を含む、局の動的登録方法。
  2. 【請求項2】前記段階cがさらに、前記第1のフィール
    ドが一致せず、前記第2および第3のフィールドが一致
    する場合は、前記通信システムから前記登録済みの受信
    局を登録解除する段階を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記段階cがさらに、前記第1のフィール
    ドが一致し、前記第2のフィールドまたは前記第3のフ
    ィールドのどちらかが一致しない場合は、前記アドレス
    検査パケットを無視する段階を含む、請求項1に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】前記共用通信チャネルが、無線周波数通信
    チャネルまたは赤外通信チャネルである、請求項1に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】複数の基地局を含み、各基地局が共用通信
    チャネルを介して複数の登録済みの局と通信し、前記複
    数の登録済みの局の各々に固有アドレスが割り当てられ
    ており、前記複数の登録済みの局はネットワーク・セル
    として指定されかつ前記基地局および前記複数の登録済
    みの局に知られている固有のネットワーク・セル識別子
    を割り当てられており、前記基地局の各々が、前記複数
    の登録済みの局の各々に前記固有アドレス及びローカル
    識別子を関連づけるネットワーク・セル・メンバ・デー
    タを管理するように構成されている通信システムに、新
    たな局を動的に登録するシステムであって、 a.前記新たな局において基地局およびネットワーク・
    セル識別子を選択する手段と、 b.選択されたネットワーク・セル識別子および前記新
    たな局に割り当てられた固有アドレスを含む登録要求
    を、前記新たな局から前記選択された基地局に送る手段
    と、 c.前記選択された基地局において前記登録要求を受け
    取ったとき、前記セル・メンバ・データ内で前記新たな
    局の固有アドレスと一致する固有アドレスを有する任意
    の衝突する登録済みの局を検出する手段と、 d.衝突する登録済みの局が検出されないとき前記登録
    要求を受け入れる手段と、 e.衝突する登録済みの局が検出された場合は、前記衝
    突する登録済みの局の固有アドレスを含む第1のフィー
    ルドと、前記衝突する登録済みの局のローカル識別子を
    含む第2のフィールドと、前記選択された基地局のネッ
    トワーク・セル識別子を含む第3のフィールドとを有す
    るアドレス検査パケットを、前記選択された基地局から
    前記衝突する登録済みの局に送る手段と、 f.登録済みの受信局で前記アドレス検査パケットを受
    け取ったことに応答して、 前記アドレス検査パケットの第1、第2および第3のフ
    ィールドを、前記衝突する登録済みの局の固有アドレ
    ス、ローカル識別子およびネットワーク・セル識別子と
    それぞれ比較し、前記第1、第2および第3のフィール
    ドがすべて一致した場合は、前記アドレス検査パケット
    に対する肯定応答を、前記衝突する登録済みの局から前
    記選択された基地局に送る手段と、 g.前記登録済みの受信局からの前記アドレス検査パケ
    ットに対する肯定応答を前記選択された基地局で受け取
    ったとき、前記登録要求を拒絶する手段と、 を含む通信システムに新たな局を動的に登録するシステ
    ム。
  6. 【請求項6】前記手段f.が、前記第1のフィールドが
    一致せず、前記第2および第3のフィールドが一致する
    場合は、前記通信システムから前記登録済みの受信局を
    登録解除する手段を更に含む、請求項5に記載のシステ
    ム。
  7. 【請求項7】前記手段f.が、前記第1のフィールドが
    一致し、前記第2のフィールドまたは前記第3のフィー
    ルドのどちらかが一致しない場合は、前記アドレス検査
    パケットを無視する手段を更に含む、請求項5に記載の
    システム。
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