JP2579432Y2 - 医療用尿バッグ - Google Patents

医療用尿バッグ

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JP2579432Y2
JP2579432Y2 JP1992042397U JP4239792U JP2579432Y2 JP 2579432 Y2 JP2579432 Y2 JP 2579432Y2 JP 1992042397 U JP1992042397 U JP 1992042397U JP 4239792 U JP4239792 U JP 4239792U JP 2579432 Y2 JP2579432 Y2 JP 2579432Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、医療施設内等で患者の
尿を貯留するために使用される医療用尿バッグに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】医療施設内では、自己排尿機能が低下し
た患者あるいは手術後の患者の排尿及び採尿のために尿
バッグが使用されている。このような尿バッグは、使い
捨てを原則として予め滅菌されて1個ずつ密封されてお
り、再使用されることは殆ど無いので、できるだけ安価
な材料で構成されることが好ましい。
【0003】図3は従来の尿バッグの一例を示す斜視図
である。図3に示す尿バッグ31は軟質の塩化ビニル製
シート2が貼合された患者の尿を貯留するための密封さ
れた袋状体3と、袋状体3の上部に塩化ビニル製シート
2に貼合されて袋状体3と一体的に設けられた支持部4
とを有する。
【0004】尿バッグ31は高さh1 が横幅wより長い
縦長の形状を有する袋状体3の上部に尿を導入する導入
管5が設けられ、袋状体3の底部から下方向に突出する
突出部32には貯留された尿を排出する排出管7が袋状
体3と平行かつ水平に設けられている。導入管5及び排
出管7は、軟質の塩化ビニル製チューブで構成されてい
る。
【0005】突出部32は塩化ビニル製シート2の袋状
体3の底部に当たる部分に設けられた舌片状の部分2a
を貼合せて、袋状体3と連通するように設けられてい
る。排出管7はクランプ8等により開閉自在にされてお
り、尿の貯留中はクランプ8により閉鎖された状態で、
その先端部7aが袋状体3の底部下方に付設されたポケ
ット9に挿入されている。
【0006】支持部4は圧縮紙からなり厚さ1〜2mm
の薄板状の芯材33が袋状体3の上縁の全長にわたって
前記塩化ビニル製シート2に貼合されている。尿バッグ
31は前記のように使い捨てにされるので、袋状体3を
塩化ビニル製シート2とし、導入管5及び排出管7を軟
質の塩化ビニル製チューブとするとともに、支持部4を
安価な圧縮紙製の芯材33で構成することによりコスト
の低減を図ることができる。
【0007】支持部4には中央部に携帯用孔部34が設
けられており、携帯用孔部34にはバンド35が取着さ
れている。また、携帯用孔部34の両側には吊設用孔部
36、36が設けられており、吊り紐37が通されてい
る。
【0008】支持部4は、前記携帯用孔部34及び吊設
用孔部36を設け、携帯用孔部34に手を挿入して把持
するための高さを要するので、長方形状に形成されてい
る。従って、尿バッグ31の高さhは、袋状体3の高さ
1 と支持部4の高さh2 とを合したものとなり、尿バ
ッグ31全体が縦長の形状となっている。
【0009】尿バッグ31は患者の排尿の用に供される
とともに、排尿量、尿の性状等を監視するためにも用い
られるので、袋状体3は通常2000〜2500ミリリ
ットル程度の尿を貯留できる容量に形成されている。ま
た、排尿量の観察を容易にするために、支持部4により
袋状体3が不均一に撓んで型崩れを起こさないように支
持されるとともに、袋状体3の表面に目盛りが印刷され
ている。
【0010】尿バッグ31を使用するときには、支持部
4に設けられたバンド35または吊り紐37によりベッ
ドまたはベッド近傍に備えられた医療用スタンドに固定
し、患者の排尿器官に接続された導入管5を介して患者
の尿を貯留するようになっている。このとき、患者の尿
は単に重力により袋状体3内に導入されるので、尿バッ
グ31は導入管5の取着部が患者の体より下方に位置す
るように固定される。
【0011】そして、患者の尿が所定量または所定時間
貯留されると、尿バッグ31は導入管5と患者の排尿器
官との接続が解除されたのち、所定の場所に運ばれ、ク
ランプ8により排出管7が開放されて、袋状体3内に貯
留された尿が排出される。尿バッグ31は前記尿の排出
後、別途廃棄される。尿バッグ31の持ち運びは、携帯
用孔部34に手を挿入して支持部4の上部を把持するこ
とにより行われる。
【0012】ところで、近年医療施設のベッドは低床化
される傾向にあり、前記縦長形状の尿バッグ31を使用
したときには尿バッグ31の底部が病室の床に接触して
しまい不衛生になる虞れがある。そこで、尿バッグ31
の高さhを低減することが望まれる。
【0013】一方、尿バッグ31は前記したように患者
よりも低い位置で使用しなければならず、排尿量、尿の
性状等を監視するためには2000〜2500ミリリッ
トル程度の尿を貯留できる容量が必要とされ、医療部署
によってはさらに多量の貯留が望まれることもある。従
って、前記所要の容量を確保してしかも低床化されたベ
ッドで使用したときにもその底部が病室の床に接触しな
いようにするために、袋状体3の高さを低減するときに
は横幅wが高さh1 よりも長い横長の形状にしなければ
ならない。
【0014】しかしながら、尿バッグ31では支持部4
の芯材33が前記薄板状の圧縮紙からなるので、袋状体
3を前記横長の形状にしたときには芯材33が横方向の
荷重に十分に耐えられず、貯留された尿の重量のために
変形して袋状体3が撓んで型崩れすることがあり、排尿
量を観察しにくくなるという不都合がある。
【0015】従来の尿バッグには、図4に示す尿バッグ
41のように、支持部4が合成樹脂の射出成形体からな
る枠体42により構成されているものも知られている。
尿バッグ41は図3に示す袋状体3と略同様の構成を有
しており、高さh1 が横幅wより長い縦長の形状を有す
る袋状体3の上縁に尿を導入する導入管5が設けられ、
袋状体3の底部から下方向に突出する突出部32には貯
留された尿を排出する排出管7が下向きに設けられてい
る。排出管7はクランプ8等により開閉自在にされてお
り、尿の貯留中はクランプ8により閉鎖された状態で、
図4に仮想線示するように突出部32を折り曲げて、そ
の先端部7aが袋状体3の底部下方に付設されたポケッ
ト9に挿入されている。尚、図4において図3に示す尿
バッグ31と同一の構成要素には同一の符号を付し説明
を省略する。
【0016】枠体42は厚さ1〜2mmの薄板状で略長
方形状に形成されており、長方形状の中央孔部に手を挿
入して上部42aを把持し、持ち運ぶようにされてい
る。従って、尿バッグ41の高さhは、袋状体3の高さ
1 と支持部4の高さh2 とを合したものとなり、尿バ
ッグ41全体が縦長の形状となっている。
【0017】枠体42は棒状の下部42bが塩化ビニル
製シート2に貼合されて、袋状体3の上部中央に袋状体
3と一体的に設けられており、前記導入管5は枠体42
の側方に取着されている。枠体42は射出成形体からな
り尿バッグ31に使用されている芯材33に比較すると
高価であるので、製品コスト低減のためにできるだけ小
型であることが好ましく、前記のように袋状体3の上部
中央だけに取着される大きさに形成されている。
【0018】尿バッグ41では枠体42が袋状体3の上
部中央に設けられているので、袋状体3を横長の形状に
したときには、袋状体3が貯留された尿の重量のために
枠体42の左右で撓んで型崩れし、排尿量が観察しにく
くなる。そこで、枠体42を袋状体3の上縁の全長にわ
たって設けるならば、枠体42は合成樹脂の射出成形体
であるのである程度の剛性を有しており、さらに部分的
にリブなどを設けて補強することができるので、袋状体
3を横長の形状にしても袋状体3が型崩れすることがな
くなるものと考えられる。
【0019】しかしながら、射出成形体は大型になるほ
ど金型が高価であり、リブなどを設けて複雑な形状にす
るとさらに金型が高価になるので、尿バッグ41の製品
コストの上昇が避けられないとの不都合がある。
【0020】また、前記尿バッグ31では芯材33が、
尿バッグ41では枠体42が共に厚さ1〜2mm程度の
薄板状に形成されている。このため、いずれの尿バッグ
においても排出のために持ち運びする際に手に掛かる重
量が大きくなり、持ち運びしにくいとの不都合がある。
【0021】さらに、前記尿バッグ31及び尿バッグ4
1では、いずれも排出管7が袋状体3の底部から下方に
突出する突出部32に取着されている。突出部32を前
記のように設けると、尿バッグ31のように尿を貯留す
る際に突出部32を折り曲げたとしても尿が該突出部3
2から貯留され、その分だけ袋状体3に掛かる重量が不
均一になる。このため、袋状体3が突出部32が形成さ
れている側に撓んで皺ができ目盛りが読みにくくなると
いう不都合がある。
【0022】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、かかる不都
合を解消して、所定の容量の尿を貯留できて低床化され
たベッドに使用しても底部が床に接触することがないと
共に、貯留された尿の重量により袋状体が撓みにくく、
安価な尿バッグを提供することを目的とする。また、本
考案は持ち運び容易な尿バッグを提供することをも目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案の尿バッグの第1の態様は、合成樹脂シー
ト製の尿を貯留するための密封された袋状体と、該袋状
体の上部に設けられた支持部と、該袋状体の上部に設け
られ尿を導入する導入管と、該袋状体の底部に開閉自在
に設けられ貯留された尿を排出する排出管とを有する医
療用尿バッグにおいて、前記袋状体は幅が高さより長い
横長形状であり、前記支持部は該袋状体に貯留された尿
の重量に抗して形状を維持できる剛性を有する略直線状
の棒状中空体からなる梁材が該袋状体の上縁に沿って中
央から左右均等な長さで該袋状体の底辺と平行に且つ該
袋状体と一体的に設けられ、該梁材は、断面形状の上下
に曲線部を有し、その中央部の直下の位置に袋状体に開
口する携帯用孔部が設けられていることを特徴とする。
【0024】このような梁材として、例えば、硬質塩化
ビニルの押出し成形品からなる断面円形の中空パイプを
挙げることができる。
【0025】また、本考案の尿バッグの第2の態様は、
合成樹脂シート製の尿を貯留するための密封された袋状
体と、該袋状体の上部に設けられた支持部と、該袋状体
の上部に設けられ尿を導入する導入管と、該袋状体の底
部に開閉自在に設けられ貯留された尿を排出する排出管
とを有する医療用尿バッグにおいて、前記袋状体は幅が
高さより長い横長形状であり、前記支持部は該袋状体に
貯留された尿の重量に抗して形状を維持できる剛性を有
する略直線状の棒状体からなる梁材が該袋状体の上縁に
沿って中央から左右均等な長さで該袋状体の底辺と平行
に且つ該袋状体と一体的に設けられ、該梁材の中央部の
直下の位置に袋状体に開口する携帯用孔部が設けられ、
前記袋状体はその下部から横方向に突出し折り畳み自在
であって前記袋状体と連通する突出部が設けられ、前記
排出管は該突出部に袋状体と垂直かつ水平になるように
取着されていることを特徴とする。
【0026】
【作用】本考案の第1の態様によれば、尿バッグは、そ
の袋状体を横長形状とする共にその上部に設けられた略
直線状の棒状中空体の梁材の中空部に挿通される吊り紐
により、医療用スタンド等に吊り下げられる。前記梁材
は、棒状の中空体であるので軽量化することができ、し
かも前記袋状体に貯留された尿の重量に抗して形状を維
持できる剛性を有している。そして、前記梁材は、前記
袋状体の上縁に沿って中央から左右均等な長さで該袋状
体の底辺と平行に且つ前記袋状体と一体的に設けられ、
前記のように貯留された尿の重量が前記梁材の全長に亘
って均一にかかるので、前記袋状体に2000〜250
0ミリリットルの尿が貯留されても、前記袋状体の不均
一な撓み、型崩れが防止される。また、前記第1の態様
の尿バッグによれば、前記中空部に吊り紐を挿通すれば
よいので、前記尿バッグを吊り下げる作業が容易にな
る。
【0027】また、前記梁材は略直線状の棒状であって
前記袋状体の上縁に沿って設けられており、前記梁材の
中央部の直下の位置に袋状体に開口する携帯用孔部が設
けられているので、前記梁材を特に把持に適する形状に
しなくても前記携帯用孔部に手を挿入すれば前記梁材を
把持して持ち運びでき、支持部の上下幅が低減される。
【0028】従って、本考案によれば、所定の容量の尿
を貯留できるとともに全体の高さが低減されていて、低
床化されたベッドに使用しても底部が床に接触すること
がなく、貯留された尿の重量のために袋状体が型崩れす
ることのない尿バッグが得られる。また、前記梁材は前
記のような単純な形状とすることにより、安価な材料を
利用することができるので、製品コストが低減される。
【0029】前記梁材は、断面形状の上下に曲線部を有
する中空体からなるので、該梁材を把持すると前記断面
形状の曲線部が手に馴染み、貯留された尿の重量が手の
比較的広い範囲に掛かるようになるので、前記尿バッグ
の持ち運びが容易になる。前記梁材は、前記形状とする
ことにより硬質塩化ビニルの押出し成形品からなる断面
円形の中空パイプ等の安価な材料が利用でき、その中空
部を吊り紐を通すために利用できる。
【0030】さらに、本考案の尿バッグの第2の態様に
よれば、前記排出管は前記突出部に袋状体と垂直かつ水
平になるように設けられているので、尿を貯留する際
に、前記突出部が前記袋状体の側端縁に沿って略直角に
折り畳まれた状態とすると、前記突出部に尿が貯留され
にくくなる。従って、尿が前記突出部を除く袋状体本体
の左右に略均等に貯留され、尿の重量が前記梁材の左右
に均等にかかるようになる。
【0031】前記突出部は前記袋状体と連通しているの
で、前記排出管を開放すると、前記袋状体に貯留された
尿が前記突出部を介して前記排出管に流入し、排出され
る。
【0032】また、前記突出部は前記袋状体の下部から
横方向に突出するように形成することにより、下方向に
突出するように形成する場合に比較して袋状体の高さが
低減される。
【0033】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本考案の医
療用尿バッグについてさらに詳しく説明する。図1は本
考案に係わる医療用尿バッグの一実施例を示す斜視図、
図2は図1に示す梁材の断面形状の例を示す断面図であ
る。
【0034】図1に示す尿バッグ1は軟質の塩化ビニル
製シート2が貼合された患者の尿を貯留するための密封
された袋状体3と、袋状体3の上部に設けられた支持部
4とを有する。
【0035】尿バッグ1は、横幅wが高さh1 より長い
横長の形状を有する袋状体3の上部に尿を導入する導入
管5が設けられ、袋状体3の下部には横方向に突出する
突出部6が設けられている。突出部6は塩化ビニル製シ
ート2の袋状体3の底部に当たる部分に設けられた舌片
状の部分2bを貼合せて折り畳み自在に設けられ、袋状
体3と連通している。
【0036】突出部6には貯留された尿を排出する排出
管7が、袋状体3と垂直かつ水平になるように設けられ
ている。排出管7はクランプ8により開閉自在にされて
おり、尿の貯留中はクランプ8により閉鎖された状態
で、図1に仮想線示するように、その先端部7aが袋状
体3の下部に設けられたポケット9に挿入される。この
結果、突出部6は尿の貯留中には袋状体3の側端縁に沿
って略直角に折り畳まれた状態になる。
【0037】支持部4は、略直線状で棒状の梁材10が
袋状体3の上縁の全長に亘って袋状体3の上縁に沿い底
辺と平行に、前記塩化ビニル製シート2により貼合わさ
れて袋状体3と一体的に形成されている。梁材10は、
外径18mm、内径15mmの断面円形の中空パイプ状
の硬質塩化ビニルの押出し成形品からなり、貯留された
尿の重量に抗して形状を維持できる剛性を有している。
尚、押出し成形品は射出成形品に比較して安価であるの
で、梁材10に前記中空パイプ状の硬質塩化ビニルを用
いることにより尿バッグ1の製品コストが低減される。
【0038】梁材10の中空部10aには吊り紐11が
挿通されている。また、梁材10の中央部の直下の位置
には袋状体3に開口する携帯用孔部12が形成されてお
り、携帯用孔部12にバンド13が取着されている。
【0039】尚、尿バッグ1において、導入管5はチャ
ンバ14を介して袋状体3に取着されており、尿がチャ
ンバ14を介して袋状体3に導入されることにより袋状
体3内で繁殖した雑菌が導入管5から尿路に逆流しない
ようにして、感染症を防止している。チャンバ14の上
部には脱気用の小孔15が設けられている。小孔15に
は、フィルターが設けられていてもよい。
【0040】尿バッグ1は患者の排尿の用に供されると
ともに、排尿量、尿の性状等を監視するためにも用いら
れ、袋状体3は2000〜2500ミリリットル程度の
尿を貯留できる容量に形成されている。また、前記目的
のために、袋状体3の表面には目盛りが印刷され、排尿
量を観察しやすいようにされている。
【0041】尿バッグ1を使用するときには、梁材10
に挿通された吊り紐11または携帯用孔部12に取着さ
れたバンド13によりベッドまたはベッド近傍に備えら
れた医療用スタンドに固定され、患者の排尿器官に接続
された導入管5を介して患者の尿を貯留する。
【0042】このとき、尿バッグ1は袋状体3が前記の
ように横長形状に形成されており、支持部4が尿バッグ
41の枠体42のような長方形状に形成されることなく
直線状で棒状の梁材10からなるのでその高さh2 は梁
材10の外径に略等しくなっている上、排出管7が取着
されている突出部6が袋状体3の下部から横方向に突出
して設けられているので、その全体の高さhが従来のも
のに比較して格段に低減されている。従って、尿バッグ
1は低床化されたベッドで使用する場合にも、底部が床
に接触することなく、導入管5の取着部が患者の体より
下方に位置するように固定することができる。
【0043】尿バッグ1では排出管7が袋状体3の下部
から横方向に突出する突出部6に袋状体3と垂直かつ水
平になるように設けられているので、尿を貯留するとき
には図1に仮想線示するように、その先端部7aを袋状
体3の下部に設けられたポケット9に挿入した状態で尿
を貯留することにより、突出部6が袋状体3の側端縁に
沿って略直角に折り畳まれた状態となり、突出部6に尿
が浸入しにくくなる。前記のようにして尿を貯留するこ
とにより、尿バッグ1では尿が突出部6を除く袋状体3
の本体に底部から略左右均等に貯留される。
【0044】前記梁材10は、袋状体3の上縁に沿って
袋状体3の上縁の全長に亘って設けられているので、袋
状体3の中央から左右均等な長さになっており、前記の
ように貯留される尿の重量は梁材10の左右に均等にか
かる。しかも前記梁材10は前記のように中空パイプ状
の硬質塩化ビニルの押出し成形品からなるので前記貯留
された尿の重量によってもその形状が変化することがな
く、袋状体3の底辺と平行に設けられているので、袋状
体3が型崩れすることが避けられる。従って、尿バッグ
1では、排尿量の観察を正確かつ容易に行うことができ
る。
【0045】尿バッグ1では、前記のようにして患者の
尿が所定量または所定時間貯留されると、導入管5と患
者の排尿器官との接続が解除されたのち、所定の場所に
運ばれ排出される。尿バッグ1の持ち運びは、携帯用孔
部12に手を入れて梁材10を把持することにより行え
ばよく、梁材10は前記形状を有し上下に曲線部が存す
るので前記のようにして梁材10を把持することにより
前記曲線部が手に馴染み、貯留された尿の重量が手の比
較的広い範囲に掛かるようになる。従って、尿が貯留さ
れた尿バッグ1を容易に持ち運ぶことができる。
【0046】貯留された尿を排出する際には、排出管7
をポケット9から出してクランプ8を開放することによ
り、尿が袋状体3と連通している突出部6介して排出管
7に流入し、排出される。尿バッグ1は、通常は尿を排
出したのち別途廃棄され、再使用されることはない。
【0047】本実施例では、梁材10を断面円形の中空
パイプ状としているが、梁材10は断面形状の上下に曲
線部を有する中空体であればよく、その断面形状は例え
ば図2(a)に示す楕円形、図2(b)に示す「8」字
状形などであってもよい。また、梁材10は貯留された
尿の重量に抗して形状を維持できる剛性を有する材質か
らなるものであればよく、硬質塩化ビニルに限定される
ものではないが、硬質塩化ビニルの押出し成形品とする
ことにより安価に得られ、尿バッグ1の製品コストを低
減できるとの利点がある。
【0048】
【考案の効果】以上のことから明らかなように、本考案
の尿バッグの第1の態様によれば、袋状体が横長形状で
あって全体の高さが低減されているので、所定の容量の
尿を貯留できると共に、底部が床に接触することがなく
低床化されたベッドにも使用することができる。
【0049】また、本考案の尿バッグの第1の態様によ
れば、前記支持部を構成する梁材を棒状中空体とするこ
とにより、該梁材を軽量化し、かつ、前記袋状体に貯留
された尿の重量に抗して形状を維持できる剛性が得られ
るので、前記袋状体が前記尿の重量のために不均一に撓
んで型崩れを起こすことを防止することができる。そし
て、この結果、前記袋状体に印刷されている目盛りによ
り、排尿量の観察を正確かつ容易に行うことができる。
また、本考案の尿バッグの第1の態様によれば、前記梁
材の中空部に吊り紐を挿通することにより、尿バッグを
吊り下げる作業を容易に行うことができる。
【0050】
【0051】また、本考案の尿バッグの第2の態様によ
れば、尿を貯留する際に前記突出部が前記袋状体の側端
縁に沿って略直角に折り畳まれた状態となるので、前記
突出部に尿が浸入することを抑制し、前記突出部を除く
袋状態本体の左右に略均等に尿が貯留されるようにする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる尿バッグの一実施例を示す斜視
図。
【図2】本考案に係わる尿バッグの梁材の他の例を示す
断面図。
【図3】従来の尿バッグの一例を示す斜視図。
【図4】従来の尿バッグの他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…尿バッグ、 2…合成樹脂シート、 3…袋状体、
4…支持部、5…導入管、 6…突出部、 7…排出
管、 10…梁材、12…携帯用孔部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂シート製の尿を貯留するための密
    封された袋状体と、該袋状体の上部に設けられた支持部
    と、該袋状体の上部に設けられ尿を導入する導入管と、
    該袋状体の底部に開閉自在に設けられ貯留された尿を排
    出する排出管とを有する医療用尿バッグにおいて、前記
    袋状体は幅が高さより長い横長形状であり、前記支持部
    該袋状体に貯留された尿の重量に抗して形状を維持で
    きる剛性を有する略直線状の棒状中空体からなり、該棒
    状中空体の中空部に挿通される吊り紐により吊り下げら
    れる梁材が該袋状体の上縁に沿って中央から左右均等な
    長さで該袋状体の底辺と平行に且つ該袋状体と一体的に
    設けられ、該梁材の中央部の直下の位置に袋状体に開口
    する携帯用孔部が設けられていることを特徴とする医療
    用尿バッグ。
  2. 【請求項2】合成樹脂シート製の尿を貯留するための密
    封された袋状体と、該袋状体の上部に設けられた支持部
    と、該袋状体の上部に設けられ尿を導入する導入管と、
    該袋状体の底部に開閉自在に設けられ貯留された尿を排
    出する排出管とを有する医療用尿バッグにおいて、前記
    袋状体は幅が高さより長い横長形状であり、前記支持部
    は該袋状体に貯留された尿の重量に抗して形状を維持で
    きる剛性を有する略直線状の棒状体からなる梁材が該袋
    状体の上縁に沿って中央から左右均等な長さで該袋状体
    の底辺と平行に且つ該袋状体と一体的に設けられ、該梁
    材の中央部の直下の位置に袋状体に開口する携帯用孔部
    が設けられ、前記袋状体はその下部から横方向に突出し
    折り畳み自在であって前記袋状体と連通する突出部が設
    けられ、前記排出管は該突出部に袋状体と垂直かつ水平
    になるように取着されていることを特徴とする医療用尿
    バッグ。
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