JP2579394B2 - 波長多重型モード同期レーザ装置 - Google Patents

波長多重型モード同期レーザ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の波長で高速の光
パルス列を同時に発生させる波長多重型モード同期レー
ザ装置に関する。なお、本発明の波長多重型モード同期
レーザ装置は、複数の波長を多重して光ファイバを伝送
させる光周波数多重伝送方式や、波長差を利用して計測
を行う装置に使用される波長多重型の高速パルスレーザ
装置に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来の波長多重型のレーザ装置は、基本
的には独立した複数のレーザ共振器を集積化した構成で
あり、例えばアレイ型の分布帰還型半導体レーザ(DF
B・LD)が開発されている。しかし、分布帰還形半導
体レーザの場合には、異なる波長で発振させるために回
折格子のピッチ(単位長当たりの溝数)を変える必要が
あり、製作が困難なために製造歩留りも極めて悪かっ
た。また、半導体レーザ固有の問題点として、発振波長
の制御が難しく波長の変動が避けられない問題があっ
た。また、半導体レーザからの出力光を光ファイバに結
合することも容易ではない上に、アレイ型の複数の半導
体レーザから1本の光ファイバに効率良く結合すること
は極めて困難な状況にあった。さらに、半導体レーザは
注入電流によって直接変調できる特徴があるものの、ア
レイ型の半導体レーザではチャネル間のクロストークが
避けられなかった。
【0003】一方、従来のモード同期レーザ装置は発振
波長が1つに限られており、本発明の狙いである複数の
波長で同時に発振するものはなかった。ここで、図12
を参照して、従来のリング共振器型モード同期レーザの
動作原理について説明する。図12(1) は従来のリング
共振器型モード同期レーザの基本構成を示すブロック図
であり、(2) はモード同期で得られる代表的なスペクト
ル特性を示す図であり、(3) はその時間波形特性を示す
図である。
【0004】図12(1) において、光増幅手段10と光
の損失あるいは位相を所定の周波数で変調する光変調器
30が光結合手段(例えば、光ファイバ)601 〜60
3 を介してリング状に結合され、リング共振器が構成さ
れる。なお、図では光結合手段601 と光結合手段60
2 との間に光分岐器20が挿入され、リング共振器内の
光パルスが外部に取り出される構成である。
【0005】ここで、リング共振器の光路長Lは、リン
グ共振器を構成する各媒質の物理長をhと屈折率をnと
すると、L=Σhi i で定義され、それぞれの物理長
i にそれぞれの屈折率ni を乗じた値(それぞれの光
路長)の和である。
【0006】さて、リング共振器では、図12(2) に示
すように、fr =c/L(ただし、cは光速度)で与え
られる周波数間隔をもつ多数の縦モードが存在する。こ
こで、リング共振器内の光変調器30で周波数fm =f
r の光変調を加えると、周波数間隔fr のすべての縦モ
ードの位相が揃うモード同期発振状態となり、図12
(3) に示すように繰り返し周期1/fr の光パルス列が
得られる。なお、パルス幅は、多数の縦モードスペクト
ルの包絡線で定まる発振スペクトル幅δνの逆数に対応
し、このスペクトル包絡線の中心が中心波長(周波数ν
0 )となる。
【0007】すなわち、モード同期における縦モード発
振は、繰り返しパルス列のフーリエ変換で定義される側
帯波スペクトルであり、スペクトル全体で1つの光パル
ス列が形成されるのであって、複数の波長の光パルス列
が同時に発生しているものではない。なお、変調周波数
をfm =k×fr (ただし、kは1以上の整数)とし、
r の整数倍で動作させる倍数モード同期についても実
現できるが、これは繰り返し周波数がk倍されるだけで
あって、パルス幅およびスペクトル幅は変わらない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】複数の波長の光パルス
列を同時に発生させることができる従来のレーザ装置
は、上述したように構成が複雑であるとともに、光ファ
イバとの結合を効率よく行うことが難しく、また発振波
長の制御も容易ではなかった。
【0009】本発明は、新しい原理に基づき、構成およ
び光ファイバとの結合が極めて簡単であるとともに発振
波長の制御も可能とした上で、複数の波長で高速の光パ
ルス列を同時に発生させることができる波長多重型モー
ド同期レーザ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光の損失あるいは位相を所定の周波数で変調する光
変調手段と、変調された光パルスを増幅する光増幅手段
と、前記光パルスを外部に取り出す光分岐手段と、前記
各手段を互いに光学的に結合し、所定の長さのリング状
の光路を有するリング共振器を形成する光結合手段とを
備えたリング共振器型モード同期レーザ装置において、
前記リング共振器内に、互いに直交する偏光方向によっ
て異なる屈折率を与え、各屈折率に応じて形成される複
数の光路長に対応した共振器を構成する光路差付与手段
と、波長によって異なる屈折率を与える波長分散手段と
を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、光の損失あるい
は位相を所定の周波数で変調する光変調手段と、変調さ
れた光パルスを増幅する光増幅手段と、入射光の大部分
を反射させる2つの光反射手段と、前記2つの光反射手
段を両端に配置し、その間に前記光変調手段および光増
幅手段を配置して光学的に結合し、所定の長さの往復光
路を有するファブリペロー共振器を形成する光結合手段
とを備えたファブリペロー共振器型モード同期レーザ装
置において、前記ファブリペロー共振器内に、互いに直
交する偏光方向によって異なる屈折率を与え、各屈折率
に応じて形成される複数の光路長に対応した共振器を構
成する光路差付与手段と、波長によって異なる屈折率を
与える波長分散手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の波長多重型モード同期レーザ装置にお
いて、光路差付与手段で各屈折率に応じて形成される複
数の光路長L1〜Lk(kは2以上の整数)と、光増幅手
段の利得スペクトル幅に入る複数の波長λ1〜λm(mは
2以上k以下の整数)との間で、波長λj におけるi番
目の光路長をLij)としたときに、波長分散手段によ
って異なる波長における光路長が等しくなる条件である
11)=L22)=…=Lmm)を満たす構成である
ことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の波長多重型モード同期レーザ装置において、L11)
=L22)=…=Lmm)を満たすm個の共振器は、対
応する光路長における光増幅手段の利得とそれぞれの共
振器損失との差である共振器利得がそれぞれ1より大き
く、かつそれぞれが等しい構成であることを特徴とす
る。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の波長多重型モード同期レーザ装置において、L11)
=L22)=…=Lmm)を満たす波長λ1 〜λm は、
互いの波長差が光パルスが有するスペクトル幅よりも大
きい構成であることを特徴とする。
【0015】請求項6〜8に記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2に記載の波長多重型モード同期レーザ装置
において、光路差付与手段は、少なくとも1つの複屈折
光ファイバあるいは複屈折結晶から構成される複屈折媒
質を含むこと、複屈折光ファイバあるいは複屈折結晶か
ら構成される複屈折媒質を複数N個含み、その中の(N
−p)個(pは1以上(N−1)以下の整数)の複屈折
媒質の光学軸の方向を互いに一致あるいは直交して配置
し、他のp個の複屈折媒質の光学軸の方向を(N−p)
個の複屈折媒質の光学軸に対して45度をなすように配置
すること、光増幅手段,波長分散手段,光結合手段のそ
れぞれに含まれる複屈折媒質の少なくとも1つを含む構
成であることを特徴とする。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項1に記載
の波長多重型モード同期レーザ装置において、波長分散
手段は、所定の波長で零分散を示す単一モード光ファイ
バであるとともに、光結合手段,光増幅手段,光分岐手
段,光路差付与手段のそれぞれに含まれる波長分散特性
を有する媒質の少なくとも一部を含む構成であることを
特徴とする。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項2に記
載の波長多重型モード同期レーザ装置において、波長分
散手段は、所定の波長で零分散を示す単一モード光ファ
イバであるとともに、光結合手段,光増幅手段,光路差
付与手段のそれぞれに含まれる波長分散特性を有する媒
質の少なくとも一部を含む構成であることを特徴とす
る。
【0018】
【作用】本発明の波長多重型モード同期レーザ装置は、
リング共振器あるいはファブリペロー共振器内に挿入さ
れた光路差付与手段(複屈折媒質)により、同一波長に
対する複数の異なる光路長が形成され、さらにそれらの
共振器内に挿入された波長分散手段により異なる波長に
おいて光路長が等しくなるように設定される。したがっ
て、複数の異なった波長でモード同期の共振周波数条件
を満たすことができ、見かけ上1つのモード同期レーザ
を用いて複数の波長で同時発振させることができる(請
求項1〜5)。
【0019】なお、光路差付与手段として複数の複屈折
媒質を用いる場合に、一部の複屈折媒質の光学軸の方向
を他の複屈折媒質の光学軸の方向に対して45度をなすよ
うに配置することにより、3以上の光路長を有する共振
器を構成することができ、多波長発振が可能になる(請
求項7)。
【0020】また、光路差付与手段は、複屈折媒質を単
体で共振器内に挿入してもよいし、光増幅手段,波長分
散手段,光結合手段のそれぞれに含まれる複屈折媒質を
利用してもよい(請求項6,8)。
【0021】また、波長分散手段は、単一モード光ファ
イバのように波長分散特性を有する媒質を集中的な機能
部品として単体で共振器内に挿入してもよいし、光結合
手段,光増幅手段,光分岐手段,光路差付与手段のそれ
ぞれに含まれる波長分散特性を有する媒質を利用して分
散配置する構成としてもよい(請求項9,10)。
【0022】
【実施例】図1は、請求項1に記載の波長多重型モード
同期レーザ装置の実施例構成を示すブロック図である。
なお、本実施例は、リング共振器型モード同期レーザに
適用したものである。
【0023】図において、光増幅手段10と、光変調器
30と、光路差付与手段40と、波長分散手段50とが
光結合手段(例えば、光ファイバ等の導波路や空間)6
1 〜605 を介してリング状に光学的に結合され、所
定の光路長を有するリング共振器が構成される。なお、
図では光結合手段601 と光結合手段602 との間に光
分岐器20が挿入され、右回りのリング共振器内の光パ
ルスが外部に取り出される構成であるが、光パルスが左
回りの場合には光分岐器20の挿入位置を光増幅手段1
0に対して反対側にすればよい。また、リング共振器を
構成する各部の配置位置は、本実施例に限定されるもの
ではない。
【0024】本実施例の特徴とするところは、従来のリ
ング共振器型モード同期レーザ(図12)の構成要素に
加えて、リング共振器内に光路差付与手段40および波
長分散手段50を付加する構成にある。ここで、光路差
付与手段40は、互いに直交する偏光方向(TE偏光お
よびTM偏光)によって異なる屈折率を与える複屈折を
示すものである。また、波長分散手段50は、波長によ
って異なる屈折率を与えるものであり、ここでは光増幅
手段10,光分岐器20および光結合手段60 1 〜60
5 で使用される屈折率が1でない光ファイバや誘電体材
料を等価的に集中させ、それらの部分の屈折率を1とし
て扱って説明を容易にするためのものである。すなわ
ち、リング共振器全体の長さをhとしたときに、複屈折
性を示す長さαhの光路差付与手段40の異常光および
常光に対する屈折率をne(λ) およびno(λ)(ただし、
e(λ) >no(λ) ) とし、長さβhの波長分散手段5
0の屈折率をn(λ)とすることにより、光結合手段60
3 の長さを無視した場合に光路差付与手段40および波
長分散手段50を除く部分(長さ(1−α−β)h)の
屈折率を1として扱うことができる。
【0025】以下、図1および図2を参照して、本実施
例のリング共振器型モード同期レーザの動作原理につい
て説明する。図2(1) はモード同期で得られる代表的な
スペクトル特性を示す図であり、(2) はその時間波形特
性を示す図である。なお、ここでは2波長発振のモード
同期レーザを例に説明する。
【0026】図1に示す構成では、物理的に1つのリン
グ共振器であっても、偏光方向による屈折率差(複屈
折)のために、実際には2つの光路長が共存する状態と
なる。すなわち、異常光および常光に対する光路長L
e(λ) およびLo(λ) は、 Le(λ) ={αne(λ) +βn(λ)+(1−α−β)}h …(1) Lo(λ) ={αno(λ) +βn(λ)+(1−α−β)}h …(2) となる。
【0027】ここで、モード同期の変調周波数fm を常
光で定まる縦モード間隔(整数k倍も含める)に合わせ
ると仮定すると、 fm ={c/Lo1)}×k=fr×k …(3) となる。ただし、λ1 は光増幅手段10の利得スペクト
ル内に入る波長とする。このとき、常光は波長λ1 をも
つモード同期発振を行う。
【0028】一方、異常光に対しては、ne(λ) >n
o(λ) の条件からLe1)>Lo1)であるために、波
長λ1 では共振条件 (3)式を満たさず、モード同期発振
は得られない。しかし、異常光および常光ともに波長分
散特性を有するために、異常光でも適当な波長λ2 にお
いて共振条件を満たすことができる。この条件は、 Le2)=Lo1) …(4) である。ここで、 (1)式および (2)式を用いて (4)式を
書き下すと、 αne2)+βn(λ2)=αno1)+βn(λ1) …(5) となる。
【0029】さらに、この条件を整理すると、 αB(λ1)=−(α+β)(∂n/∂λ)Δλ …(6) の条件が導かれる。なお、ここでは波長差Δλ=λ2
λ1 、複屈折B=ne −no とおき、異常光の屈折率n
e および波長分散手段50の屈折率nの波長に対する微
分はほぼ等しいと仮定した。
【0030】通常の物質では、∂n/∂λ<0であり、
B>0の場合にλ1 より大きな波長λ2 で (6)式が満た
され、その値はα,β,B,∂n/∂λで定まる。ここ
で、波長λ2 が光増幅手段10の利得スペクトル内に入
るようにパラメータを選べば、異常光に対しても波長λ
2 でモード同期発振をさせることができる。したがっ
て、本実施例の構成では、図2(1) に示すように、2つ
の独立した波長で繰り返し周波数の一致したモード同期
パルス列を発生させることができる。ここで、リング共
振器内の光変調器30で周波数fm=kfrの光変調を加
えると、周波数間隔kfr のすべての縦モードの位相が
揃うモード同期発振状態となり、図2(2)に示すように
繰り返し周期1/(kfr) の光パルス列が得られる。
【0031】なお、2種類の光パルス列は、図2(2) に
示す例では互いに直交する偏光であるが、後述する図1
1の構成をとることにより一致した偏光にすることもで
きる。また、以上の説明では、ne(λ) >no(λ) を仮
定したが、不等号の向きが逆の場合でも同様に説明する
ことができるので、一般に多波長発振が実現される。
【0032】また、2種類の光パルスの波長差Δλ(ほ
ぼ光周波数差Δνに比例)の大きさは、図2(1) に示す
ように、モード同期パルスが有するスペクトル幅δλ
(ほぼ光周波数幅δνに比例し、ほぼパルス幅に逆比
例)より大きい方が望ましい。これは、2つの発振スペ
クトルが重なると、互いの光周波数の引き込みが生じる
ので発振が不安定になるためである。また、リング共振
器としての利得G(>1)は、これらの2つの波長でほ
ぼ等しくなるように選んだ方がよい。特に、不均一な広
がりにより広がった利得スペクトル幅をもつ増幅媒質を
使用すると、互いの波長で利得の打ち消し合いが少なく
なり、有効に動作させることができる。光増幅手段10
の具体例として後述するエルビウム(Er)その他の希
土類をドープした光ファイバがこれに相当する。
【0033】ここで、光路差付与手段40として複屈折
物質である偏波保存型パンダ光ファイバを用い、波長分
散手段50として通常の光ファイバを用いる具体例につ
いて説明する。この場合には、複屈折Bは約3×10-4
あり、波長分散∂n/∂λは−1.2 ×10-5(nm-1)で
ある。α=0.05とし、リング共振器内は光増幅手段10
を含めてほとんど光ファイバで構成されると仮定する
(β=0.9)と、2種類の光パルスの波長差Δλは、 Δλ=αB(λ1)/{−(α+β)(∂n/∂λ)} =0.05×3×10-4/(0.95×1.2 ×10-5) ≒1.32(nm) …(7) となる。すなわち、光ファイバを用いたリング共振器で
は、光路差付与手段50として全長の5%程度の長さの
偏波保存型パンダ光ファイバを使えば、波長差が約 1.3
nmとなる2つの波長でモード同期発振を実現せること
ができる。実際に、後述するエルビウム(Er)ドープ
光ファイバを使用したリング共振器型モード同期レーザ
装置では、αを0.02〜0.06の範囲で変えることにより、
約0.06nm〜 1.7nmの波長差をもつ2波長の光パルス
列が確認できた。
【0034】また、光路差付与手段40として用いられ
る偏波保存型パンダ光ファイバに代えて、例えば水晶や
方解石その他の複屈折結晶を用いると、複屈折Bが水晶
で約8.5 ×10-3、方解石で約0.157 と大きいので、偏波
保存型パンダ光ファイバに比較してそれぞれ約 1/28あ
るいは 1/520 の長さにすることができる。たとえば、
(7)式の条件α=0.05でリング共振器全体の長さが10m
とすると、偏波保存型パンダ光ファイバでは約50cmの
長さとなるが、水晶では約 1.8cm、方解石では約1m
mの長さで同じ動作をさせることができる。
【0035】図3は、請求項2に記載の波長多重型モー
ド同期レーザ装置の実施例構成を示すブロック図であ
る。なお、本実施例は、ファブリペロー共振器型モード
同期レーザに適用したものである。
【0036】図において、光増幅手段10と、光変調器
30と、光路差付与手段40と、波長分散手段50と、
両端に配置される反射鏡701 ,702 が光結合手段
(例えば、光ファイバ等の導波路や空間)601 〜60
5 を介して光学的に結合され、所定の光路長を有するフ
ァブリペロー共振器が構成される。なお、図では反射鏡
702 からファブリペロー共振器内の光パルスが外部に
取り出される構成である。また、ファブリペロー共振器
を構成する各部の配置位置は、反射鏡701 ,702
除いて本実施例に限定されるものではない。
【0037】本実施例の特徴とするところは、従来のフ
ァブリペロー共振器型モード同期レーザの構成要素に加
えて、ファブリペロー共振器内に光路差付与手段40お
よび波長分散手段50を付加する構成にある。
【0038】なお、本実施例の動作原理については、上
述したリング共振器型モード同期レーザの説明におい
て、縦モードの周波数間隔がfr =c/2Lと半分にな
る他は同様にして説明可能である。すなわち、 (6)式を
満たす2つの波長で同時にモード同期発振をさせること
ができる。
【0039】次に、図1に示すリング共振器型モード同
期レーザに使用される光増幅手段10の実施例(1),
(2),(3)について、図4,図5,図6を参照して
説明する。図4に示す光増幅手段は、希土類ドープ光フ
ァイバ増幅器の例であり、希土類ドープ光ファイバ11
と、この希土類ドープ光ファイバ11に励起光を供給す
る励起光供給部12と、それらの両端に設けられる光フ
ァイバ付きの光アイソレータ131 ,132 とにより構
成される。励起光供給部12は、励起光を発生する半導
体光源121 と、半導体光源121 に電流を供給する電
流源122 と、励起光と共振器からの発振光とを合波し
て希土類ドープ光ファイバ11に導く2対1波長多重用
結合器123 とにより構成される。
【0040】これらのすべての部品は、光ファイバを用
いて接続することが可能であり、光アイソレータの方向
性により発振光に対して左端(IN)から右端(OU
T)への片方向のみの光パスが形成される。なお、光フ
ァイバ同士の接続には、反射戻り光が極めて少ないスー
パーPC光コネクタ、または斜め端面光コネクタ、また
は光ファイバの接続部を溶融してつなぐスプライスが適
当である。また、光アイソレータ131 ,132 は、偏
波無依存型あるいは偏波依存型(直線偏波を透過)のい
ずれでもよい。また、光パス中の反射レベルが小さい場
合には、片方の光アイソレータを省くこともできる。
【0041】ところで、ここに示す励起光供給部12の
位置は、発振光の通過する方向に合わせて励起光を入射
させる順方向励起構成であるが、その配置は光アイソレ
ータ131 の左側であっても同様である。また、励起光
供給部12は希土類ドープ光ファイバ11のすぐ右側に
配置し、発振光の通過する方向と逆方向に励起光を入射
させる逆方向励起構成でもよい。さらに、順方向と逆方
向の励起光を併用する構成をとり、励起パワーを高める
ことも可能である。また、このような希土類ドープ光フ
ァイバ増幅器を複数個直列に接続して利得や出力パワー
を上げることも可能である。
【0042】なお、希土類ドープ光ファイバ11が比較
的長い場合は、図1に示す波長分散手段50の一部を兼
ねることも可能である。また、希土類ドープ光ファイバ
11が偏波保存型であれば、光路差付与手段40の一部
あるいは全部を兼ねることもできる。
【0043】希土類ドープ光ファイバ11の具体例とし
ては、エルビウム(Er)をドープした数m〜 100mの
長さの石英系光ファイバを使用することができる。ま
た、アルミニウムを同時にドープして利得幅を広げたも
のでもよい。このようなエルビウムドープ光ファイバは
波長が1.53〜1.56μmの範囲で利得があるので、この波
長帯で複数の波長の光を同時に発振させることができ
る。なお、エルビウムイオンを光励起するのに適した波
長は、1.46〜1.49μmあるいは0.97〜0.99μmである
が、この両波長の光を発する半導体レーザはすでに開発
されている。また、エルビウム以外の希土類元素(例え
ば、ネオディミウム(Nd)やプラセオディミウム(P
r))をドープした光ファイバを使用した場合には、他
の波長の光励起によって 1.3μmや他の波長の光を発振
させることができる。
【0044】図5に示す光増幅手段は、両端に光ファイ
バを備えた進行波型(TW)の半導体レーザ(LD)増
幅器モジュールの例であり、端面の反射防止膜コート,
斜め端面あるいは端面窓構造によって実現される端面の
反射率をほぼ零にした半導体レーザチップ14と、半導
体レーザチップ14に電流を供給する電流源15と、半
導体レーザチップ14と光ファイバとの光結合を行うレ
ンズ結合部161 ,162 と、レンズ結合部161 ,1
2 と光ファイバとの間に挿入される光アイソレータ1
1 ,172 とにより構成される。このような構成で
は、電流源15を直接変調する構成をとることにより、
図1,図3に示す光変調器30の役割を兼ねることもで
きる。
【0045】なお、光アイソレータ171 ,172 は、
図4に示すような光ファイバ付きの光アイソレータであ
ってもよい。また、レンズ結合部161 ,162 は、1
枚のレンズ系に限られるものではなく、焦点距離の異な
る2枚以上のレンズを組み合わせた共焦点レンズ系,擬
似焦点レンズ系あるいはテーパ先球光ファイバでもよ
い。ただし、半導体レーザチップ14の端面、レンズ結
合部161 ,162 、光アイソレータ171 ,172
よび光ファイバの端面からの反射戻り光を抑圧する必要
があり、斜め端面の採用や反射防止膜のコーティングが
有効となる。
【0046】図6に示す光増幅手段は、光ファイバラマ
ン増幅器の例であり、光ファイバラマン増幅部18と、
この光ファイバラマン増幅部18に励起光を供給する励
起光供給部12と、片方向の光パスを決める光アイソレ
ータ131 とにより構成される。励起光供給部12は、
図4に示すものと同様である。
【0047】励起光の波長は、発振光に対して短波長に
ラマンシフト量だけシフトさせる(石英系光ファイバで
は1.55μmに対して1.47μmでよい)。光ファイバラマ
ン増幅部18には、通常の石英系光ファイバを使用する
か、あるいはゲルマニウム(Ge)を高ドープして単位
長当たりの利得を改善したゲルマニウム光ファイバを使
用する。なお、光ファイバラマン増幅部18は比較的長
い光ファイバを用いるので、図1に示す波長分散手段5
0の一部を兼ねることも可能である。また、偏波保存型
の光ファイバラマン増幅部18に対して直交偏波による
光励起を行うと、光路差付与手段40の一部あるいは全
部を兼ねることもできる。
【0048】図4および図6に示す2対1波長多重用結
合器123 は、波長差が50nm以上と大きいので、誘電
体多層膜による光フィルタ、あるいは2本の単一モード
光ファイバを束ねて側面を融着延伸した光ファイバカッ
プラ、あるいは回折格子その他が使用できる。特に、光
ファイバカップラは、光ファイバに閉じ込めたまま合波
できるので、他の方法に比べて内部反射が少ない。
【0049】次に、図3に示すファブリペロー共振器型
モード同期レーザに使用される光増幅手段10の実施例
について説明する。ファブリペロー共振器型モード同期
レーザでは往復の光パスを確保するために、図4〜図6
に示す構成から光アイソレータを省いた構成の光増幅手
段が用いられる。その他の要求条件は上述したものとほ
ぼ同じであるが、ファブリペロー共振器内の不要な反射
で生じる自励発振を抑圧するために、光変調器30,光
結合手段601 〜605 、光路差付与手段40および波
長分散手段50において内部反射をできるだけ抑圧する
必要がある。したがって、光パス中には垂直端面がない
ようにすることと、光ファイバ同士の接続には融着法を
採用することが有効である。
【0050】次に、図1および図3に示す光変調器30
の実施例について説明する。光変調器30の一例として
は、電気光学効果を利用したマッハツェンダ型LiNbO3
強度変調器、方向性結合型LiNbO3光強度変調器その他が
利用できる。また、MQW構造のInGaAsP 材料の電気光
学効果や吸収端の電圧依存性を利用した光変調器も使用
できる。なお、これらの光変調器には偏波依存性を有す
るタイプが多いが、その場合には入射偏光を変調の加わ
る偏光方向に一致させれば問題はない。特に、この偏光
方向に一致させて偏波保存型光ファイバが接続されてい
る場合には、この光ファイバの複屈折の主軸に入射光の
偏光を合わせればよい。光変調器30に加える変調波形
は、周波数fm が高速繰り返しの場合は正弦波でもよい
が、低速の場合には矩形波が望ましい。
【0051】次に、図1および図3に示す光路差付与手
段40において、2種類の光路差を付与する原理構成と
条件について、図7を参照して説明する。光路差付与手
段40は、長さがαh、複屈折Bがne −no の1つの
複屈折媒質で構成される。たとえば、図に示すようにy
軸を光学軸の方向(屈折率がne となる異常光の偏波方
向)としてy偏波Ey がこれを通過すると、その光路長
はαhne となり、x偏波Exに対してはαhno とな
り、両偏波の光路差はαhBとなる。すなわち、共振器
の光路差はx偏波とy偏波との間で生じる。したがっ
て、2種類の光路をもつ共振器を構成するためには、両
偏波がほぼ等しい強度で複屈折媒質に入力され、出力さ
れた両偏波ともにその偏波方向が入れ替わらないように
して再入力されなければならない。なお、複屈折媒質と
しては、上述したように偏波保存型パンダ光ファイバの
他に水晶や方解石が用いられる。
【0052】ここで、図8に示すように、複数の複屈折
媒質(各々の長さがαj1h,αj2h,…,αjnh、各複
屈折がBj1,Bj2,…,Bjn)で構成される場合におい
ても、以下の条件では1つの複屈折媒質と見なすことが
できる。すなわち、各々の光学軸の方向が1番目の光学
軸に対して、平行(0度)か直交(90度)の場合であ
る。このとき、 (6)式の波長決定の条件式は、左辺を αB=αj1j1±αj2j2±…±αjnjn=αj j,eff …(9) とおき、右辺のαを α=αj =αj1+αj2+…+αjn …(10) とした式となる。ここで、複合記号±は符号+が0度の
場合であり、符号−が90度の場合である。
【0053】以上の関係により、複屈折媒質の全長は個
々の長さの和と等しいが、等価的な複屈折Bj,eff は、
個々の値を同じBとしても、長さの比と光学軸の向き
(0度,90度)を適当に選ぶことにより、0≦Bj,eff
≦Bとなる範囲をとることができる。すなわち、与えら
れたα(複屈折媒質の全長)において、複屈折がB以下
の任意の値を選択できるので、それに応じて波長差を自
由に設定することができる。
【0054】次に、光路差付与手段40において、3種
類以上の光路差を付与する原理構成と条件について、図
9を参照して説明する。光路差付与手段40は、図7あ
るいは図8で与えられる複屈折媒質を基本単位(長さα
j h,複屈折Bj,eff )として、図9(1) に示すように
2単位以上を配置して構成される。このとき、各単位の
光学軸方向は、隣同士がほぼ±45度をなすように配置さ
れる。なお、隣同士の光学軸が平行または直交する場合
には、図8で説明したように、それらを合わせたものが
1単位となる。
【0055】ここで、4つの光路差を付与する場合に
は、α1 1,eff =2α2 2,eff をほぼ満たす2組の
単位(2段構成)で実現可能である。なお、この順番は
入れ替えてもよい。
【0056】図9(2) は、偏波方向によって光路差の生
じる様子を模式的に示す図である。図において、横軸は
光路長の相対的な差を表す。1段目の光学軸(主軸)を
y軸としたときに、y偏波Ey およびx偏波Ex が入射
されると、1段目の後ではy偏波Ey の光路長がx偏波
x の光路長よりもΔL(=α1 hB1,eff )だけ長く
なる。次に、y偏波Ey あるいはx偏波Ex は、2段目
の光学軸(y′軸)と45度あるいは−45度をなすので、
2段目を通過すると各々y′偏波成分 (Eyy',Exy' )
と、これに直交するx′偏波成分(Eyx' ,Exx'
とに分かれる。y′偏波成分とx′偏波成分の光路長の
差はΔL/2であるので、図に示すように、互いの光路
差がΔL/2と等しい4種類の成分(光路長が小さい順
にExx',Exy' ,Eyx' ,Eyy' )ができる。この原
理によれば、k段で2k 種類の光路差を形成することが
できる。なお、2k 種類以外の光路差については、図9
(2) で説明したように、αj hBj,eff の条件を選べば
可能である。たとえば、α1 1,eff =α2 2,eff
すると、Exy' とEyx' が一致するので、3種類の光路
差が実現される。
【0057】このように構成される複屈折物質では、T
E偏光およびTM偏光に2分された個々の偏光が次々と
2分され、2k 種類の光路差が形成されるが、それらを
1 〜Lk とすれば、上述した2種類の場合と同様に波
長分散を使って L11)=L22)= … =Lmm) …(11) にすることができる。ただし、2≦m≦kである。ここ
で、λ1 〜λm が利得媒質の利得幅以内に入れば、複数
の波長でモード同期発振させることができる。
【0058】以上説明したように、複数の複屈折物質を
用い、さらに隣接する光学軸がほぼ±45度をなすように
配置した光路差付与手段40を用いることにより、多数
の異なった光路差を実現することができる。また、この
目的には共振器を構成するすべての複屈折要素が利用で
きる。たとえば、光増幅手段10の複屈折(図4,図6
の例で偏波保存型パンダ光ファイバを使用した場合や、
図5の例で半導体レーザチップの複屈折)や、光結合手
段60に偏波保存型パンダ光ファイバを使用すればその
複屈折も利用できる。そのとき、隣接する複屈折物質と
の接続条件により、対応する数の異なった光路差を実現
することができる。
【0059】次に、図7〜図9で説明した光路差付与手
段40が共振器として有効に作用する条件について説明
する。まず、図9(2) に示した1段目出力を利用する2
種類の光路を有する共振器について考察する。
【0060】この場合には、ne >no と仮定すると、
異常光Ey は長い光路LL に対応し、常光Ex は短い光
路LS に対応する。これらが共振器を形成するには、異
常光Ey および常光Ex ともに、共振器を1周あるいは
1往復したときに同じ利得(損失も含む)を受け、出力
と同じ偏波方向Ey ,Ex として再入力されなければな
らない。たとえば、異常光Eyと常光Ex が入れ替わっ
て再入力された場合には、1周目と2周目とを合わせる
と、両偏波ともLL +LS と同じになり、光路差の異な
る共振器が形成されない。
【0061】再入力の具体的な条件は、以下の2つであ
る。出力されたx偏波およびy偏波ともそのまま共振
器内に保持させて再入力すること、出力されたx偏波
とy偏波をx軸と±45度をなす1つの直線偏波で切り出
し、それをx軸と±45度をなすように再入力することで
ある。
【0062】条件は、利得や光変調手段などが偏波に
依存せず、共振器が任意の偏波でモード同期発振できる
場合にのみ適用される。なお、条件では付加的な損失
が加わらないのに対して、条件では原理的に3dBの損
失が加わる。
【0063】図10は、条件に基づいて2種類の光路
長を与えるリング共振器の構成法を説明する図である。
なお、ここでは、理解を容易にするためにリング共振器
を構成する各部品は省略し、偏波状態の様子のみについ
て示す。
【0064】図10(1) は、光路差付与手段40以外は
複屈折のない(極めて少ない)物質、例えば通常の真円
形光ファイバを用いた場合であり、曲げ等で偏波が保持
されない場合には偏波制御器(1/2波長板と1/4波
長板の組み合わせ)81を備えて、再入力部の偏波状態
を制御して合わせる構成になっている。
【0065】図10(2) は、すべてが偏波保存性のある
部品(例えば偏波保存型パンダ光ファイバ)を用いた場
合であり、光路差付与手段40の出力部および入力部と
もに、その光学軸方向に合わせて光ファイバの主軸(n
e ,no の方向)を配置する構成である。ただし、この
場合には、光路差付与手段40と接続される外部の偏波
保存型パンダ光ファイバでも光路差が加わるので、これ
を光路差付与手段に加えて設計するか、あるいは図10
(2) に示すように、等価的に零(複数の偏波保存型パン
ダ光ファイバを用いて (9)式を零にする条件、例えば同
一長の偏波保存型パンダ光ファイバを速い軸を直交させ
て接続するような条件)にして使用する必要がある。
【0066】図10(1),(2) に示す共振器内では、どの
部分をとっても直交する2つの偏波が共存するので、出
力される2波長の光パルス列は常に直交している。ま
た、図10(1),(2) に示す構成を組み合わせることもで
きる。なお、図10の構成法は、ファブリペロー共振器
の場合にも適用可能である。
【0067】図11は、条件に基づいて2種類以上の
光路長を与えるリング共振器の構成法を説明する図であ
る。条件は、偏波依存性のある部品(例えば、LN変
調器,半導体レーザアンプ,偏波依存型光アイソレー
タ,偏光子)を用いた共振器で、1つの偏波でしかモー
ド同期発振しない場合に有効な構成法であるが、もちろ
ん偏波依存性のない場合にも適用可能である。
【0068】図において、光路差付与手段40から出射
された2つの偏波が最初の偏波依存性のある偏光子91
に入射されるとき、偏光子91の主軸と45度をなすよう
に接続し、そこから出射した直線偏波は次の偏波依存性
のある部品の主軸と一致させておき、再び光路差付与手
段40に入射する所でその入射側の光学軸と45度をなす
ように構成する。なお、光路差付与手段40の入射側に
は、図に示すように45度の入射条件を決定するための偏
光子93を挿入してもよい。また、図では、光変調器等
の入射側に偏波状態を制御する偏波制御器81が備えら
れる。
【0069】ところで、この構成では、光路差付与手段
40と偏光子91との間のみに2つの偏波状態が存在す
るので、ここに光分岐器20を置くと直交偏波出力が得
られるが、それ以外に設置した場合には同一偏波の出力
となる。
【0070】なお、この構成法についてもファブリペロ
ー共振器に適用可能であるが、片側の偏光子を省く場合
には、偏光子のある方に偏波依存性のある部品を配置す
る必要がある。
【0071】次に、図9(2) に示した2段目以降の出力
を利用して3種類以上の光路を有する共振器について考
察する。図9(2) に示すように、光路差付与手段の出力
は2つの直交する直線偏波から構成される。リング共振
器の場合において、Eyx' 出力を反対側からの再入力の
際にEy になるように偏波方向を回転させるとする。こ
のとき、Eyx' は2度目も同じ光路長となって共振器を
形成できるが、Eyx' に直交するEyy' は再入力でEx
方向になるので、Eyy' に対応する共振器は形成できな
い。同様にして、Exy' は共振条件を満たすが、Exx'
は共振条件を満たさない。結局、この構成法では2つの
共振条件しか存在せず、3つ以上の波長では発振できな
い。
【0072】3つ以上の共振条件をリング共振器で実現
するには、光路差付与手段40から出力される2つの偏
波を反対側から再入力するときに、光路差付与手段の入
力側の光学軸に対して45度の偏波方向となるようにすれ
ばよい。このようにすれば、各光路差に対応する偏波成
分が1周したときに、同じ入力偏波条件となる成分が常
に半分は存在するので、3つ以上の波長で発振させるこ
とができる。
【0073】具体的方法は、共振器内の部品に偏波依存
性がある場合は、図11に示すように光路差付与手段4
0の入出力段に偏光子91,93を配置する。すなわ
ち、光路差付与手段40の出力側で出力偏波に対して45
度に配置した偏波91で切り出した後に、この直線偏波
を保持させたまま光路差付与手段40の入力側に導き、
入力側の光学軸と45度をなす直線偏波で戻すようにすれ
ばよい。なお、途中の経路で真円光ファイバなどを使っ
て偏波状態が変化した場合には、偏波制御器81を必要
に応じて用いて入力側で45度の偏波となるようにする。
また、入力側に偏光子93が設置されていれば、偏波を
完全に合わせる必要はない。
【0074】なお、図10に示すように共振器内の部品
に偏波依存性がない場合には、光路差付与手段40に左
側から再入力される偏波状態を45度傾ければよい。ま
た、ファブリペロー共振器型に2段以上の光路差付与手
段を挿入する場合には、偏波依存性のある部品を使用し
たときに上述の偏光子と同様の向きに挿入すればよい。
また、光路差付与手段以外が偏波に依存しない場合に
は、出力偏波がそのまま戻るようにすればよく、必要に
応じて偏波制御器を用いればよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、物理的に
は1つの共振器で構成されるモード同期レーザに、光路
差付与手段と波長分散手段を所定の条件のもとで付加す
ることにより、繰り返しが完全に一致した多波長の高速
光パルス列を発生する新しいタイプのレーザ装置を実現
することができる。
【0076】本発明による波長多重型モード同期レーザ
装置は、光周波数多重伝送方式に用いられる多波長光パ
ルス光源や波長多重型光ソリトン光源として用いること
が可能である。また、多波長同期発振性や直交偏波発振
を利用した新しい光計測技術として、例えば光ファイバ
の波長分散測定、光半導体デバイスの動特性を評価する
ポンプ−プローブ測定、光サンプリング測定その他の新
しい分野への応用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の波長多重型モード同期レーザ
装置の実施例構成を示すブロック図である。
【図2】請求項1に記載の波長多重型モード同期レーザ
装置の動作原理を説明する図である。
【図3】請求項2に記載の波長多重型モード同期レーザ
装置の実施例構成を示すブロック図である。
【図4】光増幅手段10の実施例構成(1)を示すブロ
ック図である。
【図5】光増幅手段10の実施例構成(2)を示すブロ
ック図である。
【図6】光増幅手段10の実施例構成(3)を示すブロ
ック図である。
【図7】2種類の光路差を付与する光路差付与手段40
の原理構成を示す図である。
【図8】2種類の光路差を付与する光路差付与手段40
の原理構成を示す図である。
【図9】3種類以上の光路差を付与する光路差付与手段
40の原理構成および動作を説明する図である。
【図10】2種類の光路長を与えるリング共振器の構成
法を説明する図である。
【図11】2種類以上の光路長を与えるリング共振器の
構成法を説明する図である。
【図12】従来のリング共振器型モード同期レーザの動
作原理について説明する図である。
【符号の説明】
10 光増幅手段 11 希土類ドープ光ファイバ 12 励起光供給部 121 半導体光源 122 電流源 123 2対1波長多重用結合器 131 ,132 光アイソレータ 14 半導体レーザチップ 15 電流源 161 ,162 レンズ結合部 171 ,172 光アイソレータ 18 光ファイバラマン増幅部 20 光分岐器 30 光変調器 40 光路差付与手段 50 波長分散手段 601 〜605 光結合手段 701 ,702 反射鏡 81 偏波制御器 91,93 偏光子

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の損失あるいは位相を所定の周波数で
    変調する光変調手段と、 変調された光パルスを増幅する光増幅手段と、 前記光パルスを外部に取り出す光分岐手段と、 前記各手段を互いに光学的に結合し、所定の長さのリン
    グ状の光路を有するリング共振器を形成する光結合手段
    とを備えたリング共振器型モード同期レーザ装置におい
    て、 前記リング共振器内に、 互いに直交する偏光方向によって異なる屈折率を与え、
    各屈折率に応じて形成される複数の光路長に対応した共
    振器を構成する光路差付与手段と、 波長によって異なる屈折率を与える波長分散手段とを備
    えたことを特徴とする波長多重型モード同期レーザ装
    置。
  2. 【請求項2】 光の損失あるいは位相を所定の周波数で
    変調する光変調手段と、 変調された光パルスを増幅する光増幅手段と、 入射光の大部分を反射させる2つの光反射手段と、 前記2つの光反射手段を両端に配置し、その間に前記光
    変調手段および光増幅手段を配置して光学的に結合し、
    所定の長さの往復光路を有するファブリペロー共振器を
    形成する光結合手段とを備えたファブリペロー共振器型
    モード同期レーザ装置において、 前記ファブリペロー共振器内に、 互いに直交する偏光方向によって異なる屈折率を与え、
    各屈折率に応じて形成される複数の光路長に対応した共
    振器を構成する光路差付与手段と、 波長によって異なる屈折率を与える波長分散手段とを備
    えたことを特徴とする波長多重型モード同期レーザ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の波長多
    重型モード同期レーザ装置において、 光路差付与手段で各屈折率に応じて形成される複数の光
    路長L1〜Lk(kは2以上の整数)と、光増幅手段の利
    得スペクトル幅に入る複数の波長λ1〜λm(mは2以上
    k以下の整数)との間で、波長λj におけるi番目の光
    路長をLij)としたときに、波長分散手段によって異
    なる波長における光路長が等しくなる条件であるL1
    1)=L22)=…=Lmm)を満たす構成であることを
    特徴とする波長多重型モード同期レーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の波長多重型モード同期
    レーザ装置において、 L11)=L22)=…=Lmm)を満たすm個の共振
    器は、対応する光路長における光増幅手段の利得とそれ
    ぞれの共振器損失との差である共振器利得がそれぞれ1
    より大きく、かつそれぞれが等しい構成であることを特
    徴とする波長多重型モード同期レーザ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の波長多重型モード同期
    レーザ装置において、 L11)=L22)=…=Lmm)を満たす波長λ1
    λm は、互いの波長差が光パルスが有するスペクトル幅
    よりも大きい構成であることを特徴とする波長多重型モ
    ード同期レーザ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の波長多
    重型モード同期レーザ装置において、 光路差付与手段は、少なくとも1つの複屈折光ファイバ
    あるいは複屈折結晶から構成される複屈折媒質を含むこ
    とを特徴とする波長多重型モード同期レーザ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2に記載の波長多
    重型モード同期レーザ装置において、 光路差付与手段は、複屈折光ファイバあるいは複屈折結
    晶から構成される複屈折媒質を複数N個含み、その中の
    (N−p)個(pは1以上(N−1)以下の整数)の複
    屈折媒質の光学軸の方向を互いに一致あるいは直交して
    配置し、他のp個の複屈折媒質の光学軸の方向を(N−
    p)個の複屈折媒質の光学軸に対して45度をなすように
    配置することを特徴とする波長多重型モード同期レーザ
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2に記載の波長多
    重型モード同期レーザ装置において、 光路差付与手段は、光増幅手段,波長分散手段,光結合
    手段のそれぞれに含まれる複屈折媒質の少なくとも1つ
    を含む構成であることを特徴とする波長多重型モード同
    期レーザ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の波長多重型モード同期
    レーザ装置において、 波長分散手段は、所定の波長で零分散を示す単一モード
    光ファイバであるとともに、光結合手段,光増幅手段,
    光分岐手段,光路差付与手段のそれぞれに含まれる波長
    分散特性を有する媒質の少なくとも一部を含む構成であ
    ることを特徴とする波長多重型モード同期レーザ装置。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の波長多重型モード同
    期レーザ装置において、 波長分散手段は、所定の波長で零分散を示す単一モード
    光ファイバであるとともに、光結合手段,光増幅手段,
    光路差付与手段のそれぞれに含まれる波長分散特性を有
    する媒質の少なくとも一部を含む構成であることを特徴
    とする波長多重型モード同期レーザ装置。
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