JP2579059Y2 - 顕微鏡用光学セル - Google Patents
顕微鏡用光学セルInfo
- Publication number
- JP2579059Y2 JP2579059Y2 JP1990071115U JP7111590U JP2579059Y2 JP 2579059 Y2 JP2579059 Y2 JP 2579059Y2 JP 1990071115 U JP1990071115 U JP 1990071115U JP 7111590 U JP7111590 U JP 7111590U JP 2579059 Y2 JP2579059 Y2 JP 2579059Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cell
- microscope
- top plate
- sample
- bottom plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Microscoopes, Condenser (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、顕微鏡用光学セルに関し、詳しくは微生物
工業,食品工業等の分野において流体中の微小物質を計
測するにあたり、流体中の微小物質の重なり防止と泡の
顕微鏡視野内への侵入防止を図り、微小物質の正確な計
測を可能とした顕微鏡用光学セルに関する。
工業,食品工業等の分野において流体中の微小物質を計
測するにあたり、流体中の微小物質の重なり防止と泡の
顕微鏡視野内への侵入防止を図り、微小物質の正確な計
測を可能とした顕微鏡用光学セルに関する。
従来、微生物工業,食品工業等の分野において発酵
液,ビール等の流体を自動サンプリングして該流体中の
微小物質を顕微鏡観察により計測する場合、顕微鏡用光
学セルとしては箱型セルが一般に使用されている。しか
し、箱型セルを用いて流体中の微小物質を計測する場
合、微小物質の重なりが避けられず、また泡が顕微鏡視
野に混入して測定精度を低下させたり、測定不能となる
等の問題があった。
液,ビール等の流体を自動サンプリングして該流体中の
微小物質を顕微鏡観察により計測する場合、顕微鏡用光
学セルとしては箱型セルが一般に使用されている。しか
し、箱型セルを用いて流体中の微小物質を計測する場
合、微小物質の重なりが避けられず、また泡が顕微鏡視
野に混入して測定精度を低下させたり、測定不能となる
等の問題があった。
そこで、本考案者らはこのような課題を解決すべく検
討を重ねた結果、箱型の顕微鏡用光学セル内に特定のブ
リッジを形成し、かつ流体の導入口と排出口を特定した
ものを用いることによって目的を達成できることを見出
し、本考案を完成したのである。
討を重ねた結果、箱型の顕微鏡用光学セル内に特定のブ
リッジを形成し、かつ流体の導入口と排出口を特定した
ものを用いることによって目的を達成できることを見出
し、本考案を完成したのである。
すなわち、本考案は、天板と底板を透明な材料にて形
成した、透過型顕微鏡に用いる箱型セルであって、底板
の一端に連通する試料導入口と天板の他端に連通する試
料排出口を有し、かつ天板との間及び側面との間に空隙
を設けて底板に接地した透明な材料からなるブリッジを
セル内の中央部に形成してなる、流体中の微小物質を計
測するための顕微鏡用光学セルに関する。
成した、透過型顕微鏡に用いる箱型セルであって、底板
の一端に連通する試料導入口と天板の他端に連通する試
料排出口を有し、かつ天板との間及び側面との間に空隙
を設けて底板に接地した透明な材料からなるブリッジを
セル内の中央部に形成してなる、流体中の微小物質を計
測するための顕微鏡用光学セルに関する。
本考案を図面により説明すると、本考案のセルは箱型
であり、少なくとも天板(カバーグラス)1と底板2を
ガラス,プラスチックなどの透明な材料で形成してあ
る。また、セル内の中央部には天板との間及びセル内の
両側面との間に空隙が生じるように形成したブリッジ3
を設けてあり、このブリッジは透明な材料からなり、図
示したように、底板に接地した構造としてある。セルの
底板の一端には、該底板と連通する試料導入口4が設け
てあり、セルの天板の他端には、該天板と連通する試料
排出口5を設けてある。ブリッジ3の形状は特に制限さ
れないが、通常は断面形状が半円形状,台形状,三角形
状などのものが好適である。
であり、少なくとも天板(カバーグラス)1と底板2を
ガラス,プラスチックなどの透明な材料で形成してあ
る。また、セル内の中央部には天板との間及びセル内の
両側面との間に空隙が生じるように形成したブリッジ3
を設けてあり、このブリッジは透明な材料からなり、図
示したように、底板に接地した構造としてある。セルの
底板の一端には、該底板と連通する試料導入口4が設け
てあり、セルの天板の他端には、該天板と連通する試料
排出口5を設けてある。ブリッジ3の形状は特に制限さ
れないが、通常は断面形状が半円形状,台形状,三角形
状などのものが好適である。
本考案の顕微鏡用光学セルの大きさなどは使用目的等
を考慮して決定すればよく、一般的には長さ20〜150mm,
幅4〜20mm,高さ3〜6mmとすればよい。また、ブリッジ
の大きさは長さ10〜20mm,幅0.5〜2.0mm程度のものが適
当である。さらに、セルを構成するガラス,プラスチッ
クなどの板材の厚さは0.5〜2.0mm程度のものが通常使用
される。
を考慮して決定すればよく、一般的には長さ20〜150mm,
幅4〜20mm,高さ3〜6mmとすればよい。また、ブリッジ
の大きさは長さ10〜20mm,幅0.5〜2.0mm程度のものが適
当である。さらに、セルを構成するガラス,プラスチッ
クなどの板材の厚さは0.5〜2.0mm程度のものが通常使用
される。
ブリッジ3と天板1との間の空隙は、計測すべき微小
物質の流れを妨げない程度とする必要があり、該微小物
質の大きさの1〜2倍程度(通常は10〜50ミクロン)と
すればよい。しかし、ブリッジ3とセル内の両側面との
間に設ける空隙については、顕微鏡観察の対象となる流
路とならないので、上記のような特定は必要でなく、微
小物質を含む流体の流れを妨げないように適当な空隙を
設ければよい。
物質の流れを妨げない程度とする必要があり、該微小物
質の大きさの1〜2倍程度(通常は10〜50ミクロン)と
すればよい。しかし、ブリッジ3とセル内の両側面との
間に設ける空隙については、顕微鏡観察の対象となる流
路とならないので、上記のような特定は必要でなく、微
小物質を含む流体の流れを妨げないように適当な空隙を
設ければよい。
発酵液,ビール等の流体を自動サンプリングして該流
体中の微小物質を顕微鏡観察により計測する場合、本考
案の顕微鏡用光学セルを使用すると、ブリッジ3と天板
1との間の空隙が検鏡試料の流路となるので、顕微鏡視
野内において試料中の微小物質の重なりは防止され、し
かも泡が顕微鏡視野に混入するおそれがない。すなわ
ち、通常の透過型生物顕微鏡の検鏡台にセル(実施例で
は、ガラス板厚1.5mmで、長さ110mm,幅10mm,高さ5mmの
セル内に半円形で長さ20mm,幅2mm,半径15Rのブリッジを
設け、天板とブリッジの間隔を10ミクロンとしたものを
使用)をのせて検鏡すると、検鏡試料の流路が10ミクロ
ンであるため、試料中の微小物質の重なりがなく、また
泡はブリッジとセル側面との間の空隙を流れるため、顕
微鏡視野に混入せず、良好な視野が得られる。しかも、
泡の影響がないので、視野内の試料の流れはスムーズ
で、周囲液を代表する液体試料の観察が可能である。そ
れ故、本考案のセルを使用すれば、試料である流体に空
気,炭酸ガス等の泡が存在する場合であっても、ガス抜
きなどの前処理なしにオンライン,オフラインでの自動
サンプリングによる検鏡作業を行うことができる。
体中の微小物質を顕微鏡観察により計測する場合、本考
案の顕微鏡用光学セルを使用すると、ブリッジ3と天板
1との間の空隙が検鏡試料の流路となるので、顕微鏡視
野内において試料中の微小物質の重なりは防止され、し
かも泡が顕微鏡視野に混入するおそれがない。すなわ
ち、通常の透過型生物顕微鏡の検鏡台にセル(実施例で
は、ガラス板厚1.5mmで、長さ110mm,幅10mm,高さ5mmの
セル内に半円形で長さ20mm,幅2mm,半径15Rのブリッジを
設け、天板とブリッジの間隔を10ミクロンとしたものを
使用)をのせて検鏡すると、検鏡試料の流路が10ミクロ
ンであるため、試料中の微小物質の重なりがなく、また
泡はブリッジとセル側面との間の空隙を流れるため、顕
微鏡視野に混入せず、良好な視野が得られる。しかも、
泡の影響がないので、視野内の試料の流れはスムーズ
で、周囲液を代表する液体試料の観察が可能である。そ
れ故、本考案のセルを使用すれば、試料である流体に空
気,炭酸ガス等の泡が存在する場合であっても、ガス抜
きなどの前処理なしにオンライン,オフラインでの自動
サンプリングによる検鏡作業を行うことができる。
これに対して、通常の箱型セルを用い、単にセル厚さ
を薄くしただけでは、試料中の泡はセル全体に拡がるた
め、目的とする微小物質を顕微鏡視野に捉えることが困
難であり、しかも該微小物質は気泡部分に少なく、液体
部分に集まる性質があるので、微小物質の数はセル内の
気泡の数に影響され、正確な計測ができない。さらに、
通常の箱型セルを用いた場合は、セル内に試料を導入し
たとき、気泡が全体に拡がり、液体の流れはセル壁に沿
ったもののみとなり流量が充分でなく、かつセル内で微
小物質の沈降も生じるため、この点からも微小物質の正
確な計測ができない。
を薄くしただけでは、試料中の泡はセル全体に拡がるた
め、目的とする微小物質を顕微鏡視野に捉えることが困
難であり、しかも該微小物質は気泡部分に少なく、液体
部分に集まる性質があるので、微小物質の数はセル内の
気泡の数に影響され、正確な計測ができない。さらに、
通常の箱型セルを用いた場合は、セル内に試料を導入し
たとき、気泡が全体に拡がり、液体の流れはセル壁に沿
ったもののみとなり流量が充分でなく、かつセル内で微
小物質の沈降も生じるため、この点からも微小物質の正
確な計測ができない。
第1図は本考案の顕微鏡用光学セルの一態様を示す平面
図、第2図はその正面図、第3図はその側面図である。 1……天板,2……底板,3……ブリッジ,4……試料導入
口,5……試料排出口
図、第2図はその正面図、第3図はその側面図である。 1……天板,2……底板,3……ブリッジ,4……試料導入
口,5……試料排出口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−46281(JP,A) 実公 昭31−12881(JP,Y1) 実公 昭48−21621(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 21/00 - 21/36
Claims (1)
- 【請求項1】天板と底板を透明な材料にて形成した、透
過型顕微鏡に用いる箱型セルであって、底板の一端に連
通する試料導入口と天板の他端に連通する試料排出口を
有し、かつ天板との間及び側面との間に空隙を設けて底
板に接地した透明な材料からなるブリッジをセル内の中
央部に形成してなる、流体中の微小物質を計測するため
の顕微鏡用光学セル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990071115U JP2579059Y2 (ja) | 1990-07-05 | 1990-07-05 | 顕微鏡用光学セル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990071115U JP2579059Y2 (ja) | 1990-07-05 | 1990-07-05 | 顕微鏡用光学セル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0431109U JPH0431109U (ja) | 1992-03-12 |
JP2579059Y2 true JP2579059Y2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=31607861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990071115U Expired - Lifetime JP2579059Y2 (ja) | 1990-07-05 | 1990-07-05 | 顕微鏡用光学セル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579059Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4821621U (ja) * | 1971-07-16 | 1973-03-12 | ||
JPH0246281A (ja) * | 1988-08-09 | 1990-02-15 | Ebara Infilco Co Ltd | 微生物自動観察装置 |
-
1990
- 1990-07-05 JP JP1990071115U patent/JP2579059Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0431109U (ja) | 1992-03-12 |
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