JP2578617Y2 - 脇装具付牽引用ベッド - Google Patents

脇装具付牽引用ベッド

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JP2578617Y2
JP2578617Y2 JP1992064339U JP6433992U JP2578617Y2 JP 2578617 Y2 JP2578617 Y2 JP 2578617Y2 JP 1992064339 U JP1992064339 U JP 1992064339U JP 6433992 U JP6433992 U JP 6433992U JP 2578617 Y2 JP2578617 Y2 JP 2578617Y2
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JP
Japan
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patient
extension arm
frame
arm
bed
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JP1992064339U
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JPH0621614U (ja
Inventor
寿美夫 難波
毅 大橋
Original Assignee
オージー技研株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、腰椎症の牽引治療に用
いる牽引装置の牽引用ベッドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として特開平3−16563号
公報に開示される技術がある。この公報には、ベッドフ
レームと、ベッドフレームに設けた軸と、軸に取付けた
第1アームと、第1アームに回転自在に取付けた第2ア
ームとから構成され、二つの軸の間隔が人の両脇間隔よ
りも狭いことを特徴としたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来技術のものでは、
被牽引治療者(以下患者という)の両脇部を、腰部に付
与される牽引力の増大に伴って脇当て部が締め付けるの
で、患者に対して牽引力付加時に息苦しさと苦痛を与え
るという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記問題点を
解決したもので、牽引付与中、患者に息苦しさを与えず
弛緩した状態で牽引治療が行える脇装具付牽引用ベッド
を提供することを目的としている。即ち本考案は、牽引
用ベッド(1)のフレーム(3)に立設された立設フレ
ーム(11)と、立設フレーム(11)の上部に立設フ
レーム(11)を軸に水平方向に回動可能に取着された
延設アーム(13)と、延設アーム(13)の先部に該
延設アーム(13)を軸に回動可能に取着された脇当具
(23)とから構成されていることを特徴とする脇装具
付牽引用ベッドである。又、立設フレーム(11)と延
設アーム(13)の枢着部には、延設アーム(13)の
一方向回動を許容し逆方向回動を阻止するラチェット機
構(15)が設けられ、延設アーム(13)には延設ア
ーム(13)の前記逆方向回動を許容する解除具(1
8)が設けられている。
【0005】
【作用】本考案は、牽引用ベッド1のフレーム3に脇装
具25を設けたものであり、患者を牽引用ベッド1に仰
臥させ、この患者の両脇に脇装具25を当てがい、腰椎
牽引治療に供する。即ち、牽引用ベッド1の一端に牽引
機(図示省略)を設置し、前記患者の腰部に腰装具(図
示省略)を装着し、前記牽引機でワイヤー(図示省略)
を介して前記腰装具を牽引し、患者の腰部に適宜な牽引
力を付与する。
【0006】さらに詳細に述べると、延設アーム13
は、牽引用ベッド1のフレーム3における載置患者の頭
部側端に立設した立設フレーム11の上部に取着され水
平面で回動し、脇当具23は、延設アーム13の先部に
取着され延設アーム13を軸に回動する。牽引用ベッド
1に仰臥させた患者の両脇部に脇当具23を位置させる
ように、延設アーム13を仰臥患者の胸上に回し、そし
て、二つの脇当具23を回動させて患者の両脇部へあて
る。牽引治療時に、腰部に装着した腰装具(図示省略)
を牽引機(図示省略)でワイヤーを介して患者を足方向
に引っ張ると、患者は足方向に移動しようとするが、脇
装具25が両脇において上肢の下方移動を阻止する。本
考案は、患者の上半身の下方移動を脇装具25で阻止し
ておいて前記牽引機で患者の腰部を患者の足方向へ引っ
張ることにより、患者に腰椎牽引治療を施すものであ
る。
【0007】次に、立設フレーム11と延設アーム13
の枢着部に設けたラチェット機構15の作用を述べる
と、該ラチェット機構15は脇当具23を患者に装着す
る際、延設アーム13は牽引ベッド1の側方から患者の
胸上に向かっては水平方向に回動を許容するが、患者の
胸上から牽引ベッド1の側方へ向かってはその回動を阻
止する。延設アーム13に設けた解除具18を押すとラ
チェット機構15の回動阻止作用が解除され、立設フレ
ーム11に対して延設アーム13は両方向に回動自在と
なる。
【0008】
【実施例】本考案の実施例について図面を参照して説明
する。図1において、牽引用ベッド1は、脚2と、フレ
ーム3と、フレーム3に載設する下半身載台4と、フレ
ーム3に載設され下半身載台4に並設される上半身載台
5とからなる。上半身載台5の先端部には、患者の頭を
乗せる枕24が載設され、上半身載台5の基端部を中心
にして回動し上半身載台5の先端部が上昇するよう傾斜
させるリクライニング機構6が上半身載台5とフレーム
3との間に設けられている。
【0009】リクライニング機構6は、上半身載台5の
裏面にヒンジ7で取着されるネジシャフト8と、該ネジ
シャフト8に外嵌状に螺着されるギヤボックス9と、ギ
ヤボックス9から左右側方向に突出されフレーム3の左
右を貫通する回動軸10と、回動軸10を回動させるハ
ンドル26からなり、ハンドル26を左方向又は右方向
に回すと、ギヤボックス9中の雌ネジ(図示省略)が回
動し、ギヤボックス9を貫通したネジシャフト8がギヤ
ボックス9から進出又は退入移動し、該ネジシャフト8
に支えられて上半身載台5が傾斜又は倒伏する。
【0010】前記フレーム3には、患者の両脇に当がう
脇装具25が設けられており、脇装具25は以下に説明
する立設フレーム11、延設アーム13、脇当具23等
からなる。載置患者の頭側方向における前記フレーム3
には、該フレーム3に固着された取付具27を用いて立
設フレーム11が立設され、該立設フレーム11は患者
の肩幅より広い間隔をもって立設される左立設フレーム
11aと右立設フレーム11bでなり、該左右立設フレ
ーム11a・11bが立設方向へ進退動することを阻止
し固定するノブボルト12が該フレーム3に螺着されて
いる。
【0011】立設フレーム11の上部には、立設フレー
ム11を中心に回動する延設アーム13が軸着される。
立設フレーム11の軸着部14には、立設フレーム11
を軸にしている延設アーム13の回動を一方向のみ許容
するラチェット機構15が構成されており、該ラチェッ
ト機構15は、立設フレーム11に刻設される歯車部1
6と、該歯車部16に噛み合うピン17とからなってい
る。
【0012】延設アーム13は円筒材で作られており、
該延設アーム13にはラチェット機構15の逆止作用を
解除する解除具18が構成されている。該解除具18
は、延設アーム13の先端から一部が外部に露出された
押し釦19と、該押し釦19を筒外へ押し出す方向へ常
時付勢するスプリング20と、前記ピン17に連結され
ピン17を歯車部16から離間させる回動アーム21
と、押し釦19と回動アーム21とを連結し押し釦19
の動きを回動アーム21へ伝達する伝達棒22とからな
る。押し釦19をスプリング20の付勢力に抗して延設
アーム13内方向に手動にて押すと、回動アーム21が
押し釦19に押され、回動アーム21の移動により回動
アーム21が支点を軸に回動し、回動アーム21の回動
によりピン17が歯車部16から離間する。ピン17が
歯車部16から離間するとラチェット機構15の逆止機
能が解除され、延設アーム13は立設フレーム11を軸
に左右双方向に回動自在となる。
【0013】延設アーム13の延設方向の先部に、延設
アーム13を軸にして上下方向に回動自在に脇当具23
が取着される。該脇当具23は円筒部材の外周に緩衝部
材を巻着してなる。牽引治療に際し、介助者は該脇当具
23を延設アーム13から垂下状に向けて、患者の両脇
に当てがう。患者に装着した腰装具(図示省略)を牽引
機(図示省略)でワイヤー(図示省略)を介して牽引
し、患者をその足方向へ引っ張るが、その際、前述した
脇当具23の介助操作により、患者の上肢の付け根を脇
当具23が支持し、患者が足方向へ移動することを阻止
することになる。
【0014】尚、図3には立設アーム11の取付構成の
他の実施例を示しており、当該他の実施例では立設アー
ム11が載置患者の頭側方向におけるフレーム3に上下
方向に移動可能に立設固定されている。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、腰椎牽引治療に際し、
腰部に付与される牽引力の増大に伴って患者は脇装具に
て両脇部が締め付けられることはなく、そして、牽引力
付与時に患者は息苦しさと苦痛を強いられるといった不
都合な事は生じない。腰椎牽引治療において患者に苦痛
を与えると、患者は肉体的及び精神的に緊張し腰椎を取
り囲む筋肉を硬直させる。腰椎を取り囲む筋肉が緊張し
ていると、腰装具に掛けた牽引力がその筋肉に多く作用
してしまい、腰椎自体に作用する牽引力が少なくなって
腰椎を正確かつ確実に牽引できないことになってしま
う。そのため、牽引治療中には患者に苦痛を与えないで
リラックスさせることが大切となる。本考案は、牽引中
患者に与える息苦しさを無くし苦痛を減らし肉体的及び
精神的に弛緩した状態で腰椎の牽引を実施することがで
き、効果的な腰椎牽引治療ができることになった。
【0016】又、従来装置では、牽引用ベッドの長手方
向即ち縦方向へ脇装具に係るアームを待機させる場所を
あけておく必要があり、狭い診療室又は治療室において
は前述の待機場所を要してしまい不都合であったが、本
考案においては、延設アームを牽引用ベッドの短手方向
即ち側方向へ回動させるものであって、牽引用ベッドの
縦方向へ延設アームを待機させる場所として余分な空間
をあける必要がない。通常は牽引用ベッドの側方向には
患者の乗降のための空間を設けており、本考案では牽引
治療の前後に延設アームを待機させる空間を特に設ける
必要がなく、診療室又は治療室の限られた部屋面積を有
効に利用することができるという効果がある。
【0017】又本考案においては、立設フレームと延設
アームの枢着部に、延設アームの一方向回動を許容し逆
方向回動を阻止するラチェット機構が設けられているた
め、脇装具が患者の両脇から離間しない。そのため、患
者は脇を締めるという余計な力を出す必要は無く、患者
は楽に牽引治療を受けることができる。さらに、介助者
は患者に対して脇装具の装着を容易に実施できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の正面図である。
【図2】図1の矢視A方向から見た側面図である。
【図3】本考案における立設フレームの取付構成他の実
施例を示す斜視図である。
【図4】本考案実施例における立設フレームと延設アー
ムの枢着部に設けたラチェット機構の断面図である。
【符号の説明】
1 牽引用ベッド 3 フレーム 11 立設フレーム 13 延設アーム 18 解除具 23 脇当具

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】牽引用ベッド(1)のフレーム(3)に立
    設された立設フレーム(11)と、立設フレーム(1
    1)の上部に立設フレーム(11)を軸に水平方向に回
    動可能に取着された延設アーム(13)と、延設アーム
    (13)の先部に該延設アーム(13)を軸に回動可能
    取着された脇当具(23)とから構成されていること
    を特徴とする脇装具付牽引用ベッド。
  2. 【請求項2】 立設フレーム(11)と延設アーム(1
    3)の枢着部には、延設アーム(13)の一方向回動を
    許容し逆方向回動を阻止するラチェット機構(15)が
    設けられ、延設アーム(13)には該延設アーム(1
    3)の前記逆方向回動を許容する解除具(18)が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の脇装具付牽
    引用ベッド。
JP1992064339U 1992-08-20 1992-08-20 脇装具付牽引用ベッド Expired - Lifetime JP2578617Y2 (ja)

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JPH0621614U JPH0621614U (ja) 1994-03-22
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