JP2578523Y2 - 合成樹脂製壜体成形用プリフォーム - Google Patents
合成樹脂製壜体成形用プリフォームInfo
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- JP2578523Y2 JP2578523Y2 JP1992030483U JP3048392U JP2578523Y2 JP 2578523 Y2 JP2578523 Y2 JP 2578523Y2 JP 1992030483 U JP1992030483 U JP 1992030483U JP 3048392 U JP3048392 U JP 3048392U JP 2578523 Y2 JP2578523 Y2 JP 2578523Y2
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- Japan
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- locking
- preform
- mouth
- edge
- stopper cap
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、打栓キャップで密封す
る口部を熱処理により結晶白化させた壜体に2軸延伸ブ
ロー成形される、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の
一次成形品として射出成形されたプリフォームの、特に
口部の構造に関するものである。
る口部を熱処理により結晶白化させた壜体に2軸延伸ブ
ロー成形される、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の
一次成形品として射出成形されたプリフォームの、特に
口部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート樹脂製の2
軸延伸ブロー成形壜体の内、高い耐熱性および耐内圧性
の要求される壜体にあっては、キャップによる壜体の密
封保持を強固に達成維持するために、口部を熱処理によ
り結晶白化させて、この口部の機械的強度および耐内容
物性を高めている。
軸延伸ブロー成形壜体の内、高い耐熱性および耐内圧性
の要求される壜体にあっては、キャップによる壜体の密
封保持を強固に達成維持するために、口部を熱処理によ
り結晶白化させて、この口部の機械的強度および耐内容
物性を高めている。
【0003】特に、打栓キャップにより壜体の密封を達
成維持する壜体にあっては、口部に対する打栓キャップ
の強固で安定した組付きを達成維持するために、口部を
結晶白化させることが多い。
成維持する壜体にあっては、口部に対する打栓キャップ
の強固で安定した組付きを達成維持するために、口部を
結晶白化させることが多い。
【0004】この打栓キャップを組付けるタイプの壜体
における口部の構造は、図3に示すように、開口部外周
面に係止周条4を突周設すると共に、外周面下端に鍔片
7を突周設し、この鍔片7と係止周条4との間に凹溝部
6を形成した構成となっている。
における口部の構造は、図3に示すように、開口部外周
面に係止周条4を突周設すると共に、外周面下端に鍔片
7を突周設し、この鍔片7と係止周条4との間に凹溝部
6を形成した構成となっている。
【0005】係止周条4は、その上端部に、口部3の上
端面からなだらかに連続して、下方に拡径したテーパガ
イド面4aを形成して、打栓キャップの口部3への自動
打栓を容易で正確なものとし、また下端縁部に、エッジ
部を形成する係止角縁部5を形成して、打栓キャップの
口部3に対する係止組付きを達成維持するようにしてい
る。
端面からなだらかに連続して、下方に拡径したテーパガ
イド面4aを形成して、打栓キャップの口部3への自動
打栓を容易で正確なものとし、また下端縁部に、エッジ
部を形成する係止角縁部5を形成して、打栓キャップの
口部3に対する係止組付きを達成維持するようにしてい
る。
【0006】この図3に示した従来技術にあって、係止
角縁部5は、その周面5aが、係止周条4の外周面4b
をそのまま下方に延長した、プリフォームの中心軸心に
平行な垂直面となっており、またその下面5bは、プリ
フォームの中心軸心に直交する仮想される水平面に対し
て外方にやや上昇した傾斜面となっていて、打栓した打
栓キャップの係止部が、この係止角縁部5に下方から係
止して、打栓キャップの口部3に対する密封組付きを達
成維持している。
角縁部5は、その周面5aが、係止周条4の外周面4b
をそのまま下方に延長した、プリフォームの中心軸心に
平行な垂直面となっており、またその下面5bは、プリ
フォームの中心軸心に直交する仮想される水平面に対し
て外方にやや上昇した傾斜面となっていて、打栓した打
栓キャップの係止部が、この係止角縁部5に下方から係
止して、打栓キャップの口部3に対する密封組付きを達
成維持している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術にあっては、口部3強化のために、この口部
3を結晶白化させると、この結晶白化に伴う口部3の収
縮変形(図3における仮想線図示状態)により、係止角
縁部5の下面5bの上昇傾斜程度が増大し、口部3に対
する打栓キャップの係止組付き力が劣化すると云う問題
があった。
た従来技術にあっては、口部3強化のために、この口部
3を結晶白化させると、この結晶白化に伴う口部3の収
縮変形(図3における仮想線図示状態)により、係止角
縁部5の下面5bの上昇傾斜程度が増大し、口部3に対
する打栓キャップの係止組付き力が劣化すると云う問題
があった。
【0008】また、結晶白化に伴って口部3に発生する
収縮変形の縮径変形は、口部3の上端側の方が大きく、
かつ肉厚の大きい部分で大きく発生するものであるの
で、肉厚部分である係止周条4の下端に位置する係止角
縁部5には、より大きい収縮変形が現れることになり、
このため係止周条4の外周面4bが、その中央部分を外
方に突出させた湾曲形状に変形し、これにより係止角縁
部5のエッジ部よりも外周面4aの中央部分が外方に突
出した状態となり、このことも口部3に対する打栓キャ
ップの係止組付き力を劣化させる原因となると云う問題
があった。
収縮変形の縮径変形は、口部3の上端側の方が大きく、
かつ肉厚の大きい部分で大きく発生するものであるの
で、肉厚部分である係止周条4の下端に位置する係止角
縁部5には、より大きい収縮変形が現れることになり、
このため係止周条4の外周面4bが、その中央部分を外
方に突出させた湾曲形状に変形し、これにより係止角縁
部5のエッジ部よりも外周面4aの中央部分が外方に突
出した状態となり、このことも口部3に対する打栓キャ
ップの係止組付き力を劣化させる原因となると云う問題
があった。
【0009】さらに、従来技術における係止周条4の
幅、すなわちプリフォーム1の中心軸心に沿った幅は、
口部3に打栓された打栓キャップの係止力を機械的に支
えることができる強度を係止周条4に与えるのを基準に
設定されているため、係止周条4の係止角縁部5は、口
部3の比較的上部に位置することになり、このため口部
3の結晶白化に伴う収縮変形量が大きく、この収縮変形
による角形状のダレ程度が大きくなるため、このことも
口部3に対する打栓キャップの係止組付き力を劣化させ
る原因となっていると云う問題があった。
幅、すなわちプリフォーム1の中心軸心に沿った幅は、
口部3に打栓された打栓キャップの係止力を機械的に支
えることができる強度を係止周条4に与えるのを基準に
設定されているため、係止周条4の係止角縁部5は、口
部3の比較的上部に位置することになり、このため口部
3の結晶白化に伴う収縮変形量が大きく、この収縮変形
による角形状のダレ程度が大きくなるため、このことも
口部3に対する打栓キャップの係止組付き力を劣化させ
る原因となっていると云う問題があった。
【0010】そこで、本考案は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく考案されたもので、結晶白化さ
せた口部への打栓キャップの係止組付きを、充分に強力
に維持することを技術的課題とし、もって口部に打栓し
た打栓キャップが、自然に不正抜け出しする事故の発生
を確実に防止することを目的とする。
ける問題点を解消すべく考案されたもので、結晶白化さ
せた口部への打栓キャップの係止組付きを、充分に強力
に維持することを技術的課題とし、もって口部に打栓し
た打栓キャップが、自然に不正抜け出しする事故の発生
を確実に防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決する本考案の手段は、打栓キャップで密封される口部
を、熱処理により結晶白化させた壜体に2軸延伸ブロー
成形される、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の一次
成形品として射出成形されたプリフォームであること、
このプリフォームの口部の開口縁部外周に係止周条を突
周設すること、この係止周条の打栓キャップが組付き係
止する下側の係止角縁部の下面を、プリフォゥムの中心
軸心と直交する仮想される水平面に対して、外側に下降
する傾斜面とすること、にある。
決する本考案の手段は、打栓キャップで密封される口部
を、熱処理により結晶白化させた壜体に2軸延伸ブロー
成形される、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の一次
成形品として射出成形されたプリフォームであること、
このプリフォームの口部の開口縁部外周に係止周条を突
周設すること、この係止周条の打栓キャップが組付き係
止する下側の係止角縁部の下面を、プリフォゥムの中心
軸心と直交する仮想される水平面に対して、外側に下降
する傾斜面とすること、にある。
【0012】係止周条の係止角縁部の周面を、下方に拡
径するテーパ面とするのが良い。
径するテーパ面とするのが良い。
【0013】また、係止周条のプリフォームの高さ方向
に沿った幅を、口部に対する打栓キャップの密封組付け
に支障を生じない範囲内で、できる限り大きい値に設定
するのが良い。
に沿った幅を、口部に対する打栓キャップの密封組付け
に支障を生じない範囲内で、できる限り大きい値に設定
するのが良い。
【0014】
【作用】プリフォームの口部の開口縁部外周に突周設さ
れた係止周条は、打栓された打栓キャップが係止する係
止角縁部の下面を、外側に下降する傾斜面としたので、
この係止角縁部は、鋭角なエッジ部を形成することにな
る。
れた係止周条は、打栓された打栓キャップが係止する係
止角縁部の下面を、外側に下降する傾斜面としたので、
この係止角縁部は、鋭角なエッジ部を形成することにな
る。
【0015】結晶白化により口部が収縮変形すると、こ
の収縮変形により、係止角縁部の下面の水平面に対する
傾斜程度は小さくなるものの、この係止角縁部の下面
が、水平面に対して外側に上昇する傾斜姿勢にはならな
いので、係止角縁部に係止する打栓キャップの係止部に
対して、抜けテーパを形成することがない。
の収縮変形により、係止角縁部の下面の水平面に対する
傾斜程度は小さくなるものの、この係止角縁部の下面
が、水平面に対して外側に上昇する傾斜姿勢にはならな
いので、係止角縁部に係止する打栓キャップの係止部に
対して、抜けテーパを形成することがない。
【0016】また、係止周条の係止角縁部の周面を、下
方に拡径するテーパ面とすることにより、係止角縁部
は、鋭角なエッジ部を係止周条の最も外側に位置させる
ことになり、このため結晶白化により口部が収縮変形し
て、係止周条の外周面が丸味を持った形状に変形して
も、この係止角縁部のエッジ部が、係止周条の最も外側
に位置する構造を維持することになる。
方に拡径するテーパ面とすることにより、係止角縁部
は、鋭角なエッジ部を係止周条の最も外側に位置させる
ことになり、このため結晶白化により口部が収縮変形し
て、係止周条の外周面が丸味を持った形状に変形して
も、この係止角縁部のエッジ部が、係止周条の最も外側
に位置する構造を維持することになる。
【0017】さらに、係止周条の高さ方向に沿った幅を
大きくすることにより、この係止周条の係止角縁部は、
口部の収縮変形量の大きい上端部よりも、収縮変形量の
比較的少ない中央部に近く位置することになり、これに
より結晶白化により口部が収縮変形した状態で、係止角
縁部の下面の傾斜程度の低下が少なくなると共に、係止
角縁部のエッジ部の縮径方向への変位程度が少なくな
る。
大きくすることにより、この係止周条の係止角縁部は、
口部の収縮変形量の大きい上端部よりも、収縮変形量の
比較的少ない中央部に近く位置することになり、これに
より結晶白化により口部が収縮変形した状態で、係止角
縁部の下面の傾斜程度の低下が少なくなると共に、係止
角縁部のエッジ部の縮径方向への変位程度が少なくな
る。
【0018】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本考案によるプリフォーム1の一
実施例の、全体半縦断面図を示すもので、半球殻状の底
部を下端に連設した有底円筒形状をした胴部2の上端
に、上方にやや拡径すると共に、上端に近づくに従って
肉厚を減少した短円筒形状をした肩部8を介して口部3
を連設して構成されている。
ら説明する。図1は、本考案によるプリフォーム1の一
実施例の、全体半縦断面図を示すもので、半球殻状の底
部を下端に連設した有底円筒形状をした胴部2の上端
に、上方にやや拡径すると共に、上端に近づくに従って
肉厚を減少した短円筒形状をした肩部8を介して口部3
を連設して構成されている。
【0019】口部3(図2参照)は、上端外周に係止周
条4を突周設すると共に、下端外周に鍔片7を突周設す
ることにより、この鍔片7と係止周条4との間に凹溝部
6を周設形成して構成されている。
条4を突周設すると共に、下端外周に鍔片7を突周設す
ることにより、この鍔片7と係止周条4との間に凹溝部
6を周設形成して構成されている。
【0020】係止周条4は、その上端縁部を、平坦な口
部3の上端面からなだらかに連続して、下方に拡径した
テーパガイド面4aとし、その下端縁部である係止角縁
部5を、外側に下降した傾斜面である下面5bと、下方
に拡径するテーパ面である周面5aとから構成し、さら
にその幅を、口部3に対する打栓キャップの係止組付き
に支障を与えない範囲内で、できる限り大きい値に設定
されている。
部3の上端面からなだらかに連続して、下方に拡径した
テーパガイド面4aとし、その下端縁部である係止角縁
部5を、外側に下降した傾斜面である下面5bと、下方
に拡径するテーパ面である周面5aとから構成し、さら
にその幅を、口部3に対する打栓キャップの係止組付き
に支障を与えない範囲内で、できる限り大きい値に設定
されている。
【0021】係止角縁部5の下面5bは、図3に示した
従来例が水平面に対して+4°程度であるのに対して、
水平面に対して−4°程度の傾斜角度に設定されてお
り、また係止角縁部5の周面5aは、図3に示した従来
例が垂直面であるのに対して、垂直面に対して8°程度
の傾斜角度に設定されている。
従来例が水平面に対して+4°程度であるのに対して、
水平面に対して−4°程度の傾斜角度に設定されてお
り、また係止角縁部5の周面5aは、図3に示した従来
例が垂直面であるのに対して、垂直面に対して8°程度
の傾斜角度に設定されている。
【0022】また、係止周条4の幅は、図3に示した従
来例が、口部3の高さ幅の約4分の1(具体的には、口
部3の高さ幅が10.2〔mm〕に対して、係止周条4の
幅が2.9〔mm〕)であるのに対して、口部3の高さ幅
の約2分の1(具体的には、口部3の高さ幅が10.2
〔mm〕に対して、係止周条4の幅が4.59〔mm〕)に
設定されている。
来例が、口部3の高さ幅の約4分の1(具体的には、口
部3の高さ幅が10.2〔mm〕に対して、係止周条4の
幅が2.9〔mm〕)であるのに対して、口部3の高さ幅
の約2分の1(具体的には、口部3の高さ幅が10.2
〔mm〕に対して、係止周条4の幅が4.59〔mm〕)に
設定されている。
【0023】このように、図2に示した実施例は、係止
角縁部5の下面5bを、外側に下降した傾斜面とすると
共に、係止角縁部5の周面5aを、下方に拡径したテー
パ面とし、さらに係止角縁部5を口部3の略中央に位置
させたので、口部3を、図2実線図示の射出成形状態か
ら、結晶白化させると、図2仮想線図示の状態に収縮変
形する。
角縁部5の下面5bを、外側に下降した傾斜面とすると
共に、係止角縁部5の周面5aを、下方に拡径したテー
パ面とし、さらに係止角縁部5を口部3の略中央に位置
させたので、口部3を、図2実線図示の射出成形状態か
ら、結晶白化させると、図2仮想線図示の状態に収縮変
形する。
【0024】この図2に仮想線により図示された収縮変
形形態から明らかなように、収縮変形した口部3の係止
角縁部5は、その下面5bの下降傾斜程度少なくなって
いるものの、下面5bが上昇傾斜の状態とならないの
で、この係止角縁部5に係止する打栓キャップの係止部
に対して、抜けテーパを形成することがなく、これによ
り口部3に対する打栓キャップの係止組付きを強固に維
持する。
形形態から明らかなように、収縮変形した口部3の係止
角縁部5は、その下面5bの下降傾斜程度少なくなって
いるものの、下面5bが上昇傾斜の状態とならないの
で、この係止角縁部5に係止する打栓キャップの係止部
に対して、抜けテーパを形成することがなく、これによ
り口部3に対する打栓キャップの係止組付きを強固に維
持する。
【0025】また、係止角縁部5の周面5aの下方に拡
径した傾斜により、係止角縁部5のエッジ部が係止周条
4の外周面4bよりも外方に位置したままであるので、
係止角縁部5全体が、打栓キャップの口部3に対する係
止保持に有効に作用することになり、口部3に対する打
栓キャップの密封組付きを強固に達成維持する。
径した傾斜により、係止角縁部5のエッジ部が係止周条
4の外周面4bよりも外方に位置したままであるので、
係止角縁部5全体が、打栓キャップの口部3に対する係
止保持に有効に作用することになり、口部3に対する打
栓キャップの密封組付きを強固に達成維持する。
【0026】実験によると、図3図示の従来口部3構造
を有する1リットル壜体に、85度(最高87度)の内
容液を充填して打栓キャップを打栓して密封後、冷却し
てから壜体に対して打栓キャップを10Kgの力で引き上
げたところ、多数の打栓キャップが抜けてしまったのに
対して、本考案の場合は、同一条件で打栓キャップの抜
けは皆無であった。
を有する1リットル壜体に、85度(最高87度)の内
容液を充填して打栓キャップを打栓して密封後、冷却し
てから壜体に対して打栓キャップを10Kgの力で引き上
げたところ、多数の打栓キャップが抜けてしまったのに
対して、本考案の場合は、同一条件で打栓キャップの抜
けは皆無であった。
【0027】
【考案の効果】本考案は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。口部の結晶白化による収
縮変形後に、係止角縁部の下面が、外側に上昇傾斜して
抜けテーパを形成することがなく、確実に外側に下降し
た傾斜面形状を維持するので、打栓キャップの係止部を
係止角縁部に強固に係止させることができ、もって口部
に対する打栓キャップの、強固で安定した密封組付きを
達成維持することができ、打栓キャップの自然な不正抜
け出しを確実に防止する。
で、以下に示す効果を奏する。口部の結晶白化による収
縮変形後に、係止角縁部の下面が、外側に上昇傾斜して
抜けテーパを形成することがなく、確実に外側に下降し
た傾斜面形状を維持するので、打栓キャップの係止部を
係止角縁部に強固に係止させることができ、もって口部
に対する打栓キャップの、強固で安定した密封組付きを
達成維持することができ、打栓キャップの自然な不正抜
け出しを確実に防止する。
【0028】係止角縁部の下面を、外側に下降した傾斜
面としただけであるので、その構造が極めて簡単であ
り、もって実施が容易である。
面としただけであるので、その構造が極めて簡単であ
り、もって実施が容易である。
【0029】係止角縁部の周面を下方に拡径したテーパ
面にした場合には、口部の結晶白化による収縮変形後で
あっても、係止角縁部のエッジ部が係止周条の最も外側
に位置することができるので、係止角縁部全体を打栓キ
ャップの口部に対する係止組付きに有効に作用させるこ
とができ、もって口部に対する打栓キャップの密封組付
きを、より強固で安定したものとすることができる。
面にした場合には、口部の結晶白化による収縮変形後で
あっても、係止角縁部のエッジ部が係止周条の最も外側
に位置することができるので、係止角縁部全体を打栓キ
ャップの口部に対する係止組付きに有効に作用させるこ
とができ、もって口部に対する打栓キャップの密封組付
きを、より強固で安定したものとすることができる。
【0030】係止周条の高さ幅を充分に大きくした場合
には、係止角縁部が、口部の結晶白化による収縮変形時
における変形量の少ない部分に位置することができるの
で、結晶白化による口部の収縮変形により、係止角縁部
の下面の傾斜程度の減少、および係止角縁部のエッジ部
の外側への突出程度の減少を少なくすることができ、も
って係止角縁部が発揮する打栓キャップの口部に対する
密封組付きを、より強固で安定したものとすることがで
きる。
には、係止角縁部が、口部の結晶白化による収縮変形時
における変形量の少ない部分に位置することができるの
で、結晶白化による口部の収縮変形により、係止角縁部
の下面の傾斜程度の減少、および係止角縁部のエッジ部
の外側への突出程度の減少を少なくすることができ、も
って係止角縁部が発揮する打栓キャップの口部に対する
密封組付きを、より強固で安定したものとすることがで
きる。
【図1】本考案の一実施例を示す、右半分を縦断した全
体正面図。
体正面図。
【図2】図1に示した実施例における口部の部分拡大縦
断面図。
断面図。
【図3】従来例を示す、口部の部分拡大縦断面図。
1 ; 壜体 2 ; 胴部 3
; 口部 4 ; 係止周条 4a; テーパガイド面 4
b; 外周面 5 ; 係止角縁部 5a; 周面 5
b; 下面 6 ; 凹溝部 7 ; 鍔片 8
; 肩部
; 口部 4 ; 係止周条 4a; テーパガイド面 4
b; 外周面 5 ; 係止角縁部 5a; 周面 5
b; 下面 6 ; 凹溝部 7 ; 鍔片 8
; 肩部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00
Claims (3)
- 【請求項1】 打栓キャップで密封される口部(3) を、
熱処理により結晶白化させた壜体に2軸延伸ブロー成形
される、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の一次成形
品として射出成形されたプリフォーム(1) であって、前
記口部(3) の開口縁部外周に突周設された係止周条(4)
の、前記打栓キャップが組付き係止する下側の係止角縁
部(5) の下面(5b)を、前記プリフォゥム(1) の中心軸心
と直交する仮想される水平面に対して、外側に下降する
傾斜面とした合成樹脂製壜体成形用プリフォーム。 - 【請求項2】 係止角縁部(5) の周面(5a)を、下方に拡
径するテーパ面とした請求項1に記載の合成樹脂製壜体
成形用プリフォーム。 - 【請求項3】 係止周条(4) のプリフォーム(1) の高さ
方向に沿った幅を、口部(3) に対する打栓キャップの密
封組付けに支障を生じない範囲内で、できる限り大きい
値に設定した請求項1または2に記載の合成樹脂製壜体
成形用プリフォーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992030483U JP2578523Y2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | 合成樹脂製壜体成形用プリフォーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992030483U JP2578523Y2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | 合成樹脂製壜体成形用プリフォーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0580717U JPH0580717U (ja) | 1993-11-02 |
JP2578523Y2 true JP2578523Y2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=12305090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992030483U Expired - Fee Related JP2578523Y2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | 合成樹脂製壜体成形用プリフォーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578523Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11780634B2 (en) | 2007-05-16 | 2023-10-10 | Plastipak Packaging, Inc. | Lightweight plastic container and preform |
US12017816B2 (en) | 2006-03-06 | 2024-06-25 | Plastipak Packaging, Inc. | Lightweight plastic container and preform |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4035905B2 (ja) * | 1998-12-16 | 2008-01-23 | 東洋製罐株式会社 | プリフォーム及び二軸延伸ブロー成形ボトル |
-
1992
- 1992-04-09 JP JP1992030483U patent/JP2578523Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12017816B2 (en) | 2006-03-06 | 2024-06-25 | Plastipak Packaging, Inc. | Lightweight plastic container and preform |
US11780634B2 (en) | 2007-05-16 | 2023-10-10 | Plastipak Packaging, Inc. | Lightweight plastic container and preform |
US11939104B2 (en) | 2007-05-16 | 2024-03-26 | Plastipak Packaging, Inc. | Lightweight plastic container and preform |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0580717U (ja) | 1993-11-02 |
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