JP2578440Y2 - プレス機械のクラッチ・ブレーキ装置 - Google Patents
プレス機械のクラッチ・ブレーキ装置Info
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- JP2578440Y2 JP2578440Y2 JP1991076660U JP7666091U JP2578440Y2 JP 2578440 Y2 JP2578440 Y2 JP 2578440Y2 JP 1991076660 U JP1991076660 U JP 1991076660U JP 7666091 U JP7666091 U JP 7666091U JP 2578440 Y2 JP2578440 Y2 JP 2578440Y2
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- brake
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プレス機械のクラッチ
・ブレーキ装置に係り、特にフライホイールを含む湿式
のクラッチ・ブレーキ装置に関するものである。
・ブレーキ装置に係り、特にフライホイールを含む湿式
のクラッチ・ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレス機械の湿式クラッチ・ブ
レーキ装置は、多板構造のクラッチ部及びブレーキ部が
クランク軸の如きプレスラム駆動軸上に構成され、これ
らを液密に収容する密封構造のハウジングが前記クラッ
チ部と連結されてフライホイールをなしている。
レーキ装置は、多板構造のクラッチ部及びブレーキ部が
クランク軸の如きプレスラム駆動軸上に構成され、これ
らを液密に収容する密封構造のハウジングが前記クラッ
チ部と連結されてフライホイールをなしている。
【0003】従来、湿式クラッチ・ブレーキ装置に於
て、フライホイールを兼ねた密封構造のハウジングは、
一方の側のエンド部(円板状端面部)と円筒部とが連結
された有底筒状のハウジング本体と、そのハウジング本
体の軸端開口部を閉じる円板状のエンドカバー部材とに
より構成されている。
て、フライホイールを兼ねた密封構造のハウジングは、
一方の側のエンド部(円板状端面部)と円筒部とが連結
された有底筒状のハウジング本体と、そのハウジング本
体の軸端開口部を閉じる円板状のエンドカバー部材とに
より構成されている。
【0004】また、従来の湿式クラッチ・ブレーキ装置
に於ては、その構造上、上述の如きハウジング本体をプ
レスラム駆動軸の支持部等に組み付けたのち、ハウジン
グ本体内の中央部に位置するプレスラム駆動軸に多板構
造のクラッチ部及びブレーキ部のハブ部材を装着し、こ
の後にクラッチ部及びブレーキ部の各クラッチ用摩擦板
及びブレーキ用摩擦板をプレスラム駆動軸上のハブ部材
に対し組み付け、最後にハウジング本体の軸端開口部に
エンドカバー部材を取り付けて蓋をすることが行われ
る。
に於ては、その構造上、上述の如きハウジング本体をプ
レスラム駆動軸の支持部等に組み付けたのち、ハウジン
グ本体内の中央部に位置するプレスラム駆動軸に多板構
造のクラッチ部及びブレーキ部のハブ部材を装着し、こ
の後にクラッチ部及びブレーキ部の各クラッチ用摩擦板
及びブレーキ用摩擦板をプレスラム駆動軸上のハブ部材
に対し組み付け、最後にハウジング本体の軸端開口部に
エンドカバー部材を取り付けて蓋をすることが行われ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】プレス機械に於いて
は、フライホイールの容量を変更する必要が生じること
がある。これに対し上述の如き湿式クラッチ・ブレーキ
装置に於いては、フライホイール容量を変更するために
は、ハウジング本体を交換する必要が生じる。
は、フライホイールの容量を変更する必要が生じること
がある。これに対し上述の如き湿式クラッチ・ブレーキ
装置に於いては、フライホイール容量を変更するために
は、ハウジング本体を交換する必要が生じる。
【0006】このハウジング本体の交換のためには、上
述の如き組み付け構造上、クラッチ部及びブレーキ部の
すべてをプレスラム駆動軸より一旦取り外し、この取り
外し状態にてハウジング本体をプレスラム駆動軸より引
き抜くようにして取り外し、この後に交換すべきハウジ
ング本体を装着し、このハウジング本体の装着後にプレ
スラム駆動軸に対しクラッチ部及びブレーキ部のすべて
を再組み付けする必要がある。このため、従来、フライ
ホイール容量に際しては、相当な交換作業時間を要する
ことになり、これはプレス機械の稼働率を低減すること
になる。
述の如き組み付け構造上、クラッチ部及びブレーキ部の
すべてをプレスラム駆動軸より一旦取り外し、この取り
外し状態にてハウジング本体をプレスラム駆動軸より引
き抜くようにして取り外し、この後に交換すべきハウジ
ング本体を装着し、このハウジング本体の装着後にプレ
スラム駆動軸に対しクラッチ部及びブレーキ部のすべて
を再組み付けする必要がある。このため、従来、フライ
ホイール容量に際しては、相当な交換作業時間を要する
ことになり、これはプレス機械の稼働率を低減すること
になる。
【0007】またハウジング本体は、一方の側のエンド
部と円筒部とが連結された有底筒状であり、組み付け状
態に於いては他方の側の軸端部に於ける軸方向のみの開
放となり、この一方のみの開放性からして、ハウジング
本体の内部中央に位置するプレスラム駆動軸に多板構造
のクラッチ部及びブレーキ部のハブ部材を装着し、また
このハブ部材にクラッチ部及びブレーキ部の各クラッチ
用摩擦板及びブレーキ用摩擦板を組み付けたり、これら
を分解したり、これらの組み付け状態を調整する作業が
行われ難いと云う欠点がある。
部と円筒部とが連結された有底筒状であり、組み付け状
態に於いては他方の側の軸端部に於ける軸方向のみの開
放となり、この一方のみの開放性からして、ハウジング
本体の内部中央に位置するプレスラム駆動軸に多板構造
のクラッチ部及びブレーキ部のハブ部材を装着し、また
このハブ部材にクラッチ部及びブレーキ部の各クラッチ
用摩擦板及びブレーキ用摩擦板を組み付けたり、これら
を分解したり、これらの組み付け状態を調整する作業が
行われ難いと云う欠点がある。
【0008】またクラッチの作動時にクラッチ用摩擦板
に作用するスラスト力をハウジングが受け持つようにな
っていると、このスライト力がハウジングに作用するよ
うになり、この結果、ハウジングをプレスラム駆動軸に
対し回転可能に支持するための軸受は、ラジアル荷重に
加えてスラスト荷重も受け持つことができる構造の軸受
でなくてはならなくなり、しかもこの軸受は、スラスト
荷重の受け持ちにより、ラジアル荷重のみの受け持ち時
に比して摩擦抵抗による温度上昇が高くなり、軸受寿命
が短くなる。
に作用するスラスト力をハウジングが受け持つようにな
っていると、このスライト力がハウジングに作用するよ
うになり、この結果、ハウジングをプレスラム駆動軸に
対し回転可能に支持するための軸受は、ラジアル荷重に
加えてスラスト荷重も受け持つことができる構造の軸受
でなくてはならなくなり、しかもこの軸受は、スラスト
荷重の受け持ちにより、ラジアル荷重のみの受け持ち時
に比して摩擦抵抗による温度上昇が高くなり、軸受寿命
が短くなる。
【0009】本考案は、従来の湿式クラッチ・ブレーキ
装置に於ける上述の如き問題点に着目してなされたもの
であり、フライホイール容量の変更が多くの時間を要す
ることなく作業性よく行われ、またクラッチ部やブレー
キ部の組み付け性、分解性、調整作業性に優れ、しかも
ハウジングをプレスラム駆動軸に対し回転可能に支持す
るための軸受にスラスト荷重が作用しないよう改良され
たプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置を提供すること
を目的としている。
装置に於ける上述の如き問題点に着目してなされたもの
であり、フライホイール容量の変更が多くの時間を要す
ることなく作業性よく行われ、またクラッチ部やブレー
キ部の組み付け性、分解性、調整作業性に優れ、しかも
ハウジングをプレスラム駆動軸に対し回転可能に支持す
るための軸受にスラスト荷重が作用しないよう改良され
たプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置を提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述のごとき
従来の問題に鑑みてなされたもので、プレス機械のフレ
ームに固定した軸受ケースにプレスラム駆動軸を回転可
能に支持して設け、上記軸受ケースに回転自在に支持さ
れた円板状の第1のエンドプレートと前記プレスラム駆
動軸の端部に回転自在かつ着脱可能に支持された円板状
の第2のエンドプレートとの間において上記プレスラム
駆動軸にクラッチハブ部材を着脱可能に固定して設け、
上記クラッチハブ部材の一端側の外周面に複数の被動側
のクラッチ用摩擦板を軸方向へ移動可能にスプライン係
合して設けると共に上記各クラッチ用摩擦板の間に駆動
側のクラッチ用摩擦板を配置し、かつ前記クラッチハブ
部材の一端部に、上記クラッチ用摩擦板の抜け落ちを防
止する第1のバックプレートを固定して設け、前記クラ
ッチハブ部材の他端側に固定したブレーキハブ部材の外
周に複数の被動側のブレーキ用摩擦板をスプライン係合
して設けると共に上記各ブレーキ用摩擦板の間に駆動側
のブレーキ用摩擦板を配置し、かつ前記ブレーキ用摩擦
板の抜け落ちを防止する第2のバックプレートを前記ブ
レーキハブ部材の端部に固定して設け、一方向へ移動し
て前記クラッチ用摩擦板を前記第1のバックプレートへ
押圧可能また逆方向へ移動して前記ブレーキ用摩擦板を
第2のバックプレートへ押圧可能のピストン部材を、前
記クラッチ用摩擦板とブレーキ用摩擦板との間において
前記クラッチハブ部材に軸方向へ移動可能に支持して設
け、前記軸受ケースに固定したブレーキサポート部材に
よって前記駆動側のブレーキ用摩擦板の外周部を軸方向
にのみ移動可能に支持し、前記第1,第2のエンドプレ
ートに両端部を支持された筒状のフライホイール部材を
軸方向に着脱可能に設け、前記駆動側のクラッチ用摩擦
板の外周部を軸方向にのみ移動可能に支持する駆動伝達
部を、前記第2のエンドプレート又はフライホイール部
材に設けてなるものである。
従来の問題に鑑みてなされたもので、プレス機械のフレ
ームに固定した軸受ケースにプレスラム駆動軸を回転可
能に支持して設け、上記軸受ケースに回転自在に支持さ
れた円板状の第1のエンドプレートと前記プレスラム駆
動軸の端部に回転自在かつ着脱可能に支持された円板状
の第2のエンドプレートとの間において上記プレスラム
駆動軸にクラッチハブ部材を着脱可能に固定して設け、
上記クラッチハブ部材の一端側の外周面に複数の被動側
のクラッチ用摩擦板を軸方向へ移動可能にスプライン係
合して設けると共に上記各クラッチ用摩擦板の間に駆動
側のクラッチ用摩擦板を配置し、かつ前記クラッチハブ
部材の一端部に、上記クラッチ用摩擦板の抜け落ちを防
止する第1のバックプレートを固定して設け、前記クラ
ッチハブ部材の他端側に固定したブレーキハブ部材の外
周に複数の被動側のブレーキ用摩擦板をスプライン係合
して設けると共に上記各ブレーキ用摩擦板の間に駆動側
のブレーキ用摩擦板を配置し、かつ前記ブレーキ用摩擦
板の抜け落ちを防止する第2のバックプレートを前記ブ
レーキハブ部材の端部に固定して設け、一方向へ移動し
て前記クラッチ用摩擦板を前記第1のバックプレートへ
押圧可能また逆方向へ移動して前記ブレーキ用摩擦板を
第2のバックプレートへ押圧可能のピストン部材を、前
記クラッチ用摩擦板とブレーキ用摩擦板との間において
前記クラッチハブ部材に軸方向へ移動可能に支持して設
け、前記軸受ケースに固定したブレーキサポート部材に
よって前記駆動側のブレーキ用摩擦板の外周部を軸方向
にのみ移動可能に支持し、前記第1,第2のエンドプレ
ートに両端部を支持された筒状のフライホイール部材を
軸方向に着脱可能に設け、前記駆動側のクラッチ用摩擦
板の外周部を軸方向にのみ移動可能に支持する駆動伝達
部を、前記第2のエンドプレート又はフライホイール部
材に設けてなるものである。
【0011】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
説明する。
【0012】図1は本考案によるプレス機械のクラッチ
・ブレーキ装置の一実施例を示している。図に於いて、
符号1はプレス機械のフレームの一部を示している。フ
レーム1には軸受ケース3が固定されており、軸受ケー
ス3は内部にころがり軸受5によりプレスラム駆動軸7
を回転可能に支持している。
・ブレーキ装置の一実施例を示している。図に於いて、
符号1はプレス機械のフレームの一部を示している。フ
レーム1には軸受ケース3が固定されており、軸受ケー
ス3は内部にころがり軸受5によりプレスラム駆動軸7
を回転可能に支持している。
【0013】プレスラム駆動軸7にはクラッチハブ部材
9が固定具11により回り止め状態にて外接嵌合してい
る。クラッチハブ部材9の外周部には複数枚の被動側の
クラッチ用摩擦板13がスプライン係合している。被動
側のクラッチ用摩擦板13間には駆動伝達部としてのド
ライブピン15に各々軸線方向には移動可能に係合した
駆動側のクラッチ用摩擦板17が重合関係にて係合して
いる。
9が固定具11により回り止め状態にて外接嵌合してい
る。クラッチハブ部材9の外周部には複数枚の被動側の
クラッチ用摩擦板13がスプライン係合している。被動
側のクラッチ用摩擦板13間には駆動伝達部としてのド
ライブピン15に各々軸線方向には移動可能に係合した
駆動側のクラッチ用摩擦板17が重合関係にて係合して
いる。
【0014】クラッチハブ部材9の一方の端部、即ち図
にて右側の端部にはボルト19によりバックプレート2
1が固定されている。バックプレート21は、クラッチ
係合時にクラッチ用摩擦板13、17に作用する図にて
右向きのスラスト力を受け止め、同時にクラッチ用摩擦
板13、17がクラッチハブ部材9より図にて右側へ抜
け落ちるのを防止するストッパとして作用している。
にて右側の端部にはボルト19によりバックプレート2
1が固定されている。バックプレート21は、クラッチ
係合時にクラッチ用摩擦板13、17に作用する図にて
右向きのスラスト力を受け止め、同時にクラッチ用摩擦
板13、17がクラッチハブ部材9より図にて右側へ抜
け落ちるのを防止するストッパとして作用している。
【0015】クラッチハブ部材9の他方の端部、即ち図
にて左側の端部には固定具23によりブレーキハブ部材
25が回り止め状態にて外接嵌合している。ブレーキハ
ブ部材25の外周部には複数枚の被動側のブレーキ用摩
擦板27がスプライン係合している。被動側のクラッチ
用摩擦板27間にはブレーキピン29に各々軸線方向に
は移動可能に係合した駆動側のブレーキ用摩擦板31が
重合関係にて係合している。
にて左側の端部には固定具23によりブレーキハブ部材
25が回り止め状態にて外接嵌合している。ブレーキハ
ブ部材25の外周部には複数枚の被動側のブレーキ用摩
擦板27がスプライン係合している。被動側のクラッチ
用摩擦板27間にはブレーキピン29に各々軸線方向に
は移動可能に係合した駆動側のブレーキ用摩擦板31が
重合関係にて係合している。
【0016】ブレーキハブ部材25の一方の端部、即ち
図にて左側の端部にはボルト33によりバックプレート
35が固定されている。バックプレート35は、ブレー
キ係合時にブレーキ用摩擦板27、31に作用する図に
て左向きのスラスト力を受け止め、同時にクラッチ用摩
擦板27、31がブレーキハブ部材25より図にて左側
へ抜け落ちるのを防止するストッパとして作用してい
る。
図にて左側の端部にはボルト33によりバックプレート
35が固定されている。バックプレート35は、ブレー
キ係合時にブレーキ用摩擦板27、31に作用する図に
て左向きのスラスト力を受け止め、同時にクラッチ用摩
擦板27、31がブレーキハブ部材25より図にて左側
へ抜け落ちるのを防止するストッパとして作用してい
る。
【0017】ブレーキハブ部材25の他方の端部、即ち
図にて右側の端部にはボルト37によりシリンダエンド
プレート39が固定され、またクラッチハブ部材9には
ピストン部材41が軸線方向に摺動可能に外接嵌合して
いる。ピストン部材41は、クラッチハブ部材9に軸線
方向に摺動可能に外接嵌合していると同時にその外側の
筒状部43にてシリンダエンドプレート39に外接嵌合
し、シリンダエンドプレート39との間にシリンダ室4
5を画定している。ピストン部材41の筒状部43は、
一方の端面、即ち図1にて右側の端面にてクラッチ用摩
擦板17と軸線方向に対向し、また他方の端面、即ち図
1にて左側の端面にてブレーキ用摩擦板31と軸線方向
に対向している。
図にて右側の端部にはボルト37によりシリンダエンド
プレート39が固定され、またクラッチハブ部材9には
ピストン部材41が軸線方向に摺動可能に外接嵌合して
いる。ピストン部材41は、クラッチハブ部材9に軸線
方向に摺動可能に外接嵌合していると同時にその外側の
筒状部43にてシリンダエンドプレート39に外接嵌合
し、シリンダエンドプレート39との間にシリンダ室4
5を画定している。ピストン部材41の筒状部43は、
一方の端面、即ち図1にて右側の端面にてクラッチ用摩
擦板17と軸線方向に対向し、また他方の端面、即ち図
1にて左側の端面にてブレーキ用摩擦板31と軸線方向
に対向している。
【0018】クラッチハブ部材9にはばね装填孔47が
軸線方向に貫通形成されており、このばね装填孔47に
はブレーキ作動用ばね49が設けられている。ブレーキ
作動用ばね49は、ばね装填孔47の一方の開口端がバ
ックプレート21に閉じられていることから、このバッ
クプレート21とピストン部材41との間に作用し、ピ
ストン部材41を図1にて左方、即ちブレーキ作動方向
へ付勢している。
軸線方向に貫通形成されており、このばね装填孔47に
はブレーキ作動用ばね49が設けられている。ブレーキ
作動用ばね49は、ばね装填孔47の一方の開口端がバ
ックプレート21に閉じられていることから、このバッ
クプレート21とピストン部材41との間に作用し、ピ
ストン部材41を図1にて左方、即ちブレーキ作動方向
へ付勢している。
【0019】前記軸受ケース3にはころがり軸受51に
よりクラッチ・ブレーキ装置のハウジングの一方のエン
ド部をなす円板状のエンドプレート53が回転可能に取
り付けられている。またプレスラム駆動軸7の先端部に
はボルト55によってプレスラム駆動軸7に固定された
軸受押え57によりころがり軸受59が装着されてお
り、このころがり軸受59はクラッチ・ブレーキ装置の
ハウジングの他方のエンド部をなす円板状のエンドプレ
ート61を回転可能に支持している。エンドプレート5
3と61は上述の如きクラッチ、ブレーキ構造部を挟ん
で互いに対向しており、この二つのエンドプレート53
と61には該両者間に延在する円筒状のフライホイール
部材63がボルト65、67により固定連結されてい
る。
よりクラッチ・ブレーキ装置のハウジングの一方のエン
ド部をなす円板状のエンドプレート53が回転可能に取
り付けられている。またプレスラム駆動軸7の先端部に
はボルト55によってプレスラム駆動軸7に固定された
軸受押え57によりころがり軸受59が装着されてお
り、このころがり軸受59はクラッチ・ブレーキ装置の
ハウジングの他方のエンド部をなす円板状のエンドプレ
ート61を回転可能に支持している。エンドプレート5
3と61は上述の如きクラッチ、ブレーキ構造部を挟ん
で互いに対向しており、この二つのエンドプレート53
と61には該両者間に延在する円筒状のフライホイール
部材63がボルト65、67により固定連結されてい
る。
【0020】エンドプレート53、61とフライホイー
ル部材63は、その全体にてクラッチ・ブレーキ装置の
ハウジングを構成しており、図示の実施例に於いては、
湿式のクラッチ・ブレーキ装置を構成すべく、このハウ
ジングは、オイルシール部材69、71と、Oリング7
3、75、77、79とにより液密構造なっている。
ル部材63は、その全体にてクラッチ・ブレーキ装置の
ハウジングを構成しており、図示の実施例に於いては、
湿式のクラッチ・ブレーキ装置を構成すべく、このハウ
ジングは、オイルシール部材69、71と、Oリング7
3、75、77、79とにより液密構造なっている。
【0021】上述のハウジング内にて軸受ケース3には
固定具81によりブレーキサポート部材83が固定され
ている。ブレーキサポート部材83はノックピン85に
よりブレーキピン29を固定支持している。またエンド
プレート61はノックピン87によりドライブピン15
を上述のハウジング内にて固定支持している。
固定具81によりブレーキサポート部材83が固定され
ている。ブレーキサポート部材83はノックピン85に
よりブレーキピン29を固定支持している。またエンド
プレート61はノックピン87によりドライブピン15
を上述のハウジング内にて固定支持している。
【0022】プレスラム駆動軸7とクラッチハブ部材9
にはシリンダ室45に対する空気圧の給排のための空気
圧通路89、91、93が形成されており、空気圧通路
89にはロータリジョイント95が接続されている。
にはシリンダ室45に対する空気圧の給排のための空気
圧通路89、91、93が形成されており、空気圧通路
89にはロータリジョイント95が接続されている。
【0023】ブレーキ解放クラッチ係合時にはロータリ
ジョイント95より空気圧通路89、91、93を経由
して空気圧をシリンダ室45に供給する。シリンダ室4
5に空気圧が供給されることにより、ピストン部材41
はブレーキ作動用ばね49のばね力に抗して図1にて右
方へ移動する。これによりブレーキの解放が行われてク
ラッチ用摩擦板17が図1にて右方へ付勢されるように
なる。この右方への付勢力、即ちスラスト力はバックプ
レート21により受け止められ、クラッチ用摩擦板13
と17との摩擦係合により、エンドプレート53、61
とフライホイール部材63よりなるクラッチ・ブレーキ
装置のハウジングとプレスラム駆動軸7とが駆動連結さ
れる。
ジョイント95より空気圧通路89、91、93を経由
して空気圧をシリンダ室45に供給する。シリンダ室4
5に空気圧が供給されることにより、ピストン部材41
はブレーキ作動用ばね49のばね力に抗して図1にて右
方へ移動する。これによりブレーキの解放が行われてク
ラッチ用摩擦板17が図1にて右方へ付勢されるように
なる。この右方への付勢力、即ちスラスト力はバックプ
レート21により受け止められ、クラッチ用摩擦板13
と17との摩擦係合により、エンドプレート53、61
とフライホイール部材63よりなるクラッチ・ブレーキ
装置のハウジングとプレスラム駆動軸7とが駆動連結さ
れる。
【0024】このクラッチ係合時には、スラスト力は上
述の如くバックプレート21により受け止められるか
ら、スラスト力が前記ハウジング作用することがない。
従って、クラッチ係合時に、ころがり軸受51、59に
スラスト荷重が作用することがない。
述の如くバックプレート21により受け止められるか
ら、スラスト力が前記ハウジング作用することがない。
従って、クラッチ係合時に、ころがり軸受51、59に
スラスト荷重が作用することがない。
【0025】ブレーキ係合クラッチ解放時にはシリンダ
室45の空気圧を外部に排出する。この作用によりピス
トン部材41はブレーキ作動用ばね49のばね力により
図1にて左方へ移動する。これによりクラッチの解放が
行われてブレーキ用摩擦板31が図1にて左方へ付勢さ
れるようになる。この左方への付勢力、即ちスラスト力
はバックプレート35により受け止められ、ブレーキ用
摩擦板27と31との摩擦係合によりプレスラム駆動軸
7が軸受ケース3を介してフレーム1に係止される。
室45の空気圧を外部に排出する。この作用によりピス
トン部材41はブレーキ作動用ばね49のばね力により
図1にて左方へ移動する。これによりクラッチの解放が
行われてブレーキ用摩擦板31が図1にて左方へ付勢さ
れるようになる。この左方への付勢力、即ちスラスト力
はバックプレート35により受け止められ、ブレーキ用
摩擦板27と31との摩擦係合によりプレスラム駆動軸
7が軸受ケース3を介してフレーム1に係止される。
【0026】上述の如き構成よりなるクラッチ・ブレー
キ装置に於いて、フライホイール容量の変更を行う場合
は、ボルト67を緩めてエンドプレート61とフライホ
イール部材63との連結を解除し、かつボルト55を緩
めてエンドプレート61をプレスラム駆動軸7から取り
外す。そしてボルト65を緩めてエンドプレート53と
フライホイール部材63との連結を解除し、フライホイ
ール部材63を軸線方向に図1にて右方へ抜き出す。こ
の後に別のフライホイール部材63を軸線方向に図1に
て左方へ移動させて正規の組み付け位置に位置させ、こ
の状態にてボルト65を締結してエンドプレート53と
フライホイール部材63とを連結する。そしてエンドプ
レート61を正規の組み付け位置に位置させ、この状態
にてボルト67を締結してエンドプレート61とフライ
ホイール部材63とを連結する。また、ボルト55を締
付けて、エンドプレート61をプレスラム駆動軸7に回
転可能に支持する。これによりフライホイール容量の変
更は完了する。
キ装置に於いて、フライホイール容量の変更を行う場合
は、ボルト67を緩めてエンドプレート61とフライホ
イール部材63との連結を解除し、かつボルト55を緩
めてエンドプレート61をプレスラム駆動軸7から取り
外す。そしてボルト65を緩めてエンドプレート53と
フライホイール部材63との連結を解除し、フライホイ
ール部材63を軸線方向に図1にて右方へ抜き出す。こ
の後に別のフライホイール部材63を軸線方向に図1に
て左方へ移動させて正規の組み付け位置に位置させ、こ
の状態にてボルト65を締結してエンドプレート53と
フライホイール部材63とを連結する。そしてエンドプ
レート61を正規の組み付け位置に位置させ、この状態
にてボルト67を締結してエンドプレート61とフライ
ホイール部材63とを連結する。また、ボルト55を締
付けて、エンドプレート61をプレスラム駆動軸7に回
転可能に支持する。これによりフライホイール容量の変
更は完了する。
【0027】尚、エンドプレート53とフライホイール
部材63との連結はボルト65により、エンドプレート
61とフライホイール部材63との連結はボルト67に
より各々個別に行われるようになっているが、エンドプ
レート53とフライホイール部材63との連結と、エン
ドプレート61とフライホイール部材63との連結はフ
ライホイール部材63を軸線方向に貫通する如きスルー
ボルトにより同時に行われるようになっていてもよい。
部材63との連結はボルト65により、エンドプレート
61とフライホイール部材63との連結はボルト67に
より各々個別に行われるようになっているが、エンドプ
レート53とフライホイール部材63との連結と、エン
ドプレート61とフライホイール部材63との連結はフ
ライホイール部材63を軸線方向に貫通する如きスルー
ボルトにより同時に行われるようになっていてもよい。
【0028】クラッチ用摩擦板13、17、ブレーキ用
摩擦板27、31はバックプレート21、35により抜
け止めされてクラッチハブ部材9、ブレーキハブ部材2
5により落脱しないようになっているから、クラッチハ
ブ部材9と、ブレーキハブ部材25と、クラッチ用摩擦
板13、17と、ブレーキ用摩擦板27、31と、バッ
クプレート21、35と、シリンダエンドプレート39
と、ピストン部材41と、ブレーキ作動用ばね49とは
一つの組立ユニット、所謂一つのアッシーとして取り扱
われ得るようになり、これは別の所で予め組み付けらて
一つのアッシーとしてプレスラム駆動軸に対する装着、
取り外しが行われるようになる。これにより多板構造の
クラッチ部及びブレーキ部の組み付け、分解の作業性が
向上する。
摩擦板27、31はバックプレート21、35により抜
け止めされてクラッチハブ部材9、ブレーキハブ部材2
5により落脱しないようになっているから、クラッチハ
ブ部材9と、ブレーキハブ部材25と、クラッチ用摩擦
板13、17と、ブレーキ用摩擦板27、31と、バッ
クプレート21、35と、シリンダエンドプレート39
と、ピストン部材41と、ブレーキ作動用ばね49とは
一つの組立ユニット、所謂一つのアッシーとして取り扱
われ得るようになり、これは別の所で予め組み付けらて
一つのアッシーとしてプレスラム駆動軸に対する装着、
取り外しが行われるようになる。これにより多板構造の
クラッチ部及びブレーキ部の組み付け、分解の作業性が
向上する。
【0029】また筒状のフライホイール部材63は、プ
レスラム駆動軸7に上述の如き多板構造のクラッチ部及
びブレーキ部のアッシーが装着されたのちの最後に組み
付けことが可能であり、これによりプレスラム駆動軸7
に上述の如き多板構造のクラッチ部及びブレーキ部のア
ッシーを装着する作業はフライホイール部材63が取り
付けられていない開放された作業空間にて目視性よく行
われ得るようになる。
レスラム駆動軸7に上述の如き多板構造のクラッチ部及
びブレーキ部のアッシーが装着されたのちの最後に組み
付けことが可能であり、これによりプレスラム駆動軸7
に上述の如き多板構造のクラッチ部及びブレーキ部のア
ッシーを装着する作業はフライホイール部材63が取り
付けられていない開放された作業空間にて目視性よく行
われ得るようになる。
【0030】図2は本考案によるプレス機械のクラッチ
・ブレーキ装置の他の実施例を示している。尚、図2に
於いて、図1に示されている部分と実質的に同一の部分
は図1に付した符号と同一の符号に示されている。この
実施例に於いては、フライホイール部材63にボルト9
7により駆動伝達部としての駆動側クラッチ部材99が
固定され、この駆動側クラッチ部材99にクラッチ用摩
擦板17がスプライン係合している。またブレーキサポ
ート部材83はボルト101により軸受ケース3に固定
され、このブレーキサポート部材83にブレーキ用摩擦
板31がスプライン係合している。またクラッチハブ部
材9とブレーキハブ部材25とがボルト103により固
定連結されており、これらのこと以外は上述の実施例と
実質的に同一の構造になっている。
・ブレーキ装置の他の実施例を示している。尚、図2に
於いて、図1に示されている部分と実質的に同一の部分
は図1に付した符号と同一の符号に示されている。この
実施例に於いては、フライホイール部材63にボルト9
7により駆動伝達部としての駆動側クラッチ部材99が
固定され、この駆動側クラッチ部材99にクラッチ用摩
擦板17がスプライン係合している。またブレーキサポ
ート部材83はボルト101により軸受ケース3に固定
され、このブレーキサポート部材83にブレーキ用摩擦
板31がスプライン係合している。またクラッチハブ部
材9とブレーキハブ部材25とがボルト103により固
定連結されており、これらのこと以外は上述の実施例と
実質的に同一の構造になっている。
【0031】従って、この実施例に於いても、上述の実
施例と同一の作用、効果が得られる。
施例と同一の作用、効果が得られる。
【0032】以上に於ては、本考案を特定の実施例につ
いて詳細に説明したが、本考案は、これらに限定される
ものではなく、本考案の範囲内にて種々の実施例が可能
であることは当業者にとって明らかであろう。
いて詳細に説明したが、本考案は、これらに限定される
ものではなく、本考案の範囲内にて種々の実施例が可能
であることは当業者にとって明らかであろう。
【0033】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、要するに本考案は、プレス機械のフレーム
(1)に固定した軸受ケース(3)にプレスラム駆動軸
(7)を回転可能に支持して設け、上記軸受ケース
(3)に回転自在に支持された円板状の第1のエンドプ
レート(53)と前記プレスラム駆動軸(7)の端部に
回転自在かつ着脱可能に支持された円板状の第2のエン
ドプレート(61)との間において上記プレスラム駆動
軸(7)にクラッチハブ部材(9)を着脱可能に固定し
て設け、上記クラッチハブ部材(9)の一端側の外周面
に複数の被動側のクラッチ用摩擦板(13)を軸方向へ
移動可能にスプライン係合して設けると共に上記各クラ
ッチ用摩擦板(13)の間に駆動側のクラッチ用摩擦板
(17)を配置し、かつ前記クラッチハブ部材(9)の
一端部に、上記クラッチ用摩擦板(13,17)の抜け
落ちを防止する第1のバックプレート(21)を固定し
て設け、前記クラッチハブ部材(9)の他端側に固定し
たブレーキハブ部材(25)の外周に複数の被動側のブ
レーキ用摩擦板(27)をスプライン係合して設けると
共に上記各ブレーキ用摩擦板(27)の間に駆動側のブ
レーキ用摩擦板(31)を配置し、かつ前記ブレーキ用
摩擦板(31)の抜け落ちを防止する第2のバックプレ
ート(35)を前記ブレーキハブ部材(25)の端部に
固定して設け、一方向へ移動して前記クラッチ用摩擦板
(13,17)を前記第1のバックプレート(21)へ
押圧可能また逆方向へ移動して前記ブレーキ用摩擦板
(27,31)を第2のバックプレート(35)へ押圧
可能のピストン部材(41)を、前記クラッチ用摩擦板
(13,17)とブレーキ用摩擦板(27,31)との
間において前記クラッチハブ部材(9)に軸方向へ移動
可能に支持して設け、前記軸受ケース(3)に固定した
ブレーキサポート部材(83)によって前記駆動側のブ
レーキ用摩擦板(31)の外周部を軸方向にのみ移動可
能に支持し、前記第1,第2のエンドプレート(53,
61)に両端部を支持された筒状のフライホイール部材
(63)を軸方向に着脱可能に設け、前記駆動側のクラ
ッチ用摩擦板(17)の外周部を軸方向にのみ移動可能
に支持する駆動伝達部を、前記第2のエンドプレート
(61)又はフライホイール部材(63)に設けてなる
ものである。
るように、要するに本考案は、プレス機械のフレーム
(1)に固定した軸受ケース(3)にプレスラム駆動軸
(7)を回転可能に支持して設け、上記軸受ケース
(3)に回転自在に支持された円板状の第1のエンドプ
レート(53)と前記プレスラム駆動軸(7)の端部に
回転自在かつ着脱可能に支持された円板状の第2のエン
ドプレート(61)との間において上記プレスラム駆動
軸(7)にクラッチハブ部材(9)を着脱可能に固定し
て設け、上記クラッチハブ部材(9)の一端側の外周面
に複数の被動側のクラッチ用摩擦板(13)を軸方向へ
移動可能にスプライン係合して設けると共に上記各クラ
ッチ用摩擦板(13)の間に駆動側のクラッチ用摩擦板
(17)を配置し、かつ前記クラッチハブ部材(9)の
一端部に、上記クラッチ用摩擦板(13,17)の抜け
落ちを防止する第1のバックプレート(21)を固定し
て設け、前記クラッチハブ部材(9)の他端側に固定し
たブレーキハブ部材(25)の外周に複数の被動側のブ
レーキ用摩擦板(27)をスプライン係合して設けると
共に上記各ブレーキ用摩擦板(27)の間に駆動側のブ
レーキ用摩擦板(31)を配置し、かつ前記ブレーキ用
摩擦板(31)の抜け落ちを防止する第2のバックプレ
ート(35)を前記ブレーキハブ部材(25)の端部に
固定して設け、一方向へ移動して前記クラッチ用摩擦板
(13,17)を前記第1のバックプレート(21)へ
押圧可能また逆方向へ移動して前記ブレーキ用摩擦板
(27,31)を第2のバックプレート(35)へ押圧
可能のピストン部材(41)を、前記クラッチ用摩擦板
(13,17)とブレーキ用摩擦板(27,31)との
間において前記クラッチハブ部材(9)に軸方向へ移動
可能に支持して設け、前記軸受ケース(3)に固定した
ブレーキサポート部材(83)によって前記駆動側のブ
レーキ用摩擦板(31)の外周部を軸方向にのみ移動可
能に支持し、前記第1,第2のエンドプレート(53,
61)に両端部を支持された筒状のフライホイール部材
(63)を軸方向に着脱可能に設け、前記駆動側のクラ
ッチ用摩擦板(17)の外周部を軸方向にのみ移動可能
に支持する駆動伝達部を、前記第2のエンドプレート
(61)又はフライホイール部材(63)に設けてなる
ものである。
【0034】上記構成により明らかなように、本考案に
おいては、プレスラム駆動軸7から第2のエンドプレー
ト61を取外すことによりフライホイール部材63の着
脱交換を行うことができることは勿論のこと、プレスラ
ム駆動軸7からクラッチハブ9を取外すことによってク
ラッチ・ブレーキを取外すことができるのである。換言
すれば、クラッチハブ9をプレスラム駆動軸7に組付け
ることによってクラッチ・ブレーキを組付けることがで
きるものであり、その組付けが容易なものである。
おいては、プレスラム駆動軸7から第2のエンドプレー
ト61を取外すことによりフライホイール部材63の着
脱交換を行うことができることは勿論のこと、プレスラ
ム駆動軸7からクラッチハブ9を取外すことによってク
ラッチ・ブレーキを取外すことができるのである。換言
すれば、クラッチハブ9をプレスラム駆動軸7に組付け
ることによってクラッチ・ブレーキを組付けることがで
きるものであり、その組付けが容易なものである。
【0035】さらに、クラッチを接続した状態のときに
は、クラッチ用摩擦板13,17は第1のバックプレー
ト21とピストン部材41とによって挾圧された状態と
なり、またブレーキの制動時には、ブレーキ用摩擦板2
7,31は第2のバックプレート35と前記ピストン部
材41とによって挾圧された状態となるものであって、
上述のごとくクラッチ用摩擦板13,17及びブレーキ
用摩擦板27,31をそれぞれ個別に挾圧したときの力
の係はクラッチハブ部材9を介して閉じた系となるもの
であって、第1,第2のエンドプレート53,61等に
スラスト方向の力を及ぼすことがなく、軸受等に悪影響
を与えるようなことがないものである。
は、クラッチ用摩擦板13,17は第1のバックプレー
ト21とピストン部材41とによって挾圧された状態と
なり、またブレーキの制動時には、ブレーキ用摩擦板2
7,31は第2のバックプレート35と前記ピストン部
材41とによって挾圧された状態となるものであって、
上述のごとくクラッチ用摩擦板13,17及びブレーキ
用摩擦板27,31をそれぞれ個別に挾圧したときの力
の係はクラッチハブ部材9を介して閉じた系となるもの
であって、第1,第2のエンドプレート53,61等に
スラスト方向の力を及ぼすことがなく、軸受等に悪影響
を与えるようなことがないものである。
【図1】本考案によるプレス機械のクラッチ・ブレーキ
装置の一実施例を示す半断面図である。
装置の一実施例を示す半断面図である。
【図2】本考案によるプレス機械のクラッチ・ブレーキ
装置の他の実施例を示す半断面図である。
装置の他の実施例を示す半断面図である。
1 フレーム 3 軸受ケース 7 プレスラム駆動軸 9 クラッチハブ部材 13 クラッチ用摩擦板 15 ドライブピン 17 クラッチ用摩擦板 21 バックプレート 25 ブレーキハブ部材 27 ブレーキ用摩擦板 29 ブレーキピン 31 ブレーキ用摩擦板 35 バックプレート 41 ピスイン部材 45 シリンダ室 49 ブレーキ作動用ばね 53 エンドプレート 61 エンドプレート 63 フライホイール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B30B 15/10 B30B 15/12 F16D 67/04 F16F 15/31
Claims (1)
- 【請求項1】 プレス機械のフレーム(1)に固定した
軸受ケース(3)にプレスラム駆動軸(7)を回転可能
に支持して設け、上記軸受ケース(3)に回転自在に支
持された円板状の第1のエンドプレート(53)と前記
プレスラム駆動軸(7)の端部に回転自在かつ着脱可能
に支持された円板状の第2のエンドプレート(61)と
の間において上記プレスラム駆動軸(7)にクラッチハ
ブ部材(9)を着脱可能に固定して設け、上記クラッチ
ハブ部材(9)の一端側の外周面に複数の被動側のクラ
ッチ用摩擦板(13)を軸方向へ移動可能にスプライン
係合して設けると共に上記各クラッチ用摩擦板(13)
の間に駆動側のクラッチ用摩擦板(17)を配置し、か
つ前記クラッチハブ部材(9)の一端部に、上記クラッ
チ用摩擦板(13,17)の抜け落ちを防止する第1の
バックプレート(21)を固定して設け、前記クラッチ
ハブ部材(9)の他端側に固定したブレーキハブ部材
(25)の外周に複数の被動側のブレーキ用摩擦板(2
7)をスプライン係合して設けると共に上記各ブレーキ
用摩擦板(27)の間に駆動側のブレーキ用摩擦板(3
1)を配置し、かつ前記ブレーキ用摩擦板(31)の抜
け落ちを防止する第2のバックプレート(35)を前記
ブレーキハブ部材(25)の端部に固定して設け、一方
向へ移動して前記クラッチ用摩擦板(13,17)を前
記第1のバックプレート(21)へ押圧可能また逆方向
へ移動して前記ブレーキ用摩擦板(27,31)を第2
のバックプレート(35)へ押圧可能のピストン部材
(41)を、前記クラッチ用摩擦板(13,17)とブ
レーキ用摩擦板(27,31)との間において前記クラ
ッチハブ部材(9)に軸方向へ移動可能に支持して設
け、前記軸受ケース(3)に固定したブレーキサポート
部材(83)によって前記駆動側のブレーキ用摩擦板
(31)の外周部を軸方向にのみ移動可能に支持し、前
記第1,第2のエンドプレート(53,61)に両端部
を支持された筒状のフライホイール部材(63)を軸方
向に着脱可能に設け、前記駆動側のクラッチ用摩擦板
(17)の外周部を軸方向にのみ移動可能に支持する駆
動伝達部を、前記第2のエンドプレート(61)又はフ
ライホイール部材(63)に設けてなることを特徴とす
るプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991076660U JP2578440Y2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | プレス機械のクラッチ・ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991076660U JP2578440Y2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | プレス機械のクラッチ・ブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528600U JPH0528600U (ja) | 1993-04-16 |
JP2578440Y2 true JP2578440Y2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=13611568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991076660U Expired - Lifetime JP2578440Y2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | プレス機械のクラッチ・ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578440Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3713517A (en) | 1971-08-02 | 1973-01-30 | Sommer Co | Clutch brake with liquid and air cooling |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5635996A (en) * | 1979-09-03 | 1981-04-08 | Yoshinobu Mitsui | Quick detection of microorganism |
JPS57176945U (ja) * | 1981-05-07 | 1982-11-09 | ||
JPS58116193U (ja) * | 1982-01-27 | 1983-08-08 | アイダエンジニアリング株式会社 | フライホイ−ル内装の湿式クラツチ・ブレ−キ装置 |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP1991076660U patent/JP2578440Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3713517A (en) | 1971-08-02 | 1973-01-30 | Sommer Co | Clutch brake with liquid and air cooling |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0528600U (ja) | 1993-04-16 |
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