JPH0528600U - プレス機械のクラツチ・ブレーキ装置 - Google Patents

プレス機械のクラツチ・ブレーキ装置

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JPH0528600U JP7666091U JP7666091U JPH0528600U JP H0528600 U JPH0528600 U JP H0528600U JP 7666091 U JP7666091 U JP 7666091U JP 7666091 U JP7666091 U JP 7666091U JP H0528600 U JPH0528600 U JP H0528600U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フライホイール容量の変更作業、クラッチ部
やブレーキ部の組み付け、分解、調整作業が作業性よく
行われるようにする。 【構成】 多板構造のクラッチ部及びブレーキ部がプレ
スラム駆動軸7上に構成され、これらを収容するハウジ
ングが前記クラッチ部と連結されてフライホイールをな
しているプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置にして、
ハウジングの軸線方向両端に位置する二つのエンドプレ
ート53、61とこの二つのエンドプレート間に位置す
る筒状のフライホイール部材63とを各々個別の部材に
より構成し、エンドプレート53、61とフライホイー
ル部材63とをボルト65、67等の締弛可能な締結具
により分解可能に連結する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プレス機械のクラッチ・ブレーキ装置に係り、特にフライホイール を含む湿式のクラッチ・ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プレス機械の湿式クラッチ・ブレーキ装置は、多板構造のクラッチ部 及びブレーキ部がクランク軸の如きプレスラム駆動軸上に構成され、これらを液 密に収容する密封構造のハウジングが前記クラッチ部と連結されてフライホイー ルをなしている。
【0003】 従来、湿式クラッチ・ブレーキ装置に於て、フライホイールを兼ねた密封構造 のハウジングは、一方の側のエンド部(円盤状端面部)と円筒部とが連結された 有底筒状のハウジング本体と、そのハウジング本体の軸端開口部を閉じる円盤状 のエンドカバー部材とにより構成されている。
【0004】 また、従来の湿式クラッチ・ブレーキ装置に於ては、その構造上、上述の如き ハウジング本体をプレスラム駆動軸の支持部等に組み付けたのち、ハウジング本 体内の中央部に位置するプレスラム駆動軸に多板構造のクラッチ部及びブレーキ 部のハブ部材を装着し、この後にクラッチ部及びブレーキ部の各クラッチ用摩擦 板及びブレーキ用摩擦板をプレスラム駆動軸上のハブ部材に対し組み付け、最後 にハウジング本体の軸端開口部にエンドカバー部材を取り付けて蓋をすることが 行われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
プレス機械に於いては、フライホイールの容量を変更する必要が生じることが ある。これに対し上述の如き湿式クラッチ・ブレーキ装置に於いては、フライホ イール容量を変更するためには、ハウジング本体を交換する必要が生じる。
【0006】 このハウジング本体の交換のためには、上述の如き組み付け構造上、クラッチ 部及びブレーキ部のすべてをプレスラム駆動軸より一旦取り外し、この取り外し 状態にてハウジング本体をプレスラム駆動軸より引き抜くようにして取り外し、 この後に交換すべきハウジング本体を装着し、このハウジング本体の装着後にプ レスラム駆動軸に対しクラッチ部及びブレーキ部のすべてを再組み付けする必要 がある。このため、従来、フライホイール容量に際しては、相当な交換作業時間 を要することになり、これはプレス機械の稼働率を低減することになる。
【0007】 またハウジング本体は、一方の側のエンド部と円筒部とが連結された有底筒状 であり、組み付け状態に於いては他方の側の軸端部に於ける軸方向のみの開放と なり、この一方のみの開放性からして、ハウジング本体の内部中央に位置するプ レスラム駆動軸に多板構造のクラッチ部及びブレーキ部のハブ部材を装着し、ま たこのハブ部材にクラッチ部及びブレーキ部の各クラッチ用摩擦板及びブレーキ 用摩擦板を組み付けたり、これらを分解したり、これらの組み付け状態を調整す る作業が行われ難いと云う欠点がある。
【0008】 またクラッチの作動時にクラッチ用摩擦板に作用するスラスト力をハウジング が受け持つようになっていると、このスライト力がハウジングに作用するように なり、この結果、ハウジングをプレスラム駆動軸に対し回転可能に支持するため の軸受は、ラジアル荷重に加えてスラスト荷重も受け持つことができる構造の軸 受でなくてはならなくなり、しかもこの軸受は、スラスト荷重の受け持ちにより 、ラジアル荷重のみの受け持ち時に比して摩擦抵抗による温度上昇が高くなり、 軸受寿命が短くなる。
【0009】 本考案は、従来の湿式クラッチ・ブレーキ装置に於ける上述の如き問題点に着 目してなされたものであり、フライホイール容量の変更が多くの時間を要するこ となく作業性よく行われ、またクラッチ部やブレーキ部の組み付け性、分解性、 調整作業性に優れ、しかもハウジングをプレスラム駆動軸に対し回転可能に支持 するための軸受にスラスト荷重が作用しないよう改良されたプレス機械のクラッ チ・ブレーキ装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の如き目的は、本考案によれば、多板構造のクラッチ部及びブレーキ部が プレスラム駆動軸上に構成され、これらを収容するハウジングが前記クラッチ部 と連結されてフライホイールをなしているプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置 にして、前記ハウジングの軸線方向両端に位置する二つのエンド部とこの二つの エンド部間に位置する筒状部とが各々個別の部材により構成され、前記二つのエ ンド部と前記筒状部とは締弛可能な締結具により分解可能に連結されていること を特徴とするプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置によって達成される。
【0011】 また上述の如き目的を達成するため、本考案によるプレス機械のクラッチ・ブ レーキ装置は多板構造のクラッチ部及びブレーキ部がプレスラム駆動軸上に構成 され、これらを収容するハウジングが前記クラッチ部と連結されてフライホイー ルをなしているプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置にして、前記クラッチ部及 びブレーキ部のハブ部材の軸線方向の一方の側にクラッチ用摩擦板が、他方の側 にブレーキ用摩擦板が各々軸線方向に多重装着され、前記ハブ部材のクラッチ用 摩擦板装着部とブレーキ用摩擦板装着部の各々の端部にクラッチ用摩擦板あるい はブレーキ用摩擦板に作用するスラスト力を受け止めるバックプレートが固定装 着されていることを特徴としている。
【0012】
【作用】
上述の如き構成によれば、組み付け方向に見て奥部にあるエンド部は正規の組 み付け状態のままハウジングの主要部、換言すればフライホイールの主要部をな す筒状部を取り外し、またこれを組み付けることができる。またこの筒状部は、 プレスラム駆動軸に多板構造のクラッチ部及びブレーキ部のハブ部材が装着され 、このハブ部材にクラッチ部及びブレーキ部の各クラッチ用摩擦板及びブレーキ 用摩擦板が組み付けられたのちの最後に組み付けことが可能になる。
【0013】 またハブ部材のクラッチ用摩擦板装着部とブレーキ用摩擦板装着部の各々の端 部にクラッチ用摩擦板あるいはブレーキ用摩擦板に作用するスラスト力を受け止 めるバックプレートが固定装着されていると、これらの作動時にスラスト力がハ ウジングに作用することがなく、またクラッチ部及びブレーキ部は、ハブ部材に クラッチ用摩擦板装着部とブレーキ用摩擦板装着部が組み付けられた一つの組立 ユニット、所謂一つのアッシーとして取り扱われ得るようになる。
【0014】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
【0015】 図1は本考案によるプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置の一実施例を示して いる。図に於いて、符号1はクラッチ・ブレーキ装置のフレームの一部を示して いる。フレーム1には軸受ケース3が固定されており、軸受ケース3は内部にこ ろがり軸受5によりプレスラム駆動軸7を回転可能に支持している。
【0016】 プレスラム駆動軸7にはクラッチハブ部材9が固定具11により回り止め状態 にて外接嵌合している。クラッチハブ部材9の外周部には複数枚の被動側のクラ ッチ用摩擦板13がスプライン係合している。被動側のクラッチ用摩擦板13間 にはドライブピン15に各々軸線方向には移動可能に係合した駆動側のクラッチ 用摩擦板17が重合関係にて係合している。
【0017】 クラッチハブ部材9の一方の端部、即ち図にて右側の端部にはボルト19によ りバックプレート21が固定されている。バックプレート21は、クラッチ係合 時にクラッチ用摩擦板13、17に作用する図にて右向きのスラスト力を受け止 め、同時にクラッチ用摩擦板13、17がクラッチハブ部材9より図にて右側へ 抜け落ちるのを防止するストッパとして作用している。
【0018】 クラッチハブ部材9の他方の端部、即ち図にて左側の端部には固定具23によ りブレーキハブ部材25が回り止め状態にて外接嵌合している。ブレーキハブ部 材25の外周部には複数枚の被動側のブレーキ用摩擦板27がスプライン係合し ている。被動側のクラッチ用摩擦板27間にはブレーキピン29に各々軸線方向 には移動可能に係合した駆動側のブレーキ用摩擦板31が重合関係にて係合して いる。
【0019】 ブレーキハブ部材25の一方の端部、即ち図にて左側の端部にはボルト33に よりバックプレート35が固定されている。バックプレート35は、ブレーキ係 合時にブレーキ用摩擦板27、31に作用する図にて右向きのスラスト力を受け 止め、同時にクラッチ用摩擦板27、33がブレーキハブ部材25より図にて左 側へ抜け落ちるのを防止するストッパとして作用している。
【0020】 ブレーキハブ部材25の他方の端部、即ち図にて右側の端部にはボルト37に よりシリンダエンドプレート39が固定され、またクラッチハブ部材9にはピス トン部材41が軸線方向に摺動可能に外接嵌合している。ピストン部材41は、 クラッチハブ部材9に軸線方向に摺動可能に外接嵌合していると同時にその外側 の筒状部43にてシリンダエンドプレート39に外接嵌合し、シリンダエンドプ レート39との間にシリンダ室45を画定している。ピストン部材41の筒状部 43は、一方の端面、即ち図1にて右側の端面にてクラッチ用摩擦板17と軸線 方向に対向し、また他方の端面、即ち図1にて左側の端面にてブレーキ用摩擦板 31と軸線方向に対向している。
【0021】 クラッチハブ部材9にはばね装填孔47が軸線方向に貫通形成されており、こ のばね装填孔47にはブレーキ作動用ばね49が設けられている。ブレーキ作動 用ばね49は、ばね装填孔47の一方の開口端がバックプレート21に閉じられ ていることから、このバックプレート21とピストン部材41との間に作用し、 ピストン部材41を図1にて左方、即ちブレーキ作動方向へ付勢している。
【0022】 前記軸受ケース3にはころがり軸受51によりクラッチ・ブレーキ装置のハウ ジングの一方のエンド部をなす円盤状のエンドプレート53が回転可能に取り付 けられている。またプレスラム駆動軸7の先端部にはボルト55によってプレス ラム駆動軸7に固定された軸受押え57によりころがり軸受59が装着されてお り、このころがり軸受59はクラッチ・ブレーキ装置のハウジングの他方のエン ド部をなす円盤状のエンドプレート61を回転可能に支持している。エンドプレ ート53と61は上述の如きクラッチ、ブレーキ構造部を挟んで互いに対向して おり、この二つのエンドプレート53と61には該両者間に延在する円筒状のフ ライホイール部材63がボルト65、67により固定連結されている。
【0023】 エンドプレート53、61とフライホイール部材63は、その全体にてクラッ チ・ブレーキ装置のハウジングを構成しており、図示の実施例に於いては、湿式 のクラッチ・ブレーキ装置を構成すべく、このハウジングルは、オイルシール部 材69、71と、Oリング73、75、77、79とにより液密構造なっている 。
【0024】 上述のハウジング内にて軸受ケース3には固定具81によりブレーキサポート 部材83が固定されている。ブレーキサポート部材83はノックピン85により ブレーキピン29を固定支持している。またエンドプレート61はノックピン8 7によりドライブピン15を上述のハウジング内にて固定支持している。
【0025】 プレスラム駆動軸7とクラッチハブ部材9にはシリンダ室45に対する空気圧 の給排のための空気圧通路89、91、93が形成されており、空気圧通路89 にはロータリジョイント95が接続されている。
【0026】 ブレーキ解放クラッチ係合時にはロータリジョイント95より空気圧通路89 、91、93を経由して空気圧をシリンダ室45に供給する。シリンダ室45に 空気圧が供給されることにより、ピストン部材41はブレーキ作動用ばね49の ばね力に抗して図1にて右方へ移動する。これによりブレーキの解放が行われて クラッチ用摩擦板17が図1にて右方へ付勢されるようになる。この右方への付 勢力、即ちスラスト力はバックプレート21により受け止められ、クラッチ用摩 擦板13と17との摩擦係合により、エンドプレート53、61とフライホイー ル部材63よりなるクラッチ・ブレーキ装置のハウジングとプレスラム駆動軸7 とが駆動連結される。
【0027】 このクラッチ係合時には、スラスト力は上述の如くバックプレート21により 受け止められるから、スラスト力が前記ハウジング作用することがない。従って 、クラッチ係合時に、ころがり軸受51、59にスラスト荷重が作用することが ない。
【0028】 ブレーキ係合クラッチ解放時にはシリンダ室45の空気圧を外部に排出する。 この作用によりピストン部材41はブレーキ作動用ばね49のばね力により図1 にて左方へ移動する。これによりクラッチの解放が行われてブレーキ用摩擦板3 1が図1にて左方へ付勢されるようになる。この左方への付勢力、即ちスラスト 力はバックプレート35により受け止められ、ブレーキ用摩擦板27と31との 摩擦係合によりプレスラム駆動軸7が軸受ケース3を介してフレーム1に係止さ れる。
【0029】 上述の如き構成よりなるクラッチ・ブレーキ装置に於いて、フライホイール容 量の変更を行う場合は、ボルト67を緩めてエンドプレート61とフライホイー ル部材63との連結を解除し、エンドプレート61を取り外す。そしてボルト6 5を緩めてエンドプレート53とフライホイール部材63との連結を解除し、フ ライホイール部材63を軸線方向に図1にて右方へ抜き出す。この後に別のフラ イホイール部材63を軸線方向に図1にて左方へ移動させて正規の組み付け位置 に位置させ、この状態にてボルト65を締結してエンドプレート53とフライホ イール部材63とを連結する。そしてエンドプレート61を正規の組み付け位置 に位置させ、この状態にてボルト67を締結してエンドプレート61とフライホ イール部材63とを連結する。これによりフライホイール容量の変更は完了する 。
【0030】 尚、エンドプレート53とフライホイール部材63との連結はボルト65によ り、エンドプレート61とフライホイール部材63との連結はボルト67により 各々個別に行われるようになっているが、エンドプレート53とフライホイール 部材63との連結と、エンドプレート61とフライホイール部材63との連結は フライホイール部材63を軸線方向に貫通する如きスルーボルトにより同時に行 われるようになっていてもよい。
【0031】 クラッチ用摩擦板13、17、ブレーキ用摩擦板27、31はバックプレート 21、35により抜け止めされてクラッチハブ部材9、ブレーキハブ部材25に より落脱しないようになっているから、クラッチハブ部材9と、ブレーキハブ部 材25と、クラッチ用摩擦板13、17と、ブレーキ用摩擦板27、31と、バ ックプレート21、35と、シリンダエンドプレート39と、ピストン部材41 と、ブレーキ作動用ばね49とは一つの組立ユニット、所謂一つのアッシーとし て取り扱われ得るようになり、これは別の所で予め組み付けらて一つのアッシー としてプレスラム駆動軸に対する装着、取り外しが行われるようになる。これに より多板構造のクラッチ部及びブレーキ部の組み付け、分解の作業性が向上する 。
【0032】 また筒状のフライホイール部材63は、プレスラム駆動軸7に上述の如き多板 構造のクラッチ部及びブレーキ部のアッシーが装着されたのちの最後に組み付け ことが可能であり、これによりプレスラム駆動軸7に上述の如き多板構造のクラ ッチ部及びブレーキ部のアッシーを装着する作業はフライホイール部材63が取 り付けられていない開放された作業空間にて目視性よく行われ得るようになる。
【0033】 図2は本考案によるプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置の他の実施例を示し ている。尚、図2に於いて、図1に示されている部分と実質的に同一の部分は図 1に付した符号と同一の符号に示されている。この実施例に於いては、フライホ イール部材63にボルト97により駆動側クラッチ部材99が固定され、この駆 動側クラッチ部材99にクラッチ用摩擦板17がスプライン係合している。また ブレーキサポート部材83はボルト101により軸受ケース3に固定され、この ブレーキサポート部材83にブレーキ用摩擦板31がスプライン係合している。 またクラッチハブ部材9とブレーキハブ部材25とがボルト103により固定連 結されており、これらのこと以外は上述の実施例と実質的に同一の構造になって いる。
【0034】 従って、この実施例に於いても、上述の実施例と同一の作用、効果が得られる 。
【0035】 以上に於ては、本考案を特定の実施例について詳細に説明したが、本考案は、 これらに限定されるものではなく、本考案の範囲内にて種々の実施例が可能であ ることは当業者にとって明らかであろう。
【0036】
【考案の効果】
以上の説明から理解される如く、本考案によるプレス機械のクラッチ・ブレー キ装置によれば、クラッチ部及びブレーキ部を分解することなくフライホイール 交換を行うことができ、これによりフライホイール容量の変更が多くの時間を要 することなく作業性よく行われ得るようになる。またこのフライホイールは、プ レスラム駆動軸に多板構造のクラッチ部及びブレーキ部が組み付けられたのちの 最後に組み付けことが可能であるから、プレスラム駆動軸に対するクラッチ部及 びブレーキ部の組み付け、分解、およびこれの調整が、フライホイール取り付け 前の開放された作業空間にて作業性よく行われ得るようになる。
【0037】 またハブ部材のクラッチ用摩擦板装着部とブレーキ用摩擦板装着部の各々の端 部にクラッチ用摩擦板あるいはブレーキ用摩擦板に作用するスラスト力を受け止 めるバックプレートが固定装着されていることから、これらの作動時にスラスト 力がハウジングに作用することがなく、これによりハウジングをプレスラム駆動 軸に対し回転可能に支持するための軸受にスラスト荷重が作用することがなくな り、この軸受の温度上昇が低減し、軸受寿命が長くなる。またこの場合、クラッ チ部及びブレーキ部は、ハブ部材にクラッチ用摩擦板装着部とブレーキ用摩擦板 装着部が組み付けられた一つの組立ユニット、所謂一つのアッシーとして取り扱 われ得るようになり、このことによっても多板構造のクラッチ部及びブレーキ部 の組み付け、分解の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるプレス機械のクラッチ・ブレーキ
装置の一実施例を示す半断面図である。
【図2】本考案によるプレス機械のクラッチ・ブレーキ
装置の他の実施例を示す半断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 3 軸受ケース 7 プレスラム駆動軸 9 クラッチハブ部材 13 クラッチ用摩擦板 15 ドライブピン 17 クラッチ用摩擦板 21 バックプレート 25 ブレーキハブ部材 27 ブレーキ用摩擦板 29 ブレーキピン 31 ブレーキ用摩擦板 35 バックプレート 41 ピスイン部材 45 シリンダ室 49 ブレーキ作動用ばね 53 エンドプレート 61 エンドプレート 63 フライホイール部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多板構造のクラッチ部及びブレーキ部が
    プレスラム駆動軸上に構成され、これらを収容するハウ
    ジングが前記クラッチ部と連結されてフライホイールを
    なしているプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置にし
    て、前記ハウジングの軸線方向両端に位置する二つのエ
    ンド部とこの二つのエンド部間に位置する筒状部とが各
    々個別の部材により構成され、前記二つのエンド部と前
    記筒状部とは締弛可能な締結具により分解可能に連結さ
    れていることを特徴とするプレス機械のクラッチ・ブレ
    ーキ装置。
  2. 【請求項2】 多板構造のクラッチ部及びブレーキ部が
    プレスラム駆動軸上に構成され、これらを収容するハウ
    ジングが前記クラッチ部と連結されてフライホイールを
    なしているプレス機械のクラッチ・ブレーキ装置にし
    て、前記クラッチ部及びブレーキ部のハブ部材の軸線方
    向の一方の側にクラッチ用摩擦板が、他方の側にブレー
    キ用摩擦板が各々軸線方向に多重装着され、前記ハブ部
    材のクラッチ用摩擦板装着部とブレーキ用摩擦板装着部
    の各々の端部にクラッチ用摩擦板あるいはブレーキ用摩
    擦板に作用するスラスト力を受け止めるバックプレート
    が固定装着されていることを特徴とするプレス機械のク
    ラッチ・ブレーキ装置。
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