JP2577928B2 - 平版印刷用感脂化保護剤 - Google Patents

平版印刷用感脂化保護剤

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JP2577928B2 JP62210696A JP21069687A JP2577928B2 JP 2577928 B2 JP2577928 B2 JP 2577928B2 JP 62210696 A JP62210696 A JP 62210696A JP 21069687 A JP21069687 A JP 21069687A JP 2577928 B2 JP2577928 B2 JP 2577928B2
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Description

【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、平版印刷版の版面保護剤に関するものであ
る。
b.従来の技術 平版印刷版を製版する際、その最終工程で版面保護剤
として、いわゆるガム液を塗布するガス引き工程が行な
われる。これは非画像部の不感脂化性を維持すると同時
に版面に汚れが付着し、印刷汚れとなるのを防ぎ、ま
た、重ねて保管したり、異物に当ったりした場合にキズ
がつかないようにするために施されるものである。
従来、ガム液としては一般にアラビアガムの水溶液が
用いられてきた。ところが、アラビアガム液は、特に支
持体がアルミニウム板の場合には非画像部に対する優れ
た不感脂化効果を発揮するが、画像部に付着した場合に
は感脂性を低下させてしまうという欠点を持っている。
このため、画像部における感脂性の低下を防止するため
ガム引きの前に感脂性の保護インキやチンクター類、ラ
ッカー類で被覆する感脂化工程が行なわれていた。
c.発明が解決しようとする問題点 しかしながら、これらは工程を繁雑にし、作業性を低
下させるとともに、排液汚染及び健康上の問題からも好
ましいものではなかった。また印刷を終えた版を再度使
用する場合(保存版あるいは置き版とも呼ぶ)に、画像
の感脂性を保持し続ける目的のためとか、或いはまた、
画像自体に始めから感脂性が乏しい場合にもガム引き前
に前記のように感脂化工程を施す必要があった。
したがって、本発明の目的は、これらの欠点をなくす
べく、非画像部の不感脂性を保持しながら、特に画像部
の感脂性を著しく向上させる能力を有する版面保護剤を
提供することにある。
従来、感脂性を向上させる目的でいくつかの版面保護
剤が提案されており、例えば特開昭55−105581号,同55
−115045号,同58−193194号等の各公報に開示されてい
るが、けっして満足できるものではなかった。
d.問題を解決するための手段 本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた
結果、アルミニウム酸塩と親油性物質と水溶性高分子化
合物と界面活性剤と水とを組み合わせることによって、
画像部の感脂性が著しく向上され、しかも非画像部にお
けるインキ汚れが生じない版面保護剤を提供することが
できるという事実を見い出し、本発明をなすに至ったも
のである。即ち、本発明は(a)アルミニウム酸塩,
(b)親油性物質,(c)水溶性高分子化合物,(d)
界面活性剤,及び(e)水を含有することを特徴とする
平版印刷版用感脂化保護剤を提供するものである。
アルミニウム酸塩(a)としては、硫酸アルミニウ
ム,硝酸アルミニウム,燐酸アルミニウムなどが挙げら
れ、これらのアルミニウム酸塩は当該保護剤中におい
て、約0.05〜5.0重量%、より好ましくは0.1〜3.0重量
%用いられる。
前記の各公報の版面保護剤においては、親油性物質と
共に無機酸,有機酸、又は水溶性アルカリ金属及びアン
モニウム塩類が用いられているが、これらはいずれも非
画像部をより親水性にする目的で加えられているもので
あった。本発明で用いるアルミニウム酸塩は、親油性物
質の存在下で画像部の感脂化効果を上げるのに役立つ。
親油性物質(b)としては、油脂類、例えば牛脂,ラ
ード,アマニ油,桐油,ひまし油,ワセリン,ラック
ス,パラフィン,ロウ,密ロウ,灯油,軽油、さらには
合成樹脂類、例えばフェノール樹脂,クレーゾール樹
脂,p−t−ブチルフェノール樹脂,アルキッド樹脂,変
性アルキッド樹脂,ロジン樹脂,変性ロジン樹脂,メラ
ミン樹脂などが挙げられ、これらは単独であるいは二種
以上組み合わせて用いられる。
これらの親油性物質は当該保護剤中において、約0.05
〜5.0重量%、より好ましくは0.1〜3.0重量%の範囲で
使用される。
水溶性高分子化合物(c)としては、アラビアガム,
デキストリン,水溶性デンプン,水溶性セルロース類,
水溶性ビニル化合物,アルギン酸塩,ストラクタン,水
溶性ポリアクリル酸などが挙げられ、これらは単独であ
るいは二重以上組み合わせて、皮膜形成可能な化合物と
して用いられる。
これらの水溶性高分子化合物は、当該保護剤中におい
て、約2.0〜50重量%、より好ましくは5.0〜40重量%の
範囲で使用される。
界面活性剤(d)は親油性物質(b)を水に乳化させ
る目的で加えるものであって、各々の使用される油脂
類、或いは樹脂類の種類によって、アニオン型界面活性
剤,ノニオン型界面活性剤,両性型界面活性剤の中から
選んで一種又は二種以上用いられる。これらの界面活性
剤は、当該保護剤中において約0.05〜2.0重量%、より
好ましくは0.1〜1.5重量%の範囲で使用される。
本発明の感脂化保護剤の残部は水(e)であって、当
該保護剤中における含有割合は約38.0〜97.85重量%、
より好ましくは52.5〜94.7重量%の範囲である。
本発明の感脂化保護剤には、非画像部をより親水性に
するために、燐酸,塩酸,硫酸,酢酸,ほう酸,水溶性
アルカリ金属塩,アンモニウム塩などを含ませることが
できる。
更にまた、必要に応じて、防腐剤,染料あるいは水不
溶性パウダー類を加えることもできる。
本発明の感脂化保護剤は、種々の平版印刷版に対して
使用できるが、特にアルミニウム板及びアルミニウムが
被覆された複合材料を支持体とし、その上に感光層を有
する感光層平版印刷版(以下PS版と呼ぶ)に対して好適
に使用できる。更にアルミ平凹版,アルミ卵白版,アル
ミワイポン版にも適用できる。
本発明の感脂化保護剤を適用するPS版としては、溶剤
可溶性ジアゾ樹脂とアクリル酸エステル類との混合物か
らなる感光層をアルミニウム板上に設けたようなネガ型
PS版、及びo−キノンジアジド化合物とノボラック型フ
ェノール又はクレゾール樹脂との混合物からなる感光層
をアルミニウ板上に設けたポジ型PS版、更にはフェニレ
ンジアクリル酸のような光架橋性フォトポリマーの感光
層をアルミニウム板に設けたPS版、付加重合性エチレン
化合物とアルカリ可溶性樹脂とからなる光重合型フォト
ポリマー組成物の感光層をアルミニウム板上に設けたPS
版、アジド感光物とノボラック型フェノール樹脂の感光
層をアルミニウム板上に設けたPS版などが好ましい。
次にPS版を用いた場合に於ける本発明の感脂化保護剤
の使用例を記す。
先ずPS版を画像露光し、次いで現像して平版印刷版を
作製する。この平版印刷版を水洗し、版面上の水をスク
イズしたのち、本発明の保護剤を版面上に適量注ぎ、こ
れを版全面に塗布するようにスポンジや脱脂綿等でこす
る。これにより画像部は感脂化され、非画像部は不感脂
性に保護される。印刷は版面上の当該保護剤を水洗して
落としたのち行なう。
上記の工程において現像後水洗しない場合、従来のガ
ム液では、画像部の感脂性がより低下するのを防げなか
ったが、本発明の保護剤を塗布すれば、このような無水
現像処理の場合でも感脂性を損なうことなく保持でき
る。また保存版,置き板についても該保護剤を塗布して
おくと、長期保存した後でも、印刷機にかけた場合に
は、ただちにインキが画像部に転移し、非画像部にはイ
ンキ汚れのない印刷版が得られる。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこ
れにより限定されるものではない。
実施例1、比較例1〜3 砂目立てされたアルミ板を10%硫酸水溶液中で酸化皮
膜重量が3.0g/m2となるように陽極酸化し、よく洗浄し
た後、乾燥した。
このアルミニウム板に下記組成液を塗布し、乾燥後の
重量で2.5g/m2の感光層を有するポジ型PS版を作製し
た。
このPS版をポジフィルムを用いて露光したのち、JIS
3号ケイ酸ソーダ25g、水酸化カリウム15g、陰イオン界
面活性剤1g及び水1kgから成る現像液(25g)で現像し
た。水洗後、下記表1に示す組成よりなる保護剤を版面
上に少量たらし、スポンジで版全面に広げるように塗布
した。
各々の保護剤を塗布した版を印刷機にかけ、刷り始め
から十分なインキ濃度を有する印刷物が得られるまでの
枚数(以下、着肉枚数と呼ぶ)及び非画像部の汚れを調
べた。
表2の結果から、本発明の保護剤を塗布した印刷版は
着肉枚数が少なく、優れており、同時に汚れのない印刷
版が得られていることが判る。なお、現像後、水洗なし
で実施例1で使用した保護剤を塗布し、同じように印刷
したところ、着肉枚数は8枚で、汚れのない印刷版が得
られた。
実施例2 実施例1で作製した印刷版を印刷機にかけ、刷り始め
てから約5万部経過したところから、特にベタ部の着肉
が悪くなり、印刷物の濃度が薄くなり、耐刷力の限界に
近づいたので、ここで印刷を止め、実施例1の表1で使
用した本発明の保護剤を再度塗布し、印刷を再開したと
ころ、ベタ部の印刷物の濃度がもどり、約2000部印刷物
をさらに刷ることができた。
このように、本発明の保護剤は耐刷力を延長させる効
果をも有する。
実施例3、比較例4〜6 実施例1と同様に砂目立てし、陽極酸化処理を施した
アルミニウム板をケイ酸ソーダ5%、70℃の水溶液に5
秒間浸漬後、乾燥し、下記組成液を塗布し、乾燥後の重
量が2.0g/m2になるようにネガ型PS版を作った。
但し、上記共重合体(I)は、重量比で2−ヒドロキ
シ−フェノキシプロピルメタクリレート/メチルメタク
リレート/メタクリル酸/ヒドロキシプロピルメタクリ
レート/アクリロニトリル=20/20/3.5/30/10の組成か
らなる共重合体である。
ジアゾ樹脂塩(II)はp−ジアゾジフェニルアミンと
パラホルムアムデヒドの縮合物の2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノンスルホン酸との反応生成物であ
る。
このPS版をネガフィルムを用いて露光したのち、下記
現像液(25℃)で現像した。
現像後、水洗した版と、水洗を省略した版のそれぞれ
の版面に、下記表3に示す組成液よりなる保護剤を少量
たらし、スポンジで版全面に広げるように塗布した。
各々の印刷版を実施例1と同様に印刷機にかけ、着肉
枚数、及び汚れを調べた。結果を下記表4に示す。
表4の結果から、本発明の保護剤を塗布した印刷版は
着肉枚数が少なく、優れていることが判る。特にネガ型
PS版においては、水洗なしの場合に従来の保護剤(ガム
液)では着肉不良が生じていたのが、本発明の保護剤を
使用することによって解決できることが判る。
実施例4、比較例7 実施例3で作製したネガ型PS版を露光後、実施例3で
使用した現像液で現像し、水洗後、下記表5に示す組成
液よりなる保護剤を版面に少量たらし、スポンジで版全
面に広げるように塗布した。
各々の印刷版を印刷機にかけ、着肉枚数及び汚れを調
べた。
表6の結果から判るように、比較例7の保護剤の組成
は過去に試みられた保護剤の組成に近似したもので、燐
酸等の無機酸が入ると比画像部の不感脂性効果は上がる
が、画像部の感脂性は悪くなる。これに対して、本願発
明の組成による保護剤を使用すれば、感脂性の優れた画
像が得られることが判る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)アルミニウム酸塩 (b)親油性物質 (c)水溶性高分子化合物 (d)界面活性剤、及び (e)水 を含有することを特徴とする平版印刷用感脂化保護剤。
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JPS56117691A (en) * 1980-02-21 1981-09-16 Ricoh Co Ltd Insensitive aliphatization of flat printing plate

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