JP2577702Y2 - コンクリート供試体の封かん養生用容器 - Google Patents

コンクリート供試体の封かん養生用容器

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JP2577702Y2
JP2577702Y2 JP1992013772U JP1377292U JP2577702Y2 JP 2577702 Y2 JP2577702 Y2 JP 2577702Y2 JP 1992013772 U JP1992013772 U JP 1992013772U JP 1377292 U JP1377292 U JP 1377292U JP 2577702 Y2 JP2577702 Y2 JP 2577702Y2
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善治 稲垣
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株式会社複合材料研究所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリート供試体を
収容して養生するための封かん(緘)養生用容器、さら
に詳しくは、コンクリート構造体の強度推定のために用
いるコンクリート供試体を密閉封入して収容し、所定期
間静置して養生する際に使用するコンクリート供試体の
封かん養生用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、たとえばビルディングその他の
所定のコンクリート構築物を施工する際には、規定の方
法により各種の検査を行うことが義務づけされており、
その1つとして、コンクリート供試体に圧力をかけて強
度を測定する強度検査がある。この強度検査を行う場
合、その前処置として、供試体を養生するもので、この
養生方法として、供試体を封入して所定期間静置(放
置)する方法(封かん養生)や供試体を所定期間、水中
に浸漬する方法(水中養生)などがある。そして、封か
養生による供試体を検体として強度検査を行う場合に
は、次のような方法により実施するものである。即ち、
施工現場で実際に使用している生コンクリートを採取
し、これをJIS規格で定められた方法によって、所定
の形状、大きさの型枠に流し込んで、例えば24時間程
度静置して乾燥固形化し、この固形物の上面(固形物の
上面は上記乾燥によって型枠の上端から幾分低下してい
る)に上記と同質材のセメントペーストを補充して水平
にならし、これを型枠から取出してコンクリート供試体
とする。そして、この供試体を封入して、たとえば、2
8日程度静置(養生)して検体とし、この検体に圧力を
かけて強度を測定し、この測定値によりコンクリート構
造体の強度を推定するものである
【0003】上記のように、供試体を用いてコンクリー
ト構造体の強度を推定するものであり、したがって、供
試体は施工現場のコンクリート構造体とできるだけ同じ
環境下で製作することが必要である。そこで、上記の封
かん養生を行うに際しては、次のような要件を具備する
ことが肝要である。供試体を施工現場の外気温度とで
きるだけ同じ温度下に置く。供試体のコンクリート内
部から流出する水分の蒸発,発散を防止し、封じ込めて
養生する。ところで、従来の封かん養生方法は、コンク
リート供試体をビニール袋に入れて袋の開口部を密閉
し、この状態で所定期間静置する方法(以下、「従来方
法」という)が一般に採用されている。この従来方法に
よれば、ビニール袋の内部と外部とは熱の伝導性が良
く、かつ、供試体から流出する水分を蒸発,発散するこ
となく袋内に封じ込めて置かれるので、上記及びの
要件を具備することになる
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
法は次のような問題を有している。その1つは、作業性
の点であるるつまり、封かん養生するに当たっては、供
試体を収容する際に、供試体の周囲の空間部を可及的に
少なくして外気と遮断することが好ましいが、従来方法
にあっては、ビニール袋内に供試体を収容し、袋の内部
空間を無くするようにして、袋の開口部を閉塞するもの
であるため、この作業は難儀で手間がかかり、したがっ
て、作業性が悪い。また、他の1つは、資源のムダ遣い
とゴミ公害の発生の問題である。すなわち、従来方法
は、袋を使用の都度、新しいものと交換し、使用済みの
袋は捨てる(使い捨て)ものであるため、資源のムダ遣
いになると共に、ゴミ公害の発生の要因になる。
【0005】本考案は上記実情に鑑みてなされたもの
で、供試体を密閉収容する作業を効率良く行えると共
に、資源の節減及びゴミ公害の発生防止に貢献し得るコ
ンクリート供試体の封かん養生用容器を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は型枠で成形したコンクリート供試体を収容
して封かん養生する養生用容器であって、上記供試体を
収容する容器本体と、この容器本体の開口上端部を開閉
自在に密閉する蓋体とより成り、上記容器本体の収容部
は上記供試体の形状及び体積と適応する形状及び容積に
形成され、上記容器本体は上記収容部内と外部との熱伝
導性を良くするために肉薄に構成され、かつ、上記容器
本体の収容部の内壁面は不透湿性に構成されていること
を特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記のように構成した本考案によれば、容器本
体内に供試体を入れて閉蓋するだけの簡単な作業によ
り、供試体は、その周囲の空間部がほとんど無い状態で
外気と遮断して収容されることになる。また、この容器
は繰返して使用するものであるから、従来方法に比べ資
源を節減でき、かつ、ゴミ公害発生の問題も低減できる
ことになる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の1実施例につき、図面を参照
して説明する。図1は、この実施例によるコンクリート
供試体の封かん養生用容器の縦断面図、図2は、同上容
器の容器本体及びこの容器本体内へ収容するコンクリー
ト供試体を示す斜視図である。
【0009】上記図1,図2において、この実施例の
かん養生用容器は、コンクリート供試体Cを出入自在に
収容する容器本体1と、この容器本体1の開口上端を開
閉自在に密閉する蓋体2とより成っている。供試体C
は、上述したように、施工現場で採取した生コンクリー
トをJIS規格で定められた方法によって、所定の形
状、大きさに固形化して形成するもので、この実施例で
は、その1例として、直径10cm,高さ20cmの円
柱形に形成したコンクリート供試体が図示されている
(図2B参照)。なお、上記供試体Cは所定の大きさの
4角立方形等に形成する場合もある。
【0010】上記容器本体1は、下端を底板4で閉塞
し、内部を供試体Cの収容部5となした筒体3の上端を
開口して供試体の出入口6を形成すると共に、筒体3の
開口上端部の外周面にネジ溝7を形成して成っている。
容器本体1の収容部5は供試体Cの形状及び体積と適応
する形状及び容積に形成するもので、この実施例の容器
本体1は、収容部5の高さ約20cm、筒体3の内径約
10.1cmの円筒形に形成してある。これにより、供
試体Cは、その周囲にほとんど空隙部が無い状態で容器
本体1内に収容できるようになっている。
【0011】封かん養生を行うに際しては、コンクリー
ト供試体Cを外気温度とできるだけ同じ温度下に置くこ
と、及び供試体Cのコンクリート内部からの水分の蒸
発,発散を防止し、封じ込めて置くことが肝要である。
そのため、容器本体1は収容部5の内外の熱伝導がし易
く、かつ、容器本体1の収容部5の内壁面は不透湿性に
構成されている。この構成を具備させるため、容器本体
1は、たとえば、塩化ビニールその他の硬質性プラスチ
ックや金属板、或いはロウ引き等により防水処理加工を
施した厚紙等の素材で構成することができる。なお、容
器本体1の肉厚の寸法は、容器本体1の強度を阻害しな
い範囲で肉薄に形成することが好ましい。図において、
8は筒体の外周面の適当部に形成し、後述する記録票L
を添装するラベル添装部で、この実施例の添装部8は、
筒体3のほぼ中央部の外周面を記録票Lの大きさに合わ
せて4角形状に凹ませることにより構成してある。記録
票Lは、図6に示すように、用紙9の表面に生コンクリ
ートをサンプリングした採集日、供試体Cの試験日(検
査日)、工事の施工者名、その他の所要の項目10を印
刷等により表示すると共に、各項目10の欄に記入
1を設けて成っている。そして、記録票Lの各欄11に
所要事項を記入し、これを貼着等によりラベル添装部8
に添着するものである。
【0012】上記蓋体2は、容器本体1と同様の素材で
造り、筒体3の上端部に嵌合する短筒体12の上端を天
板13で閉塞すると共に、短筒体12の内周面に筒体3
のネジ溝7と螺合するネジ溝14を形成して成ってい
る。これにより、蓋体2は筒体3の開口上端部を開閉自
在に密閉するように構成してある。
【0013】この実施例の養生用容器は上記のように構
成し、供試体Cを容器本体1内に収容して閉蓋し、この
状態で規定期間静置(養生)した後、開蓋して供試体
(検体)を容器本体から取り出し、この検体に圧力をか
けて強度の測定を行うものである。
【0014】図3は、本考案の別実施例を示すものであ
る。本実施例は、ラベル添装部8として、筒体3の外周
面に記録票Lを挿脱自在に係入して係止させる係合枠1
5を設け、この係合枠15に記録票Lを係入して添着さ
せるように構成したものである。この実施例のように構
成すると、票Lの添装及び取替作業が簡単になる。他の
構成等については上述の実施例と全く同一であるため、
同一構成部分には同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0015】図4は、本考案のさらに別実施例を示す縦
断面図である。本実施例は、蓋体2の内側部にゴム製等
の環状パッキング16を装着し、閉蓋した際、パッキン
グ16で筒体3の上端と蓋体2の天板13間をシールす
るように構成したものである。この実施例のように構成
すると、閉蓋時における外気との遮断が一層良好にな
る。他の構成等については、上述の実施例と全く同一で
あるため、同一符号をもって示す。
【0016】図5は、本考案のさらに別実施例を示す縦
断面図である。本実施例は、蓋体2を軟質のプラスチッ
クスやゴム材で構成してある。そして、容器本体1の筒
体3の上端外周面に環状の係合突部17を形成すると共
に、蓋体2の嵌合筒部18の下端内周面に上記突部17
と係合する環状の係合突部19を形成し、上記両突部1
7,19を係合して蓋体2を容器本体1に嵌合し、閉蓋
するように構成したものである。この実施例のように構
成すると、蓋体の開閉操作が簡単に行える。他の構成等
については上述の実施例と同一である。
【0017】なお、上述した実施例では、容器本体1と
して、円筒形に形成したものを開示したが、供試体の形
状に応じ、それに適応する形状に形成すること勿論であ
る。また、上述したラベル添装部8は所望に応じて設け
るもので、これを省略した場合、記録票Lは筒体3に貼
着する等、容器本体に直接添着するものである。
【0018】
【考案の効果】本考案は以上説明したように構成したも
のであるから、供試体を密閉収容する作業を簡単かつ迅
速に行うことができる。また、本考案に係る養生用容器
は、従来方法の使い捨て袋と異なり、繰返して何回も使
用するように構成したものであるから、従来方法と比べ
資源を節減できると共にゴミ公害の発生防止に貢献する
ことができる。さらにまた、構成が簡単であり、安価に
量産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願に係るコンクリート供試験体の封かん養生
容器の1実施例を示す縦断面図である。
【図2】同上養生用容器の容器本体及び、この容器本体
内へ収容するコンクリート供試体を示す斜視図である。
【図3】本考案に係る養生用容器の別実施例を示す縦断
面図である。
【図4】本考案に係る養生用容器のさらに別実施例を示
す縦断面図である。
【図5】本考案に係る養生用容器のさらに別実施例を示
す縦断面図である。
【図6】記録票の1例を示す表面図である。
【符号の説明】
C コンクリート供試体 1 容器本体 2 蓋体 5 収容部 6 開口上端部の出入口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠で成形したコンクリート供試体を収
    容して封かん養生する養生用容器であって、上記供試体
    を収容する容器本体と、この容器本体の開口上端部を開
    閉自在に密閉する蓋体とより成り、上記容器本体の収容
    部は上記供試体の形状及び体積と適応する形状及び容積
    に形成され、上記容器本体は上記収容部内と外部との熱
    伝導性を良くするために肉薄に構成され、かつ、上記容
    器本体の収容部の内壁面は不透湿性に構成されているこ
    とを特徴とするコンクリート供試体の封かん養生用容
    器。
JP1992013772U 1992-02-12 1992-02-12 コンクリート供試体の封かん養生用容器 Expired - Lifetime JP2577702Y2 (ja)

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JPH0564753U JPH0564753U (ja) 1993-08-27
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011053230A (ja) * 2010-12-14 2011-03-17 Sakura Finetek Japan Co Ltd 包埋皿およびその製造方法

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