JP2576895B2 - 延伸フイルムの製造方法及び製造装置 - Google Patents
延伸フイルムの製造方法及び製造装置Info
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は熱可塑性管状フィルムを加熱延伸して延伸フ
ィルムを製造する方法及び製造装置に関し、更に詳しく
は延伸部のバブルが通気性であるチューブ状延伸フイル
ムの製造に好適な製造方法及び製造装置に関する。
ィルムを製造する方法及び製造装置に関し、更に詳しく
は延伸部のバブルが通気性であるチューブ状延伸フイル
ムの製造に好適な製造方法及び製造装置に関する。
背景技術 一般に管状二軸延伸フィルムの製造は、適宜の距離を
置いて配した二対のニップロール間に管状未延伸フィル
ムを通し、二対のニップロール間において付属する加熱
装置によって管状未延伸フィルムを所定温度に加熱する
とともに、圧空を注入することによってバブルを形成さ
せ、折りたたみロール群を経由して下部ニップロールで
引取ることによって行なわれている。
置いて配した二対のニップロール間に管状未延伸フィル
ムを通し、二対のニップロール間において付属する加熱
装置によって管状未延伸フィルムを所定温度に加熱する
とともに、圧空を注入することによってバブルを形成さ
せ、折りたたみロール群を経由して下部ニップロールで
引取ることによって行なわれている。
圧空の注入は、一般的には、スタートのみであり、所
定の大きさのバブルを形成した後は、下部ニップロール
を閉じることによって、一定量の圧空をバブル内に封じ
込め、延伸を継続するものである。
定の大きさのバブルを形成した後は、下部ニップロール
を閉じることによって、一定量の圧空をバブル内に封じ
込め、延伸を継続するものである。
しかしながら、空気を封じ込んでバブルを形成する前
記の二軸延伸フィルムの製造方法は、延伸を継続中に微
量ではあるが上下の各ニップロール部からの圧空の漏れ
によって徐々にバブルが縮小するために、折りたたみニ
ップロール群の開き角度を調整して横倍率の低下を防止
している。しかしながら、折りたたみニップロール群の
開き角度を調整すると延伸点が変化して横倍率の増加に
寄与しない場合がある。また、スタート時の操作によっ
て所定の大きさのバブルが得られない場合、再度、スタ
ート操作をくり返す必要があり繁雑である。まして、通
気性フィルムの場合は、圧空を封じこめるため上下のニ
ップロールを閉じても内部の空気がフイルム面から漏れ
出て、所定の大きさに調節したバブルは徐々に縮小し、
二軸延伸を継続することが不可能となる。
記の二軸延伸フィルムの製造方法は、延伸を継続中に微
量ではあるが上下の各ニップロール部からの圧空の漏れ
によって徐々にバブルが縮小するために、折りたたみニ
ップロール群の開き角度を調整して横倍率の低下を防止
している。しかしながら、折りたたみニップロール群の
開き角度を調整すると延伸点が変化して横倍率の増加に
寄与しない場合がある。また、スタート時の操作によっ
て所定の大きさのバブルが得られない場合、再度、スタ
ート操作をくり返す必要があり繁雑である。まして、通
気性フィルムの場合は、圧空を封じこめるため上下のニ
ップロールを閉じても内部の空気がフイルム面から漏れ
出て、所定の大きさに調節したバブルは徐々に縮小し、
二軸延伸を継続することが不可能となる。
これらの対策として、圧空を継続的に注入する方法が
あり、古くは、特公昭33−3727、特開昭54−139965等が
提案されている。
あり、古くは、特公昭33−3727、特開昭54−139965等が
提案されている。
例えば、特公昭33−3727等は下部ニップロールに連続
円周溝を設け、その溝を通した管状突きさし体によって
圧空の供給を行なうものであるが、該管状突きさし体に
フィルムが接触するために、摩擦力によって、フィルム
が変形しやすく、また、接触せずニップロールではさま
れて引取られるフィルムの部分に対して管状突きさし体
の管径による横延伸を受け、フィルム全体としての均一
性が劣り、平面性の悪化等の問題が発生する。
円周溝を設け、その溝を通した管状突きさし体によって
圧空の供給を行なうものであるが、該管状突きさし体に
フィルムが接触するために、摩擦力によって、フィルム
が変形しやすく、また、接触せずニップロールではさま
れて引取られるフィルムの部分に対して管状突きさし体
の管径による横延伸を受け、フィルム全体としての均一
性が劣り、平面性の悪化等の問題が発生する。
また、特開昭54−139965は、下部ニップロールの直ぐ
上手付近に切裂を入れ、この切裂部にエアー注入ノズル
を突込んで圧空の供給を行なうものであるが、一度バブ
ルを形成させてから切裂きを入れるために、パンクする
可能性が大きい。特に引裂強度の弱いフィルムに対して
は、延伸張力によって切裂部が広がり、延伸を継続する
ことは不可能となる。
上手付近に切裂を入れ、この切裂部にエアー注入ノズル
を突込んで圧空の供給を行なうものであるが、一度バブ
ルを形成させてから切裂きを入れるために、パンクする
可能性が大きい。特に引裂強度の弱いフィルムに対して
は、延伸張力によって切裂部が広がり、延伸を継続する
ことは不可能となる。
発明の開示 本発明は係る欠点を解消するために鋭意検討した結果
得られたものであり、即ち、管状熱可塑性樹脂フイルム
を周速度が異なるニップロール間に通し、生ずるバブル
を加熱下に内圧により膨張させて延伸フイルムを製造す
る際にバブル内にスリット状ノズルから継続して圧空を
供給し続けることができるチューブ状延伸方法及びそれ
に用いる装置に関する。該ニップロールは少なくともR
1、R2及びR3の3組のニップロールからなり、各々の周
速度をr1、r2およびr3とした時、r1/r2/r3の比を0.1−
0.8/1/1−1.1に調節が可能であり、但し R1は管状未延伸フイルム導入側ニップロール R2は管状延伸後の折畳み終了部のニップロール R3は折畳み終了部に続く引取ニップロール であり、R2の一対のロール間のギャップ間に設けられた
スリット状圧空吹き出しノズルからR1とR2の間の延伸部
バブル内に圧空を、この際希望により所定のバブル径を
維持するために手動またはバブル径を検知して自動的に
変量された圧空を、吹き出して供給される圧空によって
バブルを加熱下に膨張延伸させた後、折畳み装置により
折畳み、R2のニップロールに導き、その両端をニップロ
ールR2の2本のロール間に設けられたフイルム切開用ナ
イフによって2枚のフラットフイルムに切開き、それぞ
れのフラットフイルムを左右のガイドロールに導いて、
前記のスリット状吹出ノズル及び切開用ナイフ装置を回
避させた後ニップロールR3により引取ることを特徴とす
る延伸フイルムの製造方法及びそれに用いる装置に関す
る。
得られたものであり、即ち、管状熱可塑性樹脂フイルム
を周速度が異なるニップロール間に通し、生ずるバブル
を加熱下に内圧により膨張させて延伸フイルムを製造す
る際にバブル内にスリット状ノズルから継続して圧空を
供給し続けることができるチューブ状延伸方法及びそれ
に用いる装置に関する。該ニップロールは少なくともR
1、R2及びR3の3組のニップロールからなり、各々の周
速度をr1、r2およびr3とした時、r1/r2/r3の比を0.1−
0.8/1/1−1.1に調節が可能であり、但し R1は管状未延伸フイルム導入側ニップロール R2は管状延伸後の折畳み終了部のニップロール R3は折畳み終了部に続く引取ニップロール であり、R2の一対のロール間のギャップ間に設けられた
スリット状圧空吹き出しノズルからR1とR2の間の延伸部
バブル内に圧空を、この際希望により所定のバブル径を
維持するために手動またはバブル径を検知して自動的に
変量された圧空を、吹き出して供給される圧空によって
バブルを加熱下に膨張延伸させた後、折畳み装置により
折畳み、R2のニップロールに導き、その両端をニップロ
ールR2の2本のロール間に設けられたフイルム切開用ナ
イフによって2枚のフラットフイルムに切開き、それぞ
れのフラットフイルムを左右のガイドロールに導いて、
前記のスリット状吹出ノズル及び切開用ナイフ装置を回
避させた後ニップロールR3により引取ることを特徴とす
る延伸フイルムの製造方法及びそれに用いる装置に関す
る。
本発明の装置、方法によりチューブ延伸継続中にもバ
ブル内圧を適宜または自動で調節でき、特に通気性フイ
ルムのチューブ状延伸でも好適に実施できる。
ブル内圧を適宜または自動で調節でき、特に通気性フイ
ルムのチューブ状延伸でも好適に実施できる。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の装置の概略図及びこの装置を用いて
管状末延伸フイルムを加熱膨張延伸する状況を説明する
図である。
管状末延伸フイルムを加熱膨張延伸する状況を説明する
図である。
第2図はフイルム切開用ナイフ装置がスリット状圧空
吹出装置のギャップ内に設けられている場合の第1図の
状況を側面から見た図である。
吹出装置のギャップ内に設けられている場合の第1図の
状況を側面から見た図である。
第3図はフイルム切開用ナイフ装置がスリット状圧空
吹出装置のギャップ内に設けられている場合の圧空吹込
ノズル装置及び切開ナイフ装置を正面から見た構造説明
図である。
吹出装置のギャップ内に設けられている場合の圧空吹込
ノズル装置及び切開ナイフ装置を正面から見た構造説明
図である。
第4図は第3図の構造を側面から見た説明図である。
第5図はフイルム切開用ナイフ装置がスリット状圧空
吹出装置の位置に対してニップロールの両端側に設けら
れている場合の第1図の状況を側面から見た図である。
吹出装置の位置に対してニップロールの両端側に設けら
れている場合の第1図の状況を側面から見た図である。
第6図はフイルム切開用ナイフ装置がスリット状圧空
吹出装置の位置に対してニップロールの両端側に設けら
れている場合の圧空吹込ノズル装置及び切開ナイフ装置
を正面から見た構造説明図である。
吹出装置の位置に対してニップロールの両端側に設けら
れている場合の圧空吹込ノズル装置及び切開ナイフ装置
を正面から見た構造説明図である。
第7図は切開用ナイフ部の光電スイッチの構造を上部
から見た説明図である。
から見た説明図である。
発明を実施するための最良の形態 本発明者等は、前記の欠点を解消するために鋭意検討
した結果、本発明を完成するに至ったものである。
した結果、本発明を完成するに至ったものである。
即ち、本発明は管状熱可塑性樹脂フイルムを周速度が異
なるニップロール間に通し、加熱下に内圧により延伸し
て延伸フイルムを製造する方法及びそれに用いる装置に
関する。該ニップロールは少なくともR1、R2及びR3の3
組のニップロールからなり、各々の周速度をr1、r2およ
びr3とした時、r1/r2/r3の比を0.1−0.8/1/1−1.1に調
節が可能であり、但し R1は管状未延伸フイルム導入側ニップロール R2は管状延伸後の折畳終了部のニップロール R3は折畳終了部に続く引取ニップロール であり、R2の一対のロール間のギャップ間に設けられた
スリット状圧空吹出ノズルからR1とR2の間の延伸部バブ
ル内に圧空を、この際希望により所定のバブル径を維持
するために手動でまたはバブル径を検知して自動的に変
量し得る圧空を、吹き出して供給される圧空によってバ
ブルを加熱下に膨張延伸させた後、折畳装置により折畳
み、R2のニップロールに導き、その両端をニップロール
R2の2本のロール間に設けられたフイルム切開用ナイフ
によって2枚のフラットフイルムに切開き、それぞれの
フラットフイルムを左右のガイドロールに導いて、前記
のスリット状吹出ノズル及び切開用ナイフ装置を回避さ
せた後ニップロールR3により引取ることを特徴とする延
伸フイルムの製造方法及びそれに用いる装置に関する。
なるニップロール間に通し、加熱下に内圧により延伸し
て延伸フイルムを製造する方法及びそれに用いる装置に
関する。該ニップロールは少なくともR1、R2及びR3の3
組のニップロールからなり、各々の周速度をr1、r2およ
びr3とした時、r1/r2/r3の比を0.1−0.8/1/1−1.1に調
節が可能であり、但し R1は管状未延伸フイルム導入側ニップロール R2は管状延伸後の折畳終了部のニップロール R3は折畳終了部に続く引取ニップロール であり、R2の一対のロール間のギャップ間に設けられた
スリット状圧空吹出ノズルからR1とR2の間の延伸部バブ
ル内に圧空を、この際希望により所定のバブル径を維持
するために手動でまたはバブル径を検知して自動的に変
量し得る圧空を、吹き出して供給される圧空によってバ
ブルを加熱下に膨張延伸させた後、折畳装置により折畳
み、R2のニップロールに導き、その両端をニップロール
R2の2本のロール間に設けられたフイルム切開用ナイフ
によって2枚のフラットフイルムに切開き、それぞれの
フラットフイルムを左右のガイドロールに導いて、前記
のスリット状吹出ノズル及び切開用ナイフ装置を回避さ
せた後ニップロールR3により引取ることを特徴とする延
伸フイルムの製造方法及びそれに用いる装置に関する。
本発明の装置、方法によりチューブ延伸継続中にもバ
ブル内圧を手動でまたは自動で調節でき、特に多孔性フ
イルムのチューブ状延伸でも好適に実施できる。
ブル内圧を手動でまたは自動で調節でき、特に多孔性フ
イルムのチューブ状延伸でも好適に実施できる。
本発明を更に詳しく説明する。尚、図1〜7は本発明
の装置の例であり、本発明の機能を有する限りこれらの
例に限られるものではない。
の装置の例であり、本発明の機能を有する限りこれらの
例に限られるものではない。
尚、図中各符号は以下の部分を示す。
R1……第1のニップロール R2……第2のニップロール R3……第3のニップロール 1……未延伸管状フイルム 2……加熱ヒーター 3……延伸バブル 4……折畳ロール群 5,5′……切開用ナイフ 6……圧空吹込ノズル 7……延伸フラット状フイルム 8,8′……ガイドロール 9,9′……切開用ナイフホルダー 10、10′……圧空漏れ防止用棒 11,11′……ナイフホルダー移動用モーター 12……圧空導入パイプ 13、13′……ネジ切した回転軸 14……圧空吹込ノズル装置 15,15′……バブル径検出器 16,16′……ネジ切した移動体 17,17′……ベアリング 18,18′……切開ナイフ用ホルダー支持棒 19,19′……取付金具 20,23……光ファイバー 21,22……光電スイッチ 24……光電スイッチ8取付金具 25……出力コントローラー 26……自動圧空供給バルブ 27……圧空供給ブロワー 本発明の装置は説明図(第1−7図)に示すように管
状熱可塑性樹脂フイルムを異なるニップロール間に通
し、加熱下に内圧によりバブル延伸して延伸フイルムを
製造する装置において、該ニップロールは少なくともR
1、R2及びR3の3組のニップロールから成り、それぞれ
の周速度をr1、r2及びr3とした時、r1/r2/r3の比を0.1
−0.8/1/1−1.1の範囲に調節が可能であり、但し、 R1は管状未延伸フイルム導入側ニップロール R2は管状延伸後の折畳終了部のニップロール R3は折畳終了部に続く引取ニップロール であり、R1とR2の間に導入された管状フイルムを加熱す
る加熱装置及び延伸された管状フイルムを折畳装置を具
備し、ニップロールR2の一対のロール間のギャップは調
節が可能であり、そのギャップ間にはスリット状圧空吹
出ノズル装置及びニップロールR2の長さ方向に移動可能
な左右2本のフイルム両端切開用ナイフ装置が設けら
れ、更に、R2とR3の間に、切開かれた2枚のフラットフ
イルム7、7′が前記のスリット状吹出ノズル装置及び
切開用ナイフ装置を回避させ得る位置に各フラットフイ
ルム通路毎にそれぞれ1または2以上のガイドロール
8、8′を具備することを特徴とする延伸フイルムの製
造装置。
状熱可塑性樹脂フイルムを異なるニップロール間に通
し、加熱下に内圧によりバブル延伸して延伸フイルムを
製造する装置において、該ニップロールは少なくともR
1、R2及びR3の3組のニップロールから成り、それぞれ
の周速度をr1、r2及びr3とした時、r1/r2/r3の比を0.1
−0.8/1/1−1.1の範囲に調節が可能であり、但し、 R1は管状未延伸フイルム導入側ニップロール R2は管状延伸後の折畳終了部のニップロール R3は折畳終了部に続く引取ニップロール であり、R1とR2の間に導入された管状フイルムを加熱す
る加熱装置及び延伸された管状フイルムを折畳装置を具
備し、ニップロールR2の一対のロール間のギャップは調
節が可能であり、そのギャップ間にはスリット状圧空吹
出ノズル装置及びニップロールR2の長さ方向に移動可能
な左右2本のフイルム両端切開用ナイフ装置が設けら
れ、更に、R2とR3の間に、切開かれた2枚のフラットフ
イルム7、7′が前記のスリット状吹出ノズル装置及び
切開用ナイフ装置を回避させ得る位置に各フラットフイ
ルム通路毎にそれぞれ1または2以上のガイドロール
8、8′を具備することを特徴とする延伸フイルムの製
造装置。
前記圧空吹出ノズル装置14は第3図及び第6図に示す
ように圧空吹込ノズル6と圧空導入パイプ12から成り、
ノズル6がニップロールR2のギャップ間からバブル3の
中に向かって圧空を供給する。
ように圧空吹込ノズル6と圧空導入パイプ12から成り、
ノズル6がニップロールR2のギャップ間からバブル3の
中に向かって圧空を供給する。
圧空の量及び圧は適宜又はバブル径を検出し、所定の
バブル径を維持するように自動的に変量し得るようにバ
ブル径検出器15、15′、出力コントローラー25、自動圧
空供給バルブ26及び圧空供給ブロワー26を具備してい
る。
バブル径を維持するように自動的に変量し得るようにバ
ブル径検出器15、15′、出力コントローラー25、自動圧
空供給バルブ26及び圧空供給ブロワー26を具備してい
る。
又、前記切開用ナイフ装置は第3、6図に示すよう
に、回転軸回転用モーター11、11′に結合し、左右逆方
向にネジ切した回転軸13、回転軸13、13′の雄ネジと組
に成っている雌ネジにより左右に移動できる移動体16、
16′に設けられたナイフホルダー9、9′、ナイフホル
ダー9、9′に固定される切開き用ナイフ5、5′及
び、第3図の場合にはノズル部とナイフホルダーとの間
から圧空が漏れ出ないように第4図のように圧空漏れ防
止用棒10、10′が、又、第6図の場合には切開ナイフ用
ホルダー支持棒18、18′が設けられている。
に、回転軸回転用モーター11、11′に結合し、左右逆方
向にネジ切した回転軸13、回転軸13、13′の雄ネジと組
に成っている雌ネジにより左右に移動できる移動体16、
16′に設けられたナイフホルダー9、9′、ナイフホル
ダー9、9′に固定される切開き用ナイフ5、5′及
び、第3図の場合にはノズル部とナイフホルダーとの間
から圧空が漏れ出ないように第4図のように圧空漏れ防
止用棒10、10′が、又、第6図の場合には切開ナイフ用
ホルダー支持棒18、18′が設けられている。
ニップロールR1は、管状フィルムのR2部の圧空吹込ノ
ズル6より吹込まれる圧空を上部で封止する役目をし、
ニップロールR2の周速度に対して0.1〜0.8倍の周速度で
駆動される。この周速度比は、所望する縦延伸倍率によ
って決定されるものであり、例えば縦倍率を4倍とする
には、ニップロールR1の周速はニップロールR2に対し0.
25に調整すれば良い。
ズル6より吹込まれる圧空を上部で封止する役目をし、
ニップロールR2の周速度に対して0.1〜0.8倍の周速度で
駆動される。この周速度比は、所望する縦延伸倍率によ
って決定されるものであり、例えば縦倍率を4倍とする
には、ニップロールR1の周速はニップロールR2に対し0.
25に調整すれば良い。
ニップロールR2の一対のロール間のギャップは、第3図
の場合はそのギャップ(a)内に圧空吹込ノズル6を挟
蔵し得る程度例えば1−10mmに調整が可能であるが、第
6図の場合はバブル内に充分な圧空を供給できる程度で
あればよい。
の場合はそのギャップ(a)内に圧空吹込ノズル6を挟
蔵し得る程度例えば1−10mmに調整が可能であるが、第
6図の場合はバブル内に充分な圧空を供給できる程度で
あればよい。
ニップロールR3は切開用ナイフ5で切開かれた2枚の
フィルム13を引取る役目を持ち、ニップロールR2の周速
度に対して1〜1.1程度の周速度比で駆動される。基本
的には、ニップロールR2とニップロールR3は同じ周速度
で良いが、フィルムの引取において、ガイドロール8及
び8′等の負荷によってフィルムがたるむ場合があり、
ニップロールR3の周速度を若干早くしてフィルムにテン
ションをかけ引取ることによってこれらの問題を解決す
ることができる。
フィルム13を引取る役目を持ち、ニップロールR2の周速
度に対して1〜1.1程度の周速度比で駆動される。基本
的には、ニップロールR2とニップロールR3は同じ周速度
で良いが、フィルムの引取において、ガイドロール8及
び8′等の負荷によってフィルムがたるむ場合があり、
ニップロールR3の周速度を若干早くしてフィルムにテン
ションをかけ引取ることによってこれらの問題を解決す
ることができる。
なお、ニップロールR3は、2対として切開かれた2枚
の延伸フラット状フィルム7、7′を各々別々に引取る
ようにしても良い。
の延伸フラット状フィルム7、7′を各々別々に引取る
ようにしても良い。
ニップロールR2のギャップ(a)間に設置されるスリ
ット状圧空吹込ノズル6は、ニップロールR2の2本のロ
ールの中心間を結ぶ線上付近にノズル先端が位置し、切
開き部等から漏れる空気量に応じて圧空を延伸バブル内
に吹込み、所定の大きさのバブルを保持する役目を有す
る。該スリット状圧空吹込ノズル6はニップロールR2の
位置に対して自由に上下方向に調整することができる。
ット状圧空吹込ノズル6は、ニップロールR2の2本のロ
ールの中心間を結ぶ線上付近にノズル先端が位置し、切
開き部等から漏れる空気量に応じて圧空を延伸バブル内
に吹込み、所定の大きさのバブルを保持する役目を有す
る。該スリット状圧空吹込ノズル6はニップロールR2の
位置に対して自由に上下方向に調整することができる。
また、スリット状圧空吹込ノズル6の巾(ロール長さ
方向)は適宜選定できるが、第3図のようにフイルム切
開用ナイフ装置がスリット状圧空吹出装置のギャップ内
に設けられている場合は通常ニップロールの長さ又はそ
れより長い程度に設定され、第6図のようにフイルム切
開用ナイフ装置がスリット状圧空吹出装置の位置に対し
てニップロールの両端側に設けられている場合はノズル
6のロールの長さ方向の巾は、間隔を最も狭く移動した
ときのフイルム切開用ナイフが、使用予定の未延伸チュ
ーブフイルムの折径内に入る程度に設定される。
方向)は適宜選定できるが、第3図のようにフイルム切
開用ナイフ装置がスリット状圧空吹出装置のギャップ内
に設けられている場合は通常ニップロールの長さ又はそ
れより長い程度に設定され、第6図のようにフイルム切
開用ナイフ装置がスリット状圧空吹出装置の位置に対し
てニップロールの両端側に設けられている場合はノズル
6のロールの長さ方向の巾は、間隔を最も狭く移動した
ときのフイルム切開用ナイフが、使用予定の未延伸チュ
ーブフイルムの折径内に入る程度に設定される。
フイルム切り開きナイフ5、5′を移動可能ならしめ
る方法として、例えば該スリット状圧空吹込ノズル6内
部に中央部より対称に互に逆向きのネジを切った回転軸
13を設け、この軸13の両側にそれぞれの雄ネジに対する
雌ネジ部を有する切開用ナイフホルダー9を取付け、該
回転軸13をモーター11の駆動によって回転させることに
よって、切開用ナイフ5を左右対称に移動することがで
きる。もちろん該回転軸13を中心で13、13′に分離し、
左右それぞれにモーター11、11′を連結し、2本の切開
用ナイフ5、5′を独立に移動できるようにしても良
い。
る方法として、例えば該スリット状圧空吹込ノズル6内
部に中央部より対称に互に逆向きのネジを切った回転軸
13を設け、この軸13の両側にそれぞれの雄ネジに対する
雌ネジ部を有する切開用ナイフホルダー9を取付け、該
回転軸13をモーター11の駆動によって回転させることに
よって、切開用ナイフ5を左右対称に移動することがで
きる。もちろん該回転軸13を中心で13、13′に分離し、
左右それぞれにモーター11、11′を連結し、2本の切開
用ナイフ5、5′を独立に移動できるようにしても良
い。
一方、スリット状圧空吹込みノズル6が図6の場合のよ
うに未延伸環状フイルム1の折巾以下の巾を有する場
合、切開用ナイフ5、5′およびナイフ5、5′を支持
している切り開き用ナイフホルダー9、9′はスリット
状圧空吹き込みノズル6の両外側に位置していて延伸機
フレーム等へ取付金具19、19′によって取り付けられ
る。上記と同様に切開用ナイフ5、5′はモーター11の
駆動によって回転軸13を回転し、ニップロールR2の長さ
方向に移動が可能であり、延伸継続中折畳フイルムの巾
がどのような大きさであっても両端を切り開くことがで
きる。
うに未延伸環状フイルム1の折巾以下の巾を有する場
合、切開用ナイフ5、5′およびナイフ5、5′を支持
している切り開き用ナイフホルダー9、9′はスリット
状圧空吹き込みノズル6の両外側に位置していて延伸機
フレーム等へ取付金具19、19′によって取り付けられ
る。上記と同様に切開用ナイフ5、5′はモーター11の
駆動によって回転軸13を回転し、ニップロールR2の長さ
方向に移動が可能であり、延伸継続中折畳フイルムの巾
がどのような大きさであっても両端を切り開くことがで
きる。
この場合、切開用ナイフホルダー9、9′は回転軸13
の回転とともに回転しないように支持棒18、18′に取り
付けられる。この場合ニップロールR2の長さ方向へ滑ら
かに移動するようにベアリング17、17′などを具備せし
めるのが好ましい。
の回転とともに回転しないように支持棒18、18′に取り
付けられる。この場合ニップロールR2の長さ方向へ滑ら
かに移動するようにベアリング17、17′などを具備せし
めるのが好ましい。
延伸継続中折畳フイルムのフイルムの両端の切開巾を
自動的に調節するために切開用ナイフホルダー9、9′
に各々取付金具24、24′によって光電スイッチが取り付
けることにより、ナイフホルダーの位置を自動的に移動
せしめるようにすることができる。本例の光電スイッチ
は光ファイバー20によって導かれた光線を放射する投光
部21と光線を受光する受光部22と受光光線を導く光ファ
イバー23及びリレーから成る。フイルム巾が小さくなり
フイルムによって光線が遮られていた内側の光電スイッ
チが光線を受光するようになるとモーター11、11′のス
イッチが入り、回転軸13、13′を回転し切開用ナイフホ
ルダーを内側へ移動させる。
自動的に調節するために切開用ナイフホルダー9、9′
に各々取付金具24、24′によって光電スイッチが取り付
けることにより、ナイフホルダーの位置を自動的に移動
せしめるようにすることができる。本例の光電スイッチ
は光ファイバー20によって導かれた光線を放射する投光
部21と光線を受光する受光部22と受光光線を導く光ファ
イバー23及びリレーから成る。フイルム巾が小さくなり
フイルムによって光線が遮られていた内側の光電スイッ
チが光線を受光するようになるとモーター11、11′のス
イッチが入り、回転軸13、13′を回転し切開用ナイフホ
ルダーを内側へ移動させる。
逆にフイルム巾が広くなり光線を受光していた外側の
光電スイッチが光線を折り畳んだフイルムによって遮ら
れるとモーター11、11′のスイッチが入り回転軸13、1
3′を上記と逆方向に回転し切り開き用ナイフホルダー
を外側へ移動させる。即ち、折り畳んだフイルム端を常
に内外の光電スイッチ二点間に位置する様に移動し、切
開用ナイフ巾から逸脱しない様にして切開を自動的に継
続することができる。
光電スイッチが光線を折り畳んだフイルムによって遮ら
れるとモーター11、11′のスイッチが入り回転軸13、1
3′を上記と逆方向に回転し切り開き用ナイフホルダー
を外側へ移動させる。即ち、折り畳んだフイルム端を常
に内外の光電スイッチ二点間に位置する様に移動し、切
開用ナイフ巾から逸脱しない様にして切開を自動的に継
続することができる。
第3図の場合、即ち、スリット状圧空吹込ノズル6が
ニップロールR2における折畳フイルムの巾より広い場合
は切開用ナイフ5、5′の左右両端の外側は吹込むべき
延伸バブルが存在しておらずスリット状ノズル6から外
気に向かって無用に圧空が吹き出すため、スリット状ノ
ズルギャップ(a)より大きい直径を有しスリット状圧
空吹込ノズル6の巾の約半分の長さを有する円柱状の圧
空吹出抑制用棒10をナイフ用ホルダー9、9′のそれぞ
れ左右外側、且つ、スリット状圧空吹込ノズル6のスリ
ット状ノズル内部のスリット部直下に設置することによ
って圧空のバブル外への吹出を減少できる。その場合、
圧空吹出抑制用棒10、10′は切開ナイフホルダー9、
9′と連結することによってナイフホルダー9、9′と
連動して移動させることが好適である。
ニップロールR2における折畳フイルムの巾より広い場合
は切開用ナイフ5、5′の左右両端の外側は吹込むべき
延伸バブルが存在しておらずスリット状ノズル6から外
気に向かって無用に圧空が吹き出すため、スリット状ノ
ズルギャップ(a)より大きい直径を有しスリット状圧
空吹込ノズル6の巾の約半分の長さを有する円柱状の圧
空吹出抑制用棒10をナイフ用ホルダー9、9′のそれぞ
れ左右外側、且つ、スリット状圧空吹込ノズル6のスリ
ット状ノズル内部のスリット部直下に設置することによ
って圧空のバブル外への吹出を減少できる。その場合、
圧空吹出抑制用棒10、10′は切開ナイフホルダー9、
9′と連結することによってナイフホルダー9、9′と
連動して移動させることが好適である。
また、切開く対象である折畳んだ管状フィルム3の幅
をバブルの下部にバブル径検出器15、15′を設けて自動
検出し、この幅に対応する位置に切開用ナイフ5を移動
できるように、自動化することもできる。又、供給する
圧空量を前記のバブル径検出器15、15′で検出された延
伸バブル径と連動化することによってバブル径の変動巾
を小さくすることができる。
をバブルの下部にバブル径検出器15、15′を設けて自動
検出し、この幅に対応する位置に切開用ナイフ5を移動
できるように、自動化することもできる。又、供給する
圧空量を前記のバブル径検出器15、15′で検出された延
伸バブル径と連動化することによってバブル径の変動巾
を小さくすることができる。
供給する圧空量はバブル径検出器15、15′で検出され
た延伸バブル径に応じて自動的に供給される。バブル径
検出器15、15′は可視光線、赤外線あるいはレーザーを
照射して反射される各光線を検出して反射する物体との
距離を測定する測定センサーを利用してバブルとの距離
を測定するものである。バブル径検出器15、15′は加熱
ヒーター2の下部あるいは加熱ヒーター2にのぞき穴を
設けることによって加熱ヒーター2の中間段階でバブル
までの距離を検出することができる。出力コントローラ
ー25は2個以上の測距センサー(バブル径検出器15、1
5′)から得られる測定距離をもとにバブル径を算出し
設定バブル径との差に応じて圧空供給バルブ26の開度を
調節し、設定バブル径と同一バブル径となるようにコン
トロールするものである。
た延伸バブル径に応じて自動的に供給される。バブル径
検出器15、15′は可視光線、赤外線あるいはレーザーを
照射して反射される各光線を検出して反射する物体との
距離を測定する測定センサーを利用してバブルとの距離
を測定するものである。バブル径検出器15、15′は加熱
ヒーター2の下部あるいは加熱ヒーター2にのぞき穴を
設けることによって加熱ヒーター2の中間段階でバブル
までの距離を検出することができる。出力コントローラ
ー25は2個以上の測距センサー(バブル径検出器15、1
5′)から得られる測定距離をもとにバブル径を算出し
設定バブル径との差に応じて圧空供給バルブ26の開度を
調節し、設定バブル径と同一バブル径となるようにコン
トロールするものである。
圧空供給バルブ26は出力コントローラー25からの信号
によってバルブ開度を変えブロワー27から供給される圧
空の量を調節する。
によってバルブ開度を変えブロワー27から供給される圧
空の量を調節する。
更に切開部のすぐ上に別のバブル径検出器を設けて下部
バブル径を出力コントローラー25に入力して上下のバブ
ル径差あるいは切開部での圧空洩れを考慮した圧空供給
も可能である。
バブル径を出力コントローラー25に入力して上下のバブ
ル径差あるいは切開部での圧空洩れを考慮した圧空供給
も可能である。
折畳ロール群4は延伸バブルフィルム3を折り畳み、
ニップロールR2へ導く役目を有し、ガイドロール8、
8′は切開かれたフラット状フイルム7、7′をスリッ
ト状圧空吹込ノズル6及び切開ナイフ装置に接触するこ
となくスムーズに引取ニップロールR3に導く役目を有す
る。
ニップロールR2へ導く役目を有し、ガイドロール8、
8′は切開かれたフラット状フイルム7、7′をスリッ
ト状圧空吹込ノズル6及び切開ナイフ装置に接触するこ
となくスムーズに引取ニップロールR3に導く役目を有す
る。
未延伸フイルム1は環状延伸バブルをリング状に取り
囲むように設置された加熱ヒーター2により加熱され、
ノズル6から吹き込まれる圧空により膨張される。
囲むように設置された加熱ヒーター2により加熱され、
ノズル6から吹き込まれる圧空により膨張される。
更に、主としてニップロールR1及びR2の周速差で縦方
向に延伸する場合は結果として同時二軸延伸される。勿
論、内圧をかける際、設定の径を未延伸環状フイルム1
と同じ径とすることによって縦一軸延伸も可能である。
向に延伸する場合は結果として同時二軸延伸される。勿
論、内圧をかける際、設定の径を未延伸環状フイルム1
と同じ径とすることによって縦一軸延伸も可能である。
実施例 以下、本発明の装置及び延伸フイルムの製造方法の例
を装置の説明図1−7図を用いて具体的に説明するが本
発明の趣旨から外れない限り本実施例に限定されない。
を装置の説明図1−7図を用いて具体的に説明するが本
発明の趣旨から外れない限り本実施例に限定されない。
始動時は先ず線状低密度ポリエチレン(MI=2.0)中
に微細に分散した低分子ポリエチレンテレフタレート
(IV=0.25)を35重量%含む未延伸管状フィルムをニッ
プロールR1、折畳ロール群4、ニップロールR2に通し、
加熱膨張を始めていない未延伸管状フィルム1を、互い
に分離された回転軸13及び13′に連結したモーター11、
11′をそれぞれ独立に運転して、未延伸管状フィルム1
の折畳巾に調節した切開用ナイフ5、5′によって切開
いて、2枚のフラット状フィルム7、7′とし、ガイド
ロール8及び8′を経てニップロールR3で引取った。
に微細に分散した低分子ポリエチレンテレフタレート
(IV=0.25)を35重量%含む未延伸管状フィルムをニッ
プロールR1、折畳ロール群4、ニップロールR2に通し、
加熱膨張を始めていない未延伸管状フィルム1を、互い
に分離された回転軸13及び13′に連結したモーター11、
11′をそれぞれ独立に運転して、未延伸管状フィルム1
の折畳巾に調節した切開用ナイフ5、5′によって切開
いて、2枚のフラット状フィルム7、7′とし、ガイド
ロール8及び8′を経てニップロールR3で引取った。
次いで、未延伸管状フィルム1を加熱ヒーター2によ
って加熱し、圧空吹込みノズル6からチューブ3内に圧
空を供給してバブル3を形成し、続いて上下に位置する
ニップロールR1及びR2を駆動させ、加熱ヒーター2を調
節し、ニップロールR2に対するニップロールR1の周速度
比を0.31として縦倍率を3.2倍とし、又、圧空量を調節
して横倍率2.5倍にして同時二軸延伸を行ない通気性二
軸延伸フイルム3を製造した。前記の調節により延伸さ
れたフィルム3が折畳ロール群4により折畳まれてニッ
プロールR2に到達した時、バブル3の折巾は徐々に大き
くなるが、この時モーター11、11′を作動し切開用ナイ
フ5の位置を徐々に左右に拡げることによってスムーズ
に延伸及び切開を継続した。
って加熱し、圧空吹込みノズル6からチューブ3内に圧
空を供給してバブル3を形成し、続いて上下に位置する
ニップロールR1及びR2を駆動させ、加熱ヒーター2を調
節し、ニップロールR2に対するニップロールR1の周速度
比を0.31として縦倍率を3.2倍とし、又、圧空量を調節
して横倍率2.5倍にして同時二軸延伸を行ない通気性二
軸延伸フイルム3を製造した。前記の調節により延伸さ
れたフィルム3が折畳ロール群4により折畳まれてニッ
プロールR2に到達した時、バブル3の折巾は徐々に大き
くなるが、この時モーター11、11′を作動し切開用ナイ
フ5の位置を徐々に左右に拡げることによってスムーズ
に延伸及び切開を継続した。
この後、供給する圧空量を調節して延伸フイルム3の
径がほぼ一定と成るようにし、ニップロールR2の位置で
切開かれ2枚の延伸フラットフイルム7、7′をガイド
ロール8、8′を経てニップロールR3で引き取った後、
各フラットフイルムを2台のワインダーで別々に巻き取
った。得られた二軸延伸フィルム3は通気性であり平面
性良好なフィルムであった。
径がほぼ一定と成るようにし、ニップロールR2の位置で
切開かれ2枚の延伸フラットフイルム7、7′をガイド
ロール8、8′を経てニップロールR3で引き取った後、
各フラットフイルムを2台のワインダーで別々に巻き取
った。得られた二軸延伸フィルム3は通気性であり平面
性良好なフィルムであった。
(実施例2) 実施例1と同じ未延伸環状フイルム1を実施例1と同
様に通紙して引き取った。次いで未延伸環状フイルム1
を加熱ヒーター2によって加熱し、バブル検出器15、1
5′、主力コントローラー25、圧空供給バブル26と切開
部の光電スイッチ及びリレーを作動させた。
様に通紙して引き取った。次いで未延伸環状フイルム1
を加熱ヒーター2によって加熱し、バブル検出器15、1
5′、主力コントローラー25、圧空供給バブル26と切開
部の光電スイッチ及びリレーを作動させた。
加熱ヒーター2のスイッチを入れて約1分後ニップロ
ールR1、R2、R3の駆動モーターのスイッチを入れ延伸を
開始した。バブルが徐々に膨張すると共に圧空供給バル
ブ26の開度は徐々に減少し、約5分後設定バルブ径と同
一になり安定した。その間切開用ナイフ5、5′はバブ
ルの膨張と共に光電スイッチ及びリレーの作動によって
拡がりバブルの安定と共に光電スイッチの断続の作動頻
度も減少し安定した。
ールR1、R2、R3の駆動モーターのスイッチを入れ延伸を
開始した。バブルが徐々に膨張すると共に圧空供給バル
ブ26の開度は徐々に減少し、約5分後設定バルブ径と同
一になり安定した。その間切開用ナイフ5、5′はバブ
ルの膨張と共に光電スイッチ及びリレーの作動によって
拡がりバブルの安定と共に光電スイッチの断続の作動頻
度も減少し安定した。
ニップロールR2の位置にあるナイフ5、5′で切り開
かれた延伸フラットフイルム7、7′は実施例1と同様
に引取りワインダーにて巻き取った。
かれた延伸フラットフイルム7、7′は実施例1と同様
に引取りワインダーにて巻き取った。
得られた二軸延伸フイルム3は通気性であったが自動
圧空供給によりバブルは安定し、切り開いて巻取ったフ
ラットフイルムは一定巾の平面性良好なフイルムであっ
た。
圧空供給によりバブルは安定し、切り開いて巻取ったフ
ラットフイルムは一定巾の平面性良好なフイルムであっ
た。
産業上の利用可能性 本発明のチューブ状延伸フイルムの製造装置はニップ
ロールR2のギャップ間に設けられたスリット状圧空吹き
出し装置のノズルから延伸継続中も圧空を供給すること
が出来るため、経時的に漏洩するバブル内の圧空を延伸
を停止しないで補充することが出来るため、長時間一定
延伸倍率による延伸を継続できる。更に、通気性な環状
未延伸フイルム又は延伸により通気性になる未延伸フイ
ルムを延伸して多孔質フイルムを製造する場合でも通気
により漏洩する内部空気に相当する空気量を圧空により
供給することによりバブル径を常に一定に保つことがで
き、長時間安定して通気性延伸フイルムを製造すること
が出来る。
ロールR2のギャップ間に設けられたスリット状圧空吹き
出し装置のノズルから延伸継続中も圧空を供給すること
が出来るため、経時的に漏洩するバブル内の圧空を延伸
を停止しないで補充することが出来るため、長時間一定
延伸倍率による延伸を継続できる。更に、通気性な環状
未延伸フイルム又は延伸により通気性になる未延伸フイ
ルムを延伸して多孔質フイルムを製造する場合でも通気
により漏洩する内部空気に相当する空気量を圧空により
供給することによりバブル径を常に一定に保つことがで
き、長時間安定して通気性延伸フイルムを製造すること
が出来る。
Claims (6)
- 【請求項1】管状熱可塑性樹脂フイルムを周速度が異な
るニップロール間に通し、加熱下に内圧により膨張して
延伸フイルムを製造する方法に於いて、該ニップロール
は少なくともR1、R2及びR3の3組のニップロールからな
り、各々の周速度をr1、r2およびr3とした時、r1/r2/r3
の比を0.1−0.8/1/1−1.1とし、但し R1は管状未延伸フイルム導入側ニップロール R2は管状延伸後の折畳み終了部のニップロール R3は折畳み終了部に続く引取ニップロール であり、R2の一対のロール間のギャップ間に設けられた
スリット状圧空吹出ノズルからR1とR2の間の延伸部バブ
ル内に圧空を吹き出して供給される圧空によって生じる
バブルを加熱下に少なくとも円周方向に1倍以上に膨張
延伸させた後、折畳装置により折畳まれニップロールR2
に導かれ、折り畳まれたフイルムの両端をニップロール
間に設けられたフイルム切開用ナイフによって2枚のフ
ラットフイルムに切開き、それぞれのフラットフイルム
を左右のガイドロールに導いて、前記のスリット状吹出
ノズル及び切開用ナイフ装置を回避させた後ニップロー
ルR3により引取ることを特徴とする延伸フイルムの製造
方法。 - 【請求項2】管状熱可塑性樹脂フイルムが通気性フイル
ム又は延伸により通気性となるフイルムであることを特
徴とする特許請求の範囲第1項の延伸フイルムの製造方
法。 - 【請求項3】管状熱可塑性樹脂フイルムを異なるニップ
ロール間に通し、加熱下に内圧により膨張して延伸フイ
ルムを製造する装置において、該ニップロールは少なく
ともR1、R2及びR3の3組のニップロールから成り、それ
ぞれの周速度をr1、r2及びr3とした時、r1/r2/r3の比を
0.1−0.8/1/1−1.1となるように調節が可能であり、但
し R1は管状未延伸フイルム導入側ニップロール R2は管状延伸後の折畳み終了部のニップロール R3は折畳み終了部に続く引取ニップロール であり、R1とR2の間に導入された管状フイルムを加熱す
る加熱装置及び延伸された管状フイルムを折畳む装置を
具備し、ニップロールR2の一対のロール間のギャップは
調節が可能であり、そのギャップ間にはバブル内に向か
って圧空を吹き出すスリット状圧空吹出ノズル装置及び
折り畳んだフイルムの両端を切り開くためにR2ニップロ
ールの長さ方向に移動可能な左右に2本のフイルム両端
切開用ナイフ装置が設けられ、R2とR3の間に、切開かれ
た2枚のフラットフイルムが前記のスリット状吹出ノズ
ル装置及び切開用ナイフ装置を回避させ得る位置に各フ
ラットフイルム通路毎にそれぞれ1または2以上のガイ
ドロールを具備することを特徴とする延伸フイルムの製
造装置。 - 【請求項4】フイルム切開用ナイフ装置がスリット状圧
空吹出装置のギャップ内に設けられていることを特徴と
するクレーム3の製造装置。 - 【請求項5】フイルム切開用ナイフ装置がスリット状圧
空吹出装置の位置に対してニップロールの両端側に設け
られていることを特徴とするクレーム3の製造装置。 - 【請求項6】スリット状圧空吹出ノズルから吹き出され
る圧空の量及び圧をバブル径を検知し、その変動に応じ
てそれを解消するように自動的に変量し得る自動コント
ロール装置を具備していることを特徴とするクレーム3
の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63508985A JP2576895B2 (ja) | 1987-11-12 | 1988-11-12 | 延伸フイルムの製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-284191 | 1987-11-12 | ||
JP28419187 | 1987-11-12 | ||
JP63508985A JP2576895B2 (ja) | 1987-11-12 | 1988-11-12 | 延伸フイルムの製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2576895B2 true JP2576895B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=26555362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63508985A Expired - Fee Related JP2576895B2 (ja) | 1987-11-12 | 1988-11-12 | 延伸フイルムの製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576895B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102367870B1 (ko) * | 2021-06-15 | 2022-02-24 | 박규택 | 분리가 용이한 비닐원단의 제조장치 |
KR102391837B1 (ko) * | 2021-06-15 | 2022-04-28 | 박규택 | 두께가 균일한 비닐원단의 제조장치 |
-
1988
- 1988-11-12 JP JP63508985A patent/JP2576895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102367870B1 (ko) * | 2021-06-15 | 2022-02-24 | 박규택 | 분리가 용이한 비닐원단의 제조장치 |
KR102391837B1 (ko) * | 2021-06-15 | 2022-04-28 | 박규택 | 두께가 균일한 비닐원단의 제조장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |