JP2576572Y2 - 水平型薄膜磁気ヘッド - Google Patents

水平型薄膜磁気ヘッド

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JP2576572Y2
JP2576572Y2 JP1993032517U JP3251793U JP2576572Y2 JP 2576572 Y2 JP2576572 Y2 JP 2576572Y2 JP 1993032517 U JP1993032517 U JP 1993032517U JP 3251793 U JP3251793 U JP 3251793U JP 2576572 Y2 JP2576572 Y2 JP 2576572Y2
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magnetic
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magnetic head
film
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真理子 大山
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Iwatsu Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は磁気印写装置や磁気記録
装置などに用いられる水平型の薄膜磁気ヘッドに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】磁気印写装置用の磁気ヘッドは、一般的
に磁気ディスクなどの磁気記録装置に用いられている磁
気ヘッドが使用でき、モノリシック(バルク)タイプと
薄膜タイプがあるが、マルチチャネル化や高精細記録
化,高速化の点で薄膜タイプのものが優れている。この
薄膜磁気ヘッドは、例えば下部磁気コアとなる磁性基板
上に、薄膜形成技術により励磁用導体コイルとこのコイ
ルの一部を横切って覆う上部磁気コアを形成し、この上
部磁気コアと磁性基板との接合面端部を磁気ギャップと
するものであり、記録に寄与するヘッド磁界が急峻で、
高精細の記録ができ、しかもインダクタンスが小さいた
め高速化がはかれる等の優れた特長を有している。
【0003】ところで、このような薄膜磁気ヘッドを磁
気印写装置に組み込む場合、薄膜磁気ヘッドはその磁気
ドラムの回転により所定のスペーシングで浮上させるた
めにスライダに実装されている。この場合、薄膜磁気ヘ
ッドはスライダの浮上面と異なる側面に装着されてい
て、上下の磁気コアが磁気ドラムに対し垂直に配置され
ており、垂直型と呼ばれている。
【0004】しかしながら、垂直型の薄膜磁気ヘッドを
スライダに装着した浮上スライダは、磁気ヘッドの製造
に際し上下の磁気コア間隔を広く取りにくいため、後部
の磁束がギャップ先端に達する前にコア間で漏れてしま
い、磁気効率が低下したり、あるいはヘッド製造時に磁
極を所定のギャップ深さにまで機械的に研磨する必要が
あるため薄膜磁気ヘッドの小型化,高精度化に限界があ
る。これは、薄膜磁気ヘッドを多数個並設するマルチチ
ャネル化を阻害する要因となっていた。
【0005】他方、マルチチャネル化を容易とする構造
として、通常の垂直型薄膜磁気ヘッドに代えて水平型の
薄膜磁気ヘッドを用い、この水平型薄膜磁気ヘッドを側
レールの間に面実装するスライダが考えられる。その構
造を説明する前に理解を容易にするために磁気印写装置
の概要を図2を参照して説明する。
【0006】磁気印写装置は、図2に示すように、磁気
ドラム1を高速に回転させるとともに、そのドラム回転
により後述する浮上スライダ2を浮上させながらこのス
ライダ2を磁気ドラム1の軸方向へ走査することによ
り、その浮上スライダ2に装着した水平型薄膜磁気ヘッ
ドによって磁気ドラム1上に印写情報の磁気潜像を形成
し、これを磁性体トナーで現像したうえ記録紙に転写す
るものとなっている。
【0007】ただし、図2は磁気ドラム1の回転により
浮上スライダ2が浮上した状態を示すものであり、矢印
aは磁気ドラム1の回転方向、bはこのドラム1と浮上
スライダ2の最小すきま、3はバネステム、4はバネ、
5は浮上スライダ2を支えるための支持棒を示す。この
場合、浮上スライダ2は磁気ドラム1の回転による浮上
力とバネ4の負荷によって所定のスペーシング量だけ浮
上するように構成されていて、このスライダ2は支持棒
5に沿って紙面に垂直方向に走査するものとなってい
る。なお、図2に図示していないが、浮上スライダ2の
最小すきま位置bに後述する水平型薄膜磁気ヘッドが設
置されている。
【0008】図3は前記浮上スライダの一例を示す原理
説明図である。この浮上スライダ2は、図3に示すよう
に、磁気ドラム1(図2参照)に対する面に正の浮上力
を発生させるために2つの側レール2bが形成された双
胴型のスライダ部2aと、このスライダ部2aの側レー
ル2b間の中央部分に装着された複数個の水平型薄膜磁
気ヘッド10(101 〜10n)からなる磁気ヘッド部
9を備える。そして、この磁気ヘッド部9の長さをL0
とし、そのヘッド部9と磁気ドラムとの最小すきま位置
8の磁気ヘッド部9の流体の流出端からの距離をL01
したとき、L01/L0 >0.5の領域においてヘッド部
9の浮上力が零もしくは零に近い浮上力にするように構
成されている。
【0009】この場合、水平型薄膜磁気ヘッド10は、
その基本構造を図4に示すように、例えば下部磁気コア
11となる磁性基板上に、薄膜プロセスにより一対の励
磁用導体コイル13,14とこれらコイルの一部を横切
って覆う上部磁気コア12が形成され、この上部磁気コ
ア12の中央部分に磁気ギャップ15が形成された平面
構造を有している。
【0010】また、スライダ部2aの側レール2bと磁
気ヘッド部9との間は、浮上力が無視できる深さの溝2
cが形成されていて、図3中符号8で示す一点鎖線は磁
気ドラム1との最小すきま位置を表し、符号cは空気の
流れ方向を表す。磁気ヘッドの場合、電磁変換効率をあ
げるため薄膜磁気ヘッド10のギャップ位置と最小すき
ま位置8は一致させてある。なお、図3中符号L1 は側
レール2bの最小すきま位置8の側レールの流体の流出
端からの距離、Lは側レール2bの長さをそれぞれ示
す。
【0011】このような構造のスライダは、ヘッド面9
の最小すきま位置8からヘッドの流入端までの領域は正
の浮上力が、逆にヘッド面9の最小すきま位置8から流
出端までの領域は負の浮上力がかかる。そして、ヘッド
面9に対しての実効的な浮上力はその総和になる。この
ため、L01/L0 を調整することにより実効的にヘッド
面の浮上力を零もしくは零に近い状態にできる。したが
って、薄膜磁気ヘッド10をもつ側レール2bにはさま
れたヘッド面9の浮上力を実効的に側レールの浮上力に
比較して無視できるくらい小さいものとなるため、薄膜
磁気ヘッドの多チャネル化を容易とし、磁気ドラムやヘ
ッドの損傷を軽減し、スライダの傾きの復元力を低下さ
せることなく安定に浮上スライダを浮上させることがで
きる。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
スライダに装着される従来の水平型薄膜磁気ヘッドにお
いては、前述した図4に示すように、導体コイル13,
14として円形コイルやスパイラル形コイルなどが用い
られているが、そのコイル両端の引き出し方によって上
部磁気コア12を形成する磁性膜がデコボコして磁束が
漏れたり、あるいはヘッド表面が部分的に段差を生じ
て、媒体に対する空気流れを乱す虞れがあるなどの問題
点があった。
【0013】本考案は以上の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、基板上に励磁用導体コイルの両端を
同一方向から引出す際にその一方の引出し線に相当する
領域に生じる段差部分にダミーパターンを施すことによ
り、上記のような課題を解決した水平型薄膜磁気ヘッド
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案は、磁性基板と上部磁性膜の間に絶縁層を介
して励磁用の導体コイルを配置し、この上部磁性膜の中
央に磁気ギャップを有する水平型薄膜磁気ヘッドにおい
て、前記導体コイルは、前記磁気ギャップを中心に対称
に配置して形成された四角のスパイラル形コイルからな
り、そのコイル両端の引出し線を同一方向から引出す構
造とし、前記基板上の前記導体コイルの引出し線部分と
は反対側の領域にその導体コイルと同一面上にダミーパ
ターン部を形成したことを特徴とする。
【0015】
【作用】本考案においては、基板上の導体コイルとして
四角のスパイラル形コイルを用い、このコイル両端の引
出し線を同一方向から引出して、そのコイルの引出し線
部分とは反対側の領域にダミーパターン部を形成するこ
とにより、このダミーパターニング部によって導体コイ
ル両端のうち一方の引出し線領域に相当する部分の段差
を吸収できるので、そのコイル面が平坦になる。
【0016】
【実施例】図1は本考案による水平型薄膜磁気ヘッドの
一実施例を示す主要部の拡大平面図である。この実施例
において、下部磁気コアとなる磁性基板11上に薄膜形
成プロセスにより一対の励磁用導体コイル13,14と
これらコイルの一部を横切って覆うべく上部磁性膜12
が上部磁気コアとして形成され、この上部磁性膜12の
中央部分に磁気ギャップ15が形成された平面構造を有
している点は、前述した図4の従来例のものと同様であ
るが、各導体コイルとして、磁性基板11上の前記磁気
ギャップ15を中心に左右対称に配置して形成された四
角のスパイラル形コイル13a,14aから構成し、こ
れらコイル13a,14aの両端の引出し線13a1
14a1を同一方向から引き出す。
【0017】そして、この基板11上の一方のスパイラ
ル形コイル13aの引き出し線13a1 の領域と反対側
の領域にはそのコイル13aと同一面上にダミーパター
ン部16が形成されるとともに、各々のコイル13aお
よび14aの層間接続用スルーホール171,172と隣
接する領域にはそのコイルパターンに相当するダミーパ
ターン部181,182がそれぞれ形成されている。
【0018】なお、図1中191,192は下部磁気コア
となる磁性基板11と上部磁性膜12を磁気的に接続す
るための開口部(窓領域)であり、20はヘッドの中心
線、211,212で示す矢印はコイルの入端,出端側を
それぞれ表す。また、図1において図4と同一または相
当のものは同一の符号を示し、各々のダミーパターン部
16および181,182はコイルパターンとの識別を容
易にするために便宜上斜めのハッチング線を付してい
る。
【0019】このように本実施例によると、磁性基板1
1上の導体コイルを四角のスパイラル形コイル13a,
14aから構成し、このコイル両端の引出し線13a
1 ,14a1 を同一方向から引出して、その一方の引き
出し線13a1 の部分とは反対側の領域にダミーパター
ン部16を形成するとともに、各コイル13a,14a
の層間接続用スルーホール171,172と近接する領域
にダミーパターン部181,182を形成することによ
り、これらダミーパターニング部によってコイル両端の
うち一方の引き出し線領域に相当する部分の段差および
コイル端部の隙間を吸収できるので、そのコイル面が平
坦になる。そのため、従来のように、コイル両端の引き
出しによって上部磁気コア12を形成する磁性膜がデコ
ボコして磁束が漏れたり、あるいはヘッド表面が部分的
に段差を生じて、媒体に対する空気流れを乱すのを解消
することができる。
【0020】なお、以上では本考案を磁気印写装置に適
用した場合について説明したが、本考案はこの装置に限
定されるものではなく、媒体ドラムの回転により薄膜ヘ
ッドを浮上させる各種装置に適用できることは言うまで
もない。また、上記実施例では下部磁気コアとして磁性
基板を用いる場合について示したが、本考案はこれに限
定されるものではなく、基板上に下部磁性膜を形成した
磁性基板であっても同様に適用できることは言うまでも
ない。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、基
板上の導体コイルとして四角のスパイラル形コイルを用
い、このコイル両端の引出し線を同一方向から引出し
て、そのコイルの引出し線部分とは反対側の領域にそれ
と同一面上にダミーパターン部を形成することにより、
このダミーパターニング部によってコイル両端のうち一
方の引出し線領域に相当する部分の段差を吸収できる。
そのため、このコイル面上の段差がなくなり、ヘッド表
面も平坦化されるので、媒体に対する空気流れを乱すこ
となく、磁束の漏れの少ない良好な水平型薄膜磁気ヘッ
ドが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の水平型薄膜磁気ヘッドの一実施例を示
す主要部の拡大平面図である。
【図2】磁気印写装置における磁気ドラムの回転による
スライダの浮上した状態を示す説明図である。
【図3】スライダの一例を示す原理説明図である。
【図4】水平型薄膜ヘッドを説明する概略図であり、
(a) はその平面図、(b) は断面側面図である。
【符号の説明】
11 磁性基板(下部磁気コア) 12 上部磁性膜(上部磁気コア) 13,14 導体コイル 13a1,14a1 コイル端部の引出し線 15 磁気ギャップ 16 ダミーパターン部 171,172 層間接続用スルーホール 181,182 ダミーパターン部 191,192 開口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性基板と上部磁性膜の間に絶縁層を介
    して励磁用の導体コイルを配置し、この上部磁性膜の中
    央に磁気ギャップを有する水平型薄膜磁気ヘッドにおい
    て、 前記導体コイルは、前記磁気ギャップを中心に対称に配
    置して形成された四角のスパイラル形コイルからなり、
    そのコイル両端の引出し線を同一方向から引出す構造と
    し、前記基板上の前記導体コイルの引出し線部分とは反
    対側の領域にその導体コイルと同一面上にダミーパター
    ン部を形成したことを特徴とする水平型薄膜磁気ヘッ
    ド。
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