JP2575080B2 - 鉄塔支持型煙突の支持装置 - Google Patents
鉄塔支持型煙突の支持装置Info
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Description
置に関し、特に鉄塔から伸張する支持部に対して板バネ
を介して鋼製煙突の筒身を支持する装置する。
筒身の支持は、図6および図7に示すように、支持鉄塔
の所定の支持段において煙突筒身の周囲でかつ互いに等
間隔で離れた4乃至6箇所にむけて当該鉄塔側からそれ
ぞれ伸張する支持アームと、これらのアームと煙突筒身
都の間にそれぞれ介挿されるように、これら支持ア−ム
の各々の先端に取り付けられたブラケットに少なくとも
二組の皿ボルトおよびナットを介して装着された互いに
厚さの異なる複数枚のシムから成る調整部材とによって
為されている。煙突筒身と支持アームとの間の隙間調整
は調整部材の調整によって行われている。この調整は、
煙突の新設時はもちろんのこと、各部材の経年変化や気
温の変化や風力の影響で隙間が生じるので、所定の期間
毎に行う必要がある。
は、煙突筒身と各支持アームとの間の隙間に不均衡が生
じ、煙突筒身が各支持段においてバラバラに肩当りとな
る。しかも、風圧力などの外力に対して各支持段におい
て均等に支持されないため、煙突筒身を実際に支持する
支持段の数が減少すると共に、当該支持段における支持
点の受圧力が増大する。このため、煙突筒身の変形また
は座屈が生じることになる。また、従来の技術における
調整部材の調整は、二組の皿ボルトおよびナットを外し
た後、シムの枚数を増減するという作業を一箇所毎に行
わなければならない。面倒な作業の上に、作業箇所が多
く、しかも高所での作業であるので、非常に困難な作業
である。
されたものであって、その目的とするところは、いかな
る方向からの外力に対しても各支持段の支持点で煙突筒
身を均等に支持することができると共に、鋼製煙突筒身
と鉄塔側の支持体との間の隙間の調整を容易に行うこと
ができ、しかも該調整実施回数を減らすことを可能にす
る鉄塔支持型煙突の支持装置供することにある。
に、本発明の鉄塔支持型煙突の支持装置は、煙突筒身を
包囲する様に建てられた鉄塔の垂直方向に沿って当該鉄
塔の複数段箇所に装着された支持部と、これらの支持部
の各々から前記煙突筒身の周囲の複数箇所に向けて伸長
するように前記支持部に固着された複数本の支持受け梁
と、これらの支持受け梁の各先端にそれぞれ位置調整可
能に装着されたブロックと、これらのブロックにそれぞ
れ対向するように連結手段を介して前記煙突筒身の周囲
に装着された複数個の受け座と、これらの受け座の前記
鉄塔側に向いた各々の面にそれぞれ上下両端にスペーサ
を介在して上方端部だけが固着され、長手方向のほぼ中
央部が前記ブロックと対向するように設けられた複数枚
の板バネとを具備する。
面において円弧状を有すると共に、当該ブロックの各々
が、前記板バネに対して前記煙突筒身の熱膨張による膨
らみ分の隙間をあけて設置されている。さらに、各ブロ
ックは、当該ブロックの基端側に設けられたアジャスタ
ボルトによって位置調整を受ける。
くような時、傾いた側に装着された板バネは対向するブ
ロックにその中央部を押されて撓む。その時、当該板バ
ネにはバネ特有の反発力が発生し、煙突筒身の傾きを以
前の垂直状態に復元させるように作用する。従って、煙
突筒身が風圧力によって受けた水平方向の力は他の支持
部によっても均等に支持されることになる。さらにその
際、各ブロックの先端は円弧状に形成されているので、
各板バネに片当たりすることなく、力を分散させること
ができる。
細に説明する。鉄塔支持型煙突の一例の概略全体側面が
図1に示されている。符号10は、一対の鋼製煙突1
a,1bを支持するために、煙突1a,1bを包囲する
ように鉄骨で組み上げられた鉄塔である。煙突1a,1
bは鉄塔10の垂直方向に5段階に分かれた支持点A〜
Eにおいて支持される。なお、支持点A,Bに対応する
煙突1a,1bにはガスサンプリングノズル11a,1
1bがそれぞれ設けられている。
段階における水平方向の支持状態は図2および図4に示
されるようになっている。すなわち、鋼製煙突の筒身2
の周囲で互いにほぼ等間隔に配置された4乃至6箇所
(図示の例では4箇所)のそれぞれには、筒身2の外周
面から半径方向にかつ一体的に突出する放射状連結部材
3と、これらの連結部材3を補強するように環状に設け
られたフランジ部材7と、そして筒身2の周囲の一部分
を包囲するように環状フランジ部材7に溶着された補強
リング14を介して受け座4が設けられている。これら
の受け座4の各々は連結部材3における筒身2の接線と
平行に置かれた平板からなり、各々の受け座4の外側の
ほぼ中央部には、板バネ6がその上下に介挿されたスペ
ーサ5を介して受け座4の外側面との間に所定の間隔を
空けて取り付けられている。
その上方端部のみが複数箇所でハードロックナット付き
ボルトを介して受け座4に固定されているだけで、その
下方端部は自由端にされている。その理由は、板バネ6
と煙突筒身の受け座4とでは常に温度差があって熱膨張
による伸びに差があるためである。また、風圧力によっ
て煙突筒身2が風下側に傾くような場合、傾いた側の板
バネ6は対応するブロック9の円弧状先端に押されて筒
身2側に撓むが、バネ特有の反力によってその撓みは復
元される。従って、板バネ6と受け座4との間の隙間
は、筒身2が外力を受けて傾いた時、板バネ6のバネ力
が直ちに対応できるように筒身2の熱膨張による膨らみ
代だけを考慮した小さい値にセットすることができる。
さらに、板バネ6の許容撓み量は、筒身2に最大変位が
生じても安全なように設定されている。
バネ6に対向する位置からこの板バネ6にむけて伸張す
る支持受け梁8が設けられている。この支持受け梁8の
先端部には、垂直方向の断面において円弧状の先端を有
するブロック9が支持受け梁8の長手方向にその位置を
調節可能に設けられている。ブロック9の先端を円弧状
にする理由は、風圧力等の影響による煙突1a,1bお
よび/または鉄塔10の揺れで、煙突筒身2の軸心に対
して各鉄塔支持段から伸張する支持受け梁8の長手方向
軸線が直交関係にならない時でも、板バネ6にブロック
9が片当たりしないようにすることと、接触時の力を分
散させることにある。
て説明される。すなわち、ブロック9を支持受け梁8へ
固定するための複数本のボルト12に螺合したハードロ
ックナットが先ずそれぞれ弛められた後、ブロック9の
後端(基端)側に装着したアジャストボルト13を突出
または後退させ、ブロック9を支持受け梁8上でスライ
ドさせることによって行われる。なお、ブロック9の支
持受け梁8への取り付け部9a,9bに形成され、各ボ
ルト12に係合する穴はブロック9の位置調整が可能な
ように長穴になっている。
2の支持装置における作用を説明する。
の力を受けない時で、筒身2側の板バネ6が鉄塔10側
のブロック9の先端に所定の隙間dを空けており、当接
されていない。この隙間dは煙突筒身の熱膨張による膨
らみ分程度になっている。
該力の作用方向に傾き、その反対側に位置する板バネ6
がブロック9の先端に強く当接して受け座4側に撓んだ
状態を示している。外力の影響で撓んだこの板バネ6は
バネの特性である反発力を外力の反対方向に作用させ
て、筒身2の傾きを復元させようとする。この復元作用
によって、筒身2が建設当初の直立度を保つことになる
と共に、筒身2の周囲に設けた各支持段A〜Eにおける
各受け座4のいずれもがどの方向の外力に対しても均等
に支持できることになる。また、各ブロック9の先端が
円弧状に形成されているため、ブロック9が受け座4に
対して片当りになることがない上に、作用する力も分散
される。
間の隙間が何らかの原因でなくなったとしても、余程の
偏りでない限り、筒身2の熱膨張による膨らみは板バネ
6の撓みで吸収されるので隙間の再調整は必要でない。
発明の鉄塔支持型煙突の支持装置によれば、鋼製煙突筒
身を板バネを介して支持するようにしたので、各支持点
におけるブロックと板バネとの隙間は筒身の熱膨張によ
る膨らみ代程度に小さいものにでき、風圧力などによる
煙突筒身の撓みは板バネの反力によって復元され、煙突
筒身が常に建設時の直立度を保持することができる。さ
らに、いかなる水平方向からの風圧力に対しても、各支
持段のそれぞれの支持点において均等に支持することが
できる。
当該筒身を支持するための鉄塔の概略立面図である。
に押されて撓んだ状態を示す縦断面図である。
である。
の一部拡大縦断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 煙突筒身を包囲するように建てられた鉄
塔によって当該煙突を支持するようにした鉄塔支持型煙
突の支持装置であって、前記鉄塔の垂直方向に沿って当
該鉄塔の複数段箇所に装着された支持部と、これらの支
持部の各々から前記煙突筒身の周囲の複数箇所に向けて
伸長するように前記支持部に固着された複数本の支持受
け梁と、これらの支持受け梁の各先端にそれぞれ位置調
整可能に装着されたブロックと、これらのブロックにそ
れぞれ対向するように連結手段を介して前記煙突筒身の
周囲に装着された複数個の受け座と、これらの受け座の
前記鉄塔側に向いた各々の面にそれぞれ上下両端にスペ
ーサを介在して上方端部だけが固着され、長手方向のほ
ぼ中央部が前記ブロックと対向するように設けられた複
数枚の板バネとを具備することを特徴とする鉄塔支持型
煙突の支持装置 - 【請求項2】 前記ブロックの各々の先端が垂直方向の
断面において円弧状を有することを特徴とする請求項1
に記載の鉄塔支持型煙突の支持装置。 - 【請求項3】 前記ブロックの各々が、前記板バネに対
して前記煙突筒身の熱膨張による膨らみ分の隙間をあけ
て設置されていることを特徴とする請求項1及び2のい
ずれか1項に記載の鉄塔支持型煙突の支持装置。 - 【請求項4】 前記ブロックの各々が、当該ブロックの
基端側に設けられたアジャスタボルトによって位置調整
を受けることを特徴とする請求項1から3までのいずれ
か1項に記載の鉄塔支持型煙突の支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8550693A JP2575080B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 鉄塔支持型煙突の支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8550693A JP2575080B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 鉄塔支持型煙突の支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06272431A JPH06272431A (ja) | 1994-09-27 |
JP2575080B2 true JP2575080B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=13860823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8550693A Expired - Fee Related JP2575080B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 鉄塔支持型煙突の支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575080B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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-
1993
- 1993-03-19 JP JP8550693A patent/JP2575080B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06272431A (ja) | 1994-09-27 |
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