JP2575008B2 - 動物用医薬品組成物 - Google Patents
動物用医薬品組成物Info
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- JP2575008B2 JP2575008B2 JP61073867A JP7386786A JP2575008B2 JP 2575008 B2 JP2575008 B2 JP 2575008B2 JP 61073867 A JP61073867 A JP 61073867A JP 7386786 A JP7386786 A JP 7386786A JP 2575008 B2 JP2575008 B2 JP 2575008B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は動物用医薬品組成物に関するもので、更に詳
しくは、水に難溶性の生理活性物質を有効成分として含
有する嗜好性の改善された動物用医薬品組成物に関する
ものである。
しくは、水に難溶性の生理活性物質を有効成分として含
有する嗜好性の改善された動物用医薬品組成物に関する
ものである。
動物の病気の治療のために種々の生理活性物質が動物
用医薬品として用いられているが、生理活性物質の中に
は、嗜好性の発達した動物では嗜好性が著しく悪く長期
投与が行なえないため、本来の目的が充分達成されない
というものもある。
用医薬品として用いられているが、生理活性物質の中に
は、嗜好性の発達した動物では嗜好性が著しく悪く長期
投与が行なえないため、本来の目的が充分達成されない
というものもある。
又、反すう動物では、4つの胃を有しており、中性で
ある第一胃(ルーメン)に共棲している微生物により、
単胃動物では消化できないセルロースなどの成分も消化
して利用しているが、生理活性物質も分解不活性化され
るという問題点を含んでいる。
ある第一胃(ルーメン)に共棲している微生物により、
単胃動物では消化できないセルロースなどの成分も消化
して利用しているが、生理活性物質も分解不活性化され
るという問題点を含んでいる。
近年、生理活性物質を第一胃内はそのまま通過させ、
第四胃(単胃動物の胃に相当し酸性)以降で吸収させる
ことによって有効に利用しようとするルーメンバイパス
法が知られている。
第四胃(単胃動物の胃に相当し酸性)以降で吸収させる
ことによって有効に利用しようとするルーメンバイパス
法が知られている。
しかし、上記ルーメンバイパス方法で用いられている
生理活性物質は、メチオニン等の水溶性物質であり、本
来容易に溶出するものであるのに対して、水に難溶性の
生理活性物質では、従来の技術では第四胃以降での溶出
に問題があった。
生理活性物質は、メチオニン等の水溶性物質であり、本
来容易に溶出するものであるのに対して、水に難溶性の
生理活性物質では、従来の技術では第四胃以降での溶出
に問題があった。
本発明者らは、これら欠点を改善すべく種々検討した
結果、水に難溶性の生理活性物質を無機カルシウム塩と
アルギン酸塩で造粒したものが、動物の口腔内更に反す
う動物の第一胃内では非崩壊性を示し、第四胃以降で良
好な崩壊性、溶出性を示すため動物用胃薬品として有効
であることを見いだし本発明を完成させたものである。
結果、水に難溶性の生理活性物質を無機カルシウム塩と
アルギン酸塩で造粒したものが、動物の口腔内更に反す
う動物の第一胃内では非崩壊性を示し、第四胃以降で良
好な崩壊性、溶出性を示すため動物用胃薬品として有効
であることを見いだし本発明を完成させたものである。
本発明では、賦形剤として無機カルシウム塩類が使用
される。又、この分野で通常に使用される他の賦形剤例
えば穀物粉末、デンプン類、脱脂糠類、無水ケイ酸、酸
性白土、ベントナイト、タルク、ケイソウ土、結晶セル
ロース、セルロースパウダー等水に不溶性のものと併用
することができる。無機カルシウム塩類としては、炭酸
カルシウム、第一リン酸カルシウム、第二リン酸カルシ
ウム、ピロリン酸カルシウム等が挙げられる。
される。又、この分野で通常に使用される他の賦形剤例
えば穀物粉末、デンプン類、脱脂糠類、無水ケイ酸、酸
性白土、ベントナイト、タルク、ケイソウ土、結晶セル
ロース、セルロースパウダー等水に不溶性のものと併用
することができる。無機カルシウム塩類としては、炭酸
カルシウム、第一リン酸カルシウム、第二リン酸カルシ
ウム、ピロリン酸カルシウム等が挙げられる。
又、本発明では結合剤として、アルギン酸塩類が使用
される。このほか、この分野で通常に使用される他の結
合剤、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシセルロース、ゼラチン、アラビアゴム、
ポリアクリル酸ナトリウム等が用いられる。
される。このほか、この分野で通常に使用される他の結
合剤、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシセルロース、ゼラチン、アラビアゴム、
ポリアクリル酸ナトリウム等が用いられる。
本発明で用いられる無機カルシウム塩類は、動物用医
薬品組成物全量に対して5〜60%、好ましくは20〜40
%、又、アルギン酸塩は0.01%以上含まれる。
薬品組成物全量に対して5〜60%、好ましくは20〜40
%、又、アルギン酸塩は0.01%以上含まれる。
本発明の動物用医薬品を製造する方法としては、押し
出し造粒法、流動層造粒法、攪拌造粒法等通常の造粒技
術を用いてペレット状、粒状に調整する方法が挙げられ
る。
出し造粒法、流動層造粒法、攪拌造粒法等通常の造粒技
術を用いてペレット状、粒状に調整する方法が挙げられ
る。
本発明の動物用医薬品組成物は、通常飼料に直接添加
して用いるが、水に添加して強制的に投与することも可
能である。
して用いるが、水に添加して強制的に投与することも可
能である。
次に、具体例を挙げて本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
が、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
尚、実施例中の%は重量%を表わす。
実施例1 イソプロチオラン 25.0% 無水ケイ酸 6.0% 炭酸カルシウム 25.0% 穀物粉末 40.0% アルギン酸ナトリウム 1.0% ポリビニルアルコール 3.0% を常法に従い、湿式押し出し造粒、球形整粒したのち乾
燥して顆粒を得た。
燥して顆粒を得た。
注) イソプロチオラン:ジイソプロピル1.3−ジチオ
ラン−2−イリデンマロネート(水溶解度48ppm、20
℃)このものは収斂性の強い苦みを有する。
ラン−2−イリデンマロネート(水溶解度48ppm、20
℃)このものは収斂性の強い苦みを有する。
実施例2〜5及び比較例1〜5 実施例1と同様にして第1表に示した配合割合の顆粒
を得た。
を得た。
試験例1 崩壊試験 実施例1〜5及び比較例1〜5で得た顆粒を用い、中
性(第一胃)及び酸性(第四胃)下での崩壊試験を動物
用医薬品公定書(第二版)一般試験法の崩壊試験法(顆
粒剤)に準じて、pH7.0の1/15M KH2PO4+1/15M Na2PO4
緩衝液、及びpH1.2の局方第一液を用いて行った。
性(第一胃)及び酸性(第四胃)下での崩壊試験を動物
用医薬品公定書(第二版)一般試験法の崩壊試験法(顆
粒剤)に準じて、pH7.0の1/15M KH2PO4+1/15M Na2PO4
緩衝液、及びpH1.2の局方第一液を用いて行った。
結果を第2表に示す。
試験例2 酸性条件下での溶出試験 実施例1〜5及び比較例1〜5で得た顆粒を用い、日
本薬局方(第十改正)一般試験法の溶出試験法(回転バ
スケット法)に順じ、局法第一液にTween80を1%添加
したものを用いて3時間後の溶出率を測定した。
本薬局方(第十改正)一般試験法の溶出試験法(回転バ
スケット法)に順じ、局法第一液にTween80を1%添加
したものを用いて3時間後の溶出率を測定した。
結果を第2表に示す。
試験例3 嗜好性試験 実施例1〜5及び比較例1〜5で得た顆粒を添加した
配合した飼料を一定量毎日一週間採食させ、その期間中
の残飼料の計測より顆粒無添加区に対する採食率を求め
た。
配合した飼料を一定量毎日一週間採食させ、その期間中
の残飼料の計測より顆粒無添加区に対する採食率を求め
た。
結果を第2表に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】水に難溶性で反芻動物の第四胃内で溶解す
る生理活性物質を有効成分とし、組成物全量に対して5
〜60%の無機カルシウム塩を賦形剤としてかつ組成物全
量に対して0.01%以上のアルギン酸塩を結合剤として造
粒してなることを特徴とする嗜好性の改善された反芻動
物用医薬品組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61073867A JP2575008B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 動物用医薬品組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61073867A JP2575008B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 動物用医薬品組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62230731A JPS62230731A (ja) | 1987-10-09 |
JP2575008B2 true JP2575008B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=13530559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61073867A Expired - Fee Related JP2575008B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 動物用医薬品組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575008B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001181211A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-03 | Sumitomo Chem Co Ltd | 水溶性ビタミン粉剤 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NZ203684A (en) * | 1982-04-05 | 1986-06-11 | Merck Sharp & Dohme | Granular formulation for the stabilization of unstable drugs or food supplements |
-
1986
- 1986-03-31 JP JP61073867A patent/JP2575008B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62230731A (ja) | 1987-10-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |