JP2574611Y2 - 貯氷式ショーケース - Google Patents

貯氷式ショーケース

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JP2574611Y2
JP2574611Y2 JP1992001525U JP152592U JP2574611Y2 JP 2574611 Y2 JP2574611 Y2 JP 2574611Y2 JP 1992001525 U JP1992001525 U JP 1992001525U JP 152592 U JP152592 U JP 152592U JP 2574611 Y2 JP2574611 Y2 JP 2574611Y2
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ice
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tank
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修治 嘉戸
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、容器に収納されたサラ
ダ等の冷たい飲食物、パックされた食品あるいは果物等
の商品を氷の上に陳列するための貯氷式ショーケースに
関する。
【0002】
【従来の技術】貯氷式ショーケースとしては、従来、製
氷機で作ったチップ状の氷を人手により貯氷槽に搬入し
てその上面がほゞ水平となるように平準化し、その上に
飲食物を入れた容器を陳列するようにしたものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の貯氷
式ショーケースにおいては、チップ状の氷を人手により
貯氷槽に搬入して平準化しなければならず、しかも氷が
融けて減少すればその都度人手により氷を補給して平準
化する必要があって極めて不便であった。これに対し出
願人は、先に特願平1−176666号その他により、
貯氷槽にチップ状の氷を自動的に製造して供給する製氷
供給装置と、貯氷槽内の氷を撹拌して平準化する撹拌装
置を備えた構成の貯氷式ショーケースを提案した。この
ような貯氷式ショーケースによれば、貯氷槽への氷の供
給及び平準化が自動的になされるので、サービスに要す
る手間を軽減することができ、また製氷供給装置からの
氷の供給及び撹拌に伴い氷が移動し変化するので、展示
効果に優れた貯氷式ショーケースを得ることができる。
【0004】しかしながらこのような貯氷式ショーケー
スは、売り場の広さや陳列商品などにより種々の大きさ
のものが要望され、その都度設計上及び製造上の対応を
必要とする面倒があった。本考案は貯氷槽を製氷供給装
置付きのユニットとオーバフローパイプ付きのユニット
に分けることによりこのような対応を容易にし、また貯
氷槽内の冷気の損失を減少させると共に展示効果を一層
向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、本考案によ
る貯氷式ショーケースは、図1〜図5に例示するよう
に、少なくとも一側が解放された第1貯氷槽と、この第
1貯氷槽の解放された一側を着脱自在に閉じ同第1貯氷
槽の側壁よりもやや低い上縁を有すると共にこの上縁の
一部に切欠き部を形成した少なくとも1枚の仕切板と、
前記第1貯氷槽に設けられチップ状の氷を自動的に製造
して同第1貯氷槽内に供給する製氷供給装置と、前記第
1貯氷槽の前記仕切板側に隣接して同第1貯氷槽よりも
下側に配置して設けられ前記仕切板の切欠き部を越えて
あふれ落ちる氷を収容する第2貯氷槽と、この第2貯氷
槽に設けられ同第2貯氷槽内の所定のレベルより高い位
置にある氷を下方に排出するオーバフローパイプと、前
記第1及び第2貯氷槽内に設けられその内部に収容され
た氷を撹拌して平準化する撹拌装置とにより構成した。
【0006】前記仕切板は透明な板材により形成するこ
とが好ましい。
【0007】また、前記仕切板を有する前記第1貯氷槽
と実質的に同一の構成よりなり同第1貯氷槽の前記仕切
板側と前記第2貯氷槽の間にこの両貯氷槽の中間の高さ
に配置されて同第1貯氷槽の仕切板の切欠き部を越えて
あふれでる氷を収容すると共に前記撹拌装置を備えた第
3の貯氷槽を備え、前記第2貯氷槽はこの第3の貯氷槽
の仕切板の切欠き部を越えてあふれ落ちる氷を収容する
ようにしてもよい。
【0008】更に、前記各貯氷槽の両側に同時に接して
上方に立ち上がる側板と、前記第2貯氷槽の前記第1貯
氷槽と反対側の側壁に前記側板の間のほぼ全幅にわたり
取り付けられて同側壁より上方に立ち上がる遮蔽板を備
えた構成としてもよい。
【0009】また、前記各貯氷槽の上側は、透明で開閉
自在なフードで覆うことが好ましい。
【0010】
【考案の作用及び効果】本考案による貯氷式ショーケー
スにおいては、製氷供給装置により自動的に製造された
氷は第1貯氷槽内に供給され、撹拌装置により撹拌され
て自動的に平準化され、所定の氷位より高くなった氷は
主として第1貯氷槽の仕切板上縁の切欠き部を越えて第
2貯氷槽内にあふれ落ちる。第2貯氷槽内にあふれ出た
氷も撹拌装置により平準化され、所定の氷位より高くな
った氷はオーバフローパイプから下方に排出される。こ
のような本考案によれば、規格化された比較的少数の種
類の第1貯氷槽及び第2貯氷槽を必要個数隣接して配置
することにより、種々の大きさの貯氷式ショーケースを
比較的簡単に得ることができる。また製氷供給装置は第
1貯氷槽に設けられているだけなのでその個数が減少
し、製造コストを低下させることができる。第1貯氷槽
内の氷の上面に沿った冷気の流出は仕切板の上縁を越え
て行われるが、氷は主として切欠き部からあふれ落ち仕
切板の上縁から上方への氷の突出量は減少するのでこの
冷気の流出は減少し、商品の冷却効率が向上すると共に
エネルギの損失を防ぐことができる。
【0011】仕切板を透明な板材により形成したものに
よれば、第1貯氷槽内の氷の動きがよく見えるので、展
示効果が一層向上する。
【0012】第1貯氷槽と第2貯氷槽の間に第3の貯氷
槽を配置したものによれば、製氷供給装置により第1貯
氷槽内に供給された氷は第3の貯氷槽から第2貯氷槽へ
と順次あふれ落ちると共に各貯氷槽内の撹拌装置により
平準化され、オーバフローパイプから排出される。前記
同様この考案においても、種々の大きさの貯氷式ショー
ケースを比較的簡単に得ることができ、また製氷供給装
置の個数が一層減少し、製造コストを更に低下させるこ
とができる。また第1貯氷槽と同様第3の貯氷槽におい
ても氷の上面に沿った冷気の流出も減少するので、第3
の貯氷槽内の商品の冷却効率が向上すると共にエネルギ
の損失を一層減少させることができる。
【0013】第1貯氷槽の反対側となる第2貯氷槽の側
壁に両側板の間のほゞ全幅にわたり上方に立ち上がる遮
蔽板を設けたものによれば、第2貯氷槽からの冷気の流
出が減少するので、第2貯氷槽内の商品の冷却効率が向
上すると共にエネルギの損失を更に一層減少させること
ができる。
【0014】各貯氷槽の上側を透明で開閉自在なフード
で覆ったものによれば、衛生的であると共に冷気の損失
が減少し、また展示効果を損なうこともない。
【0015】
【実施例】以下に添付図面に示す実施例により本考案の
説明をする。主として図1〜図3に示すように、脚13
により床面上に支持される支持フレーム10の前後に段
状をなす上面には、上側貯氷槽21と下側貯氷槽22よ
りなる貯氷槽20が設けられている。各貯氷槽21,2
2は何れも断熱材の外箱とステンレス製の内張りよりな
る横長長方形の浅い箱型であり、支持フレーム10上面
の後半部に固定された上側貯氷槽21は上方と前方が解
放され、前半部に固定された下側貯氷槽22は上方のみ
が解放され、下側貯氷槽22の後側壁上面は上側貯氷槽
21の底壁の前部下面に密接されている。
【0016】主として図3に示すように、上側貯氷槽2
1の左右側壁前面には支持枠23aが固定されて上側貯
氷槽21との間に縦方向案内溝が形成され、上側貯氷槽
21の底壁前面に固定されて上方に立ち上がる2本の支
持枠23の両側にも縦方向案内溝が形成されている。透
明な板材からなる3枚の仕切板21aは、各両側縁が支
持枠23,23aにより形成される縦方向案内溝に上側
から抜き差し自在に差し込まれて上側貯氷槽21の前側
解放部を閉じている。各仕切板21aの上縁は上側貯氷
槽21の側壁の上面よりやや低い位置にあり、それぞれ
の上縁の中央部には幅広の切欠き部21bが形成されて
いる。この仕切板21aは、実質的に上側貯氷槽21の
前側壁を構成する。
【0017】図1〜図3に示すように、各貯氷槽21,
22の横幅は支持フレーム10と同一であり、支持フレ
ーム10の上部両側に固定した側板押さえ12により下
部が支持されて上方に延びる側板11が、各貯氷槽2
1,22の両側に同時に接して固定されている。第2貯
氷槽22の前側壁(第1貯氷槽21と反対側の側壁)内
面には、この両側板11の間のほゞ全幅にわたって、上
方に立ち上がる遮蔽板19が固定されている。上側貯氷
槽21の後側壁の上面と下側貯氷槽22の前側壁の上面
にはほゞ全長にわたりフードレール14が設けられてい
る。それぞれ貯氷槽21,22の半分余りの長さを有す
る断面逆U字状の内側フード15及び外側フード16
は、各下縁の枠15a,16aにより両側板11の間で
移動自在にフードレール14に案内支持されている。こ
の内側フード15及び外側フード16により各貯氷槽2
1,22は左右に半分ずつ開閉される。この両フード1
5,16は上方に着脱自在である。なお図示は省略した
が、支持フレーム10両側の側板押さえ12より下側の
部分は薄板により覆われている。
【0018】上側貯氷槽21にチップ状の氷を連続して
供給する製氷供給装置29の2組の製氷機構部30は、
横方向に間をおいて支持フレーム10内に設けられ、そ
の冷却筒34は上側貯氷槽21の底壁を液密に貫通して
上方に延び、冷却筒34上端の氷放出口35は上側貯氷
槽21の側壁上縁よりもやや上方に位置している。また
各貯氷槽21,22の底壁には、内部に収容された氷を
撹拌してその上面がほゞ水平となるように平準化する撹
拌装置60が設けられている。上側貯氷槽21の底壁の
後部両隅と下側貯氷槽22の底壁の四隅には接続パイプ
26a,26bが取り付けられ、各貯氷槽に収容された
氷の解氷水を支持フレーム10内の下部に設けられて排
水接続口25aを有する大きな排水タンク25内に排出
するようになっている。
【0019】図1及び図3に示すように、下側貯氷槽2
2にはその底壁を液密に貫通するオーバフローパイプ2
7が鉛直に設けられている。本実施例ではこのオーバフ
ローパイプ27は横方向に間をおいて配置された3本よ
りなり、それぞれの上端の開口は下側貯氷槽22の側壁
の上縁よりも多少低い位置にあり、下端は排水タンク2
5内に開口している。各オーバフローパイプ27a,2
7bは下側貯氷槽22の底壁より上方の部分が抜き差し
可能であり、中央の1本のオーバフローパイプ27aに
は、その内部を通って排水タンク25内に落ち込む氷を
検出する氷検出器28が設けられている。この氷検出器
28は4枚の羽根板を有する羽根車を備え、オーバフロ
ーパイプ27aを通過する氷により羽根車が回転するこ
とにより検出を行うものである。
【0020】本実施例の製氷供給装置29の概略的構造
は図4に示すとおりであり、その冷凍回路は圧縮機5
0、水冷式のコンデンサ51、ドライヤ53、定圧式自
動膨張弁54、エバポレータ52及び圧力スイッチ55
等によって構成され、また給水系は給水弁42を有する
給水パイプ41、後述する製氷室R内の水位を設定範囲
に保つ機能を有する製氷水タンク40、この製氷水タン
ク40内の水位が所定レベル以上となれば排水タンク2
5に排出する接続パイプ43、コンデンサ51を冷却す
るための自動給水弁57を備えた冷却管56等によって
構成されている。製氷供給装置29の製氷機構部30は
公知のオーガ式製氷機であり、オーガ駆動モータ31に
より減速ギヤユニット32を介して回転駆動されるオー
ガ33とこれの外周に配設された冷却筒34(下部外周
がエバポレータ52により冷却される)の間に製氷室R
が形成されていて、冷却筒34の上端は氷放出口35と
なっている。なお各冷却筒34の上部を囲んで設けたガ
イドチューブ47と冷却筒34の間には、加湿用の筒状
の通路Pが形成されている。図4においては省略して示
したが、製氷機構部30、製氷水タンク40及びその付
属部品は各2組が並列に設けられ、圧縮機50及びコン
デンサ51等は共通の1組が設けられている。
【0021】製氷水タンク40には、フロートスイッチ
S1(製氷水タンク40内の水位が設定範囲の上限に達
したこと及び設定範囲の下限よりも低下したことを検出
する水位検出手段)と超音波式の加湿器44が取り付け
られている。製氷水タンク40の内部は底部に取付けた
接続パイプ43及びエアベント管43aを介して製氷室
Rに設定範囲の水位を保つように連通し、また上部の空
間にはファン79を設けたエアダクト45により空気が
導入され、この空気は別のダクト46により冷却筒34
の上部周囲に形成した通路Pに供給される。加湿器44
の作動により製氷水タンク40上部の空間に生じた霧
は、この空気流に乗ってダクト46及び通路Pを通って
上端の開口48から上側貯氷槽21内に供給される。
【0022】図1〜図3に示すように、撹拌装置60は
各貯氷槽21,22に各4組設けられている。各撹拌装
置60は、各貯氷槽21,22の底壁の下面に取り付け
られこの底壁を液密に貫通して各貯氷槽21,22内に
突出する4本の駆動軸62aを有するギヤボックス62
と、各駆動軸62aに取り付けられたアジテータ63
と、ギヤボックス62を介して各アジテータ63を回動
する撹拌モータ61により構成されている。アジテータ
63は、図1〜図3に示すように、駆動軸62a先端に
ねじ止め固定されるボス部63aと、相当な剛性のある
針金等を一辺が鉛直な横長の台形に折曲してなり両端が
ボス部63aに固定されて放射状に延びる4本のアーム
部63bにより構成され、その高さは各貯氷槽21,2
2内に収容される氷の所定の氷位La,Lb(後述)よ
りもかなり低くなっている。アジテータ63の回動速度
は毎分数回転程度であり、各アジテータ63の回動の向
きは任意である。
【0023】オーガ駆動モータ31、給水弁42、加湿
器44、ファン49、圧縮機50等の作動を制御する制
御回路の構成は図5に示す通りである。なお自動給水弁
57はコンデンサ51内の冷媒のガス圧力の増大に応じ
て開度が増大する流体圧作動弁であり、図5には記載さ
れていない。図5の制御回路は、支持フレーム10内の
一部に設けた制御装置70内に収容されている。なお、
この制御回路の手動により操作する部分は、制御装置7
0から離れて支持フレーム10の前面などの操作し易い
箇所に設けることが望ましい。この制御回路はサーキッ
トブレーカを介して電源に接続され、24時間運転タイ
マTM1は毎日所定時間になるとタイマ接点TM11を閉
じる。
【0024】電源サーキットブレーカは常時閉路されて
いるので、通常はリレーX3,X4が励磁されてタイマ
ボードTBの接点3,4間に設けた接点X31,X41は閉
路されている。運転タイマTM1が作動してタイマ接点
TM11が閉路されると、それぞれリレーX1,X2の常
閉接点X12,X22を介して電源に接続された各製氷機構
部30の各給水弁42が開いて給水パイプ41から各製
氷水タンク40に給水される。各製氷水タンク40の水
位が所定のレベルまで上昇すれば、各リレーX1,X2
が励磁されて接点X12,X22が開路されるので各給水弁
42が閉じて給水を停止し、製氷運転により水位が所定
レベル以下となれば各給水弁42を開く。これにより製
氷運転中は製氷水タンク40内の水位は所定のレベル範
囲に保たれる。
【0025】各リレーX1,X2が励磁されて接点X1
5,X25が閉路された状態において、手動の製氷スイッ
チMS1を閉路すれば、タイマボードTBの接点1,2
間はリレーX5の常閉接点X52を介して閉路される。こ
の接点1,2間が閉路されればタイマボードTB内のタ
イマが作動し、先ずリレーX7を励磁し次いでリレーX
8を励磁する。これにより先ず接点X71,X72が閉路し
て各オーガ駆動モータ31及び各撹拌モータ61が作動
を開始し、次いで接点X81が閉路して電磁開閉器MCを
介して圧縮機50が作動を開始するとともに製氷運転ラ
ンプL1が点灯して製氷運転に入る。この状態では給水
パイプ41から製氷水タンク40に送り込まれた製氷用
水は製氷機構部30に供給され、1〜2cm程度の大きさ
のチップ状の氷となって氷放出口35から上側貯氷槽2
1内に落し込まれる。
【0026】製氷供給装置29から上側貯氷槽21内に
供給されたチップ状の氷は撹拌装置60のアジテータ6
3により平準化され、その氷位が仕切板21aの上縁と
ほゞ同程度の所定の氷位Laに達すれば、主としてその
上縁の切欠き部21bを越えてあふれたチップ状の氷は
下側貯氷槽22内に落ち込む。第1貯氷槽21内の氷の
上面付近の冷気は仕切板21aの上縁を越えて第2貯氷
槽22に流出するが、氷は主として切欠き部21bから
あふれ落ち、仕切板21aの上縁から上方への氷の突出
量は減少するのでこの冷気の流出は減少する。従って第
1貯氷槽21の氷上に陳列される商品の冷却効率が向上
すると共に冷気流出によるエネルギの損失を防ぐことが
できる。
【0027】第1貯氷槽21から落ち込んだ氷は下側貯
氷槽22に設けた撹拌装置60のアジテータ63により
平準化され、その氷位がオーバフローパイプ27の上端
よりやや高い所定の氷位Lbに達すればオーバフローパ
イプ27上端の開口からその内部に落ち込み、これを通
って排水タンク25内に排出される。第1貯氷槽21の
前側壁に両側板11の間には、ほゞ全幅にわたり上方に
立ち上がる遮蔽板19を設けているので、フード15,
16を開きまたは取り外した状態でも第2貯氷槽22か
ら前側への冷気の流出は大幅に減少し、これにより第2
貯氷槽22内に陳列される商品の冷却効率が向上すると
共にエネルギの損失を更に一層減少させることができ
る。
【0028】第2貯氷槽22内の氷がオーバフローパイ
プ27を通って排出される際、中央のオーバフローパイ
プ27aを通る氷は氷検出器28を一時的に作動させ
る。氷検出器28が作動すればリレーX6が励磁されて
接点X61が閉路されるので、製氷復帰タイマTM2とリ
レーX5が励磁され、接点X51が閉路して自己保持開路
を形成すると共に接点X52が開路してタイマボードTB
の接点1,2間を開路する。これによりタイマボードT
B内のタイマが作動して一定時間後にリレーX8を消磁
し接点X81を開路して圧縮機50を停止し、更に一定時
間遅れてリレーX7を消磁し接点X71,X72を開路して
各オーガ駆動モータ31及び撹拌モータ61を停止して
製氷運転を停止する。製氷復帰タイマTM2は設定時間
励磁された後再びタイマ接点TM21が開路してリレーX
5を消磁し、接点X51を開路して製氷復帰タイマTM2
を消磁すると同時に接点X52が閉路し、これによりタイ
マボードTBの端子1,2間が閉路されて製氷運転を再
開する。
【0029】以上の作動により上側貯氷槽21及び下側
貯氷槽22内の氷位La及びLbは所定のレベルに保た
れる。この状態でサービス容器内に収納した冷たいサラ
ダ等の商品を各貯氷槽21,22内の氷上に陳列して、
この貯氷式ショーケースは使用される。この状態で手動
の加湿スイッチMS2が閉路されていれば各加湿器44
が作動すると共にファン49が作動し、製氷水タンク4
0内の上部空間に発生した霧状の水滴がダクト46及び
通路Pを通して各製氷機構部30に設けた開口48から
各貯氷槽21,22内に送り込まれて、展示してある商
品の乾燥を防止すると共に展示効果を向上させる。
【0030】各製氷機構部30のオーガ駆動モータ31
の回路に設けた自動復帰型のサーマルプロテクタTPO
または手動復帰型のオーバロードスイッチOL1が作動
すれば、リレーX3,X4が消磁してタイマボードTM
に設けた接点X31,X41が開路する。これにより両リレ
ーX7,X8が直ちに消磁して各オーガ駆動モータ3
1、撹拌モータ61及び圧縮機50を停止すると共に製
氷運転ランプL1を消灯して製氷運転を停止する。また
圧縮機50出口側の冷凍開路の圧力が上昇し圧力スイッ
チ55が作動して開路されれば、タイマボードTBの端
子5,6間が開路されて前記同様タイマボードTB内の
タイマが作動し、一定時間後に圧縮機50を停止し、更
に一定時間遅れて各オーガ駆動モータ31及び撹拌モー
タ61を停止して製氷運転を停止する。
【0031】業務終了の際には、製氷スイッチMS1と
加湿スイッチMS2を開路して貯氷式ショーケースを停
止する。この際、両側のオーバフローパイプ27bの下
側貯氷槽22の底壁より上の部分を引き抜き、また仕切
板21aを外せば、両貯氷槽21,22内のチップ状の
氷は全てオーバフローパイプ27bを通って大きな排水
タンク25内に排出される。これにより業務終了後の各
貯氷槽21,22内の氷の除去及び清掃はきわめて簡単
となる。
【0032】上記実施例においては、1個の上側貯氷槽
21と1個の下側貯氷槽22を隣接して配置したが、必
要数の上側貯氷槽21と下側貯氷槽22を隣接して配置
することにより任意の大きさの貯氷式ショーケースを簡
単に得ることができる。しかも製氷供給装置29は上側
貯氷槽に設けられているだけなのでその個数が減少し、
製造コストを低下させることができる。また上記実施例
では上側貯氷槽21と下側貯氷槽22を直接隣接して配
置したが、この上側及び下側貯氷槽21,22の間に同
様の撹拌装置60を備えた1個または複数個の第3の貯
氷槽を配置してもよい。これにより更に大きい貯氷式シ
ョーケースを得ることができ、製造コストも一層減少す
る。この場合は、上側貯氷槽21の仕切板21aからあ
ふれた氷は第3の貯氷槽に落ち込み、第3の貯氷槽の仕
切板からあふれた氷が下側貯氷槽22に落ち込むように
なる。
【0033】また上記実施例では、下側貯氷槽22を上
側貯氷槽21よりも低く配置しており、これによれば上
側貯氷槽21から下側貯氷槽22への氷の移動が重力に
よりスムースに行われ、また展示効果が向上すると共に
貯氷式ショーケース内に陳列した商品が見易く、また取
り出し易くなる。また仕切板21aを透明な板材により
形成しているので、第1貯氷槽21内の氷の動きがよく
見え、展示効果はきわめて大きい。
【0034】また上記実施例では、中央のオーバフロー
パイプ27aに氷検出器28を設け、オーバフローパイ
プ27a内を通る氷を検出すれば制御装置70により一
時的に製氷供給装置を停止するようにしたので、氷を余
分に作りすぎることによるエネルギの損失を防ぐことが
できる。
【0035】また本実施例では、オーバフローパイプ2
7を通過した氷を各貯氷槽21,22内の氷の解氷水を
受ける大きな排水タンク25内に排出するようにしたの
で、解氷水と排出される氷の処理が共通化されて構造が
簡単となり、また業務終了時の各貯氷槽21,22から
の氷の除去及び清掃が容易となる。
【0036】また各貯氷槽21,22の上側を透明で開
閉自在なフード15,16で覆ったので、衛生的である
と共に冷気の損失が一層減少し、また展示効果を損なう
こともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による貯氷式ショーケースの一実施例
の一部破断した側面図である。
【図2】 図1に示す実施例の一部破断した背面図であ
る。
【図3】 図1に示す実施例のフードを取り外した平面
図である。
【図4】 本考案の製氷供給装置及び各貯氷槽を概略的
に示す図である。
【図5】 本考案による貯氷式ショーケースの制御回路
図である。
【符号の説明】
11…側板、15,16…フード、19…遮蔽板、21
…第1貯氷槽(上側貯氷槽)、21a…仕切板、21b
…切欠き部、22…第2貯氷槽(下側貯氷槽)、25…
排水タンク、27…オーバフローパイプ、29…製氷供
給装置、60…撹拌装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47F 3/04 F25D 11/00

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一側が解放された第1貯氷槽
    と、この第1貯氷槽の解放された一側を着脱自在に閉じ
    同第1貯氷槽の側壁よりもやや低い上縁を有すると共に
    この上縁の一部に切欠き部を形成した少なくとも1枚の
    仕切板と、前記第1貯氷槽に設けられチップ状の氷を自
    動的に製造して同第1貯氷槽内に供給する製氷供給装置
    と、前記第1貯氷槽の前記仕切板側に隣接して同第1貯
    氷槽よりも下側に配置して設けられ前記仕切板の切欠き
    部を越えてあふれ落ちる氷を収容する第2貯氷槽と、こ
    の第2貯氷槽に設けられ同第2貯氷槽内の所定のレベル
    より高い位置にある氷を下方に排出するオーバフローパ
    イプと、前記第1及び第2貯氷槽内に設けられその内部
    に収容された氷を撹拌して平準化する撹拌装置を備えて
    なる貯氷式ショーケース。
  2. 【請求項2】 前記仕切板を透明な板材により形成して
    なる請求項1に記載の貯氷式ショーケース。
  3. 【請求項3】 前記仕切板を有する前記第1貯氷槽と実
    質的に同一の構成よりなり同第1貯氷槽の前記仕切板側
    と前記第2貯氷槽の間にこの両貯氷槽の中間の高さに配
    置されて同第1貯氷槽の仕切板の切欠き部を越えてあふ
    れ落ちる氷を収容すると共に前記撹拌装置を備えた第3
    の貯氷槽を備え、前記第2貯氷槽はこの第3の貯氷槽の
    仕切板の切欠き部を越えてあふれ落ちる氷を収容するよ
    うにしてなる請求項1または2に記載の貯氷式ショーケ
    ース。
  4. 【請求項4】 前記各貯氷槽の両側に同時に接して上方
    に立ち上がる側板と、前記第2貯氷槽の前記第1貯氷槽
    と反対側の側壁に前記側板の間のほぼ全幅にわたり取り
    付けられて同側壁より上方に立ち上がる遮蔽板を備えて
    なる請求項1、2または3に記載の貯氷式ショーケー
    ス。
  5. 【請求項5】 前記各貯氷槽の上側を透明で開閉自在な
    フードで覆ってなる請求項1、2、3または4に記載の
    貯氷式ショーケース。
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