JP2573984B2 - 敷き材の敷設装置 - Google Patents

敷き材の敷設装置

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JP2573984B2
JP2573984B2 JP63051680A JP5168088A JP2573984B2 JP 2573984 B2 JP2573984 B2 JP 2573984B2 JP 63051680 A JP63051680 A JP 63051680A JP 5168088 A JP5168088 A JP 5168088A JP 2573984 B2 JP2573984 B2 JP 2573984B2
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修 鳥山
光男 福川
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Kajima Road Co Ltd
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Kajima Road Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複数枚のタイル、ブロック等の敷き材を一
度に敷設することのできる敷き材の敷設装置に関する。
[従来の技術] 歩道は勿論のこと車道においても、更には建物のフロ
ア等においてもタイル、ブロック等が敷設され、利用上
の便利が図られていると共に、美観の向上も図られてい
る。そして、これらのタイル類の敷設は、入力によって
一枚一枚敷き均されているのが実情である。
[発明が解決しようとする課題] ところで、人力によって一枚一枚敷設する方法による
と、施工能率が悪く、コストアップになるという問題が
あり、また敷き均し精度にもバラツキが生じやすく、平
坦性のよい仕上がり面が得られないという問題もある。
[課題を解決しようとする手段] したがって、本発明は複数枚のタイル、ブロックのよ
うな平板状の敷き材を人手によらずに一度に敷設するこ
とのできる敷設装置を提供することを目的とし、更には
複数枚の敷き材を所定のレベルに精度よく、しかも能率
的に敷設することのできるその装置を提供することを目
的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、複数枚の敷き材を一度に敷設するた
めの敷設装置において、所定の間隔をおいてセットされ
る一対のセットブラケットと、該セットブラケットを跨
ぐようにして使用される作業台車と、該作業台車上に移
動自在に設けられ、その下方部分に吸着装置を備えた移
動ビームとから成り、前記セットブラケットは、高さ調
節手段と、タイル、ブロック等の平板状を呈する敷き材
の幅に略等しい間隔に形成された位置決め手段とを備
え、前記吸着装置は、前記移動ビームに対して揺動自在
で、かつ上下方向に伸縮駆動可能に設けられ、その下端
部分には複数個の吸着パットが設けられていると共に、
その両端部には前記位置決め手段と協働する係合手段が
設けられている。
[発明の作用効果] 本発明に係る敷き材の敷設装置は、上記のように構成
されているので、その実施にあたっては始めに敷き均さ
れた面の両側にセットブラケットをセットする。そし
て、ブラケットに設けられている高さ調節手段を利用し
て、セットブラケットの位置決め手段が仕上り面の縦断
方向の勾配、横断方向の勾配及び高さが所定値になるよ
うに調整する。次に作業台車を、セットブラケットを跨
ぐような位置まで移動させる。敷き材を吸着パットに吸
着させて、移動ビームを作業台車上を所定の位置まで移
動させて、吸着装置を下降させる。この下降に際して
は、吸着装置の両側部に設けられている係合手段が、セ
ットブラケットの位置決め手段により案内される。すな
わち規制される。したがって吸着装置は所定の位置に、
かつ所定の高さに下降することになる。そこで、吸着を
解除する。すると、敷き材は所定の敷き面に敷設され
る。
以上のように本発明によると、複数枚の敷き材が一度
に敷設されるので、従来の人力による施工に比較して、
敷設施工能率は大巾に向上する。しかも、セットブラケ
ットには位置決め手段と高さ調節手段が設けられている
ので、吸着装置の係合手段が位置決め手段と協働し、そ
の結果施工精度も向上する。すなわち縦断方向の勾配も
横断方向の勾配も、更には高さにおいても設計通りの施
工ができる。
[好ましい実施の大陽] 本発明の実施に際しては、敷き材を敷設する前に路面
にモルタルを打設しておよその高さを決めるのが望まし
い。また複数枚の敷き材は幅方向に一列に並べて敷設す
るのが好ましい。作業手順が容易になり、施工の進捗に
都合がよいからである。
さらに、本発明の実施に際しては、セットブラケット
は長手方向に長く、そして位置決め手段は長手方向に複
数個形成するのが望ましい。一度セットすることによっ
て複数回の施工ができるからである。またセットブラケ
ットは作業台車に搭載できるように構成すると移動に便
利である。
作業台車は、エンジンを搭載して自走式にすることも
できるが、手押し式或いは牽引式にすると安価に提供で
きて好都合である。吸着装置を移動ビームに上下動自在
に設けるに当っては、微調整ができるように、電動スク
リュー式ジャッキを適用するのが望ましい。
[実施例] 以下、添付図面によって敷設装置の実施例を説明す
る。
さて、第1図および第2図を参照すると、本実施例に
係る敷設装置が、一対のセットブラケット1と、一台の
作業台車10と、この台車上に搭載されている移動ビーム
20とからなり、移動ビーム20には複数個の吸着パットが
設けられている吸着装置30が取付けられている。
セットブラケット1は、敷き均された面の両側にセッ
トされるもので、一対の同じ構造のものからなってい
る。セットブラケット1は、水平部材2と垂直板材3と
から成り、これらはブラケット4で相互に直角になるよ
うに固着されている。そして水平部材2に高さ調節手段
としての脚片5とボルト6とが複数個設けられている。
セットブラケット1は、第2図に示すように所定の長さ
を有し、その垂直板材3には、敷き材の幅と略等しい間
隔で所定深さに複数のスリット7、7・・・が形成され
ている。そしてこれらのスリットが位置決め手段を構成
している。すなわち詳しくは後述するが、これらのスリ
ットには吸着装置の係合手段としてのピンが上方より挿
入される。そのためにスリット7、7・・・の上方部分
8、8・・・はテーパ状に拡巾されている。垂直板材は
吸着装置の幅方向も規制するが、それについては後述す
る。
作業台車10は、長手方向の縦部材11、11とこれらの縦
部を結合している横部材12、12とから枠体が形成され、
そしてこの枠体は所定の高さを有する4個の支持材13、
13・・・を介して車輪14、14・・・により支持され、全
体が略門型を呈するように構成されている。そして縦部
材11、11の上面にはレール15、15が敷かれている。
移動ビーム20は一本の横桁21から構成されている。そ
してその両端部に駆動輪22、22が設けられ、この駆動輪
がレール15、15上を転動することによって移動ビーム20
は作業台車10上を長手方向に移動する。駆動輪22のうち
少なくとも1個は、モータ23によって伝動手段24を介し
て駆動されるが、モータは必要によってはマイコンによ
って制御される。
吸着装置30は、細長い箱状を呈する真空箱31を備えて
いる。そしてこの真空箱は、例えば電磁弁32を有する管
33によって、図示されない真空源に接続されている。し
たがって弁32を操作することによって真空箱内は真空に
もなり、また大気圧にもなる。詳細には、第3図に示さ
れているように、真空箱31の下壁にはその長手方向に所
定の間隔をおいて複数個の吸気管34、34・・・が取付け
られ、これらの管にマニホールドプレート35が気密的に
接続されている。そして、このマニホールドプレート35
に第4図に示すように4個の吸着パット36、36・・・が
設けられ、一枚の敷き材Tを吸着するようになってい
る。
真空箱31の両端部には、第1図および第2図に示され
ているように、ブラケット37、37が上方に立設されてい
る。そして、このブラケットに横方向に水平に延びた2
本のピン38、38が設けられ、吸着装置30を下降させると
きこれらのピンがセットブラケット1のスリット7に入
るようになっている。したがって吸着装置は所定の位置
に位置決めされることになる。吸着装置30の両端部すな
わち真空箱31の両端部にはブラケット39によってローラ
40が回転自在に設けられている(第1図)。このローラ
40はセットブラケット1の垂直板材3に当接し、真空箱
31の幅方向の移動が規制される。
吸着装置30は、その両側部において2本のロッド41、
41によって移動ビームの横桁21に支持されている。ロッ
ド41は伸縮することによって吸着装置30を上下動させ
る。そのためにロッドは電動スクリュー式ジャッキ42、
42によって、互いに独立して駆動されるようになってい
る。またジャッキ42、42は吸着装置30の幅方向へ小量の
移動を許容するように、横桁21にピン43によって揺動可
能に取付けられている。
受台50は、第5図および第6図に示されているように
水平部分51と傾斜部52とから成り、これらはヒンジ53に
より相互に結合されている。そして傾斜部52の端部はロ
ッド54、55により固定部材に取付けられ、ロッド54、55
の間に伸縮手段56が介装されている。したがって傾斜部
52の傾斜角は可変である。また受台50の表面にはタイル
の目地の幅に見合った幅のリブ57が等間隔に設けられ、
これらのリブの間に所定数のタイルT、Tがセットされ
ている。また受台50の両側にはセットブラケット1の垂
直板材3に相当する案内ブラケット58、58が設けられ、
これらのブラケットにもスリット59、59が形成されてい
る。
次に上記実施例の作用を説明する。
既存の路面Rには、第1図および第2図に示すように
モルタルMを打ちタイルTを敷設できる状態に敷き均し
ておく。そして敷き均された面の両側にセットブラケッ
ト1、1をセットし、ボルト6、6によって高さ調整を
行う。この高さ調整を行うことによって敷設面の縦断方
向の勾配も、横断方向の勾配も、設計通りにセットされ
る。
次に作業台車10をセットブラケット1、1の上方へ来
るように移動させる。なお、この作業手順は逆であって
もよい。すなわち作業台車を先に移動させ、それからセ
ットブラケットをセットしてもよい。モータ23を駆動し
て、移動ビーム20を第2図において右端まで移動させ、
受台50上のタイルT、T・・・を吸着させる。吸着のた
め吸着装置を下降させると、真空箱31の両側に設けられ
ているピン38、38が案内ブラケット58のスリット59に案
内されて吸着パット36、36は所定の位置に下降する。そ
こで電磁弁32を操作して真空箱31内を減圧すると所定数
のタイルT、T・・・が同時に吸着パット36、36・・・
に吸着される。吸着された状態で電動スクリュー式ジャ
ッキ42、42を駆動して所定高さまで上げて、モータ23を
駆動して移動ビーム20をタイル敷設位置まで移動させ
る。そしてジャッキ42、42を駆動して吸着装置30を下降
させる。このとき真空箱に設けられているピン38、38が
セットブラケット1のスリット7、7によって位置決め
される。次いで電磁弁32を操作して真空箱31内を大気圧
にする。そうするとタイルは吸着パットから解放されて
敷き均し面に敷設される。
以上の施工操作を繰り返し実施して敷設するが、受台
50上では傾斜部52上のタイルが自重で滑動し、水平部51
に自動的に送られる。また敷設位置はセットブラケット
1の垂直板材3にタイルの幅と略等しい間隔でスリット
7、7・・・が複数個形成されているので、その幅すな
わちタイルの幅の分だけ移動ビーム20の移動量を順次増
減させるだけで、タイルの敷設ができる。したがって、
本実施例によるとマイコン制御によってタイルの自動敷
設も可能である。
[発明の効果] 以上の通り本発明によると下記のすぐれた効果を奏す
る。
(i) 複数枚の敷き材を同時に把持しても、正しく位
置決めできるので、施工能率が向上する。
(ii) セットブラケットの位置決め手段と吸着装置の
係合手段との組合せにより、簡単な装置で確実な敷設作
業を行うことができる。
(iii) 高さ調整手段により勾配の設定も容易であ
る。
(iv) 作業が自動化でき、能率的な作業を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の1実施例を示し、第1図はその左半分を
示す正面図、第2図は一部を破断して示す側面図、第3
図は吸着装置の部分拡大図、第4図は第3図において矢
視A−Aでみた平面図、第5図は受台の平面図で、第6
図はその側面図である。 1……セットブラケット、6……ボルト(高さ調節手
段)、7、7……スリット(位置決め手段)、10……作
業台車、20……移動ビーム、23……モータ、30……吸着
装置、36、36……吸着パット、38、38……ピン(係合手
段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の敷き材を一度に敷設するための敷
    設装置において、所定の間隔をおいてセットされる一対
    のセットブラケットと、該セットブラケットを跨ぐよう
    にして使用される作業台車と、該作業台車上に移動自在
    に設けられ、その下方部分に吸着装置を備えた移動ビー
    ムとから成り、前記セットブラケットは、高さ調節手段
    と、タイル、ブロック等の平板状を呈する敷き材の幅に
    略等しい間隔に形成された位置決め手段とを備え、前記
    吸着装置は、前記移動ビームに対して揺動自在で、かつ
    上方方向に伸縮駆動可能に設けられ、その下端部分には
    複数個の吸着パットが設けられていると共に、その両端
    部には前記位置決め手段と協働する係合手段が設けられ
    ていることを特徴とする敷き材の敷設装置。
JP63051680A 1988-03-07 1988-03-07 敷き材の敷設装置 Expired - Lifetime JP2573984B2 (ja)

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