JP2573893B2 - 浴槽水の加熱装置 - Google Patents

浴槽水の加熱装置

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JP2573893B2
JP2573893B2 JP4025699A JP2569992A JP2573893B2 JP 2573893 B2 JP2573893 B2 JP 2573893B2 JP 4025699 A JP4025699 A JP 4025699A JP 2569992 A JP2569992 A JP 2569992A JP 2573893 B2 JP2573893 B2 JP 2573893B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浴槽装置に係り、特に、
例えば特開平4−66192号公報に示すような、浴槽
水を循環ポンプにより強制的に循環させる循環経路に配
備する清浄化装置の電気的な加熱装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、浴槽水を循環ポンプで強制循環さ
せ、その循環経路中で濾過、殺菌等によって清浄にする
清浄化装置をが開発され、また、この清浄化装置に加熱
装置を備え、浴槽水を絶えず適温に保ち、一日中いつで
も快適に入浴できるものも開発されている。
【0003】前記したような清浄化装置において、浴槽
を適温に保つよう加熱するの加熱装置として、電熱線を
電気絶縁材セラミック粉末を充填した金属パイプで覆っ
たジズヒータやセラミツク中に埋設したセラミックヒー
タが、装置がコンパクトで安くなり、しかも制御も容易
であることから、多く利用されている。
【0004】このような絶縁が一重の電気ヒータで浴槽
水を直接加熱した場合、電熱線を覆う金属パイプに腐食
等で穴があいたり、セラミックがひび割れして、絶縁不
良となって浴槽水に漏電する心配があるので、入浴者に
とっては大変危険である。
【0005】このため、多重の絶縁層を形成した多重型
のシーズヒータ、例えば絶縁層を二重にした二重シーズ
ヒータを利用することも考えられるが、この場合でも外
側の金属パイプに穴があいて外側の絶縁が壊れれば、そ
の後は一重の絶縁と同じになるわけで、二重絶縁にして
も絶縁が壊れる時期が多少延びるだけで漏電の危険があ
ることには変わりがなく、これは絶縁の数をさらに増し
ても同様である。
【0006】このような漏電を防ぐために、多重シーズ
ヒータの外側の絶縁層を絶縁劣化度検知用絶縁層とし、
この絶縁層に対して絶縁劣化度検知回路を接続し、所定
の間隔で絶縁層の絶縁抵抗のような絶縁劣化度を示す特
性を測り、絶縁層の異常の有無を検知している装置も開
発されている。
【0007】
【従来技術の課題】しかしながら、絶縁層の絶縁劣化度
を絶縁劣化度検知回路により検知していても、検知回路
とヒータとの接続回路が接続端子との接続不良等によっ
て導通不良になってる場合には、絶縁層が劣化していて
絶縁不良となっていても絶縁劣化度は異常がないと誤っ
て検知されてしまい、大変危険である。
【0008】本発明は、前記したような従来技術の欠点
を解消し、絶縁劣化度検知回路とヒータとが導通不良で
ある場合に電気絶縁層が絶縁劣化していないと誤って検
知してしまうようなことが絶対にない、信頼性の高い絶
縁劣化度を検知するための検知装置が配備された多重型
シーズヒータを浴槽水の加熱装置として提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、電熱
線を金属管で多重に覆い金属管内の空隙部に電気絶縁材
を充填し多重の電気絶縁層で絶縁した電気ヒータを浴槽
水の循環路中に配備した浴槽水の加熱装置において、前
記電気ヒータの電気絶縁層が介在する内外2つの金属管
を電気絶縁層を介して導通し電気絶縁層の絶縁劣化度を
検知する絶縁劣化度検知装置と前記内外2つの金属管を
電気絶縁層を介さずに短絡して導通して前記絶縁劣化度
検知装置の導通不良を検知する導通不良検知装置とから
なる検知装置と、該検知装置に対して導通不良の検知と
前記絶縁劣化度の検知とを切り換える検知装置切換装置
とを備え、絶縁劣化度の検知結果および導通不良の検知
結果を表示する表示装置を備えたことを特徴とする浴槽
水の加熱装置として課題を解決した。
【0010】
【発明の作用】本発明は以上のように構成され、ヒータ
が電熱線多重の金属管を介して多重の電気絶縁層で絶縁
した多重シーズ型であるので、仮に外側の金属管に穴が
あいて浴槽水が侵入し絶縁層が濡れて絶縁が破壊されて
も、電熱線はその破壊された絶縁層の内側に金属管を介
して存在する絶縁層により未だ十分に絶縁されており、
直ちに漏電しないので安全性は非常に高い。
【0011】またヒータに対する検知装置は、多重の電
気絶縁層の内の例えば一番外側の電気絶縁層を絶縁劣化
度検知用とし、この電気絶縁層が介在する内外2つの金
属管を電気絶縁層を介して導通し電気絶縁層の絶縁劣化
度を検知する絶縁劣化度検知装置に前記2つの金属管を
電気絶縁層を介さずに短絡し導通不良を検知する導通不
良検知装置を検知装置切換装置を介して接続して構成さ
れている。
【0012】このため検知装置は、検知装置切換装置を
切り換えて導通不良検知装置によって絶縁劣化度検知装
置の導通不良をまず検知し、導通不良が起きていない場
合に限って検知装置切換装置を切り換えて絶縁劣化度検
知装置により絶縁劣化度を検知するようにする。
【0013】この結果ヒータの絶縁劣化度を検知する検
知装置は、絶縁劣化度検知装置の導通不良を絶縁劣化度
を検知する前に検知してあるので、導通不良により電気
絶縁層の絶縁劣化度を誤って検知するようなことは絶対
になくなり、極めて信頼性が高いものとなる。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例について、図面に基づい
て説明する。
【0015】図1は本発明の基本的構成を示す基本ブロ
ック図であり、多重シーズ型の電気ヒータとしては、そ
の構成を後の図3及び図4に詳細に示すような、電熱線
を電気絶縁層で二重に絶縁した二重シース°ヒータ13
を用いており、この二重シーズヒータ13は、電源の供
給を完全に遮断できる両切りのヒータ入り切り装置14
を介して商用電源1に接続している。
【0016】8が電気絶縁層の絶縁劣化度を検知するた
め二重シーズヒータ13に接続する検知装置であり、こ
の検知装置8は、絶縁劣化度検知装置9と導通不良検知
装置10とを検知装置切換装置11で接続して構成され
ている。
【0017】絶縁劣化度検知装置9は、二重シーズヒー
タ13の二層の電気絶縁層の内の外側の電気絶縁層が介
在する内外2つの金属管に接続し、両金属管が電気絶縁
層を介して導通した際の絶縁抵抗に基づいて電気絶縁層
の絶縁劣化度を検知する装置である。
【0018】導通不良検知装置10は、前記外側の電気
絶縁層が介在する内外2つの金属管に接続し、両金属管
を電気絶縁層を介さずに短絡して導通させつつ絶縁劣化
度検知装置9と接続させた際の絶縁抵抗に基づいて絶縁
劣化度検知装置9の導通不良を検知する装置である。
【0019】検知装置切換装置11は、絶縁劣化度の検
知の際には絶縁劣化度検知装置9と導通不良検知装置1
0とを切り離し、導通不良の検知の際には導通不良検知
装置10を閉じて2つの金属管を短絡させると同時に絶
縁劣化度検知装置9と接続させる装置である。
【0020】12は検知装置回路切離し装置であり、二
重シーズヒータ13には絶縁劣化度を検知する際に限っ
て検知用電流が流れるようにし、検知用電流によって浴
槽への漏電が起きたり、二重シーズヒータ13の金属パ
イプに電触で穴があいてしまったりするのを防ぐ。
【0021】2は制御装置用絶縁トランス3と検知装置
用絶縁トランス4とから成る絶縁トランス装置であり、
商用電源1を制御装置7及び検知装置8を作動させるた
めに所定の電圧に変化させるとともに、制御装置7及び
検知装置8を安全のために商用電源1と絶縁する。
【0022】なおこの絶縁トランス装置2において検知
装置用絶縁トランス4は制御装置用絶縁トランス3を介
して商用電源1に接続しているので、検知装置8は商用
電源1と二重絶縁されている。
【0023】このように検知装置8を商用電源1と二重
絶縁すると、絶縁劣化度の検知の際に流れた検知用電流
が二重シーズヒータ13を介して万一浴槽水に漏電して
も入浴者には感電の危険はなく安全である。
【0024】5及び6は制御装置用及び検知装置用の電
源装置であり、商用電源1を絶縁トランス装置2で変圧
した後整流するとともに平滑化し、制御装置7及び検知
装置8に対する電源を作る。
【0025】制御装置7は制御用のデータやプログラム
を記憶する記憶装置としてのROM、演算装置としての
CPU、演算処理のための一時記憶装置としてのRAM
から成るマイクロコンピュータであり、装置の全体的な
制御をする。
【0026】15は表示装置であり、設定された装置の
運転条件や、検知装置8で検知した絶縁劣化度検知装置
9の導通不良、二重シーズヒータ13の絶縁劣化のよう
な各種の装置の異常を表示する。
【0027】制御装置7の記憶装置には、図5のフロー
チャトに示すような検知装置8を利用して二重シーズヒ
ータ13の絶縁劣化度を検知するための制御のプログラ
ムが記憶してある。
【0028】第1ステップS1では、例えば一日一回2
4時間毎に二重シーズヒータ13の絶縁劣化度を検知す
るとして、前の検知から24時間経過して絶縁劣化度の
検知時間に達したか否かを判別する。
【0029】第1ステップS1で絶縁劣化度の検知時間
に到達したと判別されたなら、第2ステップS2として
ヒータ入り切り装置14により二重シーズヒータ13の
電源を切る。
【0030】このように絶縁劣化度の検知に先立って二
重シーズヒータ13の電源を切ると、万一絶縁不良にな
っていても浴槽水へ漏電したり、検知装置8の電気回路
が壊れたりするのを防げ、さらに電気絶縁層の温度が下
がると絶縁劣化度の検知の精度が上がるからである。
【0031】次に第3ステップS3で、検知装置回路切
離し装置14をONして二重シーズヒータ13と検知装
置8の絶縁劣化度検知装置9とを接続し、さらに第4ス
テップS4で、検知装置切換装置11をONして導通不
良検知装置10を回路を閉じると同時に絶縁劣化度検知
装置9と接続し、検知装置8を絶縁劣化度検知装置9の
導通不良を検知する装置に切り換える。
【0032】検知装置8が絶縁劣化度検知装置9の絶縁
劣化度を検知する装置に切り換わると、第5ステップS
5で、検知装置用電源装置6の検知用電源が二重シーズ
ヒータ13に外側の電気絶縁層を介在させた内外2つの
金属管が電気絶縁層を介さないで短絡し導通した状態で
加えられ、この状態での絶縁抵抗に基づいて絶縁劣化度
検知装置9の導通不良が検知される。
【0033】第6ステップS6では、第5ステップS5
での検知結果に基づいて絶縁劣化度検知装置9が導通不
良であるか否かを判別し、導通不良と判別された場合に
は第7ステップS7として絶縁劣化度検知装置9が導通
不良であることを表示装置15に表示する。
【0034】一方第6ステップS6で絶縁劣化度検知装
置9は導通不良でないと判別された場合には、第8ステ
ップS8で検知装置切換装置11をOFFし導通不良検
知装置10を回路を開くと同時に絶縁劣化度検知装置と
の接続を断って検知装置8を二重シーズヒータ13の絶
縁劣化度を検知する装置に切り換える。
【0035】検知装置が二重シーズヒータ13の絶縁劣
化度を検知する状態に切り換わると、第9ステップS9
で、検知用電源装置6からの電源が二重シーズヒータ1
3に外側の電気絶縁層を介在させた内外2つの金属管が
電気絶縁層を介して導通して加えられ、この状態での絶
縁抵抗に基づいて二重シーズヒータ13の絶縁劣化度が
検知される。
【0036】第10ステップS10では、第9ステップ
S9での絶縁劣化度の検知結果に基づいて二重シーズヒ
ータ13が絶縁劣化しているか否かを判別し、絶縁劣化
していると判別された場合には、第11ステップS11
で表示装置15に二重シーズヒータ13の絶縁劣化を表
示する。
【0037】一方第10ステップS10で二重シーズヒ
ータ13は絶縁劣化していないと判別した場合には、第
12ステップS12で検知装置回路切離し装置12をO
FFして検知用電源装置6からの二重シーズヒータ13
への電源を断ち、第13ステップと13でヒータ入り切
り装置14をONして二重シーズヒータ13に商用電源
1を加えて再び浴槽水の加熱を始める。
【0038】次に図1に基本ブロック図で示した本発明
の構成について、図2の回路図に基づいてさらに詳細に
説明する。
【0039】まず制御装置用電源装置5及び検知装置用
電源装置6は、絶縁トランス装置2で所定の電圧に下げ
られた交流電源を整流用ダイオード5a、6aで直流に
変換し、この直流にした電源のリップルをコンデンサ5
b、6bで平滑にし、その後定電圧装置5c、6cで安
定化させ制御装置用Vcc、検知装置用VDの各電源を
作る。
【0040】二重シーズヒータ13は、電熱線16がヒ
ータ入り切り装置14としての両切り型リレーRY2の
二つの接点14a、14bに接続し、第1及び第2金属
管19及び20の空隙部に充填された第1及び第2電気
絶縁層17及び18で二重絶縁されている。
【0041】またこの二重シーズヒータ13は、二重の
電気絶縁層の内の外側の第2電気絶縁層18の絶縁抵抗
を測って絶縁劣化度を検知するため、第2電気絶縁層1
8が介在する内外2つの金属管である第1及び第2金属
管19及び20に設けられた絶縁劣化度測定用接続端子
から2本のリード線33、34が出ている。
【0042】次に検知装置8の回路と二重シーズヒータ
13との接続について説明すると、検知装置回路切離し
装置12としては両切り型リレーRY1の2つの接点1
2a、12bには、前記二重シーズヒータ13からの2
本のリード線33、34と接続する接続線91と9mと
が接続すると同時に、一方の接点12bには絶縁劣化度
検知装置9の比較器9aに接続する比較器入力用線9j
が、他の一方の接点11aにはアース線9kが接続され
ている。
【0043】絶縁劣化度検知装置9には、絶縁劣化度検
知に際しての二重シーズヒータ13の第2電気絶縁層1
8の絶縁抵抗や、導通不良検知に際しての第1及び第2
金属管19及び20間の抵抗を電圧として検知し基準値
と比較する比較器9aが配備されている。
【0044】また絶縁劣化度検知装置9には、比較器9
aから出力された信号を一旦光信号に変換した後再び電
気信号に変換して制御装置7のマイクロコンピュータ7
aに送るホトカプラー9bが配備され、制御装置用電源
Vccと制御装置用電源VDとが混じらないようにする
とともに、検知装置8のように商用電源1と二重絶縁さ
れていない制御装置7を検知装置8と絶縁して安全性を
保っている。
【0045】二重シーズヒータ13の第1及び第2金属
管19及び20には前記した絶縁劣化度検知用端子の他
の位置に導通不良検知用端子が設けられ、この導通不良
検知用端子からリード線35及び36が出ている。
【0046】導通不良検知用端子を絶縁劣化度検知用端
子と別の位置に設けるのは絶縁劣化度検知装置9の導通
不良を検知する際に最も導通不良を起こし易い絶縁劣化
度検知用端子部の導通不良を正確に検知できるようにす
るためである。
【0047】導通不良検知装置10は、前記二重シーズ
ヒータ13の第1及び第2金属管19及び20から出て
いるリード線35及び36に接続し両金属管19と20
とを介在する電気絶縁層18を介さずに短絡させる2本
の接続線10a及び10bから成る回路である。
【0048】検知装置切換装置11は2つの接点11a
と11bとを持つ両切り型のリレーRY3であり、接点
11aには前記導通不良検知装置10の接続線10aと
10bとが接続し、接点11bには絶縁劣化度検知用電
源線9cと導通不良検知用電源線9eとが接続してい
る。
【0049】次に制御装置7には、マイクロコンピュー
タ7a、マイクロコンピュータ7aからの信号でヒータ
入り切り装置14としてのリレーRY2、検知装置回路
切離し装置12としてのリレーRY1、検知装置切換装
置11としてのリレーRY3を作動させるためのトラン
ジスタ7b、7c、7dが配備されている。
【0050】また表示装置15には、制御装置7のマイ
クロコンピュータ7aからの信号で作動し、LCD15
bに絶縁劣化や導通不良等の異常を表示するLCDドラ
イバー15aが配備されている。
【0051】次に制御装置7での制御に基づいて検知装
置8が先ず絶縁劣化度検知装置9の絶縁劣化度を検知し
た後、二重シーズヒータ13の絶縁劣化度を検知する際
の回路の動作について説明する。
【0052】マイクロコンピュータ7aが電源Vccで
動作し、まずトランジスタ7bにローレベル信号を出し
てこれをOFFすると、ヒータ入り切り装置14として
のリレーRY2のコイル14cの通電が停止され、接点
14a並びに14bが開き二重シーズヒータ13の電熱
線16と商用電源1との接続が完全に断たれる。
【0053】次いでトランジスタ7c、7dハイレベル
信号を出力しこれをONすると、検知装置回路切離し装
置12としてのリレーRY1のコイル12c及び検知装
置切換装置11としてのリレーRY3のコイル11cが
通電し、リレーRY1の接点12a並びに12bとリレ
ーRY3の接点11a並びに11bとが閉じる。
【0054】検知装置回路切離し装置12及び検知装置
切換装置11が閉じた状態になると、比較器入力用線9
jから、リレーRY1の接点12b、接続線91、リー
ド線34、第1金属管19、リード線35、接続線10
a、リレーRY3の接点11a、接続線10b、リード
線36、第2金属管20、リード線33、接続線9m、
リレーRY1の接点12aを経てアース線9kに至る回
路が形成される。
【0055】この回路は、絶縁劣化度検知装置9と二重
シーズヒータ13とを第2電気絶縁層18を介さないで
第1及び第2金属管19と20とを短絡させながら導通
させた状態で接続し、絶縁劣化度検知装置9と二重シー
ズヒータ13との接続回路部の導通不良を検知する直列
の導通不良検知用回路となっている。
【0056】さらに前記したようにして形成された導通
不良検知用回路にはリレーRY3の接点11bを介して
絶縁劣化度検知用電源線9cと導通不良検知用電源線9
eとを接続し、比較器入力用線9jに絶縁劣化度及び導
通不良両検知用電源線を電源線として接続する。
【0057】このように導通不良検知用電源線9eを導
通不良検知用回路に接続するのは、絶縁劣化度検知用電
源線9cには絶縁劣化度を検知する電気絶縁層の抵抗に
見合う大きな抵抗器9dが配備されていてこの電源から
は微弱な電流しか流れないので、導通不良の検知には小
さな抵抗器9fを配備した大きな電流が流れる電源が必
要だからである。
【0058】前記したような導通不良検知用回路に電源
VDが印加されると、回路に導通がない場合は、この回
路はアース線9kでアースされているので比較器入力用
線9jと電源用線との接続点の電圧である比較電圧VB
はGNDレベルとなり、抵抗器9h及び9iで予め設定
してある基準電圧VAより低く、比較器9aはハイレベ
ル信号を出力する。
【0059】するとホトカプラ9bがONして制御装置
7のマイクロコンピュータ7aにローレベル信号が出力
され、絶縁劣化度検知装置9と二重シーズヒータ13と
の接続部は勿論、絶縁劣化度検知装置9の回路全対に導
通不良はないと検知される。
【0060】一方導通不良の場合は、導通不良部の抵抗
と導通不良検知用回路に並列に接続している電源線9c
及び9eに配備された抵抗器9dと9fとの合成抵抗と
の比によって定まる比較電圧VBが基準電圧VAより高
くなり.比較器9aはローレベル信号を出力する。
【0061】するとホトカプラ9bがOFFして制御装
置7のマイクロコンピュータ7aにハイレベル信号が出
力され、絶縁劣化度検知装置9と二重シーズヒータ13
との接続部は勿論、回路全体のどこかに導通不良がある
と検知され、表示装置15のLCDドライバ15aに信
号を送り、LCD14bに導通不良であることを表示す
る。
【0062】以上のようにして導通不良の検知をして絶
縁劣化度検知装置9により二重シーズヒータ13の絶縁
劣化度を検知する回路には導通不良がないと検知された
なら、次は二重シーズヒータ13の絶縁劣化度を検知す
る動作に移る。
【0063】まずマイクロコンピュータ7aはトランジ
スタ7dにローレベル信号を出力しこれをOFFし、検
知装置切換装置11としてのリレーRY3のコイル11
cへの通電が止めて接点11a並びに11bを開く。
【0064】すると導通不良検知装置10の接続線10
aと10bとで第1及び第2金属管19と20とを第2
電気絶縁層18を介さずに短絡させて導通させていた回
路が開かれ、同時に導通不良検知用電源線9eの比較器
入力用線9jへの接続も解かれる。
【0065】この結果、比較器入力用線9jから、検知
回路入り切り装置12としてのリレーRY1の接点12
b、接続線91、リード線34、第1金属管19、第2
電気絶縁層18、第2金属管20、リード線33、接続
線9m、リレーRY1の接点12aを経てアース線9k
に至る回路が形成される。
【0066】この回路は、比較器入力用線9jに抵抗器
9dが配備された絶縁劣化度検知用電源線9cがさらに
接続し、絶縁劣化度検知装置9と二重シーズヒータ13
とを第2電気絶縁層18を介して第1及び第2金属管1
9と20とを導通させた状態で接続し、第2電気絶縁層
18の絶縁劣化度を検知する絶縁劣化度検知用回路とな
っている。
【0067】この回路においては、第2電気絶縁層の1
8の絶縁抵抗が変わると比較電圧VBが変わるので、こ
の比較電圧VBと基準電圧VAとを比較器9aで比較し
て第2電気絶縁層18の絶縁劣化度が検知される。
【0068】すなわち、第2電気絶縁層18が絶縁劣化
していない場合は、絶縁抵抗が高いので比較電圧VBは
基準電圧VAより高くなり比較器9aはローレベル信号
を出力する。
【0069】するとホトカプラ9bはOFFし制御装置
7のマイクロコンピュータ9aにはハイレベル信号が入
力され、二重シーズヒータ13の第2電気絶縁層18は
絶縁劣化してないと検知される。
【0070】二重シーズヒータ13が絶縁劣化してない
と検知されると、マイクロコンピュータ7aは、トラン
ジスタ7cにローレベル信号を出力してこれをOFF
し、検知装置回路切離し装置12としてのリレーRY1
のコイル12cへの通電を止め、接点12a及び12b
を開き、まず検知装置8を二重シーズヒータ13から切
り離す。
【0071】次にマイクロコンピュータ7aは、トラン
ジスタ7bにハイレベル信号を出力し、ヒータ入り切り
装置14としてのリレーRY2のコイル14cに通電し
て接点14a並びに14bを閉じ、二重シーズヒータ1
3の電熱線16に商用電源1を印加して浴槽水の加熱を
再開させる。
【0072】一方二重シーズヒータ13の第2電氣絶縁
層18が絶縁劣化していてる場合には、絶縁抵抗が低い
ので比較電圧VBが基準電圧VAより低くなり比較器9
aにはハイレベル信号が出力され、ホトカプラ9bをO
Nさせる。
【0073】するとマイクロコンピュータ7aは、ロー
レベル信号が入力され二重シーズヒータ13の第2電氣
絶縁層18が絶縁劣化していいると検知し、前記した導
通不良の検知の場合と同様に、表示装置15に絶縁劣化
を表示するような出力をする。
【0074】次に図3及び図4に基づいて多重シーズヒ
ータとしての二重シーズヒータ13の具体的な構成を説
明する。
【0075】図3には二重シーズヒータ13の一部を切
り欠いた側面図が示されており、16がニクロム線のよ
うな電熱線、17及び18が第1及び第2電氣絶縁層、
19及び20が空隙部に絶縁材を充填し前記第1及び第
2電氣絶縁層を形成した第1及び第2金属管である。
【0076】前記電氣絶縁層17及び18を形成する絶
縁材は酸化マグネシウムのような電気絶縁性の高い金属
酸化物の粉末が利用され、金属管19及び20はSUS
や銅のような機械的強度や腐食に強い金属管を利用す
る。
【0071】21は電熱線16とスポット溶接されたね
じ切り部を持つヒータ端子、22および23は第1及び
第2金属管19及び20の端部開口を電氣絶縁層17及
び18を形成するために充填された絶縁材粉末がこぼれ
ないように塞ぐためのガラス、シリコーンゴム等の封口
材、24は第2金属管20にねじ嵌合させて取り付けた
取付用フランジである。
【0072】図4には二重シーズヒータ13を取付板に
取り付けた状態が部分側面図として示され、二重シーズ
ヒータ13は、ヒータ取付版25に、取付用フランジ2
4のフランジ部に水漏れ防止パッキン26を介して密着
させた後、ねじ部にヒータ取付用ナット27をはめてね
じ止めして取り付ける。
【0073】28は第1金属管19にリード線34を接
続するための第1絶縁劣化度検知用端子であり、この端
子28は、第1金属管19の開口端部に、セラミック、
ガラス等の絶縁材製スペーサ29を嵌合させて押さえ付
けた後、ねじ切りされたヒータ端子21ナット30をは
めてねじ止めして取り付けられている。
【0074】31はヒータ端子21にはめられた商用電
源端子であり、ナット32によりナット30に押しつけ
られてねじ止めされている。
【0075】37はヒータ取付版25に取り付けられた
第2金属管20リード線33を接続するための第2絶縁
劣化度検知用端子であり、この端子37は、第2金属嵌
20に直接取り付けられた取付用フランジ24や、取付
用フランジ24を介して第2金属管20と導通している
ヒータ取付版25に設ける。
【0076】又図示しないが、第1及び第2金属管19
及び20には、前記絶縁劣化度検知用端子28及び37
を設けた位置とは別の位置に導通不良検知用のリード線
35及び36を接続するための導通不良検知用端子を各
々設けてある。
【0077】
【発明の効果】本発明は以上のような構成及び作用のも
のであり、浴槽水への漏電の危険が殆どないように電氣
回路を構成して、例えば二重型のように複数の電氣絶縁
層を持った多重型電氣ヒータの電氣絶縁層の絶縁劣化度
を高い信頼性で絶えずチエックできるようにした。
【0078】これにより、電氣ヒータを絶縁トランスで
絶縁しないで商用電源に接続して浴槽水を直接加熱して
も入浴者が感電する危険がなくなり、低コストでコンパ
クトで安全性が非常に高く、しかも出力の大きな浴槽水
の加熱装置が提供される。
【0079】また本発明の加熱装置は、浴槽水の加熱だ
けでなく、温水器、洗濯機、観賞魚飼育器等の浴槽水の
加熱の場合と同様ヒータからの漏電により利用者が感電
する危険のある各種の機器類の加熱装置としても非常に
効果があることは言うまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基本ブロツク図、
【図2】 電氣回路図、
【図3】 ヒーター部切り欠き側面図
【図4】 ヒータ部分取付図、
【図5】 制御フローチャート。
【符号の説明】
1 商用電源 2 絶縁トランス装置 5 制御用電源装置 6 検知装置用電源装置 7 制御装置 8 検知装置 9 絶縁劣化度検知装置 10 導通不良検知装置 11 検知装置切換装置 13 二重シーズヒータ 16 電熱線 17 第1電氣絶縁層 18 第2電氣絶縁層 19 第1金属管 20 第2金属管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電熱線を金属管で多重に覆い金属管内の空
    隙部に電気絶縁材を充填し多重の電気絶縁層で絶縁した
    電気ヒータを浴槽水の循環路中に配備した浴槽水の加熱
    装置において、前記電気ヒータの電気絶縁層が介在する
    内外2つの金属管を電気絶縁層を介して導通し電気絶縁
    層の絶縁劣化度を検知する絶縁劣化度検知装置と前記内
    外2つの金属管を電気絶縁層を介さずに短絡して導通し
    て前記絶縁劣化度検知装置の導通不良を検知する導通不
    良検知装置とからなる検知装置と、該検知装置に対して
    導通不良の検知と前記絶縁劣化度の検知とを切り換える
    検知装置切換装置とを備え、絶縁劣化度の検知結果およ
    び導通不良の検知結果を表示する表示装置を備えたこと
    を特徴とする浴槽水の加熱装置。
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