JP2573529B2 - シガレットフィルター - Google Patents
シガレットフィルターInfo
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- JP2573529B2 JP2573529B2 JP2407443A JP40744390A JP2573529B2 JP 2573529 B2 JP2573529 B2 JP 2573529B2 JP 2407443 A JP2407443 A JP 2407443A JP 40744390 A JP40744390 A JP 40744390A JP 2573529 B2 JP2573529 B2 JP 2573529B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- groove
- wrapper
- filter rod
- holes
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24D—CIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
- A24D3/00—Tobacco smoke filters, e.g. filter-tips, filtering inserts; Filters specially adapted for simulated smoking devices; Mouthpieces for cigars or cigarettes
- A24D3/04—Tobacco smoke filters characterised by their shape or structure
- A24D3/043—Tobacco smoke filters characterised by their shape or structure with ventilation means, e.g. air dilution
Description
【発明の詳細な説明】 発明の目的 産業上の利用分野 本発明はシガレットフィルターに関するもので、一面に
おいては新規の通気手段を有するフィルターに関するも
ので、他面においては流入空気をフィルター吸口端に向
け、同時に希釈された煙をフィルターを通してフィルタ
ー吸口端に送るための方向付け溝を有するシガレットフ
ィルターに関するものである。
おいては新規の通気手段を有するフィルターに関するも
ので、他面においては流入空気をフィルター吸口端に向
け、同時に希釈された煙をフィルターを通してフィルタ
ー吸口端に送るための方向付け溝を有するシガレットフ
ィルターに関するものである。
従来技術 周縁空気をフィルターに導入して煙流を希釈するための
通気手段を備えたフィルターをシガレットに取り付ける
ことは当業者にとって周知である。煙流を希釈すること
によって喫煙者の口中に運ばれるガス成分の量と同時に
煙の粒子量が減少するからである。通気用空気をシガレ
ットに導入するために数多くの手段が提案され、利用さ
れてきた。例えば、シガレット煙草のラッパーをシガレ
ットの全長にわたって空気を導入するために多孔質材料
でつくり、煙流を希釈してもよく、またシガレットラッ
パーをシガレットの長さ方向に沿って決められた位置に
小孔を設けて周縁空気が入るための入口としてもよい。
さらにまた、フィルターラッパーを透孔することによっ
て煙流を希釈することも知られている。また周縁空気の
煙流中への導入を容易にするためにシガレットのフィル
ターに溝を設けることについても数多くの提案がなされ
ている。例えば、米国特許第3596663号はフィル
ター部分を包む波型の多孔質プラグラップを備えた煙草
フィルターに関するもので、透孔を有するチップ紙で包
まれているため周縁空気は直接フィルター部分に入るか
または溝部分を流下して喫煙者の口中に達する。また米
国特許第4256122号は非多孔質のプラグラップに
より捲かれたフィルターロッドの外表面に沿って長さ方
向に伸びる溝を有するシガレットフィルターに関するも
ので、ロッドとラップがチップ紙に包囲されていて使用
時に溝内は空気だけが、またフィルター内は煙だけが流
過するものである。さらにまた、米国特許第44062
94号は通気用の溝を外面に備えるとともに、フィルタ
ー内部にも通気用空気を導入する手段を有するフィルタ
ーを示している。フィルターシガレットのフィルターに
周縁空気を導入するためにフィルター部分の周囲に溝を
有するシガレットフィルターに関するその他の特許に
は、米国特許第3577995号,同第3752347
号,同第3490461号,同第3788330号,同
第3773053号,同第3752165号,同第36
38661号,同第3608561号,同第39102
88号などが知られている。
通気手段を備えたフィルターをシガレットに取り付ける
ことは当業者にとって周知である。煙流を希釈すること
によって喫煙者の口中に運ばれるガス成分の量と同時に
煙の粒子量が減少するからである。通気用空気をシガレ
ットに導入するために数多くの手段が提案され、利用さ
れてきた。例えば、シガレット煙草のラッパーをシガレ
ットの全長にわたって空気を導入するために多孔質材料
でつくり、煙流を希釈してもよく、またシガレットラッ
パーをシガレットの長さ方向に沿って決められた位置に
小孔を設けて周縁空気が入るための入口としてもよい。
さらにまた、フィルターラッパーを透孔することによっ
て煙流を希釈することも知られている。また周縁空気の
煙流中への導入を容易にするためにシガレットのフィル
ターに溝を設けることについても数多くの提案がなされ
ている。例えば、米国特許第3596663号はフィル
ター部分を包む波型の多孔質プラグラップを備えた煙草
フィルターに関するもので、透孔を有するチップ紙で包
まれているため周縁空気は直接フィルター部分に入るか
または溝部分を流下して喫煙者の口中に達する。また米
国特許第4256122号は非多孔質のプラグラップに
より捲かれたフィルターロッドの外表面に沿って長さ方
向に伸びる溝を有するシガレットフィルターに関するも
ので、ロッドとラップがチップ紙に包囲されていて使用
時に溝内は空気だけが、またフィルター内は煙だけが流
過するものである。さらにまた、米国特許第44062
94号は通気用の溝を外面に備えるとともに、フィルタ
ー内部にも通気用空気を導入する手段を有するフィルタ
ーを示している。フィルターシガレットのフィルターに
周縁空気を導入するためにフィルター部分の周囲に溝を
有するシガレットフィルターに関するその他の特許に
は、米国特許第3577995号,同第3752347
号,同第3490461号,同第3788330号,同
第3773053号,同第3752165号,同第36
38661号,同第3608561号,同第39102
88号などが知られている。
発明が解決しようとする問題点 本発明は主として煙草の煙を▲ろ▼過すると同時に通気
によってタール分を減少させるためのシガレットフィル
ターの直線的配置を提供するためのものであり、さらに
チップ紙の通気透孔からフィルターの一端、好ましくは
フィルター吸口端にまで伸びるフィルタープラグの溝を
利用するシガレット用通気▲ろ▼過方式を提供するため
のものである。
によってタール分を減少させるためのシガレットフィル
ターの直線的配置を提供するためのものであり、さらに
チップ紙の通気透孔からフィルターの一端、好ましくは
フィルター吸口端にまで伸びるフィルタープラグの溝を
利用するシガレット用通気▲ろ▼過方式を提供するため
のものである。
発明の構成 問題点を解決するための手段 本発明は特に一般に円筒形の多孔質フィルターロッド;
該ロッドに沿ってその一端から他端まで長さ方向に伸
び、ロッドの両端部を残して周囲を包囲する不透過性ラ
ッパー;溝を形成する没入部のラッパー部分に設けられ
た1個以上の透孔;溝以外のラッパー部分に設けられた
複数の透孔;該ロッドを包囲して長さ方向に伸びる空気
不透過性チップ材;及び少くも1個の透孔が少くも1個
の溝と連通し、他の透孔がそれぞれ溝以外のラッパー部
分のそれぞれ別の透孔と連通するチップ材に設けられた
複数個の透孔からなり、該ラッパーは該ラッパーに没入
する1個以上の溝を有し、該溝は該ロッドの一端に開口
しそこからロッドの長さ方向にロッドの長さよりも短か
い長さを有するものであるシガレットフィルター及び多
孔質材料からつくられた一般に円筒形のフィルターロッ
ドをそれを包囲する空気不透過性ラッパーと共に成型
し;フィルターロッドの一端に開口しそこからロッドの
長さ方向に沿って伸びロッドの長さよりも短かい長さを
有する溝を該ラッパー及びフィルターに形成し;フィル
ターをチップ材で捲き;チップ材の透孔と溝以外のラッ
パー部分の透孔とを同時に形成し;溝内の透孔と溝の上
方部分に位置するチップ材の透孔とを同時に形成する工
程からなることを特徴とするシガレットフィルターを提
供するものである。
該ロッドに沿ってその一端から他端まで長さ方向に伸
び、ロッドの両端部を残して周囲を包囲する不透過性ラ
ッパー;溝を形成する没入部のラッパー部分に設けられ
た1個以上の透孔;溝以外のラッパー部分に設けられた
複数の透孔;該ロッドを包囲して長さ方向に伸びる空気
不透過性チップ材;及び少くも1個の透孔が少くも1個
の溝と連通し、他の透孔がそれぞれ溝以外のラッパー部
分のそれぞれ別の透孔と連通するチップ材に設けられた
複数個の透孔からなり、該ラッパーは該ラッパーに没入
する1個以上の溝を有し、該溝は該ロッドの一端に開口
しそこからロッドの長さ方向にロッドの長さよりも短か
い長さを有するものであるシガレットフィルター及び多
孔質材料からつくられた一般に円筒形のフィルターロッ
ドをそれを包囲する空気不透過性ラッパーと共に成型
し;フィルターロッドの一端に開口しそこからロッドの
長さ方向に沿って伸びロッドの長さよりも短かい長さを
有する溝を該ラッパー及びフィルターに形成し;フィル
ターをチップ材で捲き;チップ材の透孔と溝以外のラッ
パー部分の透孔とを同時に形成し;溝内の透孔と溝の上
方部分に位置するチップ材の透孔とを同時に形成する工
程からなることを特徴とするシガレットフィルターを提
供するものである。
実施例 図面において、第1図は本発明のフィルターを取り付け
たシガレットでチップ材を一部捲いていない状態を示す
斜視図、第2図は第1図のフィルターの一部切断側面
図、第3図は本発明のフィルターをつくるためのフィル
ターロッド材料の斜視図、第4図は本発明のフィルター
をつくるための切断部分の斜視図である。第1図及び第
2図に本発明の特徴を有するシガレットフィルターが1
0で示される。このシガレットフィルター10は一般に
円筒形のフィルターロッド12とそれを取り囲む空気不
透過性ラッパー14からなるものとして示されている。
空気不透過性ラッパー14はフィルターロッドの一端1
6から反対端18までフィルターロッドに沿って長さ方
向に伸びており、フィルターロッドの両端部16、18
が相互に連通する関係となっている。フィルターロッド
12は繊維状あるいは多孔質のセルロースアセテートや
その他適当な煙草用▲ろ▼過材料等からなる多孔質材料
で作られる。シガレットフィルター10はさらにラッパ
ー14に形成されフィルターロッド12に没入する複数
個の溝20を有する。溝20はそれぞれその一端22を
フィルターロッド12の吸口端16に開口し、そこから
フィルターロッドの長さ方向に向かってフィルターロッ
ドの長さより短かい距離だけ伸びている。第1図及び第
2図では4個の溝20がフィルターロッド12の周縁に
沿って均等間隔で配置されているものを示している。フ
ィルター10の製造に際しては、ラッパー14はフィル
ターロッドと一体に成型されてもよく、別の部品として
つくられてもよい。ラッパーを備えたフィルターロッド
は型またはその他の処理手段の中におかれ、ラッパー1
4を決められた位置で押圧することによりフィルターロ
ッド中に没入して溝20を形成する。この方法の一例は
煙草製造分野で一般に加熱成型技術として知られている
ものである。溝20の壁部を構成するラッパー14の没
入部分は溝20の外側のラッパー14の部分と同様に空
気不透過性である。このため、本発明のラッパー14は
繊維状あるいは多孔質のセルロースアセテート等の多孔
質の空気透過性材料でつくってからラッパー14を不透
過性にしてもよい。この処理法は例えば、ラッパー材料
を加熱することによって多孔質材料でつくられたものを
熱シールすることであり、また別の方法はエチルセルロ
ース等の水不溶性材料やカルポキシメチルセルロースナ
トリウム塩やメチルセルロース等の水溶性材料等のシー
ル用薬品でラッパー14を被覆することである。好まし
くはラッパー14は不透過性多孔質セルロースアセテー
ト等の空気不透過性材料でつくられる。ラッパー14
は、溝20以外の部分にはラッパー14を透過する複数
個の透孔22が、また溝20の没入部分にはそれぞれラ
ッパー14を透過する1個以上の透孔23が設けられ
る。図面から知られるように、透孔22及び23はラッ
パー14及びフィルターロッド12周縁に沿って同一円
周上に位置し、さらに透孔23はそれぞれの溝20のほ
ぼ閉塞端、すなわちフィルターロッド吸口端16に開口
する溝端部と反対側の溝端に位置する。ラッパーを備え
たフィルターロッドをチップ材26で包むことによって
ラッパー被覆されているフィルターロッドは煙草カラム
24に取り付けられフィルターシガレットが形成され
る。不透過性チップ材26は特定位置で空気透過性にさ
れ、そこを通って周縁空気が溝20内に流入し、同時に
溝20以外の空気不透過性ラッパー部分では透孔22を
通ってフィルターロッド12内に流入する。さらに、溝
20の流入空気の一部も透孔23を通ってフィルターロ
ッド12内に流入する。こうして周縁空気はフィルター
ロッド12の周縁に沿ってフィルターロッド12内に流
入し、それによってフィルターロッドを流過する煙を均
一に希釈する。このために、チップ材26の空気透孔3
0及び32は同一円周線上に形成されている。図面で知
られるように、透孔30は溝20以外のラッパー部分1
4に設けられる透孔22と連通し、透孔32は溝20の
ほぼ閉塞端で溝20に重なった位置にある。透孔30は
チップ材26を透過してつくられるが、溝20以外のラ
ッパー部分の透孔22と一線上に重なりフィルターロッ
ド12内への空気流入を可能にする。透孔32はチップ
材26を透過してつくられるが、溝20のほぼ閉塞端で
溝20中のラッパー透孔23とそれぞれ一線上に並ぶよ
うにつくられ、溝20とロッド12内への空気流入を可
能にする。第3図からわかるように、フィルター10を
製造する最初の工程は繊維状あるいは多孔質のセルロー
スアセテート等の多孔質材料からなる細長い円筒形のフ
ィルタートウ34をつくることである。トウ34の長さ
はフィルターロッド12の長さの倍数である。好ましく
はラッパー14がフィルタートウ34の周囲に沿ってフ
ィルタートウ34の形成と同時に捲きつけられる。これ
はいくつかの方法で行なわれるが、例えばトウ34をつ
くるべき多孔質材ウエブを、ラッパー14をつくるべき
非多孔質材料と重ねてフィルター製造装置のガーニチャ
ーファネルを通過させることによって行われる。ラップ
されたトウ34がつくられた後で、第3図でAで示すよ
うに横方向に切断されて、例えばフィルターロッド12
の二倍の長さの切断部分34Aとなる。次に第4図から
わかるように、このトウ切断部分34Aにフィルターロ
ッド12の溝20の長さの二倍の長さに相当する細長い
没入溝20Aが設けられる。好ましくは、この二倍長の
溝はトウ切断部分34Aの長さ方向の中心に対して対称
の位置に設けられる。この二倍長の溝を設けるのは、ト
ウ切断部分34Aの周縁に加熱刃を押圧してラッパー材
をトウ材料の中に没入させる等の種々の方法や装置によ
って行なわれる。次いでそれぞれのトウ切断部分34A
は長さ方向の中心線Bで横方向に切断されて二本のフィ
ルターロッド12となる。フィルターロッド12はそれ
ぞれ煙草カラム24の一端に接して端部18が煙草カラ
ム24と直線となるように配置されてから、フィルター
シガレットを製造するための公知の方法に従って不透過
性チップ材26を、フィルターロッド12及びフィルタ
ーロッド端部18に接する煙草カラム24の一部に捲き
つけられる。こうしてフィルターシガレットがつくられ
た後で、透孔30及び32がチップ材26に、透孔22
及び23がラッパー14に同時に一回の操作でつくられ
る。これはレーザー光等の高エネルギー光線でフィルタ
ー10の予め決められた位置に向けてチップ材26の透
孔30と溝20以外のラッパー部分14の透孔22と
を、またチップ材26の透孔32とラッパー14の溝部
分20の透孔23とを同時に迅速に焼成することによっ
て行なわれる。シガレット28の喫煙時に、喫煙者がフ
ィルター10の吸口端16で吸引すると、周縁空気がチ
ップ材26の透孔32を通って溝20内に、またチップ
材26の透孔30及びラッパー14の透孔22を通って
溝20間のフィルターロッド12の区域に直接吸入され
る。溝20に入る流入空気の一部は溝の不透過性壁のた
めにフィルターロッドを流過する煙流と混合されること
なくフィルターロッドの吸口端の溝出口22に直接流出
し、溝20内の空気の別の部分はラッパー14の透孔2
3を通ってフィルターロッド12に流入する。ラッパー
14の透孔22及び23を通ってフィルターロッドに流
入した空気はフィルターロッド12内の環状煙流と混合
してこれを均一に希釈する。フィルター吸口端16で溝
20から出る空気流は、フィルター吸口端16でフィル
ターロッドから出る希釈煙流を攪乱させて、既に希釈さ
れてきた煙を喫煙者の口中において一層希釈させる。
たシガレットでチップ材を一部捲いていない状態を示す
斜視図、第2図は第1図のフィルターの一部切断側面
図、第3図は本発明のフィルターをつくるためのフィル
ターロッド材料の斜視図、第4図は本発明のフィルター
をつくるための切断部分の斜視図である。第1図及び第
2図に本発明の特徴を有するシガレットフィルターが1
0で示される。このシガレットフィルター10は一般に
円筒形のフィルターロッド12とそれを取り囲む空気不
透過性ラッパー14からなるものとして示されている。
空気不透過性ラッパー14はフィルターロッドの一端1
6から反対端18までフィルターロッドに沿って長さ方
向に伸びており、フィルターロッドの両端部16、18
が相互に連通する関係となっている。フィルターロッド
12は繊維状あるいは多孔質のセルロースアセテートや
その他適当な煙草用▲ろ▼過材料等からなる多孔質材料
で作られる。シガレットフィルター10はさらにラッパ
ー14に形成されフィルターロッド12に没入する複数
個の溝20を有する。溝20はそれぞれその一端22を
フィルターロッド12の吸口端16に開口し、そこから
フィルターロッドの長さ方向に向かってフィルターロッ
ドの長さより短かい距離だけ伸びている。第1図及び第
2図では4個の溝20がフィルターロッド12の周縁に
沿って均等間隔で配置されているものを示している。フ
ィルター10の製造に際しては、ラッパー14はフィル
ターロッドと一体に成型されてもよく、別の部品として
つくられてもよい。ラッパーを備えたフィルターロッド
は型またはその他の処理手段の中におかれ、ラッパー1
4を決められた位置で押圧することによりフィルターロ
ッド中に没入して溝20を形成する。この方法の一例は
煙草製造分野で一般に加熱成型技術として知られている
ものである。溝20の壁部を構成するラッパー14の没
入部分は溝20の外側のラッパー14の部分と同様に空
気不透過性である。このため、本発明のラッパー14は
繊維状あるいは多孔質のセルロースアセテート等の多孔
質の空気透過性材料でつくってからラッパー14を不透
過性にしてもよい。この処理法は例えば、ラッパー材料
を加熱することによって多孔質材料でつくられたものを
熱シールすることであり、また別の方法はエチルセルロ
ース等の水不溶性材料やカルポキシメチルセルロースナ
トリウム塩やメチルセルロース等の水溶性材料等のシー
ル用薬品でラッパー14を被覆することである。好まし
くはラッパー14は不透過性多孔質セルロースアセテー
ト等の空気不透過性材料でつくられる。ラッパー14
は、溝20以外の部分にはラッパー14を透過する複数
個の透孔22が、また溝20の没入部分にはそれぞれラ
ッパー14を透過する1個以上の透孔23が設けられ
る。図面から知られるように、透孔22及び23はラッ
パー14及びフィルターロッド12周縁に沿って同一円
周上に位置し、さらに透孔23はそれぞれの溝20のほ
ぼ閉塞端、すなわちフィルターロッド吸口端16に開口
する溝端部と反対側の溝端に位置する。ラッパーを備え
たフィルターロッドをチップ材26で包むことによって
ラッパー被覆されているフィルターロッドは煙草カラム
24に取り付けられフィルターシガレットが形成され
る。不透過性チップ材26は特定位置で空気透過性にさ
れ、そこを通って周縁空気が溝20内に流入し、同時に
溝20以外の空気不透過性ラッパー部分では透孔22を
通ってフィルターロッド12内に流入する。さらに、溝
20の流入空気の一部も透孔23を通ってフィルターロ
ッド12内に流入する。こうして周縁空気はフィルター
ロッド12の周縁に沿ってフィルターロッド12内に流
入し、それによってフィルターロッドを流過する煙を均
一に希釈する。このために、チップ材26の空気透孔3
0及び32は同一円周線上に形成されている。図面で知
られるように、透孔30は溝20以外のラッパー部分1
4に設けられる透孔22と連通し、透孔32は溝20の
ほぼ閉塞端で溝20に重なった位置にある。透孔30は
チップ材26を透過してつくられるが、溝20以外のラ
ッパー部分の透孔22と一線上に重なりフィルターロッ
ド12内への空気流入を可能にする。透孔32はチップ
材26を透過してつくられるが、溝20のほぼ閉塞端で
溝20中のラッパー透孔23とそれぞれ一線上に並ぶよ
うにつくられ、溝20とロッド12内への空気流入を可
能にする。第3図からわかるように、フィルター10を
製造する最初の工程は繊維状あるいは多孔質のセルロー
スアセテート等の多孔質材料からなる細長い円筒形のフ
ィルタートウ34をつくることである。トウ34の長さ
はフィルターロッド12の長さの倍数である。好ましく
はラッパー14がフィルタートウ34の周囲に沿ってフ
ィルタートウ34の形成と同時に捲きつけられる。これ
はいくつかの方法で行なわれるが、例えばトウ34をつ
くるべき多孔質材ウエブを、ラッパー14をつくるべき
非多孔質材料と重ねてフィルター製造装置のガーニチャ
ーファネルを通過させることによって行われる。ラップ
されたトウ34がつくられた後で、第3図でAで示すよ
うに横方向に切断されて、例えばフィルターロッド12
の二倍の長さの切断部分34Aとなる。次に第4図から
わかるように、このトウ切断部分34Aにフィルターロ
ッド12の溝20の長さの二倍の長さに相当する細長い
没入溝20Aが設けられる。好ましくは、この二倍長の
溝はトウ切断部分34Aの長さ方向の中心に対して対称
の位置に設けられる。この二倍長の溝を設けるのは、ト
ウ切断部分34Aの周縁に加熱刃を押圧してラッパー材
をトウ材料の中に没入させる等の種々の方法や装置によ
って行なわれる。次いでそれぞれのトウ切断部分34A
は長さ方向の中心線Bで横方向に切断されて二本のフィ
ルターロッド12となる。フィルターロッド12はそれ
ぞれ煙草カラム24の一端に接して端部18が煙草カラ
ム24と直線となるように配置されてから、フィルター
シガレットを製造するための公知の方法に従って不透過
性チップ材26を、フィルターロッド12及びフィルタ
ーロッド端部18に接する煙草カラム24の一部に捲き
つけられる。こうしてフィルターシガレットがつくられ
た後で、透孔30及び32がチップ材26に、透孔22
及び23がラッパー14に同時に一回の操作でつくられ
る。これはレーザー光等の高エネルギー光線でフィルタ
ー10の予め決められた位置に向けてチップ材26の透
孔30と溝20以外のラッパー部分14の透孔22と
を、またチップ材26の透孔32とラッパー14の溝部
分20の透孔23とを同時に迅速に焼成することによっ
て行なわれる。シガレット28の喫煙時に、喫煙者がフ
ィルター10の吸口端16で吸引すると、周縁空気がチ
ップ材26の透孔32を通って溝20内に、またチップ
材26の透孔30及びラッパー14の透孔22を通って
溝20間のフィルターロッド12の区域に直接吸入され
る。溝20に入る流入空気の一部は溝の不透過性壁のた
めにフィルターロッドを流過する煙流と混合されること
なくフィルターロッドの吸口端の溝出口22に直接流出
し、溝20内の空気の別の部分はラッパー14の透孔2
3を通ってフィルターロッド12に流入する。ラッパー
14の透孔22及び23を通ってフィルターロッドに流
入した空気はフィルターロッド12内の環状煙流と混合
してこれを均一に希釈する。フィルター吸口端16で溝
20から出る空気流は、フィルター吸口端16でフィル
ターロッドから出る希釈煙流を攪乱させて、既に希釈さ
れてきた煙を喫煙者の口中において一層希釈させる。
発明の効果 以上の発明から明らかな通り、本発明によれば通気型の
シガレットフィルターにおける空気と煙とのより充分な
混合を達成することができ、煙草の旨味の改善によりよ
い効果をもたらすことが知られる。
シガレットフィルターにおける空気と煙とのより充分な
混合を達成することができ、煙草の旨味の改善によりよ
い効果をもたらすことが知られる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明のフィルターを取り付けたシガレットで
チップ材を一部捲いていない状態を示す斜視図、第2図
は第1図のフィルターの一部切断側面図、第3図は本発
明のフィルターをつくるためのフィルターロッド材料の
斜視図、第4図は本発明のフィルターをつくるための切
断部分の斜視図である。 10…シガレットフィルター、12…フィルターロッ
ド、14…不透過性ラッパー、20…空気溝、22,2
3,30,32…空気透孔、24…煙草カラム、26…
チップ材、34…フィルタートウ。
チップ材を一部捲いていない状態を示す斜視図、第2図
は第1図のフィルターの一部切断側面図、第3図は本発
明のフィルターをつくるためのフィルターロッド材料の
斜視図、第4図は本発明のフィルターをつくるための切
断部分の斜視図である。 10…シガレットフィルター、12…フィルターロッ
ド、14…不透過性ラッパー、20…空気溝、22,2
3,30,32…空気透孔、24…煙草カラム、26…
チップ材、34…フィルタートウ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リッキー アラン ゴンタセン アメリカ合衆国ケンタッキー 40214ル イビル スプレマス ドライブ 7301番 地 (56)参考文献 特開 昭58−155071(JP,A) 特開 昭58−155072(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】 一般に円筒形の多孔質フィルターロッド
であって、フィルターロッドに沿ってその一端から他端
まで長さ方向に延び、フィルターロッドの両端部を残し
て周囲を不透過性ラッパーで包囲し、ラッパーにはフィ
ルターロッドに没入する1個以上の溝を有し、溝はフィ
ルターロッドの一端に開口しており、そこからフィルタ
ーロッドの長さ方向に延びており、溝の長さはフィルタ
ーロッドよりも短くなっており、溝を形成するラッパー
の没入部分に設けられた溝のほぼ閉塞端に位置する1個
以上の透孔及びラッパーの溝以外の部分に設けられた複
数個の透孔を有し、長さ方向に延びる空気不透過性チッ
プ材でラッパーに包まれたフィルターロッドを包囲し、
少なくとも1個の透孔が少なくとも1個の溝と連通し、
他の透孔がそれぞれ溝以外のラッパー部分の透孔と連通
するようにチップ材に複数個の透孔を設けることを特徴
とするシガルットフィルター。 - 【請求項2】 溝以外のラッパー部分の透孔と連通する
チップ材の透孔と溝以外のラッパー部分の透孔が実質的
に相互に符合する特許請求の範囲第1項記載のシガレッ
トフィルター。 - 【請求項3】 溝と連通するチップ材の透孔がラッパー
の溝部分に設けられる透孔と実質的に同一円周上に位置
する特許請求の範囲第1項記載のシガレットフィルタ
ー。 - 【請求項4】 チップ材の透孔がフィルターロッドの周
縁に沿って同一円周線上に設けられる特許請求の範囲第
1項記載のシガレットフィルター。
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