JP2573494B2 - 水面上の地盤の設置法 - Google Patents

水面上の地盤の設置法

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JP2573494B2 JP62192674A JP19267487A JP2573494B2 JP 2573494 B2 JP2573494 B2 JP 2573494B2 JP 62192674 A JP62192674 A JP 62192674A JP 19267487 A JP19267487 A JP 19267487A JP 2573494 B2 JP2573494 B2 JP 2573494B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、水面上に地盤を安定して軟着陸状態で設
置する水面上の地盤の設置法に関するものである。
〈従来の技術〉 海上や湖上、更には河川等の水面上を有効に使用する
ため、水面上に地盤を頻繁に設置している。
この水面上の地盤は、例えば鉄板にコンクリートを打
設したような構成であって、一辺が1kmから5km程度もあ
る巨大なものであって、仮設状、或いは半永久状に設置
されるものである。
ここで最も問題となるの点は、起伏がある水底であっ
ても、水面上でこの地盤をいかに安定した状態で、しか
も水流に影響されないで移動することなく設置できるか
ということである。
この点に関し、従来では、地盤の下面に脚体を多数垂
設し、この脚体の下端を海底等の水底に接地させると共
に、地盤を碇状にワイヤー等で水底に繋留させる手段を
とっていた。
<発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、周知のように海底等の水底は起伏が多
いので、複数の全ての脚体の下端を、水底に安定して接
地させることは不可能である。
そこで、水底にブルドーザーをロボットコントロール
により走行させ、地ならしをして平坦にすることにより
脚体の下端を水底に接地させているが、場所によっては
岩盤に当って所望状態にすることができない。また、地
ならしを、水底においてきわめて広範囲にわたって行わ
なければならないので、施工作業の経費が嵩むばかりで
なく、長期間要することになる。
そして、更には、脚体の下端を水底に埋設固定するこ
とも考えられるが、河川では水の流れ、海洋では波や潮
流の流れ等の影響を受ける等してむしろ危険で不安定で
ある。つまり、水流の力に対抗できるだけの強度をもっ
て水底に脚体を埋設固定するには、極めて多くの労力と
経費とを必要とし、水面状の地盤接地として実用に供す
ることができない。
また、永久的な固定は、地盤を他の箇所に移動させる
ことができない点でも、問題が残る。
更に、特開昭60−233221号公報には、水中に沈下させ
て設置する海洋構造物の底版の下面全面に袋体を設け、
底版の厚さの内部に配管した圧送管から前記袋体の内部
に充填剤を注入して、水中の海洋構造物を海底地盤に据
え付けるようにした発明が記載されている。
しかし、前記した従来の発明は、底版の下面に脚体を
設けていないので、底版の下面の全面に袋体を設けなけ
れば底版を安定して海底地盤に据え付けることができな
いため、小面積の場合にのみ利用することができ、広大
な面積の水上地盤に応用することができない。
また、前記した従来の発明では、底版の下面と海底地
盤との間に袋体を介在させて充填剤を注入するため、底
版と海底地盤とが近接していなければ施工できない。し
たがって、水中に沈下させる構造物にのみ施工可能で、
水柱の底部まで数10メートル以上もあって、水面上に構
築しようとする地盤には応用することができない。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記した従来からの問題点を解決するために
発明されたもので、水面上に位置させる地盤の下面に、
中空部分を長さ方向に貫通する様にして有するとともに
水深程度の長さの脚体を多数垂設し、各脚体の下端には
液密且つ気密で伸縮自在な膨張体を個別に設け、各脚体
の中空部分と膨張体の内部とを連通させ、前記地盤に設
置したポンプ等により前記各脚体の中空部分を通じて
水、砂等のバランサーを前記膨張体ごとに内部に注入
し、各膨張体を水底の形態に対応するように個別に膨張
させて、地盤を水面上で移動しない軟着陸状態とするよ
うにしたことを特徴とする水面上の地盤の設置法であ
る。
〈作用〉 本発明は上記した構成であるので、地盤の下面に水深
程度の長さの脚体を複数設けて、各脚体の下端に個別に
設けた膨張体を、水底の起伏の形態に対応するように膨
張させれば、各脚体の下端は安定して水底に接地し、地
盤全体が水面上で移動しない軟着陸状態とすることがで
きる。
〈実施例〉 以下本発明を、実施例の図面にもとづいて説明する。
水面上に設置する地盤1は、所定の構造物等の施設を
上面に設置するのに充分の強度を有しており、例えば鉄
板にコンクリートを打設したような構成であって、一辺
が1kmから5km程度もある巨大なプレート状のものであ
る。
この地盤1の下面には、多数の脚体2を個別に垂設す
る。
前記脚体2は、設置する地盤1の水面下の水深程度の
長さで、長さ方向に貫通するように中空部分3を設け
る。前記中空部分3は、脚体2自体を中空管形状にする
ことにより構成してもよいし、長さ方向に沿うようにし
てパイプ3aを埋設状に設けることにより中空部分3とし
てもよい。
そして、各脚体2の下端には、脚体2ごとに膨張体4
を設ける。この膨張体4は、例えばゴムや合成樹脂等の
シート状材料で液密且つ気密で伸縮自在に成形された袋
状で、内部が上記した中空部分3に連通されている。
上記した構成において、前記膨張体4内には、水、砂
等のバランサーを、地盤1に設置したポンプ6等により
各脚体2の中空部分3を介し個別に注入して膨張させ
る。
前記した各膨張体4の膨張の程度は、水底の起伏の形
態に対応するようにする。即ち、水底は、その形態が凹
凸状となって不規則な起伏が多数有るのが常であって平
坦ではない。従って、水底の起伏に対応させるため、凹
部に位置する膨張体4は比較的大きく膨張し、水底の凸
部に位置する膨張体4は比較的小さく膨張するように膨
張状態を制御する。注入する水は、海水を利用するもの
であっても良く、また、水底が浅い場合には水だけで良
く、深い場合に水と共に砂も注入することもできる。
このようにすることにより、各膨張体4は底部が水底
の起伏に対応して密接し、また一種のクッションとして
の機能を果し、地盤1を水面上に軟着陸状態で水平に設
置させることができ、更には、地盤1を碇状にワイヤー
5等で水底に繋留させれば、地盤1を水面上で移動しな
い安定した状態で静止させることができるのである。
地盤1を水面上において軟着陸状態を安定して維持さ
せるには、地盤1を含めた全体の重力よりも浮力の方が
僅かに小さい程度が望ましく、この状態が得られるよう
に膨張体4に対するバランサーの注入量を設定する。
第2図は、バランサーを注入することによって膨張体
4が膨張する経緯を示したものである。
第2図aでは、バランサーを注入する前の萎んだ膨張
体4であって、未だ水底には着底していない。この状態
でバランサーを注入すると、第2図bの如く膨張体4は
主として下方に向けて膨張し、下端が着底する。そし
て、更にバランサーを注入すると、第2図cの如く膨張
体4は側方に向けても膨張し、水底において安定した状
態となるのである。
膨張体4が水底の凹部に位置し、脚体2の下端との間
隔が比較的大きい場合には、バランサーの注入により膨
張体4が下方に向けて大きく膨張してから側方に膨張す
る。また膨張体4が水底の凸部に位置して、脚体2の下
端との間隔が比較的小さい場合には、膨張体4の下方に
向けての膨張は小さく、側方に大きく膨張することにな
るので、水底との接触面積が大きくなる。
尚、地盤1全体を移動させるには、膨張体4内のバラ
ンサーを逆に吸引除去して軟着陸状態を解き、ワイヤー
5等の繋留を外せばよい。
第3図は、本発明の他の実施例を示したものである。
地盤1は、波による影響を受け易いものであるから、
波の衝撃をできる限り少なくする方が望ましい。そし
て、波の影響が最も大きい箇所は水面直下部分である。
従ってこの実施例では、脚体2の上端部を比較的細い
ものにして、波の影響を少なくしている。
即ち、この実施例では、脚体2を細い支持脚2aの下端
に太い本体脚2bを連設し、更に各脚体2の夫々の本体脚
2bを連結材2cで相互に連結した構成となっている。この
場合、本体脚2bと連結材2cとを密閉した中空な構造とし
ておけば、地盤1に対する浮力を与えることになる。
尚、連結材2cは各本体脚2bを連結することによって、
充分な強度を確保しようとするものである。
第3図において、説明していない符号は、第1図の実
施例と同一につき省略する。
以上本発明を図面の実施例について説明したが、本発
明は上記した実施例に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載した構成を変更しない限りどのようにで
も実施することができる。
〈発明の効果〉 以上要するに本発明によれば、水面上に位置させる地
盤の下面に、中空部分を長さ方向に貫通する様にして有
するとともに水深程度の長さの脚体を多数垂設し、各脚
体の下端には液密且つ気密で伸縮自在な膨張体を個別に
設け、各脚体の中空部分と膨張体の内部とを連通させ、
前記地盤に設置したポンプ等により前記各脚体の中空部
分を通じて水、砂等のバランサーを前記膨張体ごとに内
部に注入し、各膨張体を水底の形態に対応するように個
別に膨張させて、地盤を水面上で移動しない軟着陸状態
とするようにしたことを特徴とする。
したがって、水、砂等のバランサーを膨張体に注入す
る場合、脚体の中空部を利用するので、特別にパイプを
配管する必要がないし、膨張体にバランサーを確実に、
容易に注入することができる。また、各脚体に個別に膨
張体を設けてあって、各膨張体を個々に膨張させるとと
もに、膨張状態を水底の形態に対応するように制御して
いるので、地盤を水面上において確実に、しかも水平で
安定した軟着陸状態となり、起伏が多い水底であっても
地盤を簡単に、水面上に安定して設置することができ
る。更に、地盤を設置する位置の水深を予め測定し、水
深に対応する長さの各脚体を地盤の下面に設けることに
より、どのような深さの河川や海洋であっても、水面上
に広大な面積の地盤を設置することができる。
そして、水底を地ならしをして平坦にする必要がなく
作業も簡単であるので、経費を極めて低廉なものに抑え
ることができる。
また、波の影響を受けることも少ないので安全であ
り、必要に応じて地盤を他の箇所に移動させることもで
きる等、多くの優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は正面図、
第2図は膨張体の膨張する経緯を示す正面図、第3図は
本発明の他の実施例を示す正面図である。 1は地盤、2は脚体、3は中空部分、4は膨張体であ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水面上に位置させる地盤の下面に、中空部
    分を長さ方向に貫通する様にして有するとともに水深程
    度の長さの脚体を多数垂設し、各脚体の下端には液密且
    つ気密で伸縮自在な膨張体を個別に設け、各脚体の中空
    部分と膨張体の内部とを連通させ、前記地盤に設置した
    ポンプ等により前記各脚体の中空部分を通じて水、砂等
    のバランサーを前記膨張体ごとに内部に注入し、各膨張
    体を水底の形態に対応するように個別に膨張させて、地
    盤を水面上で移動しない軟着陸状態とするようにしたこ
    とを特徴とする水面上の地盤の設置法。
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