JP2573148Y2 - 炉内管壁温度測定装置 - Google Patents

炉内管壁温度測定装置

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JP2573148Y2
JP2573148Y2 JP1992052441U JP5244192U JP2573148Y2 JP 2573148 Y2 JP2573148 Y2 JP 2573148Y2 JP 1992052441 U JP1992052441 U JP 1992052441U JP 5244192 U JP5244192 U JP 5244192U JP 2573148 Y2 JP2573148 Y2 JP 2573148Y2
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furnace
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tube
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JP1992052441U
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JPH067028U (ja
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正幸 北村
高橋  毅
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Central Research Institute of Electric Power Industry
Yamari Industries Ltd
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Central Research Institute of Electric Power Industry
Yamari Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、耐熱性に優れ、且つ耐
用寿命の長く、更に作業性に優れた炉内管壁温度測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】水壁管や過熱器管および再熱器管等の管
壁温度の測定は、管内水温の管理や管内のスケール除去
時期の判定材料等にもちいられることから極めて重要で
ある。従来この管壁温度を測定するシース熱電対として
は、例えば第5図に示すものが知られている。この装置
は高温火炎によるシース電対の焼損を防止すべく二重管
構造からなり、その具体的構造は、熱電対線aを無機絶
縁材料bを介して内管cに一体的に収容してなるシース
電対Aを更に無機絶縁材料dを介して外管eに内挿して
全体を一体的に形成し、外管eをボイラーチューブBC
外表面に肉盛り溶接fしてボイラーチューブBCに固着
して構成するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような測
定装置にあっては、全体が一体的に構成され且つ管壁表
面に溶接により固定されてなることから、装置の全体が
高温且つ温度変動を伴う使用条件下においては、伸縮に
よる歪みが直接的にシース電対Aに伝播し、温度特性上
の支障が生じたり、熱電対線aの破損が生じる等の恐れ
があるといった問題点があった。更に外管eを肉盛り溶
接fしてボイラーチューブBCに固着する初期の段階で
も、溶接の熱によって同様な問題点が生じ、また、製造
する場合は、技術的に困難であり、作業性が困難である
ので、高価なものになるという問題点がある。
【0004】そこで、本考案は、常時炉内の高温火炎や
高温ガスに晒されたり、更に固着するための溶接の熱に
よっても、温度特性上の支障が生じたり、熱電対線の破
損が生じるおそれがなく、また大変に作業性が良く、安
価な炉内管壁温度測定装置を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、シース熱電対の先端感温部を含む所要長さを、管壁
表面に刻設した溝内に埋設するとともに、残余の露出部
分のシース熱電対を、管壁表面に配設してなる保護部材
内の収容空間に遊動状態で収容してなるものである。
【0006】また、後述する効果により、炉内の熱源に
対して、影となる位置に保護部材を配設してなるものが
好ましい。
【0007】
【作用】以上の如く本考案の炉内管壁温度測定装置によ
れば、シース熱電対における先端感温部を、例えば炉内
のボイラーチューブにおける熱源に近い位置に埋設し、
例えば炉内の熱源に対して、影となる位置に保護部材を
ボイラーチューブ外表面に沿って溶接等で配設した後、
管壁表面より露出した部分のシース熱電対を保護部材内
の収納空間に挿入し、或いは、保護部材内の収納空間内
にシース熱電対を位置させた状態で、保護部材をボイラ
ーチューブ外表面に沿って溶接等で配設し、シース熱電
対の基端を炉外の機械室のパネル等に接続することによ
り設置することができ、シース熱電対は保護部材により
炉内の高温火炎や高温ガスから完全に遮断されるととも
に、シース熱電対と保護部材とは遊動関係にあることか
ら伸縮等により、使用途上でシース熱電対が焼損或いは
破損することはない。
【0008】
【実施例】本考案の詳細を更に図示した実施例により説
明する。図1は、本考案の代表的実施例の炉内管壁温度
測定装置の使用状態を示す正面図であり、具体的には炉
内の熱源1で加熱するボイラーチューブBCの管外壁表
面2に沿って炉内管壁温度測定装置Aを設置した状態の
ものである。炉内管壁温度測定装置Aは、図1及び図2
に示すように、ボイラーチューブBCの管外壁表面2に
埋設した感温部3を有するシース熱電対4、保護部材5
で構成されている。
【0009】まず、シース熱電対4の感温部3は、図4
に示すように、管壁6に溝7を外周に沿って刻設し、こ
の溝7内に断面略楕円形状の感温部3を溝7底面に密着
させた状態で埋設している。そして、溝7内の感温部3
上部の残余の空間8には、該空間8の形状に略一致した
押え板9が嵌着されており、嵌着後の押え板9の外表面
は管外壁表面2に対して面一状態にされている。そし
て、押え板9は管壁6に溶接10にて取り付けられてい
る。
【0010】保護部材5は、図2の如く管体を用い、図
1に示すようにシース熱電対4を配設する位置に沿っ
て、保護部材5をボイラーチューブBCの管外壁表面2
に溶接11した後、この保護部材5内の収納空間12にシー
ス熱電対4を挿入して位置させたり、或いは、保護部材
5内の収納空間12内にシース熱電対4を位置させた状態
で、保護部材5をボイラーチューブBC外表面に沿って
溶接11で配設し、シース熱電対4の基端を特に図示しな
い機械室のパネル等に接続して、ボイラーチューブBC
の管壁温度を表示するようにしたものである。特に図例
のものは、、シース熱電対4の外径が1mmに対して、外
径4.8mm 、内径2.8 mmのステンレス管を用いているので
ある。また、保護部材5の設置位置は、図1のように、
高温火炎である熱源1に対して、影響を受けにくい背面
側にあたるいわゆる影の部分に沿うように配管してい
る。
【0011】尚、保護部材5は、特に管体に限定され
ず、収納空間12を有するものであれば、中空の三角柱、
四角柱等のさまざま多角柱を採用することができる。ま
た、保護部材5に、図3に示したように断面略半円状の
ものを採用し、開口部13をボイラーチューブBCの管外
壁表面2に当接させて溶接11することにより、保護部材
5内の収納空間12を形成することも可能であり、他に断
面がコの字形状等を適宜採用することができる。また、
シース熱電対4は、通常のものであり、図2及び図3に
示すように熱電対14、14を無機絶縁材料15を介して外被
管16内に配設したものであり、外被管16の形状として
も、さまざまな形状にすることが可能であり、更に加言
すれば、従来の二重構造のシース熱電対を用いることも
可能である。
【0012】而して、本考案に係る代表的実施例の炉内
管壁温度測定装置Aによれば、図1に示すように、シー
ス熱電対4の先端である感温部3を、炉内のボイラーチ
ューブBCにおける熱源1に近い位置に埋設し、炉内の
熱源1に対して、影となる位置に保護部材5をボイラー
チューブBC外表面に沿って溶接11等で配設した後、露
出部分のシース熱電対4を保護部材5内の収納空間12に
挿入し、シース熱電対4の基端を特に図示しない炉外の
パネル等に接続することにより設置する。而して、炉内
の高温火炎や高温ガスの温度が約800〜1000℃に
上昇し、ボイラーチューブBC表面の温度が約600
℃、内部の蒸気が約400〜500℃に上昇しても、シ
ース熱電対4は保護部材5により炉内の熱源から完全に
遮断されるとともに、シース熱電対4と保護部材5とは
遊動関係にあることから伸縮等により、使用途上でシー
ス熱電対4が焼損或いは破損することはない。
【0013】このように本考案に係る代表的実施例の炉
内管壁温度測定装置Aによれば、シース熱電対4は、保
護部材5の収納空間12内に遊動状態で位置し、シース熱
電対4は保護部材5により炉内の熱源1である高温火炎
や高温ガスから遮断されるので、シース熱電対4はこれ
らの影響を受けにくく、影響を多少受けたとしても、シ
ースケーブル4は保護部材5とは遊動関係にあるので、
温度特性上の支障が生じたり、熱電対線14の破損が生じ
ることがなく、更に保護部材5をボイラーチューブBC
外表面に沿って溶接11で配設した後、シース熱電対4を
保護部材5内の収納空間12に挿入する場合には、シース
熱電対4は全く、溶接11による熱の影響を受けず、たと
え保護部材5内の収納空間12内にシース熱電対4を位置
させた状態で、溶接11で配設したとしても、保護部材5
の収納空間12内に遊動状態であるので、温度特性上の支
障が生じたり、熱電対線14の破損が生じることがなく、
また従来の二重管構造に比べて、作業性が容易となり、
大幅なコストダウンをはかることができる。しかも、炉
内の熱源1に対して、影となる位置に保護部材5を配設
しているので、炉内の高温火炎や高温ガスからの影響を
受けにくくなり、温度特性上の支障が生じたりする等の
悪影響を避けることができる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。請求項1の炉内管壁
温度測定装置によれば、シース熱電対は、保護部材の収
納空間内に遊動状態で位置し、シース熱電対は保護部材
により炉内の高温火炎や高温ガスから遮断されるので、
シース熱電対はこれらの影響を受けにくく、影響を多少
受けたとしても、シース熱電対は保護部材とは遊動関係
にあるので、温度特性上の支障が生じたり、熱電対線の
破損が生じることがなく、更に保護部材をボイラーチュ
ーブ外表面に沿って溶接等で配設した後、シース熱電対
を保護部材内の収納空間に挿入する場合には、シース熱
電対は取り付けるための溶接等による熱の影響を受け
ず、たとえ保護部材内の収納空間内にシース熱電対を位
置させた状態で、溶接等で配設したとしても、保護部材
の収納空間内に遊動状態であるので、温度特性上の支障
が生じたり、熱電対線の破損が生じることがなく、また
従来の二重管構造のシース熱電対に比べて、作業性が容
易となり、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0015】請求項2の炉内管壁温度測定装置によれ
ば、炉内の熱源に対して、影となる位置に保護部材を配
設しているので、炉内の高温火炎や高温ガスからの影響
を受けにくくなり、温度特性上の支障が生じたりする等
の悪影響を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の代表的実施例の炉内管壁温度測定装置
の使用状態を示す正面図
【図2】同じく炉内管壁温度測定装置の要部拡大断面図
【図3】他の実施例である炉内管壁温度測定装置の要部
拡大断面図
【図4】炉内管壁温度測定装置における感温部の要部拡
大断面図
【図5】従来の炉内管壁温度測定装置の要部拡大断面図
【符号の説明】
A 炉内管壁温度測定装置 1 熱源 2 管外壁表面 3 感温部 4 シース熱電対 5 保護部材 6 管壁 7 溝 8 空間 9 押え板 10 溶接 11 溶接 12 収納空間 13 開口部 14 熱電対線 15 無機絶縁材料 16 外被管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−104539(JP,U) 実開 昭63−120134(JP,U) 実開 昭60−54940(JP,U) 実開 昭56−153832(JP,U) 実開 昭56−110326(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01K 1/14

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シース熱電対の先端感温部を含む所要長
    さを、管壁表面に刻設した溝内に埋設するとともに、残
    余の露出部分のシース熱電対を、管壁表面に配設してな
    る保護部材内の収容空間に遊動状態で収容してなる炉内
    管壁温度測定装置。
  2. 【請求項2】 炉内の熱源に対して、影となる位置に保
    護部材を配設してなる請求項1記載の炉内管壁温度測定
    装置。
JP1992052441U 1992-07-01 1992-07-01 炉内管壁温度測定装置 Expired - Lifetime JP2573148Y2 (ja)

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