JP2572356B2 - バイパス開閉器付き電源切り替え開閉装置 - Google Patents

バイパス開閉器付き電源切り替え開閉装置

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JP2572356B2
JP2572356B2 JP10896694A JP10896694A JP2572356B2 JP 2572356 B2 JP2572356 B2 JP 2572356B2 JP 10896694 A JP10896694 A JP 10896694A JP 10896694 A JP10896694 A JP 10896694A JP 2572356 B2 JP2572356 B2 JP 2572356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常用電源と非常用電源
のような2種の異なる電源を、択一的に負荷側へ接続す
る、いわゆる引出型の電源切り替え開閉装置であって、
負荷側を停電させることなく、開閉器の試験や保守点検
を行なうことができるバイパス電路を備えた電源切り替
え開閉装置の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電源切り替え開閉装置として、例
えば特開平2−44619号の公報に記載されたものが
知られている。この装置は、引出型のもので、それの第
1の電源側接触子が常用電源のような第1の電源に、第
2の電源側接触子が非常用電源のような第2の電源に、
また負荷側接触子が負荷に、夫々断路可能に接続されて
いる。そして、本体を所定の運転位置に押し込むことで
電源及び負荷との接続を得、また設置位置からの引き出
しにより、電源及び負荷との接続切ることができるよう
になっている。開閉装置の内部には、第1の電源側接触
子と負荷側接触子とを接続、開離する第1の接点と、第
2の電源側接触子と負荷側接触子とを接続、開離する第
2の接点とを備えている。また、第1の電源側接触子と
負荷側接触子との間に、両者間を直接接続、開離するバ
イパス断路器を備えている。そして、第1の接点と第2
の接点とが、同時に閉路しないように、またアークによ
りバイパス断路器の接点が損傷しないように、第1、第
2の接点相互間及びこれらとバイパス断路器との電気的
及び機械的インタロックがとられている。しかして、こ
の電源切り替え開閉装置は、手動または電磁力で第1ま
たは第2の接点を択一的に負荷側接触子に電気的に接続
し、負荷に接続する電源を切り替えるものである。そし
て、装置をケースから引き出して試験や保守点検を行う
ときには、バイパス断路器を介して第1の電源を負荷側
に接続しておき、負荷側を停電させないようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のバイパス断
路器付きの電源切替開閉装置においては、第1の電源が
停電している場合には、当然負荷側の停電を余儀無くさ
れる。
【0004】従って、本発明は、試験や保守点検のため
に装置をケースから引き出した状態において、負荷につ
ながる電源を切り替えることができるバイパス開閉器付
きの電源切替開閉装置を提供することを課題としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、ケース10内に前後に移動自在に
開閉器2を設けて電源切り替え開閉装置を構成する。
【0006】ケース10の内側には、第1の電源につな
がる第1の電源側接触子14と、第2の電源につながる
第2の電源側接触子15と、負荷につながる負荷側接触
子16とを設ける。
【0007】開閉器2の後部に、第1及び第2の電源側
接触子14,15に夫々接触可能な第1及び第2の入力
接触子24,25と、負荷側接触子16に接続可能な出
力接触子26とを設け、内部には第1の入力接触子24
と出力接触子26とを接続、開離する第1の接点3と、
第2の入力接触子25と出力接触子26とを接続、開離
する第2の接点4を設け、ケース10内へ押し込まれた
運転位置において第1の入力接触子24、第2の入力接
触子25、出力接触子26が、夫々第1の電源側接触子
14、第2の電源側接触子15、負荷側接触子16に接
触し、ケース10から引出された断路位置においてこれ
らが開離するように各部を配置する。
【0008】そして、第1の電源側接触子14と負荷側
接触子16との間には、両者間を直接接続、開離する第
1のバイパス開閉器5を設け、第2の電源側接触子15
と負荷側接触子16との間には、両者間を直接接続、開
離する第2のバイパス開閉器6を設ける。第1の接点3
に連動する第1の係合部30と、第2の接点4に連動す
る第2の係合部32を設けると共に、第1及び第2のバ
イパス開閉器5,6と連動する第1ないし第4の係止部
43,44,45,46を設ける。
【0009】第1の係合部30は、第1の接点3の閉路
状態において、第2のバイパス開閉器6の操作時の第1
の係止部43の移動前途上に位置して、第2のバイパス
開閉器6の閉路操作を阻止するように配置する。第2の
係合部は、第2の接点4の閉路状態において、第1のバ
イパス開閉器5の操作時の第2の係止部44の移動前途
上に位置して、第1のバイパス開閉器5の閉路操作を阻
止するように配置する。
【0010】第3の係止部45は、第1のバイパス開閉
器5の閉路状態において、第2の係合部32の閉路操作
時の移動前途上に位置して、第2の接点4の閉路操作を
阻止するように配置する。第4の係止部46は、第2の
バイパス開閉器6の閉路状態において、第1の係合部3
0の閉路操作時の移動前途上に位置して、第1の接点3
の閉路操作を阻止するように配置する。
【0011】
【作用】本発明の電源切り替え開閉装置1においては、
開閉器2をケース10から引き出して試験や保守点検を
行うときには、バイパス開閉器5,6を介して第1又は
第2の電源を負荷側に接続しておけば、負荷側を停電さ
せなくてすむ。また、開閉器2をケース10から引き出
してバイパス開閉器5,6を介して負荷側へ給電中に、
その電源が停電した場合には、バイパス開閉器5,6を
切り替えて他の電源を確保することができる。そして、
バイパス開閉器5,6の開閉、開閉器2の第1及び第2
の接点3,4の開閉及び開閉器2のケース10からの引
き出しの各操作間には、以下のようなインタロックが作
用する。即ち、バイパス開閉器5,6の何れかが閉路状
態にあり、これを介して第1又は第2の電源が負荷側に
接続されている状態においては、バイパス開閉器5,6
に連動するインタロック板41の第1、第2の何れかの
係止部45,46が、接点3,4に連動する何れかの係
合部30,32の移動前途を遮って、接点3,4の閉路
操作を阻止するので、第1の電源と第2の電源とが負荷
側に混触して大電流が流れることはない。
【0012】同様に、第1の接点3が閉路状態にあり、
これを介して第1の電源が負荷側に接続されている状態
においては、第1の係合部30が、第2のバイパス開閉
器6の操作時の第1の係止部43の移動前途を遮って、
第2のバイパス開閉器6の閉路操作を阻止し、また第2
の接点4が閉路状態にあり、これを介して第2の電源が
負荷側に接続されている状態においては、第2の係合部
32が、第1のバイパス開閉器5の操作時の第2の係止
部44の移動前途上を遮って、第1のバイパス開閉器5
の閉路操作を阻止するので、第1の電源と第2の電源と
が負荷側に混触して大電流が流れることはない。
【0013】
【実施例】図面を参照して本発明の一実施例を説明す
る。図1は電源切り替え開閉装置の回路図、図2は電源
切り替え開閉装置の正面図、図3は電源切り替え開閉装
置の側面図、図4は図2におけるIV部の正面図、図5は
図3におけるV部の側面図、図6はハンドルの連動機構
の側面図、図7はバイパス開閉器の接触子の側面図、図
8ないし図15は電源切り替え開閉装置の夫々異なった
動作過程を示す概略的側面図、図16は電源切り替え開
閉装置の制御回路図である。
【0014】バイパス開閉器付き電源切り替え開閉装置
が使用されている三相4線式配電系に関して本発明を説
明する。しかし、本発明は他の形式の配電系にも適用す
ることができる。
【0015】図1において、本発明の実施例である電源
切り替え開閉装置1は、常用電源のような第1の電源を
負荷に接続するための一組の三相接点3と、非常用電源
のような第2の電源を負荷に接続するための一組の三相
接点4とを備えた開閉器2と、この開閉器2を通さず
に、第1又は第2の電源を負荷に接続するための第1及
び第2の三相バイパス開閉器5,6とを含んでいる。開
閉器2は、主回路断路部7,8を介して、夫々第1及び
第2の電源側に接続されている。開閉器2内の第1及び
第2の接点3,4、バイパス開閉器5,6は、何れも手
動により、あるいは電磁力により開閉させることができ
る。
【0016】図2ないし図4には、電源切り替え開閉装
置1の構造をより具体的に示した。図2、図3によく示
されるように、開閉器2は、下部に車輪9を備え、ケー
ス10内に、前後に進退可能に収容されている。
【0017】ケース10の後方の外側には、常用電源の
ような第1の電源にながる第1の電源端子11と、非常
用電源のような第2の電源につながる第2の電源端子1
2と、負荷につながる負荷端子13とが設けられてい
る。ケース10内には、電源端子11につながる第1の
電源側接触子14と、電源端子12につながる第2の電
源側接触子15と、負荷端子13につながる負荷側接触
子16とが設けられている。バイパス開閉器5,6は、
ケース10の後部に設けられている。バイパス開閉器5
は、第1の電源端子11と負荷端子13との間を接続、
開離するための接触子17を有し、バイパス開閉器6
は、第2の電源端子12と負荷端子13との間を接続、
開離するための接触子18を有する。接触子17は、一
端側が、負荷端子13につながる導体19に常時接触す
るように枢着され、他端側が、電源端子11につながる
導体20に接触することができる。接触子18は、一端
側が、導体19に常時接触するように枢着され、他端側
が、電源端子12につながる導体21に接触することが
できる。そして、接触子17,18は、図示しない伝動
機構及び操作機構22を介して、ケース10の前面側に
設けられたハンドル23に接続されており、ハンドル2
3の右又は左回動により選択的に電源端子11又は電源
端子12に接触し、負荷端子13に電力を供給する。接
触子17,18の先端側は、図7に示されるように、消
弧室49内にあり、開路時の発弧が抑制される。
【0018】開閉器2は、それをケース10内に押し込
んだ運転位置において、第1及び第2の電源側接触子1
4,15に夫々接触可能な第1及び第2の入力接触子2
4,25と、負荷側接触子16に接続可能な出力接触子
26とを後部に備えている。また、図1に示されるよう
に、開閉器2の内部には、第1の入力接触子24と出力
接触子26とを接続、開離する第1の接点3と、第2の
入力接触子25と出力接触子26とを接続、開離する第
2の接点4とを備えている。開閉器2の側面には、第1
の接点3の開閉動作に連動して回動する軸27と、第2
の接点4の開閉動作に連動して回動する軸28が突出し
ている。軸27には、レバー29の一端側が固着されて
いる。レバー29の他端側には、係合部30が突設され
ている。軸28には、レバー31の一端側が固着されて
いる。レバー31の他端側には、係合部32が突設され
ている。なお、開閉器2は、閉路している側の一方の接
点3,4をいったん開路した後でないと、他方の接点
4,3の閉路動作を行うことができないように、即ち、
接点の切り替え時に必ずニュートラル状態が介在するよ
うにインタロックがとられている。
【0019】これに対して、ケース10の側壁の内側に
は、図4に示されるように、ガイド板33が固着されて
いる。図5に示されるように、このガイド板33は、上
下に相対向して略L字状に屈折した溝34,35を備え
ている。即ち、溝34,35は、夫々水平部34a,3
5aと垂直部34b,35bとを備え、開閉器2がケー
ス10内の運転位置にあるときに、それの係合部30,
32を夫々内側に受け入れている。係合部30,32
は、開閉器2をケース10内の運転位置へ押し込むとき
に水平部34a,35aを通過し、また開閉器2の内部
の接点3、4が閉路するときに垂直部34b,35b内
で回動し、しかも接点3、4の閉路状態において、垂直
部34b,35b内の端部にあって、開閉器2のケース
10からの引き出しを阻止する。
【0020】図2、図3に示されるように、バイパス開
閉器5,6を開閉操作するためのハンドル23は、操作
機構22及び図示しない伝動機構を介してバイパス開閉
器5,6に接続されている。操作機構22は、シャフト
36、アーム37、ロッド38、レバー39、リンク4
0、操作レバー47を具備している。ハンドル23は、
前後方向に水平に伸びるシャフト36でケース10に支
持されている。シャフト36は、ハンドル23の回動を
アーム37に伝える。即ち、シャフト36の後方端は、
アーム37に固着され、ロッド38、レバー39、リン
ク40を介して、一方においてインタロック板41に連
結されている。レバー39は、ピン59でケース10に
枢支されている。
【0021】インタロック板41は、上部においてリン
ク40に枢着され、中央部付近においてピン42でケー
ス10に枢着されている。そして、シャフト36の回動
により、リンク40が前後方向に揺動し、これによりイ
ンタロック板41が、ピン42を中心に正逆回動するよ
うになっている。図5に示されるように、インタロック
板41は、ガイド板33と重なる位置にあり、何れもガ
イド板33側へ突出した第1ないし第4の4つの係止部
43,44,45,46を備えている。第3、第4の係
止部45,46は、インタロック板41が左右何れかに
傾倒した状態、即ちバイパス開閉器5、6の何れかが閉
路状態のときに、ガイド板33の垂直溝部34b,35
bの何れかを閉鎖して係合部30,32の進入を阻止す
ることによって、開閉器2のバイパス開路側電源の接点
3,4の閉路動作を阻止する位置に配置されている。ま
た、第1、第2の係止部43,44は、何れかの係合部
30,32がガイド板33の垂直溝部34b,35bに
進入した状態、即ち、開閉器2の何れかの接点3,4が
閉路状態のときに、垂直溝部34b,35b内にある係
合部30,32に当接してインタロック板41の一方向
の回動を阻止する位置に配置されている。インタロック
板41の一方向の回動を阻止することによって、接点
3,4が開路状態にある電源側のバイパス開閉器5,6
の閉路動作を阻止する。
【0022】リンク40の後端側は、操作レバー47の
上端部に枢着されている。操作レバー47の下部は、軸
48に固定され、ケース10に支持された図示しない伝
動機構のフレームに枢支されている。軸48は図示しな
い追加的伝動機構を介して接触子17,18に接続され
ており、図6における軸48の反時計方向の回動によ
り、第1電源側の接触子17が閉路動作し、時計方向の
回動により、第2電源側の接触子18が閉路動作する。
バイパス開閉器5,6を開閉操作するための伝動機構の
うち、シャフト36、アーム37ロッド38、レバー3
9、リンク40、操作レバー47、軸48が図示されて
いる。
【0023】図3に示されるように、ケース10の底部
には、前後に2つの挿入孔50,51を有するロック板
52が水平に設けられている。これに対応して、開閉器
2の前面側の下部には、支持部材53を介してロックピ
ン54が垂直に上下動自在に取付けられている。このロ
ックピン54は、前方へ突出した操作ハンドル55を備
えており、ばね56によって常時下方へ付勢されてい
る。ロックピン54は、下降位置において、その下端が
ロック板52の挿入孔50,51に挿入され、これによ
って開閉器2の移動が阻止される。
【0024】図3におけるリミットスイッチLS1は、
ケース10の側壁の内側に取付けられ、開閉器2が運転
位置にあるときに、開閉器2の側面に取付けられた押圧
突起57に押されて、その接点開き、開閉器2が断路位
置にあるときに、その接点を閉じるように配置されてい
る。リミットスイッチLS2は、開閉器2の前面側のロ
ックピン54の上方に位置して取付けられ、ロックピン
54をロック板52の挿入孔50,51から抜くために
引き上げたとき、ロックピン54に押されて、その接点
を開くように配置されている。図6に示すリミットスイ
ッチLS3は、レバー47が左傾して接触子17が閉路
したとき接点を開くように配置されている。またリミッ
トスイッチLS4は、レバー47が右傾して接触子18
が閉路したとき接点を開くように配置されている。
【0025】次に、この電源切り替え開閉装置1の動作
を説明する。図3ないし図6、図8において、開閉器2
はケース10内に押し込まれて、運転位置にあるが、第
1及び第2の接点3,4、バイパス開閉器5,6の接触
子17,18は何れも開路している。なお、この状態で
は、負荷側が停電してしまうので、通常は、接点3,
4、接触子17,18の何れかを閉路させ、負荷側へ給
電する状態で使用する。この状態では、図5、図8に示
されるように、第1の接点3と連動する係合部30、第
2の接点4と連動する係合部32の両者共、移動前途を
遮るものがないので、回動してガイド板33の垂直溝部
34b,35b内へ進入することができる。即ち、接点
3,4の何れかを閉路させることができる。このよう
に、バイパス開閉器5,6がニュートラル位置にあれ
ば、開閉器2を第1又は第2の何れの電源側へも投入動
作させることができる。
【0026】図9には、開閉器2が、運転位置にあっ
て、レバー29の係合部30がガイド板33の垂直溝部
34b内にあり、従って、第1の接点3が閉路している
が、バイパス開閉器5,6の接触子17,18は何れも
開路している状態が示されている。この状態が、開閉器
2を介して第1の電源が負荷に接続されている一方の通
常の運転状態である。この状態で、インタロック板41
を時計方向へ回動させて、第2の電源側のバイパス開閉
器6を閉路させようとすると、第1の係止部43が係合
部30に当接して回動できず、結局バイパス開閉器6を
閉路させることができない。これによって、2電源の混
触が回避される。しかし、インタロック板41は、反時
計方向へは支障なく回動するから、図10に示されるよ
うに、第1の電源側のバイパス開閉器5を閉路動作させ
ることはできる。この場合には、開閉器2とバイパス開
閉器5の双方を介して第1の電源が負荷に接続されるこ
とになる。
【0027】図10に示されるように、開閉器2とバイ
パス開閉器5の双方を介して第1の電源が負荷に接続さ
れている状態で、いったん開閉器2の第1の接点3を開
路させ、今度は開閉器2の第2電源側の接点4を閉路さ
せようとすると、レバー31の係合部32が、インタロ
ック板41の第3の係止部45に当接して垂直溝部35
b内へ進入できず、従って、レバー31が回動できず、
結局接点4を閉路させることができない。これによっ
て、2電源の混触が回避される。
【0028】図13には、開閉器2が、運転位置にあっ
て、第2電源側の接点4が閉路し、バイパス開閉器5,
6は何れも開路している状態が示されている。この状態
が、第2電源側が負荷に接続されている他方の通常の運
転状態である。この状態では、インタロック板41の第
2の係止部44がレバー31の係合部32に当接してイ
ンタロック板41の反時計方向への回動を阻止するの
で、第1の電源側のバイパス開閉器5を閉路させること
ができない。しかし、インタロック板41は、時計方向
へは支障なく回動し、図14に示されるように、第2の
電源側のバイパス開閉器6を閉路動作させることができ
る。この場合には、開閉器2とバイパス開閉器6の双方
を介して第2の電源が負荷に接続されることになる。
【0029】図14に示されるように、開閉器2とバイ
パス開閉器6の双方から第2の電源が負荷に接続されて
いる状態で、いったん開閉器2の第2の接点4を開路さ
せ、今度は第1の接点3を閉路させようとすると、係合
部30が、インタロック板41の第4の係止部46に当
接してレバー29が回動できず、第1電源側の接点3を
閉路させることができない。これで電源の混触が防止さ
れる。
【0030】次に、開閉器2の第1及び第2の接点3,
4の開閉操作について説明する。図3に示されるよう
に、開閉器2が運転位置にあって、ロックピン54がロ
ック板52の孔51に落ち込んでおり、バイパス開閉器
5,6は何れも開路しているので、図16に示されるよ
うに、リミットスイッチLS2,LS3,LS4は、そ
の接点を閉じている。従って、第1または第2接点3,
4の閉路指令は開閉器制御回路へ伝えられ、電磁力によ
り第1のまたは第2の接点3,4が閉路する。但し、通
常、図3のように負荷側を停電させる使用状態をとるこ
とはなく、開閉器2がニュートラル状態にあるときに
は、開閉器5又は開閉器6が閉路して、何れかの電源が
負荷側に接続されている。図10、図14に示されるよ
うに、開閉器5又は開閉器6が閉路している場合には、
リミットスイッチLS3又はリミットスイッチLS4が
レバー47に押されて、その接点を開いているので、開
閉器5,6が開路している電源側の接点3,4の投入指
令は開閉器制御回路へ伝えられず、従って、電気的に何
れかの接点3,4を閉路することはできない。また、図
10に示すように、開閉器5が閉路している場合には、
インタロック板41の第3の係止部45が、ガイド板3
3の溝の垂直部35bを塞いで、第2の接点4と連動す
る係合部32の移動前途を遮断しているので、機械的に
も第2の接点4を閉路することはできないし、図14に
示すように、開閉器6が閉路している場合には、インタ
ロック板41の第4の係止部46が、ガイド板33の溝
の垂直部34bを塞いで、第1の接点3と連動する係合
部30の移動前途を遮断しているので、機械的にも第1
の接点3を閉路することはできない。従って、第1及び
第2の電源が同時に負荷側に接続されることはない。
【0031】次に、試験や保守点検のために開閉器2を
運転位置から断路位置へ引き出す操作について説明す
る。まず、図9に示されるように、第1の接点3が閉路
状態にある通常の運転状態の場合、係合部30が、ガイ
ド板33の溝34の垂直部34b内にあるので、開閉器
2をケース10から引き出すことができない。図13に
示されるように、第2の接点4が閉路状態にある他方の
通常の運転状態の場合、係合部32が溝35の垂直部3
5b内にあるので、同様に開閉器2をケース10から引
き出すことができない。
【0032】開閉器2を断路位置へ引き出すためには、
その前に、開閉器2が投入している電源側の何れかのバ
イパス開閉器5,6を閉路して、負荷側への給電を確保
する必要がある。即ち、例えば、図9に示すように、開
閉器2が第1電源側に投入され、バイパス開閉器5,6
が何れも開路している通常の運転状態から開閉器2を断
路位置へ引き出す場合には、まず図10に示すように、
第1電源側のバイパス開閉器5を閉路して、負荷側へバ
イパス開閉器5を介して給電を確保した後、図11に示
すように、開閉器2の両接点3,4を開路してニュート
ラル位置に置く。これで、負荷側への給電が確保され、
かつ開閉器2の係合部30、32の何れもガイド板33
の垂直溝部34b,35bから出ているので、ロックピ
ン54をロック板52の孔51から引き上げれば(図
3)、支障なく開閉器2を断路位置へ引き出し、図12
に示す状態にすることができる。また例えば、図13に
示すように、開閉器2が第2電源側に投入され、バイパ
ス開閉器5,6が何れも開路している通常の運転状態か
ら開閉器2を断路位置へ引き出す場合には、まず図14
に示すように、第2電源側のバイパス開閉器6を閉路し
て、負荷側へバイパス開閉器6を介して給電を確保した
後、図15に示すように、開閉器2の両接点3,4を開
路してニュートラル位置に置いて行う。
【0033】なお、開閉器2が運転位置と断路位置の中
間にある場合には、ロックピン54が上昇位置にあっ
て、図16において、リミットスイッチLS2がその接
点を開いているので、何れの接点3,4の閉路指令も開
閉器制御回路へ伝わらず、従って、何れの接点3,4も
電気的に閉路操作することはできない。しかも、図5に
おいて係合部30,32が仮想線で示す位置にあり、ガ
イド板33の水平溝34a、35aの下縁部に夫々当接
するから、レバー29,31が回転できず、機械的にも
接点3,4を閉路操作することができない。
【0034】第12図に示されるように、開閉器2が断
路位置にある場合には、ロックピン54がロック板52
の孔50に落ち込んでおり、またリミットスイッチLS
1が押圧突起57から離れているので、図16におい
て、リミットスイッチLS1,LS2はその接点を閉じ
ている。従って、第1及び第2の接点3,4の閉路指令
は開閉器制御回路へ伝えられるから、第1のまたは第2
の接点3,4を電気的に開閉操作して開閉器2の試験や
保守点検を支障無く行なうことができる。また、開閉器
2を断路位置に置いた、例えば図12の状態で、第1電
源が停電したような場合には、ハンドル23を操作して
バイパス開閉器5に替えてバイパス開閉器6を閉路させ
ることにより負荷側への給電を確保する。バイパス開閉
器5,6の切替は自在である。
【0035】開閉器2を断路位置から運転位置へ押し込
む場合には、図12に示されるように、開閉器2の両接
点3,4を開路する必要がある。何れかの接点3,4が
閉路状態にあると、対応する何れかの係合部30,32
が、ガイド板33の前方端面58(図4、図5)に衝突
するので、開閉器2をケース10内へ押し込むことがで
きない。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、バイ
パス開閉器5,6と切り替え開閉器2とを一体に組み込
み、しかも両者間のインタロックをとることにより、2
種の電源の混触を防止し、かつ試験や保守点検のために
開閉器2をケース10から引き出した状態において、負
荷につながる電源を任意に切り替えることができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電源切り替え開閉装置の回路図である。
【図2】電源切り替え開閉装置の正面図である。
【図3】電源切り替え開閉装置の側面図である。
【図4】図2におけるIV部の正面図である。
【図5】図3におけるV部の側面図である。
【図6】ハンドルの連動機構の側面図である。
【図7】バイパス開閉器の接触子の側面図である。
【図8】電源切り替え開閉装置の動作過程を示す概略的
側面図である。
【図9】電源切り替え開閉装置の動作過程を示す概略的
側面図である。
【図10】電源切り替え開閉装置の動作過程を示す概略
的側面図である。
【図11】電源切り替え開閉装置の動作過程を示す概略
的側面図である。
【図12】電源切り替え開閉装置の動作過程を示す概略
的側面図である。
【図13】電源切り替え開閉装置の動作過程を示す概略
的側面図である。
【図14】電源切り替え開閉装置の動作過程を示す概略
的側面図である。
【図15】電源切り替え開閉装置の動作過程を示す概略
的側面図である。
【図16】電源切り替え開閉装置の制御回路図である。
【符号の説明】
1 電源切替開閉装置 2 開閉器 3 第1の接点 4 第2の接点 5 第1のバイパス開閉器 6 第2のバイパス開閉器 10 ケース 14 第1の電源側接触子 15 第2の電源側接触子 16 負荷側接触子 24 第1の入力接触子 25 第2の入力接触子 26 出力接触子 30 第1の係合部 32 第2の係合部 43 第1の係止部 44 第2の係止部 45 第3の係止部 46 第4の係止部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源につながる第1の電源側接触
    子と、第2の電源につながる第2の電源側接触子と、負
    荷につながる負荷側接触子とを内側に備えたケースと、 後部に、前記第1及び第2の電源側接触子に夫々接触可
    能な第1及び第2の入力接触子と、前記負荷側接触子に
    接続可能な出力接触子とを備えると共に、内部には前記
    第1の入力接触子と出力接触子とを接続、開離する第1
    の接点と、前記第2の入力接触子と出力接触子とを接
    続、開離する第2の接点とを備え、前記ケース内へ押し
    込まれた運転位置において前記第1の入力接触子、第2
    の入力接触子、出力接触子が夫々前記第1の電源側接触
    子、第2の電源側接触子、負荷側接触子に接触し、前記
    ケースから引出された断路位置においてこれらが開離す
    るように前記ケース内に前後に移動自在に設けられた開
    閉器とを具備した電源切り替え開閉装置であって、 前記第1の電源側接触子と負荷側接触子との間には、両
    者間を直接接続、開離する第1のバイパス開閉器が設け
    られ、 前記第2の電源側接触子と負荷側接触子との間には、両
    者間を直接接続、開離する第2のバイパス開閉器が設け
    られ、 前記第1の接点と連動する係合部が、当該第1の接点の
    閉路状態において、前記第1及び第2のバイパス開閉器
    と連動する第1の係止部の操作時の移動前途上に位置し
    て、第2のバイパス開閉器の閉路操作を阻止するように
    設けられ、 前記第2の接点と連動する係合部が、当該第2の接点の
    閉路状態において、前記第1及び第2のバイパス開閉器
    と連動する第2の係止部の操作時の移動前途上に位置し
    て、第1のバイパス開閉器の閉路操作を阻止するように
    設けられ、 前記第1及び第2のバイパス開閉器と連動する第3の係
    止部が、第1のバイパス開閉器の閉路状態において、前
    記第2の接点と連動する係合部の閉路操作時の移動前途
    上に位置して、第2の接点の閉路操作を阻止するように
    設けられ、 前記第1及び第2のバイパス開閉器と連動する第4の係
    止部が、第2のバイパス開閉器の閉路状態において、前
    記第1の接点と連動する係合部の閉路操作時の移動前途
    上に位置して、第1の接点の閉路操作を阻止するように
    設けられていることを特徴とする電源切り替え開閉装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1のバイパス開閉器及び第2のバ
    イパス開閉器が、消弧室内に設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の電源切り替え開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記バイパス開閉器の開閉動作に連動す
    る係止部は、第1及び第2のバイパス開閉器を開閉操作
    するための伝動機構上に設けられ、かつ前記伝動機構
    は、ケースの内側の前記開閉器の一側面との間に設けら
    れ、前記第1の接点の開閉動作に連動する係合部及び前
    記第2の接点に連動する係合部は、前記開閉器の一側面
    側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    電源切り替え開閉装置。
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