JP2571915B2 - 点火装置 - Google Patents

点火装置

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JP2571915B2
JP2571915B2 JP6976586A JP6976586A JP2571915B2 JP 2571915 B2 JP2571915 B2 JP 2571915B2 JP 6976586 A JP6976586 A JP 6976586A JP 6976586 A JP6976586 A JP 6976586A JP 2571915 B2 JP2571915 B2 JP 2571915B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガス、石油などの各種燃料を点火する直列
インバータ方式の点火装置を改良した点火装置に関し、
例えば、ライター、ガス・レンジ、暖房機器、各機関な
どに用いる点火装置、特に、内燃機関用として最適な点
火装置を提供するものである。
従 来 技 術 公知技術として、第2図に示す点火方式が知られてい
る。図中で11は直流電源、2と3はサイリスタ、4はコ
ンデンサ(転流用)、12は、1次コイル12aと2次コイ
ル12bを有する点火コイル、10は点火用放電ギャップ
(点火プラグも含む。)である。
尚、外部などから与えられる点火信号に基づいてサイ
リスタ2、3が交互にオン状態となる様に、スイッチン
グ制御信号としてトリガー信号を出力するトリガー信号
発生回路は図示していない。
この点火方式は第3図に示す直列インバータを利用し
たものである。図中で13は転流リアクトル、14は負荷で
ある。(このトリガー回路は図示せず。) 参 考:1964年、ジョン・ウィリィ・アンド・サンズ社
(John Wiley & Sons,Inc.)出版の『プリンシプルズ
・オブ・インバータ・サーキッツ(Principles of Inve
rter Circuits)』、訳本:1968年、コロナ社出版の『イ
ンバータ回路』 以下、この直列インバータの動作について簡単に述べ
る。このトリガー回路(図示せず。)がサイリスタ2、
3を交互にトリガーすると、コンデンサ4と転流リアク
トル13が形成する直列共振回路によって負荷14にほぼ正
弦波状のプラス、マイナスの電流が交互に断続的に流れ
る。
ここで、特に注意しなければならない事は、サイリス
タ2、3が同時にオン状態になると、これらが直流電源
11の出力を短絡してしまうことである。これは絶対に避
けなければならない。
そこで、サイリスタ2、3それぞれのオンによって負
荷14に電流が流れる期間と期間の間に休止期間を設け
て、一方のサイリスタ2(あるいは3)がターン・オフ
した後、少し時間を置いて他方のサイリスタ3(あるい
は2)をターン・オンさせる様にしている。つまり、そ
うなる様に前記トリガー回路は一定のタイミングでサイ
リスタ2、3それぞれのトリガー信号を出力して、サイ
リスタ2、3を交互にオン制御する。こうして、サイリ
スタ2、3は休止期間中にそれぞれのターン・オフを完
了させる。
そして、もう1つ注意しなければならない事は、前書
の訳本『インバータ回路』の115ページから122ページま
でに記載されている通り、例えば負荷14が重負荷(例:
抵抗値ゼロに近い抵抗。)の場合、コンデンサ4と転流
リアクトル13の各振動電圧の大きさが電源電圧の大きさ
の数倍に達してしまうので、サイリスタ2、3を含め各
構成部品の耐電圧に気を付ける必要がある、ことであ
る。尚、その各振動電圧の大きさはコンデンサ4のキャ
パシタンス、転流リアクトル13のインダクタンス及び負
荷14の大きさ(つまり、エネルギー消費の大きさ)によ
って変動する。
さて、第2図の点火装置は、点火コイル12の1次コイ
ル12aを第3図の負荷14としてこの直列インバータに接
続し、さらに、この点火コイル12が転流リアクトル13の
役目を果たすので、転流リアクトル13を省略したものと
考えることができる。
あるいは、転流リアクトル13の磁気エネルギーを電気
エネルギーに戻して取り出すために、転流リアクトル13
の代わりに点火コイル12に取り換え、負荷14は無駄なの
で抵抗ゼロとしたと考えることもできる。
ただし、この点火装置の場合、外部などから与えられ
る点火信号に基づく点火期間の間そのインバータ動作を
行う。
また、この点火装置がスパークを発生する動作は、CD
I(コンデンサ放電点火)方式と同様になるが、この点
火装置はコンデンサ4の放電時だけでなく、充電時にも
スパークを発生する。従って、サイリスタ2、3を交互
にトリガーし続ければ、直流電源11の供給エネルギーが
許す限り、全体のスパーク期間をいくらでも延ばすこと
ができる。
以上の事は、サイリスタ2、3の代わりに2つの可制
御スイッチング手段としてトランジスタの様に自己保持
機能を持たない可制御スイッチング手段2つを使う場合
も同様である。この場合、前述したトリガー信号発生回
路の代わりにスイッチング制御手段としてオン・オフ信
号発生回路が各可制御スイッチング手段に前述したトリ
ガー信号の代わりにオン・オフ信号を出力して、両可制
御スイッチング手段を交互にオン制御する。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の点火装置には『電源短絡が起き
易い』という第1の問題点が有る。
(第1の問題点) つまり、従来の点火装置では1次コイル12aの電流が
ほぼゼロになる時点からサイリスタ2又は3のターン・
オフ動作が始まり、その時点以降にそのターン・オフが
完了するので、サイリスタ2、3が同時にオン状態に成
って直流電源11を短絡し易いのである。
もし、1次コイル12aの電流がゼロになる前からサイ
リスタ2又は3のターン・オフ動作が始まるのであれ
ば、そのターン・オフ完了時点は早まり、サイリスタ
2、3は従来より同時にオン状態に成り難くなり、電源
短絡も従来より起き難くなる。
第1の問題点があるため、直列インバータの説明の所
で述べた通り、電源短絡を防ぐために負荷14(この場合
は1次コイル12a等)に電流が流れる期間と期間の間に
休止期間を設けなければならないので、必ずスパークの
発生が断続的となる。
しかも、個々のスパーク期間は、1次側からみた点火
コイル12のインダクタンスとコンデンサ4のキャパシタ
ンスで決まる共振周期のほぼ半分になり、この半周期が
前記インダクタンスと前記キャパシタンスのばらつき、
温度変化および経時変化などにより長くなると、その分
だけ休止期間は短くなるので、休止期間はあらかじめ長
目に設定しておきたい。
これは、この半周期とこの休止期間の和が前記トリガ
ー信号のタイミングによって固定されているため、この
半周期が長くなれば、この休止期間は短くなる、からで
ある。
だから、もし、電源短絡が起き難ければ、電源短絡を
起こさずに休止期間を短くすることができるので、休止
期間をできるだけ短くし、できれば休止期間を無くして
スパークの発生を連続的にして、点火性能を向上させる
こともできる。
この事はサイリスタ2、3の代わりに両可制御スイッ
チング手段としてトランジスタの様に自己保持機能を持
たない可制御スイッチング手段2つを使う場合も同様で
ある。この場合、各オン期間は考えられる最長の半周期
に固定され、各可制御スイッチング手段は1次コイル12
aの電流がゼロになる時点もしくはその時点後にオフ制
御され、このターン・オフ動作が始まるので、両可制御
スイッチング手段が同時にオン状態に成って直流電源11
を短絡し易いのである。
それから、『スパーク等によるエネルギー消費の大き
さによってはコンデンサ(4)と1次コイル(12a)の
各振動電圧の大きさが電源電圧の大きさの数倍に達して
しまう』という第2の問題点が有る。
(第2の問題点) 第2の問題点が有るとサイリスタ2、3等の可制御ス
イッチング手段を含め各構成部品に耐電圧の大きい部品
を使用しなければならないし、しかも、大きな振動電圧
に対して耐久性を上げなければならないので、第2の問
題点はコスト・アップ要因となる。また、大きな振動電
圧は外部へ漏洩してしまう電磁波ノイズ等の増大に結び
付く。
尚、その各振動電圧の大きさは、直列インバータの説
明の所で述べた通り、コンデンサ4のキャパシタンス、
1次側からみた点火コイル12のインダクタンス、及び、
負荷14の大きさ(つまり、スパーク等によるエネルギー
消費の大きさ)によって変化してしまう。
そこで、本発明は『電源短絡が起き難く』しかも『そ
の各振動電圧の大きさを電源電圧の大きさ以内に抑える
ことができる』点火装置を提供することを目的としてい
る。(発明の目的) 問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、 直流電源と、 コンデンサと、 第1の1次コイル、第2の1次コイル及び2次コイル
を有する点火コイルと、 前記第1の1次コイルと直列接続された第1の非可制
御スイッチング手段と、 前記第2の1次コイルと直列接続され、前記第1の非
可制御スイッチング手段と同時にオン状態のときに前記
第1、第2の1次コイル及び前記第1の非可制御スイッ
チング手段と共に第1の環路を前記両1次コイルが生じ
る磁界の向きが同じになる様に形成する第2の非可制御
スイッチング手段と、 オン状態のときに前記直流電源、前記第1の1次コイ
ル、前記第1の非可制御スイッチング手段および前記コ
ンデンサと共に第2の環路を形成する第1の可制御スイ
ッチング手段と、 オン状態のときに前記コンデンサ、前記第2の非可制
御スイッチング手段および前記第2の1次コイルと共に
第3の環路を形成する第2の可制御スイッチング手段
と、 点火信号に基づいて前記第1、第2の可制御スイッチ
ング手段を交互にオン制御するスイッチング制御手段を
有する点火装置である。
尚、環路とは英語でループ(LOOP)のことである。
作用 第1図(イ)に基づいてその作用を説明する。第1図
(イ)、(ロ)それぞれは前記構成例を簡略化した本発
明1つずつの回路図であるが、次の通り図中の各構成要
素は前述した各構成要素に相当する。
a)直流電源1が前述した直流電源に。
b)サイリスタ2、3が前述した第1、第2の可制御ス
イッチング手段に。
c)コンデンサ4が前述したコンデンサに。
d)1次コイル7a、7b、2次コイル7c及び点火コイル7
が前述した第1、第2の1次コイル、2次コイル及び点
火コイルに。
e)ダイオード5、6が前述した第1、第2の非可制御
スイッチング手段に。
f)ダイオード5、6が同時オンのとき1次コイル7a、
7bと共に形成する環路が前述した第1の環路に。
g)サイリスタ2がオンのとき直流電源1、1次コイル
7a、ダイオード5及びコンデンサ4と共に形成する環路
が前述した第2の環路に。
h)サイリスタ3がオンのときコンデンサ4、ダイオー
ド6及び1次コイル7bと共に形成する環路が前述した第
3の環路に。
尚、前述したスイッチング制御手段に相当するトリガ
ー信号発生回路は省略したが、点火信号に基づく点火期
間の間このトリガー信号発生回路がサイリスタ2、3そ
れぞれのトリガー信号を出力して、サイリスタ2、3を
交互にオン制御する。
以下、第1図(イ)の回路を中心にその動作ついて述
べる。尚、説明を分かり易くするために図中の各回路部
品の機能は一部理想的なものであるとする。また、1次
コイル7a、7bの巻数は同じである必要はないが、説明を
分かり易くするために同じとする。
第4図は、第1図(イ)の各部動作波形を示したもの
で、左側の(イ)はサイリスタ2がターン・オンしてか
らの各部動作波形であり、右側の(ロ)はサイリスタ3
がターン・オンしてからの各部動作波形である。
ただし、第1図(イ)において黒丸印の付いた方の、
1次コイル7a、7bの各端子の電位を基準にして1次コイ
ル7a、7bの電圧を表わしており、1次コイル7a、7bの電
圧波形は同じになる。また、1次コイル7a、7bの電流は
ダイオード5、6の順方向の向きをプラスとして表わし
てある。さらに、最初のコンデンサ4の電圧はゼロであ
る。
先ず、サイリスタ2がトリガーされてターン・オンす
ると、サイリスタ2は直流電源1、1次コイル7a、ダイ
オード5及びコンデンサ4と共に環路(前述した第2の
環路に相当。)を形成する。このため、最初のコンデン
サ4の電圧はゼロだから、その電源電圧が1次コイル7a
に印加されるので、高電圧が2次コイル7cに誘起され、
その高電圧が点火用放電ギャップ10の絶縁破壊電圧に達
すると、点火用放電ギャップ10でスパークが発生する。
このサイリスタ2のターン・オン直後、1次コイル7a
に印加される電圧の極性は図下側がプラスであるから、
1次コイル7bに誘起される電圧の極性も図下側がプラス
である。しかも、1次コイル7aの電流がダイオード5を
流れている間ダイオード5はオン状態にあるから、1次
コイル7a、7bの両電圧の和がダイオード6に逆向きに印
加され、ダイオード6はオフ状態にある。
その後、コンデンサ4が充電されて行き、そのコンデ
ンサ電圧が直流電源1の電圧と同じになると、そのコン
デンサ電圧と電源電圧の和はゼロになるので、1次コイ
ル7aに印加される電圧はゼロになり、1次コイル7bに誘
起される電圧もゼロになる。こうなると、ダイオード6
の逆印加電圧となっていた1次コイル7a、7bの両電圧の
和もゼロになるから、それまでその逆印加電圧のためオ
フ状態にあったダイオード6がオン状態に移行し始め、
ダイオード5、6が1次コイル7a、7bの直列回路の両端
を短絡して1次コイル7a、7bに対してフライホイール
(FLYWHEEL)ダイオードの役目を果たす様になる。
ただし、厳密に言えば、ダイオード6がターン・オン
するのは1次コイル7a、7bの両電圧の和がダイオード
5、6の両順電圧の和に達する時である。この時、1次
側に電流を流すエネルギー源は磁気エネルギーを蓄積し
た点火コイル7であるから、ダイオード5、6の両順電
圧が等しいとすれば、1次コイル7aはダイオード5の順
電圧分の電圧を出力し、1次コイル7bにはその順電圧と
同じ電圧が誘起される。
その結果、点火コイル7に蓄えられた磁気エネルギー
による1次側の電流は、オン状態にあるダイオード5、
6及び1次コイル7a、7bが形成する環路(前述した第1
の環路に相当。)を流れる様になるため、コンデンサ4
とサイリスタ2を流れていた電流は途切れ、コンデンサ
4は直流電源1の電圧以上には充電されず、その電源電
圧と同じになる。(コンデンサ4に関して第2の問題点
の半分が解決。) この間の各部動作波形は第4図(イ)の(1)〜
(5)の様になる。1次コイル7a、7bの電圧は、第4図
(イ)の(1)の様に一旦直流電源1の電圧の大きさま
で上がった後、コンデンサ4の電圧がゼロから直流電源
1の電圧に充電されるのに伴い下降するが、この電圧の
下降は前記フライホイール・ダイオードの作用によりゼ
ロで止まる。従って、1次コイル7a、7bそれぞれのピー
ク電圧の大きさは直流電源1の電圧の大きさと同じにな
る。(1次コイル7a、7bに関して第2の問題点の半分が
解決。) 一方、1次コイル7a、7bの電流波形は第4図(イ)の
(2)と(3)の様に変わった波形になる。
尚、これらの電流波形は後述する第5図(イ)、
(ロ)に示す実施例において実際に観測した電流波形に
基づいている。その観測方法は、第5図(イ)の回路に
おいてダイオード5のアノードとアース間、ダイオード
6のカソードとアース間それぞれに電流波形観測用の低
抵抗を1つずつ接続し、点火コイル18、点火用放電ギャ
ップ10、ダイオード5、6及びその両低抵抗などをシー
ルドし、各低抵抗のアース側ではない端子からリード線
を1つずつ貫通型コンデンサを介してそのシールドの外
に引き出し、オシロスコープで各低抵抗の電圧波形を観
る、という方法である。
また、各使用部品や各回路定数などは後で実施例の所
で記述する通りである。
さらに、ダイオード5、6に高耐電圧、大電流容量の
ダイオードを実際に使う場合、各ダイオードに順方向電
圧が印加されてからターン・オンするまでのターン・オ
ン・タイムつまりターン・オン遅れが有る上に、各ダイ
オードに逆方向電圧が印加されてからターン・オフする
までのターン・オフ・タイムつまりターン・オン遅れが
有るので、実際の各電流波形は第4図(イ)の(2)と
(3)等の様にきれいにはならない。
さて、1次コイル7aの電流は第4図(イ)の(2)の
様にそのピーク値まで、すなわち、サイリスタ2のター
ン・オンからその4分の1周期まで、コンデンサ4と点
火コイル7の共振回路によって決まる電流となる。それ
から、1次コイル7aの電流は、その4分の1周期後その
ピーク値から途中の値(前述の実際に観測した電流波形
の場合そのピーク値のおよそ半分。)まで立下がり、そ
して、その途中の値を初期値としてその電流経路内のイ
ンダクタンスと抵抗の時定数で決まる期間の間流れ続
け、ゼロになる。
第4図(イ)の(2)の様に1次コイル7aの電流波形
がその4分の1周期経った時点で段差が現われる理由を
本発明者は次の様に考える。サイリスタ2のターン・オ
ンからその4分の1周期までは、「1次側からみた点火
コイル7のインダクタンス」は「『1次コイル7aを通じ
て』1次側からみた点火コイル7のインダクタンス」に
なるので、そのインダクタンス(スパーク発生時)はほ
ぼ1次コイル7aのリーケージ・インダクタンスと2次コ
イル7cのリーケージ・インダクタンスの和になる。
しかし、その4分の1周期後、ダイオード6のターン
・オンによってダイオード5、6が1次コイル7a、7bの
直列回路の両端を短絡して両1次コイルに共通の電流が
流れる様にするため、点火コイル7の1次側コイルは1
次コイル7aではなく『1次コイル7a、7bが一体化した一
体化1次コイル』となる。
その結果、その4分の1周期後、「1次側からみた点
火コイル7のインダクタンス」は「『その一体化1次コ
イルを通じて』1次側からみた点火コイル7のインダク
タンス」になるので、そのインダクタンス(スパーク発
生時)はほぼその一体化1次コイルのリーケージ・イン
ダクタンスと2次コイル7cのリーケージ・インダクタン
スの和になる。
例えば、簡単に考えて両1次コイルの巻数が同じなら
ば、この一体化1次コイルの巻数は各1次コイルの巻数
の2倍になり、しかも、インダクタンスは巻数の2乗に
比例するから、その一体化1次コイルの自己インダクタ
ンスは各1次コイルの自己インダクタンスの4倍にな
る。従って、その一体化1次コイルのリーケージ・イン
ダクタンスについても大幅に増加することが予測でき
る。
そこで、サイリスタ2のターン・オンからその4分の
1周期までの「1次側からみた点火コイル7のインダク
タンス」よりその4分の1周期後の「それ」の方が大き
いと、サイリスチ2のターン・オンからその4分の1周
期経った時点でそのインダクタンスが急激に変化するた
めに点火コイル7の1次側電流はエネルギー保存法則に
より不連続に低下する。その不連続に低下する理由は次
の通りである。一般的に、コイルの蓄積エネルギーは次
式で表わされる。
E=LI2/2 ただし、E:蓄積エネルギー L:コイルのインダクタンス I:コイルに流れている電流 点火コイル7の蓄積エネルギーはその4分の1周期時
点の直前直後において急激に放出されることはなくエネ
ルギー保存法則によりほとんど一定と見なせるから、そ
の蓄積エネルギーの境界条件を満足するために、「1次
側からみた点火コイル7のインダクタンス」が例えば簡
単に4倍になったとすれば、「1次側電流の2乗」は4
分の1になり、そして、「1次側電流」は4分の1の平
方根つまり2分の1になる。
前述の実際に観測した1次コイル7aの電流の場合、そ
のピーク値に達した直後およそ半分に落ちたところをみ
ると、「1次側からみた点火コイル7のインダクタン
ス」はおよそ4倍に増加したと推測できる。
それから、1次コイル7bの電流は第4図(イ)の
(3)の様にサイリスタ2のターン・オンからその4分
の1周期まで、すなわち、前記フライホイール・ダイオ
ードの作用が行われないうちは電流が流れないので、ゼ
ロである。
しかし、その4分の1周期後、すなわち、そのフライ
ホイール・ダイオード作用が行われている間、1次コイ
ル7aと同じ電流が1次コイル7bに流れるので、1次コイ
ル7bの電流波形は1次コイル7aの電流波形と同じにな
る。
サイリスタ2の電流は前述した通りそのフライホイー
ル・ダイオード作用のために第4図(イ)の(4)の様
に途中で切れるので、すなわち、そのターン・オンから
4分の1周期後に切れるので、この切れる時点からサイ
リスタ2はそのターン・オフ・タイムを経てターン・オ
フする。
従って、サイリスタ2のターン・オフ動作はサイリス
タ2のターン・オンによって発生したスパークが終了す
るかなり前から始まるので、サイリスタ2のターン・オ
フは従来より早く完了する。その結果、サイリスタ2、
3は同時にオン状態になり難くなり、電源短絡は起き難
くなる。(第1の問題点の半分が解決。) このため、次のサイリスタ3のターン・オンまでにサ
イリスタ2のターン・オフ動作を完了させるために設け
る休止期間を短くすることができる。さらに、サイリス
タ2にターン・オフ・タイムの短い高速用サイリスタを
使えば、この休止期間を無くすことができる。従来の点
火装置(第2図)では、1次コイル12aの電流が切れた
時点からサイリスタ2又は3のターン・オフ動作が始ま
るので、これらに高速用サイリスタを用いてもスパーク
が発生している期間と期間の間に必ず休止期間が必要で
ある。
次に、サイリスタ3がトリガーされてターン・オンす
ると、サイリスタ3はコンデンサ4、ダイオード6及び
1次コイル7bと共に環路(前述の第3の環路に相当。)
を形成する。このため、このときコンデンサ4の電圧は
直流電源1の電圧と同じだから、その電源電圧が1次コ
イル7bに印加されるので、高電圧が2次コイル7cに誘起
され、その高電圧が点火用放電ギャップ10の絶縁破壊電
圧に達すると、点火用放電ギャップ10でスパークが発生
する。
このサイリスタ3のターン・オン直後、1次コイル7b
に印加される電圧の極性は図下側がプラスであるから、
1次コイル7aに誘起される電圧の極性も図下側がプラス
である。しかも、1次コイル7bの電流がダイオード6を
流れている間ダイオード6はオン状態にあるから、1次
コイル7a、7bの両電圧の和がダイオード5に逆向きに印
加され、ダイオード5はオフ状態にある。
その後、コンデンサ4が放電して行き、そのコンデン
サ電圧がゼロになると、1次コイル7bに印加される電圧
はゼロになるので、1次コイル7aに誘起される電圧もゼ
ロになる。こうなると、ダイオード5は逆印加電圧とな
っていた1次コイル7a、7bの両電圧の和もゼロになるか
ら、それまでその逆印加電圧のためにオフ状態にあった
ダイオード5がオン状態に移行し始め、ダイオード5、
6が1次コイル7a、7bの直列回路の両端を短絡して1次
コイル7a、7bに対してフライホイール・ダイオードの役
目を果たす様になる。
ただし、厳密に言えば、ダイオード5がターン・オン
するのは1次コイル7a、7bの両電圧の和がダイオード
5、6の両順電圧の和に達する時である。この時、1次
側に電流を流すエネルギー源は磁気エネルギーを蓄積し
た点火コイル7であるから、ダイオード5、6の両順電
圧が等しいとすれば、1次コイル7bはダイオード6の順
電圧分の電圧を出力し、1次コイル7aにはその順電圧と
同じ電圧が誘起される。
その結果、点火コイル7に蓄えられた磁気エネルギー
による1次側の電流は、オン状態にあるダイオード5、
6及び1次コイル7a、7bが形成する環路(前述した第1
の環路に相当。)を流れる様になるため、サイリスタ3
とコンデンサ4を流れていた電流は途切れ、コンデンサ
4は反対向きに充電されず、そのコンデンサ電圧はゼロ
のままとなる。(コンデンサ4に関して第2の問題点の
残り半分が解決。) この間の各部動作波形は第4図(ロ)の(1)〜
(5)の様になる。1次コイル7a、7bの電圧は、第4図
(ロ)の(1)の様に一旦コンデンサ4の充電電圧(直
流電源1の電圧の大きさと同じ。)の大きさに上がった
後、コンデンサ4が放電するのに伴い下降するが、この
電圧の下降は前記フライホイール・ダイオードの作用に
よりゼロで止まる。従って、1次コイル7a、7bのピーク
電圧の大きさは直流電源1の電圧の大きさと同じにな
る。(1次コイル7a、7bに関して第2の問題点の残り半
分が解決。) 一方、1次コイル7a、7bの電流波形はサイリスタ2が
ターン・オンする場合と同様に変わった波形になる。1
次コイル7bの電流は第4図(ロ)の(3)の様にそのピ
ーク値まで、すなわち、サイリスタ3のターン・オンか
らその4分の1周期まで、コンデンサ4と点火コイル7
の共振回路によって決まる電流となる。それから、1次
コイル7bの電流は、その4分の1周期後そのピーク値か
ら途中の値(前述の実際に観測した電流波形の場合その
ピーク値のおよそ半分。)まで立下がり、そして、その
途中の値を初期値としてその電流経路内のインダクタン
スと抵抗の時定数で決まる期間の間流れ続け、ゼロにな
る。
また、1次コイル7aの電流は第4図(ロ)の(2)の
様にサイリスタ3のターン・オンからその4分の1周期
まで、すなわち、前述したフライホイール・ダイオード
作用が行われないうちは電流が流れないので、ゼロであ
る。
しかし、その4分の1周期後、すなわち、前記フライ
ホイール・ダイオード作用が行われている時は、1次コ
イル7bと同じ電流が1次コイル7aに流れるので、1次コ
イル7aの電流波形は1次コイル7bの電流波形と同じにな
る。
サイリスタ3の電流は前述した通り前記フライホイー
ル・ダイオード作用のために第4図(ロ)の(5)の様
に途中で切れるので、すなわち、サイリスタ3のターン
・オンからその4分の1周期後に切れるので、この切れ
る時点からサイリスタ3はそのターン・オフ・タイムを
経てターン・オフする。
従って、サイリスタ3のターン・オフ動作はサイリス
タ3のターン・オンによって発生したスパークが終了す
るかなり前から始まるので、サイリスタ3のターン・オ
フは従来より早く完了する。その結果、サイリスタ2、
3は同時にオン状態に成り難くなり、電源短絡は起き難
くなる。(第1の問題点の残り半分が解決。) このため、次のサイリスタ2のターン・オンまでにサ
イリスタ3のターン・オフ動作を完了させるために設け
る休止期間を短くすることができる。さらに、サイリス
タ3にターン・オフ・タイムの短い高速用サイリスタを
使えば、この休止期間を無くすことができる。
後は同様に前述のトリガー信号発生回路(図示せ
ず。)がトリガー信号を出力する回数に応じてスパーク
が繰り返される。
以上の動作を極端に言えば、前記フライホイール・ダ
イオードの作用が行われ、1次コイル7a、7bに電流が流
れているときでも、一方のサイリスタ2(あるいは3)
がオフ状態にあれば、点火コイル7の磁心が飽和しない
限り、他方のサイリスタ3(あるいは2)をターン・オ
ンさせても大丈夫なのである。
この場合、後述する第6図(ロ)の電流波形の様にス
パークとスパークの間に休止期間は無いか、あるいは、
有るとしてもほんの僅かで済み、1次側電流もスパーク
電流も途切れない。
ところで、1次コイル7a、7bに流れる電流は常に同一
方向の磁界を発生する様に流れる脈流になるので、直流
成分と交流成分を含む。この交流成分の一部を除き、残
りの交流成分がスパークの発生、維持に寄与する。そし
て、この直流成分はエネルギーの無駄使いとなる。
尚、説明を分かり易くするために直流電源1、ダイオ
ード5、6及びサイリスタ2、3などの回路部品の機能
は一部理想的なものとし、また、1次コイル7a、7bの電
流の直流成分などを無視して説明して来たが、実際には
この直流成分などやスイッチング損失や電圧降下などが
あるので、各部動作波形は実際と多少違う。しかし、本
発明の効果は少しも損われない。
また、前述した第1又は第2の可制御スイッチング手
段としてトランジスタ等の様に自己保持機能を持たない
可制御スイッチング手段を用いた場合も、以上説明した
作用は同様であり、前述した第1、第2の問題点は解決
される。第1の問題点に対しては、第4図(イ)の
(5)に示す電流通流期間の様にその可制御スイッチン
グ手段のターン・オンから4分の1周期以降にそれをオ
フ制御しても構わなくなる、からである。
実施例 以下、本発明の実施例について説明する。その回路図
を第5図(イ)、(ロ)に分けて示す。第5図(イ)は
この実施例の高電圧発生部で、第1図(イ)の回路を変
形している。第5図(ロ)はこの実施例のトリガー信号
発生回路で前述のスイッチング制御手段に相当し、スイ
ッチング制御信号としてトリガー信号を出力する。
15はプラス12ボルトの直流電源、S1は電源スイッチ、
C1、C2は電源コンデンサ、16はプラス5ボルトの3端子
レギュレータ(7805)である。
端子CT1は端子CT1′と、端子CT2は端子CT2′と、端子
CT4は端子CT4′と、という具合にそれぞれを接続する。
端子CT3に点火信号を入力する。
トランジスタTR4、TR5を中心に非安定マルチバイブレ
ータを形成している。この非安定マルチバイブレータの
発振動作を制御するのが、トランジスタTR3を中心とす
るスイッチング回路である。さらに、このスイッチング
回路は前記点火信号とトランジスタTR5の出力信号に従
う。
この出力信号は、前記点火信号の立ち下がりによって
後述のトリガー信号のタイミングが狂わない様に、この
スイッチング回路のオフ動作を前記非安定マルチバイブ
レータの発振周期に同期させている。
前記非安定マルチバイブレータの各出力の変化(立ち
下がり)を捉えるのが、抵抗R4とコンデンサC3、及び、
抵抗R16とコンデンサC6などが形成する各微分回路であ
る。前記非抵抗マルチバイブレータと前記各微分回路な
どによって動作するトランジスタTR1、TR7が、時間を置
いて交互にパルス状のトリガー信号を出力する。
17はマイナス出力(約マイナス325ボルト前後)のDC
−DCコンバータで、電源コンデンサC8(3.3マイクロ・
ファラッドを4個並列接続。)と共に直流電源1(第1
図)を構成する。抵抗R24、R25(各1オーム)は、万が
一、点火ノイズなどによって電源短絡が起きた場合のサ
イリスタ2、3{各SH16J13、(株)東芝製}の保護抵
抗である。
コンデンサC9、C10(各0.1〜0.2マイクロ・ファラッ
ド)、C11(0.01マイクロ・ファラッド、1キロ・ボル
ト耐圧)は点火ノイズなどに対する対策である。この他
にも、シールドなどの点火ノイズ対策をした方が良い。
特に、ダイオード5、6とコンデンサC11を含め、点
火コイル18と点火用放電ギャップ10をシールドし、コン
デンサ4に接続する点火コイル18のリード線を貫通コン
デンサを通して取り出す方法が効果的である。
尚、ダイオード5、6に富士電機(株)製のERD27−1
0、ERD77−10を、点火コイル18に日本電装(株)製の02
9700−5551{トヨタ自動車(株)の部品番号90919−021
46}を、コンデンサ4に1マイクロ・ファラッドを2個
直列接続したもの、ダイオードD9、D10に(株)東芝製
の1S1588を、、抵抗R21、R26に51オームを、抵抗R22、R
23に750オームを、それぞれ用いた。
効果 先ず、実験データを基に『電源短絡が起き難い』とい
う効果について述べる。
第5図(イ)、(ロ)の実施例の端子CT3にパルス幅
約1.3ミリ・セカンド、周期約6.1ミリ・セカンドの点火
信号を入力すると、2次コイル18cの電流は第6図の
(イ)と(ロ)の様になる。ただし、第6図(イ)と
(ロ)では前記非安定マルチバイブレータの発振周期
(トリガー間隔)が違っており、(イ)の方が長い。
第6図(イ)では休止期間(電流値ゼロの所)がスパ
ークが発生している期間と期間の間にあるが、第6図
(ロ)ではこの休止期間はかなり短くなったり、あるい
は、全く無かったりして、本発明の効果をはっきりと表
わしている。(第1の効果の実例) ただし、この電流波形の記録に際しては、第5図
(イ)の点火用放電ギャップ10とアース間に抵抗10オー
ムを挿入し、この両端の電圧波形を貫通コンデンサを通
してシールドの外に取り出した。
この『電源短絡が起き難い』という効果については
『作用』の項で詳しく述べた通りである。要するに、前
述の第1、第2の可制御スイッチング手段(サイリスタ
又はトランジスタ等)の各ターン・オフ動作が、そのタ
ーン・オンによって発生したスパークが終了するかなり
前から始まるので、あるいは、オフ制御によって始める
ことができる様になるので、そのターン・オフが早く完
了する。このため、両可制御スイッチング手段が同時に
オン状態に成り難くなり、電源短絡も起き難くなるので
ある。(第1の効果) 次に、『コンデンサと1次コイルの各振動電圧の大き
さを電源電圧の大きさ以内に抑えることができる』とい
う効果についても『作用』の項で詳述した通り、。両ダ
イオード(5、6)が両1次コイル(7a、7b等)に対し
て行うフライホイール・ダイオード作用によって各1次
コイル(7a、7b等)のピーク電圧の大きさは第4図の、
(イ)の(1)と、(ロ)の(1)の様に直流電源1の
電圧の大きさと同じになる。(第2の効果) この事は、サイリスタ等の可制御スイッチング手段を
含め各構成部品に耐電圧の低い部品を使用できるし、あ
るいは、耐久性の維持の面でも有利になるので、コスト
・ダウンに結び付く。そして、低い振動電圧は外部へ漏
洩してしまう電磁波ノイズ等の低下に結び付く。
尚、もし、サイリスタやダイオード等のオン電圧など
による電圧降下が無ければ、つまり、それらの機能が理
想的ならば、両方の大きさは全く同じになる。
また、第2の効果は2次側最大出力電圧の安定化に繋
がる。
最後に、第5図(イ)、(ロ)の実施例では前述の第
1、第2の可制御スイッチング手段として2つのサイリ
スタを用いる例を示したが、トランジスタの様に自己保
持機能を持たない可制御スイッチング手段2つを用いる
方法も可能である。この場合、前述のスイッチング制御
手段は、これらの可制御スイッチング手段をオン、オフ
させるオン・オフ信号を出力するオン・オフ信号発生回
路となる。
例えば、このオン・オフ信号発生回路は、第5図
(ロ)の非安定マルチバイブレータの各出力によって2
つの単安定マルチバイブレータをトリガーし、各単安定
マルチバイブレータの準安定状態の期間を第4図の、
(イ)の(4)と、(ロ)の(5)に示す各電流の通電
期間に合わせ、各単安定マルチバイブレータの出力信号
に従って前記可制御スイッチング手段それぞれを動作さ
せる様に、構成すれば良い。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)、(ロ)それぞれは本発明の実施例の簡略
化した回路を1つずつ示す回路図、 第2図は従来の点火装置の、簡略化した回路を示す回路
図、 第3図はよく知られている直列インバータの、簡略化し
た回路を示す回路図、 第4図は、第1図(イ)に示す回路の各部動作波形を説
明する説明図、 第5図(イ)、(ロ)は本発明の1実施例の回路を示す
回路図、 第6図(イ)、(ロ)はどちらも第5図(イ)、(ロ)
の実施例に含まれる2次コイル18cの電流波形を示す波
形図、である。 (符号の説明) 1、11、15……直流電源、2、3……サイリスタ、4…
…コンデンサ(転流用)、5〜6……ダイオード、7、
12、18……点火コイル、7a、7b、12a、18a、18b……1
次コイル、7c、12b、18c……2次コイル、10……点火用
放電ギヤップ、13……転流リアクトル、14……負荷、16
……3端子レギュレータ、17……DC−DCコンバータ(マ
イナス出力)、S1……電源スイッチ、C1、C2、C8……電
源コンデンサ、C3〜C6、C9〜C11……コンデンサ、CT1〜
CT4、CT1′、CT2′、CT4′……端子、TR1〜TR7……トラ
ンジスタ、R1〜R19、R21〜R26……抵抗、D1〜D10……ダ
イオード。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、 コンデンサと、 第1の1次コイル、第2の1次コイル及び2次コイルを
    有する点火コイルと、 前記第1の1次コイルと直列接続された第1の非可制御
    スイッチング手段と、 前記第2の1次コイルと直列接続され、前記第1の非可
    制御スイッチング手段と同時にオン状態のときに前記第
    1、第2の1次コイル及び前記第1の非可制御スイッチ
    ング手段と共に第1の環路を前記両1次コイルが生じる
    磁界の向きが同じになる様に形成する第2の非可制御ス
    イッチング手段と、 オン状態のときに前記直流電源、前記第1の1次コイ
    ル、前記第1の非可制御スイッチング手段および前記コ
    ンデンサと共に第2の環路を形成する第1の可制御スイ
    ッチング手段と、 オン状態のときに前記コンデンサ、前記第2の非可制御
    スイッチング手段および前記第2の1次コイルと共に第
    3の環路を形成する第2の可制御スイッチング手段と、 点火信号に基づいて前記第1、第2の可制御スイッチン
    グ手段を交互にオン制御するスイッチング制御手段を有
    することを特徴とする点火装置。
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