JP2571117Y2 - ヒートシンクを有する回路装置 - Google Patents

ヒートシンクを有する回路装置

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JP2571117Y2
JP2571117Y2 JP1992066211U JP6621192U JP2571117Y2 JP 2571117 Y2 JP2571117 Y2 JP 2571117Y2 JP 1992066211 U JP1992066211 U JP 1992066211U JP 6621192 U JP6621192 U JP 6621192U JP 2571117 Y2 JP2571117 Y2 JP 2571117Y2
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heat sink
ceramic substrate
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heat
conductive
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学 里見
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば高周波用FET
等の発熱量の大きな電子部品を冷却するためのヒートシ
ンクを有する回路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のヒートシンクを有する回路
装置の一例の分解斜視図、図4は図3の回路装置の積層
後のものの断面図である。これらの図において、10は
アルミナ等からなるセラミック基板であり、セラミック
基板10の一部には矩形の開口部12が形成されてい
る。セラミック基板10の表面(図3及び図4では上側
の面)にはマイクロストリップラインを形成するパター
ン(図示せず)が印刷によって形成され、セラミック基
板10の裏面にはグランド用の電極(図示せず)が全面
に亙って形成されている。
【0003】セラミック基板10の裏面には前記グラン
ド用の電極に接して銅等の熱伝導性の良好な金属からな
るヒートシンク18が積層され、セラミック基板10及
びヒートシンク18はハンダで接合されて一体になって
いる。セラミック基板10の回路パターンには高周波用
FET20が開口部12に一部が挿入され、この挿入さ
れた部分の放熱面がヒートシンク18に接するようにし
て取り付けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、ヒートシン
ク18は熱伝導性の良好な金属からなり、熱による膨張
収縮量が大幅に大きいのに対し、セラミック基板10は
熱による膨張収縮量が著しく小さいので、ヒートサイク
ルを受けるとセラミック基板10はヒートシンク18の
膨張収縮によって繰り返し湾曲させられ、セラミック基
板にクラックを発生させてしまうことがある。
【0005】本考案は、ヒートサイクルによりセラミッ
ク基板が受けるストレスを緩和して、セラミック基板に
クラックが発生し難くなるようにしたヒートシンクを有
する回路装置を提供することを目的とするものである。
【0006】 本考案に係るヒートシンクを有する回路
装置は、発熱量の大きな電子部品と、この電子部品を取
り付けたセラミック基板と、このセラミック基板の裏側
に積層された導電性緩和板と、この導電性緩和板を介し
てこのセラミック基板に積層されたヒートシンクとを備
え、前記導電性緩和板の熱膨張係数は前記セラミック基
板の熱膨張係数と前記ヒートシンクの熱膨張係数の間に
あり、前記セラミック基板及び前記導電性緩和板には前
記ヒートシンクに達する開口部が連接され、前記電子部
品はこの開口部を介して前記ヒートシンクに接している
ものである。
【0007】ここで、発熱量の大きな電子部品としては
FET、特に高周波用FETを挙げることができ、ま
た、セラミック基板の表面にはマイクロストリップライ
ンを形成するパターンが印刷によって形成され、裏面に
はグランド用の電極が全面に亙って形成されていること
がある。
【0008】
【作用】本考案はセラミック基板の裏面側にヒートシン
クを導電性緩和材を介して積層したので、ヒートサイク
ルによりセラミック基板が受けるストレスが導電性緩和
板によって緩和される。
【0009】
【実施例】図1は本考案の一実施例に係るヒートシンク
を有する回路装置の分解斜視図、図2は図1の回路装置
の積層後のものの断面図である。これらの図において、
10はアルミナ等からなるセラミック基板であり、セラ
ミック基板10の一部には矩形の開口部12が形成され
ている。セラミック基板10の表面(図1及び図2では
上側の面)にはマイクロストリップラインを形成するパ
ターン(図示せず)が印刷によって形成され、セラミッ
ク基板10の裏面にはグランド用の電極(図示せず)が
全面に亙って形成されている。
【0010】セラミック基板10の裏面にはこのグラン
ド用の電極に接して42アロイ、鉄等からなる導電性緩
和板14が積層されている。導電性緩和板14にも開口
部16がセラミック基板10の開口部12と同じ位置に
同じ大きさ形状で形成されている。導電性緩和板14に
は銅等からなるヒートシンク18が積層され、セラミッ
ク基板10と導電性緩和板14とヒートシンク18とは
ハンダで接合されて一体になっている。セラミック基板
10の回路パターンには高周波用FET20が開口部1
2,16に一部を挿入し、下部の放熱面がヒートシンク
18に接するようにして取り付けられている。
【0011】以上のようにして構成されたヒートシンク
を有する回路装置が加熱されたり冷却されたりすると、
アルミナ基板10の熱膨張係数が7.0、導電性緩和板
14を形成する42アロイの熱膨張係数が7.5〜8.
5、ヒートシンク18を形成する銅の熱膨張係数が1
8.3であるので、ヒートシンク18が膨張収縮するこ
とによって生じた応力は導電性緩和板14を介してセラ
ミック基板10に伝えられ、セラミック基板10が受け
るストレスは導電性緩和板14が吸収して大幅に減少す
ることになる。
【0012】
【考案の効果】 本考案によれば、ヒートサイクルによ
りセラミック基板がヒートシンクから受けるストレスを
導電性緩和板が緩和するので、セラミック基板にクラッ
クが発生し難くなり、製品の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るヒートシンクを有する
回路装置の分解斜視図である。
【図2】図1の回路装置の積層後のものの断面図であ
る。
【図3】従来のヒートシンクを有する回路装置の一例の
分解斜視図である。
【図4】図3の回路装置の積層後のものの断面図であ
る。
【符号の説明】
10 セラミック基板 12 開口部 14 導電性緩和板 16 開口部 18 ヒートシンク 20 FET

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱量の大きな電子部品と、この電子部
    品を取り付けたセラミック基板と、このセラミック基板
    の裏側に積層された導電性緩和板と、この導電性緩和板
    を介してこのセラミック基板に積層されたヒートシンク
    とを備え、前記導電性緩和板の熱膨張係数は前記セラミ
    ック基板の熱膨張係数と前記ヒートシンクの熱膨張係数
    の間にあり、前記セラミック基板及び前記導電性緩和板
    には前記ヒートシンクに達する開口部が連接され、前記
    電子部品はこの開口部を介して前記ヒートシンクに接し
    ていることを特徴とするヒートシンクを有する回路装
    置。
  2. 【請求項2】 発熱量の大きな前記電子部品が高周波用
    FETであり、前記セラミック基板の表側にはマイクロ
    ストリップラインを形成するパターンが形成され、裏側
    にはグランド用の電極が全面に亙って形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のヒートシンクを有する回
    路装置。
JP1992066211U 1992-08-28 1992-08-28 ヒートシンクを有する回路装置 Expired - Lifetime JP2571117Y2 (ja)

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JPH0623269U JPH0623269U (ja) 1994-03-25
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JPH04137756A (ja) * 1990-09-28 1992-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 混成集積回路
JPH04180689A (ja) * 1990-11-15 1992-06-26 Matsushita Electric Works Ltd パワーデバイス実装板

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